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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ご姉弟物語」 4

 原作タイトルが「バカ姉弟」なのだが、何故かアニメ化に際してこんな分かりにくい変更が成されている。理由はよく分からないのだが、やっぱり早朝にやる番組で「バカ」はまずいのだろうか。でも「ご姉弟」っていう言葉の意味もよく分からないよな……

 原作は未読。ヤンマガを開くとよくカラーで載っているので何となく気になってはいたのだが、結局ろくに読んだことがなくて、絵柄のイメージなどから勝手にシュールなギャグ作品だと思っていたのだが、わざわざ早朝にアニメ化される作品だったということは、どうもそこまでネタがエッジなわけでは無かったらしい。制作もシンエイ動画が担当しており、分かりやすく言えば「あたしンち」の後続番組ということだ。雰囲気は非常に似通っており、実写取り込みを使ったオープニングや、昔ながらのアニメの雰囲気を残した背景の描き方など、何も考えずに日曜の朝を迎えるのにはちょうどいいかもしれない。まぁ、つまりはそこまで必死に追いかける作品でもないってことなんだけど。

 一応1話だけ確認して雰囲気は把握した。メインキャストが松岡由貴と小林由美子というのは鉄板であるが、小林由美子の少年役は「東京マグニチュード8.0」とまるきり同じなので、声を聞いてるだけで何となくもの悲しくなってしまうのは内緒。

 来週からわざわざ録画してまで見る必要は無いな、と思ったら、来週登場する新キャラのキャストが……一応2週は見るべきかな! 

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○「あにゃまる探偵キルミンずぅ」 5

 本放送を見逃してしまったため、再放送でなんとか捕まえた新番組。新番組でいきなり再放送含みの2本が放送されるという形態は「SOUL EATER」と同じで民放では珍しいことだと思うのだが、それだけ力の入った作品ということなのだろうか。

 1話目の率直な感想は、「まぁ、こんなもんだろ」というもの。子供向け作品のわりには安易な説明要素が少なく、画で語る部分が多いのは目を引くが、その分1話での情報量が少なくなってしまい、導入として目を引くような工夫は多くない。変身の理由、組織の存在、変身後の能力、主人公達の生活環境など、どれか1つでもはっきり分かれば芯が通るのだが、全て「何となく」描かれてしまっているためになかなか話の本線が見えにくいのだ。もちろん、それは長大な作品になるだろう、という余計な前情報から先入観を持って見てしまっているせいであり、単に女の子が愛らしい動物の着ぐるみ→本物の動物という2段階変身を行うファンタジーとして見る分には、及第点は満たしている。今後はダラダラ視聴して飽きるまではつきあえるだろう。

 この作品で特筆すべきも、やはりキャストである(どんな作品でもそうだけど)。1話で登場した幼女キャラの中の人を過去の実績で置換すると、主人公が九鳳院紫(悠木碧)、その親友の眼鏡っ子が御景ゆずき(佐藤聡美)、そして謎のコウモリ少女が木之本桜(丹下桜)である。我が心のロリキャラ史では五指に入る3人だ(残り二指は多分草摩杞紗とアトル)。これはもう、どうしようもない。逆らうことは出来ない。

 ただ、今のところ気になるのはこの作品の制作に関わっているJM ANIMATIONという名前。どうやらこの作品、「日韓共同制作」というスタイルをとっているらしい。日韓が手を結んだ作品というと、例えば最近だとズタボロになった「エレメントハンター」がある。「アニマル横町」は幸い大事には至らなかったが、基本的に海外と協力してこの手のアニメにプラス要素が発生する確率は低い。1話は国内スタッフでほとんどまかなっていたようなので目立った違和感はなかったのだが、今後の体制次第では、色々と余計な不安もつきまといそうだ。

 それにしても、今回はサテライト(河森正治)がメイン、制作にハルフィルムが付くという奇妙な体制になっているのだが、いつの間にかハルは企業としては消滅してしまったらしい。具体的にはゆめ太カンパニー(ミラクルトレインの会社)に合併統合される形になっており、名義上は過去のもの。おそらく経済的な問題があったのだろうが、そんな会社が、サンヨーと結びついて懐を暖めているサテライトに使われて、なおかつ韓国資本が絡んでいるっていうのは、現在の日本の歪んだ経済状態をあまりに端的に表している気がする。深夜放送ということもあってか、この「キルミンずぅ」も番組中のCMは当然パチンコのCM(しかもマクロス)。また、吸収された側のハルフィルムで取締役をやっていた佐藤順一も、サンヨーのバックアップを得て「うみものがたり」の制作を指揮していたし、もう、この業界はパチンコが無いと成立しない状態になっているんじゃなかろうか。

 正直アニメを見るだけならどうでもいい話ではあるのだが、純国産のアニメ技術は大切に保護して欲しいものである。 

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○「秘密結社 鷹の爪 カウントダウン」 5

 約3年ぶりにかえってきた、蛙男商会によるフラッシュアニメの新作テレビシリーズ。3年前に登場したときには「なんじゃこりゃ?!」と非常に戸惑ったものだが、いつの間にやら蛙男商会もすっかり勢力を拡大し、様々な場所でそのキャラクターに出会うことが出来るようになった。劇場作品も2作発表されるなどその勢いはとどまることを知らないが、ひとえに制作費が安くすむフラッシュだからじゃねーかという気もする。この芸風は、やったもん勝ちだなぁ。

 で、1期目をそれなりに楽しめた私は、流石に劇場作品までは見ていないのだが、久しぶりに見るコフィーちゃん(前任者がいやがったおかげで声優が変わって、何故か後任が相沢舞)や吉田君、総帥は相変わらずの様子で一安心。芸風も作風も特に変わった部分もなく、好きな人ならそれなりに楽しめるだろうし、興味の湧かない人は単なる紙芝居という、いつも通りのものである。ただ、いくらか技術的に成長しやがったのか、組織として大きくなってしまったせいか、キャラクターが増えていたり、オープンエンドでは随分凝った演出も見せるようになっている。このあたりの「どうせフラッシュだから安っぽくていいよね」と「でもちょっとオサレな演出も出来るんだぜ」のせめぎ合いが難しいところではあるか。でも相変わらず阿武隈社長は胸から下のイラストが作られてなかったり、無駄に安っぽいところがそのままなんだよな。まぁ、それが味になっているわけだけど。

 とにかく、何かをしに帰ってきたらしい彼ら。まぁ、何となく引き笑いじみた笑いが提供されるのだから文句を言う筋合いのものでもない。作画だ演出だと目くじら立てる前に、こういう緩さで肩の力を抜くのも悪くはないよね。 

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 いくら貞操が危険だからといって、ジャーマンは危ない気がする「とある黒子の変態性欲」第2話。なんだろこのアニメ……さんざん「ささめきこと」の感想で百合について思索したのに、もう、これはこれで一番視聴者が見たいところなんだよな……素敵です。

 基本的にギャグなので、シナリオ面について語るべきことは何も無い。1にも2にもテンポが全ての馬鹿作品。序盤からの黒子が拗ねるくだりはベタな上にちょっとダレちゃったかなぁ、と思いかけたのだが、1回目に拗ねたところでは御坂が「お前が悪いんだろうが」と突っ込みをいれて電流爆破オチ、2回目に拗ねた時には「いきなり過ぎてついていけない」とのコメント。そう、見てる側の印象もまさにそれ。誰がどう見ても頭から尻まで全部黒子が悪いわけで、一方的な変態愛欲が空回りしたところで、拗ねられても「いや、お前のせいだし」というのが普通の感想なのだ。どれだけセンチメンタルなイメージの映像を流そうとも、その絶対的な視点はそうそう動くもんではない。内心「これで御坂が揺れたら興ざめだなー」と思ってたところに、普通に「ついていけない……」という感想だったのですとんと腑に落ちた。良かった。御坂さんは普通の神経の持ち主だ。

 その他にも、映像的には御坂の幼少期の映像(どうみてもラストオーダーにしか見えないのは当たり前か)とか、黒子のランジェリーアピール、プール掃除で汗に透ける女子中学生、黒子のテレポート下着強奪、電流レイプオチと、とりあえずやることは全部やっている。初春のスカートめくりミッションもきちんとクリアだ。全てのシーンがご要望にお応えするために作られており、これでは「禁書目録」とは一体何だったのかと考えざるを得ない。何か冒頭アバンで誰か出てきてたような気もするけど、気のせいでしょう。

 そして、この作品で最も神がかっているのは、そのキャスティングである。初春(豊崎)、佐天(伊藤)の2人に加えて、ちょい役で登場した黒子のクラスメイトは戸松と南條愛乃。ほんと、最近は若手が元気だなぁ。そして寮のおっかない管理人さん(?)役にはナバが登場。新井里美with生天目仁美といえば、「コヨーテ・ラグタイムショー」で結成された禁断の科学反応。声優業界でも貴重な、掛け値無しの「お笑いキャラ」2人。この2人のラジオ復活プリーズ。

 御坂の中の人については今更褒め称える必要も無いのでおいとくとして、感嘆すべきはやはり黒子の中の人、新井里美。この作品の最大の功績は、黒子の中に新井里美を入れたことだ。過剰な性欲に裏打ちされた変態百合女子中学生というのは、非常に美味しくもあるが実は危険なキャラクターで、端的に言えば非常に下世話な設定である。下手なアイドル声優なんかをこれに当てはめてしまうと文字通り「冗談じゃない」話になるし、かといって「可愛らしくない声」を当てれば、黒子の持つ魅力は表現出来ない。そこで、珍獣新井里美の出番だ。おばちゃんと言われればどこまでもおばちゃんだが、その声に含まれる恐ろしいまでの幼児性は奇跡の一品。みっこの手にかかれば、悩殺ランジェリーを身にまとおうが、通販で媚薬を頼もうが、超能力で窃盗に及ぼうが、直接手を下して下着を強奪しようが、全てギャグで済まされる。その上でそこはかとないかわいらしさとセクシャルな部分が残り、決して単なるギャグで済まさないだけの魅力も保持される。キレる黒子、もだえる黒子、泣き出す黒子、デッキブラシをたたきつけられてうめく黒子。なんか、全部すげぇ。新井里美、来年三十路。応援よろしく。

 しかし御坂と黒子が胸のことでがっかりしてるシーンは、中の人を知っていると気の利いたいやみにしか思えないなぁ。

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○「ささめきこと」 4

 根強くファンを抱えた百合もの純愛アニメの新作。1期前には「青い花」という作品があり、これもそこそこの評価を得たようだ(私は視聴出来なかったので知らないのだけれど)。「マリア様が見てる」から脈々と紡がれる百合の系譜だが、最近は安易なキャラ萌えに流れる百合というのは飽和状態になってきたらしく、今作のように、丁寧にじっとりと、「まっとうな恋愛として」百合を描くのが流行なのだろうか。

 序盤、非常に平坦な物語が続く。主人公の純夏とそのターゲットである汐の関係性や、汐があこがれる先輩とのピンク色の妄想などが、特に派手さもなく、何となく「有りそう」なレベルで描写され、その展開は非常に緩慢で、ともすると退屈になるくらいの進度である。一応百合属性を揶揄して喧嘩になってはいるが、それだって非常に分かりやすく、単純なものだ。

 これが一変して展開がハードになるのが、汐が先輩と絡み、図書室で泣き顔を見せられるシーン。それまでのぼんやりした雰囲気を断ち切り、はっとするようなくしゃくしゃの泣き顔。そしてその目に浮かぶ確かな憎しみ、嫉妬。汐は打ちのめされて、純夏にしがみついて号泣する。非常に一方的だった「憧れ」が、これまた一方的に拒絶される展開。冷静に考えればみんながみんな我が儘勝手なだけで同情の余地もないのだが、そこに1人、一歩引いた形で見守る純夏をおくことによって、物語が奇妙な変化を見せ始めるわけだ。このあたりのじっとりと執拗な「恋愛」描写は、現実感に乏しいはずなのに、何か脅迫めいた説得力を感じる。

 本来ならあり得ないはずの「3辺が閉じた三角関係」という、実に象徴的なシチュエーションから1話がスタートし、汐は何気なく「私が好きな人が、私を好きになってくれるだけでいいのに」と不平を漏らす。純夏は「そうだね」と素っ気なく答えるだけだが、その後に続く「ずっと友達でいようね」の一言に、どうしようもないほどの失望をもたらされてしまう。このあたりの言葉少ない中でのメッセージ性、ドラマ性は、あとあとまで気になる部分かもしれない。

 どうにも画面が地味なので「退屈」という感想は払拭しきれないのだが、何かこれまでになかったような地に足の付いた新しい百合を見せてくれそうな期待もある。もう少し、奇妙な女性同士の恋愛模様を見守ってみたい。

 1話で登場したメインキャストは、主人公の純夏には流石としか言いようのない高垣彩陽。彼女はミュージックレイン4人衆の中でもひときわ輝くポテンシャルを秘めている気がする。今回の純夏のグッと抑えた声音は、今までのキャリアからはあまりイメージされなかった、また新しい彩陽だ。「Phantom」のアインと被ってもおかしくないはずなのだが、これがきっちり違った色を持っているのが面白い。また、相手役の高本めぐみも、今後の伸びに期待したい1人。デビューしたての3年前から応援している身としては、最近ボチボチ名前が確認出来るようになったのはうれしい限り。そしてそんな乙女道を脇から見守って賑やかすのが加藤英美里。文句の付けようがない、若手トライアングル。彼女たちのキャリアのためにも、是非この作品には成功してもらいたいもんである。頼むぜ、倉田先生。 

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○「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」 ー

 今期最も、「もうやだこの国」という言葉が似合う作品。確かに男性向けの萌え、エロ作品なんかにも頭がおかしいとしか思えないものは多数あり、最近なら「かのこん」や「クイーンズブレイド」なんかは「もうやだこの国」にふさわしい作品であると思うが、やはり、腐女子向けというのは次元の違うところに理念があるようだ。っつうか、果たして腐女子もこれを望んでいるのだろうか……

 鉄道路線を1つ取り出して、その沿線の各駅を擬人化、美形男子に仕立て上げるというよく分からないコンセプト。一応場所擬人化の先人としては「ヘタリア」があり、これがまたよく売れているみたいなのだが、よく考えると、この作品はヘタリアとは根深さが違う。ヘタリアの場合はあくまで「国の擬人化」で、これが実は「その国の国民性の擬人化」とほぼ同義。つまり、擬人化とは言ってもそのモト領域はやはり人に由来するものである。しかし、この作品は違う。「新宿」「六本木」などに人の要素は存在しておらず、あくまで「駅」を擬人化しているのである。まぁ、オフィス街やら、下町っぽいところやら、イメージは何となくあるのだろうが、やはり世の一般人は「新宿の性格は……」などと考える機会は生涯無いだろう。それを軽々とやってのけて、しかもアニメ化にまでこぎ着けるのが、腐女子の持つパワーということである。

 一応、男性向けの「擬人化」と比較してみると、男性向けの「擬人化」はそのほとんどが「ものの擬人化」である。「ちょびっツ」のような「人型のもの」である場合もあるし、「びんちょうタン」のようなイメージの具現化系もある。総じて、「付喪神」のイメージだ。対してこちらは、1つの土地を総体化して具現化する、敢えていうなら「土地神」のイメージか。さぁ、これが腐女子向けでウケるなら男性向けも出来ないことはない。首都圏の路線は取られてしまったようなので、とりあえず新幹線あたりから始めてみてはどうだろうか。

 とまぁ、諸々の思いはさておき、作品自体は、やはり評価する手段を持たないので勘弁。これまでも「金色のコルダ」「遙かなる時の中で」など、数々の「そっち向け」作品を1話で諦めたので、今回も無理をするつもりはない。ただ、要所要所で何故か地下鉄トリビアを入れてきたり、なんかよく分からない配慮が気にはなる作品なのだが……いや、やっぱりモチベーションが維持できるとは思えない。強いて面白かった点を上げておくなら、「場所」がそのままキャラクターになっているので、「場所句」のはずの名詞と人称詞がごっちゃになるという、日本語ではあり得ない会話がしばしば登場する。「国立競技場前から私(新宿)の間あたりですね」とか「お前(六本木)は深すぎるんだよ」とか。訳ワカランわ! この作品、「聖地巡礼」するとそのままキャラクターを愛でることになるのな。すごい。 

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○「にゃんこい!」 5

 「大正野球娘」の後番組という、非常に重い枷を与えられてしまった(私が勝手に思ってるだけだけど)、今期は珍しい部類に入る2期目じゃない作品。学園ラブコメっぽいノリだし、原作知らんし、特に期待するわけでもない作品だったが、まぁ、無難な立ち上がり。当方無類のネコ好きにつき、何か妙なスイッチでも入ったら大変だと思ったのだが、流石にアニメのネコでは心は揺れねぇな。強いていうなら、前番組の「DTB」で直前に黒猫一匹殺されてるのが無駄に不吉。

 物語の中心は、ネコの声が聞こえるようになるという、完全にボーナスとしか思えない「呪い」をかけられたネコアレルギーの主人公。つんつん頭でどこかレベル0の能力者を彷彿させる外見だが、作中では頭がいいのか悪いのか、性格は穏やかなのか凶暴なのか、体力はあるのかないのか、実は一切説明がない。この手の作品は往々にしてそうなのだが、メインとなる野郎キャラというのは、主人公のはずがぞんざいな扱いを受けるものだ。ここでそんな扱いに負けまいとして間違った方向にアイデンティティを発揮しようとすると独白マスターのキョンや説教マシーン上条さんになってしまったりするのだが、この主人公の場合、それが適度なセルフ突っ込みによって形成される。ネコが話し相手という時点でかなりアレな人なわけで、ひょっとしたら寒々しいくらいの独り言も、なんだか良いあんばいで消化される。脳内を巡る独り言はどこかテンポが良くて、多分キャストのアドリブであろう、バックで流れるオフ気味の台詞なんかも、よく聞くと案外面白い。台詞のかぶせ方とかに独特なものがある。

 ギャグのテンポが嫌いじゃないなーと思ったら、監督は川口敬一郎。この人の演出ってものすごく視聴者に媚びてるイメージがあるんだけど、それって裏を返せばきちんと見せ方を考えてくれてるってことでもあるんだよね。トータルで見るとこの作品、案外嫌いじゃないです。まぁ、画面のレベルは並なので、今後きちんと視覚的な部分にもこだわってくれれば、という条件は付くんだけど。

 視聴意欲をかき立てるのは当然キャストの仕事。中でも気になるのは貫禄充分のニャムサス役の田中敦子。やっぱりネコってのはこれくらい上から目線でふてぶてしくないと。そして人間サイドではなんと言ってもメインヒロインの井口裕香ですわ。しばらくは「ゆかちのくせに正統派ヒロインだなんて!」と思っていたのだが、まぁ、そんなわけ無いわな。中の人も猫派。そしてスタッフロールに佐藤利奈の名前もあり、「あれ? どこにいたっけ? まさかこの私がりなっちの声を聞き逃すとは?!」と思ったら、一瞬だけ画面を横切った郵便屋のおねーちゃんだった模様。知らんがな!(CV・ゆかち) 

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○「DARKER THAN BLACK 流星の双子」 5

 今期の作品としては非常に珍しい、「スタートが待ち望まれた」方の第2期作品。いや、深夜アニメのファンなんてたかがしれてるんだから、別に世間的にはそんなに望まれていない気もするけど。とにかく、しばしの間をおいての「復活」に、割と肯定的な意見が目立つ、貴重な続編である。前作は一応最後まで通して見たが、途中でややダレた部分があり、おかげでストーリーをいまいち把握していない状態でゴールしてしまった。岡村天斎によるストイックな脚本、岩原裕二による特徴的なキャラクターデザイン、ボンズによる確かな世界設計など見るべき点は多いはずなのだが、明確なアピールポイントが見いだせず、非常に勿体ない思いをした記憶がある。今期は特に視聴本数も少なそうだし、じっくり見られればいいなぁ。

 今回はタイトルを踏襲し、世界観としても「黒の契約者」を引き継いだ後日譚として描かれる。「前回のシナリオ覚えてないから大丈夫かなー」とは思ったが、一応メインどころは新キャラ中心に動いてくれるみたいなので少しは安心できる。容赦無いハードボイルド風味も健在で、やはりこの作品でしか出来ない何かをもっているのは間違いないようだ。1話では目の覚めるようなアクション描写こそなかったものの、すっきり入れる導入だったので、今後も視聴出来るだけのモチベーションは維持できるだろう。

 前作と大きく変わったのは、やはりその場面設定だ。うらぶれた長屋を中心に貧乏大学生の振りをしていたヘイとは違い、今作の主人公(だよね?)である蘇芳は花も恥じらう女子中学生。明るく前向き、友達も多いようで、「学園もの」としての側面がかなり意識される。路地裏で酔っぱらいじみた契約者をブン殴り、美人な婦警さんに追っかけられてたヘイとは根本的に次元が違うのだ。舞台も雪深いロシアということで、1期目とはまた違った方向での物語が見られそうである。この大きな転換はある意味勝負をかけている部分だと思うのだが、脚本に携わるスタッフを見てみると、吉野弘幸や岡田麿里といった今をときめく売れっ子脚本家が新たに加わっている。このあたりが作品との相性でどう作用してくるのか、なかなか気になる部分である。

 1話目は大きな物語が動き出す導入の意味合いが強かったので取り立てて目新しい部分もないのだが、個人的には1人1能力で奔放なスタイルを持つ契約者が、場違いで妙ちきりんな「対価」を支払っている様子がおかしくてしょうがない。思い切り髪を引きちぎる、ハンバーガーを食べ続ける、酒を飲むなど、なんでこんな限定的な制限がかかるんだろう。しかも当日契約者になっちゃった女の子なんか、誰に宣言されたわけでもないのに自発的に髪をちぎっていたところを見ると、契約者への「変化」と同時に、本能的に「対価」は理解できるようになっているらしい。「あー、俺これからハンバーガーだらけの生活か−」とか悟るのは嫌だろうなぁ……

 そしてストーリーを締めるのはやはりヘイの存在。当然彼は生きている。さて、何を目的に動いているやら。そして、銀はどこへいってしまったのやら。次回予告の声を聞く限り、登場のチャンスは間違いなくあると思うのだが……

 キャストについては、「ここにも花澤かぁ」というのが正直なところだが、まぁ、最近はすっかり腹も立たなくなったのでよしとしよう(でも、こういうシリアスもののヒロインとしてはまだ役者不足な気がする)。大丈夫、双子の片割れにはMs.死亡フラグこと桑島法子様がいるのだから。あぁ、でもボンズ作品では意外と死なないな。「ハガレン」なんか死ぬより辛い目にあったけどな! 

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○「アスラクライン2」 4

 まだまだ続くよ第2期シリーズ、第4弾。前作は最終評点6点という結果になってしまったレベルで、正直あまり真剣に内容も追えていない状況。つまり、2期を放映されても既に設定など「記憶の彼方/Fade from Memory(ONS)」であり、見るモチベーションもなかなか上がらないってこった。敢えて見る理由を探すとするなら、メインで頑張る理恵さんと矢作紗友里。

 で、なるべくフラットな気持ちで視聴するように心がけた第1話風の第14話であるが、まぁ、やっぱり画的にはそこまでひどくないんだ。草川啓造&セブンアークスは出来れば信用したいスタッフであるし、シナリオで引っ張れるならば見てもいいかな、というレベルのものではある。常々「草川さんは巨乳の女の子が乳ぶんぶん揺らして戦うアニメを描くといいんじゃないかな」とは言っているが、地面の裂け目から巨大兵器の腕だけ出現して振り回すビジュアルもなかなか悪くない。ミサイル内蔵女学生や悪魔を宿す巫女、剣術科学部員など戦闘スタイルが豊富で、それだけで画面に変化は付けられるだろう。ただ、今のところ「多彩な画面が魅力」というよりは「コンセプトがとっ散らかってて見にくい」という印象の方が強いんだけど……

 なるべく見るべき点を見いだして応援してやりたい作品ではあるのだが、やっぱり「スクールパンク(w」なシナリオはいまいち分からないし、キャラの設定もラノベ臭がきつくて非常に見にくい。筋立てもどこか間抜けで、1話目を見る限りでも「なんでプールの水抜くだけでそんなに水圧あがるんだよ」とか、「明らかに殺意があるコアラについて行こうとすんなよ」とか、突っ込みどころは多い。これだけ煩雑な設定にもかかわらず1期目でほとんど注目されなかった「1巡目の世界」についても、ようやく描かれ始めたのにあまり悲壮感が感じられない。本当に、この作品は面白いのだろうか。今回一番面白かったのは途中で登場したコンビニの袋に「セブンアークス」って書いてあったところ。あぁ、確かにありそう。

 前述の通り、田中理恵、矢作紗友里、そして戸松あたりのために頑張ってもらうしかないというのが、今のところこの作品に対してもっている感想の全てである。でもまぁ、1期のラストでしゅが美が死んだしなぁ。もう復活しないだろうしなぁ。草川監督、これやめて「なのは」の劇場版に全力を注ぐってのはどうでしょう。 

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