最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「暴食のベルセルク」 4 どうでもいいカミングアウトをしておくと、実は1話目の録画をミスってました。失敗した理由は同時間帯の作品が被りすぎたことで、残念ながら我が家の録画体制は直接レコーダーに入れられる作品が同時に2本までなのよね。3本以上になる場合はチューナーのHDに一時的にキープする必要があるのだが、その設定が出来てなくて予約がキャンセルされてしまっていた。そのことにこないだチューナーを確認してて初めて気づいたんだけど(これだけの数があったら1本ミスってても気づかないことはご理解いただけると思います)、そういう作品に限って、放送版だと地上波もBSも全部同じ時間で、1回逃したらリピート無しってんでお手上げだった。しょうがないので1話目だけアマプラで視聴。2話目以降は改めて録画していくことにするが、まだ2話目は観てない状態でとりあえずこれを書いています。 まぁ、そうして録画体制に綻びが出ちゃったので「いっそ3話切りしてさよなら出来る作品の方が楽だな……」とかよろしくないことを思ってしまったが、……まぁ、出来なくもないよな……こちらもテンプレなろうだからな……一応悩む理由としては、作画状態は特に悪いものではない。監督が柳沢テツヤ、制作スタジオはA・C・G・TとどこをとってもTier2かTier3くらいの感覚だけど、破綻するほどのやらかしもなく、ただ淡々と「なろうだなぁ……」というお話が展開されるだけである。……まぁ、それって切る理由なんじゃないかって気もするんですけどね。どうしたもんでしょう。 私基準では「ステータスウィンドウ+鑑定スキル」の鬼コンボが早速披露されたのでその時点でお察しなのだが、それに加えてやはりなろう的な行き当たりばったり感がひじょーに目につく。なんとなくシリアス強めにして「ハードな物語を見せるぜ」みたいな雰囲気を醸し出しているのだが、ほんとに「雰囲気を出したい」というだけなので冷静に見ると筋運びが変。例えば初めてのスキル発動後に「あなたの手柄でしょう!」とヒロインに言われた際には「それを報告してゲス聖騎士の方知られると女騎士の方に迷惑がかかるかもしれないからダメです」って言ってんのに、その後の「じゃぁ、うちに就職すれば?」については二つ返事でOKを出している。あのゲス騎士の熱視線を考えれば、そっちの方がよっぽど女騎士に迷惑がかかると思わんか? また、「暴食」というハズレスキルが実は大当たりだったというお約束設定は別に構わないのだが、それを使って最初に手に入れたスキルが値千金の「鑑定」「読心」というのレアスキルっぽいのも流石のなろう。「いやぁ、たまたまそういう奴に出会っただけでしょう」と言われそうだが、どちらかというと「そんな有用なスキルを持ってたやつが、なんて街でコソ泥まがいのアウトローやってたの?」ってのが分からないし、そもそもあの殺されたおっさん、なんで槍を持ってる主人公に無策で突っ込んでわざわざ生贄になったんだろう。もう、「実はなんらかの大きな意志が、主人公にチートを与えるために、そういう三文芝居の脚本を書いてたんです」と言う裏シナリオがあるとしか思えない。まぁ、実際に三文芝居を書いてるのがこの原作者ということになるわけだが……。 下手に作画が普通レベルなもんで、余計にシナリオのアラにイライラしてしまった。まぁ、「さっさと切りたいからそのための理由を探している」がほんとのところかもしれん。
PR はい、行きますよ。そりゃ行きますよ。事前にお伝えしておくと、ネタでも自虐でも嘘松でもなんでもなく、同じ劇場に入っている観客の年齢層がすごいことになってました。マジで「えっ、俺ってガルパン視聴者の中では若手だったの?!」ってびっくりするような……まぁ、そりゃなぁ……そこまで相手にしてもらえる恵まれたコンテンツだと思えばいいのだが、流石に色んなものの危機じゃないか? 働け水島、仕事しろ努。……でも、私なんかあまちゃんだから実際に見せられると「……これは時間がかかってもしょうがないな……」とか許す心が生まれてしまうのだよなぁ。今確認したら3章の公開が2年半前。「まぁ、そんなもんだろ」と納得したふりをしたのだが、ブログの「劇場アニメ」タグで遡ったら劇場版スタァライトよりも前やんけ。「あの事件よりも前なの!?」というのは流石にビビったわ。そりゃ高齢化も進む。急げ水島、間に合わんぞ努。ここまでついてくる連中は面構えが違う……。
<そんな精鋭たちはもう観に行ってるだろうけど、今回は割と強めにネタバレ注意ね> 最終回でやるやつ、第2話。こんだけがっつりやられちゃったら、どこぞのヒーローガールもかたなしである。 前回興味を引いた全部の要素を今週でほぼ回収しちゃうというとんでもない展開。ここまでドがつくシリアスに展開するというのも想定外だったが、「小石川さんとの微妙な関係」についてもすっきり後腐れなしで片付いたし、今後も長い付き合いになるであろうテルの、彼女なりの「ヒーロー観」みたいなものもかなり明確な形で提示されている。悪の組織(?)の存在も露わになり、あとはもう、このまま正義を守るヒーローとして悪の怪人とぶつかり合ったりしていくんだろうか。 回収しきっちゃった感があるので正直いえば前回感じた初回特有の爆裂盛り上がりみたいなものはそこまで感じなかったが、非常に真っ当に、真っ正直に展開しているドラマなのは間違いない。1話だけで扱われるサブテーマ的な存在だと思っていた小石川さんが初の「変化して戦う怪人」役に選ばれ、この世界の悪が「人間の心」を弄んでいることがこれ以上ない形で示される。小石川さんが抱えている宿業が「自罰」であることもすぐに判明し、他人を犠牲にして生き続ける自分への激しい憎悪というとんでもねぇ相手と対峙しなきゃいけないシャイは本当に大変。何しろ「ヒーロー」というのは「自分を犠牲にして他人を生かし続ける」存在なのだから。過去への後悔に苦しむ小石川さんからすれば、シャイなんて天敵みたいなもんなのだ。 そうして「何故守るのか? 何故他人のために戦えるのか」という永久に尽きることのない「ヒーロー問答」をいきなり初戦でぶち込まれてしまったシャイ。彼女なりの解答は明確に示されたとは言い難いが、「人助けだって自分のため」という、ある種のエゴイズムを表明することで小石川さんの憎しみを打破。ひとまずは友情タッグの成立とあいなった。まぁ、最終回っぽいとはいえ初戦には違いないのだから、一旦この辺りで矛を収めてもらうしかないだろう。これでシャイも一段階強くなって今後の戦いに備えられるだろうし、紅葉山テルの学校生活も多少心安らぐものになるんじゃなかろうか。ただまぁ、今回無茶したおかげで敵のボスから変な風に目をつけられちゃった可能性はあるが……ラスボスは田村少年かぁ……納得感しかないな。 今回は麻美子も登場せず、完全に2人の女の子だけのお話だった。オープニングなどを見る限りでは当然「ヒーロー軍」はもっといるはずなので、今後はキャラクターの多彩さで見せてほしいところですね。
○「川越ボーイズ・シング」 6 「なんか見たことある動物なんだけど……ウォンバットじゃねぇし、ヤマアラシでもなくて……」って悩んでたけど、正解はラーテルでした。「キリングバイツ」で一躍有名になった(??)あの動物でしたね。 ふむ、先に予言というか、覚悟しておくと、多分高確率で評価は下がると思う。そうなる因子はふんだんにあるから。でも、1話目は面白かった。もう新番チェックは後のことなんて心配せずにこの「楽しかった」の雰囲気を大事にしたいですね(元々そのための企画なのでは?)。 まずネガティブな要素から先に挙げておくと、映像クオリティはしょうもないです。1話からぐだぐだ、というほどではないけど、普通の作品って1話くらいはパリッと決めてくれるもんで、今作の様子からして多分低いところからスタートしたらもっと下がるんじゃないかと思います。一応「ライブシーン」というか、パフォーマンスを見せるシーンもあったけど流行りのCG作画などあるはずもなく、「予算、無いのかな……」って不安になるような総体。多分、この時点で期待できないと思う人も多かろうし、実際私もそう思う。 加えて、お話としては「男子部活もの」ということで、そりゃまぁ相性は悪い。過去にも山ほど「素人の野郎ばかりを集めて部活しようぜ!」みたいな作品はあったが、そのほとんどは鳴かず飛ばず。そして私の趣味趣向では「Free!」や「ツルネ」などの高品質京アニ作品ですら途中で心が離れてしまうわけで、今作がそうなってしまうという想定は素直な予測と言えるだろう。過去には「カブキブ!」みたいな例外があるが、そっちに傾くのを期待するのは無体である。ついでに「川越」といきなりご当地感を出しているのも黄色信号で、「アニメで町おこししましょう」みたいな熱視線は、ハナから透けてるとコケる場合が多い。1話目ではおそらく川越の街並みなのだろうと思われる舞台を駆け回っていたが、これ以上「ご当地感」が不必要に鼻につく描写になれば、そこもネガティブな要素になりかねない。 もう、ここまで並べ立てりゃ「そこまで言っといて評価するってんだから、よっぽどなことがあるんだろうな!?」と思われるかもしれないが、ぶっちゃけ、あんま無い。最終的に「楽しかった」と思えた理由は、よくわかってない。すげぇふわっとした言い方で申し訳ないが「脚本のディティールが好き」だ。今作はオリジナルアニメらしいのでほんとにどこの誰がどれくらい手を入れてるのかよく分からないし、公式サイトを見に行ってもシリーズ構成が製作委員会形式になってて誰だか分からん。そんな状態なので本当に「気になった要素」を取り上げにくいのだが、あえて絞り込むなら、1話目で散々無茶をやりまくった主人公(?)のイカレ指揮者のキャラがとにかく不愉快で愉快。「変人」とか「奇人」ってきちんと描くのはかなり難しいのだが、今作の変人はきちんと1本芯が通った変人だ。その予想がつかないトリッキーな言い回しのつなぎがよく、掛け合いを聞いているだけで不思議と退屈しないし、いつの間にやら大きなシナリオの流れに丸め込まれてる感覚もある。いや、「いくらなんでも学生さんたち素直でいい子すぎるだろ」とかツッコミどころも次々出てくるのだが、そうした些事を気にしないくらいの大きな流れは作れている気がするのだ。 ただ、この「あれ、なんか楽しい」が本当に1話目だけで起こった飛び道具の可能性もあるし、ここから「部員集め→大会出場」という王道展開を進む中でどんどんマンネリズムに沈んだり、作画が本当に力尽きたりする可能性も大いにある。それは覚悟の上で、1話目で見せた歌唱パートの魅力や、オープニング映像で見せるこだわりの感じられるデザイン性など、作り手側の「なんとかして傷跡を残してやりたい」という気概も評価したいのである。 多分、ここから面白くなったら「ほらみたことか」とドヤる準備が出来たし、トーンダウンして消え去っても「全て星の動きの伝えた通りです」と伏龍を気取ることにします。個人的には、「新井里美の息子が天使の歌声って遺伝の奇跡かよ」ってところが一番のツボです。みっこボイスは元気が出るね。
○「星屑テレパス」 5 自称宇宙人な上に鉄塔(?)に住んでるヒロイン、ちょっと杜王町要素が強すぎる気がしますね……。 などという強引なボケから入ってみたが、なんとも評価の難しい作品。「お前の大好きなきらら系列の百合ん百合ん作品だろ! 大人しく飛び付いとけや!」と思われるかもしれない。実際、studio五組制作のアニメーションは手堅い完成度で、「ゆゆ式」「えんどろ〜」などの実績を持つかおり監督によるディレクションも手堅い。萌えを最優先するきららアニメとしての描き方については本当に想定通りに、ファンが望むものを提供してくれている。その品質だけでも点をあげていいくらいの1話目になっていると思う。 ただ、そこを理解した上でど〜にもハマってない部分があって、自分の中で悩んでしまっている。まぁ、そもそも「ごちうさ」あたりのきらら系列は私が毎回ハマるかってぇとそうでもないのだけど、今作についてはハマりきらない理由が出てきそうで、絶妙に出てこないのでもどかしい。 一応言語化してみると、まず、依って立つところがどこか不安定な感覚がある。最も重要なはずの主人公・海果のキャラと、その相棒となるべきユウの設定だ。まずは海果のキャラ。彼女はいわゆる「ぼっち系」で、後藤ひとりさんと同じく重度のコミュ障で中学生活を棒に振ったらしい。その結果として「地球上では私はコミュニケーションが取れないから、きっと宇宙に私の仲間がいる」と思い込んだという………………いや、無茶じゃね? そのメンタリティをマジで持ち合わせているなら、やっぱりそこは理解が及ばない。「人との関わりが苦手」な人間は、それこそ10年間押し入れの中でひたすらギターを弾き続けるくらいのことはやりそうだが、「内に内に」という籠もり方が普通であり、日本どころか世界を、地球を飛び出して宇宙に行ってしまいたいってのは、もはや「ぼっちの思考」はなくて「電波」でしかない。いや、そういうキャラがいてもいいんだけど、そうした「突飛な」キャラを描く手つきが従来通りの「ぼっち系」の扱い方と同じであることにどうしても違和感を感じてしまう。 そして「宇宙人」ユウの設定については、「確定していない」気持ち悪さがある。まぁ「彼女は宇宙人なの? やっぱり違うの?」という宙ぶらりんの状態の方がまだ現実味があるというか、ミステリアスな魅力を出すことができるだろうし、あっさりと「宇宙人が隣にいます」と認めてしまうと、多分完全にSF設定になっちゃってきらら的日常ものとの食い合わせの悪さが際立つリスクもある。だからこそ「どっちだろうね、分かんないけど、こんな変な子が隣にいたら面白いよね」でとどめているのではなかろうか。その設定の狙いも意味も分かることは分かるが、それこそ「結局、支倉未起隆は宇宙人だったのか、単なるスタンド使いだったのか?」と同じモヤモヤが残ってしまう。いや、スタンド使いならまだいいのだが、この世界にスタンド使いは(多分)いないわけで、もし宇宙人でないとしたら「精度の高いテレパシーを使う記憶喪失の少女」というより面倒な存在になるだけなので、そこはもう、「宇宙人です」の方が話は早いのではなかろうか。 理解が及ばない主人公と、設定が不透明な相棒。その関係性でガールミーツガールをやられても、まずどこを自分の中で納得させてから観たらいいのか分からないというのが、1話目時点での私のスタンス。「相変わらず頭でっかちな見方しやがって」と思われるかもしれないが、そういう性分なのでしょうがない。まだ脊髄だけで「女の子が可愛いからいいよね!」で終わらせることはできないのです。まぁ、2、3週間後にそうなってる可能性は大いにあるけど。 そうそう、それと「ロケットを作る」っていう最終目標も突飛すぎて不安になるというか、「この漫画、どうやって終わらせるんだろう?」という心配もあるね。流石にぼっちを自認する主人公だけで宇宙工学を学び、大学に進学し、専門の工学で頭角を表し、1人でロケットを作るところまでいく作品ではないだろう。だとすると、どう足掻いても「途中で終わる」ことになるのだが……あんまり最終目標は大事じゃないってことなのかな。うーむ、次回以降もちょっと気を引き締めて観ていかんとなぁ……。
○「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」 6 今作最大の謎は、突発的に現れたナレーションのうえだゆうじな気がする。まぁ、好きなので嬉しいだけなんですけど、ナレーション単発起用って珍しい気がする。一気に「ギャグマンガ日和」っぽくなる。 「同時期に放送されるアニメで何故かテーマが被っちゃう現象」については他でも触れた気がするが、なんとまぁ、今期は「真正直な主人公があまりに正直すぎるせいで複数の女の子と正々堂々付き合っていく形の馬鹿ラブコメ」が同時スタート。「カノカノ」が2期目なのだからこちらが後から追いかけてる格好になるが……でも、狙ってる方向性はちょっとずつ異なっている。「カノカノ」は「複数人と同時交際」ではあるが、主人公の直也も別に異常者ではなく(いや、だいぶ異常だが)、メインの2人と付き合う「二股」が主題。その後の竹達へは割と塩対応だし、追加の銀髪もあくまで「サブヒロイン」の立ち位置。「どうしても決めきれなかった2択」というギャグを突き詰めており、当人同士も「まぁ、二股くらいならギリギリ」ってんで現実の範疇にとどめている(?)。 他方、こちらの作品はもう現実とか通常の倫理観などというものはタイトル時点で捨てている。「神からの啓示」という超常からスタートし、「女の子の方はとにかく無条件で惚れてくるので、その大量の愛情をなんとか同時処理してください」という捨て鉢すぎるラブコメ設定。もうコメの方に極振りしてる気もするが、とにかくより純粋にギャグの勝負になっている。 同じようなテーマの作品が被ってしまうと潰し合いになるイメージがある。どちらも勢いで攻めるタイプの作風とくれば尚更だが……私としては「どちらも楽しんだらいいじゃない」というスタンス。遅ればせながら告白すると、実は今作は「やや既読」。これは確か「電書無料試し読み」パターンで、少なくともエンディングに出てきた5人までは記憶にあるので、多分2巻くらいまでは読めたんじゃなかろうか。記憶は曖昧だが、続刊まで手を伸ばして読み続けたということで、それなりに楽しんだような気がする。改めて今回アニメになった1話を見て、素直に「うん、楽しいじゃない」と思えた。 制作はなんとバイブリー。直近の作品が「マジカルデストロイヤー」だったことは見ないことにして、「プリマドール」や「ブラックロックシューター」など、見事な映像を披露してくれた実績を持つスタジオ。監督の名前はぶっちゃけ記憶になかったが、調べてみたらなんと「邪神ちゃん」シリーズを一手に引き受けていた人だった。そしたらもう、勢い任せの不条理ギャグはお手のものということだ。1話目でも理不尽なまでの詰め込み展開をうまいことアニメ独自のギャグに昇華しており、原作漫画時点でメタ要素を入れまくりだったところに、さらに一歩進めた「漫画原作のアニメメタ」という状態。一歩間違えればサムくなる内輪乗りの極致だが、あたしゃ案外波長が合ったので無問題である。どうせラブコメ作品なんて「主人公がなんでこんなにモテモテでハーレム形成するか分からん!」みたいな不満を出しがちなので、「そこはもういいの! モテモテは大前提だから、そのモテモテ自体をタスクに設定して楽しめよ!」という今作の逆転の発想はありがたい限りである。 もちろん、そうして用意された無茶の塊を受け止めきるだけの土壌は映像と演出だけではない。そう、キャストである。主人公の加藤渉は「勇者が死んだ!」に続いて2本目の主演。そして作品のスタートダッシュを大きく左右するメインの2大ヒロインには本渡・富田という近距離パワー型のキャストを用意(今wikiで見たら過去に作られたボイスドラマではうえしゃまと白石晴香だったらしい)。あとはもう、全力で振り抜くだけ。富田ヒロインということで似たようなハーレム設定の「ぼく勉」を思い出したが、特に神の啓示も何もないのに今作同様に有象無象のヒロインどもが集まってくる「ぼく勉」世界ってすげぇ怖かったんだな。 この後に登場するヒロイン勢も万全の体制で待ち構えているようだし、実は結構楽しみである。ちなみに「100人のヒロインを描き分けるなんて土台無理な話だろ……」という感想が出てくるのが当然だと思うが、wiki情報を見る限り、原作は「22人目の彼女」までは登場しているらしい……ネギまのクラスメイトですら31人やぞ……頑張ってんなぁ……。
○「攻略うぉんてっど! 異世界救います!?」 5 タイトルから「さてはむしろなろうではないな?」と思ったらまさかの中国原産アニメだった。もう、中国も韓国も、みんなして異世界大好きか(なろうアニメは海外配信の方が人気なんて話はよく聞きますね)。 というわけでどうやら今期分の中国アニメ枠はこちらになりそうだ。ここ最近放送された「万聖街」や「フェ〜レンザイ」と異なりこちらは一見すると中国産かどうかは分からないのだが、その理由は「すぐに異世界転生したから」である。背景とか世界設定にあまり中国要素がなく、「異世界設計はもしかして万国共通なのか?」と思ったが、どっちかってぇと「異世界もの」というより「ゲーム内転送もの」と考えた方が自然かもしれない。作中でも「ゲームなので」って明言されてたし。そうしてみると、私はプレイしたことがないので完全にイメージのみでの話だが、「原神」とかの最近日本国内でもめっちゃプレイされてるタイプのゲームの雰囲気作りに共通するものはあるような気がする。CG技術が高いのは言わずもがなだが、そこからややぼかし気味ながらも手が混んでいる背景で入念に画面を埋めておき、ちょい丸っこくてすっかり日本の「萌え」のお株を奪ったようなキャラでコミカルに繋いでいく。こと「かわいい」に関しては、ほんとに中国アニメは日本の萌えのコピーを超えて自国のオリジナルを築き上げており、どのアニメもデザインが云々よりも「動きで可愛らしさを出す」ノウハウがあってちょっと羨ましい。今作のいかにもゲームっぽい画風を見て思い出すのは数年前に作られた「凹凸世界」だが、あの時から信じられない速度で描画の精度を上げており、多分今後「CGキャラによる萌えの追求」で先をいくのはもはや日本ではなく中国アニメーションなのではないかという予感すらある。まぁ、対立するようなものでもなかろうし、それぞれの文化の中で、切磋琢磨していただきたい。 そうして描かれる「ゲームらしいキャラ」が作るのは……まぁ、普通の異世界転生ギャグだった。日本語キャストがあまりにハイカロリーすぎるのでそれだけで満足してしまいそうだが(意外と日笠が異世界転生主人公って珍しいか?)、ネタ回しに特に鮮烈な部分はなく、「まぁ、そこいらのなろうよりかは見てて飽きないかな」くらい。いや、キャラは立ってると思うけどね。なんかね、「日笠→井口→くまちゃん」っていうあまりにも慣れ親しみすぎたパスを繋げられちゃって、実家のような安心感で何も考えられなくなっちゃったのよね。さらにそこに瀬戸ちゃんが襲来。ありがちな「コワモテ人狼娘」だと思ったらラストに突然極度のシスコン設定が明かされ、姉キャストが豊崎という。……やっぱ中国アニメの吹き替えをキャスティングする闇の結社みたいなのがあって、全て分かってる人が担当してる気がする(そりゃそうだろ)。 というわけで、今期も「フェ〜レンザイ」の続きみたいな感覚で異文化アニメをお勉強させてもらおう。これで「異世界転生だったらどの国でもおんなじやな……」っていう結論になれば、それはそれで「世界中でなろうが求められてるってことなのか……」という残念な納得があるな。
「青のオーケストラ」 5→6 良い音だったと思います。実にEテレらしい教育的なサポートも含め、オーケストラに馴染むための手解きとしても良い作品だったんじゃないでしょうか。 序盤の印象は「普通」。映像にしてもシナリオにしても、決して悪くはないけどそこまで惹きつけられるほどじゃないかな、ってんでそれなりに観ていた。少しずつ様子が変わっていったのは1クール超えて、キャラの関係が固まり、主人公・ハジメが逃げずに自分の境遇や音と向き合えるようになってきてから。ぶっちゃけると序盤ってハジメとヒロインの律子のラブがメインになるのかな、って思ってたんだけど、あんまりそこを近視眼的に見守る作品としてデザインされてないな、っていうのが分かって、オケ全体の大きな流れが見えるようになってから面白さがダイレクトに出るようになったかな。もちろん中心は常にハジメで、彼の血統をめぐっての佐伯とのあれこれがドラマとしてのドロドロではハイライトになるんだが、今作は別に昼ドラをメインで見せたかったわけではなく、あくまでも「オーケストラ」という大上段のテーマを見せるための方策でしかなかったはず。各キャラクターに迷いが消え、次第に1つに集まって最後に大きな音が完成する。その全体像が実に綺麗。2クールアニメとしてお手本のようなシリーズ構成になっていた。 「演奏シーンのCGがどうにも」みたいな印象も最初はあったし、最後まで受け付けない人もいたかもしれないが、そこはできる範囲で最善の選択をした結果だと思っている。演奏シーンの見せ方ってのは何も楽器の上で指が動いている様子を事細かに描くことで成り立つばかりではない(それを全部やってのける作品が化け物なだけである)。今作は「作中のドラマと、各楽曲に与えられたテーマを同時に見せていく」という手法で「青春オーケストラドラマ」としての存在意義を主張しており、「これ、オケがテーマじゃなくて他の部活でもよかったよね」という反応を許さない作劇になっている。その集大成が最終回の演奏で、さまざまな景色・思い出が重なり合って長大な演奏シーンを成立させられたのは、ここまでの積み重ねがあったおかげなのは間違いない。今作で深くクラシックに触れたお子さんなんかは、ここからさまざまな興味を持って音楽を聴くことが出来るようになるんじゃなかろうか。 お子さん相手にこのドラマは味が濃いやろ、と思わないでもないが、まぁ、終わってみれば作中に悪人は1人もおらず、良い仲間たちに恵まれた少年の話だったのだからよかったじゃないですか(親父は善人ではなかろうが)。無事に2期が決まっているようなので、毎度お馴染みで申し訳ないが、この言葉で締めさせてもらいましょう。 そして、次の曲が始まるのです。
○「七つの大罪 黙示録の四騎士」 5 「日5」枠が出来たのがちょっと前だったはずだが、ここでさらに「日4時半」枠が登場。キー局が夕方のアニメ枠を拡充してくれるのは嬉しいはずなんだが……だから土日夕方枠って苦手なんですってば。 まぁ、それ以前に「七つの大罪」があんまり得意じゃなかったという罠。いや、確か1作目あたりはそこそこ真面目に見られてた気もするんだけど、あんだけだらだらと続けられるとねぇ。挙句、最初はこれと同じように日5で大々的に放送された看板作品だったのに、シリーズを重ねるごとに枠を変えられ、最終的にはやっぱり深夜アニメに落ち着いてしまい、作画リソースもお察しレベルに落ちちゃうという悲劇があった。おかげで後半は何やってたか全然知らない(もう、覚えてないとかいうレベルじゃない)。久野ちゃんの血族が宮野だったことだけ覚えてる。 さておき、そんな「七つの大罪」の正統続編ということで当然「観られるものかしら」と不安にはなっていたのだが、幸い、1話目時点で前作の設定を引っ張っている感じはあんまりない。世界そのものは地続きだし、第1シリーズから数年後という時間軸らしいので絶対に絡みはあるはずだが、まぁ、分かんなくて困るところまでは追ってみてもいいとは思っている。幸い制作スタッフなどは一新されており、スタジオはテレコムで無難な仕上がり。監督はみたことない名前だけど、テレコム作品なんてそんなに接点ないし致し方なし。少なくとも出だしの作画はかなり気合が入っているようで次の枠にある「シャングリラ・フロンティア」に負けないように奮闘しているようだった。まぁ、正直いうと主人公・パーシバルの目がたまに怖いカットがあるんだけど……なんか、「かわいい」を前面に押し出そうとしてるデザインだけど目がデカすぎてたまにクリーチャーっぽく見える瞬間がある。その辺の細かい設定でもうちょい気を使っていただけるとありがたい。 シナリオもわかりやすい「冒険の序章」だったし、何も見えない状態からスタートすれば、続編ものとして「世界がどのように変わっているか」をちょっとずつ明らかにしていくドキドキも味わえるってもんだろう(前作を覚えていれば、だが)。 楽しい日曜夕方になるといいですね。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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