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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 祝(?)・第2期決定、最終話。……いや、曲がりなりにも楽しんでいた身としては2期おめでとうと素直に言ってあげたいところではあるのだが……これ、2期やるようなアニメか?

 というわけで一旦区切りの最終話。ハッコンにも手出しできないような最強の敵キャラが出てくるところで閉幕。ただ、他のなろうと違ってハッコンってば世界最強でもチート術師でも知識マウントでもない単なる自販機なので、「まぁ、別に太刀打ちできない強敵なんてなんぼでもおるやろな」というので特に節目って感じでもない。特に今回の絶望ラストバトルで改めて提示された事実として、これまでなんとなくハッコンのおかげでミッションをコンプしてきた「愚者の奇行団」が別に強い連中ではないってのがある。いや、弓使いとかはそこそこの手練れなのかもしれないが、今回殺された(!?)ヒュールミなんて単なる研究者だから戦闘能力はほぼゼロじゃん。そんな連中が冥府の王にボコられて命を奪われるのも当然の展開なのよ。むしろここまでよくこんだけ無防備でやってきたよな。この設定のままで、更なる強敵と立ち向かう展開……あるのかなぁ。

 「じゃぁ、ハッコンたちの成長はどこで示せばいいのか」という話で、これまでハッコンの内部ではがっつりパラメーターの上昇は示されていたし、最大の見せ場である「変な自販機」設定で新たな商品が登場すればそれがダイレクトに成長要素につながっていた。というか、そんなふうに見えていた。冷静に考えると、ハッコンが自販機のバリエーションを増やしたのって冒険の序盤の方だったので、そこから先はステータスアップが著しいわけじゃないんだよな。ピンチになると内部パラメーター上げて凌いでたので、その辺りは一応蓄積された成長要素なのだろうが……やっぱり視聴者目線だと「次はどんな商品が出てくるんだァ!?」という方が焦点になるので、そっちで成長要素が出ないとちょい寂しい。というかこの作品である意味がない。

 最終回は「ガソリンスタンドのやつ」と「AED」という自販機と呼ぶにはギリギリのラインで追加要素を見せ、お外に出ないアニメオタクにも分かりやすくAEDの使い方を教えてくれる教養番組みたいになった。でもまぁ、今回見せた最大の成長要素って、やっぱりラッミスとの絆パワーの強さの方だよね。冷静に立ち返って考えると、結局今作における最大のチートって「特に理由もないラッミスの怪力」なのよ。人智を超えた筋力を持つヒロインがその拳1つで突き進む、史上最大の脳筋ファンタジーなのよ。最終回となる今回は単なる徒手空拳でラスボス格の相手の手を叩き折り、形の上ではそれによって相手を退場させることにも成功している。そして「このアニメっぽい要素」をなんとか出さねばならないってんで、ハッコンを自在に操り、腕っぷしだけで自販機を投げつけるというとんでもねぇコンビ技で真価を示す。最後の最後でスーパー物理になるヒロイン、むしろ推せる。世の中にはトンファー神拳や自転車殺法など意味のわからないものを武器として使いこなす技があるが、ここに至ってラッミスが「自販機殺人拳」を編み出したというのが一番の大ネタなのかもしれない。

 「大抵の生物は自販機を投げつけられたら死ぬ」。これが真理よ。

 

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AYAKA -あやか-」 5→4

 面白くはなかったです(やっぱり素直)。特段悪い点もなかった作品ではあるのだが、特に刺さるような大きな要素もなく、ダラダラと低迷して興味を失っていくだけの展開だった。まぁ、野郎ばっかの作品なのでどうしてもモチベは下がっちゃうけど。最近の作品でいうと「Opus.COLORs」みたいな立ち位置。あっちよりはまだ存在意義は分かる筋立てだったんだが、分かりやすいってことが単に陳腐に繋がってしまったかなぁ。

 映像部分は本当に可もなく不可もなく。独特の風合いは面白いと思えるタイミングもあったのだが、それで見栄えがグッと良くなるというものでもなく、ところどころ漏れ出ちゃうサボり気味の作画の時のマイナスが目立ってしまう結果になっている。どうでもいい話だが、1話目時点で「どっかで見たことのあるエフェクトなんだけど、なんていう作品だっけ……」と悩んでいたのだが、あれから調べて判明した。「ディバインゲート」だ。あれと色彩がかなり似通っているのだが、なんで7年も前の作品のスピリットがこんなところで感じられたのかは全くの謎。一応「ディバインゲート」を作ったスタジオがぴえろで、今作の制作であるスタジオブランの分家元ではあるが、ぴえろなんてでけぇスタジオなのであんまりそこに直接の関係はなさそうだし。たまたまあの作品に関わってたクリエイターがこっちにも関係してたのかな?

 とまぁ、「7年前でもありそうなデザイン」だった時点でそこまで興味を引くものでもなく、今作最大の見せ場となるCGを多用した怪物バトルも「陳腐」の域を出ず。脚本担当がGoRAということで破綻などはしないが、あまりにも1クールアニメとして安全なルートで置きにきている感があり、今作でなければ味わえないようなオリジナリティは感じられなかった。まぁ、今時オリジナルアニメだからとて特別なオリジナリティを要求するのは酷ではあるのだが……無いなら無いで、1つくらい視聴モチベーションを支える魅力が欲しかったところ。作中で多用される「あやかい」という謎の形容詞もバズれば面白い要素になったかもしれないが、残念ながらそういう未来はなかったので、単にスベってる印象を助長するだけなのが寂しかった。

 こうして「別にそこまで悪くないけど……数多あるアニメの中から優先してくれだけを見たいと思わんなぁ」くらいのアニメの視聴モチベが大きく低下しているのは、流石に自分の加齢のせいだと思いたい。ちゃんと真面目に観て、今作独自の魅力を見つけられた人は、私なんかよりもよっぽどアニメに向き合ってる人です。

 

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「おかしな転生」 4→4

 面白くなかったです(素直)。面白くなかった理由は「なろうだから」と言えば話は早いのだが、もう「なろう」という一言で作品をくくるにはジャンルとして大きくなり過ぎているのが悩ましいところだ。

 先に悩みを打ち明けておくと、今期なろう作品群の中では多分トップクラスに作画は良い。大崩れもなかったし、パリッとしたキャラデザは可愛い部分も多く、正直言えば画面を見ていて不快感が少ないだけでもなろう枠としてはだいぶマシな方。今後ポロポロ出てくるが、今期はとにかく「見てるだけでなんか不快」というアニメがちらほらあったので、視覚的な不快感が無かったというのは相対的にプラスである。そこに配慮しての点数維持だが……「まぁ、作画がいいから」だけで評価してると、もうつまらなさの下限がわからなくなっちゃう気がするんだよな。今後の配点基準はまた悩むことにするが、こちらの作品は「スタート時の(さして大きくもない)期待に応えられず、ただ尻すぼみになろう魔道に堕ちただけ」ということを考えると評価は下げたかったです。

 もうちょい具体的に嫌だった部分を切り出すと、「タイトルに冠された『お菓子』要素が全然なろう展開と結びつかない」という部分。いや、そりゃお菓子作りがそのままなろう的無双要素に繋がる方が難しいとは思うのだが、わざわざお菓子というテーマを看板として掲げたのだから、多少無理してでも「お菓子で無双」してもらわないと他作品との差別化は図れない。かの有名な「美味しんぼ」の中で私が大好きな台詞に「株主総会はチーズで勝てる!」というものがあり、「んなわけあるか!」と思ったとしても、1ネタで作品を作るってのはそれくらいの思い切りがあった方がいい。その点、こちらの作品は「単に主人公がお菓子作り好きの元パティシエ」というだけで、その事実と「異世界で無双する」ことに何一つ因果関係がない。単にショタなのに不相応に大人びていること、そしてよく分からん魔力が使えることでチートを引き起こし、その頭の中を覗くと割とお菓子のことを考えがち、という程度の主人公では、わざわざ数多あるなろう地獄の中でこいつを見る必要がないのだ。命懸けで本のことしか考えてなかったマインくらいまでいけば説得力も出てくるのだが。

 まぁ、結局「なろうに何ムキになっちゃってんの」で終わる話なのだが……これが異世界転生ものを名乗れるのだとしたら、同様に菓子類を提供して謎の街を舞台にした「ごちうさ」の方がよっぽど濃密なファンタジーである。

 

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「政宗くんのリベンジR」 ―→5

 僕ぁ個人的に師匠エンドでも良かったんですけどね。確認したら1期感想も結局「師匠は可愛い」で終わってた。

 ぶっちゃけ、放送開始時には全く期待してなかったというか、興味がなかった。5年もの時を経て復活されても1期のことなんてさっぱり覚えてないし、その1期についてもさしたる思い入れも無い。そんな作品を今更まともに追いかけられる気はしなかった。「忘れてたら放置してまお」くらいの感覚での視聴開始。

 おかげで序盤は本当にダラダラしてて、修学旅行からのフランス人娘とのくだりなんて普通に「くだらね〜」って思いながら流し見してたんだけど、そこからライバルキャラとの絡みが次第に加速し、「過去の謎」についての再提示、そして解決へと至る流れは、ちゃんと「お話」になっていた。5年前に何やってたかなんて覚えてなかったけど、改めて「ここがこの作品の大事なところなんです」と提示され、そこに真っ当な結論を出されれば、そりゃ納得するしかないし、ちゃんと面白いとも思えた。異質なダブルヒロイン体制からの三角関係、2人のヒロイン像がきちんと立っていたのは大きなプラス要素だったね。

 ラブコメとしての「オチ」はそこまで突飛なものでもないと思うのだが、タイトルにある「リベンジ」の精神を決して蔑ろにすることなく、「この出会いだからこそ、捻れて遠回りしたけど、そんな2人だからこそ作れる関係性があるんだよね」ってのは納得感のあるストーリー構造だったよ。映像部分は可もなく不可もないレベルだけど、決してヒロイン勢がぐちゃぐちゃになったりせず、可愛いシーンは可愛く、エロいシーンはエロく描けていたんじゃなかろうか。もちろん、最近では貴重なへごヒロインや暴力的なまでの水瀬ヒロイン像、そして取り巻き連中の贅沢なキャスティングなどは時代を飛び越えたからこそ得られるお得感ではある。まさか最終回の「ワガママMIRROR HEART」でちょっとグッとくるなんて、5年前には思いもしなかったものね。

 そうしてトータルでのクオリティには一定の評価ができるだけに、本当に惜しいのは「やっぱこれだけまとまった内容があったなら一気にやれよ……」という部分。頑張って「5年空けたことによるうまみ」を捻り出してはみたものの、どう考えても一気に見てもらった方が盛り上がりは大きかったはずだ。このブランクで作品から離れてしまった人、そしてアニメ自体から離れてしまった人も少なくないはず。原作ファン泣かせだし、届けるべき人に届かなかったとしたら実に勿体無い。……我が国のアニメ制作体制、なかなか理想通りにはいかないものである。

 

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 惚れてまうのもしょうがない、第11話。ラストに向けて、きっちり主人公が仕上げてきましたなぁ。周りの女の子らにナチュラルに影響与えまくり。

 ラストバトルっぽさは文句無しの展開になっているが、いかんせんエンダーズという連中の特性が未だにはっきりしてないもんだから、「コアが2つあるからどっちか壊せばいい」(なんかよくあるツインタワー展開に強引に持って行かれた……)「両方のコアを破壊! しかしコアはもう1つあった!!!」(知らんがな……)みたいな感じになってしまっている。まぁ、公式がそう言ってるんだからしょうがないんだけどさ……結局この世界においてエンダーズってのは最終的に立ち向かうべき世界の謎とは別次元で暴れている存在みたいなので、本当に「嵐」のような自然災害として場当たり的に対処していくしかないんだよな。そういう意味では超「感覚派」のマイケルが対策指揮をとっているのはとても正しいのかもしれない。

 そんな大騒動の陰で暗躍しているそれっぽいなにがしか。いや、だって結局どこのどなたなのかさっぱり分からなかったからね……まぁ、とにかくこの世界には「なんらかの世界の真理を求めて暗躍している連中がいる」ことが(分かりきっていたことだが)確定。前回までの展開で「シエルはそこの諜報員で、ノワールの価値が確定し次第カナタを始末するアサシンでもある」という認識が得られた(そんで前回時点でもうその任務は放棄したものかと思っていた)。そんなシエルと別軸で動いていた謎の上位存在に黒仮面さんがいたわけだが、今回のくだりで「実は黒仮面さんがシエルの直属の上司だった」ことが判明。思った以上に世界の構造はシンプルだった。黒仮面の上にはさらに組織の大ボスがおり、2人して何か大切なことを成そうという了解は取れているみたいだが、黒仮面さんもどっちかというと「感覚派」の人で、上からの命令を聞いても「いや、自分がやりたいようにやるわ」と気まぐれを発揮。そのおかげで、ほんとギリギリでカナタは一命を取り留めることとなる。これにて「ラスボスー黒仮面―シエル」のラインが確定したので、あとはこのラインがどこまでカナタと利害関係でぶつかるかが問題となる。シエルはほぼカナタ派に転がっちゃってるし、黒仮面さんも目的が達成できるなら一応カナタの命に関しては優先順位を上げて考えてくれそうな人物。ノワールとの特別な絆をアピールして、今後は世界を揺るがす側に回りたいもんですね。

 てな展開は来週決着がつくかどうか分からんが……今回の最大の見どころは、むしろいろんなメイガスの表情豊かなマスターとの絡みだった気がする。その筆頭はフラムたんで、今回はコロコロと表情を変えて魅力を全方位に振り撒きまくった。クラウディアとのバディ関係が完璧。マイケルのところのメイガス(ボブ)もいつも以上に良い味を出しており、彼がナチュラルにマスターをdisればdisるほど、対比的にマイケルの格好良さが引き立てられるという、なんともツンデレなメイガス。他にも久しぶりに登場したランゲさんとこのコンビも昭和の匂いがしてたまらんし、復活のトキオの世話をしているムートンもいつも通りである。こうしてみると、やっぱりメイガスの中で一番キャラが薄いのはノワールな気もする。記憶があの調子じゃしょうがないんだけどさ。

 まぁ、それもこれも全てクライマックスへの布石。最後はいいコンビネーションを見せて欲しいもんだ。でも、メインヒロインの座をエリーから奪わない程度でおなしゃす。

 

 

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「もののがたり 第二章」 ―→6

 良き少年漫画だったんじゃないでしょうか。割と好きだったので、続編の報が無いなら原作漫画を追いかけちゃってもいいかな、と思える作品。類例でいえば同じくジャンプ系の「怪物事変」に近い立ち位置(結局あっちの原作もまだ追えてないけど)。

 映像部分で言えば並程度のアニメ化。決して大崩れしない安心感こそあれ、バトルも含めてそこまで超絶作画ということもなく、とにかく「原作を追う」ことを最優先に作られたような印象のアニメ化だった。そういう意味で原作ファンからどう受け取られたかは定かじゃないのだが、何も知らずに見ている組としては、ふつーにシナリオラインの魅力だけで引っ張ってくれていたので不満がない。モチーフである「付喪神」のおかげで用語とか世界観にちょいレトロを感じさせる部分はあるが、そこで余計な小難しさを出すわけでもなく、シンプルな能力バトル、そしてボーイミーツガール。最後まで主人公の兵馬の軸がぶれず、真っ直ぐなバトルアニメのアツさを見せてくれたし、2期目ということもあり、確実な精神の成長がわかるのが良い。

 そしてまっすぐな主人公をフォローする味方陣営の頼りになる様子。やっぱりクライマックスでの婚礼調度の帰還シーンとか、分かってても無条件で盛り上がる展開だし、1期感想でも書いた通り、門守のおっさんみたいな強かな「大人」の立ち回りも一癖あって面白い。そうして1期で「悪そうな大人もちゃんと理知的な味方なんだな」というフリを持ってきておいて、そこからの雅楽寮のとち狂った展開に持ってきたのも憎らしい配置。雅楽寮の3人、悪いやつといえば悪いやつらだったのに、3人が3人ともちゃんと魅力を残しながら退場していくのがズルくていいよね。もちろん、そうして「悪いけど憎めない奴」が成立するのは、その背後にある巨悪の存在が明らかになったからだけども。唐傘連中の配置も王道と言えば王道だが、代表役だった日笠の存在感が強烈だったので1期から地続きでインパクトがあったよね。

 トータルで言えばほんとに減点要素がなく、ちょいちょい加点してくれる部分があった、という評価になるかな。3期が無いと流石に勿体無いと思うのだが……どうなりますかね。「大塚明夫にこれ以上ギャラを払いたくない」とかで続編がなかったらどうしよう(もうしゃべらんやろ)。

 

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 アリスもテレスも出てきません(ネタバレ)。どうも、僕です。夏の終わり、折に触れて涼しさを感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はというと、夏が終わる前に大きな経験をしたいと思うわけです。先週のライブ遠征で僕の夏休みは9割終わったわけですが、最後にもう1つ、こいつで夏を締め括ろうじゃないか。鬼才・岡田麿里によるオリジナルアニメーション映画第2弾。何が出てくるか、蓋を開けるまで分からねぇ。そして、蓋を開けても分からねぇ!

 

<以下、一応ネタバレ注意ですが、ネタってなんなんでしょう。誰か教えて>

 


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 すげぇ、ふつーのホラーみたい、第11話。現代アニメでこんだけ尺を使って雰囲気だけ伝えようとする展開はレアかもしれん。

 というわけで前回からスタートしました「全国制覇」編の第1幕。いや、この調子でどんだけ続くのかは知らんけども。とにかく「神殺し」の決意と共に夜宵と螢多朗が名実ともに「パートナー」となって強力な怪異をねじ伏せようと決まったわけだが……あんだけいい雰囲気の2人乗り状態から「ほな、とっとと動こうか」ってんで真っ直ぐ怪異スポットに行っちゃう夜宵ちゃんマジ夜宵ちゃん。東京はちょっとチャリを走らせただけでも全国クラスの怪異スポットまみれで素晴らしいですね(そんなとこに住みたくないぞ)。

 というわけでやってきた謎の城跡。色々といわくはあるようだが、現時点で理解しておく必要があるのは「とにかくパワーは強く、夜宵基準でSクラス」「特性としては時空間を飛び越えて永遠に捉え続けることすら可能な呪力」「でも、今のところ人に害意を持っているわけではなく、あくまでもエリア内での悪さを罰する程度」といったところだろうか。これまでの悪霊と違って、わざわざ接触を求めなければ殺意まで発展しないというのが新しいところ。普通に考えりゃ、そんな怪異は放っておいてもいいはずなのだが、今回は目的が目的なので夜宵ちゃんはもはや臨戦体勢。強力な怪異を捉えられれば、将棋の持ち駒のように次のバトルで使えるようになるとあっては、相手が善かろうが悪かろうが関係なく収集していくという夜宵ちゃんの信条がはっきり示された形。なるほど改めて今作のタイトルを確認する必要がある。「ギャザリング」が目的。いわばどこぞのギャザリングに象徴されるように、TCGのごとく強い手札を集めて最強のデッキを作るのが夜宵ちゃんの目指すゴールなのだ。相手の都合なんか知ったこっちゃねぇや。

 そうして「略奪者」に回った夜宵ちゃんと、未だ腹を決めかねている螢多朗。相手陣営は力も強ければ狡猾さも兼ね備えており、一番手っ取り早い始末手段としてまずは2人を引き離す作戦。そしてそこからは螢多朗視点での「なんか分からないけど迫り来る怪異」の恐怖をたっぷりと。これまでのように物理中心のバトルは一切なく、トラディショナル・ジャパニーズホラーな見せ方で螢多朗の恐怖心を煽る。最終的には夜宵ちゃんの亡骸との対面という一番ショックな結末を迎えるわけだが……まぁ、次回予告でも死んでないことは明かされているしね。そう簡単に死ぬような幼女じゃないんよ。

 とはいえ、早見沙織ボイスの怪異は確かに強そう。なんとなく思いつきで来ちゃった感があるこの場所に、夜宵ちゃんはどの程度決戦兵器を持参しているんだろうか。……何でも持ってる便利幼女だからなぁ……。

 

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 8話目だから温泉回、第8話。まぁ、そのこと自体はセオリー(?)通りなのだが……他の番組が最終回を迎え始めているこの時期にまだ8話っていう事実の方が問題なわけでな。すでに次の番組の番宣を(日付入りで)バンバン流してるってことは後ろにずれ込むことは絶対にないわけで、普通に考えたら次回が最終話のはずなのだが、全くそんなことはなく、今公式サイトを確認したらストーリーの項目は12話まで用意されている。……どうなるんでしょうね。

 さておき、そうしてだらだらやってる影響もあるのか、最近はあんまり心踊る展開じゃなくなってしまっているのは残念至極。まー、最初から「このコンセプトでどんだけ続けられるんや?」と疑問ではあったが、最大の問題点は、もともとあんまり重要視していなかったのだろうか、タイトルにまで冠している「ゾンビ」要素が今回に至って本当にどうでもよくなってしまったこと。いや、一応退治したり逃げ回ったり、ゾンビとのインタラクションは継続してるよ? でも、あれはもうゾンビでなくても構わないんだよね。輝のシャークスーツだけで対抗できてる事実も違和感があるし、この度ようやく初登場したパツキン巨乳のベアトリクスに至っては、どこから拝借してきたかもよくわからない鎧と薙刀で正面から突破している。この手の作品にありがちな現象だが、どんどん「ゾンビ」という存在の脅威度が低下して迫力を失ってしまっているのだ。

 それに加えて、「なんで音源をつけただけのドローンに引き寄せられるの?」とか「温泉の中に潜ってたゾンビはどう考えてもおかしいやろ」とか、その場のノリで展開を繋いでいるせいでゾンビの設定そのものもだいぶ破綻している。群馬県までゾンビエリアが拡大しているというとんでもない状況なのに何故かその只中でふつーに寿司屋の親父さんが生活しており、電気や電話などのインフラが生きてる意味も分からない。「別にゾンビを描くのが今作のメインではないから」と言われるかもしれないが、そこを描かないなら、もうこの作品に独自性はないので、単なる温泉サービスシーンアニメとして見るしかなくなるのよ。それってすごくもったいなくない?

 映像部分もいい加減に慣れてきてしまったし、このまま終わってしまうとどうにももんにょりした結果になりそう。今から4話分、どこでどうやって展開するんだろう……。

 

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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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