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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 中島みゆきは何でOK出したんだ……第19話。あ、それが言いたかっただけです。ただ漫然と見ているこの作品だけど、こういう飛び道具の使い方が時たま卑怯である。今度俺も不真面目さを責められた時はBGMを「ヘッドライト・テールライト」にすればなんかシリアスになってごまかせそうな気がしてきた。

 あと、毎週楽しみにしているエンディングの合唱曲大全集ね。今週は男性パートの格好良さが中学生レベルを越える名曲、「野生の馬」。基本的に女性の高音が看板になりがちな学生合唱の中で、この曲の迫力は男の力が物を言うので、お気に入りでした。まぁ、私の場合は当時から声が甲高かったおかげでソプラノまがいのテノールでしたが……でもなぁ、せっかくなら佐咲紗花とかのきちんとした歌い手クラスのボーカルで聞きたかったなぁ。

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  「めしばな刑事タチバナ」ってご存じですか? この質問に、ここの閲覧者の何割がYesと答えるのかは分かりませんが……まぁ、漫画なんですけど。知らない人はググって下さい。そして、どこか某所で、「めしの話がめしばなだったら、声優の話でこえばな刑事ってのが出来る」っていう話になったんですよ(どことは言いませんが)。…………じゃぁやるしかないじゃない!(CV:やっぱりミズハス)

 構想2時間、執筆1時間でSSに初挑戦だよ。改行の仕方とか擬音の使い方とか、SSの勘どころはよく分からないし、みにくいのは仕様だよ。コンセプトありきだからネタは適当だよ。世の中やったもん勝ちだよ。ムシャクシャしてやったよ。今は後悔してるよ(浪費した時間的に)。

 基本登場人物はタチバナさんと部下の五島君だけです。

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 名越アナは、この仕事が将来的に黒歴史になったりするのかな……もう、いっそ局を飛び出して声優目指せばワンチャンスある気がするよ。コネは出来たんだし、キャラ立ってるし。そしていよいよ残る県は11県。未だに広島や沖縄あたりが残っているのが少し意外ですね。

 【山形】【千葉】【東京】【神奈川】

 【岐阜】【和歌山】【広島】

 【香川】【徳島】【長崎】【沖縄】

 

 #35「滋賀犬忍法帳」 (CV:間宮くるみ)

 鹿児島の例があるからひょっとしたら琵琶湖の化身とかで攻めてくるんじゃないかと思っていた滋賀県だったが、残念ながらそんな無体なことにはならず、近江の国は甲賀忍者の化身として現れた。ちなみにライバル(?)の伊賀は既に三重県が使われているために存在しないぞ。そして中の人は、この人が滋賀県出身とは知らなかった、間宮くるみ。一言しゃべるだけで空気を変えてしまう、本当に声優になるために生まれてきたような声の持ち主。トリッキーなキャラクターものだろうがとにかく違和感を無くして溶け込めるのは流石。

 さて、ジャパニーズマジシャン、忍者といえば、チート級になんでも出来てしまう万能の存在として各種RPGやアクションゲームなどでもお馴染みだが、この世界においても忍者は万能。みんなで遊ぼうと思って集まった愛知たちが相談していると、突如煙を噴き上げて瞬間移動してくるという唯一無二の特技を披露し、一体何を見せてくれるのかという期待が高まる。みんなでやる遊びは「かくれんぼ」であり、隠密活動は忍者の真骨頂! これはすげぇものが見られるぜ……と期待したものの、致命的な欠点として、忍者はじゃんけんに弱かった……結果、まったく忍者のスキルが使えない鬼の役を任された滋賀は、寂しく「もーいーかーい」と訴えるのでありました。めでたしめでたし。

 相変わらず期待のシナリオから半分ずらして腰砕けにする見事なお話。しかし、今回はなんと言っても衝撃のシーンが一番印象に残っているはずだ。それはもちろん、「おまえら、じゃんけんって……」。いやぁ、あんな細腕でまさかじゃんけんが出来るとは思ってもみませんでした……って、いやいや、無茶だろ。これまで30話以上もかけて培ってきたキャラ造形が無茶苦茶だよ! もうこいつら何でもありだよ! いやぁ、気持ち悪い。こうして色々とメタモルフォーゼが可能であることを考えると、7話で愛知と福岡が妄想していた「夢の自分像」も、あながち冗談とも思えなくなってきたな……

 そういえば、今回3人が遊ぼうとしていたのは「かくれんぼ」だが、愛知と山梨は21話でもかくれんぼをやってましたな。流石に2人では遊ばないだろうから、あのときも福岡とか静岡あたりが一緒に遊んでたのかな? こうしてみると、福岡も思ったよりはインドア一辺倒ではないようである。

 

 #36「栃木犬100%」 (CV:緑川光)

 関東圏も随分埋まってきました、栃木県。こちらの予想では絶対に餃子で来ると思っていたが……予想と違い、とちおとめで有名な苺の化身となった。例によって県別の苺出荷量を調べてみると、栃木は2位を倍近く突き放して文句なしの日本一。これなら文句はありませんね。ちなみに、2位は意外にも福岡で、そこから4位までは九州勢が占拠している。北関東もそこそこの量みたいだけど、こういう2極化が起こっている農産物も珍しいかも。

 そして、可愛らしい苺の化身ならばそれこそ茅原実里とか、可愛らしい声を用意すりゃ良かった気もするのだが、何故か中の人はグリリバ先輩こと緑川光である。確かに栃木声優としては割とステータスがあったりするのだが、愛らしい外見にストレートなイケメンボイスというギャップはなかなか強烈。このアニメも後半になってぐっと男性キャラが増えてきたなぁ。

 で、本編であるが、本作では安心のグロバットエンドである。女たらし風の栃木の周りに突如キャピキャピした女の子達(愛知・山梨・愛媛)が現れ、ちやほやされ始めたかと思ったら、よってたかって巨大なミキサーの前に連れ出され、「第1回・新鮮いちごジュース争奪戦」が開催される。「ビタミンたっぷりずら〜!」「女子力アゲアゲ↑だがね〜!」と、周りの女子達はテンション最高潮。ただ、栃木目線から考えて、突然ミキサーに放り込まれる展開はどう考えても鬱エンドなわけで……「ミキサーは嫌だっぺよ〜!」と必死の抵抗。そもそもアイキャッチを見ると他の県と違って食べられるのは嫌なタイプのキャラみたいだし。でもまぁ、男女の差があるとはいえ、3対1の状態から逃れられたとは思えないけど……

 さて、当然の突っ込みどころとしては、「ビタミンたっぷり」の苺ジュースを狙っているのが、総菜一匹と果物二匹であるという点。ぶどうとミカンがよってたかって苺の奪い合いっていう時点で、どこかおかしい。ビタミンだったらお前等も負けないだろうが。加えて、巨大ミキサーに栃木一匹放り込んだら、結構な量のジュースになる気がするのだが、それをわざわざ「争奪戦」するというのも業が深い。1人しかのめない量になるのか? いや、2話の愛媛ジュースを考えれば、流石にいちご1体を生け贄に捧げればジュース3杯分くらいは召喚出来そうな気がするが……うん、考えるだけ無駄だったな。

 それにしても、この世界の倫理道徳というのは相変わらず謎である。何しろ、これまで作中唯一の良心だと思われた山梨が、こうも簡単に殺人()計画に荷担してしまったのだから。しかも栃木を引っかけた言葉が「ちょっと時間あるずら〜?」って、いや、終わりますがな、時間云々じゃなくて人生に幕引きですがな。どんだけ軽いんですか。確かに山梨は自分が食べられることにあまり抵抗がないキャラだったけど、それを嫌がる他人に押しつけるのはどうかと思います……そして愛媛は30話に続いての前科2犯。相手が自分と同じ果物だと容赦無くなるな、こいつ。愛知に至っては……もう、何人の命を奪ったか分かりませんな。いや、自分もすでに2回くらい死んでるんだけどさ。怖すぎるよ、この世界!


 

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 デートと巨悪と、第19話。さぁ、ここに来てシナリオもフル回転。予定通りの盛り上がりを見せております。ここまでベタだけで構成されてきた本作ですが、ようやく、多少は捻っておかなきゃな、っていうくらいの展開でしょうかね。まぁ、大方の予想通りではあるんですけど。

 後半パートのことを置いておくと、もう、この作品的には「虎鉄とバーナビーの初デート」っていうのがでかいトピックスなんでしょうね。当方、そういう見方は全く理解出来ないし、そういう風に見るのはあまり快く思わない人間なんですが、今回の演出方向はあまりに露骨。多分、そっち方面に明るい方々にとってはうひゃーな展開だったに違いない。クリスマスに2人でレジャー施設に出かけて、仲良く写真を撮る(未遂)とかペアのお土産品を買うとか、冷静に考えたら狙ってるとか以前に気持ち悪いくらいですがな。どれだけ仲が良くてチームメイトだとしても、おっさんとお揃いのピンバッジとかもらっても嬉しくないだろうに。

 黙って動いてりゃまだ意識せずにすんだかもしれないが、虎鉄の台詞が「せっかく2人で来た想い出なんだから」って、そのスケート場、近所の施設とちゃうんかい。普段から色んなところに2人で行ってるんとちゃうんかい。何を妙なところでお茶目心出しとんねん、おっさん。更にそれに対するバーナビーの返答が、単に「いりません」だったら構わないのに、「これからいくらでも想い出なんて作れるでしょう」って、流石にデレ状態だとしてもおかしいだろう。普通のラノベ作品風にリライトしたら「べっ、別にいらないわよ! だって、想い出なんてこれから二人でたくさん作りたいんだから……」ってことでしょ。キモいよバーナビー。登場シーンがレイプ目だったし、言ってること無茶苦茶だし、悪役から本当にやられたい放題だし……ほんとにヒーロー向きのキャラじゃねぇなぁ。

 それに比べると、虎鉄はいつでも空気を読まないキャラなので、妙な行動に出ても一応許容範囲ではある。わざわざ実家に電話するときに虎の乗り物に乗ってる姿とか、やっぱり愛らしいじゃないですか。そして、偶々電話を聞かれてしまったために起こったバーナビーとの確執。確かになかなか本当のことを話してくれない虎鉄にも問題はあるんだろうけど、今回の態度はバーナビーがわがまますぎた。自分が追いつめられてるからって、他人に何を言ってもいいってわけじゃないんだから。虎鉄さんがとっさに手を出しちゃうのも仕方ないと思う。あのシーンで続けて格好良い台詞でバーナビーを説得出来てれば虎鉄さんも真のヒーローといえたのだろうが……キョドっちゃうからなぁ。

 とまぁ、2人の関係性も一筋縄ではいかないわけですが、この作品の本筋としては、ついに巨悪の正体が明らかになったことが一大事なわけですよ。綺麗に予想通りだったおかげで特に衝撃はなかったわけだが、じわじわとバーナビーにまとわりつくようなマーベリックの不気味な見せ方はなかなかのもの。これまでの「善人」としての顔の時と口調も表情も全く変わらず、物腰柔らかなままなのに、語る言葉を入れ替えるだけで、スッとダークサイドに移動してしまう悪辣さが綺麗に決まっている。ジェイクみたいなシンプルで粗暴な悪役も突き抜けると楽しいけど、こういう底が見えないキャラの方が、やっぱり期待感が高まるな。

 こうして改めてキャラクターがピックアップされると、今度は中の人が気になり出すのが性分。マーベリックの中の人はじわっとしみ出す渋さが売りの福田信昭氏という役者さん。吹き替えメインの人らしいのでアニメではあんまり聴けない人かもしれないが、経歴をチェックすると、例えば「幽遊白書」では室田をやっていたり……って、知らんがな! 今後は気にしたいお名前ですな。

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8月5日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM

ピック順 【Metallica】→【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Mei】→【Sangriter

 今回の冒頭部分は、身内に向けての夏の予定調整でございます。金曜開催が通例となっておりますドラフトイベント、来週(8/12)は、某所で開催される夏の致死イベントに【Metallica】が参加予定のため、他の面子がフル集合した場合のみ開催予定です。三宮の旦那は来てくれるらしいですが、他の面々も何かと予定がある時期ですので、不参加になる場合は早めの連絡をお願いします。そして翌週(8/19)は私が実家に帰省しているので不成立、更に翌週(8/26)についても開催は微妙な状態。こちらは改めて成立しそうなときには連絡します。以上、「もう暇なら一人でカラオケでも行ってればいいじゃん」でお馴染みになった某所からの連絡でした。ヒトカラ、結局行く勇気が湧きません。子門真人ばりの美声で「ギンガマン」が熱唱できたらいいのに。

 補足ですが、今回はせっかく必死に計算した戦績表をどっかに忘れてきてしまったらしいので、虚ろな記憶をもとに再現したものを採用しています(よって取得セット数はデータに含まれておりません)。間違っている場合にはお知らせ手頂けるとたすかります。

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 あらぶる幼女、第5話。詩緒、湯音、そしてりんちゃんが、今期3大幼女。

 1話の時点では話が唐突だったし、なんか引きが弱いなーと思っていたこの作品だが、下敷きとなる前提条件が出来上がり、各キャラクターの顔色が見えるようになってくると、シンプルなセールスポイントが見えやすくなってだいぶ楽しくなってきている。今回は割とシリアス多めだったので詩緒の表情を見ていると辛くなるシーンもあったが、基本的には「苦渋の表情」というよりは「顔芸」といった方が正しい絵面なので、幼さ故のストレートな感情表現が見えやすくて良い。ギャグ含みのアニメでキャラクターの顔が崩れることは多いわけだが、詩緒の場合、基本線となる絵柄を維持しつつ、大胆に崩してくるシーンが多いので表情を見ているだけで楽しいのだ。

 「因習により隔離され、秘匿され続けた双子との対決」なんてものすげぇドロドロした設定のはずなのに、冒頭で対決のシーンを迎えるに際し、まずやってみせたことが「こっちも離れて!」というちょっとしたネタだったのが微笑ましい。匡平のおかげで1話の強がり詩緒が単なる虚勢だったことも明らかとなり、「なんだ、単なる可愛い幼女じゃないか」という結論になったのだ。めでたしめでたし。

 そして、今回はたっぷりと見応えがあった案山子どうしのバトル。玖吼理と武未禍槌は似たようなフォルムでぶつかり合う上に、使っている武器は直接的な拳と電撃だけなのでそこまで劇的なバトルシーンというわけではないのだが、こけしのような不可解な異物が空中でぐにゃぐにゃと絡み合う様子が実にスムースに描かれているし、案外ディティールまで描写されているので、本格的なロボットバトルに負けないようなファンタジーな魅力がある。玖吼理というと次回予告でお馴染みの実写版グリグリ人形が素敵だが、アニメーションでも、良く見るとちゃんと表情があることが分かり、次第に愛着が湧いてくるのである。

 全体的なシナリオについては、「どうせ原作も完結してないらしいし、適当にまとめてくれりゃいいやー」くらいの気持ちなので、素敵幼女と素敵案山子の活躍が今回くらいのクオリティで毎回見られると嬉しいですな。

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同盟者コピー祭

 

 

土地(23)

平地×8 島×6 氷河の城砦(M12)×4 

金属海の沿岸(SOM)×3 天界の列柱(WWK)×2

 

クリーチャー(28)

ハーダの自由刃(WWK)×4

カザンドゥの刃の達人(ZEN)×4

ジュワーの多相の戦士(WWK)×4

幻影の像(M12)×4

カビーラの福音者(ZEN)×3

ウマーラの猛禽(ZEN)×3

順応する自動機械(M12)×4

城壁の聖騎士(WWK)×2

 

その他(9)

定業(M11)×4

呪文貫き(ZEN)×3

ミミックの大桶(SOM)×2

 

サイドボード(15)

瞬間凍結(M12)×3

レオニンの遺物囲い(MBS)×4

オンドゥの僧侶(ZEN)×3

召喚の罠(ZEN)×2

ミラディンの十字軍(MBS)×3

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 ちょっちゅね、じゃねぇよぉぉぉぉぉ! 第18話。お前、そのネタのためにどれだけアニメが犠牲になるか分かっとるんか? その1ネタを完遂するために、せっかく没入してた世界が一気に醒めることは分かっとるんか? もう、ネタキャストの起用はやめてくれよ……いや、だからって清正役に誰が良かったかっていうと、多分原作組はあの声以外をイメージ出来ないんだろうけどさ……ふぬぅ。

 というわけで、声オタらしいことを一言叫んでからの中身に移りたいと思います。今回はダイレクトにサブタイトルを活かした内容となっており、主に描かれたのは関白となった秀吉がどのように苦悩し、何を目指しているかという部分と、それを利用し、利用される立場の宗易改め利休が、一体何を狙っているのか、という部分。腹芸含みで色々ときな臭い作品ではあるのだが、やはり利休がメインになったときのドロドロとした「黒さ」は筆舌尽くしがたいものがある。

 利休の狙いは、ただひたすら「侘び茶」を根付かせ、自らの追究する美を完成することにある。そのためには一切手段を選ばないことはこれまでの行動からも明らかであり、実際に最大の障壁となるであろう織田信長を謀略で打ち倒し、その後も「白」の化身であった明智光秀と半ば刺し違える形での勝利を収めている。そのための「手駒」としてフル活用していたのが羽柴秀吉であり、手駒の中で最高級のものとするためには、「豊臣」となった秀吉に、最後の障壁である朝廷をも打破させるのが最終目標となっている。

 帝の暗殺。長き日本の歴史の中で、何度となく語られてきたこのクーデター精神だが、ここまで純粋で、ここまで無価値な野心があっただろうか。利休は地位を必要としてはいるものの、求めるものは地位でもなければ栄誉でも富でもない。ただ、単に世界を黒く染め上げ、侘びの国家を作り上げることだけが彼の目標である。そのためには帝が邪魔なだけであり、ほんの些細な邪魔者の処理を行うために、秀吉にガラス瓶を手渡し、その見返りとして、肩に深々と短刀を突き立てられたのだ。元々小兵でしかなかった秀吉のこと、どれだけ見得を切って短刀を振り回そうとも、見上げるような大男である利休は微動だにしない。国をひっくり返すほどのクーデターを企てようとも、それを提案する表情には一切の迷いも衒いもない。利休の大きさは、狭い茶室の中で、関白たる秀吉と相対する場面だからこそ、更に際立ってくる。

 その点、秀吉はやはり小さい。心労のために夜の生活にも一苦労であるし、利休の持ち出した「一つだけの花」についても、安易な不満を漏らし、その意図をくみ取るまいと目を背けた。直接提示された暗殺計画の申し出には激昂し、いざ実行に移そうにも、帝の威光を前にはなかなか目的を達成出来ずにいる。どれだけの功労を成そうと、やはり秀吉は天下取りという博打に長けただけの、一介の武人だったのである。

 黒く染まる利休の謀略が狭い狭い茶室で蠢いている間、我らが主人公である織部は、相変わらずお気楽なものである。少しずつ威厳を蓄えてきた一国の君主は、数寄を楽しむ姿勢にも余裕が出始めた。上司である秀吉があの手この手で必死におなごの服をむしり取っていたその間に、織部は妻のための着物を容易く手に入れ、まとわせることで更なる愛情を得る。奪うものと与えるものという対比が、少しずつ黒に浸食されていく秀吉の逼迫感と、自分の道が見えはじめて迷いを無くした織部の対比を浮き彫りにしている。

 そして、数寄の怪物といえば、命を数寄で買い、数寄に命を捧げた男、荒木村重がいた。ついにその強欲な人生にも幕引きが見え始めた村重は、ただ1つ、己が貫き通した生き様を、まだ見ぬ息子に伝え聞かせることだけを織部に託した。血の繋がった息子に形のあるものではなく生き様を残す、といえば聞こえは良いが、その実、自分が蒐集した名品の数々を他人に渡すという発想が出てこないあたりは、本当に強欲のかたまりのような人生。しかし、その強欲を真正面から受け止めるもう1人の強欲は、そんな村重の生き様を見送り、言いようのない達成感を得ることが出来た。織部の人生は、こうして数多の数寄者の怨念が積み重なり、更なる厚みを持つことになるのだ。

 生きること、死ぬこと、生かすこと、殺すこと。様々な思惑の中に、最終的には「数寄」が関わるおかしなこの世界。そんな馬鹿馬鹿しさも、真摯に描けばドラマである。相変わらず、視聴後に何とも言えない気分にさせてくれる、そんなお話でした。

 しかし……秀吉と茶々の絡みは、よくもまぁあそこまでのものにしてくれたものだ。忘れがちだけど、これってNHK。

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 カエルテレビだからKBSって、京都テレビと被ってますやん第4話。とてもじゃないけど単体で放送形態が維持できる局には見えないが……ケーブルテレビなんて、こんなもんなんですかね。

 今回は千早のお当番回であり、4話目にしてようやく765プロ全員登場の縛りが無くなった。これによって特定キャラのファンだとがっかりする状況が発生したわけだが、この作品の場合、そこまで強く全キャラフォローを謳っているわけでもないし、ちゃんと全員にお当番回があることがほぼ約束された状態なので、1,2週登場しないくらいはあまり気にならないかしら。むしろこれまでの全員登場回をお当番に回された伊織と雪歩がちょっと不利なくらいか。

 着ぐるみ仕事から始まって料理対決というよく分からないシチュエーションが用意された4人。料理上手な春香、なんでも勢いでこなしてしまえそうな響はいいとして、高音と千早が起用されたのは謎っちゃぁ謎。元々歌の予定が入っていたということなので、千早はそれを見込んで自ら志願したとも考えられるのだが、高音さんは何を思ってこの現場にいたのだろうか。まぁ、千早と違って初めて触れる文化でもなんでも楽しそうにやってくれるから、ある意味一番「向き」の人材だったともいえるわけだけども。

 前回の雪歩の時にも「この子、仕事向いてないよなぁ」と思って不安に見ていたわけだが、今回の千早は、更に不安感をかき立てる状態。雪歩の場合は単に消極性がマイナス要素に見えただけだったが、千早の場合は積極的に前に出る姿勢が、完全に今の仕事の状態とかみ合っていないというのがマイナス要素になってしまっている。「歌を歌いたい」という意識が仕事に邁進させているわけだが、そこまでストイックな人間が、ある意味汚れ仕事でもあるアイドルなんて業務に向いているとは思えない。実際、今回も一切空気を読まない発言で場を凍りつかせており、仕事のためにある程度自分を曲げてでも努力しよう、という意識が見えないのはあまり評価されない要素な気がする。

 もちろん、お話としては「そんな彼女でも、少しずつ前を向いて成長しているんですよ」という流れになるわけだが、雪歩の場合と違い、千早はプロデューサーや他のメンバーとの理解も完璧でない状態で終わっており、絆の物語として見ることも難しく、とにかく自分の力だけでなんとかしようとしている意固地さだけが目立ってしまう。うーむ、もっとまったりしたものが見たくて視聴しているだけに、千早の頑なな姿勢はどうにも受け入れがたい。特異な存在なので固定ファンはついていそうだけど、個人的にはよく分かりませんでした。

 翻って、今回好き放題に暴れていた高音・響のコンビは割とお気に入り。響って、最初イメージしてたよりもずっと身長が小さいのね。元気印のキャラクターで、(アニマルテイマーとしての技能以外は)そこまでぶっ壊れた設定もなく、楽しげに仕事と接してくれている響は見ているだけで元気になれるし、ミステリアスな中にもどこか憎めないひょうきんさがある高音も、キャラとして充分立っていて、ギャグとしては単体で成立している。このあたりの新キャラ勢の方が、個人的には応援しやすいかもしれません。

 そして、この2人の決定的な特徴として、中の人が自然で聞きやすい、というのがあるのですよ。もともとアイマス声優にはあまり明るくないので一部のメジャーどころ(伊織・あずさ・真あたり)以外はフラットに見ているつもりなのだが、高音の中の人である原由実、響の中の人である沼倉愛美は、キャリアは浅い部類だが、癖が無くて聞きやすい。名前を知らずとも、「こんな新人さんがいるのか、次回から注意して聞いてみよう」と思えるレベルである。

 他方、いわゆる「元祖」のアイマス声優さんたちは……実はあまり印象が良くない場合がある。最近の露出の中で評価が悪くないのは、亜美真美役の下田麻美くらいだろうか。そして、千早の中の人については……うーむ、今回のエピソードを聞いていて、「やっぱこの人……」と思ってしまうのである。シュタゲの助手の中の人なんだよね。それなりにキャリアは積んでるはずなのに……まぁ、いいや。でもさ、歌に対してストイックなキャラクターなら、それなりの歌唱力を持ったキャストを用意した方が無難だと思うんだけど。

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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