最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
悠宇のマネージャーさんが戸松ってのは何かしらの含みを感じるよね、第10話。いや、別に含んでないだろうけども……ほら、中の人の繋がり的に、なんか。今回ようやく作中で「雨」に意味が生まれ(前回もだいぶ降ってたが)、もしかしたらミュージック「レイン」にも関係があるかもしれませんよ。ごめん、嘘。 というわけで2週連続で雨が降ったアニメだが、実のところ先週までと比べると何かが進んだように見えて何も進んでないお話。まぁ、それだけどの局面も容易に選択できない岐路に立たされているという事実が浮き彫りになるわけだが。まず、時野谷家のゴタゴタについては完全に保留。瞬が美桜の苦しみを理解し、ROXの余計な口出しのせいでその問題の原因が自分にもあることを認識してしまったため、なんとかしたいのに何も言えないというヘタレ状態に突入。おかげで妹ちゃんも何も言わないけど、それを強く咎める人間がおらずに完全に宙ぶらりん。一応、ママさんがわざわざ店まで出向いてお礼をいったことで正式に「FOX ONEからのカンパ」が受け入れられた形にはなったが……正式になんらかの書類を交わしたわけでもなく、マジのマジで口約束での金の受け渡し。お母ちゃんがこれに飛び付いちゃったのは良いのか悪いのか……まぁ、幸いなことに渡してる側に1ミリも悪意はないので、ここから金銭トラブルに発展する可能性はないだろうけども。もし、美桜の症状が完全に心因性のものであることが判明し、わざわざ入院せずともリハビリが可能になったらお金が不要になる可能性もあるしね。現状で一番の問題は、ママンも金を受け取ったことで正式に瞬のゲーマーとしての活動を認めた形になり、ますます瞬が家にいる時間が短くなり、妹ちゃんのフラストレーションが溜まっていることだろう。瞬の方も、なんだかんだであんまり顔合わせたくないだろうしなぁ……。 そして今回最も動いたのは悠宇をめぐる環境。まぁ、いつかはこうなる気はしていたわけだが、ついにマネージャーさんにバレてしまったため、歪な二足のわらじは存続危機。元々二足のわらじというよりも下駄と長靴みたいなチグハグな状態だったわけで、そりゃ芸能事務所のマネージャーさんに嗜められるのは致し方ないところ。ただ、マネージャーさんは悠宇のこれまでの活動にも寄り添ってくれていたようで、今回のことだって「なんで相談してくれなかったの」と言っていたことから、話せばわかる人かと思ったのだが……案外あっさりと強行手段に出てきちゃったな。まぁ、悠宇もそんなマネージャーさんの言いたいことは痛いほど分かっているようなので、どれだけ外圧をかけられようとも最終的には悠宇の決断次第ではあるのだが……今回突きつけられた問題は、なんと雨天中止という割と適当な理由でうやむやに。もちろん、彼女の問題は何一つ解決してないし、今後もFOX ONEでの活動を続けていけば、ますます世間的な注目を集めて身バレのリスクは高まるだろう。せめてあんなキャラで女優として売り出してなければ、バレても問題が大きくならなかったかもしれないのだが……まぁ、世の中にはゲーム配信から男がバレて云々する人とかもいっぱいいるからなぁ。絶対瞬のことは槍玉にあがるよなぁ。 というわけで、今回一番怖かったのは完全潜伏を選んでじっと見てるだけの望姉ェでした。どうなんだろ。彼女の決断が最終局面での成否を分けそうな気もしてきたな。
PR これがゾルトラークか……第22話。溜めに溜めてきたからこそのカタルシス。ようやく、僕らがみたいフィロメラが見られた!(いや、おっぱいのことではなくてね) ここが天王山と見て良いのだろうか(次回予告を見るとまだ一波乱ありそうにも見えたが)、とにかくババアとの直接対峙。Aパートは丁寧に婆さんの回想シーンが描かれ、彼女が禁書まで使って辿り着きたかった最終目的が明かされる。……なんかもう、色々と身勝手である。死に別れた息子との再会を望む気持ちも分からないではないが、息子が命を落とした遠因が自分自身にあることまで分かってフィロメラにこんな運命を背負わせたのだとするなら、流石に同情の余地はない。まぁ、幸いなことにそこまで「おばあちゃんも可哀想な人なんですよ……」みたいな同情を引くような回想シーンではなかったが、強いて婆さんを不憫に思う部分があるとすれば、やはり魔術師の家庭という歪んだ環境に生まれ育ってしまったことだろうか。彼女も若い時から自分の家での立ち位置に苦しんでおり、その結果として完成したのが現在の「自分も苦しんだんだし、息子を含めて血族は自分と同じように家の使命をまっとうしなければならぬ」という脅迫じみた執念。いや、彼女の中ではそれが歪んだ執念だという認識もないのかもしれない。自分が目をかけてやった息子に駆け落ちされ、回収できたのは出来の悪い孫娘だけ。自分は正しいことをしてるのに、なんでこんな目に遭わなきゃいけないの、くらいの感覚だったのかも。 そうして生み出された残念モンスターの婆さんの執念を、フィロメラは間違ったものと認識することができなかった。自分が辛いのは自分のせいだと言われ続けては、少女にまともな自我が形成されるわけもない。頼みの綱のアルキュオネさんも、鹵獲された時点でさっさと婆さんに安全装置(?)をつけられて肝心なところでは制作者たるアダムさんの想定通りに動けない身体になっていた模様。全ては婆さんの妄執のために。次第に心を失い、フィロメラは自分の人生に終止符を打つために奔走していたことになる。 全てが整ったがために、婆さんは全てフィロメラにしゃべってしまった。まぁ、フィロメラも「両親に会いたい」と思っていたわけで、もし学院でチセたちに出会っていなければ、案外あっさりと「自分が生贄になることでアダムが復活するなら」というので納得して消えていったかもしれない。今回だって9割がたそうなりかけていたのだ。しかしすんでのところでの「ちょっと待ったァ!」が炸裂。チセさんにかかれば、禁書から召喚されたバケモンだろうがなんだろうが知ったこっちゃないですよ。今回はきちんとエリアス先生の監督下で魔力を操り、アイザックのサポート、ルーシーの応援(というか怒声)などを受けて無事にレリーズ!に成功。生きたいのか死にたいのか、仲間の意思をしっかり確認してからのワンパンはどこぞの海賊団の船長のようである。振り抜いた杖の一撃はスレイベガの特権。老人の妄念を打ち破り、ここで仲間がまた1人。フィロメラさん、ようやく人間になれた。 余談だが、今回も含めてここ3話にわたっては、ずっと同じ人がコンテを担当しているかなり一貫性を持った画面構成になっている。頂真司氏というアニメーターで、なんか今期はやたらと色んな作品で名前を見るし、なかなかにパワフルな作劇を見せてくれる人だ(今期だと「はめつのおうこく」や「SPY FAMILY」でもお仕事をしている)。あまりに恵まれた作画リソースを誇る今作では、やりたい演出が120%で映えて幸せなお仕事ぶりだ。
総力戦、第22話。今シーズンは2クールアニメで真っ当にクライマックスに向かってる作品があんまりないので(これ以外だと、一応呪術は毎回クライマックスみたいでエラいことにはなってるけど)、素直に1つのゴールに向かってる感が出てくると俄然盛り上がってきますね。 「1つのゴール」とは言いつつも、そこに向かう断片は相変わらず多い。そして、フェーズが動いたことによってこれまでとは違う側面からも変化が起こっているのが注目ポイント。今回の主役は、アズドラ、シャルアミ、そしてなんとエディル! アズドラさんはある意味では想定通りの立ち回り。全力でミカロスを叩き、ある程度はダメージを与えていたものの、相手は手段を選ばぬ外道である。最後の最後には極悪な切り札を用意しており、アズドラは大きな制限をかけられた状態で指導者としての判断を迫られることになってしまった。ミカロスの言う通り、たくさんの部下を守ろうと奔走したアズドラさんと、数多の部下を平気で切り捨て、むしろ武器として利用尽くしたミカロス。戦局は明らかであった。まぁ、一応まだアズドラさんが死んだと明示されたわけではないので、魔族のしぶとさを見せつけ、なんとか生き延びてほしいところではあるのだけど。 一転、人間国の王城ではアスタがシャルアミを連れての脱出行。シャルアミは大人になっても変わらねぇな、と思って見ていたが、より図太く、よりヘンテコになっている部分もあるのかもしれない。それでも、何も分からないままに幽閉されていた城壁の中でも唯一過去の思い出だけは彼女を慰めてくれていたようで、ヘルクやクレスの名前を出す時の笑顔だけは本当に楽しそうに見えた。 そしてそんな彼女がわざわざラファエドらによって幽閉されていた理由は……なんと彼女の能力にあった。本人もよく分からぬままに固有能力の「特定物質の散布」というすげぇ大雑把なスキルを利用されていたシャルアミ。おそらく今回のように幻術か何かで彼女の意思を奪い、覚醒物質の散布に利用したということなのだろう。彼女が覚醒せずに無事なままで幽閉されていた理由もこれでなんとなく想像できて、散布役の彼女だけは、すべてを失って覚醒兵や新世界生物になってしまっては都合が悪かったのだろう。あくまで彼女は「現在の能力のままで」計画の中枢に置く必要があったのだ。そして、それを企てて実行していたのはどうもラファエドさん本人だったように見えてしまうね……王がすでに傀儡状態なのは間違いないと思うのだが、今回ラファエドはきちんと王と「対話」しているように見えた。完全にお人形さんというわけではなく、ラファエド(とミカロスも?)が上に置いておく程度には、何かしら主君のようなものは存在している様子。……まぁ、新しい世界を作るための方便かもしれませんが。ラファエドさんが本当に悪人なのかどうかは最後の最後まで保留したいところだが、単にミカロスが極悪だから対比でそこまで悪くないように見えてるだけかもしれない。実の娘が、自分の能力でこの世界を作り出してしまったことに気づいたらどうなるか、親として考えはしなかったんだろうか。 覚醒兵はそうして作られ、さらにミカロスの「解呪」によって新世界生物へと至る。この絶望的な状況に意外なところから希望の光をもたらしたのがなんとエディル君だった。ヒュラに対して並々ならぬ執着を持っていたエディルだったが、その執着が限界突破して感情は反転。いつの間にやら露骨に良い関係になるという、この緊迫した状況にあるまじき変な空気。こうしてギリギリのシーンでもどこか抜けたような雰囲気を残してくれるのも今作の良さだろうか。しかし、今回エディル君が受けた仕打ちを考えるとあまり笑ってもいられないが……でも、前からずっと「ヘルクが一目置いてる人間側で一番善人っぽいやつ」がここで術に抗っているというのだから、今後の彼のブレイクスルーはちょっと期待しちゃうよね。何より、ここでエディルが終わってしまったらヒュラさんが不憫で仕方ない。おそらく、今回ちらりと見えたエディルの「真の覚醒」の片鱗こそが、ヘルクたちが反撃に打って出る最大の鍵となりそうだ。なにより、もう1人の「ヘルクの最愛の仲間」が自我と覚醒の狭間で戦っているのだろうから……。 そして次回予告では早くもヘルクとラファエドが対峙している様子が描かれていた。まずはシャルアミの扱いをはっきりさせてほしいところだが……流石にお父さんは娘を無碍に扱ったりしないよね。ね? 熱いアツい氷の対決、第10話。説明不要な王道バトル回。Aパートのしんみりシーンと後半の怒涛のバトルシーンでわざわざコンテ・演出を別立てにしているあたり、やたらと気合が入っているのを感じるよ。 というわけでまずはAパート、在りし日のペペシャさんのマーマ・レーニャさんの悲劇の物語。まぁ、何もかも結局貧乏が悪いんや……っていうどうしようもない結論にしかならんのだけど、貧しても鈍しない強い心を持てればいい。そして、それは普通の人間にはとても難しいわけで……残念ながらレーニャさんは挫けてしまった。可愛い娘がいたところで、世間の荒波に立ち向かうには、どうやらこの世界は女手1つで太刀打ちできないくらいにはクソだったらしい。ご丁寧に一回持ち上げて希望の火を灯してからそれを踏みにじられるというあまりに救いのない展開になっており、そりゃまぁ、どれだけ心優しかった人物でも闇堕ちしちゃうかもなぁ、という残念な説得力がある。常に薄暗い氷土ロシアの地は、やはり人が生きるには厳しいのかもしれませんね。そして、そんな疲れ果てた心の闇に、スティグマが忍び寄ったということなのだろう。 スピリッツは実の母の変わり果てた姿に打ちのめされ、完全に心砕けてしまった。戦隊・プリキュアと変身ヒーローにはお馴染みの「心折れたら変身解除される」という展開、今作における転心輪は特に「心の表れ」として変身をサポートしているらしいので、如実に心の動きが外見に出てしまうというのはハード。しかし、ここまでされて挫けるなというのも無理な話で、さしものペペシャさんもいつもの明るさはなりをひそめ、ただ打ちひしがれるのみ。もしスティグマが狙ってこの母娘関係をぶっ壊しに来たのだとしたら、本当にドンピシャで最適な戦略を組み立てていたことになる。 しかしそこはやはり「ヒーローもの」である。どんなピンチでも、胸に灯る炎を引っ提げて、懸命ヒーロー・シャイがまかり通る。彼女が「火」に目覚めたのもまさにこの時のため。不器用でコミュ障なダメダメヒーローだって、親友のピンチに、そして可哀想な母娘のピンチに、奮い立たずにはいられない。そこにはあの時の小石川さんの涙も重なって見えるのである。 かつてないほどに炎を巻き上げ、シャイは反撃に出る。バトルシーンの描写もシンプルながら見応えのあるものになっており、ナイスだったのは渾身のシャイパンチの3段ブーストのカット割り。安藤作品では定番の「コマ割り」演出をよりダイナミックな構図に転換し、ガツンと見せてくれるナイス演出。作画もバリバリに気合が入っており、勇ましく戦うシャイの勇姿も、それに真っ向から受けて立つツィベタの悲壮な様子も際立っている。そして迎えるクライマックスはペペシャさんの復帰。その手は砕くためか、握るためか。彼女の手袋を中心に復元されていく変身スーツの純白。普通の変身ヒロインでは衣装が本当に「衣類」のような役割を果たすので今作のように自由自在に概念武装を変形させるのは難しい。今作の変身はあくまでも「心のありよう」だからこそ、こうして特に見栄えのある「再変身」シーンが演出できる。 ヒーロー・スピリッツはふわふわ系の煙ヒーローだそうな。雪と氷の凍える白に、真っ向からぶつかる白煙は「火」が再び立ち上げてくれた反撃の狼煙。始めましょう、本気の親子喧嘩。 万感こもってゲットだぜ、第22話。何故か分からないけど先週書いたはずの記事があげ忘れており、もったいないので今週2本まとめて上げました。書いてすぐに上げりゃこういうミスはないんだけど、ちょっと寝かせておくことがあるので稀にこういう事態が発生する。人それを加齢と呼ぶ。 さておき、タイトルからも分かる通りに「旧I水門3部作」がこれにて完結。スタートが「無垢の怨念」で少年霊の話だったのに、最終的に花魁の奥義に名前乗っ取られてるのちょっと可哀想。今週はすでに少年霊に反撃の余地はなく、花魁の最終奥義に一方的に焼かれただけ。一応夜宵ちゃんのマッチメイクとしては「回復系能力を持つ霊どうしの対決」とのことだったが、片や自分が殺した地縛霊をその辺に吊るして燃料タンク代わりにしていただけで、花魁の「相手からなんぼでも吸う」というチートを相手に太刀打ちできるわけもない。序盤こそいかにも少年漫画の敵キャラっぽい能力を見せて強さをひけらかしていた少年霊も、残念ながら卒業生の極まった能力には手も足も出ないのであった。 そして当然、今作ではすっかり名物となった「目当ての霊は調伏したけどそのために使った卒業生が暴れてどうしようもない」状態を打開しなければならない。大僧正の時も命懸けの危機一髪だったが、あちらはまだ「無差別に周りの生物を殺しまくろうとしていた」だけだが(だけ?!)、今回の花魁は明らかに封印しやがった夜宵ちゃんにヘイトが向いており、ご丁寧に油断してるふりまでして騙し討ちにしようとしてきた。もちろん、強かな夜宵ちゃんもその辺の対策は(ギリギリだけど)出来ており、今回のサポートは以前同盟関係を結んだH城址のおねーさん。この人だけは他の卒業生と違って敵意がない状態で協力を申し出てくれたありがたい霊なので、いざとなったらもう全部この人に頼るしかないのである。今回の「蝶を全部消す」能力、無茶苦茶強かったのだが、彼女の固有能力ってなんだったんでしょうね。 無事に花魁の再封印に成功し、子供だから丸め込みやすかったI水門の霊も「ゲットだぜ」。ただ、夜宵ちゃんだって別に鬼ではないので(多分ね)、少年霊を騙くらかして封印して使い潰すなんてことはしないみたい。ちゃんと事情を汲み取り、これまでの悪行にたいしては正当に批判はしつつも、今後の行い次第では幸せな成仏を迎えられるかもしれないという可能性を提示しての共闘関係を結んだ。話が分かる霊になってくれれば、素直な戦闘力は割と高めなので主戦力として活躍してくれるかもしれませんね。 しかし、新たな不穏勢力「成り変わり」の存在が明確になったおかげで、まだまだトラブルの種は尽きない。元々婆さん(ナギコ)についていたという凶暴な成り変わり霊はうまいこと夜宵ちゃんたちの車に潜り込んで水門を脱出。そのまま警察署で訳わからんレベルの凶行を散々に撒き散らし、成り変わり仲間連中と離脱したようだ。警察の人たち、ほんとにとんでもないとばっちり。 以前登場してた「オズワルド」という謎の青年、そしてその妹なのだろうか、次回予告からすると夜宵ちゃんと同じ小学校に現れる謎の幼女。この話数でまだどんどん新キャラが出てくる展開はいいのだろうか。これ、絶対テレビシリーズの中で神様との対決無いな。しょうがない、アニメ放送が終わったらいったん原作買おう。 やっぱり遊郭編って面白いなぁ! 第21話。間違ってないよね、大人気ジャンプ漫画の遊郭編が面白いという話。なお、中の人的には巴VSつぐみの汚ねぇAfterglow対決でもあったりする。こんな羽沢珈琲店は嫌だ。 タイトルの「瑰麗」という言葉については浅学にも知らない単語だったんですが、「珍しくきれいなこと、非常に美しいこと」だそうで、「瑰」という漢字は字形からなんとなく想像できるが「まるくて形がよい、美しい」というニュアンス。果たして、今回の花魁は瑰麗と言っても良かったものかどうか。 VS水門の少年霊。相変わらず夜宵ちゃんの分析速度は超速で、前回尊い犠牲になったババアの命と引き換えに、霊の能力分析から対策法までを瞬時に導き出した。やってることがいちいちモンハンとかのボス戦分析みたいで、相手の持つ能力や射程から自分たちの戦力で打てる最善手を模索するのが夜宵流である。流石にあんな一瞬でたった1回だけ観察したものを全ての能力だと解釈するのは危険すぎる気もするのだが……ご丁寧に霊が変化してフェイズ2に移行したら改めて分析し直すあたり、ほんとに「そういうボス戦」をやり慣れている人間の思考でしかない。まぁ、視聴者目線では何が起こってるのか分かりやすくなって助かりますけどね。というか、その解説がなかったら本当に雰囲気オカルトバトルにしかならんからね。こんな幼女の言うことを鵜呑みにしていいものかという不安もあることはあるが、それしか拠り所がないのでとりあえず夜宵ちゃんの分析は全て真だと思って見守るしかないだろう。 ただ、今回は分析だけではどうしようもなく、そもそも「相手の手数が圧倒的に多い上にスピードも速い」という大ピンチ。ご丁寧に螢多朗と詠子に分析を伝えるところまでは攻撃せずに待っていてくれたが、スケッチブックにはすでにインストール済みだったし、身代わり人形がなかったら今頃3人まとめて仲良く肉団子だった。なんとか耐えている状況でも、「無数の伸びる手」とか「なんか増水する水門」などを駆使して3人を同時に追い詰める敵。夜宵ちゃんがなすすべもなく吊られているところをギリギリのところで救い出し、その後の作戦立案まで協力できた詠子は(もし勝てたなら)今回のMVPであろう。こうしてみると、夜宵ちゃんの基本武器って守りの身代わり人形以外だと鬼子母神の指による万能カッターが最大戦力なのね。これまでなら「なんとなく塩」とか「適当に縄」とか色々出てきてたけど、やはり頂上対決でそうした小手先芸は通用しないということか。 なんとか第1形態を乗り越え、お膳立てを整えて卒業生へとパス。このド腐れポケモンバトルがまた盛り上がるんだわ。相手も変身してパワーアップを成し遂げ、絶対的実力を持つと思われていた卒業生相手にも五分五分の展開。お互いにパワードレイン系の能力を持っているという、実に泥沼感溢れるマッチメイクである。夜宵ちゃんは「なぜ今回花魁が適任だったのか」を説明してくれていたが……まー、どの卒業生を使っても事後処理が大変なことに変わりはないからなぁ……「鬼軍曹は子供に甘いから信用できない」って言われてたのがなんかワロタ。 白熱する試合展開の中、少年霊の方の生い立ちは前回語られたということで、今回は花魁の方の生い立ちをご紹介。「以前記憶が流れ込んできた」とはまた随分便利な設定だが、そもそも手鏡に封じられていた初期段階は「そんなにたいそうな霊じゃなかった」という情報の方が大事な気がする。つまり、花魁って元々S級怪異でもなんでもなくて、夜宵ちゃんが封印部屋で育て上げた「養殖モノのばけもん」ってことになるよな。一歩間違えたらまじで地獄行き必至の極道ムーブじゃないですか。偶然とはいえ、「霊の錬成」にすら手を出してしまっている夜宵ちゃんのヤバさが改めて確認できる。 そうして花魁の不遇の身の上が語られ、そんな悲劇をバックに置いた思い出の「第3能力」が発動。トリガーが「憑依してた手鏡で花魁の醜い顔を見せる」っていうほんとに血も涙も無いやり口なのがヤベェんだが、夜宵ちゃんはほんと、どこでどうやって卒業生の能力のディティールを検証してきたんだろうな。一度も使ってないのにそんだけ細かい理解が及ぶことはないと思うのだが……だいたいの卒業生が広域殲滅型だし、案外どこかで村落の1つくらい滅ぼしてても不思議じゃないぞ。……マジでやってないよね? さぁ、お互いに出せるカードは全部切った様子だが、あとはドレインVSドレインの力比べ。いつも通りの問題として、「花魁が勝ったとして、その花魁をちゃんと封印できるのか問題」が残ってますが、そこはもう、気にしないようにしましょう。
同じシーンにくじら(ババア役)と斉藤貴美子(ゴリラ役)が一緒に出てるの笑う、第9話。こういう「同じ枠に入りがち声優」って役を取り合うから共演が減る傾向にあるのよね。 相変わらずどうでもいい声優話から入ってみたが、前回「クスリまで加入しちゃったし、こっから先はあと何をやるんだろう」とか書いてたんですが、以前コミックで読んだときにまだこの先まで読んでましたね。お試し無料版だったはずなのに随分先まで読んでたんやな……。いや、ぶっちゃけブーケトス戦争のことは1ミリも覚えてなかったけど、そういやこの後ハカリの母ちゃんが出てきて云々ってのは記憶の片隅にあったわ。まぁ、まさかその母親役がすみぺだとは思わなかったが……中の人が胸囲で選ばれている説。 ゴリラ軍団との対決シーンはこれまで通りのギャグ展開だが、「恋太郎ファミリー」という名前が登場したという地味に重要な要素もあったりする。この一団のことを平気で「ファミリー」と呼称してしまえる恋太郎の図太さも大したもんだが、その結果として女の子たちが喜んでいるのだから正解だったのだろう。もう、家族を自称した時点でここから先に色恋沙汰が原因で揉めることなど想定しておらず、今回のハカリをめぐる他の4人の反応のように、損得勘定抜きでの友情&愛情の連携が完成しているのである。そして、そんな中でも特筆すべき関係を結んでいるのが「始祖の2人」であるハカリとカラネ。ブーケ戦争でハカリのピンチに真っ先に駆けつけて救出したのが(ゴリラに腕っぷしで負けない恐ろしい)カラネであったし、Bパートではカラネの窮状を知って恋太郎の申し出に真っ先に同行を宣言したのもカラネだった。前回のディープキスもそうだが、どうにもこの2人の間には単なる恋敵(恋仲間?)以外の感情も横たわっていそうである。それを「過度な友情」と呼ぶかどうかは個人の自由だ。ちなみに、そうしてカラネのエピソードを進めるための起点になったブーケ戦争だが、最終的に一番可愛かったのは静であった。「ロリ」というその1点だけで全幅の信頼を勝ち取っている脅威のチートキャラと言えるだろう。 そして「ファミリー」の結成から流れるようにBパートでは「花園家」というファミリーの物語へスライドする。これまであまり語られることがなかったヒロイン勢のご家庭事情。そういや他の家庭も一切描かれてはいないが(なんなら恋太郎の家もか描かれないが)、なぜ花園家だけがここで取り上げられたかといえば、そりゃまぁ、6人目のヒロインの属性に「母親」という新たなカテゴリをぶっ込むため。まぁ、親子丼も遥か昔から人気のジャンルには違いないからね……しかも金持ち一家の高慢ちきな女王系の母親ときている。そんなんを専門にしてるエロ漫画家だけでも何人か名前が浮かぶくらいの王道展開。それでも恋太郎はいつも通りに真っ直ぐ突き進むだけである。ある意味世界一つまらん男ではあるが、今作はそこに突っ込んでもしょうがない。せいぜい新しい世界の開拓に期待しよう。 追伸:個人的に今週ツボったのは、普段から陰謀家であるハカリが写真撮影をクスリに譲ろうとした時の他のメンバーのドン引きした様子。カラネがびっくりしてるのはいつも通りだが、ナノまで目ぇかっぴらいて驚いてんの、信用なさすぎだろ。 いい、最終回っぽい話だったね……第7話。もちろん問題は簡単に解決するものじゃないけど、ひとまず丹羽の物語には1つの決着がついたんじゃなかろうか。 それにしても……考えても考えても正解は分からないお話なので、観てる間もウンウン唸ってしまうし、視聴後にこうやって感想を書こうにも悩んでしまう。人と犬の接し方に正解なんて無いことは分かっているつもりだけど、出来ることなら丹羽と藤原のどちらが正しいかを(せめて自分の中では)決めたいという気持ちもある。 大半の視聴者がそうだとは思うが、基本的には「藤原の方が現実的だ」という気持ちで、割合で言えば藤原9:丹羽1くらいで分があるんじゃないかとは思う。先週時点で「いや、どう考えても緊急事態だったんだから藤原の方が正しいよな。それとも、ここからさらに藤原が何かとんでもないことやるのかな」と思って見ていたら、あの事件の顛末としては特に追加されることもなく、本当に「丹羽を守るために藤原が犬を殴った」という事実があるだけだ。ただ、藤原がこの事件にもう1つの意味を見出してしまい、そこから丹羽を突き放すような態度に出たことが、丹羽にとっての印象をすこぶる悪くしてしまった。まぁ、それが狙いだったならしょうがない(もちろん、ここで丹羽が藤原の主張を飲み込んで理解を示せばそれはそれでOKだったはず)。「人と犬の接し方」の問題と、「丹羽が藤原と決別した理由」についてはある程度分けて考えなければいけないだろう。まぁ、そうだとしても、藤原が丹羽に突きつけた事実は何も間違っていないのだから、基本的には「丹羽が理想を語りすぎ」という印象は否めないのだが。 ただ、だからと言って「丹羽が青臭すぎる。そんな理想論を振り翳しているだけじゃ現実は生きていけないのだから、もっとドライになるべき」という考え方が「正解」なのかと言われると、それもやはり短絡的ではある。丹羽が我が身を犠牲にしてでも犬を殴らないと決めた動機を端的に表した言葉として、今回「心の死」という台詞があった。「躾をしなければ処分されるリスクがあった。死ぬよりもマシなのだからトレーニングの完遂が最優先」という藤原の主張に返した言葉だ。そう、結局、我々は犬が何を考えているかを本当の意味で知ることはできない(もちろん人間同士だって出来ないという考え方はあるが、今はその話はおいておこう)。であれば、「やむなし」と人間が勝手に判断した体罰が、犬にとって死ぬより辛い可能性も否定は出来ない。そしてもちろん、「体罰など無いなら無い方がいい」というのはおそらく全員が同意できるテーゼだろう。藤原の主義がもしかしたら最善ではないかもしれないと思わせ、9:1の「1」が丹羽にあるのはこのためである。 ただ、やはり「人間と犬は違うものだ」という前提はどう足掻いても覆せるものではない。「体罰を使わずとも根気良く教えれば犬はわかってくれる」がどこまで行っても理想論でしかなく、「根気良く教えることと、体罰を用いて短期的に指導することのどちらが犬にとって幸せなのか」は、それこそ犬に聞かなければ分からない。結局、人間は本当の正解がわからない限り、どちらも試してみる他はない。そして、目指しているものが同じであるなら、そのレベルでの諍いというのはナンセンスでしかないのだ。その部分を理解している分だけ、やはり藤原の方に理があると思えるのはしょうがないだろう。 しかし、丹羽には丹羽の主張があり、この度めでたく、その理想を受け継ぐ後継者も名乗りをあげた。損得抜きで、ただ犬の幸せだけを考えられる底抜けのバカ。そんな人間が、新しいテーゼを業界に打ち立ててくれるのかもしれませんね。 わたしの幸せな血統、第10話。「わたしの幸せな血統」は小説投稿サイト「征服者になろう」にて連載された小説で、ほんのちょっと時間を操る魔法だけしか持たない貧しい超越者アルテマティア様が周りの人々に愛され、素敵な首切り王子様に巡り合うことによって幸せになる様子を描くシンデレラ(の魔法使い)ストーリー。 今回も全編クライマックスでお送りしております。Bパートが素敵すぎたせいで記憶を塗り替えられてしまったが、Aパートの姫コントも先週に引き続き相変わらず面白い。銀気姫のキャラが一切ブレずにクリムゾンとの関係性が泥沼化しており、そこにド天然のラグナが絡んじゃうせいで「世界一好感度が高いうんこ」という謎の概念が爆誕したり、「史上最強の雑ツンデレ」という新しい属性が開発されたりした。チーム銀気姫の面々もおかしな奴らしかおらず(しれっとラグナが「レオより強い奴がいっぱいいる」って言ってたのがなんか悲しかった)、今回新たに登場したのはテンション高めの姫オタク女。どこの世界にも推し活に熱心な女子というのはいるもので、メンバーの多くが姫推しらしきこの国においても抜きん出た姫愛を貫く剛の者である様子。となると今後はラグナとの関係性が色々と難しくなりそうだが……ラグナがいつになったら姫様のことを気づいてあげられるんでしょうね。 そうして人間サイドに新たな協定が結ばれている間、竜たちはこちらの姫、アルテマティア様改めトラウマティア様を救うべく王都へ駆けつけている。次のラグナたちの対戦相手っぽい置鮎竜(オルト・ゾラ)の他にも、事実上の最強戦力と思しき第二位階の諏訪部竜(ウォルテカムイ)も馳せ参じており、「こいつ、野心があるように見えたからアルテマティア様が弱った様子を見せたら、もしかして下剋上を狙って殺したりしちゃうんじゃ……」と思っていたら、なんとまぁ、まさかのスパダリだったという。よかったー、そうだよねー、アルテマティア様の尊さは人竜共通だもんねー。力を失おうが可愛いは正義だから守ってあげたくなっちゃうもんねー。ウォルテカムイさんは言いました。「力があろうが失おうが、お前はちょっと頭のイカれたただの上田麗奈だ」ってね。「頭のイカれたただの上田麗奈」を守れずに何が男か。 そしてそんなスパダリに素直に気持ちを打ち明けられ、アルテマティア様も血主という仮面を捨ててか弱い女の子の涙を見せる。守りたい、その引き吊り顔。現時点では実力不足を痛感しているネビュリム君だって同じ気持ちを噛み締めているが……多分どこかでウォルテカムイが激闘の末にラグナに退治されても、「恐怖を乗り越えたネビュリム君」が我らがアルテマティア様を守る新たな騎士として立ち上がってくれるに違いない。 早く人類が滅亡して、平和な竜たちの世界が訪れますように。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(07/22)
(07/21)
(07/21)
(07/21)
(07/20)
(07/20)
(07/20)
(07/19)
(07/19)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
最新CM
アーカイブ
|