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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」 6→7

 さて総括しようか。今期も容赦なく最終回シーズン(新番組シーズン)が訪れたが、最初に幕を下ろしたのはこちらの作品だった。「毎回感想を書いているから書くことがない」ってのがお約束のフレーズなのだが、今作については総括すべきことは色々とあるので、今回は大きく2つのセクションに分けて触れていこう。

 まず1つ目は他作品同様、純然たるアニメとしてどうだったのかという部分。ここについては「サンジゲンの人、いつもお疲れ様」というのが第一。流石にサンジゲンのCGワークにもすっかり慣れ、このデザインの良し悪しを評するのもあまり意味がない時代にはなりつつあると思うが、相変わらず安心して見ていられるクオリティに仕上がっている。バンドリ&D4DJという2軸のアニメ制作によってサンジゲンCGもちょっとずつ進歩を重ねており、特にD4DJシリーズでは表情の付け方など、心情描写に必要な細かいツール類が着実にノウハウを重ねてバリエーションを増やしていることを示してくれた。今作においてはそうした人情芝居がより一層キーとなるデザインだったため、本当に細かい目線の向き、口角や目につける角度などなど、いくらでも情報を盛り込める部分があった。ある程度制作の(時間的)コストを抑える目的であろうCG作画という手法で、どこまで細部にこだわって色をつけていくかというのはあくまでトレードオフの関係だとは思うが、その辺りの模索は今後も続けていってほしいところ。もちろん、「それでもCGはやっぱり薄っぺらい」という意見が出そうなのも理解は及ぶ部分で、例えば今作において表情芝居や細かい仕草に意味付けしていく部分は確実にレベルアップしているとは思うが、例えば楽器演奏シーンでの手の動きなんかについてはどうしたって限界はある。ちょうど同じタイミングで「ユーフォ」の映像を見てしまったため、「楽器を演奏する時の指の動きって作れば作るほどに綺麗すぎて怖い」ということが分かっており、そうした作品と並べて「ショボい」と感じるのも評価軸として間違ってはいないだろう。今後そうした描写力についてサンジゲンが向上させる意識があるかは分からないが、まだまだ伸び代がある部分だとポジティブにとらえておけばいい。逆に言えば、そうした映像での「まだやれる部分」があるからこその7点止まりである。

 そうしていつもながらの映像を用いて今回描かれたのは、1つのバンドが出来上がるまでの紆余曲折、合縁奇縁、悲喜交々、地獄絵図。世間ではギスドリだのなんだのと盛大に話題になっていたわけだが、この解像度の高さと執拗さはバンドリプロジェクトの最大の武器。この度メインライターの綾奈ゆにこが荒ぶった結果、そうした「生のバンドリスピリット」が実に鮮烈な形でアニメシリーズの魅力として発揮された。この点についてはもう、手放しで評価してしまって良い部分だろう。「世はまさに大バンド時代」のこの世界で、女子高生となれば誰もが皆バンドをやっているという状況。そんな中ではバンドの数だけドラマがあるはずだが、流石にシリーズ中「8つ目」ともなればドラマの類型だって限られてくる。そうしてマンネリズムと向き合わねばならぬ「新プロジェクト」に真っ向から立ち向かい、見事に「新しいドラマ」を紡いでくれた功績は非常に大きい。ソシャゲアニメの難点の1つに「アニメだけでは完結しないので終わった感がない」部分が挙げられるが、今作では意図的にMyGO!!!!!というバンドの完成形をかなり不完全なものとして残しておきつつ、間違いなく1つの「始まりの物語」が終わったという達成感も与えている。アニメ視聴者にも充分な満足感を与え、その上で「それじゃ、彼女たちの物語の続きはゲームで確認してね!」というデザインとしても成立しているわけだ。そういう意味では理想的な「ソシャゲアニメ」になったんじゃなかろうか。

 こうしてアニメ作品として間違いなく質が高かった、というのが客観的な視点からの評価だと思うのだが、そこにもう1点、「バンドリファン」という極めて主観的な視点からも、大きく今作を評価できる点がある。それは、「バンドリってのはこういう作品なんやで」という宣伝をあまりに見事にこなしてくれたこと。ギスドリ、ドロドリ、色んな表現はあるだろうが、そりゃ「バンドやろうぜ!」の人間関係にギスギスドロドロがあるのは当たり前。バンドアニメ・バンドゲームであるなら、それを掘り下げるのが正しい姿であり、ユーザーが望むものであるはずなのだ。私のようなユーザーはその辺りについては百も承知で、数あるバンドストーリーを通してこのバンドリ世界が「いちいちエグいし、それだけに刺さるシーンがいっぱいある」ことを知っている。それが故に惹きつけられている。ただ、残念ながらそうした認識ってのは、ユーザー外にはなかなか届かないものである。「可愛い女の子がいっぱい出てくる音ゲー」なんてものは掃いて捨てるほどあるわけで、その他のゲームユーザーからしたら、バンドリもそんな有象無象の1つにすぎず、ただぽちぽちやってるだけの美少女動物園。そう思われてもしょうがないわけだが、実際には今作にしかない魅力がこんなにもあるんですよ、という一端が、今回のアニメによってかなり大っぴらに世間に知らしめられたと思うのだ。そこがユーザーとしては嬉しかったところ。

 どうやら制作側も「関係性の物語を徹底的に掘り下げた方がファンは喜ぶ」ということをこれまでの経緯から理解しており、(ゲーム中の時間軸で)3年目に入った新たなシーズンから、もう、あらゆるバンドがそうした「いちいちキツい」ドラマ要素を盛り込んできている。特に立て続けに打ち込まれた「パスパレのあの流れ」「アフロのあの展開」、そして「ハロハピのあいつ」などなど、今後が気になる要素が目白押し。まさかこれまでの展開から一番平和で心穏やかなバンドがRoseliaになろうとは、誰が想像できたであろうか(RASも今のところ平和ではあるが)。このバンドリ世界の魅力発信をアニメが務めてくれたことは最大の評価点だし、極々自然に新たな火種であるMyGO!!!!!という新バンドを導入し、きちんとそちらに興味が向くようにしてくれたのも嬉しい誤算。8バンド全部が均等に重い、そんなコンテンツを追うのは本当に大変だが、楽しいですよ。

 というわけで、「今のところ」8バンド。でもすぐ後ろに9つ目の影は迫っている。頼むぜ豊川祥子。お前の人生も、さぞかし愉快なドラマを我々に提供してくれるのだろうな。

 

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 レオがマックスに「いや、同い年だろ」っていうのなんか好き、第11話。なぜかっていうと、中の人がだいたい同い年だから。ヒロシモノと中村悠一の繋がり、普段はあんまり感じないけどマブだよな。ちなみに松岡くんとあみっけも気づけばだいたい同い年。まぁ、芸歴は全く違うが。

 などという中の人の話題から入ったのもしょうがない。何しろ今週はただひたすらに三人で殴り合っていただけなのだから。マックスは嫌々ながら、フレッドはブチギレながら、そしてレオもキレてはいるが、どこか楽しそうに喧嘩している。これこそが腐れ縁、散々若い頃に馬鹿やった悪友同士の関係ってことなのだろう。お互いがツーカーでやりそうなこと全部分かっちゃってるもんだから、かえって泥沼化しちゃう関係ってのもあるもんでね。みんな不格好な大人になっちゃったから、守らなきゃいけないものがある。フレッドもレオもその背に国を背負っている。そしてマックスは……平穏なニート生活かな。

 前回も面白かったフレッドのリング魔術が今回は大増量。先週の5倍くらいはぶっ飛ばしてる。そんだけ大量に操れるってことは、先週時点ではまだ出力抑えてたってことなんでしょうかね。レオと二人きりの状態でマジになっちゃうと、ほんとに誰も止めてくれる人がいないからしょうがないね。そして今週になって本気出しちゃったのは、やっぱりマックスにムカついたからだろう。フレッドはレオみたいなタイプも嫌いだろうが、なんだかんだで一番ムカつくのがマックスみたいなタイプだろうし。まぁ、大概の社会人はマックスに対してはムカつくと思うが。

 そうして馬鹿な男が3人。2人だろうが3人だろうが取り返しがつかないことに変わりはないが、そういう場にいい具合にクッションを差し込んでくれるのは、いつの時代も素敵な女性ってわけさ。まぁ、まさか出産が理由で参戦できてないとは思わなかったが……しかも以前のバドミントン幼女が娘かよ。ストロングな家庭だなぁ……。まぁ、あのユリアのことだから肝っ玉の太いいい母親をやってるんでしょうね。事前にフレッドたちのキレ展開も予測していたようで、一番手っ取り早い方法としてマックスにドーピングを付与。多分徹底的な暴力で薙ぎ払おうというのが狙いだったと思われるが、現役を続けていた他の2人と違い、マックスだけがやたら錆びついてたのがちょいと誤算。おかげで喧嘩がだいぶ長引き、危うく焦土しか残らないところだった。魔王様のナイスアシスト、今回はちゃんとフレッドの最大魔力に対抗できてたな……先週の一撃はなんだったんだろうね。

 全てが片付き、残ったのはぶっ倒れた馬鹿と、立っている馬鹿。最後に立っていた馬鹿は、馬鹿なりの頭を下げてなんとかことを丸く収めようと精一杯やった。あとは世間がこれを受け入れてくれるかどうかだ。いや、大半の世間の人は「なんのこと?」くらいのレベルだと思うけどね。

 あとゼニア、お前はもうちょい緊張感持て。

 

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 ふぁい………………てぃん…………(幸せなまま人生を終える)。

 2日続けて僕だよ! お疲れ様でした! やっぱ2DAYSは素晴らしいね! ハイパー疲労にハイパー筋肉痛だけど、夏の終わりの1ページ。我が人生にいっぺんの悔いなし。

 

<2日目に何か書く体力が残っているかね>

 


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 ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいてぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!! どうもご無沙汰しております、僕です! 1年ぶりの単独ライブ! そして、3年ぶりの声出しライブ!!! ぶっちゃけ、このテキストを書き始めてはいますが、もう脳から記憶はほぼ蒸発しております。一夜の夢としてただ通り過ぎていく儚き体験。ライブとはかくも素晴らしき……。多分上演時間の半分くらいは泣いてたからマジで舞台が見えてなかった可能性があるな!

 

<セトリを見ながら、覚えてるとこだけでも書いてこ>

 


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 ほんとに次の曲が始まっちゃうよ! 最終話! まぁ、そうなることは予測できたけどね! タイトルは私の提案した「BanG Dream! the abyss of Ave Mujica」でいいと思ったんですが、いかがでしょう。成れ果てっぽいのもいたし。主に豊川さんのご自宅に。

 普段はAT-Xで視聴してるので金曜深夜なんだけど、今週末にあれやこれやがあるために流石に最速視聴せざるを得なかった。何が起こるのかを見届ける必要があった。想定通り、MyGO!!!!!の物語は基本的に先週で終幕している。今回後日談としてスポットが当たったのはそよ・愛音・燈の3名。まずはそよ。彼女の中では全てが片付いたわけではない。しかし、ライブの成功は間違いなく力になったし、「新しい時代」をとりあえず歩いてみるくらいの決心にはなった模様。「死ぬまでCRYCHICを忘れられない」という言葉は一見悲観的なものにも聞こえるが、考えてみりゃ当たり前のこと。我々は故人を、過去を忘れ去るから生きていけるわけではない。抱え込みながら次の一歩を踏み出すのだ。もちろん、そうしたそよの宣言の意味を燈も理解している。燈にとってもCRYCHICは大切なものだ。そこから先の道はまだ見えずとも、一緒に歩いてくれる仲間ができた。今はそれでいいではないか。

 そうして、結果的にはそよや燈の新しい道標になったのが愛音。彼女は彼女で抱えていたものがあったが、燈が引っ張り上げてくれたおかげで立ち直ることもできたのだ。あとはその無鉄砲さでもって、せいぜい迷子のメンバーを引きずり回せばいい。てんでバラバラのこの5人のこと、これから先も散々にトラブルは降ってくるだろうが、きっと次も誰かが手を差し伸べてくれる。ただ、今のところ祥子はその手を取らなかったというだけの話。

 こうして1つのバンドが成り、物語は次のステージへ。いや、別のステージへ。豊川祥子の手腕は凄まじく、横暴なスカウトを続けていたかと思えばあっという間にファーストライブ。覆面バンド・Ave Mujicaは気づけばそこにいた。こちらもMyGO!!!!!同様に5人がバラバラの個人プレー集団。プロデューサーの祥子の指揮下で一応バンドのていは成しているが、各人のモチベーションがきちんとつながっているかどうかはあやしいものだ。それでも、祥子とは幼馴染の縁があって強固につながる初華、未だ謎に包まれてはいるが、さらに祥子との因縁が深そうな睦の2人は、おそらく祥子の言うことには従う方針だろう。“仕事人の海鈴も、必要な見返りさえもらえば最も職業的に役割を果たしてくれる頼れるメンバー。もちろん、この「見返り」が金銭的なものだけには限らないわけだが。一番の未知はにゃむということになるが、今のところは彼女もまだ首輪をつけられた状態に不満はないらしい。祥子の強かな演出プランを信頼している部分もあるだろうし、基本的には享楽主義のきらいがあるので、現時点で面白そうな話に乗っかっているだけという可能性もある。どこかチュチュとマスキングの関係に近いものがあるかもしれない。少なくともこちらは「一生バンドをやる」とはまだまだ言えない状態だとは思われるが、その成り立ちが不可解なだけに、形を成していく過程はこれまでのバンドストーリーにはない、どこか歪で蠱惑的な展開も期待できそうだ。

 そして、今回のお話を見てやはり感心させられるのは、また新しい形での現実と作品世界のクロスオーバーを見せつけられたという部分。我々が全く意味もわからずにただ突きつけられたAve Mujicaという存在。多少形は違えど、彼女たちが謎を持ち、どこからともなく現れたという状態は作品世界でも似たようなものだろう。我々の困惑・期待・興奮は、そのまま新たな火種として作品に装填された。視聴者目線では「謎の覆面バンド」というわけではないのだが、正直、我々はまだ5人のメンバーの腹の底を何1つ知らないのである。そういう意味では、皆仮面を外す気配もない。早くその奥の奥を、覗かせて欲しいものである。

 しれっとメンバーネームを授与していた祥子。彼女の思惑は、どれほどの意味を持つのか。そして、「MyGO!!!!!」の「裏側」としての「Ave Mujica」という物語が、アニメ世界にどのような波紋を起こすのか。個人的には彼女たちを象徴するマスクのデザインが秀逸で気に入っています。各人で覆われてるパーツが違うのが特徴で、睦ちゃんはだいぶ苦しそうなデザインだったりするのだが、この「欠けている部分が皆違う」というデザイン、結果的にはMyGO!!!!!の衣装と対比される形になっているのが面白い。MyGO!!!!!の衣装の場合、意図してなかったが、みんなで同じものを分け合った結果の「つながることを表す欠落」。Ave Mujicaの場合は、全てが祥子から与えられた完成品であり、むしろ欠けている部分こそが本質。

 とりあえず、現実の0thライブは見直したいなぁ。

 

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 結局絶対的な悪人が周りにいないのよね、第11話。いや、今回明らかになった過去をみれば斎森の家が一番性格が悪かったわけだが……最終的にそうした「悪人」とのしがらみはどんどん断ち切られ、美世は自分を守ってくれる「いい人」の輪の中に埋没していく。だってしょうがない。タイトルがコレなのだから。

 というわけで、一応は清霞との絶縁を命じられた美世だったが、まず、薄刃のおじいちゃんは全然悪い人じゃなかった。っていうかむしろ作中でも屈指のいい人だった(単なる孫が可愛い爺ちゃんだが)。薄刃の異能というのは特殊すぎてコントロールが難しく、歴史的にはずっと家の中に閉じ込めて管理していたもの。それが時代の荒波にもまれ、お家の存続を考えるといよいよ外に流出しなければならないという苦しい事態。そこで率先して我が身を捧げたのが美世の母親・薄刃澄美であった。どこで情報を聞きつけてきたか分からない斎森のお家復興計画に乗じて何とか薄刃の命脈を繋いだものの、当然その血脈が外に出ることは避けられず、娘が辛い人生を歩んでしまうことは分かった上で、封印という強引な手段にでた澄美さん。封印術なんかも平気で使えちゃうあたりはやっぱり薄刃の血って凄かったんだろうか。澄美さんの身体がもうちょい丈夫なら話は変わっていたと思うのだが(存命の間はお母さんが娘を何とか守ってくれるだろう)、病弱だったのが泣きっ面に蜂。結局美世はその真価を隠匿しつつのシンデレラ生活へ。その後やってきた後妻が畜生だったのは単にバッドラックである。まぁ、今となっちゃぁそんな家庭のいざこざに振り回された結果人格を歪められた上で放り出された香耶ちゃんが一番の被害者だった気もするが。

 とにかく美世は封印から解放され、純正の「薄刃の血」へと舞い戻った。そして、そんなリーサルウェポンがあることは意外と公然の秘密。美世のことを考えて守ってあげたいと思ってたおじいちゃんはいいのだが、「世間を揺るがすような危険な異能、外に出さないようにちゃんと家で管理しとけ」と押し付けてきたのはなんと時の帝。そうか、今まで全然気にしてなかったけど、あの御簾の奥のジジイが現職の帝だったのか。あいつ、いったい何がしたいんだ?

 「外に出したら危険だから家の中で守りたい」はまぁ、美世を束縛する理由としては理解できるものだ。これが「美世の力を独占して世界を牛耳りたい」とかだったら問題もあるのだが、そうした邪念がないのは薄刃の者たちが昔からこの異能を抱えてきたが故のことだろう。しかし、残念ながら鶴木くんの私情についてはちょいといただけない。「今まで薄刃に任されてた本業(異能の管理)なんて一度もやったことないんスよ。せめて、夢見の力の管理っていう仕事くらいやらせてもらえないとアイデンティティが危ない」っていうすげぇ勝手かつどうでもいい理由で美世に執着しちゃうのはいささかみっともない。まぁ、そうした言葉で包み込んではいるが、実際は清霞に負けず劣らず、美世さんのことが気になっちゃうからちょっかい出してるだけなんでしょうけどね。一応美世との関係性は従兄弟どうしなのでくっつくことも出来なくはないが……今の美世さんをみたらそんなん絶対無理って理解できちゃうからね。

 結局、異能を取り戻し、自分のオリジンも完全に理解して覚醒したパーフェクト美世さんを前に鶴木も折れるしかなかった。あとは旦那様のところへまっしぐら。都合よくバケモノに襲われて眠っちゃってるので。夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか。思います。夢の中に行くときは相手の好きな食べ物を持っていくのがおすすめですよ。

 

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 俺はいったい何を見せられているんだ……第10話。いや、このアニメの感想はだいたい毎回そんな感じだけど……シリアスとギャグ……というかトンチキの温度差が激しすぎてどこを食べたらいいか分かんなくなるタイミングがしょっちゅうある。

 序盤は圧倒的シリアスパート。前回暴走してしまったトースマン親玉はヘルクでさえも苦戦するようなとんでもない相手かと思っていたが、まだそこまでの強敵ではなかった模様。多分本気で相手してたらヴァミリオも1人で対処できただろうし、放っておいても暴走の代償として自壊していた可能性もある。とりあえずヘルクがワンパン入れて勝利だ。個人的にちょっと驚いたのがヴァミリオの炎が敵の腕を薙ぎ払ったところ。「質量を持つ火炎」ってあんまりみない概念だよな。焼き尽くすんじゃなくて切り落としたり吹き飛ばしたりできる炎使いって案外珍しい。いや、ヴァミリオクラスの強さだったら自分の得意種目で何でもできる可能性はあるが。

 そうしてトースマンを撃破し、想像以上に可愛らしかった呪われた民を救ったところまでが一応今回のシリアス。呪いから解放されて喜んでた村人たちの中でも姫様だけ明らかに種族が違うくらいの美少女だったのをみてヴァミリオがなんか突っ込みたそうにしてたけど、あそこで余計なことを言うのも野暮だってんで飲み込んでたようにも見える。結局なんだったんだあいつら。

 そうして更なる旅路を進む3人(2人と1羽?)だったが、どうにも世界の変容はヴァミリオが想像する以上に進行していたようだ。ヴァミリオも魔王喪失後は多分魔界の復興に全力を尽くしていただろうし、領土から外の状態ってのは何も知らなかった様子。まぁ、元々魔族が外界の情勢に興味がなかった可能性もあるが。帝国の領土外っててっきり人間の世界が広がっているものだと思っていたが、今回の村のように、どっちかってぇと亜人(と言う概念がこの世界にあるかどうか分からんが)の人口の方が多そうではあるね。これまで「魔族VS人間」てのが世界を二分する勢力図なのだと思い込んでいたが、「魔族」同様に「人間」もこの世界においては数多ある種族の1つにすぎないのかもしれない。そして、その人間だけが天使に覚醒できるのだとしたら……面倒臭いなぁ。

 後半はもう、ほんとに何してるかよく分かんないパート。いや、分かるよ。いわゆる「味っ子」的料理バトル漫画のパロディを全力でやってるだけなのだが……いや、あの前半戦からそのノリにいきなり合わせるのは無理だって。あれよあれよと不条理が進行し、終わってみれば「そうなれば、そうなるやろ」というだけの話。面倒ごとはすっ飛ばしてさっさと地図渡せや。今回のくだりが実は伏線になってて、後からあのレシピ本が意味を持ったり、アージカバが後半に再登場したらどうしよう(いらん心配だ)。

 アージカバはどうでもよくて、どっちかというと重要なのは路上で歌っていた吟遊詩人の子。ちなみにCVは愛美。歌う役だと最近ちょこちょこ出てくるようになったな。さて、次の流れはどこにつながっていくのかな? もう、ずっとこのヘルク・アンちゃんのぶらり旅編を続けててもいいけどね。(ピウイも大事だよ!)

 

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 自動販売機オブ・ザ・デッド、第11話。まぁ、あっちは自販機を使わずにコンビニからビールを調達してたけども……ホームセンターがゾンビに強いのは有名だが、自動販売機でも案外戦える。

 前半戦はただひたすラッミスを愛でるパート。怖いものが苦手という属性があったようで、怪力&えちえち衣装の女の子が子供のように震え上がっている様子は単に可愛い。「ちっちゃい頃からそういうのがダメ」ってことは、当然この世界も幽霊話や怪談の類は現実と同じように存在しているということだろう。ただ、正直言うと設定としてわかんない部分が2つある。1つは、「屍炎魔」みたいな実際に死体が動く現象がそこかしこに観測できるこの世界観において、果たしてお化けは怖いのかという点。我々現実の人間が怪奇現象を怖がるのは「それがなんでだか分からない」から怖いわけで、もし死んだ人間がちゃんと理屈をつけて復活した上でお話ししたいと言ってきたら、多分それは怖くはないだろう。あり得ないことが起こっているという状態そのものが怖いだけなのである。

 そう考えると、「お化けも怪物も、魔法も全部普通にある」というこの世界において、お化けの類だけを特別怖がる必要ってないと思うんだよね。多分人間に害をなす存在ではあるだろうから怖がること自体は別にいいのだけど、それってはっきりとその存在を認識できた上で「こちら側の安全を脅かすから怖い」だけであって、現実で言うなら熊とか狼とか、もしくは台風とか洪水と同じような「怖さ」ということになる。だとすればラッミスみたいに「怪談話だけは無理」みたいな精神性って生まれない気がするんだが……やっぱり「生きた人間がベースになっている」って部分が特別な怖さにつながっているのだろうか。

 2つ目の疑問は、そうしたアンデッド系モンスターばかりが跋扈する「亡者の嘆き階層」ってのはいったいどうやって生まれたのかと言う部分。冒頭の説明で「アンデッド系のモンスターが多い、墓石だらけの階層」と説明されていたが、その墓石は間違いなく人間が置いたものなんだよな。打ち捨てられた住居や、なんなら村落っぽいものまであったのだから、おそらくあの階層には以前人間が集団生活を行った形跡がある。そこが何らかの理由でアンデッドに支配されてしまって現在に至るのだろうが……なんでそんなことになった? この階層だけの特質として「死者がアンデッドになる確率が高い」っていうエリア修正が入るのだとすると、しばらくは他の階層同様に人間が普通に生活していたが、死者が出て埋葬したら復活しちゃって、そこからアンデッドが連鎖的に増えていった、と考えるのが自然な歴史か。だとすると確かに結構エグい設定だな……墓石の量が多いってことは、おそらくそうしたパンデミックが起こった後にも人が住み続けて墓地を整備し続けた結果であるので、「そんなことしてないでさっさと他の階層に立ち去ればよかったのに」と思わんでもない。

 Bパートでそんなゾンビとハッコンの交流を描くお話が語られたが、まぁ、すごくインスタントなシナリオ展開で、悲しくなったり苦しくなったりする暇もなかったな。流石にポッと出のどこの誰かも知らないような子供アンデッドに感情移入はできないからなぁ。ハッコンも「なんかもやっとするけど、アンデッド相手じゃどうしようもない」ということは頭ではわかってるようで、結局「何となく後味が悪い話」というだけのエピソードだった。これがちゃんと次週のボス戦への伏線とかになってればいいのだが……次回予告はAEDが登場してたぞ。あれを自販機と言っていいのかしら?

 

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 この世界のエンダーズはなんぼでも強いやつを追加できる設定なのでタチが悪い、第10話。このタイミングでの「めちゃ強いやつ出てきたぜ」展開、きっちり1クールの締めに入ってるな……死者が出なかったのが不幸中の幸いか。

 いや、違うな。もうすでに他所のネストで大量に死者が出てるんだよな。せっかくなので今週のキーワードお勉強コーナー:“エンダーズ”とは、“新月の涙”後に現れた異形の存在。毒素であるブルーシストから発生し、AO結晶を狙う性質があるという。ぶっちゃけ、公式の説明でもこれだけってことは、おそらく作品世界内でもまだまだわかっていないことだらけなのだろう。人類との対立が続く中でさまざまな対応策も生まれてはいるし、少しずつその生態についても分析はしているのだろうが、よりにもよって空気中の気体を媒介して生まれちゃう存在なんて言われたら、基本的に根絶は無理だろうし、どれだけ予防したところで完全に脅威を取り除くことはできない。さらにエンダーズは単一特性だけではなくさまざまな種類が存在しており、前回スポットが当たった「寄生型」なんて特殊形態を含め、個体レベルでさまざまなものがいくらでも登場できる。そういう意味では、単体での脅威度がやや低いとはいえ、エヴァにおける使徒や、ストパンにおけるネウロイなど、「何をやってきてもおかしくないからその都度対策を考えなきゃいけない難敵」のグループに入っちゃうのかもしれない。

 まぁ、視聴者目線だと「近隣のネストが大量に壊滅させられている」という情報を得ているにもかかわらず実態調査のために人員を分散させた今回の采配はどうだったんだ、という疑問もあるのだが……どこに脅威が隠れているかもよくわからない状態で、防衛にも人員を割いてわずかな人数での調査をやらなきゃいけなかったのはかなりのリスクを伴う状態。そしてそのリスクをモロに被ってしまったのがトキオで、彼の心配が全部的中した結果が今回の顛末である。もちろん彼が内省していたようにいつまでもカナタのことを子供扱いして余計な反抗心を植え付けてしまったのは失策だっただろうが、結果的には本当に「カナタが迂闊だったばかりにトキオが傷つく」という、最悪の展開になってしまった。カナタからすれば「トキオさんの言うとおりだった。自分はまだまだ半人前で、自分が余計なわがままを言わずトキオの言うことを聞いておけばこんなことにはならなかったのに……」と凹みまくってもおかしくない状況だ。ただ、そこはトキオも気を遣ったのだろう。最後にダメ出しをするのではなく、自分が退場してしまった後のことを考えてカナタに発破をかけることによって彼が凹んでしまう展開だけは回避した。あとは主人公に頑張ってもらうしかないのである。まぁ、カナタの実力が伴っていないというのは事実以外のなにものでもないので、もうワンランクのレベルアップは必須になるはずだが……ぼちぼちノワールが本気出してくれるでしょうかね。今んとこクラウディアさんに助けてもらうのが関の山。

 トキオの退場と同時に彼の悪友であるマイケルがどんな人物なのかが詳細に描かれ、おそらく今後の作戦は彼の「天性の感覚派」としての判断が活きてくるのだろう。多分そういう人をリーダーにしておかないと、まだペーペー呼ばわりされてるカナタが大きな戦闘で活躍する展開にはなりにくそうだからね。今回わざわざマイケルに「カナタは意外とやるやつだぜ」と認める発言をさせているのも、この後の展開でカナタが鉄火場に出撃しやすいようにしているのだろう。……そうなるとやっぱり「カナタはこんなふうにちゃんと強くなってます!」というのを示す要素が何か1つくらいは欲しいけどな……。今回の事件でコフィンも大きく破損したみたいだけど、大丈夫なんでしょうかね。

 

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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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