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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「王様ランキング 勇気の宝箱」 ―→5

 最終回シーズンにはまだ早くない? と思ったけどもう6月も折り返してんのか……。忙しない世の中、あっという間に終わりはやってくるのである(まぁ、今作は10話しかなかったからだけど)。

 というわけで今期一発目の最終回はこちらの作品。そして、「10話しかなかった」のも仕方ない内容ではある。何しろアニメ1期で描かれたメインシナリオの間を埋める「追加エピソード集」という類を見ない形式での1クール放送である。そりゃ話数が稼げなくてもしょうがない。そして、そんな特殊な構成なので元々のシリーズファン以外にはあんまり響かないお話になっちゃうのもしょうがない。

 そもそも放送から1年が空いちゃっているのでメインシナリオだって若干忘れ気味なところに、時系列も視点もバラバラのお話を五月雨式に連打されても、正直その全てを受け止められるだけの心構えがない。そういう意味ではほんとのほんとに今作が大好きで、原作漫画から入ってアニメも堪能したようなコア層に向けた「アペンド」という位置付けだと見るべきだろう。多分、今作の小話がいい具合に刺さって毎週幸せな気持ちになれたり、辛い気持ちになれたりした人もそれなりにいたのだとは思う。キャラに寄り添った丁寧な作劇は相変わらずだし、1期からのテイストを維持した作画体制などにも抜かりはない。というか、作画だけでみりゃこのオリジナリティ溢れるデザイン性はそれだけでも評価できるものである。私がそこまで熱心なフォロワーでもないのにある程度退屈せずに最後まで追いかけられたのも、この独特な世界観の描出があったおかげである。個人的にはミランジョが絡んだ話とか、ほんとに古い時代の話がマジで絵本風の絵柄で作られてた部分は本当に好きでしたね。昔好きだった「オーディンスフィア」っていうゲームの映像をちょっと思い出しました。

 そうして「ちゃんと作られているな」というのが分かるだけに、「できれば新規組でもとっつきやすいよう、これらの内容もまとめて全部本編にしてくれりゃよかったのに……」というないものねだりが出てきてしまうのもしょうがないことなんじゃなかろうか。いや、どうなんだろ。今回描かれたエピソードは、後から「小話」として挟まれたからこそ輝くものだった可能性も大いにあるんだよな。今回みたいな「脇の」お話を本編の合間に逐次入れていったらテンポが悪くて大筋を描く邪魔になった可能性もあるし。それこそアペンドの文化ってのは昔からあるわけで、「本編に入れずに後から語る」ことの意味ってのはもしかしたら案外大きいのかも。もしそれなら、今作に文句を言うのも野暮ってもんだよなぁ。

 とりあえず、こんだけのクオリティでトータル3クール作ってもらえたのだからファンは幸せだったんじゃなかろうか。私はというと、今期はヒリング様の活躍シーンがあまり多くなかったのは残念でした。要所でいい存在感は見せてたけどさ。

 

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 ぶろっこぶろっこぶろっこりーがなんだって? 第9話。なんで子役に歌わせるCMは子供に人気のなさそうな野菜ばっかりなんや……(子供の人気が欲しいからじゃないですかね)。

 ようやくルビーの方にもスポットがあたり、女の子3人が実に賑やかなお話。まぁ、おかげであんまりメリハリがあるわけじゃなし、「アイドルもの」としての方向性はどんなものかといささか懐疑的にはなるが……もちろん凡百のアニメと比較すりゃ作画も何も桁違いだからこれだけでもそれなりに面白くはあるんだけど。個人的にはどうしてもMEMちょ(の中の人)が好きすぎるもんで、彼女の一挙手一投足が気になってしょうがないですけどね。7つサバ読んでもJKで通用してるってことは、そんだけ素材が素晴らしいってことじゃんね。いや、動画配信者はそれこそ自分で加工し放題だろうから誤魔化せる範囲も広いのかもしれないが……私は中の人なら30超えた今でもJKで通じると思ってますよ(神格化に近い圧倒的過信)。

 というわけでこれまで形だけだったB小町が正式始動し、3人のメンバーであーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返すことに。純粋にMEMちょという職人が加わったことで配信者としてのスキルアップは果たせたが、流石にそれだけじゃぁアイドルは名乗れない。そしてもちろん、ルビーの目標は母の背中を追うことであるから、配信だけで満足するわけもない。いざ表舞台に立とうとした時に、三者三様の「アイドル」観が色々と揉めることに。

 そもそもモチベが全然違うという問題が根底にあり、とりあえずなんでもいいから「アイドル」がやりたいという直進オンリーなのがルビー。経験もなければオツムもなく、爆進するだけだがそれこそがヒロイン気質とも言える。今回、ようやく出番が多くなってたっぷり追いかけられて初めて気づいたのだが、ルビーの立ち振る舞いって、多分意図的にアイに寄せてる部分があるよね。いや、「ルビーが」じゃなくて「制作側が」。多分生駒ゆりえが高橋李依に寄せてるということなのだと思う。そうして「母の背中を追いかける情念」みたいなものが滲み出ているのである。

 他方、モチベが断然低いのが有馬かなであるが、彼女の複雑な内面と、アクアに対する面倒臭い想いの強さがことさらに強調され、「やっぱ今作のメインヒロインはどう考えてもこいつだよなぁ」と再確認させられた感じ。まぁ、やってることは本当に卑屈なだけなので鬱陶しいといえば鬱陶しいのだが……彼女がブレーキをかけないと残りの2人でどこまでも暴走して収拾がつかなくなるだろうし、グループのブレインとしてやはり中心に立つのは彼女になるのか。……このお話の流れでルビーがセンターに立たないのもどうかと思うが、今回の顛末を見たらやむなし。

 そして、モチベでもテンションでもちょうどルビーとかなの間にいる感じなのがMEMちょということになる。彼女はどっちかってぇと技術班としての補強がコンセプトな気がするので、別に歌が下手でもあんまり気にならないとは思うのだが、アイドルグループを名乗ってんのに2/3が音痴ってのはちょっとまずいかもしれませんね……いや、確かにルビーが言うように「最初は下手だった子が少しずつ成長するのを見守る」っていうのも推し活の1つの醍醐味ではありますよ。どこの誰とは言わないが、私も現在進行形で下手くそだったところから少しずつ逞しくなってる子を見守ってる状態ですし……でもさぁ、カラオケの採点で50点前後って……普通のカラオケ採点だと逆に難しいレベルの点数なんよ。一通り知ってる程度のレベルでももうちょい上の点数になるんよ。……大丈夫か、B小町。

 女の子たちがキャピキャピしている裏で引き続きアクアの暗躍も続いているが、接触をもった番組Pが想像以上に強かな人物だったこともあり、アクアが想定していた以上の進展があるかもしれない。ここでまさかの劇団ララライに繋がっちゃうあたり……因縁ですかねぇ。もうまもなくこのアニメも一旦終わりを迎えると思うんですが、最後にもう1回あかねに活躍のチャンスはあるかしら?

 

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 嵐の前の穏やかさ、第11話。絶対来週は一波乱あるのが確定なので……今回くらいは、各方面からの温かみを享受しようではありませんか。

 さて始まった文化祭。相変わらず忙しそうにパタパタと動き回る美津未は、普段は見えない色んな友達の「周りの環境」が見えてしまってちょっとブルー。仲のいい友達には違いないが、自分以外はほとんどが東京出身者で、すぐ近くの手が届くところに「中学までの輪」がある。外面の良い江頭さんは当然だし、誠にだって中学時代にずっと付き合っていた濃い友達がいるのだ。もちろん美津未だってふみちゃんみたいな大親友がいることはいるが、残念ながらそれも遠く石川の地。今回の文化祭ではどこか疎外感を覚えてしまっていた。

 しかし、そんな美津未の面倒なブルーも、今の友達グループはしっかりとフォローしてくれている。一番のきっかけになったのは「中学時代の人間関係で色々あった」という村重さん。彼女はほぼ中学までの友人関係を切り捨てており、さらに現在進行形で(特に異性との関係性で)他人には分からない悩みを多く抱えている。その分、気兼ねなく付き合える美津未たちのグループが本当に大好きなようで、いわば美津未と同じ「高校デビュー」の変形版なのかもしれない。誠意を持っての関係性なら年月なんて関係ない。そう言ってくれた村重さんの一言に、美津未は心が軽くなったのを確かに感じた。まだ半年しか経ってないけど、江頭さんとの距離感は随分変わったし、もしかしたら一番ずけずけものを言い合えるのは彼女かもしれない。相変わらずコミュニケーションが下手な誠だって、今の友達である村重さんや美津未のことを大切に思ってくれている。この関係性は、間違いなく美津未が東京に出てから手に入れた財産であろう。

 もののついでではあるが、兼近部長もなんだか報われていたようである。久しぶりに会った知り合いに演劇の内容を絶賛されてタジタジの部長。直前で村重さんの言っていたように、きちんと自分の作った作品と向き合って評価してくれる人間というのはそれだけで貴重なものである。ましてそれが絶賛の嵐だったりしたら、そりゃぁ嬉しいに決まっているさ。彼の大願も、ここで1つ叶えられたのかもしれない。そして、兼近はそんな結果を出したこの度の演目も「ゴール」だとは全く思っていない。「食事とか睡眠みたいな日常の当たり前の行為に、ゴールなんて見えるものか」というのはなかなか的を射た発言な気がする。もちろん夢や目標を大きく掲げることは大事だが、それが終わってしまって人生に意味がなくなるようでは話にならない。ただ高みを目指したいという青臭い向上心は、まだまだ先の長い高校生の人生を考える上で、単純なエネルギーにしていただきたいところ。小難しいことを考えすぎる聡介の場合は特にね。

 というわけで、さまざまな「救われた」関係が先に描かれ、さて、物語の焦点はいよいよ聡介へと絞られていく。まず登場したのは動物園の時にちょっと触れた弟くん。志摩家の複雑な事情のせいで聡介はこれまでこの3歳児に面と向かって対峙したことがなかったらしいが、学校という(弟君にとっては)非日常の空間で、ついに兄弟が本音でぶつかり合うチャンスが生まれた。弟君、3歳児とは思えないくらいに分別があってお利口さんやったな……今回の描写からしてママンもやっぱりいい人のようで、かつて色々と苦労をしていた分が、現在は少しずつ報われている段階なのだろうか。ここでもう一波乱起こってこのお母様の顔が曇るのが一番辛いところだが……。

 奴が来るんだよなぁ……聡介は部長先輩の演劇とその評価を見て、おそらく「演じること」への引け目が幾らか払拭されて前向きになっているタイミングだと思われる。弟との関係性がちょっと前進したことも、彼にとっては大きなプラス。この文化祭で何か殻を破れるタイミングかと思ったのだが……頑張って欲しいね。色々とややこしい事情を抱えているので、美津未が単純な力業で乗り越えてくれるかどうか……聡介、もうクラス全員に助けてもらうくらいのキャラでもいいと思うのよね。悪い奴じゃないんだしさ。

 

 

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 ショタレオ、ショタアヌビス可愛すぎじゃろて、第9話。なんかさ、今期は色んなところにカワイスギが溢れててもふもふ好きにはたまりませんね。

 あ、言いたいことは以上です。とにかくショタ王がほんと可愛くてね。あのもふもふがおっきくなったらあんなふうに……まぁ、なるか。なるなぁ。大きければ大きいでこっちももふもふには違いないからな。サリフィが普段から王に寄り添ってもふりまくってる理由が、今回のショタスタイルを見て改めて理解できたわ。あの一族、幼少期からあんだけのモフ度合いだとすると、普段からのケアがめっちゃ大変そうだわ。前回の海洋生物連中との仲の悪さも納得だわ。あんなん、水に入りたくないもん。

 とまぁ、モフ具合だけで話を終わらせてもいいんだけど、今回はアヌビスが王に心酔している理由が語られたおかげで、ますます露骨なレオageが行われた状態。まぁ、基本的にはおもしれー女withスパダリな作品だし、オレツエー作品でもないのでアゲられるところは思い切りアゲてもらって構わないですけどね。そのついでに、アヌビスの頑なな様子がさらに解像度を増したのもいいところじゃないでしょうか。わたしゃこういう「とにかく頭でっかちで融通が効かない奴がどっかで転ぶ」姿を見るのがとても好きなので。アヌビス、絶対に悪いやつじゃないってわかってる安心感がすごい。ショタアヌビスはモフれないけど可愛い。

 あとはまぁ、アヌビスがくぎゅぅ、レオがゆーみんという、ショタの殿堂みたいなキャスティングもあまりにも阿漕で実によい。釘宮理恵の仕事は放っておいても途切れないだろうからそっちはいいんですが、わたしゃゆーみんが元気にショタ役やってくれてるのが一番嬉しいです。末長くショタ。

 

 

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 その展開は予想してなかった……第10話。ここにきてクライマックスにきっちりあげていけるシナリオラインは素直に魅力的。ちゃんとやりたいことができているアニメ。

 今回はとにかくサブタイトル通りの内容。当然「幻影」と書いて「ファントム」と読むわけだが、オーディション開催にあたり、自分の限界に挑まんとするメンバーがそれぞれに自分の武器を振り翳し、6者6様のファントムを作り上げる。そう、ここの数字が「6」というのがとんでもない事態になっているわけだ。

 まずはぱんだと知冴。こちらはまぁ、形式上はエントリーしてるけど、実際には早期リタイアするだろう噛ませ枠。一応先輩たちに花を持たせる意味で今回きちんと「ぱんだも知冴も、それぞれに個性を発揮していいファントムが作れそうやなぁ」という様子を見せておきつつ、各々が「でも脇役も面白そうだよね……」とちょっと欲を出している様子も描かれている。流石に先輩であるぱんだ達がオーディションでなすすべもなく破れる展開はちょっと可哀想なので、多分次週のどこかで「やっぱエントリー取り下げて脇役に回りまーす」っていうスタンスになるんじゃないだろうか。ぱんだはともかく、知冴の方はそこまで主演を狙うモチベも高くなさそうだしね。まぁ、仮にどっちかがファントムに選ばれてれば、相方は意地でもクリスティーヌを取りには行ったんだろうけど。

 役のイメージに合わないので出てこないかと思われていたがここで出てきた、新妻八恵。魔人役の時と同様、彼女のオールマイティな最強センスにより、ファントムだろうがなんだろうが、さっさと役に「潜って」大枠は掴んでしまっている様子。ここで八恵がいなきゃオーディションが茶番に成り下がってしまうので、まぁ出てくるのは必然だろう。そして、そんな八恵のエントリーに尻込みしていたが、同様に出てこなければお話にならない鳳ここな。彼女も「アラビアンナイトの奇跡よもう一度」とばかりに、難しいファントム役に名乗りをあげたが……まだまだ自信は持てていないようで、さて、ここから主人公パワーで巻き返しが図れるかどうか。

 そしてこの度一気に台風の目となったのは我らがカトリナさん。前回時点で「ラスボスは八恵じゃなくてカトリナにやってほしいなぁ。彼女の方がここなに向ける熱量がクソでかいし、いっぺん挫折を味わった天才は、ここから再び立ち上がるドラマが盛り上がる」と書いていたが、まさにその通りの展開。彼女は一度辛酸を舐めた経験をファントムの怒りと孤独に移し替え、「超集中」という近距離パワー型で一番強力な己がセンスを徹底的に磨き上げる。その集中力はまさに鬼神の如く、ひたすらに潜って潜って、落ちて落ちて。普段なら神々しいばかりの光を放つ「センスの目」がこの度は暗闇にギラリと赤い光を放つ悪魔のごとき様相。「堕ちた」天才の演技に、なんとあの新妻八恵までもが飲み込まれてしまう。もう、あの一幕で此度の格付けは終わっている。少なくともファントム役に限っては、もうおそらく八恵がカトリナを超える術は残されていないだろう。

 そうしてカトリナが捲土重来を成し、最後の試合は大々的にカトリナVSここなの同期対決になる……と思いきや、それだけでは片付かないのが今作の妙味。そう、6人目の可能性、静香の内に燃え上がる「演じたい」という欲求。そこに、新たな役者がいた。

 静香という存在は間違いなく「ここなのセンス」である。だからとて単なる写し身ではなくちゃんと自我もあり、独自に動くことができる「別個体」であることはこれまでも何度も確認されてきたはずだが、「ここなを置いて自らが舞台に立ちたいと願う」流れは全く想定していなかった。いや、現段階でもまだ静香がそのように願っているかははっきりしていない。あくまでここなの演技を押し上げるための「システム」に徹するならば、此度の自らの情動すらもここなの力へ変転させて頑なに舞台に乗らない可能性ももちろんあるだろう。しかし、今回の演目、中心となる人物が「舞台を見続けながらも、決してその上に上がることなく、暗闇の中に潜んでいたファントム」であるというのがあまりにも残酷で、業の深い部分である。ファントムの孤独を演じながら、静香は何を想ったのだろうか。ここなという名の「クリスティーヌ」を舞台にあげ、華やかに彩ることだけを使命に生み出され、決して表舞台には上がらない影の存在。静香こそが、まさにシリウスにおけるファントムである。静香もそのことをどこかで認識している節があり、「潜る」ことの精度がまだまだ深まっていないのは、これ以上の深淵を見た時に、静香自身のレゾンデートルをも揺るがせにするリスクを感じているからなのかもしれない。

 しかし、彼女は観てしまった。自らの命すら削り、人生の一部をファントムにもぎ取られたかのようなカトリナの演技を。そこにカトリナが至ることができるのなら、何故自分に出来ないものか? 静香という存在は、スポットを浴びるために生まれてきたのか否か。

 彼女の中で、結論は出たのだろうか。ここなと対峙し、静香は何を語るか。純然たる「舞台で演じるためだけの存在」が、このアニメのフィナーレを大きく左右する。

 

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 良き姉、良き妹、すなわち良き姉妹、第10話。前回「エロい」しか書かなくて申し訳なかった。お姉ちゃんはお姉ちゃんでちゃんといい人でしたね。

 前回全然気にしてなかったんだが、天文部での合宿って、つまりは部員2人だけでのしっぽり小旅行ってことになるわけで、もしお姉ちゃんが付き添いを名乗り出てなかったら、そりゃもう不純な異性交友が懸念されるとんでもない事態であった。よくもまぁ、こいつらしれっと提案して実行にうつせたもんである。まぁ、一応顧問の先生もついてくれてはいるのだが……思いのほか刺激的な夏のイベントになりそう。ねーちゃんの方も、そうして伊咲が男と小旅行するなんてことになったら普通は認めてもらえない、という判断から率先して自分が付き添いに名乗りをあげたのかもしれない。

 伊咲の姉、名前を早矢というらしいが、彼女は前回、「伊咲に比べるとなんかユルくて適当な奴」として登場。エロさこそ魅力ではあったが、はてさてどんな人物かとちょっと引き気味で見守るのが限度だった。しかし、今回はきっちり彼女の内面に掘り下げ、過去エピソードが自ら語られるに至って、きちんと妹のことを考えてくれている立派な「大人」であることが判明した。なるほど、こんなご家庭に育ったおかげで、伊咲もあれだけ健やかに成長できたのであるな。「アンダーはブカブカなのにカップが足りてない」状態らしいですが。……姉妹でブラを共有するのって抵抗ないんでしょうかね? これ、流石にパンツは嫌だよね? ブラってその程度の代物なのかなぁ。

 まぁ、男兄弟なしの2人姉妹ってのも色々と複雑な関係性がありそうなのだが、伊咲の場合は「妹が先天的に心疾患を抱えている」というのがだいぶ特殊だった。早矢からすれば「両親も周りの大人もみんな妹の心配ばっかしてる」ってんで不貞腐れるお約束の家庭環境だったようだが、幸い伊咲がそのような状態に甘んじてダメになる人間ではなく、身体が弱いなりに精一杯生きようと努力するまっすぐな子だった。そのおかげで姉もまっすぐに妹を見ることができるようになり、「自分だけは可哀想と思わない」という小さな決心は、幼い家族に向けるものとしてはかなりシビアだし、自分に対しても勇気のいるものだ。しかし、この姉の接し方があったからこそ、今の伊咲も卑屈にならずにここまで元気印で育ってこられたのだろう。もちろん両親からの寵愛もあるのだろうが、姉の「過度に世話を焼かない」接し方も、きっと大きな優しさの1つだ。

 そんなわけで、おねーちゃんからしたら長年自分が面倒を見ていた妹に男が出来たってんで気が気じゃないわけで。まずはじっくり相手を観察、時に誘惑し、時に突き放し、あの手この手で丸太を引っ掻き回してその性根の部分を探る。丸太も「恋人(仮)のご家族」が相手ということでめっちゃ緊張したと思うのだが、合宿での開放的なテンションもプラスに働いたのか、自分なりの伊咲との距離感をあまり恥ずかしがることもなく素直に早矢に伝えることが出来た。流石に頼り甲斐満点のスーパー彼氏とはいかなかかったかもしれないが、丸太が伊咲に向ける視線は、おねーちゃん目線でも至極真っ当で、理想的なものだった様子。ここにきてついに、悲願の「バトンタッチ」に辿り着いた。別に早矢が1人で伊咲を育てたわけじゃないのだから具体的に何かの権利が委譲されたってことでもないだろうが、もう、一番近くで伊咲を見てやる役割は姉のものではない。子供が成長して大きくなれば、いつしか親兄弟から離れ、新しい世界で、新しい家族を見つけていくのだ。そのバトンが、ちょっと気の早い高校生の夏に、いつの間にやら行われていたのである。

 あとはもう、おねーちゃん目線だって「お幸せに爆発」しかないわよ。こんだけ周りから見て祝福しか受けそうもないカップルもなかなかないよなぁ。

 

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 「猫とSNS/メディア」だけでも色々と語るべきことはありそうやな……第10話。ほんとに猫の写真撮るだけで1話分費やしたぞ。なんて潔いアニメなんだ。

 今回は久しぶりに登場する動物がほぼ猫だけ、そして暴れ回るのもリザだけという原点回帰のお話になっており、やっぱりこれこそがカワイスギだよな、という安心感に溢れる展開。もともとリザ(花守ゆみり)のパワーに惚れ込んだところからスタートした作品だし、どれだけ長いこと地球で暮らしてもさっぱり猫への耐性ができずに震え続けているリザさんのリアクションの丁寧さは本当にありがたい。よぞら君も常にフルパワーでサービスを振り撒き続けてくれるのは偉いよな。今回登場したしろみちゃんもそうだけど、今作の猫たち、あまりにも躾が行き届きすぎている。帽子のっけられて嫌がらない猫って、多分それなりに訓練受けてる子だと思うんだけど……よぞらは初体験でいきなり受け入れてるしなぁ。

 というわけで、「リザさんが楽しそうでなにより」というお話だけなのであんまり感想もないので、せっかくだから「猫動画」についても私見をここに記録しておくと、わたしゃYouTubeとかの試聴時間はそれなりにダラダラ長いのだが、動物動画はほとんど見たことがない。まぁ、見たことがないからオススメに上がってこないという理由もあるだろうが、あんまり特定のチャンネル・特定の猫を追いかけたいという気持ちは湧かない。なんか、猫チャンネルの猫って、あざとすぎません? っていうか編集してるうp主の欲があまりに滲み出てる気がして……あんまり好きじゃない。“人工のかわいさ”みたいでなんか好かん。いや、見てる分には可愛いと思うんだけどね。たまたまTwitterで流れてくるショート動画とかは見ちゃうけどね。でも、わざわざどこそこさんちの誰ちゃんを毎日みたい、なんてことは思わない。自然体で偶然出会える猫、それを大切にしたいので、私は今日もわざわざ遠回りして「前に猫に会ったことがある道」を歩いて帰ったりするのです。そういう猫好きの人、いません?

 いや、なんの話かよく分からなくなってきたけど……SNSを使う目的も人それぞれってことですね。「いいねがつかないことが恐ろしくないのか!」って言ってましたが、恐ろしかったらそもそもSNSをスタートできないのでは? みんな、ツールに振り回される人生にはなるんじゃねぇぞ。(やっぱりなんの話だ)

 

 

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 だからビルドストライクカップってなんやねん、第23話。もう毎回突っ込まされてるのでいい加減飽きてきたが……流石にそんな名前のゴルフ選手権は無い。

 怪我人VS病人。クライマックスに向けて怪我してコンディションをぶっ壊すのはスポーツアニメの定番だが(そして私は大嫌いな展開だが)、今作はその辺も遠慮はしない。前回時点でイヴは再起不能になりかけるほどにボロボロにぶっ壊され、今回は葵がダイレクト余命宣告。あまりに雑なピンチの迎え方に、「様式美ってレベルじゃねぇぞ……」と諦めの境地である。

 葵はどうやら脳に遺伝的な疾患を抱えているということで、症状はアムロと同じものとのこと。すげぇざっくり言うと「ゴルフすると死ぬ」というとんでもない病気なのだが、多分ゴルフすると死ぬ病気は、ゴルフ以外のたいていのことをやると死ぬ。これ、もう葵は若くして逝ってしまう未来しか見えない気がするのだが、このアニメってそんなビターなエンディングを迎えるべき作品なんだろうか。イヴが葵の墓前にゴルフボールを捧げて去っていく最終回とか、別に見たくないんだが?

 とりあえずダブル主人公のどっちもヘロヘロにしておけ、ってんで「怪我人VS病人」の構図を作り出したわけだが、似ているように見えて、2人の実情は全く異なっている。イヴはまだ15歳という若さがどちらかというと希望につながっており、執事の爺さんのスーパーサポートをもらってここから慎重に体作りしていけば、今後はバーストもバンバン打ち放題になってプロとしては無敵の存在になれる可能性もある。「急がず、ゆっくりと自分の実力をモノにしたい」状態。転じて葵の方は、病状がはっきりしてしまったのであとは病気の進行を遅らせるしかないようで、ゴルフをすれば寿命が縮むが、ゴルフしなくても未来はどうせ明るくないというあまりに無体な状態。まぁ、アムロが「俺が超生きてるんだからそうそう死なないわ」と言っているので養生すればまだ命を長らえることはできるのかもしれないが、残念ながら葵の人生にそんな選択はない。

 ……いや、あったかもしれない。葵も一度はゴルフを諦めたのだから、そのままベッドの上で生活を続けていれば、常人と同じとまでは行かずとも、もう少し先を見据えた延命も可能だったかもしれない。それを遮り、「イヴと試合するって言えば生きる気力も湧くからなぁ!」と逆療法に持ち込んだのは雨音なのだ。もちろん、塞ぎ込んでしまった葵を元気付けるための彼女なりの思いやりであり、葵の人生に後悔を残さないための最大限の配慮であることは分かるが、結果的には雨音の判断で葵を死へ突っ走らせていると考えると、なかなか残酷な決断である。まぁ、一番辛いのは雨音なのかもしれないが。

 そして、そんな時間制限のある葵の大願を果たすため、イヴに挑戦状を叩きつけた雨音。この気遣いにより、イヴの方も急ピッチで全英オープンに合わせる必要が生じ、もしかしたら「ゆっくりリハビリしていけば選手生命に問題はない」はずだったイヴに無理をさせている可能性もある。ラストシーンを見る限りでは命に関わるような大きな問題は抱えていないようにも見えるが、どうせイヴのこと、いざ正念場となったらバーストだろうがなんだろうが打ちまくるに違いない。葵をけしかけられたことによって、近々ゴルフができなくなる葵に付き合って、イヴまで選手生命をたたれる危険性があるのだ。ますます罪作りな決断である。……まぁ、流石にそこまでひでぇバッドエンドは待ち構えていないとは思うが……最終回は葵が病室、イヴが引退してリリィたちの仕事の手伝いしてるエンドとかになるのかしら……ゴルフアニメとはいったい……。

 

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 クワイエットゼロに見える「ガンダムの最後」っぽさ、第21話。あれ、最終的に地球に落ちるイメージしか湧かないんですが、サイコフレームの光がなんとか止めてくれるんでしょうか。ちなみに、無駄な規模のデカさと理不尽さで何故か「マジェプリ」を思い出しました。

 事態は勝手に最終回へと転がっていく。複雑そうに見えた様相も突き詰めれば案外単純なもので、基本的に既存の体制をぶっ壊そうとしていたのはシャディクさん1人という扱い。彼が捕まってしまえばゼネリがぶっ壊され、そこから芋蔓式にベネリットグループ全てが解体。議会連合とやらがババァズの企みもあってよく分からん憲章を持ち出し、グエル・ミオリネコンビも窮地に追いやられた。まぁ、これでシャディクさんの後ろ盾は何もなくなったので、本当にシャディク1人で企てた「スペーシアンもアーシアンも知ったことか、もう武力の分布をぐちゃぐちゃにしちゃえ」作戦だけだったなら、最終的には利権をうまいこと回収した大人たちの勝ちで終わっていた。しかし、その裏にはシャディクたちの企みすらもまるっと飲み込んで利害を全てぶっ飛ばして自分の目的に邁進する「魔女」が潜んでいたわけだ。ここまで綺麗に自分の企みの最終行程までたどり着いた仮面、長きにわたるガンダムシリーズでもなかなかいないんじゃなかろうか。まぁ、プロスペラさんの強かさに比べると周りの連中が全員抜けてるように見えてしまうわけだが。

 既存の権力図だけでなく、過去の常識を全てひっくり返そうとするプロスペラを前に、利権に群がる大人たちも対処に窮する。いくらなんでもゼネリもレンブランもグループが裏でプロジェクト進めすぎだろ、とは思うが、いつの間にやら世界を牛耳るクワイエットゼロは完成しており、このままではたった1人の肝っ玉母ちゃんのやりたい放題の世界になってしまう。対抗できる最大勢力は議会連合だったはずなのだが、単純な武力では禁忌とされて研究できないはずだったガンドに全ツッパしてた魔女サイドの圧勝。ちょっとやそっとじゃ武力介入できそうもない。そう考えると、皮肉なことにエリクトを犠牲にして生み出したシステムが完全に他者を圧倒しているというこの構図、プロスペラからするとゴールにふさわしいものかどうかは微妙なところだ。

 というわけで対抗できるは「もう1人の」娘であるスレッタしかいない。おかんに完全に切って捨てられたと思っているスレッタさん、体育座りの期間はやや長かったが、すったもんだの末に地球寮のみんなの力で立ち直り、おそらく今、生まれて初めて自分の力で考え、動くことができるようになっている。ミオリネとは離れ離れのままだが、彼女がトマトを配ることで積極的に動けるようになったことは、母を失ってもミオリネという新しい後ろ盾があることの表れだろう。そしてこのタイミングで「もう1機のガンダム」を渡され、もう一度母や姉との対話ができるというのは渡りに船(うまくいきすぎという話ではあるが)。史上最大の親子喧嘩が始まる……かどうかは分からない。正直、プロスペラさんもここでスレッタが戦場に上がってくることは一切計算してないはずなんだよね……。スレッタは「親から切られた」と思ってるけど、プロスペラ目線ではこれ以上スレッタに負担をかけないために子を想う心から突き放したわけで、決してスレッタが単なるいらない子ということではないはず。おそらく彼女がしでかしたことの大きさを思えばもう止まることは出来ないし、最後にはエリクトと命運を共にすることを選ぶしかないのだろうが、あとはエリクト本人が母の行く末をどう決めるか。そして妹のことをどう考えているかにかかってるだろう。

 スレッタ単体では流石に爆裂クワイエットゼロに太刀打ちするには心許ないが、吹っ切れたニカ姉、ブチ切れたチュチュをはじめとした地球寮のお友達が彼女を支えてくれている。そしてここになんと5号くんも参戦。だからこの数話で一気に主人公ポイント稼ぐのやめろ。グエルさんの影が薄くなっちゃうだろうが。……そんなグエルさんは、弟っていう地雷要素をまだ残してるし……弟くん、いっぺん冷静になってくれ……。

 

 

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Thraxi
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男性
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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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