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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ゴキマスター・ターニャのあまりに壮絶な能力の行使っぷりにご飯が食べられなくなりそうな第8話。あの電車に乗ってた人たち、確実にトラウマになるよな。しかもターニャの能力が切れた後のゴキは多分そのまま自然解散しただろうから、あの近隣にものすごい数が潜伏してるだろうし……うえぇぇ。 白人幼女の水着シーンという素晴らしい出だしから始まった今回だったが、この作品で水着のサービス回などあるはずもなく、水着を披露した幼女1名と、おっさん1人の命が失われるといういつも通りの展開。うちの地域では「うみねこ」→「DTB」という放送順なので、この1時間にものすごい数の人間の惨殺シーンが描かれるというひどい時間帯になっている。 青森から一路東京を目指すヘイたち一行。しかし前回の騒動で既に足取りは捕まれており、ロシアからの刺客があっさりと接触。しかし、彼らの目的は既に蘇芳(紫苑)ではなく、「黒の死神」と謳われたヘイ自身。確かに酒をやめてあの頃と同じ異次元胃袋を発揮したヘイは、黒の死神と呼ばれるに相応しい力を取り戻しつつあるのかもしれない。あ、能力は戻ってないけど。 しかし、当然のことながらヘイの返事はNO。合理性のない答えにロシア連中は驚くが、ヘイはイレギュラーな契約者なので致し方ない。そして、彼らの話によるとイレギュラーな契約者もその数が増えており、そこに絡むのは「イザナミ」こと銀。全ての物語は、銀を中心に回っているのか。 そして、友人とゴキまみれの再会を果たした蘇芳も、理性と感情の間を揺れ動くイレギュラーな契約者。今回は、ヘイ、蘇芳、ターニャという3人の契約者の行動から、「契約者の持つ合理性」というものに揺さぶりをかけるのがメインのシナリオと言える。 ヘイは上記の通り既に「イレギュラー」認定をされた感情を持つ契約者だが、どうにも、蘇芳も非常に感情が豊かな状態にあるように見える。前回のジュライとの触れ合いもそうだし、ゴキブリを嫌悪するという感情も、あまり合理的とは言えない。札幌のホテルでぶっ放した時には気付かなかったのだが、今回ゴキブリが顔を這ってもピクリともしないジュライとの対比で、そのことに改めて気付かされる。そしてなんと言っても、かつての友人であるターニャを思っての彼女の行動。確かに、ターニャを殺さなかったのはヘイのおかげだ。あの場面でヘイが止めに入らなかったら、蘇芳は確実にターニャを殺していただろう。しかし、あの一件を経験し、さらには札幌でのヘイの指導と銀との出会いを通じ、蘇芳の中での「合理性」は非常に曖昧なものとなっている。今回も自分の命を脅かすターニャに向かって「殺さなくて良かった」と胸の内を明かしているし、ターニャの様子を見て思わず抱きしめるという行動に出ている。ゴキブリに追われてプールに飛び込んだのは水による防御を考えてのことかもしれないが、その後の射撃の躊躇い、濡れ鼠のままでのヘイへの反抗、そして「夏の太陽が〜〜」などの発言は、およそ合理性とはほど遠い。 そして、最も無感情であると思われたターニャに関しても、決して全てを失ったわけではない。蘇芳との邂逅で過去の自分を振り返り、その時の感情と、記憶の齟齬に怯えている様子がある。また、旧友であった蘇芳に対しては能力を十全にぶつけることが出来ず、結局は命を散らすこととなった。憧れの人であるニカ君に対する仕打ちとは随分違ったが、これも蘇芳との再会、車内での抱擁などを通じて、彼女の中に迷いが生じた結果であろう。 理不尽といえば、ロシアのおっちゃん(レプニーンという名前らしい)の死に際の一言(「イリヤを殺したのはお前か」)は、実に「不合理」で人間らしい。確かに彼は姪を殺した殺人狂を憎んでいた。しかし、その憎むべき人間を殺したのが誰か、そんなことを確認するのは、末期の一時にやることではない。しかし、彼の思いが最後に行き着いたのは、そんな「どうしようもない」ことだった。 感情が欠けたが、最後にその断片を取り戻し、それ故に命を散らしたターニャと、感情を殺して組織として動いたが、最期に思わず「自己」の感情が発露してしまうレプニーン。2人の人間の死に様に見えるのは、契約者と、人間という2つの種の奇妙なすれ違いだ。今回は微妙な描写の中に色々と考える部分があって、非常に面白い作劇であった。 そして本編はさらなる混迷を突き進む。大宮に姿を現した紫苑とパブリチェンコ。マダム・オレイユが霧原に託した謎、そして契約者を殺すドール、銀。あと数話で全部片付くんですかね。 PR
今年も無事に行われることになった「第4回声優アワード」。発足当時は選出基準や結果に首をかしげることも多かったのだが、一応回数を重ねることで権威が出てくるということもあるだろう。なんだかんだいいながらもきちんと続けてくれているので、今年も予想と願望をない交ぜにして、結果が出る前にちょいと考えてみることにする。
重層的な時間軸がじわじわとその存在感を増してきている第6話。なるほど、色んな所に前のエピソードの登場人物が見え隠れするし、町中で騒いでいた岩田光央も今後の主人公キャラだ。うーむ、本気で時系列表作ってみようかなぁ。 今回の主人公は入野自由演じる高校生、津田雄太。入野はリアルで若者なので、今回のキャスト陣では文句なしの最年少。「下手したらリアル高校生ぐらいだっけ」と思ったが、確認したら一応二十歳は過ぎてた。いつの間にか大人になってた。まぁ、デビュー(千と千尋)からもう8年も経ってるしね…… そんな彼の病名は、ケータイ依存症というこれまでで一番具体的な病名。予告を見た時点では「おいおい、それって精神病なのか?」とか「ありそうもない病気だよな」とか思っていたのだが、これが見ているうちにものすごく身につまされる話になっていくのが実に痛い。このエピソードはぼっちには見せちゃいけない気がする。ほんと、精神的にきついって。 雄太の場合はネット検索などにも携帯を駆使しているのでかろうじて「携帯がものすごく好きな青年」というぐらいのごまかしは効くが、そうした用途がなく純粋に連絡手段のためだけのツールとして携帯を認識すると、この脅迫観念は何らかの対人障害ということになる。雄太も決して人と会話できないとか、対人不全があるわけではないのだが、その距離感にどこかおかしなところがある。そしてそのおかしさは、携帯には関係ない、普通の対人関係のレベルで起こっていることだ。繋がろう、繋がりたいという意志は携帯という形に具現化し、その細い繋がりは、携帯を通さないリアルの方が真に迫って突き刺さる。クラスメイト達とのどこか希薄なやりとりと、不安なコミュニケーションは、まさに携帯メールを通じてやりとりされるようなどこかおぼつかなげな信頼感であろうし、そんな細い繋がりにすがりつくからこそ、雄太は更に孤立していく。あぁ、駄目だ、書いているだけで怖い。ほんと、携帯なんて持ってても百害あって一理もない気がする。 それでも、一度持った携帯を手放すことはもう出来ない。持ち始めた時には「なんかどこにいても呼び出される気がして気にくわない」と思っていた小さな機械も、今ではすっかり「忘れてくると家で鳴ってるように思えて気が気でない」という悪魔の道具に。これは、確かに病名を取り上げて現代の新たな病巣として扱うだけの意味があるツールだろう。今回は伊良部の活躍を描くシーンが少なく、その生々しい携帯の「繋がり具合」が細かく描写されていたのが憎らしかった。 雄太のシンボルは、そのひたむきなキータッチを象徴するキツツキ。注射による変化の後は、しばしば彼がくちばしで携帯をつつく描写が確認出来る。そして、ラストシーンでマユミによって「治療」が施された時には、窓に映ったキツツキが雄太の顔へと戻ってくる。一心にキーに向かって話しかけるしか無かった青年の、苦い成長の一歩である。でもまぁ、あのクリスマスのエピソードの後に学校にいくのはかなり勇気がいる気がするけど……あぁ、本当に気が滅入るようなエピソードでした。多分、健全な対人関係がある人はこんなの観ても平気なんだろうけどね……どうにも引きこもりで人付き合いが苦手だとね…… さ、気分をリフレッシュさせて次のエピソードだ。今度の主人公は高橋広樹。なかなか絵になる役者ばかりで攻めてきますな。 我々の愛したキディグレイドは二度とかえっては来ない、そんな確信が得られてしまう絶望の第6話。このアニメはどこに行きたいの? 過去の遺産を食いつぶす気すらないの? 面白けりゃ別になんだっていいんだけど……正直どうなのよ。 Aパートはサブタイトル通りの内容。序盤はものすごいレベルの勘違いネタかと思っていたのだが、どうやらド直球で「疑惑」は「事実」でいい模様。メルクルディ……じゃなくてイヴェール局長……まぁ、エロさは尋常じゃなかったからこれはこれでいいけどさ。中の人は一周回ってエロ方面に戻ってきた感じだな。エロゲープレイヤーじゃないので、ミズハスのああいう演技を聞けるのは貴重な体験です。まぁ、望んでいるかどうかは別として。とりあえずテンパりまくる局長と、それにも増してテンパる2人がなかなかに初々しくてニヤけてしまう。もし万が一これからシリアスに突入するとしたら、今後局長の扱いはどうなるんだろうなぁ。 そして、曲がりなりにもニヤニヤしながら楽しめたAパートと違い、どこを拠り所にしていいのか分からなかったのがBパート。突然の2部構成というだけで面食らうのに、エピソード中で主役2人が一切活躍しない。代わりに登場するのはBLもの御用達の男性声優陣で、本当に「こんな仕事やらせてごめんなさい」という内容。そりゃま、本人達が楽しんでくれているならば構わないけど、どうも最近こういう悪のりが多い気がして、いい加減笑いのネタにはならなくなっている。特に若本の扱いはひどいと思う。 彼をネタとして扱う風潮があるのは分かるんだが、今回なんて演技のいい部分が欠片も活かされないセッティングになっているじゃないか。あの中身で「美声」とか言われても全然ピンと来ないし、キャラクターだって今後に活きるような振り方をしたわけじゃない。本当に「せっかく若本さんを使うんだったら、何か受けそうなネタをやってもらいましょう」みたいな思いつきで話を作ったとしか思えない。角川関係はこういうとこで「無駄遣い」することが多い気がする。白石なんか、もうあのネタで食っていく芸人みたいになってしまっているじゃないか。本人もそれでいいとは思っていないはずなのに、勝手にやらされて滑ったみたいに見える。 メタな部分をネタにするのは構わないが、せめてもう少し脚本として練り込んでから使って欲しいとは思う。一応、客の女性の1人がアッシュフォード学園の制服を着ていたいので、「あぁ、ブリタニア皇帝が2人もいるのか」とかいう小ネタには気づけたけど……だからどうやねん。 もう、この作品に前作と同じような楽しみ方は期待しない方がいいみたいですな。主人公2人がせっかく固まってきたんだから、きちんと本筋で物語を作ればそれなりのものになると思うんだがなぁ。 コルクガトリングのあまりの破壊力に世界が震撼する第8話。コルク銃っていろんなバリエーションがあるんだなぁ。連射の効くガトリングタイプは是非とも手に入れて乱射してみたいなぁ。……後片付けが大変だろうけど。 今回のエピソードは要素ごとに分けると大きく3つ。シリアス展開に向かうのはあまり好ましくないとは言っていたのだが、今回のエピソードは前回よりもずっと面白かったので悪くないと思い直している。 1つ目の要素は、智樹が相変わらず巻き添えを食らい続けるお祭りパート。祭り→バトルロワイヤル→商店街のワイルドセブンという吹っ切れた馬鹿なノリはいつもの「そらおと」。「公民館のバアちゃん」っていう役職が智樹とどういう繋がりを持っているのかはよく分からないが、金に目がくらんだ商店街の活気溢れる銃撃戦はなかなか愉快である。ごく自然にスナイパー合戦からゼロ距離銃撃戦までを繰り広げる英四郎と会長のハイスペックにはもう突っ込んではいけないのかもしれない。ゼロ距離銃撃戦は、お互いに二丁拳銃を携えながら、一歩も譲らない白熱のパート。画面が暗いので少々見栄えがしなかったのは残念だが、現実ではあり得ない画面だけに、これがなかなか面白い。以前もどこかでこういうシチュエーションって見たことあるな〜と思ったのだが、何故か思い出したのは「グレネーダー」だった。もっと他にあるだろ、俺。 2つ目の要素は、そんな銃撃戦に触発された暴走そはらのヤンデレ妄想。あれだけ智樹のことを軽蔑しながらも、最近はすっかり脳内ピンク色のそはら。彼女の妄想では一千万もかけて温泉旅行にいくわけだが、何故か行く先々での智樹は全部デフォルメ。男としての智樹ではなく、手のかかる幼なじみとしての智樹の方が好きなんだろうか。智樹がいい奴なのは分かるのだが、基本バカで駄目なやつなので、あそこまで盲目的に愛されているのを見ると、やっぱりヤンデレという言葉がしっくり来る。ぶっ飛び具合では今回はそはらがMVP。 そして3つ目の要素は、今回のシリアスパートの見どころであるイカロスの覚醒。これまでも何度か覚醒しかけたことはあったが、結局追跡者であるニンフの手によって強制的にメモリーをこじ開けられてしまった。「兵器」としての存在と、それに上書きされた愛玩用の機体。記憶を蘇らせたイカロスが初めて発した感情のこもった声には鳥肌が立つような迫力がある。これまで7話も見せられてイカロスの「普通の声」には馴染んでいるつもりだったが、あれはあくまで記憶を失ったうつろなイカロス。今回目覚めた後の彼女が、本当の姿であるということがひしひしと伝わってくる。 最終的にはニンフの目論見は失敗し、イカロスは自らの力で衝動を押しとどめ、何とか兵器への脱却を回避。しかし、そこに蘇った記憶は抗いようもなく、ただ涙が溢れるばかり。ラストシーンで智樹にしなだれかかる彼女の「声」も、これまでとは違って、生気を宿した新たなイカロスだった。 実を言うと、今回観ながらずっと「ニンフはエラい悪そうなこと言ってるのに、何でいままでなあなあで遊んでたんだろう」という疑問は残り続けていた。一応お祭り騒ぎのガトリング乱射がニンフに行動を起こさせるための契機になっていたようだが、結局はお遊びからの延長で、やってることは今までのエピソードと変わらない。何を思ってニンフは今回動いたのか。もしくは何を狙って今まで大人しくしていたのか。そのあたりが分からないので、どうにも今回の展開は急な気がしてしまう。 ただ、そんな疑問も、イカロスの覚醒からのやりとりのおかげでうやむやでもいい気がしてきた。「兵器としての自我」というのは「最終兵器彼女」など様々な作品で描かれているモチーフではあるが、イカロスのそれも実にシンプルながら、それなりに説得力のあるものに仕上がっている。特に前述した通りに「声の変化」というのが実に印象的で、早見沙織には今回初めて感心させられた。 ついでに褒めておくと、そはら役の美名も、今回ヤンデレぶっとびそはらを愉快に演じてくれていて高評価。ただ、笑いや叫びなどで今回感情を露わにしたニンフ役の野水伊織については、まだ要精進、といったところか。まぁ、難しい役どころですわな。 若手声優がこうして成長していく姿を見るのも、また楽しいもんです。 全く混乱が収まる気配のないこの作品に、さらなる変態が投下されるカオス真っ盛りの第7話。ショタのような、ロリなような、妹萌えなような、そうでもないような……万奈歌、恐ろしい子! というわけで今回のメインは朱宮兄妹。この期に及んで汐に出番が無いとかいうのは問題な気もするのだが、この作品においては、誰もが主人公クラスの破壊力を持っているので、視点が移っても全くストーリーが大人しくならない。今回初めてスポットが当たった朱宮妹だったが、アバンから最後にいたるまで、全くトーンダウンすることなくその変態っぷりを貫き通す姿勢には、畏怖を越えて敬意すら感じてしまう。 よし、ややこしいので整理をしよう。万奈歌が朱宮君をいじっているのは、親愛の情からだ。一応モデル稼業にはある程度の稼ぎもあるだろうから営利目的も含まれているのだろうが、アバンで展開された押し倒し劇などを見ている限りでは、駄目なお兄ちゃんの性差を通り越した魅力に参っているのは、基本的に万奈歌の方だ。あのベッドの上のシーンからは確実に年齢制限ありの分岐もあったと思うのだが、万奈歌の場合はギリギリ放送コード内でとどまるレベルの変態ということか。ただ、ややこしいのはこの「親愛」がセクシャル過ぎて、しかもどちらの性に対するものなのかが分からないということだ。兄として好いてくれている部分もあるのだろうが、鼻血の量からするとどうもアケミちゃんに対するリビドーが上回っている気がする。で、当然万奈歌は女の子なわけで……え、ここも百合? インセストで、百合? でもショタ? ……訳が分かりません。 狙われる朱宮君自身は本当に「暖かい兄の目線」なので首尾一貫しているのだが、妹の仕打ちを明らかに喜んで享受しているのが問題。臆面もなくショップ店員とトーク出来たり、試着室でさらりと「僕は気にしません」と言えるくそ度胸は、普段の彼からは想像も出来ないものであるが……やっぱりあっちが本当の彼なんだろうか。「妹はそのうち兄から離れていってしまうから」っていう理由でわがままを聞いてやっているようだが、その妹さんはあなたを兄だとは思っていないように見受けられます。っつうか、いっぺん離れてみた方がいい気もします。結局、本人も楽しんでるってのが一番の問題なんだろうな。憧れの対象であった村雨さんとのデートなんて一大イベントなのに、本当に「女友達と遊びに行く女の子」になってしまっているのは役得なのか、致命傷なのか。 そして、今回は(今回も?)完璧に被害者に回っている我等が純夏さん。いきなり見知らぬ幼女に詰め寄られながらも冷静な引き突っ込みは冴え渡り、「ふったでしょ!」の答えが「あぁ〜、ふったな〜」って。本当に異性に対しては欠片もセンサーが反応しないんですね。朱宮君もよくそんな針のむしろみたいな状況に耐えられるもんだ。 しかし、映画館経由でファミレスに行ったあたりで流石の純夏さんもじわじわ浸食されていく。ぶっかけ+ペロリで反応してしまう純夏さんって……完全に男目線じゃん。いいのかおっさん。謎の三連星に絡まれるイベントも、以前は「可愛い」と言われただけで舞い上がっていたのに今回はドン引きしてるだけだったし……もう、今回は完全に女性性は放棄してましたな。この作品世界では一番乙女なのにね(流石に今回の朱宮君に勝てるかどうかは微妙だけど)。 もう、何がノーマルで何が変態かを考えるのも馬鹿馬鹿しいようなノンストップカオス。それでもなぜかキャラクターたちの心情が「純愛」っぽいテイストなのがこの作品の最も根深い部分で、見せるべきシーンはきちんと間尺をとって雰囲気を出しているのが恐ろしいところ。ガチ百合に男の娘に近親フェチ。何が集まっても、あくまで世界は「ささめき」ことだ。今回は露骨なパロディがちょっと鼻についたけど、基本路線は「密かな恋心」ですからね! もう、ずっとこのままの世界でいいや。 初春に中町カナ、平沢唯と、豊崎キャラはやたら風邪を引いている気がする第8話。まぁ、やたら死ぬとかやたらふられるとかよりはいいと思うけどさ。 ようやくストーリーがまっすぐに進み始めている感じがする展開に。一応「禁書目録」の時には「魔術」とか「教会」とかいう言葉がキーになっていたが、この作品におけるキーワードは「レベル」。主人公の御坂がレベル5,というのが一応殺し文句なので、「レベル」というのがこの学園都市においては非常に重要な要素であることは推察できる。安易ではあるが、能力をレベルごとに分けてくれるのはファンタジー設定としては分かりやすい部類である。 と、思っていたのが前回まで。もちろん、今回だって「あの破壊力はレベル4相当だった」とか、単純に「レベル=火力」みたいな言質は取れているのだが、「レベルが上がる」という概念が絡んでくると、その辺がだんだん怪しくなってきた。よく考えてみると、「レベルがあがる」ってどういうことなんだろう。 黒子の言うことが本当ならば、御坂自身は「最初はレベル1だったが努力をして今のレベル5に上り詰めた」らしい。ということは、持って生まれた才能もあるだろうが、レベルというのは「努力によって上げられる」ものといえる(しかも中学生女子でMAXの5にあがれちゃう程度)。また、レベルアッパー絡みの脱げ女が大脳生理学の研究者ということは、超能力のレベルを司る器官は脳ということになるだろう。つまり御坂は、なんだか良く分からない努力によって、「脳の電気ビリビリを司る未知なる部分」を鍛えてレベル5になったということだ。一応学園のカリキュラムにレベルアップにつながる訓練もあるだろうから、何らかの反復練習など、自らの能力を拡充する方策は発見されているということになるのだろうか。 なら、同じような反復刺激を与えたり、何らかの器官を活性化させる「レベルアッパー」が存在するのもおかしなことではないだろう。ある種のドーピングといえなくもないが、筋力を鍛えるためにプロテインは欠かせないわけで、それと同じように、何らかの「脳のプロテイン」があるなら、それがレベルアッパーだ。ここまでは、別にいい。 問題は、そんな便利なモノがあるなら、「それを忌避する必要が無い」という部分である。佐天や初春は「レベルアッパーなんて実在してもズルだ」という共通認識があるし、レベルアッパーを使っている(と思われる)連中は大体ワルそうな奴ばかり。視聴者にしてみても、いつの間にか「レベルアッパーなんて簡単な手段でレベルを上げるのは良くないことである」という印象を植え付けられる。でも、それってどこが悪いんだろうか。今回のシナリオを見る限りでは「レベルアッパー」には何らかの副作用のようなリスクもあるようだが、むしろそれを研究して実用レベルに持っていくのが研究機関たる学園都市の役目だろう。ジャッジメントが「レベルアッパー」を忌み嫌う必要は無い。今後その実態が明らかになるにつれてそのあたりの関係性も明らかになれば構わないのだが、現時点では「な〜んか安易な二元論に逃げてる気がするなぁ」というのが気になる部分。 あと、レベル0の人間って、「一応能力は使えるけどめちゃめちゃ弱い」んだろうか、それとも「単になんも持ってない人間」なんだろうか。能力者たちは皆一人一能力であるから、まず最初に「そいつがどんな能力を有しているのか」が分からない限りは「レベルの測定」は出来ない気がするのだが……それとも契約者のランセルノプト放射光みたいに、「明らかに能力者ですよ」っていうパラメーターでもあるんだろうか。自分の能力がなんなのかも分からない状態で、ただ盲目的に佐天が「レベルを上げたい」と願っている現状も、なんかよく分からない。このあたりの設定の齟齬というか不備みたいな点は、原作ではちゃんと説明されてるのかね。それとも雰囲気で押し切ってるのかね。無駄に理屈っぽいように見せようとしている感じがするので、そういう細かいところがやたら気になります。 とまぁ、相変わらず脚本部分に文句はつけるが、やっぱり見ていて飽きないのがこの作品。今回は御坂がこれまでで一番主人公らしい活躍をしてくれたし、黒子もいつも通りに元気元気。特にファミレスで御坂の暴走を聞きながらも必死に堪えている黒子の獣のような息づかいはたまらんものがある。もう、おばちゃん声を通り越しておっさんの領域。そして初春は今回はずっとパジャマなのでスカートはめくれなかったが、代わりに半裸での清拭タイム。いや、7度3分くらいなら風呂入ってもいいんじゃね? 一日くらい寝たきりでもなんとかなるだろが。単に拭いてもらいたいだけじゃないのかと。 今回妙な存在感があったチンピラの姉御役に、「芸歴はそれなりになってきたのにいまいち代表役がなく、キャラクターイメージも一向に固まってない」でお馴染み荒鷲先生が。便利な役者なんだろうけど、中の人のイメージが強すぎるせいだろうか、なんか勿体ないよね。 「ナベシンか……」(「カワサキか……」と同じ発音で)としかいいようがない第7話。事前にナベシン回だっていう話は各所で耳にしちゃっていたのでね、なんか妙な先入観を持って見てしまった気がします。 一応、個人的にはナベシンだからどうこうっていうつもりはない。この人の場合脚本、ネタ回しにアクの強さはガリガリ出るけど、別に画的な部分でそこまでおかしなものを書く人ではないし、今回のエピソードだって、正直本当に「ベタな」という印象しかない。「ベタな」という印象だけというなら、別にこの作品は毎回そんなもんである。でもまぁ、特に面白くはなかったよ……噂によるとアニメオリジナル回らしいのだが、オリジナルで入れてくる意味が全く見いだせないし、キャラクターたちの関係性をいじったらまずいという意識が働いたのか、楓のメンタル面が安定しておらず心情を追いにくい。一ノ瀬先輩がせっかく京都まで追いかけてきてくれたのに、冒頭の平家物語の謡いが一番面白いという出オチ状態。猫絡みのミッションもやたら散逸的で見にくいし……うん、まぁ、空気作品ならこんなもんかという気もする。 基本的に1話と2話でレビューする作品を決めてるんだけど、この作品について今後も書き続ける意味があるのかどうか、甚だ疑問な今日この頃。代わりに「エリン」とか「花咲ける青少年」の感想に鞍替えしようか。「キルミンずぅ」も面白いよ。 うえだゆうじのマッドキャラクターは本当にいいなぁと思える第7話。今年で言えば「ティアティア」なんかでもうまいことイッた感じ出してくれててよかったですね。静かにぶっ壊れてるキャラがきれいに嵌る男性は格好いいです。他には藤原啓治とかね。 今回は今までとは毛色が変わって、物語の中心にはなんとジュライが収まっている。「合理的な思考しかしない」という契約者の設定もいまいちはっきりしてないんだけど、ドールの「自ら思考も行動もしない」という側面もよく分からないところ。成り行きでヘイと同行することになったジュライだが、見たところちょいちょい感情らしいものは見せているんだけど。そして、そんなジュライという1人の人間のパーソナリティが、今回は相変わらず感情を表に出しまくりの蘇芳との関わり合いの中で描かれていく。 パブリチェンコ博士生存の報を受け、ロシアの組織も北海道に入国。事態はさらにややこしいことになってくる。「イザナミ」を巡る謎は今回お預けだし、パブリチェンコ博士がどんな大トリックを使ったのかも分からない。謎は増えるばかりで、本当にこの作品は1クールなのかと疑問に思えてくる。まぁ、初登場のドール売人(中の人ナバ)はあっさり殺されたし、謎の昏睡魔術を駆使する契約者も割とあっさり死亡してる。このあたりの命を大事にしない感じは急いでいるようにも見えるけど。このままだと札幌に残してきたノリオとか方舟の連中なんかは、もう捨てキャラとして出番は終わりなんだろうね。まぁ、1期もキャラクターの数だけは多かったからなぁ(コミックス版で地味に復活してる人とかもいるけどね)。 今回の見どころは、1つは初めて単独任務に挑む蘇芳のジュライ救出劇。ガラス片があんなにきれいに飛んであんなにきれいに刺さるとはとても思えないのだが、いつの間にかヘイに鍛えられていたってことにしておこう。その後の車のドア越しのヘイたちの攻防もなかなか見応えがあったし、能力バトルものとしての完成度はなかなか。能力を失ったヘイがただ根性で勝つのではなく、「契約者にしか見えない」観測霊の映像を利用することで視界を奪って隙を突くあたり、なかなかうまいこと考えている。 そしてもう1つの見どころは、冒頭でも書いた蘇芳とジュライの心の交流。シナリオ構成として「首筋に水滴を受けても何も言わないジュライ」から始まり、「つねられてしばらくしてから痛いというジュライ」、そして「たんこぶを撫でられてすぐに痛いというジュライ」と3つ並べることで、ドールの中に芽生えたわずかな感情、信頼感のようなものを自然に演出している。観測霊を飛ばして助けを求めたり、霊を利用してヘイを助けたりと、随分色んな思考と感情を持っているように見える。そして、そんなジュライを弟のよう気にかける蘇芳も非常に可愛らしく、どう考えても合理的でない彼女の一途な思いも清々しい。そして全裸に剥かれたジュライは……ショタのドールはニーズがあるそうです。……あるんだろうなぁ。 ロシアの連中に引き連れられて、ゴキマスター・ターニャも日本上陸、そして紫苑は不穏な発言を父親に漏らす。仙台を舞台に、今度は何が起こるんでしょうか。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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