最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜」 5 未だ成仏できない「ゾン100」の亡骸を踏みつけながらスタートした新たな日5枠。毎度のことながら宣伝はバンバン打たれてるし、期待を煽りまくってのスタート。なんだけど……。 え? これ、マジで主人公がゲームしてる様子を見守るだけなの? ……どゆこと? それって……面白いか? いや、まぁ、ゲーム実況がある程度のニーズを得ているのだから、それが実際だろうが仮想だろうが問題ないのかもしれないが……なんかちょっと、久しぶりに「アニメ世界における仮想と現実とはなんぞ」っていう面倒臭い問題にぶち当たった気がします。 話の起点は「SAO」の時代からあって、SAOが始まった時に私がつけた文句は「これ、ゲーム世界で死んじゃう人の話なら、視聴者目線でゲームである必要が全く無くない? 『ファンタジーアニメで、殺されたら死ぬ』と『ゲームのアニメだけど、ゲームで死んだら死ぬ』は本質的に何が違うの?」というもの。そこから「わざわざゲームの話にする意味が分からんからおもんない」という結論にしようとしたんだけど、そこからさらに「いや、視聴者からしたら、それが同値であるなら、普通のファンタジーアニメを見るのと同じ感覚で見たらええやん。ゲームであることに意味はないかもしれないけど、それを理由につまらないことにはならんやろ」という反駁が生まれた(俺の中でね)。「確かに、作中でどれだけ多層構造になっていたとしても、結局生き死にや冒険を描いているのなら、ゲームでも現実でも構わないのか」というので、ひとまず私の中でSAOの評価というのは一旦落ち着いた(まぁ、今でも別に好きじゃないけど)。その後も「防振り」や「究極進化したフルダイブRPG〜」などの似たような作品でこのメタ視点の問題はちょこちょこ再燃しているのだが、まぁ、「いまさらマジになるなよ」ってんで割と抑え込まれている。 さて、翻ってこちらの作品である。マジで「評判がいいと言われているゲームをプレイする主人公」の作品。……改めて、どこを楽しめばいいんだろう……前提条件として、「ゾン100」と同じく日5枠の特権をフル活用して(?)映像部分に文句はない。監督に窪岡俊之、制作がC2Cというのは「便利屋齋藤さん」と同じ座組みで、アニメとしてのクオリティに不安はない。1話目でもクリアで見やすい画面を常に提供してくれているし、動きもチャキチャキしてて文句の出るところはない。ただ、そのクオリティでもって何を描くかって話で……。 ほんとに単にゲームのチュートリアルやるだけなのかよ。しかもこれ、作品の性質を考えたら胡散臭いチートとか、バグとかを使っちゃダメな展開だよね? そしたら本当に「効率的な攻略と優れたゲームスキル」でのし上がっていく話になるの? ……まぁ、それはそれで面白い……んだろうか。「防振り」よりはまだ理解できそうではあるけど……ごめん、1話目ではマジで自分の感情と作品内容に折り合いが付かずになんとも言えない感情だけが残り、「主人公のママンの声がとても良かった」くらいしか感想が出てこないです。私のストライク世代の声優が順調にママさん役になっていくぅ……。
PR ○「トランスフォーマー アーススパーク」 5 なんか分かんないけど日アサに15分枠で始まった。 ショート枠に分類されるし、わたしゃ実は「トランスフォーマー」シリーズにほとんど触れたことがないのでスルーしてもいいかな、と思いつつ、そういや最近Twitter上で何やらトランスフォーマーの話題で盛り上がってる界隈があったな、と思い出してなんとなく視聴。 一応「ビーストウォーズ」が声優無法地帯だったという知識はあり、かつてニコニコ動画全盛期にはそれをネタにした動画なんかもちょいちょい観たことがあるのだが、実物を見るのはこれが初めてかもしれない。冒頭のマシンパート、もう、ほんとに作品世界に合わせる気が1ミリもないようなやり取り、あれって「ビーストウォーズ」だけの文化じゃないんかね。今回は人間パートがすげぇ真っ当にアフレコされてるので、そのギャップが尋常じゃないのよ。流石に現状は続きが気になるのでしばらく見守ってみようと思います。 人間パートについても、ぶっちゃけ事前の情報で「あれ、キャストがストライクすぎるぞ」と思ったのも視聴理由の1つだったりするのでそこは割と満足。両親が小松史法&大原さやか、息子が彩陽で娘が久野ちゃんとかいう、地獄を煮詰めたみたいな一家は実によろしい。特に久野ちゃんがあんまり露骨にロリロリしてない演技になってるのは好きだな。あと、映像部分はアメリカからの輸入ものなのでキャラデザなんかはやっぱちょっとバタ臭いというか、合わない部分もあるんだけど、もうあっちのアニメは映画じゃない通常放送(?)でもこのクオリティってことでいいんでしょうかね。多分トゥーンっぽさを出した独特の塗りの技術は「スパイダーバース」とかで使ってたやつだよなぁ。ほんと、お国柄でアニメの進化行程が全然違うのは人類学的にも面白い題材なんじゃないかしら。
○「ラグナクリムゾン」 6 「フリーレン」が2時間枠ならこっちも1時間とってやる、ってんで長尺放送を行い、なんと1話目にして子安を討滅するという快挙を成し遂げた作品。1話目で死ぬ子安、最近はなかなか見られないよ(ちょっと前までは普通にいた気がする)。 当たり前の話だが、やっぱり導入となって視聴者サイドも「どんな作品じゃろか」と品評するつもりで見ている1話目は長尺の方が入り込みやすくていいですね。まぁ、どのアニメも長ければ長いほどいいってこともなかろうが、最近の長尺1話作品はきちんと意味があるものが多く、今作だって、なるほど30分で切られてたらマジで単なる激鬱作品に成り果てていた恐れがあり、倍の時間できちんと子安をぶっ殺してくれたおかげで目鼻がついた。制作側も浮気性の視聴者層をなんとか取り込もうと色々と努力しているのである。 そうして頑張ってくれているということで、だいぶメタな情報ではあるが「そこまでする価値があると思われている作品」と思ってしまっていいのだろう。制作はSILVER LINKなのでそこまで飛び抜けて作画クオリティが高いというほどでもないが、もちろん頑張って用意したことがわかるくらいの水準には仕上げてくれているし、この激鬱からの打開展開で1話目からカタルシスを与えてくれるデザインは気持ちがいい。過去のいろんな作品と比べてみても、いい具合に興味と期待を集められる出だしになっているんじゃなかろうか。 「あまりに強すぎる敵勢力に人類が翻弄されまくり」な「進撃」要素もあるし、1話目のサブタイトルが「死神が生まれた日」って部分はどこぞの反逆アニメの1話目とも重なる。追い詰められた状況下で主人公がとんでもない能力(もちろん相応のリスク付き)を与えられて盤面をひっくり返す部分はまさにギアス(制約)の物語である。違いがあるとすれば、その中心にこれでもかってくらいに女の子の存在が強調されており、「人類がその人生の全てをなげうってでも救いたいと思うのは、やっぱり水瀬ヒロインなのだな」という本能レベルでの理解がある。どうにもあの子の八重歯の描写が気になって仕方なかったけど……まぁ、声がいいからゆるそうじゃないか。 男の子が強くなるのはやっぱり女の子のためなのだが、どうにも今作のラグナとレオの関係性はいろんなところが歪んでおり、今後の展開に暗雲が立ち込める部分でもある。こんだけ1話目の前半部分で「死ぬで、この子死ぬで!」と煽られて生き残ったヒロインなのだからなんとか今後も頑張ってほしいものだが、ラストで彼女が漏らした台詞は関係性の崩壊を匂わせているようにも見える。レオのために強くなったのに、強くなりすぎちゃった結果レオが必要なくなるなんて悲喜劇がすぎるが……まぁ、そんなことにならずにずっと凸凹珍道中が展開できることを祈っているよ。 さて、下地は準備万端である。あとは「進撃」的絶望世界でラグナがどのように現状を切り開いていくか。神っぽい村瀬くんが鍵を握るようだが、そりゃまぁ、ホイホイ時間跳躍が叶うような世界ならチート風味が強くなってしまうわけで……その辺りの設定にどう味付けしていくかも注目したい。「トータル32年で子安をデコピンで殺す力を得たのか……」っていうのがちょっとズルいような気もするのだが……まぁ、「何万年分もの経験値を一気に得たよ!」みたいなチート設定よりかはまだ説得力あるのかも……。
「はたらく魔王さま!! 2nd Season」 ―→4 とりあえず、アニメとしてのクオリティの低さは第1クールから変わらず。慣れなのか風化なのか、前期の時よりもマシになったような気もしているのだが、それでも10年前の「1期」とは比べるべくもないので、とりあえず「残念2期」の烙印を拭い去るまでには至らなかった。 でも、シナリオラインのノリというか勢いみたいなものは後半戦の方が好きだったかな。第1クールに比べるとエンテ・イスラ突入後のシリアス展開がメインで、ギャグの比率が下がって作画のサムさがあんまり気にならなかった。いや、ガチバトルになった方が作画の悪さが足を引っ張るだろ、と思われるかもしれないが、画作りしてる人たちの意識の問題なのだろうか、「バトルを省エネで誤魔化す」手法の方がまだ画面として成立してたと思うのよね。とにかく、絵の軽さは大きなマイナスにならずに済んでいる。その上でちゃんと話が進み、10年にわたる(?)長い物語のけじめとしての役割は最低限果たせていたとも思っている。ここまでがっつり魔王&勇者が元の世界に戻ることになるとは思ってもみなかったが……それでも設定上の破綻はなく、「これがやりたかった展開なのだろうな」という納得感もある。最近のなろう文化と違って、この時代のラノベの転生はちゃんと目的意識があってやってる設定だからねぇ。 もちろん、だからとてこの展開が面白かったかってのは別問題だし、どんだけ誤魔化したところで「もっと作画で頑張れただろ」という気持ちに変わりはないので評価としてはネガ要素が先んじてしまうのはしょうがない。一応、今作を「待ち続ければきっとあの作品も、あの作品だって2期はありうるんだ」という希望の星に……しづらいなぁ……。
「実は俺、最強でした?」 4→3 今期ワースト作品は「レベル1〜」か「聖者無双」のどちらかだと思うのだが、そうした異次元のダメさを誇るなろうに紛れて誤魔化そうとして、やっぱり誤魔化せなかったのがこちらの作品。作画がダメとかじゃない、非常にネイキッドでプリミティブななろうテイストが味わえる模範的なサンプルである。 これと「おかしな転生」が今期なろう中堅枠で並び立つことになると思うが、「おかしな転生」と共通するのは作画状態はそこまで悪くないということ(あと主人公が村瀬ボイスであること)。こちらの作品はスタジオがろくに元請けも担当したことがないようなところだったのでダメかと思っていたが、意外に安定品質で最後まで走り切った(まぁ、別に褒められるようなもんでもないが)。そうして画面を見てる分にはあまり不快感が無いのは助かるのだが、その分、純正なろう筋の展開がいちいちキツい。今期なろうを並べてみて案外減ってきているのだが、テンプレートからそのまま切り出してきたやれやれ系無気力主人公の立ち居振る舞いがいちいち神経を逆撫でするように作られており、オレツエームーブの真髄を見せつけてくれる。さらに今作ではなんと現世とネットが繋がるという、どこぞのネットスーパー料理野郎以上の「なんじゃそりゃ」がおまけ程度の設定として与えられており、「もう、異世界を書くつもりすらないじゃん」と呆れる他ない。しかもその「現世とネットがつながっている」がメインコンセプトとかじゃなくて本当に「その方が話が早いし、もうネットでアニメ見られるようにしとこ」くらいの適当な設定として与えられており、多分諸々の別パートでも作品世界をぶっ壊す設定が転がっていたことだろう。 「主人公はやる気がなくて引きこもりたいだけだから、どんな無茶苦茶な能力を持っていてもこの世界に大きすぎる影響は与えないんです。だから大丈夫です」と言われるかもしれないが、そしたら考えてほしいのは「そんなどうでもいい人間の話を誰がみたいねん」ということである。単にその辺歩いてるだけで絶賛されちゃうような異世界ヨイショムーブの中を、なんだか面倒くさそうな顔で、ただ全てを甘受して自分から何もしない自堕落な主人公。それでも放っておけば周りから女の子が集まってきてやれやれハーレムが結成される。そしてそのヒロイン勢の筆頭が特に理由もなくセンスの塊である妹。もう、好きにしてくれ。 一部「妹が可愛いから見てられる」という風潮もあり、1クール早いアーニャ・フォージャーとしてのニーズが一定数あったようだが、もう、ロリッ子1人が可愛い程度では耐えられないものもあるんだ。大抵のことは耐えられるみたいな口ぶり。あ、種さんご結婚おめでとうございます(よりによってここでか)。
「うちの会社の小さい先輩の話」 4→4 正直1話目以降に特に新要素もなかったので減点してもよかったんですが、一応、サブヒロインのゆみりが可愛かったのでその分だけ忖度しました。 まぁ、この手のイチャイチャ系は本当に雰囲気が合うか合わないかだとは思うんだけど……肝心のメインヒロインである「先輩」がさ、「小さい」ってのを売りにしてるんだけど、「猫っぽさ」みたいなものを割と前面に押し出してくるじゃん。そこが微妙に気に入らんかったのよね……曲がりなりにも会社の先輩なわけでしょ? 愛玩動物みたいな可愛らしさを発揮して後輩とイチャイチャする図がなんか卑怯な気がして……というか、猫は猫そのものが可愛いのであって、「猫っぽさを発揮する人間」は単なる「おつむが足りない人」なのよ。そういう愛で方はあんまり好きじゃない。 映像は取り立てて特徴はないが、上述の通りの理由から特に先輩がネコっぽくデフォルメした時のあざとさがややマイナス。いや、多分このキャラ設定で貧乳だったら減点してなかったと思う……。巨乳とネコ属性、致命的なまでに相性が悪すぎる気がして……(個人の感想・性癖です)。「なんとか先輩を魅力的なヒロインにしなきゃ」ってんで要素を盛り込みすぎて渋滞起こしてる感じかな。社会人生活ってこんなにユルくて大丈夫なのかという心配もある。同じシーズンに社畜の無惨な勤労生活を描いた作品が複数あったからなぁ。……単なるやっかみではないかと言われたらそうかもしれん。萌えアニメの設定にやっかみ出したらもう末期じゃないかい? まぁ、この手のTwitter発信みたいなひとネタヒロインものはこんなもんよね。 「BLEACH 千年血戦篇 -訣別譚-」 ―→― これもまぁ、現段階で何か言う意味もなさそうだから一旦スルー。いや、別にいいとか悪いじゃなくて、どうせ続きがあるんだし、訳わからんから適当に見てるだけだし、あんまり評価する意味がないと思ってるだけ。 適当に見てるだけなんだけど、適当に見ても程よく笑っちゃうセンスがすごいね。気合いが入ってるので最近多いリバイバル作品の中でもトップクラスの作画状況だし、比較的恵まれた作画リソースで、ほんとに馬鹿みたいなバトルが繰り広げられる無駄遣いの陶酔感。今期は(今期も)私のイチオシ、マユリ様の活躍が光ったのも嬉しかったですね。 しかし……BLEACHってこんなに適当な能力バトルだったっけ。俺の記憶してる範囲だともうちょい「少年漫画らしさ」みたいなものにこだわってた気もするんだが……ほんと、能力設定が「さっき思いつきました」みたいなのばっかりで笑ってしまう。それでも「適当すぎるだろ!」みたいなツッコミを超越したところでオサレバトルが繰り広げられるのが最大の魅力なんだろうなぁ。クインシー連中、ほんとに「なんでそんな能力なん?」って変なのしかおらんな。個人的にはそんな中でも女の子軍団……っていうかおいちゃんと奈央坊の活躍が際立ってたのもありがたいところです。あと比較的珍しい「悪そうなサトリナ」が楽しめたのも評価ポイント。中の人の話題が多くなるのは、適当にしか観てないからです。
○「め組の大吾 救国のオレンジ」 5 土曜夕方の読売枠、新作はこちら。相変わらずサンデー勢力が強いなぁ、と思いながら見始めたのだが、無印の「め組の大吾」はサンデーだったけどこちらは月マガ連載とのこと。まぁ、音羽系列なのでマガジン・サンデー間で動くのはそこまでおかしなことではないけども。 原作は未読。無印作品も全部未読で、名前は聞いたことがあったけど作品の中身は全然知らない。「あれ、無印も昔アニメになってなかったっけ?」と思い込んでいたのだが気のせいだったらしく、多分作者が同じってんで「capeta」とごっちゃになっていたのだろう(「capeta」もさっぱり観てないけど)。まぁ、「消防士をテーマにした作品だ」ってことくらいは当然知ってるし、消防士が主人公ならどんな作品なのかはおおよそ想像できるけどね。 というわけで1話目はそんな予想からあんまりはみ出すこともないスタート。いきなり大都市壊滅シーンから始まって「ゾンビパンデミックかな?」と不安になったが、そこから話は出会いの物語へとロールバックしたので、あの大災害はあんまりメインで描かれることはなさそうだ。1話目は「運命の3人」というサブタイトルになっており、主人公っぽい八代拓のキャラ、そして「大吾」という名前の榎木キャラ、ヒロインポジションの佐倉さんという布陣が中心になる様子。「大吾」がいたので「あれ? どういう時代の話なんだ?」と首を傾げたが、こちらも確認したところどうやら「め組の大吾」の「大吾」とは別な大吾らしい。ややこしいな。まぁ、同じ名前の若者が、旧版大吾に命を救われたとかなんとか、そういう話になるんじゃないかな。どの程度旧作と絡みがあるかで理解しやすさも変わってくるのだが……「MIX」みたいに「元ネタ分からないと観てても意味ないよ」みたいな展開は勘弁してほしい。さすがに20年以上も経ってからの続編だったらそこまでがっつり絡み合うこともないとは思いたいが……いや、どうだろうな。キン肉マンだって原作知らなかったら読む意味ないわけだし……このリバイバルの風潮、ほんとのほんとに大看板の作品以外だとユーザーを選抜してしまうデメリットがだいぶ大きい気がするぞ。 アニメの方はというと、土曜読売枠って基本的に「(ヒロアカ以外は)大したことない作画で流す枠」っていうイメージがあったのだが、こちらの作品はブレインズベースの制作ということで画面はかなりかっちりしている。比較的頭身の高いキャラにリアル路線の背景描写。シリアスなストーリーも加味するとあんまり休日の夕方にだらだら楽しめるような作品にはなりそうもないのだが、スタイリッシュ・消防官アクションがいい画で見られるならそれはそれで面白そうだ。ただ、人命にかかわる仕事だから厳しいってのは重々承知だが、やっぱこういうバリバリに体育会系の現場描写は苦手である。引きこもり陰キャはこういう描写だけでも精神ダメージを喰らう。みんな、火の元には気をつけろよ。
「デキる猫は今日も憂鬱」 4→6 今期何かと気になったGoHands作品の2本目。GoHandsアニメついてのあれこれは「すきめが」の項目参照。その上でこちらの作品は、「慣れたし、味わいもよくなった」という事例である。 映像についての基本的な評価は大筋では「すきめが」と変わらない。GoHands特有のクールでごちゃついたデザインはあんまり作風に合わないと思っていたし、情報量の多さが武器になる作品ではないので、この作画である旨みはあまりない。ただし、今作はそこに1点だけ大きな違いが生じる。それは大型獣と化した非実在にゃんこ、諭吉そのものである。 「すきめが」には存在しない「非現実」の存在は、徹底的に現実世界に寄せて執拗に細かく描かれた世界を作る理由となる。誰がどう見てもリアルに寄せた都会の風景に、ただポツンと現れる変な猫。このミスマッチを狙えばGoHands作画にも意味がある。1話目時点では「この作画だから諭吉が浮いちゃうじゃん」と思ってしまったが、どんな作画であろうとも、諭吉は世界から浮いてしかるべきなのだ。そうして「おかしなもの」であるはずの諭吉という存在をあの手この手でいじり倒し、少しずつ魅力を引き出していく。そんな作劇なのであれば、最初から思い切り違和感を引き立たせて「変な猫」の「変さ」を強調するデザインはきちんと意図されたものだったということだ。もちろん、そうして作られた諭吉というキャラクターが魅力的であることは必要条件だが、「そこさえきちんと描けてればいい作品」で手抜かりはなかったと思っている。中心がはっきりしてれば、あとは単に「作画がいいアニメ」になるのよね。 そしてこれは嬉しい誤算というか、想定してなかった楽しさではあるが、思いの外「ポンコツOL福澤さんの日常」という要素も楽しかった。幸来さん、可愛いよね。石川由依ボイスの絶妙に「ちゃんとしてそうで抜けてる」感もおいしくて、彼女が諭吉に甘やかされたり、どやされたりする日常風景は思いの外滋養成分に満ちていた。穿った見方をすれば「頑張って働いてるアタシ、家に帰ればあたしのためになんでもやってくれるスパダリの諭吉」という少女漫画的配置でもあるのだが、単なる甘やかしで終わらずに飴と鞭で「ダメ女を育てる猫」という滑稽な構図がちゃんと活きているのである。 「猫キャラなのに猫としての可愛さを求めにくい」というヘンテコな諭吉を最初はどう受け止めていいかわからなかったが、やっぱり猫は可愛い。CVが安元だろうと、その事実に変わりはない。今作を見た後にAT-XのCMを見ると、また味わいが変わる。そうでもない。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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