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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この時代の枕は固くて痛そうな気がする第10話。乃枝が髪を下ろしていたり、タマちゃんが洋装だったり、やっぱりサービス回は色々と違うぜ。夜はまだまだ続きますビリーバー。帰りのバスでは隣に座れたのでしょうか。

 夏休みを利用しての集中強化合宿。本来なら打倒朝香中を目指してのナインの血と汗と涙の特訓エピソードが描かれるべきなのだが、そこはこのアニメの空気の読みっぷり。百合萌え鏡子をメインに据えて、乙女達のあれやこれにスポットが当たる。きちんとナイン全員の性格が端的に表示されているのが相変わらずうまいところで、今回も枕投げ、肝試しなどのイベントできれいに9人の「あるある」や意外な側面が描かれている。枕投げの方は、勉強が嫌で真っ先に言い出すのが巴、そしてそれ以外の人間は敬遠する……と思いきや、何故かノリノリのお雪。真っ先にぶつけられた晶子のスローイングがきちんとサイドスローだったりするのも芸が細かい。我関せず焉で寝こけるアンナ先生がなかなか色っぽい。

 お勉強会では、巴と小梅の馬鹿っぷりにスポットが当たる。巴が駄目なのは知っていたが、小梅も出来ない娘だったのか。勉強できないキャッチャー役ってのも珍しいが……あぁ、鏡子が出来ないのはデフォ。アンナ先生は数学も教えられるし英語も出来るし、なかなかの才媛。まぁ、中学レベルならそれくらい出来るか。

 そして肝試しでは、意外にも乃枝だけが極度の怖がり。続いてお雪も肝っ玉が小さいらしい。他の面々はそれなりの態度だったが、ますます雪のキャラクターが掴みにくくなっている。最後まで彼女の内心は分からないまま終わるんだろうなぁ。あと、鏡子が逃げ去った後にぶっ倒れている巴が実は一番のチキンっていうのも意外っちゃぁ意外。

 そして、避けては通れない入浴シーン。感心したのは、最近のアニメではすっかり定番になった「湯気」演出がほとんど見られなかったところ。全員がきちんとタオルを使って隠しており、「別にDVDで見せるわけではないです」という意思表示が明確に現れている。湯気商法自体が悪いとは思わないが、地上波で流れる際に不自然な煙幕で画面が壊れてしまうのは本当に気に入らないので、「見せないなら見せない」ときっちり言ってくれるこの作品の姿勢には非常に共感が持てる。別にこれでいいんだ。湯に浸かっている小梅のアホっぽい顔が可愛かったから。まぁ、「乳比べ」が出来ないのは勿体ないとは思うが……タマちゃんなんか横から見てもタオルが必要無いくらいのレベルだしなぁ。

 とまぁ、色々なファクターはあるが、今回はやはりドジっ子鏡子の成長が一番の中身。ありがちな筋立てではあるが、要所要所でのコミカルな演出がなんとも楽しい。キャッチボールで真上からボールが落ちてきてパタンと倒れる鏡子はどこかで見たことがある画だと思ったら、「あずまんが」のちよちゃんだ。風呂場でのびた後に見た悪夢は、花畑に佇む鏡子に、枯れ果てた林の中から別れを告げる巴、そして、何故かトライアングルを鳴らす胡蝶。シュール過ぎる。

 なんやかんやあって、最後には先生の指導により、努力することの大切さを知る鏡子。早朝練習に励んでいるのがバッテリーの2人というのもいかにもありそうな話であるし、特に晶子は鏡子が共感する部分の多い運動音痴。そんな先輩の姿に感銘を受けた鏡子は最終的にギリギリのフライをキャッチすることで成長を知らしめることになる。「外野フライを捕れるようになるのが一番楽しい時期」らしいので(ソースは「おおきく振りかぶって」)、これを機に、鏡子にも野球魂が籠もったと見ていいだろう。チーム最大の穴である鏡子をこういう形で補強してもらえると、最終戦での期待感は嫌でも盛り上がろうというものだ。

 他の面子もきちんと連携を強化し、体力面での補強もばっちり。速球打ちの練習を晶子ではなくタマちゃんに投げさせているのも流石の判断だ。さぁ、その実力をいよいよ発揮するときだ。ただ、個人的に一番驚いたのは、うますぎるアンナ先生のノックですけどね。なにもんだ、あの人。 

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 様々な愛の形が紡がれた第11話。煮詰まっていくストーリーと、片付き始めた人間関係。予想通りの結末とはいえ、涙が止まりませんでした。「彼女・添(She-sou)」というサブタイトルは、前回の次回予告で聞いたときには「まーた恥ずかしいフレーズ考えやがって」と苦笑しか出なかったが、今回のエピソードを見るにつけ、これはこれで、なかなか意義深い。

 マリアは、御法川の教えを受けてカナンに寄り添う。心配しながらも足手まといにしかならない自分にやきもきするが、出来るのはカナンを迎えてやることだけ。震えるカメラのフレームに、カナンを想う彼女の心情がうかがい知れる。

 夏目は、米軍と巨大な利権に添う。カナンの友人であるマリアをも口封じのために殺そうとした冷血漢だが、全てを灰にした彼女の中にも、まだカナンの影がちらつく。アルファルドの思惑も、利で動く彼女のあずかり知らぬ領域にある。

 アルファルドは、過去の亡霊に想い添う。かつてのシャムの言い残した「絶望」という言葉、そしてカナンという名前。「今」を見ることなく、ひたすら自らの過去に抗う。その目には誰の愛も映らない。

 ハッコーは、失った光に添い遂げる。「決める権利があるのは生ある者」。彼女の想いも、また今を見ていない。家族を、村を失い、その元凶でもあった、新たな光であるサンタナを失い、彼女に残されたのは、ただ1人求めてくれた彼に愛を囁き続けることだけ。これも1つの愛の形。

 そして、カミングズとリャンの、愛の形。アルファルドが自分を見てくれている。それだけのことをひたすら求め続け、リャンはついに壊れてしまった。目的を見失った目には、ただ障害であったカナンが映る。狂気に呑まれ、いびつな景色を映す目を閉じるため、カミングズは最後の決断をする。リャンのために一度は捨てた命だったが、残された自分の命は、最後の愛を貫き通すために。1人残されたファクトリーでは、彼の愛は、決して添うことは無く。

 

 これまで熱烈に応援してきたリャン・カミングズコンビの最後の顛末は、想像以上に壮絶なものとなった。狂気と呼べるほどのリャンの妄執は、今や愛する人に手をかけるまでになり、狂気の矛先は、まるで誂えたかのように自分自身へ降りかかる。憎きカナンと同化してしまうという選択肢など、冷静な彼女なら絶対に選ぶはずもないものだったはずだが、最後まで愛を拒絶され続けた彼女には、既にそんな判断力はなかった。子供のように幻影におびえる彼女に、カミングズが送った最後の愛。初めて足下に寄り添う最愛の人を見て、彼は何を思ったか。

 事実上の(私の中では)クライマックスだけに、その演出面も飛び抜けて良かった今回。悩殺ランジェリーで銃を乱射し、青竜刀を構え踊り狂うリャン。カミングズを殴り続ける際に、邪魔なものとして「愛も!」と叫んだ彼女は、その「壊れ方」が非常に痛々しく、終始張り付いたような笑顔で切り刻まれ、命を落とすシーンはまさに修羅場。もう、ほんとに切なくて、愛おしくて。カミングズも本当に優しくて。最後に絶叫する彼の声が、自動ドアによって遮られてアルファルドの独白につながるシーンなんかも、あれだけの騒ぎに全く興味を示さないアルファルドの冷徹さ、無感情さが一発で伝わる小気味よいカット。いや、ほんとに魅せてくれる。

 そしてやはり、今回最大の賛辞は中の人に贈られるべき。水銀燈、トモエなどの嫉妬に駆られる敵役では定評があるが、今回のリャン・チーは、間違いなく田中理恵ヒストリーの1ページに刻まれるべき役であろう。今回の収録のあとは、絶対に喉やられてたと思うし。あー、来週からは出てこないのかー。本当に、お疲れ様でした。 

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 一体この作品はどこへ行きたいのか、だんだん分からなくなっていく第11話。残された希望は、今回も訳の分からないことを口走っているワイプロボだけですよ。「オエカキロボットニ ナリタイ」「ヨウヤク クリア デキソウ」……分からない。きっと深い意味があるに違いない。

 今回は季節柄涼しくなる時期なので、それに合わせて風邪っぴきのお話。突如訳の分からないことを口走って唐突に倒れるユーキ。そしてハイテンションの末に同じようにぶっ倒れるユメ。「立て続けにメンバーが風邪でダウンして……」っていう展開は色んな作品にあるけど、倒れた2人が同じ布団で寝るのはなかなか無いよな。常々この作品に濃厚なエロ要素などいらないとは言っているのだが……もう、確実にコトを済ませちゃってるあたりが怖い。そして、広橋ボイスで、しかもウィスパーで「じゃ、汗かく?」なんて言われたら、流石に頭がフットーしそうにもなる。だんだん、ユーキじゃなくてユメが諸悪の根源のような気もしてくる。

 そしてついに代理がダウン。ぐったりした代理の後ろ姿から宇宙人説まで思考がトバせるカナは流石だが、そんなおちゃらけた空気もこのあたりが最後。あとはカナが必死に代理に気を遣うも、その思いがどうも他のメンバーとかみ合わない。カナは自己主張をほとんどしないので黙ったままだったが、代理に何も言わずに配達に散っていく面々に、何かわだかまりを感じていたのは確かだ。そしてカナが倒れ、代理が隣で添い寝してくれるという一見大団円にみえるオチも、カナは「私は守られてばかり」と肩を落とすことでハッピーエンドにならない。前回も「私は1人です」と随分ネガティブな発言をしていたカナだが、何か決定的なところで他のメンバーとの間の一線が越えられないようだ。確かに家族でもないし、年齢もまちまちだし、理屈抜きで友情や愛情を成立させられる面子ではないのだが、視聴者としては未だにわだかまりが残っている関係性には、ストーリー上のリアル以上に何かもやもやしたものが残ってしまう。

 奇しくも似たようなことをやっていたのが、ちょっと前に放送していた「けいおん」だった。あちらも豊崎キャラが風邪を引いたり、喉を潰したり、萌え4コマ原作なのに友情にちょっとひびが入ってみたりと、今作との共通点が多い。微妙な律の態度に視聴者が何かもやもやしたのも同じだろう。しかし、「けいおん」の場合には律と澪は結局理屈抜きで仲を修復させており、「友達である」ことは前提条件だった。しかし、この作品の場合は、どうやら家族のような連帯感はまだ出来上がっていないということらしい。ラストまでにカナのうじうじした感情は消えてくれるのだろうか。

 どうも、初っぱなのイメージのおかげで単なる萌えギャグを期待している身としては、こういうストーリー展開は重い。制作陣はどういうゴールを用意して、このアニメをまとめてくれるんだろうか。 

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 「シャングリ・ラ」 6→6

 初見での評価ポイントは、その美麗なグラフィックと、村田絵の最低限のラインを保持しながらの魅力的なアクション。ヒロインの武器がブーメランという特異な点も目を引き、今期上半期はかなり期待を持たせた1作。この初見での印象は毎週オープニングを見るたびに思い出せるもので、特に奇をてらった演出などはないが、自力で見せられる作品であると思えた。

 先に失点部分を上げておくならば、大きくは2点。1つはシナリオ構成上の問題で、やはり、アニメで説明を極力廃しながら見せるには設定が複雑すぎた。炭素経済、カーボニストといったタームはSF作品として見たときには充分魅力的で、説得力のあるセッティングではあるのだが、やはり目に見えない要素であるから、これをアニメの中で反映し、ストーリーの軸とするのは難しい。目に見えない経済パートでメインを務めたのは香凛と涼子という2人の「経済家」であるが、涼子はその存在自体が不明確で、最後の最後まで腹の底の見えない謎の人物だったために説明役には不適。香凛も、11話では幻想のような奇妙なエピソードで心情を表に出してしまったために、今ひとつその立脚点を固定できなかった。このあたりの「観察者」の目がもう少しはっきりしていれば、炭素経済を絡めた主軸の物語にも厚みが出たと思うのだが。そして最終話に代表される、駆け足でご都合主義の展開も、「物語」を見たい人間にとっては消化不良のものであったろう。「見えにくい設定」という問題を解決するためにアニメ的な「見え」を優先するのは正しい判断ではあるのだが、だからといって基本的な筋立てがなおざりになるのはいただけない。

 2つ目の大きな難点は、一言でいうなら「GONZOショック」だろう。部分的には素晴らしい作画、動画を見せてくれるのに、これがどうにも安定しない。難度の高い作品であるのは確かだと思うのだが、どうしてもその絵柄のせいであの「LAST EXILE」と比べてしまうのだ。絵だけでも魅せられる可能性のある作品だけに、そこが崩れてしまったのは本当に勿体ない。まぁ、個人的には「咲」よりは力を注いでいたと思うのだが……世間的な評判がこちらではなく「咲」に流れてしまう昨今の風潮では、悩みも大きくなるというものである。

 とまぁ、難点も少なからずあるのだが、トータルで見たときには充分合格点を与えられるシリーズだったのではなかろうか。香凛、美邦、小夜子、モモコ、ミーコ、涼子などのキャラクターは充分に立っていたし(主人公は……)、視点が非常に散漫になる構成にも関わらず、とっちらかって意味が分からなくなるギリギリのラインで踏みとどまった。映像だって、13話、19話、最終話と、印象的なエピソードも散見されるのだ。毎話このクオリティなら文句も無かったが、それは贅沢というものだろう。

 最終的に普通の少年漫画みたいなオチになった大上段のテーマだが、個人的に勝手にまとめると、この作品の根底には大きく「母性」というテーマがあったのではないか。メインとなる3人の少女、國子、香凛、美邦の3人の共通点は、全て「母を失っている(もしくは存在しない)」という点であり、それぞれが親を思う感情も三者三様である。最終的に、國子は未来を見据えることで自分の出自の大元()である卑弥呼を乗り越え、美邦はミーコという奇妙な母性の先に、小夜子という新しい母親を手にした。香凛は両親を失った悲しみに沈むが、その代わりに得難い友人を得、自らがメデューサの母となることで、次のステップへの希望を取り戻している。最終的に東京の「庇護」の象徴であるアトラスが崩壊して夜明けを迎えることになるわけだが、「母性」というテーマが進歩と進化を後押しする要因として機能したわけだ。まぁ、このあたりは勝手な妄言なので、多分スタッフの考えとは合致していないとは思うけど。

 とにかく、一本の物語としてのまとまりはそれなりのもの。人気漫画の原作など無しにきちんと作りきったスタッフには賛辞と感謝を送りたい。ただ、あまり売れ行きは良くないみたいなので……GONZO頑張れ、ホント頑張れ。

 最後は当然、キャストの話。今作の最大の疑問点は、実は國子の中の人だったりする。いや、美佳子はキャリアもあるし、嫌いじゃないんだが……どうしても「普通の幼なじみキャラ」のイメージが強くてな。意志を持って世界を救う國子役はいまいちしっくり来なかったんだよね。最後まで影が薄かったのは中の人の影響もあるんじゃないかと。ま、隣に譲治さん声と芳忠ボイスのオカマがいたんじゃ、キャラも薄くなるのは仕方ないけどさ。アキバの3老人といい、やたらおっさんのキャラの濃いアニメである。

 その代わりと言っては何だが、やはり美邦と香凛の二大幼女の中の人は非常に印象に残った。ゆかちは安定した仕事ぶりだが、美邦様の中の人である有賀由衣という人はこれが初見。その声のおかげで最初はリアル幼女なんじゃないかとすら思ったが、ラジオを聞く限りでは当然普通のおねーさん。今後の活躍に期待です。あとは完全にちょい役だけど、マジカルギーナ役の松元環季ちゃんですかね。キャラソンまで出してるので、出来れば今後は声優業界で頑張って欲しいです。男性では、国仁役のまこっつかな。ヘタレ以外の役も回ってくるといいね。そしてよく分からなかったのが、古河、メデューサ役の柿原。メデューサはいいんだけど、古河さん、最終回以外ほとんどしゃべってないよ。っつうか最終回だけしゃべりすぎだよ。彼に何があったんだ。

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 「灰色の魔女」っていうとどうしても勝っても負けても駄目だって言う永遠の存在を思い出しちゃう第11話。すごく懐かしいが、今の若い子はご存じなのだろうか。

 今回のエピソードはAパートが「紙芝居作り」でBパートが「画材屋」。完全に別なシナリオなのだが、Aパートに美術部面子がきちゃったもんだから、もう誰が主人公グループなのかよく分からない状態になっている。やっぱりアニメになると美術部連中は映えるんだよなぁ。今回のエピソードではあーさんがそれほどはっちゃけなかったので大人しい印象だが、ぶちさんとの「似合うわね」「任せといて」の掛け合いなど、相変わらず熟年夫婦(当人達に言わせれば愛人だけど)のような空気が楽しい。他にも、いかにも美術漫画らしい紙芝居の中にみられる独特の風合いなんかはメリハリが効いていて眺めているだけでも何となく楽しい。ところで、キサラギは美術部で「トモカネ」って呼ばれてる人物が気にならないんだろうか。

 後半Bパートは画材屋をネタにした小ネタの詰め合わせといった体。例によって画面では分かりにくいネタ(ノダのノートとか)があったりして残念な部分はあるのだが、ごちゃごちゃした画材屋の店内のビジュアルが独特で、こちらも画面の賑々しさが目に楽しい。小道具類でわくわくするのは人類に共通する特性のようで、個人的には印鑑の並びが一番気になりましたね。「能登」やなんかはまだ分かるが、普通の印鑑の並びで「名塚」「生天目」ってレアな名字が並んでるとは思えないんだが……何の遊びなんだか。キャスト的には「内藤」とかいれてやれよ。ナバ関係ないじゃん。

 そして、エンディングアニメははついに中学時代に突入。絵を描きまくるキサラギ、スケッチに勤しむナミコさん、ファッション関係のデザインに興味があるらしいノダなんかはいかにもGAに進学してきそうだが、外で遊んだりゲームしたりのトモカネは、何をどう間違って芸術の道に進んでしまったのだろう。兄貴の影響なのか……でも、あの兄妹の関係性からすると兄の進学先は避けそうな気もするんだが。そしてキョージュは山と積んだ本を読破する毎日。日常生活が着物なのは最近判明した事実だったので知っていたが、どうやら登下校時の服装はセーラーだった模様。これは是非、原作本編で一度拝みたいものです。 

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 突如現れた卑弥呼の亡霊に、「何かちょっと名前出てたけど全然イメージできてなくて、出てきたら出てきたでそんなに強烈な印象も与えないまま引っ込んだRPGのラスボス」を思う最終話。ずーーーっとハーゴンの話しか聞いてなかったのに突然「シドーもいるよ!」って言われても、なぁ。

 とまぁ、最終回としてのバトル展開には盛り上がりにかける気がしたが、全体的な総括エピソードとしては大きな失点もなく、無難にまとめたという印象。ラストということでコンテ演出も監督自ら行い、作監もあり得ない人数が並ぶ、気合いの入った体制。大崩れしなかったのはありがたい。唯一、地下空洞やアトラス内にいるあいだずっと目の下にポイント入ってたのが気になったけどね。光源の向きにこだわったのかもしれないけど、最終決戦や感動の別れのシーンでみんなして目の下に隈があるみたいで余計な気がした。今まで特にこだわってなかったくせに。

 さておき、今回、画的に感動したシーンは大きく3つ。1つ目は、エンディング前の國子の笑顔。一応主人公らしい締めではあったかな。國子の顔ってわりとのっぺりしてるから可愛く描くのが難しいのだが、今回は全体的にいい表情が多かった。2つ目は、美邦様を庇う一瞬のミーコ。幻影のようにふっと現れて銃弾を受け止めてふっと消える。コンマ何秒の動きの中に、ミーコの持つ力強さと柔らかさを見せてくれた得難いカット。そして一番キた3つ目は、小夜子の袖を引く美邦様。お持ち帰れますか?

 シナリオ面では、まずやっぱり一番どうでも良かったのが主人公サイド。天沼矛はあっさり抜けたのに、卑弥呼は宿らず、涼子も移らず。2週前にフルボッコだったはずの格闘戦も、何故か矛アタックで瞬殺。一時的に何か霊的なパワーが宿ったってことなのかな。そしてラスボスである卑弥呼戦には、仲間の力の象徴である特大ブーメランを持って参戦し、こちらも瞬殺。見せ場は……特になし。一応主人公らしい台詞を言っていた気もするが、それだって「私たちの未来は私たちで決める」みたいな陳腐なもんだしなぁ。頑張ったんだろうけど、いまいち応援するタイミングのつかめないヒロインでした。

 他方、今回きっちり泣かせるエピソードを紡いでくれたのが、残りの幼女2人。美邦様はミーコとの別れと、小夜子から受ける初めての体罰。ミーコにハンディキャップを全部持って行ってもらったのはいささか都合が良すぎるが、今まで幼い身で頑張ってきたんだから、これくらいのご褒美はあげてもいいだろう。日の光の中で見る美邦様の抜けるような白さは、國子とは別の、まっさらな未来の象徴かもしれない。

 そして失意のどん底にたたき落とされていた香凛。自失の体だった彼女が、最後の最後、涼子の思惑を乗り越えるべく、メデューサの「視野」を書き換えていた。ここ数週にわたってあれだけ苦労していたメデューサ退治があっさり片付いたのはやっぱりご都合主義ではあるのだが、「両親との再会という唯一の望みが絶たれる」→「メデューサという、夢を叶えるための装置に未来を託せなくなる」という流れから、「生みの親」である香凛自らメデューサの命を絶つ決心がついたと思えば、理解は出来る。そして、何もかも失った香凛(このときの独白で真っ先に「お金もない」から入るあたりが流石だが)。最後に残ったのは、チャンとクラリスという現実の仲間たち。バーチャル空間のみで生き、バーチャルに望みを絶たれた彼女に、きちんと現実から救いの手がさしのべられるエンディングは、非常にきれいにまとまっている。クラリスはなかなかいい女であった。

 他には、出自を説明され、がっかりし、オカマに慰められる国仁。基本的に、モブ。あと、最後の最後でどさくさに紛れて逝ってしまった、我らが武彦。思いの強さは分からなくもないが……何も死ななくてもよかったのでは。涼子取り巻き野郎ズの1人もうっかり巻き添え喰っているが、彼らの死には何を思えばいいやら。貴重な人柱に2人追加。

 最終的に、分からないこと、もやもやしたことが多い話ではある。例えばアトラス体制が崩壊したとて、世界的に炭素経済は続いていくんじゃないかとか、もともと「ダイダロス」のせいで東京の森に住めなくなって移住してたはずなのに、また森に放り出されて大丈夫なのかとか。もともとアニメではそこまで踏み込まないで舞台設定を描いてきたので、考えれば考えるほど穴は多い。しかし、それでも「何となくきれいにまとまった」感を出すにはほどよい最終回だったとは言えるだろう。エンディング後に鳴り響く鐘の音は、12時をさして「新たな世界の夜明け」を意味する。東京空襲の際には「東京の終焉」の象徴として打ち鳴らされた鐘の音が新たな「シャングリラ」の幕開けを告げるというのは、なかなか気の利いた演出だ。他にも、それまでじっとりとしたアトラス内部ばかりが描かれていたのと対比して、ラストシーンはちょっと飛ばしすぎじゃないかと思えるくらいにまぶしい日の光の中にメインキャラクターたちが居並ぶ構図になっており、「夜明け」のイメージが強く打ち出されている。もともと鬱蒼と茂った森のイメージから始まったこの作品だが、空襲で焼け野原になった東京にも、光がさすことできちんとポジティブなイメージを上乗せさせているわけだ。一番の売りだったビジュアル的な美しさが最後の画面に活きているのはうれしかった。

 何はともあれ、無事に風呂敷をたたみきった24話。ひとまずスタッフの人にはお疲れ様の一言を。そして、それなりの構成力と創造力を示してくれた別所誠人監督の次の作品にも期待したい。

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<白>

 

○再録カード

Angel’s Mercy/天使の慈悲(M10)」 C

 だからさぁ、こういう回復スペルはさぁ。

 

Archon of Justice/正義の執政官(EVE)」 R

 PIG能力が「死亡する」になったことの参考例として再録。強いことは強いんだけど、初登場時にどこかで使われたという情報は聞いたことがない。

 

Assault Griffin/突撃するグリフィン(M11)」 C

 リミテッドでは安定のアタッカー。こいつがいるせいで白青ビートが無駄に強い。

 

Auramancer/オーラ術師(ODY)」 U

 実は10年ぶりの再録。環境のエンチャント次第では核弾頭にもなれる可能性もあるが、現在使われるカードっていうと……あるか?

 

Celestial Purge/天界の粛清(M11)」 U

 今回もデーモンさんが理不尽に追放されてるんでしょうかね。黒のメインウェポンが「ファイレクシアの十字軍」である限りは使われにくいよね。あ、でも「殴打頭蓋」が除去れる!(細菌トークンだけ)

 

Day of Judgement/審判の日(M11)」 

 安心性能。これでまた値段が下がって買いやすくなるな。

 

Demystify/啓蒙(ROE)」 C

 実はエルドラージにもいたっけ。アーティファクトが、アーティファクトが割れません。

 

Elite Vanguard/先兵の精鋭(M11)」 U

 昔風に言うと「サバンナライオン(9ED)」。強いウィニーの象徴だったんだけどねぇ。

 

Gideon Jura/ギデオン・ジュラ(ROE)」 M

 アジャニさんを押しのけての収録。合い言葉は「殴ってこいやぁ!」

 

Griffin Sentinel/グリフィンの歩哨(M10)」 C

 今回はグリフィン推しなので、やたらグリフィンがいます。こいつ、リミテッドでも地味地味です。

 

Honor of the Pure/清浄の名誉(M11)」 R

 白は白で白なのだ。今回は徹底的に身内に優しいだけの仕様に。本当に独善的な色だな。

 

Lifelink/絆魂(M10)」 C

 実はM11には収録されてなかったんだな。

 

Mesa Enchantress/メサの女魔術師(M10)」 R

 一期休んでの再録。これと「オーラ術師」と「天使の運命」を見ると、今回の白は久し振りにエンチャント推しらしい。

 

Mighty Leap/力強い跳躍(M11)」 C

 M11新規加入組。リミテッドだと割と強いカードなんだけど、どこに何枚入れるかが案外難しくて、結局抜けたりする。

 

Oblivion Ring/忘却の輪(ALA)」 U

 ジェイスを巡る製作チームの反省に「プレインズウォーカー対策は減らすべきじゃなかった」というのがあったらしいので、そゆこと。地味にアンコに格上げされているぞ。

 

Pacifism/平和な心(M11)」 C

 グラックはこれからもほんわかふわふわした気持ちだよ。

 

Roc Egg/ロック鳥の卵(M11)」 U

 白っぽさは有るカードなのだが、使用実績は皆無。

 

Serra Angel/セラの天使(M11)」 U

 天使元気でアンコがいい。

 

Siege Mastodon/包囲マストドン(M11)」 C

 そういや浅原晃に散々ネタにされてたな……(ここ

 

Stromfront Pegasus/嵐前線のペガサス(M11)」 C

 リミテッドで綺麗なビートはいかがですか? 今回は白クリーチャーサポートがはっちゃけてますよ。

 

Sun Titan/太陽のタイタン(M11)」 M

 結局タイタンサイクルは全て再録決定。まぁ、基本セット神話としては絶妙なバランスなんだな。

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 立派な大人は中学生の裸体を見ても変な気を起こさないという新たな常識が判明した第9話。いやぁ、知らなかった。阿良々木さんは女子小学生相手にも揉ませろだのしだかせろだの言ってましたけどね。私はどっちかっていうと撫子よりも真宵派です(主に中の人的に)。

 新たなエピソードに入った阿良々木さんに寄り添うのは、何故かひたぎではなく神原。しかも手を組んだり寄り添ったりといい感じ。このあたりが羽川のいうところの「薄くて弱い」阿良々木の性格なんだろうが、この手のハーレム作品の主人公なんておしなべてこんなもんだよな。仕方ない、神原も多少目をつぶればいい娘なんだもの。しかも目をつぶる必要がある要素がひたぎよりも少ないんだもの。ホチキスメンヘルよりも百合っ子の方がいいだろ、普通。ただ、さらにかみ癖のある幽霊少女と、今回新たにブルマ幼女も参戦。なにやら羽川とも怪しい雰囲気。もう、よりどりみどりですわ。

 さておき、今回はAパートが延々山道を登って神社で怪異の種と出会う2人、Bパートは羽川との対話、そして撫子のストリップショーという内容だが、色々とこれまでとは違う部分が目立った。まず1つ目は、屋外で、しかも山奥が舞台ということで、これまでのようなこけおどしの背景が使えないという部分。竹林、鳥居などで何とかアクセントを付けているが、緑色を基調とした背景は普段以上に記号としての側面が浮き立ってしまい、なんだかスーファミソフトの画面を見ているような印象。

 そして、なんだか全体的に構図とカメラワークがおかしい。キャラクターの周りを取り巻くようにしてぐるりと動くパターンが多く、決して安易な効果というわけではないのだが、なんだかこれまでとは力を入れる方向が違うのだ。演出を見ると大沼心さんの仕事らしく、言われてみれば確かにそう見えなくもないのだが……いまいちしっくり来ない。実際のところ、巷で噂になっている「シャフトに余裕がない」という理由の方が大きいのではないだろうか。普段からふざけた画面ばかりを作っているので目立たないが、要所要所できちんと見せるものを作ってきたこの作品にも、少しずつほころびが生じている気がしてならない。外人4コマとかで遊んでる場合じゃないぞ。いや、ストリップのパートだけやたらと気合いが入っていたので、この回に関しては文句も出ないんだろうけど……こんな見方でいいのかなぁ。

 シャフトは仕事の元請けが多すぎる。まず「夏のあらし」を作らないっていうのはどうだろうか。 

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 なんだかやたら回想の多い構成になっていた第10話。一期を含めて様々なシーンが折に触れてフラッシュバックしていたのだが、これは最終回が近いからなんだろうか。それとも、今回のエピソードが過去を振り返っての総括になるという示唆なのだろうか。よく分からないが、導入が自然なので「総集編やってるんじゃねーよ」みたいな手抜き感は感じられない。

 ホロを売る、という不穏な密談から一夜明け、ロレンスはエーブに持ち出された商談の話を遠慮がちにホロに打ち明ける。ロレンスが商売の話に首を突っ込むだけでもあまりいい顔をしないホロだったが、今回の話は、なんと見返りに宿屋が明け渡されるという。ロレンスの夢である自分の店構想が、こんなところで突然現実味を帯び始めたのだ。「売る」といっても、あくまで質草として一時的に預ける算段をするだけで、きちんとエーブが元を回収出来るならばホロに害はない。利益と危険をはかりに載せて、ロレンスがいけると判断したらいけばいいと、ホロはむしろ尻を叩く役割を果たした。様々な身辺調査の結果、エーブの話に乗る決断をするロレンス。商売は常に危険と隣り合わせではあるが、果たして今回の勝負、吉と出るのか凶と出るのか。

 今回構成が回想多めになっていたのはホロとロレンスのやりとりにも理由があり、2人が出会った頃からこれまでの、懐かしい台詞や思い出がそこかしこに挿入されている。最初の事件でロレンスが大見得を切った「相手が騙すつもりなら、それをひっくり返せば利益になる」といった発言もそうだし、あの事件の顛末でホロが身を引こうとしたときに創痍のロレンスが必死に彼女を呼び止めたシーン、そして「ぬしが怒ると思ったことを怒っておる」という、どこかで吐かれた台詞まで、いつの間にか、2人の間にも随分思い出が蓄積されていた。今回ホロは「ぬしの隣でごろごろしているのが楽しい」と素直な心境を口にしているし、案外この地で店が持てたら、故郷への旅が辛い結果になったとしても、2人でやっていけると考えてのことかもしれない。身売りの相談を持ちかけられるなど、普通に考えれば男のエゴでしかないわけだが、それを受け入れてあまりあるほどの信頼感が、2人の間には横たわっているのだ。

 今回、2人の他にも個性的な動きを見せるキャラクターが何人も顔を覗かせている。黒パンと銅貨2枚の幸せを伝えてみせる教会脇の物乞い、ロレンスに「狼の匂い」をかぎつけてちょっかいを出す酒場の娘、そして、その生い立ちに大きな波乱を抱えていた、エーブ。この世界でロレンスと会話をする人間というのはどうしてこうもみな一筋縄ではいかない話術を持ち合わせているのだろうか。まぁ、このあたりの虚々実々の駆け引きが、この作品の最大の見せ場なのだが。

 しかし、やはり最強の試合巧者はやっぱりホロ。ロレンスの相談を的確に受け答え、助言4割、苦言4割、茶々2割。手のつなぎ方にまで様々な思惑を込めて、ロレンスを引っ張り回す。ロレンスも、顔に出ないようになればもう少し対抗できると思うのだけど……幸せならいっか。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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