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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 塩クッキーの花言葉が「永久の別れ」であるということを初めて知らされた第10話。カナは変な子だけど電波を受信するタイプだとは思ってなかったんだけど……もうなにがなにやら。どうも心配事となると歯止めのきかないタイプのよう。

 ユメの里帰りという幕開けの今回。構成としてはカナの夢想するユメとユーキの破局というシナリオが最後にあっさり早とちりだと判明するパターンで、まぁ、良くある展開。ただ、冒頭に誰1人としてユメの里帰りに驚かずにいることで、視聴者側はカナの夢想が完全に思い込みであることはすぐに分かる。普通の構成なら最後の最後まで「勘違いでした、チャンチャン」というオチの出現はなるべく隠すものだろうが、この作品の場合、むしろ勘違いして妙なところでテンパってしまうカナが見どころなので、早い時点で「本当は何一つ心配しなくていい出来事なんだけど」という空気は伝わるようになっている。

 個人的には、その後は「何でユーキが泣いてるのかなぁ」ということのオチを予測しながら見ていただけで、こういう見方って結構珍しいかもしれない。他のメンバーの「辛そうねぇ」とか「自業自得じゃない」などの台詞から次第に可能性が狭まっていき、何らかの病気、けがなんだろうという予測はついたのだが、正解は歯痛でした。まぁ、そりゃユメといっつも一緒にいるんだから、ちょっとでも油断したらそうなるわなぁ。本人は至って元気なのが不思議なくらいだよ。

 今回は終始テンパり状態のカナを見ているだけでも割と面白い回。前述の塩クッキーの花言葉なんて最たるものだし、朝食の席での浅知恵とも呼べないようなその場しのぎで窮地に追いやられるカナもいかにもアホの子らしい。ずっとキンキン叫んでた中の人は大変そうだった。ただ、今回は作画に妙な癖みたいなものがあって、デフォルメから素に戻るときや振り返りの中割りとか、何かひっかかる画面がちょいちょいあったのは気になった。あと、カナが(><)←こういう顔になると、どうしてもゆのっちにみえる。デフォルメっていうより、へちょ絵。

 最後の余った時間は美華との友情エピソード。良い話ではあるのだが、オデンジュースは流石に気持ち悪い。絶対、途中で「うわ、まずっ」ってなって残すタイプのトラップだと思う。2本もあったけど。そして最後のモノローグでカナは現状に満足していることを思うわけだが、「おばあちゃん、私は1人です」っていうのは、なんかものすごく寂しい響きだった。普通、こういうときは「1人じゃないです」っていうもんじゃないんだろうか。その辺割とクールな子なのかなぁ。 

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 殿先生があまりに男らしすぎて、いまいち宇佐見先生と外間先生の関係がすっきりしてるように見えない第10話。男らしいっつうか、少年探偵っぽい。

 今回はサブタイトルこそ物騒ではあるものの、原作から「献血」エピソードとその他諸々をぎゅっとまとめた、かなり散逸的な内容。それでも「夢」や「幸せ」といったテーマを下敷きにしているおかげか、何となくつながっているようにみえるのはなかなかの構成力。まぁ、どうひいき目に見てもとっちらかっているのは事実なんですけど。おかげで感想とか書くべきポイントがあまり見あたらない。今回出番が少なかった美術部コンビの熟年夫婦みたいな関係性が好きなんだけどなぁ。

 そうそう、あえて目を引いた点をピックアップするなら、やはりわずかながらも加えられたオリジナル要素。例えば冒頭の「描いてあそぼ」ではトモカネのいかにもありそうな趣味が聞けたし、バックで流れる「描いてあそぼ」のテーマがいかにもそれらしくて気になる(確か1話目から流れてたな)。これらの音源は全て歌唱集(サントラ)に収録されるのかな? オープニングとエンディングが全部同じ盤に入っているのはある意味親切ではあるけれども。

 あとはオリジナル要素は何故かちょっとだけ付け加えられたノダの鉛筆ネタくらいだけど、気になったのはちょいちょい出てくる賑やかなワイプ。ハニワ、素猫、ハケ、早苗ちゃん、画用紙など、色々と「らしい」形で画面の切り替えが行われる。「とっちらかった」印象が強いだけに、こういう細かいところでのサービスはありがたい。雰囲気作りという点でついでに書くと、DVDのCMも結構センスがいいと思うんだ。

 ……あんまり本編について書くことが無い。 

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 次回予告がレンジムラタの1枚絵だったので「マジで次回は村田さんが原画描いたり、あわよくば作監したりしねぇの?」とかあり得ないことを考えてしまった第23話。気付けば次回は最終回のようです。何か微妙な時期に終わるもんだな。

 前回からの引きで一気に盛り上がる! と思ったのだが、思わせぶりな反逆を起こした国仁は開始5分であっさり改心してしまうというあり得ない展開。結局おかぁちゃんはどうなったのよ。何で國子に啖呵切られてあっさり参ってるのよ。本当にまこっつの声あててるキャラクターはヘタレしかいねぇな。今「まこっつ」か「マコッツ」かどっちの表記が一般的か確認するためにググったらwikiのプロフィールに「ラッパー」って書いてあったわ。爆笑しちまったじゃないか。

 さておき、美邦様を引き連れてアトラス最深部へ向かう涼子。途中の取り巻き野郎ズの反乱のおかげで、奇跡の復活を遂げた小夜子からは美邦に従う気など全く無いことをあっさり看過されるも、全く意に介した様子もなく、その超人的なパワーで全ての難敵を叩き臥せていく。兄を裏切って味方に付いてくれるとまでいったドMの福山(中の人名)にも躊躇なく発砲。小夜子に対しては、唯一の甘い思い出だった大学時代の教授を奪い取ったこと、彼女の娘を見殺しにしたことなどの非道を嘲笑とともに明かし、さらに2週続けて奈落にたたき落とすというあり得ない体験までさせている。どう見ても美邦は涼子に従う道理などなくなったのだが、最後の最後は脅迫で力押しの展開に。おそらくこれまでの裏工作は、自分にとって最も都合のいいトリプルAである美邦をここまで連れてくるためのプランだったのだろう。万一このままアトラス支配が完了すれば、あとは後継者たる美邦を始末すれば、涼子にとっての完全なる「シャングリ・ラ」が生み出せることになる。

 涼子の計画のもう1つの大事な軸が、メデューサを利用しての国連の核制圧。こちらには凪子たち年寄りコンビまで巻き込んで健闘していた香凛に対して、3年越しの衝撃の真実を告げている。香凛の両親は既に死んでおり、その情報を隠匿したのが、既に開発中だったメデューサに目を付けた涼子だった。香凛はこれまで、「パパとママに会えるから」という理由だけをよりどころにメデューサを駆使した金儲けに走っていたわけで、そんな幼い彼女のアイデンティティを根本から突き崩し、メデューサを完全に掌中に収めることに成功している。突然イメージ映像の上に2体の熊が現れたシーンは一瞬感動の再会かと思われたのだが、熊の語る真実は夢幻のような現実感に乏しい「事実」ばかり。じわじわと香凛の思い出を浸食していくプロセスは、これまでずっと石田香凛という少女の成長を見てきただけに、痛々しいのを通り越して戦慄すら覚える。どこまでも悪役に徹した鳴瀬涼子というキャラクターも、この作品で生み出された最大の見どころかもしれない。

 そしてようやく、本当にようやく、主人公の登場だ。実は今回もちょっと器用なブーメランキックを見せたくらいであとは延々5分以上もたった一本の宝剣を頼りに自由落下しているという状態。「いや、無理だろ」という突っ込みはいいとして、一度は涼子にボッコボコにされた身で、果たしてどういう自信があるやら。最後くらいきちんと締めてほしいもんだが……あと一週で香凛が立ち直れるかなー。 

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 この夏、ず〜っと映画館に行きたかったのだが、混み合った劇場で肩を寄せ合って映画を見る気にもならず、ずるずると遅れに遅れて気付けば9月。ようやく世間的な夏休みも終わり、自由に時間が取れる特権的立場を利用してようやくの視聴……って、何故か「ヱヴァ」でも「サマーウォーズ」でもなく、みじんも話題になっていない「ホッタラケの島」。混むとか混まないとか以前に、劇王に人がほとんどいませんでした。優先的にこれを見に行った理由は簡単で、これが一番ニーズが無いから上映期間が短そうだと思ったため。思い立ったときに上映していないことほど寂しいこともないのでね。

 この作品を見ようと思った動機は割と不純で、我らが沢城みゆき嬢が宣伝もかねて某ラジオでその名前を力強く連呼していたため。そりゃ主演作品なんだから褒めるには違いないが、彼女の力強いセールストークに興味が出たのは事実(→http://www.nicovideo.jp/watch/sm7734152)。普段がクールなだけに、アツく語り出したのが随分印象的でした。でまぁ、そんな中の人目当ての視聴ではあるのだけれど、過去にも「×××HOLiC」の劇場版なんかでI.G.制作の劇場作品は緻密な描き込みが素晴らしいことは知っていたし、どうせ見るなら劇場に足を運ぶ必要があるとは思っていた。

 で、視聴しての最終的な感想は、「それなりに」という感じであった。みゆきちの宣伝通り、相変わらずそのエキセントリックなグラフィック面は文句なしの出来。リアルとアニメの中間を抜いたような独特のCGモデリングによる人間の描写はジャパニメーションにのみ許された絶妙なバランス感覚であるし、メイン動画を3Dで形成しつつ、背景美術などにはあくまで「手描きの世界」を融合させるのも、ディズニーやピクサーなどの欧米作品では不可能な技法。理不尽なまでに描き込まれた「ホッタラケの島」の全貌やユニークな輸送機関、男爵の部屋を彩る一万枚の鏡のきらめきなど、改めて「アニメというのはファンタジーを構築するための表現技法である」ということを知らしめてくれる。

 3Dモデリングで動くメインキャラクターたちも細かい仕草にまで気を配って描かれているし、主人公の遥はのっぺりしたテクスチャで構成されているはずなのに不思議な魅力がある。まぁ、終始ミニスカの制服姿でかけずり回っていたせいでストレートにエロいってのもあったかもしれないけど。

 やはり、この作品最大の売りはその「世界観の構築」にあるだろう。島全体を構成する「ホッタラケ」の数々は、明らかにその用途はおかしいにも関わらず、そこに組み込まれて利用されることによって、新たな役割を果たす「背景」へと落とし込まれる。巨大なホイール状のバイクや、頼りない一本線路を滑走するキャリーバイク、大量の風船を仕込むことで浮遊する飛行船など、現実感に乏しいツールについてもそのデザインと動きによって説得力を持たせているし、あらゆるシーンでどんな角度から見ても世界が維持されるよう、隅から隅まで手を抜かずに描写されているのは感嘆もの。やはり劇場作品ともなるとこれだけの手間がかけられるのか。個人的には以前同じように劇場で視聴した「パプリカ」との対比で非常に興味深く見ることが出来た。

 対して、難点を挙げるとすれば、それは当然画面構成以外の技術的な側面ということになる。ぶっちゃければ、第1はシナリオ面だ。王道的展開なので文句を言うのは野暮というものだろうが、メインヒロインである遥という人物の本質が、いまいち見えにくい。最初は父親に刃向かう思春期のやさぐれ少女。「ホッタラケ」に移動してからは、鏡を巡って非常にアクティブに動き、平気で無茶もする直感的な人物。最終的にはテオに絶対的な信頼を与えるに至るが、正直、この2人にそこまでの信頼関係が出来上がるほどのエピソードは前面に出ていなかった。このあたりは限られた尺の中でのことなので致し方ない部分はあるだろうが、終盤のドタバタはいくらか冗長な部分もあったので、もう少し心情面で掘り下げるシーンは欲しかったところか。

 あとはまぁ、個人的には中の人のこと。ただ、心配していた綾瀬はるかは特に悪いと言うこともなかった(もちろん、決して良くないのは間違いないが)。他にも何人か気になるキャストはいたわけだが、意外に面白かったのが遥の父親役の人。ほとんど気にならずに聞けたのだが、どうやら声優というわけではないらしい。役者さんは声優をやらせると結構差が出るもんだね。もちろん、我らが座長沢城みゆきや、イロモノをやらせたらピカイチのうえだゆうじ、変態紳士は万全のおじいちゃん家弓家正など、本職の方々はノープロブレム。一押しのリアルロリっ子松元環季ちゃんも頑張っていました。何で10歳であんなにきちんと仕事が出来るんだろう。

 終わってみればうっすら涙もにじむくらいには満足できる作品でした。こういうのはやっぱり劇場で味わってこそ、という気もするし、劇場で見たから評価が30%増し、という部分もあるだろう。とりあえず何とか「サマーウォーズ」と「ヱヴァ:破」も見たいところだけど……間に合うかなぁ。

 最後に一言。コットン可愛いよコットン。

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<赤>

 

Burst Lightning (R) C

インスタント

キッカー・(4)

〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与える。キッカーコストが支払われていたなら、代わりに4点のダメージを与える。

 「ショック」の完全上位互換(「アーテイの策略」(ry)。「稲妻」復帰のせいですっかり隠居のイメージのある「ショック」だが、そのカバー域は今でも充分通用する。リミテッドならば相変わらず必須カード。そして、5マナバージョンでは4点火力まで拡大出来る利便性を持つ。「電撃破」と比べるとマナ効率は良くないが、1枚のスペルで「ショック」と「電撃破」が選択可能なのは非常に便利。大火力が必要なデッキの場合、これと「稲妻」を4積みしておけば非常に柔軟な火力ライフが送れるだろう。いやぁ、今回のキッカースペルはお利口なのもチラチラいるな。

 

Chandra Ablaze 燃え立つチャンドラ (4)(R)(R) M

プレインズウォーカー・チャンドラ

【5】

<+1>:手札を1枚捨てる。それが赤のカードである場合、〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に4点のダメージを与える。

<-2>:各プレイヤーは手札を全て捨て、その後カードを3枚引く。

<-7>:あなたの墓地にある、任意の数の赤のインスタント・カードとソーサリー・カードを、そのマナコストを支払うことなくプレイする。

 アジャニに続いて2タイプ目が作られたのは、初代プレインズウォーカーズの中でもダントツの不人気を誇るチャンドラ姉さん。ストーリーラインなんかは全然呼んでないので知らないのだが、アジャニの例からするとこのゼンディカーは彼女の生まれ故郷だったりするのだろうか。で、前回のバージョンではガラクやジェイスといった同輩達に完全に水をあけられた形になっていたが、今回はコストを1上げて腰を落ち着け、さらに臨機応変に様々なギミックを使い分けられる柔軟性を手にした。まず、プラス能力は「音波の炸裂」。4点火力の恒久砲台が弱いわけがない。前回プラス能力が一番微妙だっただけに、今回はこれがメインウェポンと言えるだろう。2番目はプチ「命運の輪(TSP)」。1番目と3番目の能力を考えると、「さっさと手札をバーンして3枚ドローするために使えよ」ということになるのだろうが、それ以外にも相手の手札枚数を削ったり、コンボデッキをいじめたりすることも可能。そして最終奥義は……オーバーキルだなぁ。まぁ、完全に1番目と自己完結しているのは素敵かもしれない。とにかく、何が何でも相手を焼き切りたい人用の相棒なのは間違いない。これが活躍するようなフルバーンで6マナのカードを使っている暇があるかどうかは置いておくとして、大事なのは夢と浪漫。彼女はその言葉の意味を知っている。

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いくら不死身と言ってもあそこまでブン殴られるのは流石にしんどそうな第8話。エラいことになってると思ったら「するがモンキー」はずっと尾石さんがコンテ切ってて、しかも福田道生との共同作業。ありがたいっちゃありがたいんだけど……7割無駄遣い(イイイミデ)。

 神原の過去のエピソードと、それをひっくり返す忍野の推理。忍野の自説披露のパートは多少なりともどんでん返しの要素を含んでいるつもりなのだろうが、神原駿河という少女の人となりがそこまで定着しているわけではないので、彼女の残酷かつ身勝手な無意識を大見得切って看破されても、格別のメリハリは感じられない。むしろ、ひたぎへの思いが全ての理性や打算を越えて怪異に届いてしまった神原駿河の恋心の方が、よっぽど興味深いファクターである。「あまり好きではない」と言われても、「殺す」と言われても、最終的に自我を取り戻した神原に出来るのは、ひたぎに自分の思いを告げることだけ。怪異が完璧に取り除かれなかったことを考えると、彼女の中には、まだ何か可能性が残されているのかもしれない。

 今回は後半のブン殴りパートに労力を消費させてしまったのか、前半パートの紙芝居にもあまり見どころはなく、期待していたオープニングもそつがない仕上がりという程度。ひたぎによって百合の花を無惨に散らされる神原というメタファーは非常に象徴的で面白かったが……真宵版のオープニングが奇跡的に楽しいのは、むしろシャフトらしさが欠片も無いオーソドックスなものだったおかげで際立ったのかも。まぁ、歌唱力は3人とも似たり寄ったりだね。キャラ声でそこそこ歌うことが出来るというのは評価できると思うが。みゆきちは「ご愁傷さま二ノ宮くん」のテーマソングが好きでした。

 そして話題のブン殴りパートは、シャフト風味100%。無味乾燥な白無地のフィールドを見ると「まりあほりっく」のオープニングを思い出すし、蹴散らされる大量の机は「ネギま!?」のオープニング。枠線を際立たせて色味をどぎつくする尾石節は、残虐なシーンをソフトな仕上がりに……はしてない。まぁ、阿良々木のキャラクターのおかげでギリギリギャグと言えなくもないレベルでとどまってはいるかな。もちろん、イカれてる間のみゆきちの息芝居とかは充分に堪能できました。

 とにもかくにも、これで3人分のエピソードが終了。終わってみると、どの娘もなかなか魅力的にみえるのがこの作品の不思議なところ。阿良々木さん、うらやましいです。

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 独占欲と自己嫌悪にまみれた、二人の幸せがにじみ出る第9話。軽口に軽口で対抗し、それをまた軽口で返す。こんな関係ならずっと飽きることなくやっていけるんだろうなぁ。

 前回エーブや酒場の娘から聞き出した情報を元に、街の書記であるリゴロを訪ねる2人。彼の家でのやりとりの方がストーリー上は重要なのかもしれないが、基本的にリゴロはいい奴のようなので、特に権謀術数に富んだやりとりがあるわけでもなく、すんなりと求めていた情報が手に入ってしまう。彼の家で面白かったことと言えば、年若い修道女にちょっと相好を崩したロレンスをホロが踏みつけたシーンくらいだろうか。

 むしろ、今回の見どころはそこに向かうまでの道すがらの会話劇だろう。相手を思うことと、相手に望むことの裏表の関係、そしてそれを取り巻く独占欲と、どうしようもない自己嫌悪。二人ともまつわる心境は同じでも、互いに相手に繰り出すカードは違う。最近すっかりホロの扱いを覚えたロレンスは「基本的に下手から回ってホロの自尊心を満足させつつ、足下を掬う」という戦術をマスターしたようで、これに素直な本音を織り交ぜて彼女の機嫌を損ねないように会話をくみ上げる。ホロはそのことを重々承知した上で、まるで合い言葉であるかのように、いつもの軽口を繰り返す。水たまりを越えるシーンでは今回唯一ホロの尻尾が揺れているのが見て取れるが、過去の思い出よりも、今受けている独占欲の方が彼女の願っているものなのは間違いないようだ。

 食堂の人間をまるごと巻き込んでの夕食を終えると、薄闇に沈んだ夜の時間。こちらは軽口だらけだった昼の顔とは裏腹に、ホロはロレンスの理解の及ばないところで本音を漏らす。しどけなく横たわるホロと、生唾を飲み込むロレンス。もう、本当にさっさと答えを出して欲しいもんです。あー、でも煮え切らない様子の相手に手をさしのべるホロも愛らしいなぁ。今回も夜の闇は過剰に暗い演出が維持されており、わずかな光の中で浮かび上がる二人の表情が、暗にその近さを示唆している。

 最後のシーンでのエーブの爆弾発言は衝撃的であるが、今のところその真意は分からないので保留。一筋縄ではいかないヤツなのは分かっていたが、果たしてどんな「無謀な商談」が持ち出されるやら。現状、ロレンスが間違った選択をするとは思えないのであまり気にはならないのだが、さて……

 今回はいつにも増して、この作品の売りである背景美術の美しさが際立った。リゴロ邸の目の覚めるような庭園もそうだが、そこへ向かうまでの裏路地のごみごみした感じ、そこを抜けた田園の小道の雨上がりの空気感まで。立ち並ぶ家々の形がどこか独特で、きちんと街ごとの特徴が描かれているのが興味深い。本当に、きれいな世界です。 

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Iona,shield of Emeria エメリアの盾、イオナ (6)(W)(W)(W) M

伝説のクリーチャー・天使

7/7 飛行

〜が戦場に出たとき、色を1つ選ぶ。

あなたの対戦相手は、選ばれた色の呪文を唱えられない。

 「出たら勝ち」という言葉がある。強いクリーチャーは重いというマジックの原則に則った時に、これは一種の褒め言葉であるのだが、あくまで揶揄であり、羨望でもある。しかし、このクリーチャーには改めてこの言葉を贈る必要があるのではなかろうか。「出たら勝ち」。さて、何かいいリアニスペルはあったかな。

 

Lullmage Mentor 凪魔導師の導師
 (1)(U)(U) R

 

クリーチャー・マーフォーク、ウィザード

2/2

あなたのコントロールする呪文や能力が呪文を打ち消すたび、1/1で青のマーフォーク・クリーチャー・トークンを1体戦場に出して良い。

あなたのコントロールするマーフォークを7体タップする:対象の呪文1つを打ち消す。

 ローウィン時代にもそこまで強豪とは言われなかったのに、ローウィン後にはどの程度のものになるかも定かでないマーフォークの親玉。現時点では「マーフォークの君主(M10)」が1人寂しく佇んでいるが、それをサポートすることが出来るだろうか。このクリーチャーの場合、ロードですらないので他の仲間を鼓舞したりしないし、自身に渡り能力もプロテクションもない。あるのは、パーミッションをこっそり支える増殖能力。こいつさえ場に出ればあとはひたすらカウンターし続ければいいだけになるのでデッキコンセプトとしては完結しているが、「砕けた野望」「謎めいた命令」の2枚が落ちる今後の環境で、果たしてパーミッションが成立するのだろうか。そして、マーフォークが7体も並ぶのだろうか。まぁ、他の連中を見てみないと何とも言えないけども。

 

Mindbreak Trap 精神壊しの罠 (2)(U)(U) M

インスタント・罠

いずれかの対戦相手がこのターンに3つ以上の呪文を唱えている場合、あなたは〜のコストの代わりに(0)を支払っても良い。

対象の任意の数の呪文を追放する。

 史上初の神話レアインスタント。手軽さが売りのインスタントのくせに神話になるなんて、どれだけ高名な罠が仕掛けられているというのだろうか。でもまぁ、テキストを読めば神話である理由も非常によく分かる。何しろ、一発撃てばスタック上の呪文はすべておじゃんでございます(CV:能登)。大量の続唱を引き連れた「瀝青破」も、ストームを起こしまくった「精神の願望(SCG)」も、もちろん一撃必殺を気取っていた「火山の流弾(CON)」や絶対無敵と信じていた「大貂皮鹿(M10)」だって追放領域へパージパージ。普通に4マナでプレイした場合でも、これまで青が砂をかんできた様々な驚異への対策になる。加えて、スタンダード以下の環境を目していると思われるのが罠コスト。エクテン以下はやらないので詳しいことは分からないが、「デザイア」などの一部のコンボデッキをつぶすことが出来るし、1ターンに呪文をプレイする数なら今流行の「エルフ親和」もマナの無い状態から対策できるかもしれない。確実に値段が上がるスペルではあるが……やっぱり未だに神話の定義がよく分からんよな。

 

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 打倒朝香中にあれだけの誓いを立てたにも関わらず、本編でほとんど野球をやってない第8話。巴とか練習試合すら面倒くさそうだったし、流石にちょいと考えが甘すぎる気がするのだが。今回野球に対して情熱を燃やしてたのは乃枝だけじゃないか。まぁ、花の女子中学生ですので、息抜きエピソードも必要かもしれません。この作品が1クールだということを考えなければそれでもいいとは思うけど。

 とにかくちょっと野球から離れてみた1話。おかげで野球エピソードメインで見ている身としてはなかなかコメントがしにくい。前回の反省から何とかナックルを身につけた晶子。しかし今度はキャッチャーが取れないという弱点があり、なかなか実戦投入は難しいようだ。しかしあの場面でボールを後逸し、そのまま草むらに入っちゃったもんだからランニングホームランってのは流石にひどい気がするんだが。せめてエンタイトルにしてくれよ。とにかくせっかくストライクゾーンが狙えるようになったナックルは封印、再度魔球習得命令が下る。次は流石にカーブかなぁ。

 そして、乃枝の飽くなき探求心の結果として、小梅の銀幕デビューというよく分からないイベントが発生。まぁ、オチも含めてこんなものだろう、という展開だが、なんだかんだいいながらきちんと台詞の練習をしてくれる小梅の人間性は好感が持てる。意外に演技もうまそうだしね。

 嫉妬してる晶子と巴はおいとくとして、1年生コンビはあこがれの先輩に飛びついていくし、乃枝は十全にその効果を利用しようと持ち前の行動力と口八丁で動き回る。このあたりのキャラクターの付け方はやっぱり面白い。1つ気になったのは、登下校中に小梅を取り巻いていたのがユキタマコンビだったのだが、後ろからちょっと不満げな顔でついてくる晶子は何を思っていたのだろうか。

 そしてもう1つのイベントが、2つのフラグ。小梅と三郎の仲は順調に進展中。お互い気立てのいい人物だし、見ている方としてもうまくくっついて欲しい気持ちでいっぱいです。状況さえ整えてやれば三郎もそれなりに積極的にアプローチ出来るみたいだし、時間が解決してくれるでしょうな。そして本当に意外だったのが、映画会社の彼(名前分からん)と乃枝の関係。手練手管で学園長まで丸め込める乃枝だが、男に突然アプローチをかけられると存外ウブなようだ。意外な一面が見られるのは良いですね。

 いかにも普通の「萌えもの」っぽい筋書きの今回だったが、主に小梅の挙動などに相変わらず細かい見どころが多い。今回は撮影の朝にガラリと戸を開けて驚くシーンのびくっと震えるほんのわずかな仕草とか、いざ川に飛び込む際の完全に固まった笑顔なんかが、細かい心情がうまく出ていて面白い。安心して見られる作品はそれだけで貴重です。 

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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