最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「R−15」 2
あぁ、うん、そうだな……で、どうしたらいいんだろう。今期何本目か分からないラノベ枠だが、一番分からないのは視聴者層のニーズだったりする。……これ、どういう層からの人気がある作品なの? いや、別にいいんだけどさ。多分過去にアニメ化された作品の中にも、似たようなレベル、ひょっとしたらこれよりしょーもないレベルの話っていうのは転がっていたと思うし。わざわざこの作品だけを目の仇にする必要も無いだろう。見る人が見れば「れでぃばと」だって大体同じ内容だしな。でも受け付けない。必要性が全く見えてこない。……余計なエロ要素を抜いてコロコロコミックとかで連載するといいんじゃないかな。 冒頭、主人公がポルノ作家、という設定だけはなるほどと思った。あらゆるジャンルが食い荒らされた昨今、なかなか斬新な設定を考えるのは難しいが、多分男子高校生がポルノ作家として大家になり、更なる栄華を求めてその道を究め続けるという設定は、まだ世に出ていないものではなかろうか。新機軸であるということは、ひょっとしたらその設定で面白いものが作れるかもしれないということである。至極単純な発想ではあるが、自然にエロが絡められるだろうし、どんなヒロインが相手でも商売ならばエロ行為に及んでも大義名分は立つ。なるほど、思いの外ラノベの設定としては面白いかもしれない。 ただ、ちょっと待て、ここまで考えてすぐにゴールが見えた。これって、ラノベじゃなくてエロ漫画の設定だ。エロ漫画だと、掃いて捨てるほどこんな設定はある。そして、エロ漫画なら掃いて捨てられても問題は無いのだ。だって基本的に使い捨てだから。でも、ラノベのシリーズで、しかもアニメ化までされるとなると、そうもいかないだろう。ある程度「その設定」を採用する意味は探さなきゃならないだろうし、新しいとまで言われずとも、少なくともこの設定が「活きる」面白いお話を作りたい。 ……ないなぁ。届いてないよぉ……こっちまでその意志は伝わらないよぉ……設定だけ考えてものすごく満足した感じがするよぉ……見てて辛いよぉ……そもそも、「天才が集まる学園」っていう恐ろしく安易な発想が凄い。世界中に数百機しかない上に興業目的でしか使われないはずのISの操縦者のために世界中に何校も専門学校が作られているっていう設定くらいすごい。その学校、どう考えてもいらないだろ。同じ教室にプログラミングの天才と数学の天才と器械体操の天才とクラリネットの天才が集まって何をしたらいいねん。そこは個人でやれや。しかも天才っていってる割にみんなショボいよぉ……安易に「天才」とか書いちゃうあたりに既に限界が見て取れるわなぁ。この設定は絶対に面白くならない自信がある。1話の内容が分かりやすい証拠である。 アニメ制作を務めるのは、「ほんと、なんで毎度こんな作品ばっかなん?」でお馴染みの名和宗則監督。そろそろ別ジャンルでの活躍とかありませんかねぇ。「クェイサー」のサポートとかに回ってくれればそれなりに輝ける人だと思うんだけど、この手の作品ばっかだと作品と共倒れしますよぉ……危ないですよぉ……作劇のテンポがものすごく悪くて、序盤の教室のシーンとか本当に中学生の学芸会見てるみたいだったよぉ……途中で流れぶった切ったチアガールの子とか、なんで出てきたんだよぉ……意味の分からん部分が多すぎるよぉ…… えーっと、フォローすべき場所がほとんど見付かりませんでした。まぁ、正直言うと「いつか天魔の黒ウサギ」とかがこれとどんだけ違うかと言われると1話段階ではそこまで劇的に差があるとは思わんのだが、得も言われぬ「受け入れがたさ」がこの作品にはあるな。きっとそれが、「このアニメは駄目だ」という防衛本能なんだと思う。いっそこのまま、視聴前にテレビの前に巨大な門が見えて護身してくれるレベルにまでなってくれると助かるんだけどな。まだその域ではなさそうなので、頑張って次の話数くらいは見たいと思います。 そうそう、良い印象が全く無いのは、中の人がほぼ新人で固められていて食指が全く動かなかったことも大きな理由ですね。基本的にアニメを見る動機の5割は中の人だし。今回、メインキャストで知っている名前は主人公役の合田彩くらいだろうか。「キディ・ガーランド」でクフィーユやってた頃よりはずっと聞きやすくなっていたと思うんですが、いかんせん脚本がグダグダだからな。良い印象は受けにくい。あと、新聞部の部長役に有賀由衣っていうのが驚いた。是非また聞きたい声だと(2年前に)思っていたのだが、久し振りに聞いたら全然分からなくてちょっとショック。俺が帰ってきて欲しかったのは中の人じゃなくて美邦様だったんじゃないかという気もする。あとはおらんな。月宮みどりっていう名前はすごく見たことがあるはずだけど、デビュー作でほとんどしゃべってなかったからノーカン。特に印象にも残らなかったし。そして、このよく分からない面子がオープンエンドも歌唱しているとかなぁ。ホントにね、誰得?! 誰得?! 誰得?! 誰得?! 誰得?!(CV:チョーさん) PR
○「No.6」 4
ノイタミナ枠2本目。つまるところは「あの花」の後番組。そして……すげぇ、わかんねぇ。本当に何1つ分からん。なんだこれ。脚本大丈夫か? 原作はあさのあつこ。同氏の作品は過去に「テレパシー少女蘭」がアニメになっているが、正直言ってあんまり面白いとは言えない出来だった。アニメ化の際のスタッフとの兼ね合いもあるが、あんまり話作りが巧みな作家という印象は得られなかった。今作は2本目のアニメということでリベンジの意味もあるはずなのだが、やっぱりピンと来ない。これは、ちょっと危ない気がする。ある程度売れてる作品ならいいのだが……どうなんでしょうね。 まず、映像面にはつけいる隙はない。ボンズ制作ということで実に綺麗にまとまっているし、これの前に放送される「うさぎドロップ」のちょっと古めを意識した手描き感と比較すると、実にクールな、まさに「現代アニメ」的な絵柄である。一昔前ならばこのまま劇場版と言っても通用するだろう(実際、現在劇場放映されている「トワノクオン」と比べても見劣りしていない)。何とも奇妙なセッティングである「No.6」という空間の特異性はそこまで明示されるものではないが、一見すると普通に見える建物や景色の中に、1つ1つ異物を紛れ込ませて差を出す景観描写もなかなか見事なものだ。おそらくこの枠ならば予算的にもスケジュール的にも、作画面の大きな崩れは懸念せずとも大丈夫だろうから、「とにかく安心して画面が見たい」という要望には完璧に答えられる作品に違いない。 しかし、それだけはっきりとした画面であるにも関わらず(というかむしろそのせいで)、お話のぽか〜ん具合が甚だしい。毎度毎度色んな作品の1話目で言っているのだが、「分からないコト」それ自体は別に構わない。1話でそこに登場する全てを理解させるのは不可能であるし、理解させる必要も無いからだ。しかし、この作品は曲がりなりにもしばらくの間放送を続けていく連続アニメなのであるから、この1話目を見た後に、そのまま2話を見ようというモチベーションを維持してもらわなければいけないはず。この1話の「分からない」は、そうしたモチベーションをそぎ取る方向性に動いているように見えてしまうのだ。 謎の施設である「No.6」。その全容こそ明らかにされないが、台風が来るというイベントと、それに対する人々の対応、更に後半主人公が説明した大戦と避難のエピソードなどから、何となく巨大なシェルターのようなものでありそうだ、というところまでは予想がつく。過去のアニメでいえば「キングゲイナー」のドームポリスとか、「シャングリ・ラ」のアトラスとか、そういうものだろうか。しかし、そうした外界について、内部に済む人々からのインタラクトが無いせいで、基本設定は投げっぱなしだ。中の人たちは当たり前に生活しているのだろうが、視聴者たちはそうも言ってられない。どこが我々の世界に共通していて、どこが違っているのか。それが分からないと、話の筋も追えないし、伏線だってチェックできないじゃないか。 さらに、一番困るのは主人公のキャラクターである。突然夜空に向かって雄叫びを上げる「成績優秀」な主人公は、一体何を悩んでいるのか。そして、何故突如現れた不審者をかくまうようなことをしたのか。後から乱入してきた「ネズミ」が「純粋培養されたエリートは危機感もないのか」といった台詞を吐いていたが、それは事実なのか。もし主人公のメンタリティが我々「普通の人間」と異なるならば、もうこれ以上主人公には感情移入して見られない。その場合、誰の視点を頼りにこの作品を追えばいいのかが分からない。何が普通かが分からないので、何が特別なのかが分からない。このアニメ、一体何を書く作品なんだろうか。 うーむ、とにかく1話目は投げっぱなしということでエンドだ。盛り上がる要素があるにはあるんだろうけど、はたしてそこまでモチベーションを維持することが出来るか……ねぇ。ラノベ的な作品でつらつらと説明台詞を吐かれるのにも辟易するが、だからといって何の説明も無しに自分ワールドを展開されても困るな。やはり脚本構成というのは難しいものである。 最後に中の人の話だが、この作品もそこまで触れる内容がない。敢えて1人あげるとするなら、途中で主人公といちゃいちゃしていた女の子の中の人に安野希世乃という新人を起用しているのが気になる点。特に上手いというでもないが、何だか耳に残る独特な濁りがある声音は、上手く使えば良い武器になりそうな気がする。一応プロフィール見たら「キズナ一閃」でデビューした人か。さぁ、ここからどう伸びてくるかな? そして、ネズミ役の細谷佳正。やっぱり何回聞いてもお前の発声はどこか不安だ。理由は分からぬ。
○「うさぎドロップ」 5
最近なにかと話題の絶えないノイタミナ枠(関西ではあにめわ〜く枠)の新作がこちら。一言でいうなら、久し振りにノイタミナらしい、なんちゃって「一般向け」作品といえる。実写で劇場版をほぼ同時期に作っているあたり、ある意味「のだめ」に並ぶキラーコンテンツになっているということだろうか。実を言うと、これの原作がちょっと前に私の回りでも随分話題になっていて、原作漫画が飛び交っていた時期があったのだが、既にその時点でアニメ化が決定しており、「アニメ観るんだから原作は読めない」という理由でシャットアウトしていた。原作は、アニメ観て気に入ったら買う派。そして極力アニメ見終わるまで買わない派です。 で、1話目を見ての感想だが、一番どうでもいいところから埋めていくと、「ホントにノイタミナはニートに優しくないよな」という印象が1つ。過去にもさ、大学5年生だのさ、2万人のニートだのさ、引きこもりだのさ……お仕事ものも多いから、無職で日々を怠惰に生きている人間には、本当にこの手のテーマは痛いんだぞ。今作で一番痛かったのは冒頭で主人公がおかんに「あんた30にもなってそんなこと言って……」とかたしなめられるシチュエーション。うるせぇよ、人間年齢重ねたら成長できるってわけじゃねぇんだよ。……勘弁して…… いや、そんな些事はさておくとしても、「中年になりかけくらいの年齢の若者が、祖父の葬儀を契機に久し振りに親族の集まりに参加する」というシチュエーションがまず辛い。お仕事してる人はいいんですが、これ、根無し草だと周囲の「普通の大人」に弁解するのが大変なんですよ。行きたくないんですよ、マジで。ただでさえ親戚付き合いがしんどいと思っている引きこもりにとって、無条件で大人数が蠢いている場所に顔を出し、世間的な交流をしなきゃいけない場所っていうだけで地獄なんです。この春私は似たような経験をしたばかりなので、あの空気を思い出して胃がキリキリしました。「え? 俺って香典包まないと駄目な歳になってた?!」みたいなね……幸い主人公はその程度のことはきちんと出来る普通の大人だったようだけど、やっぱりあの独特の雰囲気はあまり気持ちの良いものではなさそうでした。 ここまで長々と自分の話を書いてきたけど、何がいいたいかというと、このアニメはそういう「身近に起こった非現実的なイベント」の空気が何とも言えない生々しさで出ているということ。「80間近で死んだじいちゃんに年端もいかない隠し子がいました」なんて出来事は本当に嘘くさくて現実味がないんだけど、葬式の空気、人との距離感が何だか生々しいせいで、その嘘くさいイベントまでが、ひょっとしたらあるんじゃないか、っていうレベルにまで引き下げられ、いつの間にかドラマの1パーツとして溶け込んでしまう。ひどくゆっくりと流れる奇妙な日本家屋の風景が、1つ1つ「ありそうな様相」を形作っていくにつれて、少しずつりんという少女が現実に形作られていく。そういう、足下から沈んでいくような奇妙な現実感が、この作品には出ている。最近はノイタミナにこういう作品がなかったので、かえって新鮮に映っているのかもしれない。 この「特別感がない非日常」の雰囲気を作り上げるために、スタッフは徹底してドラマをドラマティックに描かない。背景美術や1つ1つのカットの色彩などは本当に素朴な漫画を描きだしてきたような味わいを持ちながら、実はCGでの加工が施されているので紙一重でリアリティが出ているし、何気ない動きしかないはずの動画面においても、とにかくりんがそこにいることを示すために気を払っている。一番感心したのは、りんが棺に収めるためにリンドウの花をつんで、裸足のまま縁側によじ登ってくるワンカット。ほんの些細なアクションなのだが、りんの小ささとか、必死さとか、不器用さが良く出ているモーションだった。このカットを描いただけでも、1話は意味があったような気がする。 全体的に観ると、最終的にはりんの愛らしさに依拠することになる作品だと思うのだが、1話目ではそんなりんが存在感を得るための下準備が、これ以上ない執拗さで描かれていたのではなかろうか。この作劇は、なかなか出来るもんではないです。余計な心の傷さえ抉られなきゃ、もう少し点数は上げてたと思うんだけどね。どうもね、嫌な思い出がね。 最後は中の人の話なんだけど……あんまりすることがないな。りんの中の人はリアル幼女であるようだ。どうやら実写劇場版のキャストと同じ子というわけではないらしいが、調べてみると、こちらの子も可愛らしい。そして、まだ台詞が少ないとは言え、実は結構上手い。ついに私の「声優プロフィール一覧」に、21世紀生まれの名前が刻まれる時がくるのだろうか(現在は松元環季ちゃんの1999年が最年少)。一方、主人公の大吉役は土田大。最近どっかで見たことがある名前だなーと思っていたら、「シュタゲ」のジョン・タイターだった。なるほど。
○「森田さんは無口」 ー
新番チェックと言いながら、そのスタンスが故に先週書き忘れてたシリーズ第2弾。ごめん、すっかり忘れてた。でも、放送日の後に何故か微妙に回りで話題に上ることが多かったのが謎である。なんだ、みんな花澤キャラが好きなのか?! 短いアニメが見たいならユルアニを6分割して1日に1作品ずつ見たらいいじゃない! で、この作品であるが……だから言うことねぇよ。3分そこらの映像で何を書けってのよ。いいんじゃないの、日常系アニメなんてこのくらいの枠でこのくらいの中身でも誰も文句は言わないよ。30分枠でやるのはよっぽどしんどい作品だろうし、形はどうあれアニメ化が実現したんだから原作者は嬉しいんじゃないのか。でも、だからどうしろって話よ。えーと……戸松がいいな。ほんと、この作品の戸松キャラは本当に戸松がまんましゃべってる感じが凄く良い。ちょっと油断するエビフライ犬の影がちらつきそうな鬱陶しさも良い仕事である。っつうか、もう戸松・花澤コンビがいちゃいちゃしてるだけでも満足だよ。一時期は戸松といえば花澤で花澤といえば戸松っていうくらいに共演が多かったのに、最近はあんまり一緒の作品がなくなったなぁ。どっちもヒロインクラスの大看板だから合わせにくくなっちゃったのかな。もう1回「狂乱家族日記」や「かんなぎ」クラスの合わせ技が見たい。この2人で絡んだ時のリアルガールズトークは、適度なウザさがおっさんには心地良いんですよ。
○「いつか天魔の黒ウサギ」 4
これは……ゾンビですか? いや、割と真面目に。今期の純正ファンタジーラノベ枠はここだろうかね。 ばんばん流れていた番宣CMを見ていたらエフェクトバリバリでバトル要素をせめてくる硬派なアニメになるのかと思っていたのだが、少なくとも1話の時点ではそうした要素はほとんど前面に出てこない。どちらかというと後背位体勢でキスをねだる淫乱幼女とか、まっぱで異空間に囚われて身もだえし続ける自称6歳幼女とか、群衆が集まる場所で不自然さを隠そうともせずに堂々とスカートを覆う光渡しとか、そういうポイントの方が目を引くスタートである。ZEXCSというとアニメバブルの頃の粗製濫造体勢のイメージが強いのであまり良い印象は持っていなかったのだが、最近は元請本数も減ったおかげか1本1本の品質はそれなりに安定している。今作も最大の眼目である幼女のボディラインの無駄なむっちり感とか、見せ場となるであろう魔法効果のエフェクトなんかは非常に鮮明な色づかいでくっきりと描かれているので見ていて悪い気はしない。どうしてもこの手の作品だと作画の方向性も固定化してしまう傾向にあるが、少しでもこの作品にオリジナルの売りを出せればいいと思う。 しかし、画面はそれなりでも、いかんせん話の中身がない。いや、1話目から前後編なので何が起こっているのか分からないっていうのが最大の難点ではあるのだが……どうせ大して目新しい展開でもなさそうだから、ちゃっちゃとシナリオを進めて欲しいところなんだが。1話では、死をトリガーにして主人公が封印された過去の記憶にアクセスする過程や、それをメインヒロインと思しき悪そうな少女が亜空間で待ち焦がれながら身もだえしている様子がやたらと尺を取って描かれていたのだが、視聴者側からすると、9年待とうが100年待とうが、2人のキャラクターの背景が全く見えていないのでその苦節は感じられない。そこで精一杯「待ったんだ、こんなに長い間待ったんだ!」と訴えられても、その悲哀は伝わってこない。とりあえず話を進めて、その後で思い切り恨み言でも祈りの文言でも呟いてくれればいいとは思うが、1話で無駄に盛り上げられてもついていく気力が起こらないのである。 そういう意味で、脚本はあんまり上手くない。「緋弾のアリア」みたいな鼻をつく臭いが有るわけではないが、素体が薄味なだけに、引き込まれる要素がほとんど無かったのは先行きが心配である。とりあえず1つ目のエピソードが次回でまとまるわけだが、そこでちゃんと1つ目の魅力を提示してくれることを祈ろう。 で、中の人であるが、久し振りに高本めぐみがメインヒロインっていうところで思わずガッツポーズ。よっし、数年前から必死の高本推しを行っている身としては、こうして着実なキャリアを踏んでスターダムにのし上がって欲しいところ。まぁ、この作品はそこまで大きな一歩にはならない気もするけど。いいんだ、めぐたん可愛いじゃない。 その他、回りを取り囲むキャストは最近はすっかりお馴染みとなったプロダクション・エースの手が入っている。個人的には幼馴染み役の美名が本当にいい仕事をしているのが嬉しい。「そらおと」のそはらの時から言っているけど、絶対にエースで一番伸びしろがあるのは美名だ。今回のキャラクターも1話目からほわほわと実に良い味を出してくれていて、「あぁ、また幼馴染みキャラが一番可愛い……」と溜息が漏れた。今までの打率を考えると、俺は幼馴染み萌え属性があるのかもしれない(美佳子である場合を除く)。そして、エース声優といえば当然の野水伊織。今回は一番やりやすい音域の役だし、良い具合にはまっていますな。しかし本当に仕事もらえてるなー。今年あたりアワードノミネートはあるかもしれんな。
「緋弾のアリア」 3→3
お疲れ様でした。今期終了分はこれで最後でしょうかね。諸事情により「聖痕のクェイサー」が完走出来なかった以外はそこそこ頑張って脱落が少なかったシーズンでした。ただ、冷静になるとマジでこんなコトしてる場合じゃないので、夏クールは少しでもいいから観る番組を減らしたいと思います。3カ年計画くらいで。 で、この作品ですが、大体において、1話で受けた印象はそのまんまで走りきりました。ほんと、未だにこういうラノベ文化が生きているかと思うと逆にほっこりするくらいなもんです。ある意味潔い姿勢だとは思う。考えてみりゃ、子供向けの漫画なんかは時代が移り変わっても一定数は供給されるもので、それなりに受け皿がある文化なわけだ。こういうタイプのラノベ作品っていうのも、文化として根付いてしまったからには、あとは受け入れる世代がどんどん入れ替わるだけで、死に絶えたりはしないのかもしれませんな。私個人は完全に蚊帳の外ではあるのだが、それがあること自体は別に悪いことではないんだろう。 そして、それがアニメになったからには観なきゃいけないし、見ていて面白くなかったら面白くないというだけの簡単なお仕事です。いや、面白い部分もあったよ。設定のグダグダっぷりとか、中学生でももうちょっと調べて書けば真に迫ったものが書けるんじゃないかと思える緊張感のないシナリオラインとか。飛行機一台貸し切りバトルとか、地下エリアまるまる水没バトルとか、無駄に規模のでっかいことはやってるんだけど、全く筋と関係がないこけおどしだから、1つもそれが面白さに繋がらないっていうのはある意味奇跡的。思い起こせば1話で襲ってきてた自転車チェイサーとかも、全く意味は分からんかったしな。多分「面白そうなシチュエーション」を思いつくことは出来るんだろうけど、それをお話にする能力とか努力が全く無いんだと思われる。まぁ、そもそもアリアとキンジが適当にいちゃいちゃする様子だけが見られればいいっていう客層なら、サスペンスとか偉人の子孫どうしのバトル要素とかも不必要なのかもしれないけどね…… あとはまぁ、「流石J.C.!」とか「渡部監督の無駄な安定感!」とかいいながら横目で楽しむくらいの接し方がベストな距離感。例によって釘宮・間島の伝統芸能だと思えば中の人的には悪くないんですよ。もう、釘ネタも開き直ってMF作品・J.C.作品をいじるのは常道だし。結局シャナとゼロ魔くらいだっけ? 中でいじられてたのって。時期的に直前なら「ドラクラ」だし、中の人的には「とらドラ」なんだけど。こんだけ「先代達」を列挙されていじられるというのは、曲がりなりにも「オリジナル作品」を生み出しているはずの原作者からしたらどんな気持ちなんだろうな。まぁいいや、とりあえず渡部監督はちゃっちゃと次の「シャナ」の作業に移って下さいね。 で、こんだけいじったのにまだ中の人の話。釘・まじ兄コンビを置いておくと、あまりにもそれっぽい役でこちらも生暖かい視線を送るしかなかったのは、美佳子と川澄だろう。この2人もこの手の作品の安牌率が以上だ。アーサー王の次はジャンヌ・ダルクかぁ。川澄はいくつの英雄を歴任するつもりなんだろう。美佳子は……どこまで幼馴染みポジションを維持し続けるつもりなのだろう。違うスタンスでメイン張ったのって「グレネーダー」まで遡らないと駄目なのか?(「シャングリ・ラ」に触れていいのかどうか迷う姿勢) で、今作のMVPを選ばせてもらうとするなら、最終話で明らかにヒロインよりもヒロインらしい活躍を見せた理子役の伊瀬茉莉也だろう。この子は本当に器用な演技が出来るようになった。しばらく名前を見ない期間があったから、どこで化けたのか分からずじまいなのが何か悔しい。蓮っ葉でおちゃらけるキャラというと今期は「デッドマン・ワンダーランド」で野水伊織も似たようなポジションだったのだが、声の魅力は伊瀬が一歩も二歩も上を行く。なんだかんだでキャリアが物をいったのかねぇ。今作で見ていて一番面白かったキャラは理子だったと思います(まぁ、脚本がグダグダだから何考えてるか良くわからんかったけど)。そんなとこ。
○「だぶるじぇい」 ー
新番チェックと言いながら、そのスタンスが故に先週書き忘れてたシリーズ第1弾(第2弾は明日です)。地味に色んなところがリニューアルされてるんですけどね、「ユルアニ」。 この作品については……いや、ごめん、特に言うことないわ。原作は連載開始直後は少しだけ読んでたんだけどね。別に読まんでもいい作品だったもんだから……すぐに存在自体を忘れた。それがユルアニ枠でアニメ化されても……特に興味は……あぁ、でもエンディングのももクロは嫌いじゃないですよ。フラッシュアニメだと激しく叩かれる心配がないからむしろこういう作品には向いてる方向性なんじゃないかって気すらしますね。小見川千明と大橋歩夕の共演って、夢の棒対決のはずなのだが、残念ながらあまり目立っていない。それでも、これが並ぶと小見川が安定して聞こえ始める。 ついでに他の「ユルアニ」作品についても触れておくと、「週刊シマコー」が「その時シマコーが動いた!」に。中身は特に変わりません。ユルアニ枠では一番面白いのがこの「シマコー」シリーズな気がする。FROGMANの味が一番良く出ている。「汐留ケーブルテレビ」は、2クール目からじゃないけど途中からこっそりエンディングに曲がついたんだよね。案外好きな曲なんだけど、絶対にCD化とかされないよね。エンディングといえば「霊媒先生」もか。元々手のかかってない作品ではあるんだろうけど、ちょっとした変化を加えてもらえると嬉しいもんです。 そして最大の変化は、「ぷ〜ネコ」ですね。今までエンディングに合わせてのサイレント劇だけだったけど、幕間に入って小ネタをやる形に。そして、ネコ役は千和! なんかしらんけど千和! 千和って死ぬまでネコ声優で喰っていける気がしてきた。
もじゃ毛バースト、第15話。てっきりサブタイトルから豆じいがものすごいところでサポートに来る話かと思ってたのに……全然関係無かった。当たり前か。一番印象に残った部分は、「結名さん、最低2泊の旅行の割に、なんか荷物少なくね?」です。嘘です。多分マンゴーアイスチキン南蛮添えです。
前回のエピソードで、「効率化を狙う旅館経営」と「従業員を人として見た旅館経営」という2極対立を狙い、そこから緒花たちのイデオロギーを計るのが目的なのかと思っていたのだが、結局、そうした部分については主人公補正がかかるのが意外と早かった。色々とハプニングは起こっているはずなのだが、それがあまり大事にならずに穏便に収束するだけだったので、肩すかしを食らったというのが正直なところ。それもこれも絶大なるシャワー丼の効果なのか……すごい言葉だな、シャワー丼。ものすごく興味深い語形成なのだが、いかんせんサンプルとして特異すぎるからあんまり参考にならないのが悔やまれる。ホビロン・ボンボるに続き、いちいちおかしな言葉を考えないと気が済まない世界なんだろうな。ただいまンボル〜。 さておき、結局今回の肩すかしの主犯格となったのは、前回かき混ぜるだけかき混ぜてくれた結名であった。「旅館の仕事は嫌いだからやらない」と言ってのけ、そのまま我が道を突き進むものかと思っていたが、番頭さんが意外にクールで素っ気なくしてくれちゃったおかげで、お嬢様としては面白くなかった模様。ツンデレというにも幼すぎるような態度で、初めての旅館の仕事にチャレンジする流れを自らで作ってしまった。ふーむ、そこは徹底して袖にして欲しかったものだが。前回までの余裕ぶった超然とした態度は、回りからちやほやされて女王様で居られたが故のものだったらしい。ひとたび他人に目を離されると、自分の方を見て欲しくて容易く食いついてしまう。なーんだ、意外とお子様じゃないか。 結名のお子様ツンデレを誘発させたのは、窮地に陥ってもある程度冷静に行動出来た番頭さんの努力の賜ではある。また、もじゃ毛こと暴走機関車緒花が走り出したせいで、自然とみんなの目がそちらに向いてしまったことも一因だったろう。本当に、自分が注目されないのが嫌な性分なのだ。そして、実際に風呂掃除に参加してみると、なんとこれが初めての労働経験。大変には違いないが、万全のアフターケアを受けて「仕事も案外悪くない」とのご感想。単なる食わず嫌いならぬやらず嫌いだったのか。そりゃまぁ、接客業でお客さんに喜んでもらうっていう経験は、いつ誰がやっても悪い気はしないもんですよ。何だか妙な展開だったが、結名にとっては小さくとも大きな一歩。これで福屋旅館も、跡取りの心配はしなくてよくなるのかな? 今回は、ある程度恣意的に「福屋の娘」たる結名と「喜翠荘の娘」たる緒花が比較されている。自分から率先してハプニングに飛び込み、機転を利かせて苦境を乗り越えて見せた緒花と、完全に受け身体勢で意に沿わぬ仕事に巻き込まれ、初めてであるが故になかなかうまくいかない結名。番頭さんは「同じはずなのに違うもんだな」という感想を漏らし、2人の娘っこの吟味をしてみせた。ただ、流石にこの比較は結名には酷だろう。確かに血筋としては同じ「旅館の娘」には違いないが、かたやずっと大旅館の娘として生まれ育った箱入りであり、かたや怪物じみた母親に引きずり回され、実際に旅館に関わりだしたのは最近という、雑草みたいな娘。そりゃ、強度に差があるのは当たり前なのである。どう考えても、修学旅行中に旅館の中居を志望する女子高生の方が普通はおかしいだろうに。 それでももじゃ毛は止まらない。この猪突猛進っぷりは相変わらずの四十万の血であるが、そんな全力疾走の中にも、いつの間にやら身についた中居のノウハウなど、女将の指導が行き届いていたのが分かるのはにくい演出。とっさのトラブルにも動じずに機転を利かせられるアドリブ力は天性の肝っ玉の強さによってもたらされたものだろうが、接客業では最も重要な要素である。番頭さん、真剣に嫁に貰う算段をしてみるといいかもしれません。一応喜翠荘は跡取り息子がいるから大丈夫かもしれませんよ。 そして、今回最大のクライマックスとなるのが、緒花たちにも、そして視聴者たちにもご褒美となった、女子高生4人のお風呂シーンである。旅館ものというジャンルのおかげでお風呂サービスの多い本作であるが、今回は広い露天風呂に友達同士というシチュエーションが開放的にさせたのか、いつもよりも更にきわどいあれやこれが目白押し。なんだその不自然な形の木の枝は! でもまぁ、緒花の場合はエロっていうより全裸ギャグって言う方が正しい気もするけどね……何にせよ眼福。みんなで鼻から吸って口から出す練習をしておきましょう。 次回は……縁のメイン回? なんだろうな、この心躍らない感じは。
井口が次回予告するとどうしてもクイズが出そうな気がする第2話。火憐だぜー、月火だよー。なんやかやでメインヒロインの花澤とならんで井口のインパクトが無駄にでかいのが良い作品。
そして、思いの外スポ根である。1話の時点でギャグや萌え要素はそこまで多くないのかもしれない、と思っていたら、2話目はほぼまるまるスポ根である。なんだろうね、ここまで捻りの無いまっとうなスポーツものって、昨今のアニメじゃ逆に貴重なぐらいだよね。「バスケがしたいんです……」とか「諦めんなよ!」みたいな展開って、今時見られるのってマガジンかチャンピオンくらいだものねぇ(ジャンプはまっとうなスポ根が育たん)。最近だとこういう「スポーツがやりたい少年少女」を売りにしたアニメっていうと、「おお振り」が一番近いのかな。回りが見えずに自分勝手にスポーツに打ち込んだせいで村八分にされてしまった主人公って、まんま三橋の過去だし。今作では才能を見いだしてそれを支えてやろうしたのが安部とモモカンじゃなくて長谷川姉弟だったと、そういうことだわな。 肝心要のバスケの勝負シーンは相変わらず頑張っているのが一応分かる出来。なんとか躍動感を出すために色々と四苦八苦しているようで、スポーツメイン、アクション作画メインで引っ張ろうとする姿勢は評価したいところだ。ただ、いかんせん動いてる女の子のデフォルメ体型がなぁ。バスケボールってあんなにでかかったっけ?……別に小学生が主人公でも構わないけど、キャラデザをもう少し「真面目なバスケ」向きにしてもらえてればもっと見応えのあるものになったと思うんだけどな。まぁ、そうすると今食いついている視聴者層の一部は離れる可能性もあるわけで、なかなか両立は難しいところか。 「コーチはロリコン?!」って、主人公は単に真面目なだけなのにひどい言われようだよな。確かに小学生の小競り合いにまともに介入する男子高校生ってちょっと大人げない気もするけど、考えてみりゃ高校一年生と小学六年生なんて、4つしか歳が違わないんだしな。私なんて普段の遊び相手は5つも10も歳が……いや、何でもない。 そういや、前回書き忘れてたんだけど、エンディングテーマ作ってるのがモモーイだ。相変わらずの作風で安心することしきり。最近裏方仕事が多くてめっきり声優業は減ってしまったんだけど、たまに顔が見たくなります。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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