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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  男の色香、というものについて少し考えてみたりする第4話。この作品の場合には、やっぱり櫻井孝宏のパワーってのが大きい気がする。今回のエピソードは特に弥一と他のキャラの絡みが紹介されるわけだけど、弥一×松吉とか、弥一×政之助で腐女子が叫んだりしないもんだろうか。

 前回の近江屋の一件で、政之助は当然の解雇。用心棒の依頼を受けて目の前で警護対象をあっさりさらわれているわけで、普通なら賠償請求されても文句は言えないような状況だが、ありがたいことに給料をもらってしまっている。敵を作らない人柄ってのは重要ですね。

 そして次なる斡旋先は、なんと弥一の居座っている女郎屋だ。一応用心棒という名目ではあるが、慣れない生活で身体までおかしくなってしまい、ただでさえ頼りない朴念仁が更に弱々しく。既に先生っていうよりも愛玩動物みたいな扱い。でもまぁ、これまで野郎ばかりでじっとりとした空気が漂っていたので、女郎屋の描写が増えて少しでも華が出れば視聴者としては嬉しい部分ではあります。まぁ、このキャラデザでは萌えとかとはかけ離れた世界なんですけどね。

 そして、今回はそんな政之助の右往左往している様子を描きながら、少しずつではあるが弥一という謎の人物にもメスを入れ始めた。冒頭で流れた松吉との出会いのエピソードは文句なしの色男であるし、その他おたけや梅などからも、「昔世話になったんだ」と口を揃えて証言されている。女郎屋の女将にも必要以上の金を渡しているので迷惑をかけている様子もないし、彼が敵対すべきは、世の理にちょっと反した、あくどい連中だけのようだ。前回までは「近江屋は単なるターゲット」という見方をしていたわけだが、今回「米の相場に関わっていた」という事実を明かしており、一応「義賊」としての立場もこっそり補強してある。

 今回面白かったのは、義賊としての五葉のスタンスもそうだが、歩き回って人の話を聞いている政之助は、特に五葉の内情に迫ろうという強い意志があるわけではないという部分。何となくフラフラと関係者を渡り歩いているうちに、少しずつ弥一という人物の外側から皮をはいでいくような状態になっている。義を重んじる人柄、たくさんの人達に恩を預ける人柄、そして自らを傷つけても飄々としている剛胆な人柄。そうした、弥一を形成する様々なファクターが、政之助というインタビュアーを経て、色々な角度から埋められていく。こうしてあまり押しつけの要素を作らず、少しずつキャラクターを掘り下げていくプロセスは、実に丁寧で好感の持てる作りだ。

 また、弥一自身が口を開かない「出自のこと」についても、いくらか遠回しながらも、面白い掘り下げ方がなされている。例えば「普段本当のことはなかなか話さない弥一が簡単にしゃべったということは、近江屋の一件は金目当てではないのでは?」と看破してみせた政之助に対し、弥一は「バカだから気に入ってるんだが」と独りごちる。政之助の勘が変なところで的を射てしまっていることを、さりげなく弥一に漏らさせるワンシーンだ。

 他にも、遊女達と政之助の話を壁を隔てた弥一が聞いており、「女の声は良く響く」と繰り返してみせるシーンでは、弥一が当然「イチさんの過去は知っているのか」だとか「お互い訳ありだから詮索は野暮ってもんだ」などと遊女達が言っていたのも、弥一に耳にちゃんと届いていたことを示唆している。弥一の発言によって政之助もそれを遠回しに牽制されており、結果的に政之助は「出自のこと」を口に出来ずに「人柄のこと」しか聞けなかったのである。このあたりの、やんわりとした腹の探り合いが、静かなテンポで(そして櫻井孝宏の重めの声で)展開するだけで、なんだかドキドキしてしまう。

 相変わらず静かで、重苦しい空気が支配し続けるこの作品だが、決して無駄な描写があるわけではなく、信頼と疑惑を持つ様々な人間関係が興味深い形で表出する仕上がりになっている。なんだかんだで、毎回楽しみではあります。

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 ニノのスク水姿に、この作品ではあり得ないレベルのフィティシズムとエロが際立つ第6話。構図の取り方や動きの持たせ方がいちいちエロい。あけすけに見せるエロよりも、こういうのをたまにやってもらう方が際立つな。

 Aパート明け、前回の引きで星とリクの音楽対決。この作品は、意図してやってるんだろうけど話数の繋ぎがものすごく中途半端なところで切れるから、前回の話がすぐに思い出せて、ある意味親切。ブツ切りになるのである意味不親切。最近のアニメはライブパート、バントシーンに必要以上に力を入れなきゃいけない風潮がある気がするのだが、この作品は幸いにしてそんな気負いもなく。ちょっと雑すぎるくらいのゆる〜い対決は、基本的に中の人頼み。杉田が全力でギターをかき鳴らしたらあんなものじゃすまないだろうが、多分観客席の盛り上がりももっと酷いものになるだろう。ところで、あの演奏をしたステージは一体どこにあったのか……ほんとに広いな、荒川河川敷。

 そして今回メインとなったのは、(水着姿のニノでないとするなら)鉄人兄弟。あの仮面を被ったままでどうやってシャツを脱いだのかは気になるところだが、鉄人よりよっぽど鉄人なニノに水泳の講義をお願いしている。必死にしがみつく2人はまさに子供であるが故の役得だが、仮面さえはずせばそんな些細なレベルではなくヤバいことになるらしい。……どないやねん。そう言えば、河川敷の面々は大体住まうようになった来歴が判明している人間が多いのに、この子供2人だけはどうして居着くようになったのかがよく分からないな。住人の誰かに拾われたりしたんだろうけど、今現在は誰かの保護下にあるわけでもなさそうだしなぁ。村長が身請け人なのかな。

 Bパートは引き続き鉄人兄弟と、相変わらずの村長を巻き込んでのリクのポジション探しとポリプロピレン。アレを来たまま入る風呂って、確実に罰ゲーム。リクの立ち位置は一応「先生」ということで落ち着いたようだが、はたしてこのフリーダムな面々に何を教えろというのだろうか。そもそも、住人の中でもリクは人生経験が浅い方のような気もするが……まぁ、子供に好かれそうなのは良いことだ。ただ、これで中の人的には「また先生かよ」ってことになるんだけどね。

 そういや、何故かナレーションが立木さんで統一されてるんだけど、立木さんはあんまりシャフト声優のイメージがないな。せいぜい冬将軍くらいだった気がする(調べてみたらひたぎの親父もそうだったけど)。芳忠さんもいるし、とにかくおっさんどもが濃いぃ作品である。川を流れても格好いい河童とかな! あれはP子じゃなくてもちょっと惚れそう。この作品、実写でやったらキャストをそのまんま使えるんじゃなかろうか。鉄人兄弟以外は大体そのまんまでいけるぞ。 

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 ハイテンションな関西弁が2人もまとめて登場すると正直鬱陶しい第18話。一応確認したら弼役の興津和幸も六実役の黒河奈美も関西弁ネイティブですな。どうりで喧しくなるはずだ。

 14話で一度登場して美由梨相手に好き放題やっていっただけの2人であるが、前回のエピソードで対鳳戦が一段落し、少しギャグのテイストに戻すために正式に登場。転校初日から様々な面でサーシャに絡み、また元のように賑やかなこの作品の良いところが……と思ったのだが、なーんかもっさりしてるのが気になってしまったのでわざわざ記事を書いてみた。

 この作品の場合、地上波放送では肝心な部分(?)を全てカットしていらんアップや静止画、あげくの果ては背景画などで尺を繋ぐという無茶な構成になっているわけだが、慣れというのは怖いもので、いつの間にかそうした切れ切れの展開も平気で見られるようになり、修正が入るであろう箇所を想像しながら楽しむという、確実におかしな視聴体制も確立した。勢いのあるシーンなら、どこか画や音声を飛ばされても、何となくスルー出来るだけの余地が残されているのだ。

 ただ、今回はそうした「修正が入るが故の残念さ」とはまた違った、もやっとした残念さが終始画面を覆っていた。まるで衛星中継でも繋がっているかのようなテンポの悪い繋ぎや、明らかにチェックが間に合っていないへにゃっとした作画。いっそ富士山でも映してもらった方があきらめがつくのに、無駄に画を止めることで稼いだ間尺など、どうにも納得いかない部分が多かった。折角元気な弼と六実というキャラクターの顔見せで、アクション、エロ、ギャグと3拍子そろった展開が見せられたはずなのに、そのどれもが調子っぱずれで、なんだか凄く損した気分である。これの前に放送してる「メイド様」のテンポは相変わらず気持ちいいくらいのものなので(流石は桜井弘明である)、この対比は残念至極。でもこれって無修正版で直る要素じゃないんだよなぁ。

 早く黄金のクェイサーに帰ってきてほしいです。今まで正直そこまで評価していなかった豊崎愛生さんだったのだが、流石にあの演技は感心したのですよ。この作品だけで「燈」「右乳」「左乳」「黄金のクェイサー」の4役(?)ですよ。

 そうそう、今回はサトリナ声の生徒会長に、さぁやボイスの保険医と、なんかピンポイントで私を狙ってるんじゃないかと思えるくらいに素敵なキャスティングでたまりませんでした。エンドロールで何故か保険医が最序盤にクレジットされてたんだけど……ひょっとして重要なキャラだったりする? ラスボスになったりする?!

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  この手の作品では良くあることだが、どう見ても高校2年生には見えない第5話。そりゃ唯たちが3年生ってのも無理がある気がするけど、今回の3人は特に……ねぇ。

 前話が修学旅行のお話で、今回はその時学校にいた留守番組、つまり2年生のお話。こういう2部構成は、最近だと「ひだまり」の原作でも修学旅行中の3年生組と留守番中のその他組が2本立てになってました。従来通りの普通の漫画ならば、主人公と呼べるキャラクターを中心としたどちらかだけを描けばいいはずなのだが、この手の「日常系」漫画は主人公と呼べるほどはっきりとした中心が無いからなのか、メインキャラがおらずとも一本のシナリオが書けてしまうというのはなかなか面白い状態ではないだろうか。キャラクターの魅力、何かコアを必要とする「物語」の魅力ではなく、あくまでそのキャラクターたちが住まう世界の「空気」の描写があればよいと言うことが、非常に直接的な手法で説明されているわけだ。言い換えれば、「この話」が成立しているということは、作品の持つ「世界」が確固たるものとして成立しているということである。流石安心のクオリティ。

 そして、「ひだまり」ならば単純にヒロ紗英コンビと他のひだまり荘メンバーが分かれるだけなのでそれ程難度は高くないのだが、今回のお留守番の場合、なんとメインキャラと呼べるのは一人取り残された梓のみ。憂もサブキャラとしてはそれなりの出現頻度だが、これまでの総登場時間は圧倒的に少ないはず。更に今回初めてメインで絡んだ純に至っては、台詞を発するのすら久し振り。こんな不安定な面子で1エピソードが成立するというのは、やはり異常事態であろう。これまで構築してきた世界も、視聴者がこの作品に求めているものも、旧来の「アニメ作品」とはどこかずれている。何がすごいって、それをやってしまおうと思える制作体制と、実際にやれてしまえる手腕。この「けいおん!!」という作品を語る上でも、実に象徴的な興味深い話数である。

 とまぁ、なんやら前置きを長くしたのは、単に今回おでこ要素が少ないのであんまり書くことが無いから。いや、充分面白かったですけど。憂のシスコンぶりがあからさまに常軌を逸していることが確認出来たし、バッティングセンターで見せる平沢家の血の濃さを示す部分なんかも、しれっとやっているのに何か悪寒を覚えるような説得力がある。ダラダラした雨の休日の様子も、前回の修学旅行の空気同様、「あぁ、それってあるある」というものすごく身近な共感が得られるのが何ともムズかゆい。3人でいるのに1人だけ漫画読み始めると、結局他の2人も漫画に走るんだよね。

 今回最大の疑問点は、「そういや今まで気付かなかったけど、音楽室にカメとか導入して良かったんだろうか?」という点。休日の世話とか、普段は誰がやってるんだろう。いちいち警備のおっちゃんに鍵を借りて休日の校舎に入れてもらうのは面倒じゃないか? 長期休暇中とかは、ムギが引き取ったりするのかなぁ。

 疑問その2,ぶおんけいって何さ。……ググると既に結構詳しい解説(!)がヒットしたりします。……こうやって妖怪って誕生するのか。民間伝承の縮図を見た気がします。東北の妖怪にしたのは。やっぱり律の中の人のせい?

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 ロリ園原さんがちょっと可愛い第17話。ボチボチ出回り始めているこの作品のエロ同人は、主に園原本ばかりです。波江さんや狩沢さんはなかなかスポットがあたりませんな。

 さておき、一応「罪歌編」とでもいうべきエピソードが収束する話数。それなりのクライマックスと言えるはずなのだが、毎回手放しで褒めている私にしては珍しく、ちょっと消化不良のエピソード。勿論罪歌を巡る諸々にはきちんと片が付いているとは思うのだが、その描き方がちょっと勿体なかった気がします。

 今回の1つ目のキーポイントは、大量の罪歌の子供(孫?)に取り囲まれた静雄の大活劇。セルティから秘密道具のパンチンググローブまでゲットし、愉快痛快に暴れ回る静雄ちゃん。ただ、いかんせんその描写に現実感がない。わき出すモブキャラたちを思い切りぶっ飛ばしたり、モブが集まりすぎて渦をなしたりする演出は、モブキャラから色を奪うという独自の演出を施している今作の「端役の処理」がきわまった形だと思うのだが、なんだかちょっと抽象化が強すぎて、これまでのような「嘘のような本当の話のような嘘」の雰囲気にそぐわない気がする。これまで静雄の暴れっぷりを描く際には、省略やデフォルメは介さず、極力プロップにまでこだわった「それらしさ」を演出していたように思う。ぶん投げる自販機や標識、ポストなんかがそうだし、嘘みたいにぶっ飛ぶ相手も、これまでは「色つき」の連中がほとんどだったため、どれだけみっともなく飛んでいくかがきちんと分かった。今回はそうした「飛ぶ側」に力点を置かない演出になっているわけだが、せっかく維持してきた非日常の象徴たる静雄の強さが、閾値を超えて単なるファンタジーになってしまったような気がする。あの演出の受け取り方は人それぞれだとは思うのだが、個人的にはきちんと千切っては投げ千切っては投げを描写してほしかったものだ。あと、片足あげてぐるぐる回る静雄は流石に適当すぎる。

 そしてもう1つのトピックスとなったのは、贄川春奈と園原が対峙する「罪歌親子対決」。前回までではなんだかよく分からなかった罪歌のステータスであったが、今回園原が懇切丁寧に説明してくれたおかげで、「愛が止まらない妖刀」+「決して人を愛せない女」=「普通の人」という等式は何とか理解出来た。園原が人格をロストした描写が少ないのでいささか不満ではあるのだが、一応の説明としては成立していたくらいか。結局春奈側の罪歌がどういう状態だったのかとか、色々と気になる要素もあるんだけどね。

 事件が収束するであろうことは、「親元となった罪歌が正体を現した」時点でわかりきっていたので、何となく気になったのは、その後日談の描き方。キャラクターのナレーションで様々な断片を繋いでいくのはこの作品の常套手段なわけだが、何で語り部が臨也だったのだろうか。彼が現段階でへらへらとバックボーンをしゃべり続けているのには、どこか釈然としないものがある。那須島のその後もあまりになおざりで、わざわざ臨也がしゃべるようなことでもないだろうし(そもそも臨也はどこまで自分で見ていたんだろう)。キャラ目線でことの顛末を紡ぐなら、もう少し現場で関わった連中の声が聞きたかったものである。

 まぁ、そんな不満がちょっとありながらも、事態が単純化される方向でまとまってくれたのはありがたい限り。ダラーズ創始者・竜ヶ峰帝人。罪歌の母親・園原杏里。そして黄巾族の将軍・紀田正臣。これまで必死で現場復帰を拒んでいた紀田だったが、「切り裂き魔事件はダラーズの仕業かもしれず、その切り裂き魔が大切な友人である園原を傷つけた」という動機で重い腰を上げたというのは、素直に感心する設定。園原は友達のことを思って罪歌事件の顛末を胸の内にしまっているというのに、親友二人は、そんな園原を大切に思うが故に、持っている「力」を動かし始めてしまっている。うわー、切ない。

 登場時は「普通の高校生連中の日常なんて見ててもつまらねーんだよ」と思っていた3人が、気付けば池袋の命運を左右する3つの勢力の頭目どうしになっていた。こういうセッティングは悔しいけどワクワクしますね。さぁ、三国志の始まりだ。狩沢さんと湯馬崎は、そろそろ電撃文庫以外のオタクトークもしろよ。ラノベだけでよくそんなに盛り上がれるな! 

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 イグザクトリィ・その通りでございます、な第6話。そんなところで微妙にアメリカンテイストを出さんでもいい気がするんだけど。

 ウィルとニックの襲撃については、リナが近くにいたというラッキーもあり、何とか撃退出来た一行。しかし、そのショックは当然大きく、武力でも押し負けた部分があったので士気は上がらない。そして、政府やデントンの調査により、5つ放出されたタマの向かう先が、きちんと計算されていたものであることも判明する。近くには裏切った身内、遠くでは大災害。もうどうしようもない状態で完全に詰みです。時速25マイルって、調べてみたら大体40㎞/hくらいらしいのでそこまで速くはないが、それだっていつかはホワイトハウスだって撃沈しますわな。さぁ、どうする正義の味方?

 で、今回のエピソードで気になったのだが、母船近くに潜伏していたことがいつの間にかバレたことによって突撃を余儀なくされたわけだが、人類側の対応はまだしも、スクラッグ軍の戦略が今ひとつ見えてきません。ウィルとニックが敗れた戦局でも、流石にあれだけの数の兵卒がいればヒーローマンとそのコントローラーを叩くことは出来たと思うのだが。「地の利は相手にある」って、完全に囲んでたやん。一般兵卒はあんまり賢くなくて指示が出せないのかな? 2話では普通に会話が通じた気もするんだけどね。

 そして、タマが正確に主要都市を狙っているということだったのだが……オセアニアの奴って被害少なくないか? あのルートだと9割以上が海の中を進むことになると思うのだが。アメリカ本土横断のやつとヨーロッパ、アジア狙いのタマは分かるんだが、アフリカルートはどこを通るのかもいまいち分からんしなぁ。「相手が地球のことを把握している」とは言っても、地理の時間に習うくらいの知識なのかもしれない。俺がスクラッグと同じだけの兵力を持ってたら、さっさとアメリカ中枢部を叩いた後に、母艦ごと移動して各地域を撃破しにいきますけどね。破壊不可能のタマがあるんだから、その方が早い気がする(ひょっとして、放出後のタマはスクラッグ自身も操縦出来ないのかな?)。

 今回新たに登場したのが、母艦回りを監視している謎の円錐、通称「地獄のピラミッド」(命名・俺)。先っちょで潰す、底面で広範囲に潰すという2パターンの攻撃が可能で、しかも目標探査能力があるのでなかなか優秀。ヒーローマンに抑えられたので個別の破壊力はそこまで高くはなさそうだが、機動力も高そうだし、あっちをメインウェポンに使った方が地球征服はスムーズに行く気がするぞ。ヒーローマンの撃退方法が、「まず、担ぎ上げて回る」→「トルネードを描いて持ち上がる」→「更に回す」と回しまくりだったので、「今どんな回転になってるの?!」と気になって仕方なかった。

 何はともあれ、本部に特攻をかけることが決まったジョーイ達。ヒーローマンを除くほとんどのメンバーが戦闘で期待できないという絶望的な状態である上、ウィル・ニックコンビも再登場しそうなので全く明るい話題は提供されていないのだが、果たしてどのような戦い方になるのだろうか。そして、大統領は悩んでないでさっさと核を使うべきではなかろうか。まぁ、「タマ」には核も効きそうにないけど……今回登場した胡散臭さの固まり、ドクターミナミ。彼の素性と目的も気になるところです。

 ただ、一番気になるのは「リナのそれって私服なん? エロくね?」 

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  政之助の不憫さ、情けなさが救いようのない第3話。江戸時代でも現代でも、ニートになる人間ってのはそれなりの理由があるわけでね……

 いつの間にやら米問屋の用心棒として雇われることに成功した政之助。松吉の口添えがあったおかげとはいえ、これまでは口入屋で「用心棒にこだわってたら仕事なんかねぇよクズ」と鼻で笑われていたわけで、御店の庭まで進出していただけでもエラい進歩ではある。ま、単に時期が良かったんだろうけど。松吉が「腕は立つらしいですよ」と作り笑顔でごり押しするのを見ても一切の疑問を持たず、「良い人かもしれん」と惚れ気味の政之助。ほんと、どこまでも駄目な男。

 しかし、人畜無害も受け取り方次第では美点。気付けば御店で子供と仲良くなっており、そのおかげで誘拐計画が変更、実にスムーズに仕事が一件片付きました。五葉の皆さんからの評判は上々ですが、もちろん政之助本人は薬物大福喰って寝ていただけです。無駄にでかい図体を小さく縮こまらせる政之助の心中は他の面々も分かっており、おたけは「ほら、大福でも食べなよ」と死者にむち打つような素晴らしい嫌がらせを披露。梅もなんだか愉快そうでした。いい連中なんだけど、この底意地の悪さは政之助には苦痛だろうなぁ。一人だけいまいち納得いかない様子なのは松吉で、自分が色々と苦労して情報集めをしているのに、「新メンバー」の政之助は単に昼間はごろごろしておこぼれに与っているだけ。しかも自分が五葉だという情報すら初耳のようで、その常軌を逸した鈍くささにイライラしている。でも、本人にやる気がないんだから仕方ないよねぇ。

 ま、多分今回の一件でせっかく見つけた新しい用心棒の仕事も首でしょう。サブタイトルの通りに「徐々に巻き込」まれているマサさん、彼に本当の幸せが訪れるのはいつの日のことでしょう。今回のエピソードを見る限りでは、近所で子供の面倒見てる方がよっぽど性にあってそうだけどね。

 そして、断片的に挟まれた重苦しい回想シーンが、今後の展開や、五葉のメンバーの心理面に大きな影響を与えそう。最初は今回誘拐された子供の話なのかと思ったのだが、どうやら幼い頃の弥一の記憶らしい。弥一を誘拐し、一歩間違えば殺されるところまで陥れたのは、また別な「弥一」という男。両親に裏切られた弥一の生い立ちは、同情すべきものなのか、忌むべきものなのか。単なるのんびりニート侍物語で終わる作品ではないようです。

 今回も、執拗に描かれる「江戸の日常」の風景が目に優しい。町を行き交う町人のモブの描写にもこだわりが感じられるし、少し皮が厚めの大福なんかの小道具も、気が利いている。また、あまり斬った張ったで見せる作品ではないので、政之助の人柄に合わせたのんびりした作劇が終始意識されており、例えば政之助が階段を転がり落ちるシーンなんかは、普通に描けばいいのに意図的にカットして「動き」や「騒々しさ」を排除している。こういうこだわりは、本当に見ていて楽しいです。

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 もう、オープニングだけで全部持ってった感のある第5話。まさかのマリアメインでオープニング差し替え、タイトルが「タイトルなんて自分で考えなさいな」……流石のシャフトとしか言いようがない。個人的にはオープニングが終わった時点で満足して消そうかとすら思ってしまった。みゆきちはお世辞にも歌唱力は高い方ではないが、今回のテーマはなんか無闇にはまってましたなぁ。一日一沢城が健康の秘訣。そういや、沢城はこれで新房作品2度目の「マリア」の役ですな。

 さておき、そんなオープニングに象徴されるように、前回からの引きでAパートは歓迎会の食材集めの続き。シスターが案外可愛いという事実が判明すると同時に、マリアが「酷いことを言って笑いを堪えてる図」がなかなか良い味を出しています。でも、なんだかんだで愛がありそうな描写ではあるんですけどね。手榴弾ではそんな穴はあかないけどね。

 そして、野菜畑からは新キャラのP子が登場。「ウルトラドジっ子」というのが与えられた属性らしいが、エキセントリックな他の面々に比べると、案外まともでちょっと可愛らしい。そして中の人は新房作品3作目となるオミンチュこと小見川千明。この子はほんと、なかなか上達せんな。こっちが声を聞き慣れたからいいものを……新房組に入れたのはラッキーかもしれない。そういや、同じく「夏のあらし」で共演した三瓶、杉田あたりは今作にも登場しており、野中・堀江も新房作品の常連だが、名塚・白石は他の作品ではほとんどお目にかからないな。うりょ子は新房組に入れなかったってことなんだろうか。

 引き続き、集まった食材で開かれたステラの歓迎会がBパート。河川敷の面々が各々仕事を担当していることが明示され、それに伴ってリクが「ヒモ」であることが判明。ヒ〜モヒモとえぇ声で歌う力也さんもなんだか愉快だが、個人的にツボだったのは川のヌシ(?)を狙うために2年間の努力を費やしたニノの映像。ニノはリアルでもデフォルメでも愛嬌があるね。デフォルメの目の形(いわゆる「一条さんアイ」)がいい具合でした。滝に修行しに行ったみたいだけど……あれって河川敷の中なの?

 そして、リクが不当な慰めを受けている間(そしてマリアが爆笑を堪えている間)に、なんか怪しげな面々が次々と紹介されている。こないだちょっと出てきた中村ボイスのサムライは美容師であることが分かり、さらに新キャラでゴトゥーザボイスのエステティシャンと、謎の鳥頭がちらりと映る。この期に及んでまだ濃いぃキャラが残っていそうでおっかないな。

 次回への引きは星とリクの音楽対決らしいです。まぁ、個人的には中の人で楽しむのが基本的な楽しみ方なので、メインシナリオがどうなろうがあまり興味はありません。ま、楽しそうで何よりです。余談だが、リクが企業を立ち上げただのなんだのと言っているのを聞くと、どうしても中の人繋がりで「木目糸」の製造を思い出してしまう。分からない人は「木目糸売」でググって。 

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  今期一発目の劇場アニメ映画の視聴である。去年は気付けば7本もの劇場アニメを観に行っていたわけだが、今年は流石にそんなに多くはなりそうもないかな。全く予定は立っていないが、とにかくその口火を切るのが、この「いばらの王」である。

 原作は既読。そして、かなりのお気に入り作品である。岩原裕二の既刊コミックスは全て手にしており、そのきっかけとなったのがこの作品。初見の時にはまだ1〜2巻くらいしか出ていなかったと思うが、大胆な画風と、それにフィットした張り詰めた空気が半端じゃない期待感を抱かせる導入だったと記憶している。それにつられて買った「地球美紗樹」は今でもお気に入り。「いばらの王」自体は、シナリオの風呂敷を広げすぎて多少破綻してしまった部分もあり、端正な作品というわけにはいかなかったが、それだけに野心的で、充分に満足できる漫画になっていたと思う。そんな良作をアニメ映画にするのだから、これは期待せずにはいられない。

 で、早速劇場に足を運んだわけだが……先に結論から言っておくと、あまり面白くはなかった。視聴している間もなかなか画面に没入しきれず、時折「無いわー」と漏らしてしまうシーンも。これまで見てきた劇場作品は大体が「まぁ、金かけてるんだから普段見てるアニメよりも質が高くて当たり前だよね」という満足感があったのだが、この作品にはそれすら怪しい。原作が好きなだけに、この結果は正直落胆した。(以下、原作・アニメ双方のネタバレの可能性があるので、未読・未視聴の方は注意されたい)

 考えてみれば、原作コミックスが厚めの6巻、シリーズアニメにして1クールでも到底描ききれないような内容を、わずか100分足らずの劇場作品にしようというのが無理な話ではあるのだ。それは最初から分かっていたことで、アニメオリジナルのシナリオ改変は覚悟の上だったのだが、その改変が、確実に改悪になってしまっている。あれだけ複雑に絡み合ったキャラクター造形を、単純に要素のそぎ落としで簡素化してしまえばシナリオも破綻するだろうし、キャラクターとしての魅力は全くなくなってしまうのは当然のことだろう。かろうじてメインヒロインであるカスミだけはそれなりに描写されていたが、あの「衝撃のラスト」のことを考えれば、それでも足りないくらい。他のキャラクターたちにおいておや、である。

 視聴中にまず驚いたのは、原作ではスタート地点となるコールドスリープの起動まで、30分近くもの時間を要したこと。後々考えればシズクとカスミの関係性がラストで最も重要なファクターになるので、それを入念に描く必要はあったのだろうということは分かる。だが、他のキャラクターたちとの邂逅などまで事前に描く必要性が分からない。むしろコールドスリープ後の世界はカスミの視点からは「全く未知の世界」であるから、ともに行動するキャラたちとの接点も完全に消してしまっても良かった気もする。もしコールドスリープ前の出来事を後々使いたいなら、回想シーンでそこだけを切り取るという方法もあっただろう。後半になれば回想シーンは頻出するのだから、全編通してそのストラテジーを採っても、特に問題は無かったはずだ。

 また、個人的に釈然としないのは、作中でのメデューサの扱いの軽さ。勿論全てのキャラクターの行動原理になり、物語の起点となったのだから充分意味はあるのだが、原作では執拗に描かれていた「進行する症状」の恐怖が、アニメでは全く触れられていない。あげく、最終的にはこの「大して印象に残らない脅威」によって、ロンとキャサリンという2人の主要キャラクターを退場させている。原作ではメデューサを駆使して無事に生き残ったキャラであるというのに。全滅エンドにするのは話を簡略化するための1手法ではあると思うが、ほとんどのキャラクターについて、その死の理由が釈然としない。特にマルコに至ってはメデューサですらないのに、何故あそこで別れを告げなければならないのか。少女カスミにとって、マルコはあくまでヒーローで有り続けるべきで、原作のようにエピローグで全員を導く役割こそふさわしいと思うのだが。ただ、アニメの場合は結局メデューサは完治していないため(カスミは発症すらしないだろうが)、一見生存したように見えるティムはあのエンディング後に救済が与えられていない。そうした根本的なシナリオ改編の結果、「マルコだけ生き残るのもどうよ?」ということで殺してしまったというのはあり得る話。まぁ、短絡的だとは思うけど。

 やはり、原作との最大の変更点であるラスボス、つまりゼウスの不在が一番の問題点といえる気がする。ヴィナスゲイト自体を悪の根源にしてしまうという簡略化はアリだと思うが、その元締めであるヴェガをあっさりと潰してしまったため、原作でいうゼウスのようなラスボスがおらず、カスミもマルコも拳を振り上げる先が無くなってしまっている。一応、カスミはシズクとの対面というビッグイベントがあるが、マルコはゼウスとの対決が無いために、妹のローラとの格闘戦という、正直どうでもいい要素でお茶を濁している。また、メデューサの世界拡散という最大級の恐怖も描かれないため、せっかく苦労して作り上げた「羽ばたく城」のグラフィックも、意味が分からないのでこけおどし止まりになってしまっているのだ。これではいくらB級パニックものを描こうとしても、その恐怖感は伝わってこない。どうにも、描かれたパーツとシナリオの見せ場がちぐはぐなのだ。

 もちろん、短い時間でまとめる際に、「もうハリウッドのパニックものにありがちな単純なシナリオラインに大改変しちゃおうぜ」という開き直りも、作り方次第では面白いものにはなったと思う。幸い「そうした造り」が似合う作品にも見えるわけだし、劇場作品のうま味であるダイナミックなアクションも、そういう造りの方が活かしやすい。だが、それをやるならば最後の大ネタであるカスミの正体の部分もカットするくらいの度胸が欲しかったものだ。あれのおかげで細々とした心理描写、過去描写を削ることが出来ず、アクションもの、サスペンスものとしても消化不良に終わっているし、何より必死でくみ上げた原作のメインネタのみが上滑りしたせいで、なんだか原作が悪いみたいに見えるのが納得いかない。原作は、6巻まるまる使って様々なキャラクターに意味を与え、最終的に持ってきたのが「あのラスト」だから意味があるのだ。今回のように、他のキャラクターは表面的になぞるだけで、カスミにだけ意味を与えようとしたって、それはうまく行くわけがないのだ。

 「シナリオが駄目でも、劇場作品なら動画面にセールスポイントがあるはず」というフォローも入れておかねばならないだろうか。確かに、岩原裕二の癖のある絵が動いてくれるというのは感動的で、「DARK THAN BLACK」の時よりも原作絵のテイストに近いのは嬉しかった部分。だが、残念ながら作画の面でも、この作品は劇場レベルとは言い難い。気に入らないのは、「スチームボーイ」「FREEDOM」などを制作したチームということで、要所要所でキャラクターが3Dのモデルになること。フルCGのアニメならばこれを基準にして画面を見ることが出来るのだが、この作品の場合、基本的にキャラクターは手描きだ。そのため、切り替わった後の造形がとてつもなく不自然になってしまうのである。一応極力シームレスに2Dと3Dを繋ごうとはしているようだが、残念ながらこの試みは失敗しており、明らかにCGに切り替わったことが分かってしまうお粗末なキャラデザは、本来盛り上がるべきモンスターとの格闘シーンを一気に盛り下げてくれるのだ。別にモンスターの方だけをCGで処理しても良かった気がするのだが……おかげで、一番盛り上がったアクションシーンは、キャラとキャラが殴り合うマルコとローラの格闘シーン。あのクオリティが全編通して実現していればそれだけは見るべき作品になったのだが。

 設定画、背景美術などは劇場作品らしい力の入ったものになっていたが、画面で褒めるべきはそのくらい。原作ではバラエティに富んでいたモンスターたちも2,3種類しか登場しなかったし、ピンチのパターンも「落ちそう」「崩れそう」のオンパレードですぐ飽きる。どうにも注目すべきポイントを見いだしにくい作品であった。

 正直、このアニメを見て原作の出来を判断されると心苦しい。なんとかアニメシリーズとして2クールくらいでゆっくり作り直してくれないものだろうか。あぁ、一応最後に蛇足で付け足しておくと、キャストはこのまんまでもいいですよ。っつうかキャサリンの中の人のがんばりを観るために行った部分もあるわけで、冒頭から朗読される「いばら姫」のお話だけで満足することに決めました。絵本を読み聞かせる母親役の大原さやか……あぁ、いいですね。たまりませんね。人妻ですね。幼児は虐待しますけどね。あとはカスミ役の花澤香菜の熱演も一応評価出来る部分ではあるか。

 もし何かの奇跡で原作がもう一回アニメ化されるなら、ゼウス役は屋良有作か藤原啓治あたりでお願いします。

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