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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「結婚するって、本当ですか」 5

 甘えん坊ちゃん、小悪魔ちゃん、ツンデレちゃんらは身を引いたが、まだクールちゃんだけ残っていた、そんな作品。疑似マリッジである。中の人以外に特に接点はない。

 なんかタイトル聞いたことあると思ったら、先んじて実写ドラマ化してたんですね。そしてなんと作者が「神のみ」で知られる若木民喜。「トニカクカワイイ」の畑健二郎然り、サンデーのヒットメイカーは結婚漫画を描くルールでもあるんだろうか。そう考えると久米田の「かくしごと」はすごい角度から飛んできたもんだ。

 戯言はさておき、こういうアニメばっかり見てると、「結婚っていくらでもきっかけがあって簡単だし、しようと思えばいつでもできるんだなー」ってなりますよね(戯言)。そして世にごまんとラブロマンスは溢れているが、こいつはちょいと新鮮な切り口ではある。いや、むしろドラマみたいな媒体だったら「偽装カップルもの」ってスタンダードな部類か。そのきっかけが「海外に飛ばされるのが嫌」っていうクッソ適当な理由なのはちょっと面白い。ただ、冷静に考えると既婚者が転勤候補にならないのって「単身赴任には遠い土地だから」なわけで、社員どうしがくっついたならカップルで飛ばしてしまえばよくないか? むしろ「見知らぬ土地なら夫婦で行った方が心強いでしょ」ってんで率先して選ばれちゃいそうな気もするのだが……まぁ、その辺は社会人経験が無い人間の世間知らずな杞憂ということにしておこう。とにかく、今作におけるヒロインは「転勤を回避するなら偽装結婚もやむなし」と考えるちょっと危ない人なのである。

 今作最大の魅力は当然そのヒロインである。個人的には「地図マニア」っていう謎属性が一番ツボなのだが(何事にも楽しそうにしてる女性が一番可愛いんだから)、結婚詐称プランについてはだいぶネジが外れた発想の持ち主で、いかに姉さん女房とはいえ何から何まで面倒を見てくれるあたりに男の願望が滲み出ているようでちょっと怖い。それこそ「疑似ハーレム」だったらセンパイがそこそこ頼れる男だったからこそ七倉がフル回転してもカップルとしてのバランスが取れていたわけで、今作のカップルの場合は「いくらなんでも男がダメすぎだろ」というのがやや印象の悪い部分。そもそも家に猫を飼えてる時点で人生になんの不満があるってんだい。その猫が転勤拒否の理由にならないとかのたまう会社が気に入らないって? そりゃそうですね!

 とまぁ、男サイドのキャラがどうにももやっとするので積極的な評価には踏み切れなかったが、個人的にはヒロインの性格は見ていて楽しかったので印象はむしろ良い寄りのアニメ。これだけ結婚という事象を甘く見過ぎている2人に今後どのような試練が降りかかってくるのか、せいぜい見届けさせてもらおう。もう、発想としては「S○Xしないと出られない部屋」と対して変わらんのよな。「結婚しないとトバされる会社」はさ。

 そうそう、個人的な注目ポイントとして「なんか久しぶりにアスミスががっつりメインで絡んでるアニメ」ってのも良きところ。もちろん「実はいい人っぽい」小清水上司も同様である。会社の同僚連中、多分みんないいやつなんだろうな。

 
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○「ネガポジアングラー」 6

 私の人生で初めて出会った「アングラー」は「エザエザ ギダギダ!」なので、いまだにアングラーという言葉を聞いてもここしか思い浮かびません。

 さて、これで何度目になるだろうか釣りアニメ。なんも知らない状態で冒頭の展開を見て「もしかしてこの「アングラー」って「アングラ」なのでは? って思ったけど普通に釣りアニメになったのでちょっとホッとした。ただ、どう考えても「釣りなんかしてる場合じゃない」主人公の状況が気になって釣りの方は頭に入ってこない……というのは嘘で、どっちかというと「いや、主人公の状況、これ絶対嘘だろ」という方が気になる。いくらなんでも余命2年のやつの体調には見えないんだよな。こいつがマジで息を引き取って「いい人生だった」っていうエンディングはどう考えても望まれたものじゃない気がするので、普通に考えたら「別な患者のデータと取り違えてて健康そのもの」みたいなオチになると踏んでるんだが……違ったらそれはそれでショック。今後の視聴ではその辺の「いつネタバレされるんだろう」っていうのが気になっちゃってしょうがないね。

 そして、何故主人公をそんな極限状態に追い込んだところから始まるのかはまだ分かっていないのだが……今作で描くべきはあくまで「釣り」であり、1話目での主人公と釣りの関わり方を考えると、おそらく「釣りを通して学ぶ生命との向き合い方」みたいなところにスポットを当てるための設定なんだろう。もちろん、魚にも向き合うだろうけど今回出会ったヘンテコな人々との向き合い方も考えなきゃいけない状態になったので、「ネガ」な主人公がいかにしてここから人生を立て直していくかっていうヒューマンドラマに、なんやかんやで釣りを絡めていく構造になるんじゃなかろうか。

 ぶっちゃけその辺の展開がどうなるかは本当に見守るしかないのだが、現時点ではとりあえず「オリジナルアニメとして、何をか成そうとしている気はする」というので、期待票も込めて点数をつけておいた。制作のNUTは「幼女戦記」を代表作とする「頑張ればいい画が作れる」スタジオ。前作「ブルバスター」は残念な結果に終わってしまったが、ぜひここでリベンジを果たしてほしい。第一印象としては背景の描き込み方とかが精巧な取り込みなわりにキャラのユルい部分は徹底してユルくして世界観を歪ませており、1枚の画面の中での不調和みたいなものが逆に味になっているのを評価したい。どこか1つの軸に合わせると結局こじんまりしたアニメになっちゃうし、「変なキャラを変な絵で出すよー」というのが明確なら、それはブレとかじゃなくて狙った味わいだと思っておきたい。実際、女の子はそれなりに可愛い気がする。

 あとはまぁ、結局釣りというテーマにどんだけハマれるかってところですね。1話目のルアーフィッシングへの関わり方は悪くなかったと思う。まぁ、私も「放課後ていぼう日誌」のおかげで以前ほど釣りと疎遠じゃなくなってますからね。もちろん共感などできないけど理解は及ぶ。ところで「ていぼう日誌」の2期はまだかいな。

 
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「グレンダイザーU」 5→3

 何がしたかってん。

 昨今のリメイクブームは色々と考えさせられることも多く、懐古趣味のおっさんたちにアピールするのが主目的なのに、きちんと若い層に届くものを仕上げなきゃいけないというのでなかなか塩梅が難しい。実際、これまでリメイク作品で大成功を収めたものはごく稀であり、今思い出そうとしてもあんまり良い例が思い浮かばないくらいである。

 で、これ。私の場合はそもそもオリジナルを知らないから懐古もなにもないのだが、「なぜ古臭い作品を古臭いコンセプトのまま、古臭い絵で見せられているんだろう……」という感情しか湧いてこなかった。巨大ロボットアニメなんてそれこそ「現代風」のリブートで(それが正解はどうかは分からないにせよ)いくらでもいじりようがあっただろうに、なんとものっぺりしたままのデザインでのっぺりした画面が続く。正直開始数話で飽きてはいたのだが、「わざわざこんなところに繰り出してきたんだから何かあるのかもしれない」と思ってシナリオを頑張って追おうとしたけど、やっぱ何もなかった。強いて挙げるなら戸松の一人上手劇場がちょっと面白かったくらいだろうか。それとて、あの姉妹をもっと本気の作品でやってくれたら最高の戸松劇場が見られた可能性はあったのに。

 まぁ、元々興味のないジャンルを無理やり見た結果というだけなのかもしれないが……この結果で喜んだ懐古厨がいるとも思えないんだよなぁ。こんだけ生きてて、いまだに永井豪とのしっかりした接点を持てないのはもう無理なのかもしれない(多分「キューティーハニーユニバース」が一番印象がいい)。

 
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○「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd Season 襲撃編」 ―

 まだまだ90分スペシャルを作ってもらえるくらいには優遇される、なろう世界の出世頭。前回の放送が3年以上前と結構な間が空いてしまったが、まぁ、ぶっちゃけ2期の内容の時点であんまり追いかけられてなかったので「忘れた」とかいう次元の話じゃなく、「なんかもう分からん」なので別にいいや。

 ただ、「分からん」と言ってもテニプリみたいに全くもって門外漢というほどではなく、2期時点での人間関係と世界の因果が突拍子もなくて追いかけきれなかっただけなので、仕切り直して改めてスタートしてくれるこの3期目はある程度追いかけられるんじゃないかと期待はしている。まぁ、「ベア子の今の立場ってどないだっけ?」とかを忘れてる時点であんまりその資格はないのかもしれん。ベア子、初期のキャラからこんなにぐるっと反転するような展開になってたんだっけ……。

 90分という長尺で訪れた久しぶりの再会。王選候補が揃い踏みしたり、これまでに出てきた主要キャラがごそっと出てくる展開になるとは思ってなかったのでキャラが多すぎて処理はおっつかない状態だが、まぁ、多分今回はとにかく導入に徹する展開だったので、ここで全部を飲み込む必要もないのだろう。放っておけば問題の焦点が勝手に絞られることは最後の展開で明らかだったしね。とっ散らかる世界の描写の仕方については不自由な部分もある作品だとは思うが、イカレたキャラを容赦無くぶっ込んでスバルに地獄を見せる手管についてはある程度信頼してんだ。特に魔女教関係者の描き方は「まじもん」が出てくるから正直楽しみ。「訳わからん奴」もここまで吹っ切れると気持ちよくなっちゃうってのはペテルギウスさんがすでに証明してますが、かの松岡禎丞が残した偉業に新たに挑むのは、こちらも止まらぬ狂気に全力拍車、安済知佳である。さぁちかぺ、お仕事の時間です。

 そして街中でふらっと出会う運命を一番勘弁してほしい声優といえばもちろん石田彰。いいですね、今回も地獄が丹念にその刃を研いでいるようです。こまけぇことはいいんだよ。とりあえず死ね(罵詈雑言にしか聞こえないな)。

 
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○「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL」 ―

 「どんだけスターがおるっちゅうねん」。いや、ほんまそれ。

 さて、ぶっちゃけ切ろうと思ってる作品なんですが、どうしましょうね。もう、何がなんやら分かってないからね。「物語シリーズ」なら多少設定が欠けてても追いかけようという気にもなるが、こっちはそもそもあんまり興味がないタイトルだし、そもそも前作時点でイミフだったし……。確認しておくと、前作「U-17 WORLD CUP」は2年前の作品。一応最後まで観てはいたものの、それ以前のテニプリの知識がほぼ無かったもんでお手上げ状態。ギャグアニメとして訳のわからん展開を見守ってはきたが、あまりにシュールすぎて笑っていいんだかなんだかもよく分からなかった。ほんで冒頭のセリフですよ。前作でもすでに人外魔境の意味不明な試合を繰り広げてたはずなのに、今回1話目で戦ってる連中、ふつーにテニスしてるやん。いや、してない? もう普通の基準もよく分からなくなってきた。とにかく、「相手チームも強いぜ……」って言ってるけど、「どの辺が強いかよく分からん」ってんで筋が全然飲み込めないのよ。

 もう、これはそういう独自の生態系を持つアクアリウムみたいなものだと思ってそっとしといた方がいいんだと思う。なお、作中で一番気になってる要素は「流石にツダケンにそんな兼ね役させんな」。

 
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○「アクロトリップ」 5

 いつかこんな時代が来るとは思ってましたが……伊藤美来の母親役が伊藤美紀のアニメがついに登場! ……今作を観ての最初の感想がそれかよ。

 多分視聴した誰もが思っただろうが、「このコンセプトでここまで被ってるのすごいな」って。もちろん「魔法少女にあこがれて」の話である。いや、別にあれがオリジナルってわけでもないし、Wikiで確認したらこっちの方が昔の作品だったのでどっちかといえば今作の方が元祖みたいなところはあるのだが、そこそこ話題になった作品の後にこのアニメがスタートするという流れに何かしらの因果を感じてしまう。まぁ、タイトルとしては「魔法少女にあこがれて」でも構わないだろうし、「いま魔法少女は悪と対立している」でもいいかもしれないし、なんにせよこの手のコンセプトっては今じゃそこまで斬新でもないってことだ。

 ただ、さらにWikiで知った情報だが、こちらの作品はなんと掲載誌が「りぼん」という少女漫画(?)原作であり、さらに全5巻とコンパクトにまとまって2年前にすでに完結しているという。ってことは多分1クールとかで最後までちゃんとやるってことだよね。まだまだ先が長そうな「まほあこ」と違い、そこはサクッと楽しめそうな部分である。あと、余計なエロもないのでお話の展開もすっきりしてるしね。いや、まほあこのエロが「余計な」ものだったかどうかは今となってはよく分からんが。少女漫画と比較する対象としては問題ありすぎるな。

 正直、主人公が魔法少女に出会ってからのテンションは好き。冒頭部分でのテンションの低さとキャラデザの硬さで「あんまり合わない画面かなぁ」とか思ってたら覚醒した主人公が急にコロコロと表情を変え始め、その部分だけ見たらとても楽しい。特徴的な瞳の紋様がぐにゃぐにゃと形を変えて勢いを出しているのも面白い。「推しの子」「ダークギャザリング」(あとそれこそ「まほあこ」)に続く「主人公の瞳が変な作品」の新作である。こうして見ると瞳に個性があるヒロインはみんなしてどうしようもない宿業を抱えているな。

 とにかくヒロインが活き活きと弾けている様子が面白く、そこだけ見て加点してもよかったのだが、たとえば悪の総帥との掛け合いとか、微妙なところでちょっとずつテンポがズレる部分があってそこで若干のブレーキがかかった。なんだろね、期待してるポイントより0.5秒くらい遅れてツッコミが来るみたいな感覚。こういう感覚になったアニメ、前もなんかあったな。今作はそこまで明確に気になったわけじゃないんだけど、一応この先の伸び代が読めないだけに「要警戒」くらいに留めておきたいと思う。映像制作のVoilというスタジオは聞いたことがないところで、確認したら設立まもなくてまだ元請け実績のないスタジオらしいので、ここから1シーズンのスタミナが保つかどうかも気になるところではある。まぁ、今にして思えば「まほあこ」だって飛び抜けて作画がよかったわけでもなし、要所でヒロイン勢が可愛ければなんとかなるかな。さて、エロを使わずに魔法少女を苦しめる手段を見せておくれ。

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○「歴史に残る悪女になるぞ」 3

 そういや、今更(ほんと今更)ながら気になったんだけど、「闇属性の魔法」ってどういう概念なんだろうね。四大元素と光はまぁ分かるんだよ。それぞれに使役する対象がわかるから。でも「闇」ってさ、「光がない状態」なわけじゃない。何をもって闇魔法としてるのかって結構不思議だよね。いや、この作品と特に関係はないんだけども、「火・水・風・光・闇」っていう設定になってからふと不思議に思ったので。

 というわけでなろうです。悪役令嬢です。序盤からもう「勘弁してくれ」のオンパレードなので多分切ります。通常のなろうフォーマット同様、ぼちぼち数も揃ってきたおかげで悪役令嬢もも限界領域が見えてきたな。ここまでくりゃぁ、もう色々と諦めるしかない。

 テンプレテンプレしてる事態は一旦飲み込もう。「気づいたら乙女ゲームの世界に転生して悪役令嬢になっていたわ!」が特に説明なしに処理されて当たり前のように進行する流れ、「おばあさんが川で桃を拾ったら中から男の子がでてきました」をサラッと流すのと同じくらいの狂気なのだが、まぁ、日本古来の狂気だとしたら致し方ない。これまで「乙女ゲーム設定は意味がわからん」と散々くさしてきたが、もうこれがスタート地点だというなら何も言うまいよ。まぁ、もしかしたら何か整合性のある設定がここから出てくるのかもしれないし。

 ……出てこないよォ。多分脚本は相当バカだよォ。もうさ、主人公がチートスキルを持ってる部分なんて特に触れすらしないじゃん。その辺は全部お約束として処理されてるんだろうね。ただ、それを飲み込んだとて筋立てがいちいち分からん。「えっ?」「はっ?」ってなる展開が多すぎて脳がついていけないのよね。たとえば剣術を教えてもらいたい主人公が無理やりやった行為が「りんごの木を蹴って落ちてきたリンゴを一刀両断する」なんだけど、このシーンは何が描きたかったの? 「リンゴの木が庭にある」こと? 「主人公の脚力がりんごの木を揺らすに足る圧倒的なものである」こと? 主人公が「蹴ったら1個だけリンゴが落ちてくることを知っていた」こと? 「剣術など習わずとも充分な剣技を備えている」こと? なんなの? これら全てが目的だとしたら説明不足だし、「そんなこと意図してるわけないやろwww」と思うなら、なぜこのくだりを入れたの? 行動の全てが「なんで?」なのよ。

 他にも「呼び出されたら部屋の中に王子様たちが集まってて机の上に地図が広げられている」という状況を見て「国外追放イベントが早まったのか?」っていう考えが出てくる流れが全く分からない。どゆこと? ゲーム世界の国外追放イベント、王子様たち全員で一斉に申し渡されるんだとしたら面白そうなイベントだな。「神の与えた悪女試練なのね」。そういうイベントがゲームにあったってことですかね? そうでもなければ絶対に「プレイヤー」目線でそんな発想は出てこないよね。この主人公、何を考えているの?

 一応、序盤は「まぁ、悪役令嬢キャラが反省から正しい行動を取ろうとするんじゃなくて、むしろ率先して悪役になりたがる部分はこれまでのアニメにはなかったかもしれない。破滅フラグがないなら一応そこは新鮮な何かが……」と思ったらしれっと「まぁ、国外追放エンドなんだけどね」という台詞が出てきて「いや破滅はするんかい」とちゃぶ台をひっくり返される。こいつは「最終的に破滅エンドになりたい」と思っているんだろうか? その辺のモチベーションも全然伝わってこない。ほんと、前後の因果関係が一切ない状態で適当にどっかで見た話を繋いだらこうなる、っていう典型的ななろうの成れの果て。略してなろの果て。まぁ、これはもう、いいんじゃないかな。

 制作はなろう請負でお馴染みのMAHO FILMだし、多分ここから作画もゆっくり下降していくことだろう(1話目は別に悪くはないんだが)。作画といえば、ダイヤモンド(贈り物にダイヤって言っておけば高級感が出るっていう発想も素敵です)の入った箱のデザインすごかったな。中世ナーロッパ世界にあのデザインの箱があるのおもろい。

 
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「負けヒロインが多すぎる!」 6→8

 まー、誰も異論はないでしょう。今期最大勢力、文句なしの特大ホームランだ。

 とにかく隙がなく全ての要素が最上級という奇跡的なクオリティを成し遂げた令和の異常事態。いや、A-1 Picturesは元をたどればそれくらいの地力があって然るべきスタジオではあるのだが、ここ最近は手堅くまとまった作品が多く、どうしたって京アニやらCloverやらに水をあけられていた感があった。しかしここにきて歴戦の貫禄。まぁ、つい最近でも「リコリコ」で映像的にはヒットは飛ばしているし、「かぐや様」シリーズで今作と似た路線で確実な打点はあげてたわけだけども。そんな「うちだって本気でやればこんだけのことができるんだ!」という鬱憤が大爆発したかのような、総決算の如き大金星である。

 難しい映像技術のことはよー分からんので「とにかく画面が綺麗でした。すごかったです。あとヒロインがみんな可愛かったです。すごかったです」と語彙は喪失気味。本作の良さを一言でまとめ上げようとすると、結局「全ヒロイン超可愛い」になる気がする。それはキャラデザの良さももちろん理由の筆頭にはあげられるが、ビジュアル以上に練り上げられたキャラの作り込みから魅力が溢れてくる。これは原作者の筆力もあるだろうし、脚本からアニメを組み上げたアニメスタッフの尽力もあってこそ。今作の監督である北村翔太郎氏という人は、なんとこれが初監督作品だというのにこの采配。なんとも恐ろしい話ではないか。令和の斎藤圭一郎だ(斎藤圭一郎も令和だ)。

 監督の采配で一番の評価点はシナリオから滲ませる要素の配分。ざっくり言えば「ギャグとシリアスのバランス」みたいな話。体感では今作の要素は7、8割はギャグが占めていたと思うのだが、それだけ強烈にギャグるインパクト極振りの連中が急にシリアスをやると、思いっきり浮いて薄ら寒いドラマになりがち。「今更そんなん言われてもなぁ」みたいな展開を過去にいろんなアニメで見てきた。しかし、今作は焼塩にしろ小鞠にしろ、がっつりと恋愛ドラマを紡ぎ、その果ての「負け」で心臓をギュッと掴むような痛みを伴う青春を見せてくれる。この緩急というか、不足ない描写の努力が本当に見事で、今作最大の眼目である「負けたヒロインが集まったドラマ」という突拍子も無い設定をフル活用できるお膳立てが整えられているのだ。これで思いつきだけの「負けヒロインって言われてるけど、こいつら負ける要素ないやんけ」みたいなキャラになってしまっては作品世界が全て瓦解する。しかし焼塩は負けてなお輝きを失わないヒロインであり、小鞠は恋愛でも、青春でも負け続きなのにヒロインであり続けた。八奈見は……いやだからほんとマジであいつなんなん?!(今更大混乱) とりあえず「遠野ひかるがついに突き抜けてスターダムに」という事実だけは覆らぬ。それだけで八奈見ありがとう。

 脚本・演出・映像、全てにおいてトップレベル。ひとまずアニメ化作品の範とするにふさわしい「ラノベ新時代」とでも言えそうな金字塔。今後の恋愛ラノベ、やりにくそう。

 
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○「甘神さんちの縁結び」 4

 マガジン作品かぁ。なろうアニメで散々テンプレテンプレ言うてますけど、こういう古式ゆかしいラブコメテンプレも、別にノスタルジーなど感じずにげんなりするだけだなぁ。

 でも、改めて考えるにこのデザインの源流ってどこなんだろうね。「この」が指す要素もたくさんあるけど、たとえば「おっとりやさしい姉(巨乳)/活発で手が出る次女/マセガキ三女」みたいな3姉妹の設定とかさ。ちょっと違うけど舞台が神社じゃなくて寺になるとだいたい「てんぷる」だし、我が心のアニメ「ぽぽたん」の三姉妹が全く同じデザインだった。やっぱ置きやすい配置ってあるんだろうなぁ。そんでテンプレからスタートしてしまうと、色々と要素を端折って描写できるせいで1話目時点では地に足がつかないキャラになってしまうという。あまりにお約束で処理されると第一印象は良くない。「ついこないだまでこういうマガジンラブコメの流れはどこぞのカフェテラスで散々見てきたからなー」とも思う。

 でもまぁ、テンプレテンプレ言うて作品の個性を見落としてしまうのはよろしくない傾向。幸か不幸か映像部分はまだ落ち度がなく、キャラデザも今後どこかで琴線に触れる可能性もワンチャン。個人的にはあんまりハマんなさそうだなー、とは思ってるが、それこそ今後の描き方次第だし、中の人補正でいくらか贔屓はできるかもしれない。ちなみにWikiで確認したら、これまで今作は何度も別キャストでPVが制作されてるらしいのだが、その度修羅のごときキャスティングが配置されてて都度変更されており、なかなか壮観であった。

 あとはまぁ、CMで若干のネタバレ要素があったのでちょっと不意打ちを食らったのだが、こっから先でまさかの超常展開がベースになるらしく、仮に思春期症候群みたいに1つ1つの事件がしっかりした筋立てなら見るに耐える展開になるかもしれないという淡い期待もある。まー、あんまそういう部分で評価される作品にも見えないけどね。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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