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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
あのスイカは悪くならないのだろうかと心配になる第5話。スイカとかこけしとか、イカロスはよく分からないものを大切そうにしてることが多いね。まぁ、それが可愛らしいんだけれど。 前回の引きで登場した(もしくは登場しかけた)新キャラを完全に無視する形で、今回も無事にギャグメインのお話。1話の中に2回もシリアスなクライマックスがあったり、いくらギャグ展開でも流石に1ヶ月をあっさり経過させるのは無茶だったりと構成上、ストーリー上おかしな部分はてんこ盛りなのであるが、この作品の場合はそんな突っ込みをするのも野暮ってもんだろう。何となくエロバカギャグがあって、何となく面白ければそれでいいのである。2話の狂乱にダマされて見てる側としては、「果たして本当に面白いのか」という疑問もちらつかないわけではないが……まぁ、画面はきれいですよね。 前半パートはサブタイトルでいうと「任侠(セレブ)」のパート。極道一家の娘さんということで「にゃんこい」の一ノ瀬先輩とネタかぶりしてるわけだが、個人的にはアニメ作品で登場した極道の娘さんと言えば、「フタコイオルタナティブ」の桜月組。「瀬戸の花嫁」の瀬戸組よりも先に浮かんだのは謎(シリアスも含めるなら「BLACK LAGOON」の鷲尾組や「Phantom」の悟桐組なんかも印象的)。こういうギャグの場合、親分は大体話の分かる人格者の場合が多いんだけど、今作の親分も非常に愛すべき人物で、あまりの見た目にイカロスも興味津々。確かにアレは撫で撫でしてみたいかもしれない。町のことを考えて自宅の風呂を秘湯にしてみたり、智樹の家を新築してくれたりと非常に地域密着型のいい人達なのだが、何でアニメ世界のヤクザっていい人っぽくなるんだろうね。実際に町中で見かけたら絶対に近付きたくないのに。 そして後半Bパートは、サブタイトルでいうと「初夜(アツイヨル)」にあたるパート。5話目で入浴シーンと水着っていうのはお手本のようなてこ入れ構成ではあるのだが、この作品の場合は他の回も頭が沸いているので全く意味がないのがすごい。「結局どこだよ!」とか「一ヶ月かよ!」とか突っ込みどころが有りすぎてもう何も言う気にはならないが、最大の突っ込みどころは「一ヶ月も一緒にいるのに……初夜?」という部分。あんな格好のそはらがいて、狭いあばらやで枕も隣り合わせなのに……智樹って意外とジェントルマン? いや、この場合は既にそれを越えて単なる不能? 今まで非常に不思議だったのだが、彼がパンツなどの「モノ」にばかり執着していたのは、ひょっとしたら「中身」に手を出せない理由があるからなのだろうか。それとも、単に少年漫画誌の限界があるからか。下世話な疑問ではあるが、主人公の煩悩レベルってこの手の作品では結構大事なファクターだと思うんだけどね。 そして、一ヶ月の海中散歩を経て、イカロスが帰還。3話では南米まで行って秒で帰ってきてた気もするのだが、何でたかだかマグロ一匹に一ヶ月も……と思っていたら、エンディングで答えが出てたな。なにやらのんびり海中を巡っていた模様。マスターを放っておいてとろとろ歩いてるのはどうかと思うのだが、ひょっとしたら生徒会長に「二人の邪魔をしない方がいい」とか言われてたのかも。活きのいいマグロを小脇に抱えたイカロスもキュート(でもラストシーンではまたスイカに戻ってたけどね。どんだけ好きやねん、スイカ)。 今回のエンディングテーマは、なんとなんと嘉門達夫。懐かしすぎるし楽しすぎる。今までは一応懐メロのカバーだったのに、今回はわざわざ本人に歌ってもらってるのは凄い。まぁ、やっぱりあの手の歌は本人でないと雰囲気が出ないからね。今の若い子はあの当時の彼の人気っぷりは想像出来ないだろうなぁ。 PR 変態に加えてバカまで参戦してカオスが止まらない第4話。この作品を見ていると何がノーマルで何がアブノーマルなのかが分からなくなってくる恐れがあり、屋上の何気ないシーンでこの作品には珍しく普通の男女カップルがいちゃついてるのを見て、「…………、あぁ、こっちが正しい」とか改めて認識する必要が出てきたりする。怖い。 さて、意外とあっさり邂逅を果たした2組の百合ップル。百合千和こと当麻みやこと、どこかルキア似の蓮賀朋絵。くせ者なのは間違いないが、確定しているのがとにかくバカであること。これまでは一応百合であることは隠してきたようだが、同胞を見つけたことに気をよくしたのか、まさかの百合プレイ部活進出を企てる。……うん、バカだね。 ここに来て4人の百合が揃ったわけだが、その全員がタイプの違う性癖を持ち合わせているのがなかなか面白い。朋絵と汐は2人とも「攻め」タイプの百合だが、朋絵はきれいな女子を愛する王子様タイプ。たいていこのタイプの百合っ子は「文武両道」を謳うキャラの場合が多いのだが(そして高確率で朴璐美か甲斐田裕子だったりするのだが)、朋絵の場合、惜しむらくはバカである。ただ、その分押しの強さがより致命的なものに。対して汐の場合は、純粋に女の子に憧れを抱くお姫様タイプの百合。能動的なアクションはなかなか起こせないが、キョリに候補者の写真をもらって身もだえるなど、節操の無さが最大の武器。 残りの2人は、百合とは言っても女性全般ではなくて1人の相手に尽くすタイプ。みやこはまだまだお子様で、単に昔から慕っていた朋絵に憧れを抱いている妹タイプ。腹黒ツインテというなかなかのステータスをお持ちだが、声のせいでギャグの度合いが高まっているのは秘密。そして、熱烈な愛情を持ちながら、持ち前の不器用さで全力空回り中なのが、我らが純夏さん。やたらとテンションが上がっているのでギャグとして笑える部分も多いのだが、彼女の不幸な身の上を考えると、むしろ涙が出てきそう。せっかく汐から告白と受け取れないこともない台詞をもらえたのに、それに対するレスが「風間好みの女の子を集めまくってやる!」という自爆発言。憧れの汐のことを思えば思うほど、相手は自分から遠ざかってしまう。あまりに切ないジレンマだが、純夏はどこか幸せそうだ。本当にいい娘だなぁ。 そして、今回もう1つの重要なカギを握った朱宮君。彼の場合も非常に倒錯した矛盾の中におり、憧れの純夏とお近づきになれているのだから喜ぶべきなのだが、彼女からの命令は「女装して他人に告白せよ」というあまりに酷なもの。特に純夏の場合は朱宮の恋心を知った上で彼にこんな荒行をやらせているわけで、風間のこととなると血も涙もない。見ようによっては本当に最低のヒロインなのだが、当の朱宮君がまんざらでもなさそうなのがなぁ。3回告白して全部バリエーション変えてるし、健全な男子高校生がどさくさに紛れて同い年の女子高生に抱きついてるわけだから、これは役得と言えないこともない。でもね、メンタルがね。純夏さんの見事なスルーに牛耳られ、マゾ根性もみるみる成長しそうです。 もう、何がなにやら分からなくなっているこの作品。このまま性倒錯ドタバタギャグになってくれてもいい気がするが、アニメ作品としてはきちんと2人の関係に答えを見つけて欲しいのも事実。純夏には幸せになって欲しいです。ほんとに。 やたらと強盗事件ばかり起きるので学園都市の治安が不安で仕方ない第5話。わずか1年足らずで「偶然」強盗事件に2件も遭遇するってのはどうなんだろう。 今回は黒子と初春の馴れ初めから友情タッグ成立までのお話。筋はあまりに単純ながら、相変わらず安定した画面とあまりにアホの子っぽい表情がキュートな初春のおかげで、何となく見られてしまう罪作りな作品である。ロリ黒子もロリ初春もなかなか愛らしいです。まぁ、現時点でも中学生なんだから小学生だって対して変わらないはずなんだけどさ。よくもまぁ成長したもんだ。 ただ、筋立ての単調さ、ご都合主義な状態は相変わらず看過するには厳しい部分が少なくなく、今回も最も重要なファクターである「黒子と初春の友情」という要素への成立課程がおかしい。シナリオメイクで一番いただけない点は、黒子のあの過去の挫折を描く前に、車上荒らしを相手に向こう見ずに飛び込んでいく黒子が描かれていたこと。それなりに訓話的な反省を過去にしているにも関わらず、現在の黒子はそんな教訓をすっかり忘れて自分勝手に振る舞っている。視聴者は回想シーンを見る前にその事実を知ってしまっているわけで、幼い黒子がどれだけうちひしがれ、反省したとしても、「お前、1年後にはきれいさっぱり忘れて傲慢になってるじゃねーか」と冷めた目で見てしまう。 さらに、郵便局での黒子の心理状態も、よく考えるとおかしい。初春は身を挺して自分を庇ってくれた黒子に憧れを抱き、黒子を目指して精進したいと思うのは自然な流れなのだが、黒子の側から初春に歩み寄る理由が何一つ無い。確かに自分の浅慮のせいで初春を危険にさらしてしまったという負い目はあるかもしれないが、だからといって「初春と一緒に切磋琢磨していこう」という心理状態になる理由にはならないだろう。脚本上は「何となく2人で危機を乗り越えたんだから友情は成立するだろ」というくらいの気持ちで構成されているのだろうが、黒子はプライドが高く、自分本位の性格であるのだから、あのエピソードから初春に対して親愛の情を抱くには何かが不足している気がする。 もちろん、強盗事件が発生したときの郵便局側の対応が明らかにおかしいとか、大して強くもない能力を笠に着て単身突っ込んでくる強盗の頭の悪さなんかは考えてはいけない要素なのだろう。「モノが同じスピードで前に進み続ける」という能力は使い方次第では面白いが、後ろに壁などが無い状態の人間(つまりクライマックスの黒子の状態)に向かって放ったとしても、単に「ゆっくり進んでくるパチンコ玉に押されてちょっと後ろに下がる」だけのような気がするのだが。足に根が生えているわけではないのだから、落ち着いてかわせば何ら驚異ではないだろう。 とまぁ、不満たらたらの脚本面ではあるのだが、まぁ、なんとなくきゃっきゃうふふしてくれてるから、許してやらんでもない。日課とはいえ初春のスカートに頭突っ込んでご満悦の佐天はまずい気がするが、頭お花畑な子にちょっと特殊な感情を抱いても仕方ない、かもしれない。約1年のうちに頭のお花が咲き乱れるようになったのも仕方ない、かもしれない。ラストシーンで夕日に向かって走るところも、お花が咲き乱れているせいでギャグにしか見えなくても仕方ない、かもしれない。今日もいい花咲いてます。
デッキリスト・ランデス ゼンディカー風味
土地(22) 平地×4 山×3 森×5 乾燥大地(ZEN)×1 カザンドゥの隠れ家(ZEN)×1 灰色革の隠れ家(ZEN)×2 陽花弁の木立ち(M10)×1 ジャングルの祭殿(ALA)×4 クリーチャー(19) 極楽鳥(M10)×4 水連のコブラ(ZEN)×1 カルデラの乱暴者(ALA)×2 酸のスライム(M10)×4 カビのシャンブラー(ZEN)×4 世界を鎮める者(ZEN)×4 その他(20) 不屈の自然(M10)×4 砕土(ZEN)×2 威圧の王笏(CON)×1 破砕(ZEN)×4 審判の日(ZEN)×1 野生語りのガラク(M10)×4 遍歴の騎士、エルズペス(ALA)×1 復讐のアジャニ(ALA)×1 軍部政変(CON)×2 サイドボード(15) ドラゴンの爪(M10)×2 黄金のアジャニ(M10)×2 天界の粛清(M10)×4 火山の流弾(CON)×2 ナヤの魔除け(ALA)×4 ゴブリンの廃墟飛ばし(ZEN)×1
○「けんぷファー」 4
既に放送が始まって随分経っているので、大体の噂は聞き及んでいる(そして大して話題になっていないことも知っている)わけだが、なるべく公平な目で見ようと努めた第1話の感想は、コム・シ コム・サ(可も無し不可も無し)。監督の黒田やすひろは「Myself:Yourself」以来何かと応援してはいるのだが、「狂乱家族日記」も結局そこまで話題になることもなく終わってしまい、いまいちパッとしない印象が強い。前2作はオープニングアニメがどちらもお気に入りだったのでそういうスキルは高いと思うのだが、制作統括となると、どうにも物語が締まらない。原作ありでただ原作を垂れ流せばいい、というような姿勢に見えてしまうのが気になるところ。 で、この「けんぷファー」であるが、銃と少女、声優ネタなど、かなりピンポイントで私の嗜好を突いているはずなのだが、何故かことごとく脇をかすめて当たってくれない。キャラクターの造形も藤田まり子や古賀誠といったお馴染みの名前が並ぶのになんだかのっぺりしていていまいち好きになれない。なんだろう、このもどかしい感じは。この手の作品ではどうせストーリーによる誘致要素なんて対してないだろうし、キャラクターの魅力が最大のポイントになるはずなのだが、残念ながらナツルも紅音も、非常に適当な造形に見えてしまう。個人的には、そこまで音域の低くない井上麻里奈に男子高校生をやらせているのが気になって仕方ない要因だと思うのだが……紅音役のホの字も「悪ふざけしてるみのりん」にしか聞こえないしなぁ。一番聞けた気がするのは更に影の薄いヒロインの楓をやった中島愛かもしれない。棒だ棒だと笑っては来たが、そろそろ役者として落ち着くところを見つけていかないとね。あぁ、ちょい役で出てきたアスミスは別としてね。 ということでそこまで魅力的なもんでもない気がする顔合わせとなったわけだが、今後の勝負は臓物アニマル次第といったところだろうか。正直野村道子に「あのネタ」だけのために頑張ってもらうのはきつい気がするのだが(そもそも「年齢が原因で代替わりした役者」をああいう場面に持ってくるのは釈然としない)、それでも役者としての矜持からか、いつの間にか若手の波に混じってきちんと聞かせてくれるのは流石である。そしてもう1体は「口の悪い田村ゆかり声」を演じる田村ゆかり。動物が黒ウサギってことは、これの原作者は単なる声優オタクなんだろうなぁ。やまとなでしこに喧嘩させるとか、上連雀三平の同人誌レベルのネタじゃねぇか。この作品がアニメ化されるなら、上連雀の妄想がアニメ化する日も遠くないのかもしれない。その時には、個人的には小清水×三瓶ものの方がいいな。 小林ゆうの、小林ゆうによる、小林ゆうだけの第4話。画伯が本気になると、基本的に周りの人間には迷惑以外生じない。しかし、観ている方は、このカオスが癖になる。 前回からの引きで、新キャラ一ノ瀬凪が登場。その後の話は、あまりに露骨な性別ネタや、テンプレート感満載の極道一家の話など、本当にどうでもいいストーリーなのは間違いないのだが、何故だろう、この作品は嫌いになれない。今回はやたらと書き文字が飛び交う、一際忙しい画面展開だったが、この雑多な賑々しさが、この作品を「単なるベタなギャグ萌え作品」と一線を画す要因になっている。いや、「単なるベタなギャグ萌え作品」なのは間違いないんだけどさ。細かいところでいちいち笑いを取ってくるサービス精神が、私の場合は結構いいところに入ってくるのだ。 凪の登場シーンから、もう画伯のエンジンは全開の様子。一方的に振り回す先輩を相手に、潤平はいつものようにややマイクオフ気味で必死の抵抗(アドリブ突っ込み多数。浅沼君が頑張ってる)。もちろんそんなものに聞く耳を持つ相手などおらず、凪は暴走、水野もいつもの調子でかっとばしてるし、唯一常識人であるはずの加奈子ですらよからぬ妄想で自制が効かない様子。そのまま凪のペースに飲まれる形で生極(生の極道の意)の屋敷へと連れ込まれ、うれし恥ずかし告白タイムと、ささやかなサービスであるバスタイムへと続く。……この作品も別にエロはいらんなぁ。巨乳アピールなら郵便屋のおねーさんの出番を増やして下さい。 あとはまぁ、スーパー画伯タイムを楽しむだけでいいんじゃないでしょうか。雷を怖がって付けてる耳当てが「ハルヒちゃん」で長門が使ってたやつ、とかいう小ネタもあるにはあるけどね。いっつも不思議に思うのだが、彼女はいつ何時も真剣勝負なんだよなぁ。得意の物まねの猿なんかを演じている(?)時と、こういうエキセントリックでやりたい放題な役を演じる時と、ふつーに真面目な役を演じる時と、全部一緒なんだろうなぁ。他の役者なら「遊べる役」なはずなんだけど。 ところでこのアニメ、ネコの話だったはずでは…… ヘイは酒ばっかり飲んでないでさっさと赤飯炊かなきゃいけない気がする第4話。1クール作品だという噂をちらほら聞くのでさっさとシリアスに邁進するのかと思っていたのだが、見たところ特に急かすような様子もなく、じっくりと話が進んでいる。 あの窮状をどう逃れたのかよく分からないが、とにかく船でロシアを抜け出し、北海道にたどり着いたヘイ一行。すっかり感情に乏しくなった蘇芳はカメラの趣味を忘れ、ヘイに無理強いされない限り笑顔も見せなくなってしまった。華やかな少女の笑顔が消えてしまったことで、今までこの血なまぐさい作品を何とか明るくしていた要素が全て消失。あとは冷めた目をした少年少女と、すっかりアル中になってしまったひげ面親父の奇妙な共同生活の物語に。ただ、その割には作品自体の雰囲気はあまり暗くなっていないのは不思議なところ。 今回新キャラとして、「どこかニカに似ている」という受け取り方次第では死亡フラグにしか見えないコメントをいただいたノリオちゃんが賑やかしとして登場したわけだが、テンポ良く、あまり沈み込まずに話が進んでいるのはそうした単純な理由だけではないだろう。見事なホバリングでモモンガ生活にすっかり馴染んでいることを示すマオの活躍や、方舟を経営するオカマとのやりとり、そして蘇芳の「初めて」のくだりなど、殺伐とした中にも奇妙なおかしさが組み込まれている(オカマのマスターが何故ナプキンを所持していたのかは今回最大の謎である)。真っ青な蘇芳の「笑顔」が面白くて仕方なかったし、ラブホテルに置かれたラーメンに描かれた下世話なオットセイなど、1つ1つの要素が絶妙に相互連携しているのが心憎い。気付けば今回は脚本に岡田麿里、コンテには五十嵐卓哉と、鉄板の布陣であった。道理で観ていて気持ちいいはずだ。 もちろんストーリーは着実に進行しており、霧原さんは一ノ瀬と名を変えて三号機関入り。謎の情報屋マダムオレイユとの接触を持つ(ついでにキス魔姉さんにロックオンされる)。他の機関の動きは今回確認出来なかったが、ヘイは事前情報で所属していると言われていたCIAからは既に離脱した後のようで、誰の指示で、そして何のために蘇芳を能力者として育て上げているのかが謎のままである(あとジュライの行動原理もイマイチ分からない)。東京までの道のりは険しそうだが、また1期と同じ規模の事件が起こるとしたら、なかなかとんでもないことになりそうである。 そういえば、結局蘇芳の能力はライフル召喚術で確定みたいなのだが、なんかもう少し面白そうなネタにならなかったもんだろうか。まぁ、個人的には幼女の体内からあり得ない長さの銃が引きずり出されるビジュアルは結構気に入ってるんでいいんですけどね。今回の召喚シーンで、改めて「あぁ、やっぱり重いよね、それ」ということが確認出来たのはよかった。そして対価は「折り鶴を折ること」。ただ、「方舟」の箸袋で中途半端な鶴を作っただけでもクリアになっていたようなので、どこまで厳密なものなのかは定かでない。そんな彼女がライフルで鶴を狙撃したことは、自分の能力者としての存在に対する皮肉めいたメッセージを感じられるような気もする。彼女の「合理的な判断」は結局鶴に銃弾を当てることを拒否したわけだが……さて、どんな感情が残されているやら。 今期のアニメは、ピラルクを乱獲したりタンチョウヅルを狙撃したり、絶滅危惧種に対する配慮に欠けている気がする。
癖の強い演出も、早くも馴染んでしまっているのが恐ろしい第2話。方針が理解できるだけで、煩雑に見えた画面の情報が実は非常にシンプルで分かりやすい情報の集合だと言うことが理解できる。ある意味、至極まっとうな作品といえるのかもしれない。
2話目の主人公は、チンコが勃ちっぱなしになってしまうという、世にも恐ろしい疾患に見舞われてしまった公務員、田口哲也。顔は櫻井孝宏。病気の原因は一方的に浮気をして離婚していった元妻へのストレスで、溜まりにたまった鬱憤をはらさんと四苦八苦する姿は、コミカルながらも非常に痛々しく、なまじ実写混じりであるためか、ギャグとして処理しきれない嫌な現実味がある。確かに回りにはとても説明出来ない「病」であるし、もしばれたら言い訳のしようがない。区役所の職員が全員女性ってのは流石にないだろうが、町中でも仕事場でも、一切気の休まる暇がない。 今回はあまりに下卑た題材だけに、描かれるべきものは非常に明確で、田口視点の視界に飛び込んでくるのは、どれもこれも女性の刺激的な映像ばかり。普段ならば「サービスシーン」として処理される部類のものなのだが(まぁ、この作品の場合はあまりエロさは感じられないんだけど)、彼の苦境においては、それは単なる苦行にしかならない。行く先々でやらかしてしまう失敗も、男性ならば心静かに同情してしまいそうなものばかりだ。個人的に妙な説得力があったのは、数ある「サービスカット」の中でも、やけに情感が籠もっていたのが職場の同僚の、ごく普通の、特に露出があるわけでもなく、ボリュームがあるわけでもない胸元のカット。一般的な意味での「セクシー」でなくとも、普段見慣れている刺激とも言えない刺激が、否応なく病の重さを伺わせることになる。 そして、そんな彼の最大の心因である元妻との関係性が、今回の山場となる。自分と連れ合った時には想像も出来なかった彼女の現状を見て、とにかく全てをぶちまける算段をする田口。しかし、結局ぶちまけることが出来たのは脳内だけで、彼女から懐妊の報告を受け、一言「おめでとう」とだけ言ってその場を去る。「この淫乱女が!」と「おめでとう」。あまりに違いすぎる理想と現実だが、その「現実」の方が、結局彼の目指すべき答えだったというオチ。陳腐な結論ではあるのだが、最後の同僚に向けて言い放った「言わないよ」の一言のおかげで、なかなか味のある読後感(視聴後感?)に仕上がっていた。流石に小説原作だけあって、ベースとなるシナリオラインは良くできている。 そして、そうした分かりやすいシナリオラインを盛り上げるのが、この作品独特の一見エキセントリックな画面描写である。とはいっても、冒頭で書いたように、冷静に見れば実は非常にシンプルな構成理念で仕上げられていることも見て取れる。分かりやすい例で言えば、田口の怒張したモノを表現する様々なメタファーは、単一の対象の目先を変えることで画面に変化を出す効果がある。最も頻度が高く、最後には田口の顔と入れ替わったりした「サイの顔」や、背景に見える雄大な赤富士、よく分からない機械のシルエットに、鞄を引っかけてぐるぐる回す描写まで、当然「直接描くことが出来ない」対象ながら、画面に様々な形で姿を現して飽きさせない工夫がなされている。 他にも、元妻との思い出が大量の写真の中で変化を起こし、田口の心的な状態を表してみせるカット、メインとなる登場人物以外を紙人間で処理して重要度の差を付ける演出など、物語の筋を見えやすくするために、情報の取捨選択を行った結果の産物が、独特の色彩を生み出しているのが面白い。個人的にはちょいちょい登場する「福井っち」の存在だけはあまり感心しないのだが(今回最後の説明は流石に興ざめだった)、それらも含めて、「説明のための画面」がきちんと作品のための要素として解題されているのは見るべき点であろう。興味の尽きない作品である。 最後に、お約束ながらキャストの話。今回観ていて愉快だった理由の一つに、主人公田口役の櫻井が非常に楽しそうだった、というのがあるだろう。良くも悪くも本人に「合う」役どころだったと思うし、ちょいちょい入るアドリブじみた台詞も面白かった。そしてたまらんのが、元妻役の大原さやか様である。不倫が原因で分かれた女やもめの役。なんでこんな役が多いんだろう。浅野真澄大先生から「幸薄そう」と言い放たれた経歴は伊達ではない。まぁ、今回は幸せそうでしたけどねぇ。結婚して幸せになったキャラがアリシアさんしか思い浮かびません。今後とも、ハチクロの理花さんを越える幸薄キャラを切望します。
トゥイードゥルディがニコ厨になっているという衝撃の展開を見せた第2話。1期では全く含まれていなかったおふざけ要素に、正直面白いとか凄いとかいう前に呆然としてしまった。これって……望まれてる方向性なのかなぁ。
1話では顔見せ程度だったので単純に切った張ったの活躍を見せてくれた主人公コンビだったが、今回はより分かりやすい形でその内面が描かれる。アスクールのお気楽極楽っぷりは想像以上で、どこからどう見ても純正アホの子。こんなんでもESメンバーの候補生になれるってんだから、初期メンバーは草葉の陰で泣いているに違いない。特殊能力は今のところ瞬間移動(と優れた身体能力?)ってことになっているのだが、流石にそれだけだと物足りない気もする。もうちょっと何か付けて欲しいもんだけど。 そしてもう1人の主人公であるクフィーユに至っては、現時点での描写では「単にめっちゃパソコン得意な人」にしか見えない。警備システムに対して「眠らせた」という表現を使っているところを見ると、諸先輩方と同じようにある程度直接システムに介入できる能力を持っているということだろうか。それにしたって、スーパー電人だったリュミエールや手数でも勝負出来るトゥイードゥルディと勝負になるとは思えないのだが(実際勝負にならんかったし)。でもまぁ、今回はアスクールに振り回されるだけでなく、途中からはムキになって必死で先輩に挑むような単細胞な部分もあるみたいで、意外とお似合いのコンビなのかもしれない。先代主人公たちも「じゃっじゃ〜ん」なエクレールと「女の子はエレガントに」のリュミエールだったわけだが、今回のコンビは「年寄り」だった彼女たちと違って若さによる補正もある。その未熟さがいい方向に出れば、今後のシナリオにもある程度いい影響は出るんじゃなかろうか。これでまた何百年も生きてた存在だったりしたら……どうしよう。可能性が無いわけではないのが怖いな。 とまぁ、一応主人公2人に対しての興味はそこそこ保持される展開。そして旧作ファンにはうれしいシーン(トゥイードゥルディのドールとか)もちょっと見えて、ボチボチ見られそうな2話だったのは安心した。個人的には「カボチャプリンの歌(作詞作曲・白石稔)」とか、エンドロールで流れるアスクールたちのCV欄とか、アイキャッチとか、エンディングで別窓に流れる2人の様子とか、そういう細かい部分でのパロディは面白いと思えるし、主人公2人の掛け合いのテンポも決して悪くない。懐かしさ補正をギリギリ維持しつつ、ハラハラしながら見守っていきたい。 ただ、露骨なパロディは余計な敵も作る気がするので、もう少し冷静に、きちんとキャラクターで売れるような作品にしてもらいたいとも思うけどね。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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