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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラに比べると大変なことになりがちなのでなるべく短くまとめたい、女性キャラ部門。こっちも色んな切り口がありますね。

 男性キャラ部門と合わせて順当な主人公からみていくと、上の部門と若干被るリザ(カワイスギクライシス)とか、星野アイ(【推しの子】)あたりは当然候補に入ってくるだろうが、アイはアニソン部門との被りがあるので選出は断念。そういう意味では紅葉山照/シャイSHY -シャイ-)も都合により置いとく枠。あんまり他で取り上げられなかったメインヒロインを列挙していくなら、あまりに無垢すぎて不安になっちゃう五色しおりさん(おとなりに銀河)、まっすぐなパワーに本当に憧れてしまう曲伊咲さん(君は放課後インソムニア)、パワー系ヒロインの新機軸・ラッミスさん(自動販売機に転生した俺は迷宮を彷徨う)、好きこそものの上手なれ・秋里コノハさん(16bit センセーション)、歴史に残る名誉ミミックの餌、フリーレン様(葬送のフリーレン)、同じくエルフ族から意外と人情派・マルシルさん(ダンジョン飯)、くたびれOLの魅力という新しい性癖の扉を開けそうな福澤幸来さん(デキる猫は今日も憂鬱)、屈することにかけては右に出るものがいない(姫様拷問”の時間です)、スタンド使いは惹かれ合う、鳳ここなさん(ワールドダイスター)と、ここまででもエラい騒ぎ。それぞれのヒロインに一言コメントつけてたらとんでもない量になってしまうので省略。

 メインヒロインからちょっとズレる部門、作品が上と被るものも多いがサブヒロインを取り上げていくと、魔性の変身・黒川あかねさんと作中の良心・MEMちょ(【推しの子】)、ホラー好きのお前が一番のホラー・寶月詠子さん(ダークギャザリング)、使われるスタンド側・静香さん(ワールドダイスター)、下世話な神性・ミタマ様(神無き世界のカミサマ活動)、真の萌えキャラは影から刺す・白丸先輩(君は放課後インソムニア)、おバカ可愛さ突出系・カフさん(死神坊ちゃんと黒メイド)、なんでやった長崎そよさん(It’s MyGO!!!!!)、純愛バイオレンス破壊神・銀器姫(ラグナクリムゾン)。作品感想で触れてた面々だとこれくらい?

 続いて敵キャラ部門では、実は友達想い?クフフさん(SHY-シャイ-)、仮面のわがまま・プロスペラさん(水星の魔女)、お前の不幸で飯がうまい・斎森香耶(わたしの幸せな結婚)、敵っていうかボスっていうかなんていうか、フィロメラさん(魔法使いの嫁)、ライバルだったのに最後は最推しヒロイン・カトリナ・グリーベルさん(ワールドダイスター)。エトセトラエトセトラ。素敵なキャラばかりだが列挙形式で本当にごめんなさい。

 さて、こっからはベスト3選出候補に上がった者たち。まずは個別記事で取り上げることが多かった名前から見ていくと、その実力の8割は声によるもの、斎森美世さん(わたしの幸せな結婚)。美世の発する消えかけしゃまボイスの尊さと言ったらもう……生きるASMR。イカすアクションとぶっ壊れた常識が世界をひっくり返す地獄の小学生・寶月夜宵ちゃん(ダークギャザリング)。彼女が愛用してるヘンテコデザインの靴がすごく好きで、あのゴツさがアクションの良さに磨きをかけている。世界を打ち立てる圧倒的暴力・ローズさん(治癒魔法の間違った使い方)。ここまで真っ当な「師匠」ポジションキャラも久しぶりに見たが、ちゃんとデザイン面でも格好いいのよな。ラブコメ主人公はかくあるべし、岩倉美津未さん(スキップとローファー)。彼女の「田舎もんだから素直だけど、決して打算がないわけじゃない」っていう妙な生々しさというか、生きてる感はすごく不思議な味わい。そして刹那的な生き方が性に合ってるくせに何故かたびたび振り回される側、九月さん(フェ〜レンザイ)。彼女のもふもふ具合をじっくり楽しむ機会をください。

 サブキャラ扱いだと、出てくるだけでいちいち作品の毛色が変わる1人だけ迷惑系配信者みたいな存在、ラヴ&ピースさん(HIGH CARD)。ラブピさん単体で評価していいかどうかは議論の余地あり。無体な関西弁と空気を読めない適当な性格が憎めないのは幸田文さん(文豪ストレイドッグス)。あれだけの鉄火場で一番いい加減なやつが世界を救っちゃうのはもはやお約束か。元気系ヒロインで実は骨太なラブコメの中核、霧島宇多さん(柚木さんちの四兄弟。)。初々しく初恋とすら言えない初恋模様。マジで可愛かったよね〜。そして空気を読めない脳筋でも仕事はあるんやで、ゼニアさん(Lv1魔王とワンルーム勇者)。やる気のある無能が一番使えないとは申しますが、最終的に役に立ってるから文句は言えねぇな。

 最終選考まで残るラスボス候補は本当に破壊力が高い奴らが多いぞ。まずは作中最大の地雷にして元凶・時野谷美桜ちゃん(僕らの雨いろプロトコル)。そこまで行ってヨスガらないのはむしろ裏切りでは? 主人公のチートの単なる被害者・ミリセント・ブルーナイトさん(ひきこまり吸血姫の悶々)。最高の高慢ちきキャラだったのに、不思議と応援したくなったのは全部コマリが悪い。実は今回のエントリーの中で最強の可能性すらあるぞ、鳥栖歌仙さん(マイホームヒーロー)。専業主婦ってこんなに大変なんだなぁ……。いやいや最強キャラなら負けてはいない。人の心がない女・日南葵さん(弱キャラ友崎くん)。ゲーム脳を超えたこの概念、いったいなんと名前をつければいいのか。

 というわけでベスト3! に行きたいが最後の最後まで悩んだ「次点キャラ」が4名。まずは主人公だしラスボス、お前の成長は地球の希望、柊うてな/マジアベーゼ(魔法少女にあこがれて)! 君の活躍を、世界のみんなが固唾を飲んでパンツを下ろして見守っているぞ。普通に「主人公の成長」としてみたときにも輝かしいのがなんとも……。圧倒的ヒロイン力を振りかざし、やはりみんなが固唾を飲んで見守るしかなかった女・山田杏奈(僕の心のヤバイやつ)。関係性が固まってからの山田からの怒涛の攻め、普通の男ではひとたまりもないだろう。

 そして毎度お馴染み「弱くて辛い、みっともなさは愛おしさ」ヒロインから、江頭ミカさん(スキップとローファー)。こんなにあけすけに「嫌なやつ」であることを自覚しておきながら、それを自覚できる時点でめっちゃいいやつというアンビバレント。例年のランキングなら確実にベスト3入りだったと思います。そして弱さも強さもない混ぜにして、全てを流しきる冷血のドールマスター・豊川祥子/オブリビオニスIt’s MyGO!!!!!)。何故、神はあんなにもキラキラドキドキに満ちた世界に祥子を産み落としたのだろうか……。全ての闇を抱えて女子高生を切り刻んでいけ。忘却を恐るなかれ。

 ベスト3どうぞ!

 

 

 

第3位

’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」

’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」

’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」

’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」

‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」

‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」

’19 「バビロン」より「曲世愛」

‘20 「メジャーセカンド2」より「沢弥生」

‘21 「不滅のあなたへ」より「ハヤセ」

’22 「シャインポスト」より「青天国春」

’23「江戸前エルフ」より「エルダ(エルダリエ・イルマ・ファノメネル)」

 1人で作品を引っ張った「主人公」というか「ヒロイン」というか「諸悪の根源」というか……まぁ、「御神体」だな! やっぱ!

 エルダの魅力については毎回の感想で散々触れていたと思うので付け加えることはあんまりないのだが、正直エルフであることはあまり重要ではなかったのかも。いや、でも小糸も憧れちゃうルックスの良さは大事な要素だよなぁ。すらっとして最高のスタイルを持つ金髪美女のエルダ様。そんなズルい存在がいつも猫背で、節目がちで、日陰を選びながら蠢いている高耳神社。そりゃご利益なんてなくったって氏子は文句を言いませんよ。なんだかんだでちゃんと月島の人たちのことは考えてくれているし、決して悪いやつじゃないのは町のみんなも知ってるんだから。まぁ、いい加減なやつではあるかもしれないが……。

 とにかく「見ているだけで何かが満たされる」というエルダの特性。日常系アニメではこれ以上求められるものはないだろう。「ずっと変わらないものがある」ことへの安心感は作中でも語られている通り。僕らがアニメに求める安寧とは、エルダのことをいうのではなかろうか。

 あともちろん「あみっけありがとう」と書いておいてnext

 

 

第2位

’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」

’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」

’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」

’16 「クズの本懐」より「皆川茜」

‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」

‘18 「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」

’19 「グランベルム」より「アンナ・フーゴ」

’20 「アサルトリリィ BOUQUET」より「楓・J・ヌーベル」

21 「明日ちゃんのセーラー服」より「明日小路」

’22 「ぼっち・ざ・ろっく!」より「後藤ひとり」

’23Helck」より「ヴァミリオ」

 こちらも1人で作品を引っ張った、ある意味で「主人公」な長耳キャラである。彼女の場合は種族としてはエルフなのかどうかもよく分からなかったけど……そういう言及はなかったので多分この世界に「エルフ」と呼称される種族はいないんだろうな。まぁ、魔界の住人たちのあのフリーダムすぎる見た目を考えると、そうして「人種」にすら意味を持たせないくらいに自由な世界なんだと思うよ。

 そんな魔界に生まれ育ち、魔王を支えてきた苦労人の四天王ヴァミリオ。世界を揺るがす大混乱にも当然のように全力で振り回され、決意の勇者ヘルクのせいで面倒もストレスもマッハ。全方面にキレてツッコミを入れ続けなければならない修羅の道。これをまかり通れるのはマジでヴァミリオちゃんくらいのものであろう。

 ツッコミの適切さは間違いなくセンスであり才能だが、ギャーギャー喚くだけじゃなくて全てをどっしりと構えて観察し、適切な対応を取れるのは真の実力に裏打ちされているから。四天王の名に恥じないその強さがあればこそ、ヘルクという規格外の存在と対話し、相互理解を得ることができた。魔族とヘルクの関係が切れてしまったらそれこそ世界は終末へと一直線だったわけで、ギャーギャー文句を言いながらも世界を守るために一番重要な橋渡しを行えたのは彼女の器のデカさがあったおかげ。つまり、世界を作ったのがヴァミリオちゃんだったという結論。あとピウイと仲良くやれてるのも地味に偉いよな。あんなうるせえのに寝る時だけくっついてくるもわもわ、邪魔だろ。

 最後は「みかこしありがとう」と書いて次。

 

 

第1位

’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」

’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」

’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」より「ドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美)」

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」

‘17 「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」

‘18 「リズと青い鳥」より「傘木希美」

’19 「まちカドまぞく」より「シャミ子(シャドウミストレス優子)(吉田優子)」

’20 「戦翼のシグルドリーヴァ」より「六車・宮古」

21 「劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト」より「大場なな」

’22 「このヒーラー、めんどくさい」より「カーラ」

’23「ラグナクリムゾン」より「翼の血主・アルテマティア」

 説明不要! もう、あたしゃ早く翼の血族になりたくてしょうがないんだよ! ティア様! あぁティア様!

 おもしれー女だよ。あと面倒な女だし怖い女だし狂った女。やっぱり毎年キチ○イを選出しないことには何も始まりませんからね。なんだろうなぁ、そりゃ毎年「ラスボス部門」から出てくるキャラは多いのだが、こんなにも「ラスボス」というポジションからはみ出して魅力を振り撒き続けたぶっ壊れは初めてだよ。強いのに弱い。酷いのに優しい。怖いけどチョロい。なんだこの女。こんな女で1年を締めくくれるの俺だけだっつーのww

 当然のように「うえしゃまありがとう」と書いて幕。

 

 


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「ぶっちぎり?!」 6→4

 事前に前振りしておいたんですが、ごめんなさい、楽しめませんでした。やっぱヤンキーもののハードルがたけぇや。

 内海紘子の手になるオリジナルアニメということで1話目の印象はとても良かったし、期待も持っていた。実際、アニメーションとしてのクオリティに文句は無いし、色々と面白い表現も観察できた。少なくとも内海紘子ヒストリーに泥を塗るようなダメ作品じゃない。堂々と「SK♾️」の後釜としてクレジットしても問題ないだけの作品になっていただろう。

 でも、やっぱヤンキーものの退屈さってのはこの切り口でもプラスに働くことはなかった。ほんとに1クール使ってあーでもないこーでもないと殴り合いをするだけのお話で、行き着く先はわかってるから「男同士の友情物語」という骨子も新鮮味は全く無い。色彩の妙や「アラビアンナイト」をモチーフにした諸々の装飾は愉快だったが、それで語られるのが単なるヤンキー喧嘩バトルだとそれ以上のものが得られない。あと、個人的には最後まで主人公のアラジンに対する好感度が上がるタイミングが無かった。こいつ、色々あったけど別に大きく成長したわけではないんだよな。むしろライバルポジに落ち着いたマタカラの方がまだいろんな変遷があって見どころがあった。ヒロインも最後までアラジンを振り回すだけで好感度を上げる方に積極的なアプローチがなく、男性視聴者目線だと「ママンの勝ち」というなんとも微妙な結果に。

 まぁ、こういうのをトータルして「ノットフォーミー」というのでしょう。申し訳ねぇ。

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○「変人のサラダボウル」 5

 巧妙なブランド和牛の販促アニメ。高くて美味い牛肉は……美味い。

 タイトルからはどんな作品なのか全く想像できなかったが、その正体は異世界(から)転移のラノベアニメでした。原作は平坂読とのことだが、「僕は友達がすくない」「妹さえいればいい」ときてこのタイトルなので気づけという方が無理である。

 アニメとしては、ぶっちゃけ全体的にショボめ。特段悪い部分もないのだが、制作はSynergySPでカロリーは低めだ。ヒロイン勢の描写にはある程度力を入れているが、特に主人公の男の顔になるとのっぺりしててあまり力は入っていない。まぁ、「そこに力入れる必要ないわ」という判断での省エネだとしたらその判断は特に間違っちゃいないのだが。

 異世界(からの)転移ものということで手垢のついたジャンルではあるが、テンポよくサクサクお話が進み、ドラえもん型の特殊生物居候系スタートとしてはとても見やすい。メスガキ王女(奇しくもこの子も第7皇女ですってよ)がその圧倒的力による脅迫を隠す様子もなく、抜け抜けと居着いてしまう様子は太々しいがどこか憎めないし、後から追っかけてきたくっころ系女騎士もテンプレ以外の何ものでもないけどおっぱいの大きさで許されてる部分がある。「長良川で鮎を取る女騎士」はなかなか斬新な絵面ではないか。

 この後の展開は一切読めないが「冴えない主人公+強大な力を持つメスガキ+その従者」という構造はなぜか「Lv1魔王とワンルーム勇者」が近い構造。あれくらいの感じで、ファンタジー混じりのユルめのギャグとして成立してくれればストレスなく見守ることができるんじゃなかろうか。ラノベ原作者がアニメの脚本でもガッツリ参加してるみたいだし、あまり大きなやらかしは無いんじゃないかと期待している。監督の名前に見覚えはなかったが、過去の作品としては「チート薬師」「デンキ街の本屋さん」がラインナップされており、ユル系のギャグなら大はずしはなさそうだし。僕ぁM・A・Oネキのやるくっころ系女騎士が好きです(突然の告白)。

 
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○「オーイ!とんぼ」 5

 最初のクレジットで掲載誌が「週刊ゴルフダイジェスト」という雑誌であることが分かり、「ゴルフ雑誌って週刊誌あるんだ……」という時点でまず驚き。ゴルフだけの雑誌で毎週何が語られているというのだろう。「なるほど、ニッチな雑誌で連載してるゴルフ漫画のアニメ化なのね」と納得したところにさらに「既刊49巻」というとんでもない情報が飛び込んできてビビる。世界には私の知らない世界がまだまだたくさんある……いや、こんだけの長期連載してんのに世間的に知名度が全くないし、書店で見たこともないってやっぱすごいわ。まぁ、多分実際には見かけてるけど目に入ってないだけなんだろうなぁ。

 というわけでゴルフアニメである。ゴルフをテーマにしたアニメなんて過去30年以上遡ってもほとんど例がないと思うのだが、少し前の「BIRDIE WING」を皮切りに、今作がスタートしてさらに「ライジングインパクト」も放送が決定しており、突然のゴルフアニメバブルが起こっているかのようである。それもこれも、きっと先陣を切って大成功した「BIRDIE WING」のおかげですね(????)。それにしたって、こんだけニッチなジャンルのアニメが土曜日の朝にスタートするってのもどういうことなんだよ。まぁ、深夜アニメの視聴者層に見てもらうってのは無理な相談だろうから、それこそ日曜日にゴルフ場に行くようなおとーさん連中を狙うなら、ゆとりのある土曜朝とかの方がワンチャンあるんだろうか。もしくはお子さんたちにこれでゴルフに興味を持ってもらって、将来的な顧客を開拓する狙いか? よく分からんが、こんだけの長期作品ならしばらくは放送が続くのかもしれないな。

 とまぁ、アニメの本質とは全然関係ない部分で色々と考えてしまった作品だが、デザインは至って穏当。ぶっちゃけ「田舎に行ったら現地の環境を活かしたコースで異質なゴルフを身につけた野生児がいたよ」って設定はまんま「プロゴルファー猿」なんだけど、そこを女の子にするだけでグッと印象は変わる。いや、「女版プロゴルファー猿」はすでにイヴァンジェリンさんが通過した道なのだが……多分とんぼは七色の弾丸は使いこなさないしシャアみたいな師匠も出てこないから大丈夫(?)。映像制作はOLM、監督の名前に見覚えはなかったが、履歴を調べたらずっと朝番組の「ベイブレード」を担当していた人らしく、この座組みだけなら純然たる子供向けの朝番組。ゴルフシーンはCG混じりで描かれているが、基本的な絵柄も古式ゆかしい子供向けっぽいあっさりした仕上がりだし、地味ながらも着実に原作を追っていこうとしている様子が窺える。

 そう、原作をちゃんと追おうとしてると思うんだよ。おかげでターゲット層は子供でも何でもない、ゴルフ好きのおっさんたち。そのため、1話目時点で主人公の口からゴルフの専門用語がバシバシ飛び出し、ぶっちゃけ俺でも聞いててよく分かんない要素もちらほら(そもそも3番アイアンの何が特殊なのかもよくわかってない)。これで「将来の顧客層の開拓」にまで至るのはちょっと難しそうだが……当然のように合間のCMはゴルフ製品の会社が提供してるし、ほんとに暇なお父さん連中が観ることになるのかもしれない。だとしたら、娘のような可愛い女の子が主人公なのも納得だよね。ちなみに中の人はほぼ新人と思われるアーツビジョンの若手が起用されており、「まぁ、若手やな」くらいのお仕事ぶり。別に悪いことはないし、キャラソンなんかも歌わせてもらっているので、ジャンルはどうあれここで看板役がもらえたのは大きいんじゃなかろうか。だいたい声優って担当したキャラのやってることを始めたりするけど、この子もゴルフ始めるんでしょうかね。

 
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○「HIGHSPEED Étile」 4

 この世界で一番早いレーサーだと言われてるクイーンがよりによってハシリヤンなんですけど大丈夫ですかね?

 昨年の「オーバーテイク」「MFゴースト」に続き繰り出されるカーレースアニメ。そして、それらの前例に違わず今作もマシンアクション部分は全てCGだ。まぁ、そうでもしないと現代アニメで車を描く意味もないということなのだろう。前例2作の時にも共通した感情を持っていたが、基本的にカーレースはアニメにしてもあんまおもんない。いや、描き方次第なのかもしれないが、少なくとも真っ当な方法で抜いたの抜かれたのを描いたところで面白みが発揮しにくい。これがまだ人間が走るレースならモーションや表情で差分をつけることができて、「ウマ娘」のアニメは面白くなることができたが、CGで描かれたマシンは表情も何もあったもんじゃないので、ただただ無機質にコースの路面を鉄の塊が通り過ぎていくだけ。そこに刺激を付加するには何か革新的な演出技法が必要だ。個人的には、「オーバーテイク!」はレース部分の面白さは犠牲にして、その周りのレース経営そのものをめぐるヒューマンドラマ部分で肉付けすることで何とか難を逃れた作品だと思っており、「MFゴースト」については何も救済措置がなかったので途中でリタイアしてしまった作品という位置付け。

 今作は「MFゴースト」にあったキャラクターデザインへの苦手意識こそないものの、レースの描き方自体は大差ない……というか、一番ダメな可能性すらある。1話目も序盤〜中盤にかけてはほんとに「路面をなんか車が動いとる」という単調な画面が続くばかりで、レースの内容は実況解説にひたすらしゃべらせて処理するといういただけない構造。その上、解説者がしゃべってる事実が画面から伝わってこず、「ここでミスが出てしまいました!」って言われても「どの辺がミスだったん?」と首を傾げるし、「この新しい加速システムのせいで逃げができず差しの時代になった」とか解説されても「何でそうなる?」とよく分からない。そもそもあの加速装置みたいなやつが何してるのかも分かんない。延々1つのレースを見せられて何かびっくりするような展開でも待ち構えているのかと思えば、結果は事前に最強と言われた2人がワンツーフィニッシュするだけ。ということは、この1回のレースを描いた目的は「このレースでマシンの格好良さとかレースの白熱っぷりを感じてくれよな!」ということなのだと思うが、残念ながら興味が1オンスもない私には何も伝わってこなかった。

 キャラクターも含めてフルCGというのは今期アニメでもすでに何作か出てきているが、今のところ一番やる気がないというか、魂がこもってなさそうに見えたのが今作のCGワーク。メインのキャラデザがなんか「VTuberのテンプレ」っぽいというとニュアンスは伝わるだろうか……あんまり生きてるキャラとしての魅力が感じられない。まぁ、1話目はあんまり車の外で動く人間の数が多くなかったし、ここからヒロイン勢が動き出せば多少印象は変わってくるかもしれないが……あと乳がデカすぎます。狭いマシンの中であれは絶対に不利だろ。

 一応のフォロー要素としてはメインヒロインらしきキャラのCVが和泉風花(マジアベーゼ)なのでちょっと応援したいという部分とか、久しぶりに堀江・田村・水樹の御三家が揃ってるとか(今でもこの3人を御三家というのだろうか)、中の人要素でちょっと頑張って欲しい部分はあるけども。あと今作の監督は実は元永慶太郎氏なのよねぇ。1話のコンテで岩畑剛一さんだったし、WHITE FOXファンなら応援したいところなのだが……別に制作はWHITE FOXじゃないんだよな。なんか、1つでも見たいと思うモチベが見付かればなぁ。

 
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○「ガールズバンドクライ」 6

 猫があんまり可愛くないのが残念です。CGで描く猫、意外と難しい。

 さて、私としては競合他社(??)みたいなもんなので注視していく必要がある作品。「ガールズバンドもの」というジャンルはアイドルものに比べれば数が少なく、どうしたって比較対象がバンドリになることは避けられないので、良いだの悪いだのとやいやい言ってしまいそうであるが……初動はなかなかの好印象。何がいいって、バンドリと同じ「CGで描かれたガールズバンドもの」なのにテイストが全く被っておらず、内容的にも映像的にも文句なく棲み分けができていそうだから。

 いや、それだけじゃないですけどね。特徴的なCGで描かれた画面のインパクトはかなり強烈だし、どこか浮いたような印象を受け取って拒否感を示す人も出てきそうだが、少なくとも私としてはこれだけ頑張ってるCGワークに文句をつける気はない。まぁ、文句をつけ始めたら「じゃぁバンドリはどうやねん!」ってブーメランが返ってきそうっていう理由もあるが……こちらの作品は背景美術などをゴリっと実写に寄せ、キャラクターモーションもかなり生の人間に近い要素を再現しつつ、そこにいかにも東映アニメーションらしい漫画的な動きも混ぜ込んでいくギャップが面白い。

 東映といえば、着実にCGによる作劇に力を入れてその表現力を高めようとしているのは間違いなくて、わかりやすいところではプリキュアシリーズなんかは劇場版で様々なCGへの挑戦が見て取れる。独自に進めたCGへのこだわりがようやくここで1つの到達点として形を成したような、そんな印象を受ける。特徴的な「漫画的表現」はそのまま「アニメ的表現」へと延伸され、モーション以外にも例えば漫符的表現の充実などにも個性が見て取れる。この「より漫画的・アニメ的なものへのCGの融和」という挑戦はサンジゲン作画によるバンドリやD4DJにも見られる方向性なので、やはり日本のアニメーションではそうした方向への発展が必須という認識でいいのだろう。

 そうして印象的なグラフィックで描かれるドラマは実に真っ当な「上京バンドマン物語」なので多少古臭くは見えるが、ヒロインの忸怩たる想いなどは1話目時点である程度は伝わってくるし、多少強引ながらもラストにクライマックスのステージを持ってくる阿漕な構成もきらいじゃない(ドラムのあんちゃんがいい人すぎるとは思うが)。バンドものの良し悪しなんて最終的にライブパフォーマンスの見栄えに集約されるのだから、1話目でドカンと「こういうライブをやりたいんやで!」という姿を見せてくれたのは今後への期待感につながったんじゃなかろうか。

 楽曲に関しても、中心的存在となりそうなバンドサウンド(トゲナシトゲアリトゲトゲ?)は割と好みの路線で、幸いにして(当たり前だけど)バンドリのサウンドとは一線を画す。キャストもこの作品のための「バンド用キャスト」を揃えたようなのでバンドリ的不安要素として「キャストが棒」というリスクをはらんでいるが、少なくとも1話目でメインを務めた2人は悪いもんじゃなかった。もちろん、ボーカルとしては文句なしに及第点だ。

 私個人としてはプロジェクトを追いかけることはしないだろうが(出来ないだろうが)、これはこれで受け入れてもらえそうなプロジェクト。世はまさに、ガールズバンド時代。

 
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○「転生したらスライムだった件(第3期)」 ―

 まだ3シーズン目なんやな。なんか、もっとず〜〜〜っと見てるような感覚もあるのだが……そういや間にスピンオフ(?)挟んでたっけ。

 前シリーズの時点で大して熱心に追いかけてたわけでもないので「まぁ頑張れ」くらいの感想しか出てこない。「OVERLORD」ならもうちょいキャラへの理解もあるんだが……今作だと「このご時世だと貴重な櫻井ボイス」くらいしか印象ないわ。1話目から「リムル様最強! リムル様すごいだろ!」の連発だったから特になんもないしなぁ……。映像部分もさ、「あれ、こんなもんだっけ?」くらいのクオリティであんまりピンと来なかったんだよな。制作スタッフはそこまで大きな変化はないはずなんだけど……ま、ここまできたら固定ファンだけでもついてくりゃ問題ないだろうしな。放送局が変わったのはどんな理由だったんでしょうね。

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○「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」 5

 なろうのようでなろうでない、少し(どころじゃなく)なろうみたいなアニメ。まぁよくある。

 タイトルで全部説明しちゃってるから1話目の視聴だというのに新鮮味が1ミリもないというのはなろう的作品のお約束展開だが、そこからはもう、「映像品質に落ち度はないか」「どれだけ不快感が少ないか」などで評価していくしかない。こちらの作品はどこぞのイケナイなろうとかとおよそ同じ構造だし、まぁつまらんのだろうな、という先入観から入ることにはなるのだが、何というか……視聴してても別にマイナス要素が無い。これはちょっとびっくり。私は自覚的なレベルで「どーせいつものやつだろ」というのでこの手のタイトルが付いてたら色眼鏡で見てしまう傾向があると思うのだが、普段からマイナス要素になりがちな点がなかなか出てこなくて、噛み付くタイミングがあんまりなかった。せいぜい「魔法使いが脳内のアドレナリンとかいう言葉使うなよ」くらいだろうか。魔王という設定についてもさっさとそれなりに納得感のある説明が付与されて理解できちゃったし、大雑把な世界設定もそこまでお仕着せな感じがない。「ヒロインがエルフである意味ないやろ」って噛み付く予定だったが、オークション会場でこの世界のエルフの概略も説明してもらったのでまぁ納得できた。そう、普通に紹介の1話目として過不足がないのである。

 あとはまぁ、今年度もエルフムーブメントがまだまだ続くかどうかですよね。こちらのエルフは白髪でおっとりタイプという、「単に耳が長いだけの令嬢」にしか見えないのが難点だが、市ノ瀬ボイスのおかげで加点要素が多い。主人公の魔王についても、チグハグな言動はよくあるタイプの「魔王キャラ」だが、最初から「この子を買ったのは一目惚れしたからなんです!」と潔く宣言しており、単なるラブコメの主人公としておかしな点もない。ほんと、ラノベ媒体というだけでなろう作品とは導入の納得感が全然違うってのはやっぱメディアの差なんでしょうかね。

 ま、こっからすぐにどうでもいいルートに入る可能性もあるし、フェルンなき後の深刻な市ノ瀬成分不足とかにでも陥らない限りは要警戒位置くらいでいいとは思ってます。今期はあんまり市ノ瀬ボイスがいないっぽいけど。

 
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○「アストロノオト」 6

 杉田&釘が一つ屋根の下で繰り広げるB級臭を隠そうともしないアニメということで「こないだ終わったばかりの『モー想科学』の再来やんけ」って思いながら見始めたら、監督高松信司かい。あながち間違いでもねぇじゃねぇか。

 はっきり言って、第一印象はかなり悪いスタートだった。冒頭のスペオペ展開で明らかに昭和レトロを意識したヘンテコ作画からスタートして「まぁ、そういう作中作の演出やんな」って思ったら特に説明もなく本編に突入。一発目で登場したヒロインのキャラクターデザインはぱっと見にもエラく野暮ったいもので、昭和レトロを狙ってるんじゃなくて、マジでこのデザインでいくんかいとドン引きしてしまった。「何がどうなったらこのビジュアルで企画が通るんや……」と呆れたものである。放送後に確認したらキャラクターデザインを担当しているのが「ツルモク独身寮」などを手がけた人という、「知らん知らん」という配置。「ツルモク独身寮」って、何でか知らないけど名前は聞いたことがあるし多分有名な漫画だったと思うんだが、考えてみりゃ見たことねぇや。

 とまぁ、「こりゃぁうまくいってもモー想科学どまりだろうな……」と思ってたのが開始3分くらい。ただ、我ながらチョロいとは思うのだが、その後の展開が嫌いじゃない。むしろ好き。折に触れて表明しているが、私の好きな要素の1つに「長屋もの」ってのがあって、今作の雰囲気はそのストライクゾーンど真ん中。個性的な住人とのドタバタギャグ展開はそれだけでワクワクしてしまう。ただまぁ、もちろんこの設定からでも存分にコケまくった作品も多くあり、なぜかパッと比較対象として思いついたのは「パンチライン」。最終的にいくらかのSF要素が関わっているところも似てるといえば似てるだろうか。先が読めないオリジナルアニメなので、ここから先でネタ振りに失敗して大コケする未来も存分にあるだろう。

 でもまぁ、そこは高松さんの采配だし、箸にも棒にもかからないような作品にはならないと思うのよね。もし失敗するとすれば、それこそ昭和レトロの「レトロ」ばかりが目立って単なる古臭い作品で終わってしまう可能性。これはまぁしょうがない。「アパートの住人が実は宇宙人」も、いうたら「うる星やつら」と同じ展開ではあるのだし、これが大きくハネる理由にもならないだろう(考えてみたらこれって「うる星やつら」+「めぞん一刻」なのでは?)。あとはどれだけこのスタート地点から「現代アニメ」としての魅力を発揮できるかである。幸いにして、初見で「野暮ったすぎて時代錯誤も甚だしい」と思っていたヒロインの顔も、30分の視聴後には「あれ、案外可愛いかも」くらいになってしまっている。内田真礼による的確なキャラメイクの恩恵もあるだろうが、中の人たちの手慣れたコメディ感も見どころの1つなので、キャストのお仕事に振り回されるのもまた一興。地下アイドル役の降幡愛だけはまだ脳内ストレージのデータ不足のために初見で気づけなかったんだけど、そうか、この変な声を活かしてこういうキャラメイクもできるんだね。全員1話目できっちり印象を残せるキャラばかりだったし、今後のドタバタ劇には期待したい。まぁ、飽きたらそん時はそん時よ。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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