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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 猫の瞳に映るいちゃいちゃ、第7話。目の前の睦まじきホモサピエンスを見て、猫はいったい何を思うか……。

 何一つ滞りなく終了したお祭り。丸太の頑張りもあるのだろうが、たくさんの友達の協力を得て、全方向に幸せな結果をもたらすことができた。直接絡んでこなかった白丸先輩も笑顔だったし、誰も不幸にならない素晴らしいイベントになって何よりである。まぁ、それだけに「今回は何も触れるべきところがない純正いちゃいちゃ展開だったな……」と中盤までは思っていたわけだが……。

 まず、伊咲のカミングアウトが入った。以前から少しずつ匂わせてはいたが、やはり身体に幾らかの問題を抱えており、幼少期のその記憶や、現在も引きずる言いようのない恐怖感が、彼女の不眠を後押ししているようだった。なるほどなぁ……そりゃどうしようもないや。「よくわかんないけどなんか心臓のあたりが痛い」みたいな時って、たまにあるじゃないですか。いや、心臓じゃなくてもいいけど、寝ようとしたらやたら体の一部に違和感があるとか。そういう時って、誰しも不安になると思うんですよね。私もそういう時にさらに眠れずに苦しむことも無きにしも非ず。そして伊咲の場合、その「漠然とした不安」の強化版というか、ちゃんと根拠のある懸念なのだから、そりゃ寝られないのもしょうがないだろう。丸太の不眠とはだいぶ様子が違ったわけだが、事情が判明したことで、丸太はもっと具体的に伊咲を心配し、想うことができるようになった。

 「自分が不眠である意味」というのは、なるほど面白い言葉である。「不眠の原因」なんてことはこれまで飽きるほど考えてきたが、これをちょいと転化して「何故不眠であるか」に意味を求めてみる。まぁ、ほとんどの場合はこれほど無為なこともなかろうが……幸いにして、丸太の場合にはそこに意味を見出すことができそうだ。自分が寝なければ、隣で寝ない人が不安じゃなくなる。後付けには違いないが、そんな理屈をつけてみれば、不眠の夜も少しは明るい景色が見えるかもしれない。

 そうして事情を打ち明けた2人の「不眠コミュニケーション」はさらに一歩先へ。丸太が提案した配信アプリの用法、実に面白い(ネットリテラシーを考えると後先考えないリスクはあるが)。普通に考えて、音声通話やメッセージアプリの方がスムーズに相互の意思伝達ができるのだから、マンツーマンのコミュニケーションにおいて配信アプリが優れている点など何もない。しかし、そうして得た「不便さ」が逆に2人の関係性にはマッチしており、お互いに面と向かって話しているほどの距離感を、「対話」をしないことで逆説的に手に入れている。よくもまぁ、こんなコミュニケーションの光景を思いついたものだ。「よりもい」の時に「LINE通話と電子メール」という題材で少し触れたが、こうして「新しいツール」を効果的にコミュニケーションのあり方の描写に活用してくれる作家って尊敬しますね。ありきたりじゃない、新しい時代の新しい交流のあり方。しかも技術革新を伴う最新ツールとかじゃなく、機能制限があるが故の新しい姿ってのがまたいい(まぁ、配信ツールなんてものを高校生が手軽に使えているのは技術革新の成果以外のなにものでもないが)。今時の高校生なら、こういう「距離の近づけ方」があるかもなぁ、と思わせてくれるだけでも、おっちゃんたちはニヤニヤできてしまうのである。

 翌朝起きた時にスマホのバッテリーがとんでもないことになってないことを祈る。

 

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 流石にカブトムシはなんか違わないか? 第7話。いや、イグアナなどの爬虫類も鳥類もOKなんだから昆虫だけ差別するのもおかしな話だが……、いや、でも虫はなぁ……「カワイスギ!」とはならんのよなぁ。まぁ、どこまでいっても個人の趣味趣向の話ではあるが。

 Aパート、リザさんお久しぶりの帰省(?)。もう、こうして見てるとリザたち地球駐屯組と母船で待機してる本隊の差がどうなってるのかはマジでよくわかんなくなるな。最初のうちは猫の存在がひた隠しにされていたからこそすれ違いが生じてコントになっていたはずなのだが、リザ目線ではもうそこまで必死に猫の存在を隠し続ける必要もなく、断片的とはいえ情報は色々と本部の方まで漏れてしまっている。今回はいよいよ艦長とのホットラインまで繋がってるわけで、もういい加減に猫を見せて隊員たちがショック死する心配もしなくていいんじゃないか……いや、でも実際に地球に降りてる連中はみんなして「洗脳」されていることを考えたら危険といえば危険か……いいですよ別に。地球上の猫を1匹残らず徴収するとかじゃない限りはよ。冒頭のナレーションで「侵略」だか「侵攻」という言葉を使ってるのを聞いて「そういやこの宇宙人どもは地球に何しに来たんだっけ?」とよくわからなくなっている。科学技術のレベルは高いのだが、単に地球が誇る「カワイサ」がこいつらにとっては一切免疫の無い病原菌みたいに機能してるって認識でいいんでしょうかね?

 というわけで科学技術の粋を集めた叡智の結晶、メカよぞらがBパート。実を言うと、今作における猫の造形ってのはそこまでびっくりするほど可愛いわけではない。よぞらだってアニメ作中の猫としては並程度の愛らしさだし、それをメカにしてしまったメカよぞらは残念ながらあまり可愛くない。どちらかというと、今作における「カワイスギ」はキャラクターデザインそのものよりも、よぞらたちが披露する「猫あるある」のあれやこれやがいちいち猫好きに刺さるからである。そうよねぇ、猫に踏まれて起こされる朝って、どこか幸せに満ちてるのよね……。我が家の飼い猫はお利口さんだったので「顔を踏む」みたいなことはしなかったが、布団の上で寝てたのが起きて、足だけ踏んでどっか行くみたいなことはよくありました。それで起こされたところで何の文句もないんだよなぁ。むしろ「こんな時間までいてくれてありがとう」くらいの気持ちだし。

 メカよぞらも色々とよぞらの「カワイイ」を研究して頑張ってくれたのだろうが、結局、メカのベースを作っているのが可愛いとは縁遠い連中だったのでマシンの設計理念の限界値を超えてしまっていたのだろう。残念ながらメカよぞらはどっちかというと機械生命体の恐怖の方が色濃く匂わされてしまったのでした。あの技術、柔軟に使いこなせるなら先遣隊として乗り込んだリザに最初から持たせてやればよかったのに……。

 

 

 

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 今期はほんとに純然たる小清水クール、第20話。いろんなタイプのあみっけをつまみ食いできるのがとても良いですね。こちらの雨音さんは尽くすタイプの真っ直ぐあみっけ。どこぞのエルフの消え入りそうな陰のあみっけも良いし、どこぞのワンターンなチートの豪快魔王あみっけも良い。この灯を絶やしてはいけないよ。

 というわけで、完全に雨音さんのターン。「こんなこともあろうかと気象予報士の資格をとっておいてよかったわ」じゃねーんだよ。別に気象予報士って天候を自在に操れる魔術師じゃないからな? ライバルの敷島プロだって、ちょっと精度の高い天気予報アプリでも使えば同じ情報は得られたはずなのに、単に警戒を怠っただけの話。雨音さんの持つ数々のスキルがここで意味を持ったというわけではないのだが……まぁ、このタイミングで「これまでの人生は全て無駄じゃなかったッ!!」とか感じ入られてしまったら「そう、よかったね……」とただ見守るしかないじゃない。彼女がよかったと思ってるならそれでいいのよ。ご両親の意思は分からないが、娘さんにつけた雨音という名前が意味を持って本当に良かったですね。「よし、この子は将来勤務先のお嬢様の専属キャディーになるべき子だから、そのキャディー業務の中でも特に天候に関する部分に気を配っていざという時に最大限に利用できる気象予報士の資格が取れるよう、雨音という名前をつけよう!」とか思う親はおらんわ。

 まぁ、とにかく雨音さんが幸せそうで何より。天真爛漫な葵はアムロとの問題を一応は潜り抜けて後の憂いもなくなった。あとはただ純粋にタッグマッチを楽しむだけである。ここぞとばかりにプロをボコボコにし、イヴより一足お先にプロの称号を手に入れた。そして、このタイミングで本来なら天音さんとの人生契約も満了し、2人はお別れするはず……って、そんなわけないやん。もう、正直葵自身も含めて「ここで契約切れるからお別れやろなぁ」とか思ってないやろ。末長くお幸せにすればいいと思うの。問題は、ここまで濃密にあま×あお関係を描いてしまうと、今後クライマックスで訪れるであろうイヴ×あお関係にノイズが入りそうなこと。でも、どう考えてもこの作品はイヴあおが最大目標なので、何をどういじっても雨音さんは滑り台なんだよなぁ……まぁ、別に関係性をこれ以上深めずとも、一生専属キャディのポジションに居られれば幸せなのかもしれないが……。頑張れ新庄雨音。

 そして再びカメラは海外へと飛び、余裕のプロテストに挑むはずだったイヴの前に、今作ではもう驚きもしない、インスタントに突如降って湧いた最大のライバルが出現。まぁ、「どこでシャアが絡んでくるのか」というのは以前から注目のポイントではあったので、ここで最後のカードとして「シャアの写し身」が出てくるのは唐突ではあるが無茶ではないか。一応「天鷲一彦の幻影を打ち破るため、世代を超えて後継ぎどうしをぶつけたかった」という歪み切った動機も明かされ、これで今作の大枠は全部出揃ったことになるんじゃなかろうか。それにしても、まさかシャアの最終兵器が野生児ポジの子になろうとは……放送開始時からずっと「プロゴルファー猿じゃん」と言われ続けてきたこの作品、最後のライバルが一番猿っぽいの草。

 

 

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 思いっきりラーメンすすってたってことは、スレッタの生活してた水星の文化風習は日本のものが色濃く残っている? 第18話。いや、そもそもあのラーメンだか何だかよく分からないメニューがどういう文化なのかすらわからねぇが……。

 いろんな側面が粛々と進行していくのでどこを中軸に据えてみればいいのかが分からず本当に忙しい構成になっているが、今後の主人公ポジというか、権力闘争の中心はミオリネとがっちり手を組んで捲土重来を狙うグエルさん。そしてそれに対抗するのはシャディク率いるグラスレーと、そのサポートにまわって影で暗躍するペイルの連合軍という構図。シャディクの目的がどこまでを想定してるのかが分からないので落とし所はまだ見えてこないのだが、この「御三家対決」に独自の思惑を持ったプロスペラというジョーカーが絡むもんで色々とややこしいことになっている。ガンドという禁忌のシステムをどのように取り扱うかが一番の争点になりそうで、グエル先輩もしらなかったがジェターク社は一応ガンドを使った新兵器開発に協力しており、プロスペラはクワイエットゼロのためにその大々的な運用も狙っている様子。ただし、ミオリネはスレッタとの約束を果たすため、ガンダムの軍事利用については頑なにノーを貫いている。この辺りの駆け引きは、最終的にプロスペラがどこで満足するかによって変わってくるかもしれない。

 それに対し、使えるものは何でも使おうとしているのがシャディク。こちらは父親を蹴落とした時点で実際に置かれてる立場はグエルさんと大きく変わらないはずなのだが、望んで自ら親父をふん捕まえたシャディクと、全く望まぬ父殺しに至ってしまったグエルでは準備も姿勢も雲泥の差。シャディクがペイルと手を組んでいるのは総裁選を盤石なものにするためであろうが、ペイルはペイルでいまだにエランくん(本物)という最終兵器を隠し持っており、どこでシャディクを踏みつけにするかも分からないのがヒヤヒヤもの。どっちも「最後にかっさらうのは自分たちだ」って思ってそう。一応シャディクさんには「はみ出しもの軍団」という裏に色々と効果がありそうな秘密兵器を所持しているが……どうも、ノレア・5号・ニカ姉というトライアングルを見ていると、最後の最後までニカ姉が面倒ごとの処理ばかりで一切報われなさそうな気がするのだが……今回さらにマルタンが余計なことして火種を追加しちゃったし、もう何が起こってもおかしくないな。

 これだけのカオスな状況下で一応いいニュースがあるとしたら、何もかも失って空っぽになったスレッタに対し、地球寮の面々がほんと親身に接して問題解決に当たってくれていること。特にチュチュさんは持ち前の義侠心でもって一番の行動派に。視聴者目線でもイライラさせられるスレッタの染みついた負け犬根性を叩き直して引っ張り上げてくれるチュチュさんは本当に頼りになる。

 そして、そんな地球寮との交流こそが、プロスペラ母さんがスレッタを学園に送り込んだ目的であることがここにきてだいぶ本音っぽく語られている。どっかのタイミングでエアリアルからスレッタを切り離せることは読めており、一連の復讐劇においてガンダム技術がどのように使われようとも決して完全なハッピーエンドになりそうもないことだって分かっていたはず。ママさん目線で、どこかでスレッタを蚊帳の外に押し出す算段はあったのだろう。まぁ、もう1人の娘についてはこれでいいのかという話もあるが……多分、スレッタが何も知らずにエアリアルに乗ってる間、母親と「もう1人の娘」は「妹」を見ながらこうなる準備をしてきたんだろうしなぁ………………いや、やっぱスレッタ救われないよコレ。そりゃ彼女の幸せは彼女が決めればいいけどさ、ここで母親のエゴ丸出しの自己満に付き合わされるのはハッピーじゃない。最終回であの仮面を叩き割ってもらわないと困るよ。

 

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 箱買いもオタマだったんかいwww第7話。高耳様、残念ながらくじ運は最悪っぽいけど、あんまりその事実が露見しちゃうとご利益に影響ありそう。

 Aパート、姉より優れた妹、小柚子ちゃんのお話。なんであの姉の次に生まれた妹がこんなハイスペックに育ったのかは全くの謎。「妹の方が優秀」パターンでありがちなのは「姉が壊滅的なダメ人間だったから世話焼き妹がスキルアップした」みたいやつだが、いくら何でも小糸はそこまでダメなわけじゃないし……もしかしたら親御さんの関係なんでしょうかね。姉が巫女の業務をこなさなきゃいけない関係上、妹が家事全般でめきめき腕を上げたとか。……あれ、でも小糸は最初に「16歳になって巫女になった」っていってたからそれも違うな……まぁ、姉妹でも生まれながらに持つ者と持たざる者になる可能性はありますのでね。

 でも、今回の小柚子ちゃんはちょっと寂しくなって妹らしく甘えてみせるという珍しい表情のお話だった。こちらも可愛いから問題ないし、こんな無茶苦茶な「偽装」のくせに、きっちりエルダが活躍できるように「昔の遊び」というギミックを導入して姉を誘っているあたり、どこまでも配慮とスペックが青天井な妹さんである。ドヤ顔で語り始めたお江戸知識は相変わらずタメになる蘊蓄が揃っており、中でも凧の語源については私も知らんかったので「へ〜」と思ったのだが、気になって調べてみたらあくまで「諸説アリババ」のうちの1つっぽいのでエルダが見ていた江戸町民が極端に捻くれていただけ、という可能性もあるし、下手したら江戸時代に凧揚げにハマったエルダ自身がそういうことをやってた可能性すらある。

 ほかにも折り紙では珍しくエルダが独自の才能を発揮。まぁ、ガンプラを丁寧に作れるなど、手先はそれなりに器用みたいだけどね。エルフってそこまで工芸品の製造とかにこだわるイメージはないよね。どっちかっていうと犬猿の仲であるドワーフの方が細工物が達者なイメージがあり、そういう意味でもエルダは相変わらず異端なのかもしれない。そもそもネット知識で腕を上げてる時点でエルフ由来の要素でもなんでもないけどな。

 そして最後はシャボン玉。シャボン玉の起源ってのも言われてみれば考えたこともなかったなぁ。そうか、意外に歴史のある遊戯だったんだね。「専門の業者まで現れた」ってあたりがいかにも江戸文化。江戸期って、いうても同時期の世界史で比較しても群を抜いて平民の生活が安定していた時期らしく、ある程度ゆとりがあるおかげで庶民でも遊びに興じる余裕があり、それを商売にする人間も結構いたらしいからね。落語で知った一番笑った職業は「猫のノミ取り屋」。

 Bパート、徹底的に甘やかされる高耳様の図。普段は厳しいお医者の佐々木先生も、頑張って外に出たエルダを評価したものか、あんだけ頑張ってエルダの願いを叶えてくれた。ほんと、月島の人間はエルフに甘いな。ちなみにどうでもよすぎる話だが、今回のもんじゃ屋の描写で久しぶりに佐々木先生(の中の人)の札付きの酒癖の悪さを思い出しました。数多くの武勇伝を語っていた過去のラジオが懐かしい。エルダ様(の中の人)もなかなかだが……みんなしてもう若くないんだから無理すんじゃないよ。

 幸いエルダ様は不老不死だし年齢を気にする必要はないのだが、普段の様子からしてどうやらあんまりお酒はやらないみたいですね。日頃からエナドリばっかり飲んでる奴は酒を入れたら色々危なそうだもんな。小糸が成人したら、ちょこちょこ付き合ってあげてください。

 

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 最近いろんなアニメで学生がキャンプしてる気がする、第7話。思い出してみると「インソムニア」で林間学校に行ってて、あと「いせレベ」でも気づいたらキャンプイベントが発生してた。学校行事でそんなにいっぱいキャンプ行くことある?

 というわけで、前回がご自宅のお話だったので今回はカレッジ。ほんとに交互に「家→学校→家→学校」っていう話の割り振りになってるな。と言っても今回はいろんなところに視点は散っており、チセの周りを覆う「カレッジ」だけでなく「魔法使い」という文化そのもののさまざまな姿が垣間見えるようなモザイク画みたいなお話。とりあえず、イギリスっぽさというか、「ロードエルメロイ」なんかにも感じられる「古き良きブリティッシュな魔法格式」みたいな文化が感じられる空気感は良いよね。日本人は、生まれながらにして何となくブリティッシュカルチャーが好きなのさ(暴論)。

 と言っても、カレッジは魔法使いとその他異界関係を全て取りまとめての教育施設ということで、カリキュラムは案外節操なしだ。そもそもエリアスが講師として招集されてる時点で結構懐がでかい感はあるのだが……何と体育の授業で向かった先は一面のクライミングウォールが。イギリス文化関係ねぇ!! 「いざという時に身体は動かせた方がいいから」という分からないようで分かる理屈はいいのだが、そのためのカリキュラムにボルダリングが入ってるのはちょっと面白い。広大な敷地と潤沢な予算がないと提供できない授業内容である。これ、別にチセさんが成長したからとか関係なしに、普通に楽しい学生生活になるのでは?

 しかし、残念ながらうまくいってる感が出てるのはチセさんとその周りに限ってのお話。今回スポットが当たったのは、以前チセが倒れてるとこを助けてあげたフィロメラさん。とにかくくら〜い性格が滲み出している子だったが、そのオリジンというか、生育環境が判明してしまってちょいダウナー。魔法使い関連の血筋って、旧態依然としたところも多いだろうから、昔ながらの権力図、つまりは厳しい上下関係ってのは色濃く残っているのかもしれない。あまりよろしくない出自のフィロメラさんは迫害される側だったらしく、カレッジ内でもいかにもお嬢様然としたヴェロニカ(CV上田麗奈)のいいなりになっている。実家に戻っても陰口叩かれるし、婆さんには思いっきり杖ビンタ喰らうし、どうにも苦難の人生であるようだ。ただ、今のところ直接の上司(?)ポジションのヴェロニカとの関係性が悪いものなのかどうかは分かっていない。ヴェロニカさんは高慢なお嬢様タイプにも見えるけど、今のところフィロメラさんに対しては優しい態度を見せてるようだが……いい具合の主従関係を育んでくれてるといいんだけどなぁ。

 そのほかにも、前回もやもやしてたレンフレッドさんの「大人の事情」の方も今回言及されており、こちらは素直にほっこり要因。アリスちゃんはレンフレッドに邪険にされたことで発奮して特訓に励んでおり、カレッジ側は真面目な学生なら支援は惜しまない。そして、なんであんなつれない態度だったのかという本音の部分も、おっさん同士の酒の席でレンフレッドがポロリと漏らした。なんかもうね、面倒臭い2人だわね……アリスちゃんの方もそりゃ師匠に構ってほしくてしょうがない部分はあるのだろうけど、レンフレッドの方もまだまだ「弟子離れ」できてない部分があるのかもしれませんね。この2人の関係は、多分大丈夫なんじゃないかな。未だ万全といえないのはむしろチセとエリアスの方なのかもしれないよね。……今回のエリアスさん、ずっとストーカーしてるだけだったな……。ラストシーンで草むらにカメラが寄ったから「そんなとこにおるんかい!」って思ったら、そっちはエリアスさんじゃなくてなんか怪しげなものだった。学生のキャンプ覗いてるのは単なる変質者じゃん。

 

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 そうなれば、そうなるやろ、第6話。粛々と描かれるべき物語が描かれている印象だが……。

 当方、「恋愛リアリティショー」に類する番組なんかは1回も見たことがないので虚実の割合は何とも言い難いが、とりあえず作者がやりたいことが「恋愛リアリティショーリアリティショー」なのは分かるので、扱い方はなかなかに上手いな、と思わせるものになっている。虚実入り混じり、演者も視聴者もある程度は「嘘がある」ことが分かっている「リアリティショー」。それ自体に別に善いも悪いも無いわけだが、何年か前にそこから自殺者を出し、大きな問題になったことは未だ記憶に新しい。今回はそんな生傷も癒えぬメディアを扱い、そのショーを舞台にした「リアリティショー」を入れ子構造で行っていくのがこの作品である。視聴者側は「虚実入り混じっているものを演じているというこの子たちのドラマにも、当然作者が意図した物語を描きたいという虚実が入り混じっている」という二重のフィルターを意識する必要があり、どのように受け止めるかは人によってかなりの差が生まれるのではなかろうか。

 まずもって、作中でアクアが言っていた「思ってたよりも誠実な構成になっているよ」という「一般論」の虚実はどうしても頭にチラつく。おそらくそうした作品を作っている業界の人たちへの気遣いというか、最低限の防御策なのだろうが、今回のお話を見て分かる通り、あくまで作者が描きたい最大の対象は「衆愚」であって、恋愛リアリティショーというジャンルそのものの功罪ではない。そこに視聴者の余計なヘイトが向かないよう、今作における番組自体は「案外悪くない、真っ当な精神で作られた番組だ」という設定にしている。そして、今作の視聴者は当然「そういうものだ」と一旦受け止めて話を見ていく必要がある。その部分に「ほんとかぁ? いやいや、もっとヤラセとか多いでしょ。何を当たり障りのない描き方してんのよ」みたいなツッコミを入れる意味はない。この世界での番組はあくまでこういうもの。そこに疑義を挟む余地は無い。

 なんでこんなことにわざわざ言及しているかというと、こういう作品を見ていると、本当に「衆愚」というものの恐ろしさがジワジワと染み込んでくるから。まさかとは思うが、このアニメを通して何か「本当のこと」が分かったような気になっちゃうような層も出てくるんじゃないかと、そんな恐怖感すら刺激するのである。そして、そんな「愚」の中に自分自身も入ってしまうのではないかという恐怖感も。結局、主観視点で自分が「聡くあるか」を判断する方法などないわけで、知ったかぶりをすればするほどに馬脚を表すことになる。その被害を最小限に抑えるためにも、「全てはフィクション」という当たり前すぎる条項を、何度も何度も読み返して肝に銘じておく必要があるのだ。

 いやまぁ、そんなこと気にして観るような作品でもないのだろうが……もちろん作者はそれなりに取材や分析を行った上で描いているのだろうから、一抹の真実だってあるのかもしれない。個人的に面白いと思った言葉は「メディアと視聴者の相互監視時代」というフレーズで、なるほど現代のネット使用法の心得としてこれは実に的を射た言葉であるように思える。エゴサが怖いのはほんとによく知っている。私も自身がエゴサで潰れてしまう人間なのはすごく良く知っているので、なるべく見ないようにしたい……けどエゴサは止められぬ。「する」「しない」の2択ではなく、最大限自分にプラスになるようなエゴサ・ネットの使い方を考えましょうというお話。そしてちょっぴり、「みんな、バカにならないでね」という切実な願いのお話。

 「思っていたより誠実な作りだった」と語られた番組自体の存在も含め、どうやら今回番組に関わっている演者たちも、別に悪人としては描かれないようである。強いて悪い奴をあげるとするならあかねの事務所の社長なんかはクソっぽいが、あれくらいは業界では(というかどんなジャンルでも)普通にいる程度の経営者だろう。まだ裏を残してそうなのは演者の1人、鷲見ゆきくらいだが、アクアが本腰入れて何か対策をしなきゃいけないような巨悪になりそうな感じもない。あくまで、被害にあったあかねを中心としてネットの「衆愚」といかに向き合うかというテーマであるように思われる。

 そうしたテーマ設定のため、渦中のあかねは徹底して努力家・善人として描かれ、彼女がネットの理不尽に潰されていく様子が実に分かりやすく展開される。そこは特にひねりがあるわけじゃないが、どこかで見たことがある構図なだけに分かりやすく、その深刻さも切実だ。正直、アクア1人の力でここからの巻き返しが出来たとするならかなり都合のいい展開にしなきゃいけない気もするが、こんだけの「善い子」を生み出したのだから、そんな姫を守りながらのアクアの王子様ムーブも気合いが入るというものだろう。是非、もやもやがたまった今回のお話の鬱憤を晴らすような展開に期待したい。

 関係者のキャラが固まってくると、個人的にはやっぱり中の人たちの頑張りに目(耳)が行きますね。るみるみ大好き人間からしたら謎の存在感を発揮するMEMちょも気にはなるが、今回の話だけで言ったらやっぱりあかね役の石見舞菜香がMVPかな。彼女の堰が切れてこぼれ出た「疲れた」の一言、マジで「ひっ」って声が出るくらいに怖かった。悲しいとか辛いとか悔しいとかじゃない、ただ「疲れた」。この台詞を発した時に彼女が泣いていないというのも怖い要因の1つか。ご丁寧に涙は雨で演出され、彼女の精神の擦り切れぶりと感情の乖離が滲み出てるカット。いいお仕事。

 

 

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 のきゃ? 第7話。石川弁かな? ふみちゃんは割と方言滲ませてるのに、美津未はほとんど方言が出ないのはなんでなんでしょうね。親御さんの方言が濃いかどうかに影響は受けそうだけど、美津未のママンもそれなりに方言だった気が。

 Aパート、再びの高嶺先輩のお話。クソ真面目すぎる高嶺先輩を見ていると本当に共感しかないというか、こういう不器用な人が幸せな世界になってほしいと思うわけですよ。私も変なトコで融通効かないとこがあるので、彼女が報われない世界は何となく居心地が悪い。でもまぁ、例によって基本的にこの世界はあんまり根っからの悪人もいないし、美津未というでっかいサポーターがいてくれるおかげで、高嶺先輩の傷もそれなりに早く癒えてくれそうではある。演劇部先輩(兼近)がほんとにいい奴で、余計なところまで気遣ってくれたのも大きいね。あいつ、あまりにも言動が自由だから3年生だと思ってたけどまだ2年生だったんだな。

 一応、高嶺先輩に代わって会長に就任したヤツは美津未目線からしたら「あんまり良くないやつ」に見えてしまっているのが現状で、実際に立候補の動機は(少なくとも美津未からしたら)不純なものだったし、会の運営も今のところはいい加減な様子。でもまぁ、不思議とまだ先はありそうな描写にも見えるんだよな。単に私が勝手に「この世界に根っからの悪役はいない」と思いたいからかもしれないが……あの高嶺先輩や美津未に囲まれてたら、そのうちに真面目な生徒会長に育っていくかもしれないしね。まぁ、この手の作品でいっつも思うのは「生徒会ってそんな重要なもんなのかしら……」っていう部分だったけど、私の学生時代は基本的に空気みたいな存在でどうでもよかったからなぁ。役員やってたやつは内申点目当てだったりするんだろうか……。

 Bパート、少しずつ意識を強くしていく、聡介との関係性。うーむ、美津未の方が一方的に意識しちゃっているので、今のところは浮上してないけど関係性はちょいギクシャク。美津未も自問していたが現在の関係はなかなか微妙な成り立ちだ。美津未が余計なことを意識してなかったこともあって聡介との縁が出来たわけだが、別に美津未はあんなとっぴな偶然が無くても、聡介をそういう目で見て意識したりはしなかっただろうし、クラスメイトならそのうち少しずつ距離を詰めていた可能性もある。ただ、結果的には入学式の出来事のおかげで急接近。意識するまもなく「友達」関係になっちゃったもんで、そこから上のラインをイメージして美津未はワタワタしているという。聡介の方も美津未のことを悪しからず思っているはずだが、その感情が友情よりも上に上がる見込みがあるのかどうか。今回デートを二つ返事で了承したあたり、まだ彼の意識がはっきり見えてない感じはあるよな。いや、マジでなんも意識してないだけかもしれんけども。

 悪い奴はあんまりいない気がするこの世界に、また新キャラが投入され、そちらは明らかに火種の匂い。顔の造形が他のキャラとはだいぶ違っているモデルのおねーさん、この世界の基準だとあの顔が美人扱いなのだろうか。ぱっと見で可愛い村重さんとはちょっと違う感じがするのだが……まぁ、多分美人なんだろう(正直、江頭さんの方が可愛く見えるけども)。聡介周りの女子が増えると、ますます余計なしがらみが増えていくなぁ……そして江頭さんの感情なぁ……。是非とも「美津未は悪いこと考えるような奴じゃない」という前提条件を大事にして今後も活動を共にしていただきたい。

 

 

 

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 ポジションゼロの妖精か何かか、第6話。まぁ、舞台少女がポジションゼロから生まれたっていう起源説もありますからね……赤の舞台少女と青の舞台少女が約束タワー(スカイツリー)を前に話している図、なんかもう……。

 というわけで、展開としては想定通りの最悪。すっかり八恵に飲まれてしまったここなが完全なる当て馬として八恵の踏み台状態に。まぁ、そこまでの展開は前回想定されていた通りだったのであんまり驚きはしないのだが、強いて驚いた点を挙げるとすれば、そのことについて、ここながあまり危機感を持っていなかったということだろうか。「自分は八恵のために舞台に立つのだ」と割り切って務め上げていた主役。周りの評判を耳にしても、静香が割って入ろうとしても、そこは頑なに動かさずに「それでいいのだ」と言い切っていたここな。もう、純然たる献身の心意気でそのようなポジションに甘んじていたのかと思っていたが……彼女が舞台の上で気づいたことは、ハイ、サブタイトルどん。

 自分が全く観客の視界に入っていないことに気づいてショックを受けるここな。いや、そこは織り込み済みだったんちゃうんか。「八恵に頑張ってほしいけど、その役割に徹したら自分も評価されるし、観客からは主役として見てもらえる」と思ってたんだろうか。もしそうなら考えが甘すぎましたね。一番間近で八恵のセンスを直に浴びまくり、彼女の危険性を一番知っているのはここな本人だったはずなのに。ご丁寧に舞台の上では八恵のスキル発動を示す目の輝きだけは爛々と煌めいており、ここなにはその片鱗すら見えない。八恵の目が向いている方向は観客席でもあるが、「相方」のここなにも常に視線を向けている。そうして彼女のスキルを舞台の上でも浴びせ続け、ここなは自分でも気づかぬ間にどっぷりと全身を八恵に染め上げられていたのだ。八恵のタチの悪いところは、本人に全く悪意がないので、そうして展開される八恵フィールドに有無を言わさず全てを飲み込んでしまうところ。そして、そのことを被害者(?)が悪いとも思わないところ。そうしてここなは、舞台の上での存在感を失った。

 まぁ、ここまでは本当に前回想定された通り。ただ、ここから少しずつ風向きは変わり始める。まず小さな1つ目は、ぱんだ先輩の意外な熱情。彼女は自分本位な人間なのかと何となく思っていたのだが、全くそんなことはなく、「シリウスは八恵のためなら新人役者1人を犠牲にするのか」と一番憤慨していた。彼女が柊に向かって率直な意見を突きつけるシーン、厳しい態度ではあるが彼女の優しさが最も現れたシーンと言える(隣の知冴は何してるやら)。そして、そんな訴えを受けていた柊のプランニングが、どうやら単にここなを潰すものではなかったようだ、という光明が意外な点の2つ目。前回の流れだけを見れば超ムカつく「嫌な大人の判断」に見えた柊の動きだったが、婆さん曰く、「柊の分析センスはそんな次元じゃ収まらねぇ」とのこと。八恵の当て馬にしてここなが一度潰れるところまでは当然想定内だったろうが、それで終わるタマじゃねぇと思ったからこその主役抜擢。八恵のために他者を犠牲にする傲慢な人間かと思っていたら、もしかしたら八恵というダイスター候補を確実に底上げしつつ、対抗しうるもう1人の爆弾を一気に膨らませるところまで狙っていたのだとしたら、何ともわがままな指導者である。「基礎練ばっかりしてろ」も、考えてみりゃ新人に対する指導としては間違ってないしな。

 そして、上の方でもすったもんだがある中、やはり今回最大のトピックは「静香の消失」だろう。思いの外あっさりと、確実に消えましたね。前回時点で「消えちゃうかも」みたいなことはぼんやり予期していたが、もっと後半のクライマックス要素だと思っていたので、まさかこうもあっさりと消えて、あっさりと戻ってくるとは。静香が消えたタイミングは、舞台上でここなが観客の反応に気づいて絶望した時点。そして戻ってきたのは、再起して「自分の舞台を見せてやる」と心に決めた時点。どうやら静香というのは「ここながダイスターになるという野心そのもの」の現れであるようだ。それが迷子になり、失われれば静香は出てこない。道を定めなければ、静香の助けは得られない。改めて今回「私たち2人で」と宣言していたことから、やはり静香は「もう1人の他者」ではなくて「半身」と考えた方が理解しやすそう。静香再召喚でここなの右目が光っているが、その後のカットでは静香の左目はほぼ写らないアングルになっており、静香のセンスがどのような扱いになるかは未だ不明としておく。

 ちなみに、今回婆さんが改めて「センスってのは舞台の上で輝く能力さぁ」と定義を確認していたが、まずもって柊の「役者の資質を見抜くセンス」は自身が舞台に立たずとも発動していたために「舞台の上で」の定義はやや曖昧。もしかしたら柊もいくらかイレギュラーな才の持ち主なのかもしれないが……そんな些細な定義をぶっ飛ばして一番イレギュラーなのはもちろんここなのスキル。なにしろ舞台じゃなくて日常生活でもずっと静香は召喚しっぱなしなのだから。また、1話から出ていた「舞台以外の空間を舞台化する」という性質も、この2人の特権である可能性がある。全てを飛び越えて、舞台少女W(ダブル)は相手の罪の数を数え続けるのである。

 追伸:カトリナさん、確実にここな病の症状が悪化しています。もう、逃げられないかもしれません。沼にハマっといてください。優しくていい子ですね。

 

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Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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