最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
愛に溢れて第8話。ほんと、この作品には様々な愛が溢れております。主に、スタッフの愛が。
今回、直哉(とオラフ)以外では初の男性キャラクターが登場して、今まで培ってきたふわっふわぷにぷにの世界観がどうなるかと思ったのだが、終わってみれば、特に何も変わりませんでした。いや、面白いかどうかと言われると別に面白くもなんともないのだが……楽しそうにキャラクターが歩き回ってれば、それでいいのです。メルチェリーダ様は本当に可愛いなぁ。 今回はたった1つ、「釘宮、田村、まつらいさん……後藤(強)! 千和!……その上阿澄だと? まだロリ度が上がるというのかッ!」。着実に強化されていくハイパーロリ帝国。カロリー高すぎるわ。 PR
もうタイトルは「よんでますよ、アンダインさん」にした方がいいと思う第8話。別にアザゼル(およびベルゼブブ)が活躍しなくても一向に構わないんですが、佐隈さんの出番が少ないのは本当に困りものです。繰り返し言っておりますが、今期ナンバーワンヒロインは誰がなんと言おうと佐隈さんです(次点が知利子か巴さんです)。
えーと…………今週も画伯が酷かったです。終わり。……だってそれくらいしか言うことが……あ、でもいつも以上に悪ふざけがひどい、いかにも水島アニメらしい醜さでしたね。最初のクラスメイトのシーンとかフラッシュアニメもかくやという不細工さが本当に酷かったし、その後の世紀末っぽい学校のシーンも無駄に雰囲気だけ出していておもろかった。何で校長役に愛河里花子だったのか、今週でよく分かりましたね。あとは無駄な作画労力は全てアンダインの百面相に費やされておりました。いちいち筆致を変えてクドくクドく書き込まれる魚女の不気味さは、それだけ見てても引き笑いが起こりそうなレベル。そして、そんな画のインパクトを霞ませてしまう中の人のひどさ……周りにいる女性キャストが佐藤利奈・白石涼子と、「ネギま」で馴染んだ面々なので耐性はあるんだろうけど、歳を重ねるごとに酷くなる一方の小林ゆうワールドは一体どんな気持ちで見ているのでしょうかね。佐隈さんまでボケ流し始めたので、唯一突っ込み役で頑張っていたうりょ子(光太郎)が本当に大変そうでした。でもま、光太郎も割とひどい奴っていう描写なんだけどね。この世界って結局常識人は一人もいないんだよな。 次回は佐隈さんメイン、次回こそは佐隈さん活躍。
色々と突っ込み要素があったはずなのに、誘拐団姉妹のせいで全部吹っ飛んだ第9話。大原・中原・遠藤綾! 何のご褒美だこの野郎。どう考えても二度と出番が無いキャラだけど、今後レギュラーになればいいのに。なればいいのに。
前回の折紙回に続いて、今回はところにより大人気のドラゴンキッドちゃん。電撃ビリビリの女の子ってどこかで聞いたことがある設定だけど、こちらは素直な性格で、おっさんだらけのこの世界では一服の清涼剤としての役割を存分に果たしてくれている。マネージャーからは「華がない」との苦言を呈されていたわけだが、そういう素朴なキャラの方がファンには受けますよね。ブルーローズがツンデレ方向で個性を伸ばしているので、彼女には僕っこ属性を維持しつつも真っ直ぐに育って欲しいです。 今回も赤ん坊が絡むという定番のお話設定ながら、まだまだ幼い女の子にさりげない母性を付与しつつ、嬉し恥ずかしな成長物語を展開させるのは本当にそつのないシナリオラインである。1から10まで全部予想通りの流れではあるのだが、個々のキャラクターのバックグラウンドを想像する余地が残されているおかげで、あとは視聴者が勝手に補完するだけだ。これまでお預けを喰らってずっとドラゴンキッドのことが気になっていた人間にとっては、これくらいの掘り下げでも充分に満足できるという。っていうか、こんだけ長時間彼女が画面に映り続けているだけでも満足できるっていう。終始ジャージだから、逆に身体のラインがくっきりしてなんだかエロいんですよ、この子。無防備な寝顔とか、積極的なエロ要素で売り込まないでアピール出来る女性らしさが素敵ですな。 そして、そんな女の子の成長物語をメインシナリオに絡める手管もなかなか小ずるい。今回のメインテーマとなっているのは「親子関係」で、一人都会でヒーロー業を営む娘を心配する両親の存在が、唯一「父親」としての属性を持つ虎徹の人の良さや、「親の仇」をひたすら追い続けるバーナビーの執念なども掘り下げることになっている。ここ最近、虎鉄は「大人として」「パートナーとして」「男として」の魅力を積極的に売り込んできていたが、更にそこに「親として」という魅力まで付与され、当初見込んでいた駄目親父っぷりが全くなくなってしまっている。おかげでヘタレ萌え属性がある身としてはちょっと寂しい限りですよ。いや、ちゃんとストーリーに沿ってのかっこよさなので、文句はないんですが。 そしてメインシナリオと言えば、なんと言っても虎徹とバーナビーの関係性。世間でのこの作品の大人気はこの2人に食いついた腐女子層によるところが大きいらしいですが、バーナビーのデレ要素は、そうした目線でなくても見ていたら気持ちの良いものである。今回は2度にわたって「傷は大丈夫ですか?」と虎徹に声をかけていたし、これまでたった1人でこだわり続けていた憎き仇敵についても、偶然とはいえ提示された情報を虎鉄と共有することに抵抗を感じていない。虎鉄の歩み寄りが、きっちりバーナビーの態度を軟化させていることがよく分かるシーンである。まさかこの2人で夜通し飲み交わす日が来ることになるとはねぇ……そんな虎鉄の努力が実ったおかげなのかどうか、少しずつバーナビーの脳裏に蘇る怪人の正体……なんだろうねぇ、全裸なのに迫力ありすぎだねえ……藤原啓治声っていうだけで、もうただ者じゃないねぇ…… 以下、突っ込みポイントをいくつか。 ヒーロー軍団みんな濃すぎ。赤ん坊を前にした面々の反応がいちいちクドい。張り切ってあやしてみるも、確実に失敗路線のスカイハイさん。頑張ってはみるものの、失敗と分かって汗かきすぎの牛角さん。母性を発揮したいけど確実にトラウマもののファイヤーエンブレムさん。虎徹に娘がいると知って心ここにあらずのカリーナさん。そんなシーンでも特に出番が無い折紙さん……ちなみに、BDのCMでも牛角さんとネイサンのコンビはいいコントを見せてくれています。「もぅ〜」じゃねぇよ。 せっかくのいい話なのに、今時すっかり見かけなくなった語尾に「アル」をつけるキッドの両親のせいで腰砕け。なんで流暢な日本語でアルアルいうんだよ、っていうのは突っ込んだら駄目なんだよなぁ。最近某麻雀漫画で語尾がニダの韓国人も見ましたけどね。ああいう文化って何が始祖なんでしょうね。 そして、なんと言っても冒頭でも触れた誘拐犯姉妹ですよ。ぽっと出の悪役で中原麻衣って、「ミルキィホームズ」と同じ流れなんですけど、今回は更に遠藤綾・大原さやかという使い捨てには勿体無いキャスト配置。だからサンライズ作品は、もっと中原麻衣を重用しろよ。「舞-HiME」とか「ゴーダンナー」みたいな、燃え系作品でガンガンメインに使ってよ。大原・中原・甲斐田裕子……またネレイスだー! こんだけキャラが濃いんだから使い捨てじゃなくて再登場させるしかないな。3人とも便利な能力持ちのネクストなんだから、ヒーローTVでも使いようがありそうだしな。それにしても、ネクストって本当に変な能力が多いな。学園都市もびっくりだよ。 あと、齋藤さん……声出てるやんか…… 5月27日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM) ピック順 【Sangriter】→【Alessi】→【Metallica】→【Lionhall】→【Thraxi】→【Mei】 「新たなるファイレクシア」2回戦にして、いつもとちょっと違うメンバーのドラフト。毎回環境が変わる時に一瞬だけ首都圏から現れる流れ者を加え、更に開始時間が多少遅れたことでメンバーに変動があり、最年少プレイヤーと最年長プレイヤーがぶつかる、年の差ン才のゲーム。久し振りの6人戦である。 この環境は、以前までが完全に固まったアーキタイプで動いていたおかげである程度分析のしやすいものだったこともあり、第3のエキスパンションが加わった影響もそれなりに積極的に議論がしやすい。そして、そんな中で必ず取りざたされるのが「感染は強くなったのか?」「環境の速度はどうなったのか?」という2つのポイント。現時点で我々の中では、前者の問いについては「あんまり変わってないし、許容出来る人数はむしろキツくなった印象すらある」。後者については「確実に遅くなった」である(もっとも、遅くなったのは「包囲戦」環境からだが)。そして、「新たなるファイレクシア」の最大の影響は? という問いに対しては、口を揃えて「マナマイアが減った」。……新しいカードにも触れてやれよ……
なんだこの流れ、第8話。ラスボス登場だけど、ギャグり続けるのがこの作品の本懐。特に変わった様子は無かったはずなんだけど……まさかの引きで次週に続く。花子は今週特に何もしなかったということか!
本格始動した黒玉中キャプテン、岬。全国の頂点を取る最強キャラでこそあるのだが、エロあり、ボケあり、萌えポイントありと、この作品の全ての要素を内包した節操のないキャラクター。こんな敵が出てきたら、白玉中メンバーもテニスじゃなくてボケで返さなければならないから大変だ。例によって今週もエロ要素は展開されていたわけだが、なんだかいつにもまして露骨な要素が多かったのは気になったとこですかね。いや、別にエロくないからいいんだけど。思わずピンポイントで乳首を狙える明日葉とか、玲緒の手にかかった時のやり過ぎ感のあるイメージ映像とか、エロくさせようとしてギャグが補強されるというのは安心の展開だ。キャラが増えれば増えるほどドタバタは加速するからね。そんな中でも意味不明なエヴァパロとか、キャラを失わずに全力疾走出来る白玉中メンバーは本当に強いと思います(主に千歳さんが)。 いつも以上に適当な投げっぱなし感の強いギャグが心地よいなぁ、と思っていたら、まさかの琴音失踪オチですよ。どこまでマジなのか分からないから反応に困るところだけど……他の面々もシリアスにならずにギャグで対応してるからなぁ……あんまり気負わずに次週を待ってればいいのかな? まつげにハクビシンがついちゃうようなアニメにシリアスドロドロ三角関係は無いよな。そうでなくとも最近のキタエリキャラの恋愛は悲恋になることが多くて大変だというのに…… 最近は、ようやく美奈子のキャライメージも固まってきたかな、という感じがしますね。中の人フェスティバル気味のこの作品でメインを張っても、格別見劣り(聞き劣り)することも無くなってきました。方向性が固まっちゃうのは問題だと思うけど、得意分野が確立できるってのは大事なことですからな。
決戦前夜の第8話。煮詰まる煮詰まる、この緊張感こそが「へうげ」ワールドだな。
既に臨界点に向かい勢い留まらぬ安土城。集まった顔ぶれは、利休・左介の師弟コンビに、信長・光秀、そして家康。武の体現者である三河武士、主君信長への謁見の場ですら装束に「質素」を貫く家康は、信長が築き、左介が憧れる数寄の王国とは真っ向からぶつかる理念を持つ者。そんな家康の気質を理解しつつ、信長は軽くたしなめる程度で、その才を評価するに留まっている。どれだけ自分に対して反感があるかは理解した上で、使える人材は平気で使うのが信長流だ。 しかし、そんな不穏な空気を知りつつ使い続けているしわ寄せがついにやってきた。家康のもてなし役を任された光秀は、まるでその気質に合わない贅をこらした料理で家康を迎える。どう考えても、それが家康にとって心地よいものではないと分かりつつだ。そして、そんな険悪なムードにとどめを刺す汚れ役を図らずも買って出てしまった左介。堪忍袋の緒が切れた家康を見て、光秀の決意は更に揺るぎなきものとなったのだろう。 船上では左介との対話、自室では家康との対話。何人もの忠臣が信長の現状に対して並々ならぬ思いを抱いていることを1つずつ確認した光秀は、四国への出陣の期に、いよいよもって動き出すことになる。 既に決まったはずの光秀の謀反を、更に様々な視点から補足していくギリギリのエピソード。これまでの表情豊かなキャラクターたちに加え、更に個性の際立った家康が絡むことで、様々なキャラクターのやりとりにおける1つ1つの会話の運びが、絶妙な緊張感をもたらす。相変わらず、「間」の演出や会話の含意、それを見せる画面の構成などで時間いっぱいに見せる作劇が印象的だ。 「間」でいうなら、例えば家康がぶち切れた宴席に信長が登場したシーン。2人がにらみ合うシーンはお約束の「目」の時間だが、この時間の持たせ方で、2人の関係性が様々に推察される。また、光秀と家康の茶の席でも、実に10秒以上ものあいだ、一つの音もなく、沈黙が画面を支配する耐え難いシーンがある。2人の間に、無言の思いが様々に飛び交っていることが伺える場面だ。これだけの時間、画も音も止めて間が作れるアニメも、最近はなかなか無いだろう。 そして「会話の含意」。今回笑えたのは、船上での左介と光秀の対話だろう。「信長の乱世への不満」という、不可思議な繋がりで2人の会話は成立しているのだが、当然のごとく、2人の見ている方向は全く違う。左介は「もう乱世も終わっちゃうし、俺も稼ぎが出ないと将来が不安だなー」という愚痴なのだが、それに対しての光秀は、既に謀反を決意しての、決死の対話なのである。「労が報われる日が必ず来る」と説きなだめる光秀の表情が、逆行で真っ黒になって確認出来ないのも、いかにもこの作品らしい見せ方である。 逆に、互いの心中を探り合いつつも、共通の意見で通じ合っているのが光秀と家康。互いに「自分の領内のことなれど」と断りながら語り合う世相批判は、義に篤い光秀に最後の一歩を踏み出させるには充分だった。「1000年の治世」を語り、家康に訴えた光秀は、それだけにものが見える人間であることが伺えるだろう。数十年の後、家康が1000年とはいかないまでも、400年近い「治世」を作り出したことが、光秀の志を受け継いだことに対応している。家康と別れた後、光秀は一人こっそりと信長から拝領した軸を焼き捨てる。ジリジリと燃える掛け軸は、光秀の心中でくすぶる気持ちを表すと同時に、燃え上がる火の粉を見つめる光秀の顔は、当然、この後の本能寺を暗示させていることは言うまでもない。 光秀が動く、それを家康が知る、そして秀吉が待ち構える。役者が出揃い、着実に進み続ける歴史の時計。そんな状態なのに、嫁さんといちゃいちゃしてなんだか幸せそうな左介さん。……いい奥さんを持ったものだなぁ。こんなところで、光秀が言った「労が報われる日」が図らずも来ちゃったあたり、本当に安上がりで空気を読まない男である。ま、こんな男だからこそ、あの時代にミックスフルーツのアイスクリームなんか作れたんだろうけどね。
#15「一富士二鷹三石川犬」 (CV:新谷良子)
そうか! 石川犬は能登ではなく新谷のものとなったか! 今期は石川キャラが「いろはの巴さん=能登」「変ゼミのあんな=新谷」という棲み分けだったから、このキャラで真の石川県声優が……決まるわけじゃないですけどね。それにしても、なんでナスなんでしょうね。ざっと調べても、ナスの生産高は石川が特別高いわけでもないし、個人的にはまったくナスのイメージは無い。一応「ナス」「石川」で検索すると謎の郷土料理「ナスそうめん」はヒットするが……どういうことなんでしょうね。中の人的にはキュウリの方がよかったんじゃないでしょうか。味噌汁に入れるくらいだし。 ちなみにお話としては、石川県が関係あるような無いような。単に新谷声でギャーギャー言ってるのが楽しいといえば楽しい。やっぱり新谷の石川弁は聞き慣れたせいかしっくりくるな。一人ぽつんと取り残された愛媛犬が可愛らしい(今のところ、デザインが一番無難に可愛いのって愛媛だよね)。ちなみに、犬たち以外の生物が登場するのは、初めてである。 #16「ドッヂ兵庫犬」 (CV:寿美菜子) こちらは予想通りに美菜子でしたかね(イマイチ聞きとれなんだが)。素材は何で来るかと思ったら、神戸スイーツからプリンが採用されました。個人的には、何故か神戸というと初期の桃鉄のせいでフランスパンのイメージがあるんですが、実際はどうなんでしょう。 ネタとしては、ご当地ネタというかプリンネタというか、単に福岡にしゃべらせたいネタというか。愛知はちゃんと「だがねー」って言ってるのに、福岡の台詞は「ちっ、チートかよ……」の一言で、県民性も方言もあったもんじゃない。なんで福岡は廃人設定なんだろう。ちなみに、福岡が冒頭で「プリン覚悟ー!」と言っており、この世界の住人達にとっても、「身体の素材」がそのまま食物であることは認識されるようである(宮崎や山梨しかり)。そのくせ愛知だけは「おーいエビフライ」って呼ばれないのは何故なんだろうか。 そういえば、まだ徳島が出てないから確定では無いが、これでsphereから2人が採用されたわけですよね……東京は……ライバルが多すぎるよな……なんで一人だけ首都圏出身なんだよぉ! 彩陽ぃぃぃぃ!!
世紀末のオカルトを僕たちは既に知っている第6話。あんな小さい画面なのに恐ろしいばかりのJKの存在感。どないやねん、と思ったら、A-1つながりでコンテ演出に伊藤智彦かよ。なんだか親族が死ぬ話ばっかり書いてるな!
仁太の初登校という大きな大きなイベントを描いているにも関わらず、思ったほどそこに重点が置かれていなかったのが意外なエピソード。仁太自身もそのことについては肩すかしを食らっていたが、だからといって鳴子の援交騒動が取りざたされたかと言われるとそうでもない。最終的にスポットがあたったのは、「親子関係」という大きなくくりということになるんだろうか。「めんまの目的」という作中最大の謎に答えが得られていないために、何とも据わりの悪いお話にはなっている。一応、いつものように5人に分けて見ていくしかないかな。 すっかりメインヒロイン然としております、鳴子。ラブホ顔認定を受けた彼女が今回得たものは、仁太の暴走による、さらなる仁太への憧れの気持ち。自分が窮地に陥り、周りには仲間がいない状態での旧友の暴走は、額面以上に頼りがいがありそうに見えてしまったことだろう。今回の騒ぎにより、「今の悪い友達」との関係性が弱まった鳴子は家にも帰れず、自然と落ち着くのは超平和バスターズの秘密基地。少しずつ「安城鳴子」が「あなる」に立ち戻りつつあることが分かりやすく示されている。仁太にしろぽっぽにしろ、外見があれだけ変わったというのに、鳴子の内面性については何も変わっていないことを疑っていないのである。そんな鳴子を見て、昔の空気に満たされて来たことを感じ取り、俄然元気になるぽっぽ。めんま宅を訪れるという打開策を提案し、相変わらずの行動力で突破口を見いだす。 すっかり自分を取り戻して活き活きしているゆきあつ。「最近このあたり、変な奴いるから」って、あまりにレベルの高すぎる自虐ネタが清々しい。現実を全て受け入れたからこそ、仁太に対する微妙な感情も包み隠さずに口に出来るようになった。そんなゆきあつにさりげなく付き添う知利子。クラスメイトにやっかまれたり、面と向かって「ゆきあつが好きなのだろう」と指摘されたり、鉄面皮のお嬢さんも年相応に忙しい。他者にもバレバレなゆきあつへの感情だが、電車の中では決して彼の隣に座らずに距離を置き、チクチクと嫌みでせめるあたりが、流石の知利子さんである。 そして、初登校イベントがよく分からない結果に終わってしまった仁太。鳴子を守る為の彼の活躍ぶりは、在りし日のバスターズのリーダーを思わせる立派なものだった。なんでここまでの行動力がある人間が引きこもりになってしまったのだろうかという疑問は残るが、なかなか華々しい登校デビューではないか。これでますます学校に行きづらくなってしまうのが今後の問題ではあるが……ただ、彼の目下の悩みはやはりめんまの存在そのものである。「見えることの意味」「他人に見えないことの意味」は、答えが出ないばかりに思い悩むしかない。 「めんまという存在」。それこそがこの作品の最大の焦点である。今回初めてめんまの家を訪れた3人が見たものは、決して娘のことを忘れることが出来ない母イレーヌと、それに反し、跡形もなくなってしまっためんまの私室。「忘れられないこと」と「忘れなければならないこと」が同居するその空間は、まさに仁太たちの現状を表しているかのようである。当のめんま自身も、口では「忘れてもらわなければならない」と主張してはいるものの、仁太が指摘するように、「忘れられること」「存在できないこと」への寂しさはこれまで何度もこぼしていた。死者は「いないもの」であるから、いつかは記憶の中に埋もれる存在である。そんな摂理をねじ曲げて現れためんまは、一体何を伝えようとしているのだろうか。 そして、ついにその手がかりが1つ浮かび上がることで、物語は転がり始めた。めんまの家で手に入れた彼女の日記と、ゆきあつ達が思い出した「あの日」の記憶。めんまの過去が、6人の「今」をどう変化させていくのか。本当に、目が離せない。
モヤッとがもっと、第6話。前回までの流れで「なーんかすっきりしないから応援しにくいなぁ」と思っていたのだが、今回の展開でそれが少しずつ「見える」ものになってきた。この作品、本当に難しいっすわ。
「ディールで何が起こっているのか分からない」「何が強さなのか分からない」「公麿のスタンスが分からない」「何が正しいのか分からない」。分からないことだらけの作品だ。そして、「わからねぇよ」と文句を言うのが当然の流れだと思っていたのだ。ただ、今回のエピソードを見る限りでは、「わからねぇんだよ」というのがこのアニメの主張であるように見えた。ただでさえ何が正義なのかが分からず、主人公の公麿が金融街で何をすべきなのかがはっきりしないという現状。少しずつそれが解題されていくのかと思いきや、今回追加されたのは、椋鳥ギルドにも相容れない、更なる勢力である。おかげで公麿は、ますます何をしたらいいのか分からなくなってしまった。 この流れで、敵対した宣野座が単なる悪役として描かれていれば問題ないのであるが、公麿はあくまで第一印象で「感じが悪い」と言っただけであり、別れの顛末をみる限りでは、最終的に宣野座の主張が「間違っていた」という結論は出されていない。陳腐な言い方をすれば「それぞれの正義」が施行されたことが示されただけで、結果的にはいつの間にか公麿が勝ったコトになっているが、少年漫画のように大逆転の瞬間が描かれるでもなく、一気に時間が飛んだかのように結果だけが示されたのである。「時間の切断」は以前も触れたこの作品の特徴的な演出方向ではあるのだが、今回も様々なパートに用いられ、「わからなさ」に拍車をかけることになった。この、飛び飛びで、しかもみっしりと詰め込まれた窮屈なシナリオラインは、まさに公麿が体感している「訳の分からない金融街」の存在そのものではないのか。 また、「いつの間にかディールが終わっている」「何かしたらいいとは思うけど、思っていることがそれぞれ違うし、何が正解かも分からない」という状態は、実際の「金融」「経済」というテーマを大胆に表した結果であると見ることが出来る。経済はゲームに例えられることが多いが、国家規模、世界規模で見れば、誰がいつ、どこで勝ったかなんてことは分からないものだ。金融街においては、更に「未来」なんて訳の分からない担保までかかるわけで、そうした「勝ち負け」「正誤」がどんどん分からない状態になっていく。そうした「わからなさ」そのものが、このアニメの全体像なのではなかろうか。 結局、今回だけで公麿はジェニファーに出会い、宣野座に出会い、三國と対話をした。これだけで3つのスタンスとの交流が行われており、正解を見いだすことなんて不可能な状態だ。その上で、三國のいう「戦って勝つことが真摯さである」という論調は、特別優位なものとも見えてこない。今現在与えられている明確な行動指針など、真朱に伝えた「勝ちたくもないが、負けたくもない」という、結局いつも通りの公麿の経済観念だけなのである。これがジェニファーの言う「金のこと以外も見える目」の結果だとしたら、今後はますます、分からないことが生み出され続けていくのだろう。 ふむ、このモヤモヤした感じも、それでいいと分かれば絶妙な味である。とても綺麗に着地できる状態にはみえないが、一体どんな形で蹴りを付けられるのか、お手並み拝見と行きましょう。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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