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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今回も安定のクオリティ(悪い意味で)! 第17話。せっかく久しぶりのレジェンド絡みの回だったというのに、作画が奇跡的にお通夜ムードという、あまりにもひどい扱い。貴鬼は怒ってもいいと思う。そして、一応期待していたのに、この高度情報化社会はリアルタイム視聴しないとガンガンネタバレが飛んでくるというのもひどい。トラップその1がツイッターのTLで、そちらをくぐり抜けたとしても、このアニメはオープニングで登場キャラのネタバレかまされるのだ。ひどい。

 今回も安定のつまらなさなので特に触れたい部分は無いくらいのお話なのだが、一応幼女が頑張ったからそこだけは褒めてあげる部分だろうか。でも、せっかくの幼女なのに作画がメタメタだったから大した萌えポイントにもなりゃしない。無理ならもう何週間か休んでもいいから製作体制を整えておくれよ。今、夏休み期間で「ハトプリ」一挙放送してるもんだから、そっちと比較すると本当にお通夜ムードだよ。立て続けにハトプリとこれを観ると、久川綾が敵なのか味方なのか分からなくなるよ。まぁ、次回予告だと来週はある程度回復するみたいなので、そちらに期待するしかないけれども……なんか蒼摩が車田絵っていうよりも島本絵みたいになっててちょっと笑った。



 まぁ、せっかくのレジェンドも一切話に絡まず、筋立ても特に面白くなく、画的にも見るべき点が無いとなると、我々が唯一楽しめるのは、毎度はっちゃけ具合がどこか間違っている白銀聖闘士の皆さんくらいになるだろう。今回はケルベロス星座の人が登場。鉄球も持たずに何がケルベロスなものか、と思ったが、考えてみりゃ聖闘士のくせに鉄球ブン回す先輩の方もどうかと思うので良しとしよう。

 問題は、オリジナル必殺技のキングギドラ分身である。ご丁寧に蒼摩相手に「俺の属性も火だ」などと紹介してくれていたし、確かにケルベロスならば属性は確実に火だろうとは思うのだが(FF3的には風だったりもするが)、なんで火属性攻撃から分身出来ちゃうんだろう。ケルベロスの三首をモチーフにした星座の固有技ってことなんだろうけど、それだと鉄球振り回してただけのダンテさんが本当の馬鹿みたいじゃないか。分身攻撃のくせにどの個体もオリジナルと同等の強さを持っており、特にデメリット無しで3倍の強さになったあたりは、最近本当に噛ませ犬でしかなかったシルバー勢の中ではかなり善戦したので、作画がへなへなだった割に頑張ったキャラである。まぁ、ヒソカと戦ったら「メモリの無駄遣い」って一蹴されそうではあるが……。

 それにしても、相変わらず栄斗はいなくなっちゃうし、相変わらず龍峰はどこで何してるか分からないし、相変わらずエデンは影も形もないし、この作品、一体どこでどうやって仲間との友情を深めるつもりなんだろう。謎だ。

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「AKB0048」 5→5

 実ははらはらしながら観てました。最終回の盛り上がりはなかなかのものだったので、総括前にまずそちらから。

 既にこのアニメの世界設定にも慣れたつもりなのだが、やっぱりいちいちおかしな台詞が出てくると突っ込みをいれたくなってしまうな。センターノヴァを絡めた壮絶なAKBの運命もそうだけど、やっぱりメンバーとしての「襲名制」のキチガイじみた文面がなんだか凄まじい。あと、オリジナルメンバーの神格化具合も凄まじく、本当のAKBファンにとって、現存するメンバーの神格って本当にこれくらいのレベルなのかなぁ、とか考えると、これはこれで感心する。この様子だとマジであっちゃんは宗教おこして国が作れるレベル。

 そして、そんな神の戯れがアニメ上では「サテライトが巻き起こす超時空ライブ」になるわけですよ。そういや劇場版のマクロスFでも留置所ライブやってたもんなぁ。実は「希望について」は好きな曲なのでね、これが1期目のクライマックスとし用意されているのは素直に嬉しかったりする。自然にライブ演出の中でナギサの声が戻るイベントとか、たかみなを巡る後継者問題とか、色々と重要なファクターにも進展があり、次のステップに続く物語の節目としてもメリハリが効いている。クライマックスでは「それ以上輝いてしまうと!」……どうなるかすごくはらはらしたし。これでね、キャスト陣が歌う歌がちゃんと上手く聞こえたら完璧なんだけどね。生歌だとどうしても「なんでこのレベルのアイドルユニットで宇宙中が熱狂するんだろう……」って気分になってしまうのでね。

 やっぱり分からない名台詞。「襲名キララが、高橋みなみにまたたかみなを選んだ!……高橋みなみは……やはりたかみな……」 ちょっと何言ってるか分からないです。
 

 まぁ、結局のところ、1クール観てもろくにメインキャラの名前を覚えないくらいの見方しかしていなかったのだが、これはこれでヘンなところをつついてくるオモシロアニメだったんじゃないか、という気がする。「AKBでアニメを作って一儲け企もうぜ!」という企画はきっとどこかの偉い大人が考えたものだと思うのだが、まさかこんなもんになるとは思わなかったんじゃなかろうか。AKBファンではないアニメファンとしては、この方向性は需要が可能なのでありがたいものであったし、結局ここまでのシリーズはあれこれいいながら視聴を完了させたのだから、文句の出るところではない。まぁ、2期がすごく観たい、というほどモチベーションが上がりまくったわけでもないのだが……あとはここまで地盤が固まった状態から、岡田麿里がどんな無茶をぶちかますか、っていうのが最大の注目ポイントよね。

 あれ? 結局楽しんでるのか? うむぅ。

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7月27日 ドラフト模様(AVR×3)
ピック順 【Sangriter】→【Metallica】→【Alessi】→【Thraxi】→【Mei】→【Serra】→
 2週間のあいだをおいて戻ってきたアヴァシン世界。たったの2週とはいえ、なんだか随分懐かしい気もする。でも、「やっぱりこっちの方がずっと面白いよな!」ってな声は聞こえないのが不思議なところ。約1名、帰るならいっそミラディンまで帰りたいとのたまう感染マニアあり。
 まぁ、それでもやっぱり基本セットよりは線ははっきりしてるよな。いくらなんでも比べるのは酷ってもんだが。多分来年は基本セットドラフトは無いと思います。ん? 俺らって来年も変わらずドラフト続けてるのかな……。
 
 一応確認のために書いておくと、次週以降は3週間の夏休みに入ります。再開予定は直近で8月24日。ただ、この日に出来るかどうかは微妙なところなので、開催日程については改めて連絡をします。また、開催フォーマットについては、当日まで未定です。

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 自由過ぎるな、第4話。しかし、今回の内容みたいなものも既に10年前に「妄想代理人」で通過した道だ。いや、狙ってる方向が全然違うけども。

 突き詰めると1話まるまる使ってやっていることはあるあるネタでしかない。ジャンプ文化を基本としたマンガ業界をくさしたネット界隈でもお馴染みのネタをばらまき、それを繋いでいるだけなのである。言ってしまえば便所の落書きに匹敵する内容とも受け取れるということ。そんなん面白いわけもない……わけもない。これ、やっぱり色々とずるい作品なんだよなぁ。あるあるネタを繋げるにしても、色んな所でやっぱり予想外。1つ1つのネタの混ぜ込み方がいちいちひねてるというか、どこかズレてるというか。作中ではそれが全て「妖精さんの仕業だから」という一言で片付いているわけだが、実際に考えて一本のシナリオにまとめようっていう原作の図抜けた頭の悪さは素晴らしいものだと思う(褒めてますよ)。妖精さんフィルターと「衰退」フィルターがかかっているおかげで、単なるパロディなんだけどもどっかエキゾチックなものにもなってる気がするんだよね。ただ、具体的に何が違うかはうまく説明できないので、気のせいかもしれない。まぁ、いいや。

 結局、2つの巨星・中原麻衣と沢城みゆきのタッグっていう時点で作品世界がどれだけ無茶苦茶だろうが、立派にひとつの世界が出来上がってしまうわけですよ。「わたし」さんのいつも通りのテンションは言うまでもないが、次回以降果たして出てきてくれるのか分からないY氏の活躍が今回の最大の見どころ。この人、本当にダメなんだよな。でもパワーがある。このどうにも救いようの無い人間性がきちんとキャラにのってるのは恐ろしい事態ですよ。沢城先生が今回の作中のネタをどれくらい理解しながら演じていたのかは謎だが、全くもって疑念を抱かせない完璧な「終わってる感」でした。そういや、この2人って業界を牽引する大看板のくせに、最近の声優に多いオタク臭がほとんどしない珍しいコンビなんだよな。

 今回のコンテはなんと森義博氏。うーむ、こういうメタレベルの高い素っ頓狂な景色を描かせると、本当に際だちますな。途中で気付いたのだが、今回は背景がほぼ真っ白のままという、アニメとしてはとんでもない状態だったのに、そのことが意識されないようにきちんと画の存在感で見せているのが楽しい。もちろん、「漫画のコマの中」なんて無茶な世界設定のメタ世界でも何の不便もなくやりくりして構図が作れてしまうのは、長年シャフトでも舞台風、実写風の荒波に揉まれた森さんならではだろう。まぁ、ネームのとことかはホントに「ひでぇな」って思ったけどね。これ、原作ではどうやって表現してたんだろう。謎だ。

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 というわけで、夏コミに向けた販促番組、「ギリギリ!コンプライアンス」の第1回が、なんとWeb上でも配信が開始されました。なーんだ、これで慌てて夏コミで入手しなくてもラジオは聴けるんじゃん! と一瞬思ったのだが、現在発表されているラジオ配信は4本のうち3本目まで。さらに販売されるDVDには新作映像も6話分収録される予定とのこと。結局買わなければいけないのは間違いないのだが…………6話…………時間にしたら3分だな。いや、買わなきゃいけないのは確定なんだけど。引き続き、夏コミ派兵を募集しています(身内で)。問題は、10話じゃなくて8話収録ってところなんだよな。うち2話は福岡(と栃木)の話だったわけで、今回も本放送のエクストラと同じようにレギュラー5人がある程度中心にはなってくると思うのだが、その場合、1人2話の担当だと話数が足りない。誰かが割を食う形になるってことなのか。それとも、レギュラーとか関係無しに適当なキャラのエピソードを突っ込んでくることになるのか。個人的には、前にも書いてた気がするけど宮城・埼玉・神奈川・兵庫・徳島の5人でバンド組む話が見たい。その場合の問題は、メインボーカルが徳島だと確実に歌は「えーじゃないか」になるってところだが。
 
 せっかくなのでラジオの第1回放送にも触れておきたいが……単なるいつもの名古屋だったな。たっぷり10分のおしゃべりが聞けるという初の機会だったわけだが、特に印象が変わることもなく。2人してラジオ慣れしてる感があるのはムカつくけどな。福岡はこういうところだと割と回し方気にして普通になっちゃうところが可愛い。中の人とちょっと違うコントロールになっている。以下、台詞。
 
○「みんな嫌いだがね!」
○「微塵にも好みじゃないだがね!」
○「私に釣り合う犬はそうそういないだがね! アヒャヒャヒャ!」
 
 畜生の顔ですわ。確かに名古屋が恋愛してる様子は想像出来ないな。となると、エクストラ1話で福岡をぶっ飛ばしたのは、横恋慕とかじゃなくて単にイラついただけなんだろうな。
 
 
○「山梨犬が狩人の罠にかかってね!」
○「名古屋犬がふかしこいとるだけー」
 
 「かりゅうどの罠」っていう響きだけでちょっと面白い。名古屋のこの発想はどこから来るんだろう。
 
○「楽しかったとー」
○「人を楽しませる前に自分が楽しんでしまう、素人根性丸出しだがねー!」
 
 ラジオの定番台詞にまでこの返し。鬼である。
 
 
・「ギリギリ! ヤンデレ妹愛知犬!」
 一体どこに向かおうとしているのだろうか……
 
全体を通じて、相変わらず戸松遥という脅威を遺憾なく思い知らされる番組になっている。もう、最後のコーナーなんて名古屋はどっかいって、とにかく戸松だ。そういや戸松のヤンデレってのは見たことなかったかもしれない(まぁ、コレをヤンデレと言っていいのかどうか微妙だけども……)。繰り返し聞いて、どんどん変な部分を浸食されていこう。

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<以下の文章は、放送当時に執筆されたものである>
 
○第4話「兄貴」
 脚本・広真紀 絵コンテ/演出・神保昌登 作画監督・萩原弘光

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引き続きライフ0,第3話。まぁ、元々スライムなみのHPしかないんだけどさ。これで成仏出来るなら一片の悔い無し。今期は最悪週にこれ一本でも食いつなげる。

 さて、ストーリーの方はゆっくりしっかりがこの作品。前回で倒れてしまった六花さんとそれに絡む亮介に対して、ついに島尾のパワーが覚醒するのが最大の見せ場である。これまではチープトリックのごとく「囁く」だけしか能の無かった浮遊霊が、本気になるとポルターガイストまで引き起こせるようになるという。これは、邪魔なんてレベルではないパワーアップである。実質、亮介は島尾邸の中では身動きが取れない状態なのだから。もっとも、島尾も単なる悪霊ではないので、常時能力を起動し続けているわけではなく、感情が高ぶり過ぎた際にのみ妨害行為に及べるということらしい。生者と死者が直接インタラクション出来るようになったこの状態、今後どのように変化していくのだろうか。

 ということで、この作品の大命題の1つであり、今回フィーチャーされたテーマは「生者と死者」という2人の主人公の関係性である。「死んだ人間とのさや当て対決」というテーマはこれまで少なからず生み出されてきたモチーフであり、実際に中の人的には「ハチミツとクローバー」で完全に同じようなシチュエーションが展開されていた。この場合、お話としては基本的に生きている人間が勝つ。その方が「前を向いて生きている」ことになるし、感情移入する方も過去の人間よりも今を生きる者に頑張ってもらった方が気持ちが良いからだ。過去の記憶、思いは決して嘘ではないが、それを乗り越えて、新しい出会いと関係を大切にしていこう、というのが、基本的な結論になる。

 この作品も、もちろん最終的にはそうなるのだろうと思うが、ここで普通と違うのは、「死人に口あり」なところである。死んだ人間は、思い人にとって大きなアドバンテージとディスアドバンテージを持っている。前者は「思い出が綺麗」であるところ。「死人が相手じゃかなわない」と匙を投げるシーンなんかもよくあるもので、どれだけ生きている人間が説得したとしても、既に死んだ人間の美化された思い出はどうあがいても覆らないもの。あがるばかりでさがりようのない「綺麗さ」は、死者の側の最大の武器といえる。実際、六花さんが思い出すのは島尾の恰好いい姿ばかりで、彼女の思い出が本当の気持ちだったことが伝わってくる。

 他方、ディスアドバンテージは、やはり「死人に口なし」である点。どれだけ綺麗な思い出を残そうとも過去は過去。新しい人生からの強いアプローチがあれば、動かぬ思い出だけではいつか退く時も訪れる。「動かないこと」は、最大の利点でもあるが、弱点にもなり得るのだ。そして、この作品の死者は「口がある」とはいうものの、この「口」が機能するのが思い人当人ではなく、相手の亮介だけ、というのが実に面白い。島尾→六花という直接的なインタラクションが取れないばかりに、彼が出来るただ1つの選択は、「生者の心を折る」ことだけなのだ。

 そう、島尾は結局、亮介の邪魔ばかりしている。これまでもちょくちょく冗談めかして妨害してきたわけだが、結局はその嫉妬心、未練は根深いものだったらしく、六花が幸せかどうか、などという相手のことは考えない一方的な思いが、ついに暴走してしまった。ポルターガイストはその最たるものであり、彼の隠しきれない本心が亮介に暴かれてしまった形になる。そんな「理不尽な嫉妬心」から亮介の妨害を働く島尾であるが、もちろんその気持ちは分からなくもない。目の前で最愛の人が転げようとしているのだから、冷静に見ていられるとしたらそれはそれで人間じゃないだろう。自分が死んでしまって役立たずになったことが受け入れられるようなタマなら、そもそも残留思念がさまよったりしないだろうし。

 「心折られる側」の亮介は、どうやってそんな障壁を突破すればいいのか。今回感心したのは、亮介は単なるぶっきらぼうなフリーター風情だと思っていたのだが、いざ動き出すと案外機転も利くし、根性もあるってことだ。六花の寝室での一幕も不測の事態に冷静に対処出来ていたし、島尾の「悪行」に対し、正面からたしなめる姿勢を貫いている。そして、ミホさんから見せられた思い出の写真に一度は心を折られかけたわけだが、そこから逆転してむしろ「思い出の上書き」にチャレンジしようという気概はお見事である。「旦那がかつて最高の笑顔を作った同じ花屋敷で、自分はそれを塗り替えて新しい笑顔を作ることが出来るか」。かなりハードなチャレンジには違いないが、あの性悪旦那を打ち砕くには、これくらいの「ギャンブル」に出る必要があるということだろう。ドライフラワーか鉢植えか。異質な勝負はまだまだ続く。

 蛇足とは思うが、今回画面を構成する上で効果的に使用されたツールとして、「手」というモチーフがある。六花にとって、亮介にとって、「手」というものは「何かをするための道具」として現れ、それはつまり「生きている者の証」として機能している。六花は思い出の中で生きている頃の島尾を振り返り、彼に背負ってもらった時の「手」の記憶に「生きた島尾」を集約させている。同様に、島尾の身体と対比して「生きた人間」である亮介を感じ取ったのも「手」だし、亮介は、「土を掘り、種をまくことが出来る」武器として自分の手を見上げた。対する島尾の「手」は、亮介を掴もうとしてもすり抜けるばかりだし、いざ直接関与しようとした時には、一切手を動かさずにポルターガイスト現象を起こして暴れるだけである。こうした分かりやすいモチーフを中心にテーマを描いてくれると、見やすい上に色々と読み込みが出来てアニメとしての満足度も高い。今回のコンテは神保昌登氏。相変わらず良い仕事をしている。

 中の人のことは……もういいかな。酔っぱらい演技が板についているのは面目躍如。何故だろうね。我々はさぁやが本気で酔っぱらった時にどうなるか、割と知ってるんだよ。そんな声優、なかなかいないと思うのだが。そういやミホさんはオリゼーの中の人である。オリゼーと長谷川さんがノイタミナ枠を通じて出ずっぱり。確かにこの作品も、色々とかもされそうである。

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 ひゅんっってなる、どことは言わないけどひゅんっってなる第3話。そらぁあんた、あかんで。愚地流にでも入門して何とかして回避する手段を身につけないと。

 2話目までの展開もなかなかスピーディーではあったが、3話目も内容はがっつり気味。「人格入れ替わり」というありがちなネタ回しだったのでそこからどういう風に膨らませてくるのかと思っていたが、なかなか興味深い方向性だと思う。

 人格入れ替わりを面白く描くために本来欠かせないはずの手順として、個々のキャラクターの掘り下げがある。誰が誰に入れ替わっているかも分からなければ何も面白くないわけだし、入れ替わったところで、ギャップが生まれないことにはそこに妙味は生まれない。本作の場合、そうした部分をかなりさっ引いた段階から入れ替わりが起こっていたが、そこは脚本・演出面である程度フォロー出来ており、「よく分からないけど気になる」という一定のレベルをキープしていた。そして、今回ようやく、本格的に「個人を規定する要素」が描かれ始め、1人1人が人間としての背景を与えられたように見える。まぁ、本来ならそれだけでも1話かけていいくらいの中身なのだが、テンポ重視のおかげで唯については悩みまで解決するスピード展開になっているわけだが。

 今回ほとんど登場しなかった伊織は置いとくとして、残りの4人は様々な方向から「個性」が描かれた。1番楽観的に見えている義文。彼の場合は未だフォロー役としての側面が強いが、ある意味刹那主義であり、入れ替わり自体についてもそこまで重きを置かずに楽しんでいる様子は大きな個性といえるかもしれない。また、グループ中では唯一「特定他者を想うこと」が明示的なキャラクターでもあり、「惚れた女のことだから」なんて台詞が臆面もなく出てくるのも特徴。彼のおかげで本来ならもう少しドロドロしてもいいはずの関係性が、かろうじて笑えるくらいのレベルに留まっているのは大きな効果だろう。

 前回爆弾発言でかき回してくれたのが姫子。ただ、実は今回の事件で重荷を背負っているという意味では、彼女もなかなか業が深い。現時点では何か大きな悩みがあるようには見えないが、一番の常識人であり、一番大局を見ることが出来る人間なだけに、今回の事件のマイナスの側面ばかりが見えて一人で背負い込んでしまっている様子だ。「自分が何とかしなければ」という意識が先行してしまい、あくまで自分自身も他の4人と変わらない高校生でしかないことに考えが至らない。それを背負い込めるだけの強さもあるのかもしれないが、太一と2人で会話している様子を見る限り、彼女自身も充分に揺れ動くだけの隙間は空いてしまっている。ひょっとしたら一番面倒な存在かもしれない。

 そんな姫子に心配されているのが、今回メインとなった唯だが、彼女の場合は、過去のトラウマという非常に分かりやすい傷を抱えており、5人の関係性においては、それを隠し通して見せてこなかったという、表面上の強さが最大の背徳感にも繋がっていた。信頼出来ると思われていた仲間がそうではなく、最も強いと思っていた自分が小さな存在である。2つも抱えていた微妙な距離感が、入れ替わり事件のせいで強制的に暴かれてしまう。端から見れば奇妙なジレンマではあるのだが、確かにこの歳の女の子にとっては色々と根深い問題だったのかもしれない。これまでのお話でも、彼女だけはどこか距離が空いていたように見えていたのは、今思えば非常に明示的で丁寧な心証描写だったといえるだろう。

 「唯の悩み」という1つ目の大問題が浮かび上がった文研部内で、彼女の悩みを想定外の方向から解決してしまったのが、「最低の自己犠牲野郎」こと太一ということになる。彼の場合、視点人物であるという都合もあるかもしれないが、どうやら大きな秘密や隠された中身はなさそう。非常に分かりやすい彼の特性は、冒頭で姫子が洗いざらい説明してくれた。馬鹿がつくくらいに鈍くて、目的が分からないほどに利他的な自己犠牲の化身。彼がどうしてそんな風になったのかは分からないわけだが、とにかく彼はそういう存在だ。そして、禁断の「自己犠牲」キックにより、彼は唯の抱える2つの「距離」を一気に解消することに成功する。ものすげぇアイディアだとは思うが、長期間にわたってランダムの入れ替わりを繰り返した結果として、自然に出てきたのだとしたら恐ろしいことだ。もう、この5人の中では肉体的な境界性が曖昧になり始めているのかもしれない。「男と女が入れ替わったら……」なんてもしもストーリーでは必ず持ち上がる「男性のオリジナリティ」であるが、まさかこんな形で活用する馬鹿野郎がいるとは。いや、面白い。「入れ替わりストーリーで出せるオリジナリティ」としては、アリの方向性だったんじゃなかろうか。

 まぁ、痛かったですけどね……。それにしても、ああいうアクションが直接行えるほどの関係性ってのは、実はものすごくインモラルなんじゃないか、って気もする。だって、あの瞬間に唯は確実に「ソレ」の存在を意識したわけでしょう。文字通り痛感したわけでしょう? 経験上予想がつくけど、多分とっさに握ってますよ、あれ。少なくとも押さえ込んではいますよ。男性恐怖症を謳ってる人間にそんなことさせていいんでしょうか。そして太一君、今後大丈夫なんでしょうか。事ここに及んでも、まだエロいことっていくらでも考えられる。それが「入れ替わり」ネタの恐ろしいところです。

 次週、姫子さんに何かが起こる? 相変わらず声の存在感のおかげで絶対的な強さを感じさせる姫子だが、ラストで倒れたところの映像なんかを見ればやっぱり女の子。なんだろ、最後のシーンはやたら色っぽく見えたな。

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 ジジイが活躍するアニメは良いアニメ、第4話。やっぱりじいさんが語ると重みが違う。「ステージを譲ってなんかやるもんか」のくだりなんか、すっごい好き。まさに老若男女が「歌う」アニメよな。

 順調にペースが落ちずに毎週楽しめる作品になっている今作。今回はメインとなる合唱部(時々バドミントン部)の「歌」の要素はそこまでクローズアップされなかったが、その分、メインの3人の心情部分が丁寧に彫り込まれており、今後形成されるであろう合唱部の完成形がより密なものとなる布石が打たれている。唯一立ち位置を異にする教頭が一切登場しなかったおかげで、ちょっとツンケンした仲にも不思議な安心感があり、ジジイパワーも相まって非常にハートフルなお話。「true tears」や「花咲くいろは」の時もそうだったけど、何故かP.A.Works作品は放送時期と作中の季節がガッツリと噛み合うようになっており、視聴者側も夏の湘南の空気を充分に堪能することが出来るのも良い。海のシーンが素晴らしく綺麗で、うろこ雲のたなびく映像なんかは感心を通り越して圧倒される出来だ。

 今回は大きく分けて2つのテーマを見たい。1つは、和奏が出会った新たな母親の姿。ながしかと思われた謎のラテン軍団コンドルクインズは、実は和奏の母親、まひるの知己であり、彼女から様々な思いを受け継いだ伝達人だった。未だもって何故音楽をやめてしまったのか定かでない和奏だが、彼女には「音楽をやめることはできない」と言い残したまひるさんの血が流れており、実際、現時点ではトラブルメーカー来夏に引っ張られる形ながらも、少しずつ合唱部に歩み寄る形になっている。時代を超えて伝わる母親の思いに和奏はどのように応えていくのか、それが、この作品の最大の焦点となるのだろう。

 しかし、現時点において和奏はまだ「歌わない」ことを頑なに守り続けている。そのことは、出てくるキャラクターが片っ端から歌い始める本作において異質であり、その「距離」は明確に意識して描出されている。今回それが最も顕著だったのは、合唱部4人が別々の場所、別々の時間に各自で歌の練習をするシーンが繋がるカットに現れており、全員が口ずさむ歌が綺麗に繋がるかと思いきや、最後の和奏のカットだけは、ご丁寧に沈黙を守ったままだ。これだけ打ち解けた空気でも未だ動かぬ和奏の思いは、果たしてどのように変化していくのだろうか。そして、ここまでもったいぶってあがったハードルを、和奏(の中の人)は飛び越えて歌うことが出来るのだろうか。まぁ、出来るんですけど。

 2つ目のテーマは、そんな和奏も絡んだ女子高生3人の友情の構図。具体的には、和奏と来夏、来夏と紗羽の2つの関係。和奏と来夏については非常に分かりやすい。独自に動き始めた和奏が、来夏を思って合唱曲の楽譜を通じた交流を図り、そこに来夏は自然に「近さ」を感じた。下の名前で呼び合うことが出来るようになり、関係が進展したことは非常に分かりやすい。言ってしまえば「下準備が整いつつある」状態だ。

 そして、旧知の仲である来夏と紗羽については、見ていてニヤニヤ出来る力強い友情の結束力が見て取れる。コンドルクインズにご執心ですっかり元の志を忘れてしまうお調子者の来夏。それを見て、せっかく誘われて付き合ってやっている紗羽は不機嫌になり、彼女を叱咤するために実にストレートな言葉をぶつけることになる(怒っている紗羽ちゃんも可愛い)。一見すると「友情にひびが入ったシーン」に見えるのだが、ここで見事なのは紗羽の状況把握能力である。怒鳴るだけ怒鳴っておけば、あとは来夏がきちんと方向修正を行い、やるべきことをやってくれるのだ、ということについて、一切の疑念を持たずに信頼しているのである。合唱の練習に顔を出さなかったことについて、普通なら「サボりやがった」と思ってもおかしくないはずなのだが、「来夏はきちんと自分の思う通りに動いてくれている」ことを確信しており、実際、夕方に出会った時のサムアップについては、一言も言葉を交わさずに来夏に合わせていた。当然、来夏の方もそんな紗羽のことを理解しており、勝手に動いて、勝手に片付けたのである。こういう「言葉を必要としないコミュニケーション」ってのは、画で見て映えるのできゅんきゅんします。それにしても、合唱部について一番真面目にやってくれてるのって紗羽ちゃんなんだよね。弓道部は大丈夫なんだろうか。

 あとはまぁ、たっぷりと素敵な画面を堪能すればいいと思うよ。紗羽ちゃんが馬可愛い女の子だとすれば、和奏は自転車可愛いのである。そして、これが一番大事なのだが、まひるさんは人妻可愛い。結局世界を統べる最大の原因となるのは、大原ボイスの人妻なのですよ。彼女もそれなりにお歌は出来るのだ。

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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