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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アリスもテレスも出てきません(ネタバレ)。どうも、僕です。夏の終わり、折に触れて涼しさを感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はというと、夏が終わる前に大きな経験をしたいと思うわけです。先週のライブ遠征で僕の夏休みは9割終わったわけですが、最後にもう1つ、こいつで夏を締め括ろうじゃないか。鬼才・岡田麿里によるオリジナルアニメーション映画第2弾。何が出てくるか、蓋を開けるまで分からねぇ。そして、蓋を開けても分からねぇ!

 

<以下、一応ネタバレ注意ですが、ネタってなんなんでしょう。誰か教えて>

 


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 すげぇ、ふつーのホラーみたい、第11話。現代アニメでこんだけ尺を使って雰囲気だけ伝えようとする展開はレアかもしれん。

 というわけで前回からスタートしました「全国制覇」編の第1幕。いや、この調子でどんだけ続くのかは知らんけども。とにかく「神殺し」の決意と共に夜宵と螢多朗が名実ともに「パートナー」となって強力な怪異をねじ伏せようと決まったわけだが……あんだけいい雰囲気の2人乗り状態から「ほな、とっとと動こうか」ってんで真っ直ぐ怪異スポットに行っちゃう夜宵ちゃんマジ夜宵ちゃん。東京はちょっとチャリを走らせただけでも全国クラスの怪異スポットまみれで素晴らしいですね(そんなとこに住みたくないぞ)。

 というわけでやってきた謎の城跡。色々といわくはあるようだが、現時点で理解しておく必要があるのは「とにかくパワーは強く、夜宵基準でSクラス」「特性としては時空間を飛び越えて永遠に捉え続けることすら可能な呪力」「でも、今のところ人に害意を持っているわけではなく、あくまでもエリア内での悪さを罰する程度」といったところだろうか。これまでの悪霊と違って、わざわざ接触を求めなければ殺意まで発展しないというのが新しいところ。普通に考えりゃ、そんな怪異は放っておいてもいいはずなのだが、今回は目的が目的なので夜宵ちゃんはもはや臨戦体勢。強力な怪異を捉えられれば、将棋の持ち駒のように次のバトルで使えるようになるとあっては、相手が善かろうが悪かろうが関係なく収集していくという夜宵ちゃんの信条がはっきり示された形。なるほど改めて今作のタイトルを確認する必要がある。「ギャザリング」が目的。いわばどこぞのギャザリングに象徴されるように、TCGのごとく強い手札を集めて最強のデッキを作るのが夜宵ちゃんの目指すゴールなのだ。相手の都合なんか知ったこっちゃねぇや。

 そうして「略奪者」に回った夜宵ちゃんと、未だ腹を決めかねている螢多朗。相手陣営は力も強ければ狡猾さも兼ね備えており、一番手っ取り早い始末手段としてまずは2人を引き離す作戦。そしてそこからは螢多朗視点での「なんか分からないけど迫り来る怪異」の恐怖をたっぷりと。これまでのように物理中心のバトルは一切なく、トラディショナル・ジャパニーズホラーな見せ方で螢多朗の恐怖心を煽る。最終的には夜宵ちゃんの亡骸との対面という一番ショックな結末を迎えるわけだが……まぁ、次回予告でも死んでないことは明かされているしね。そう簡単に死ぬような幼女じゃないんよ。

 とはいえ、早見沙織ボイスの怪異は確かに強そう。なんとなく思いつきで来ちゃった感があるこの場所に、夜宵ちゃんはどの程度決戦兵器を持参しているんだろうか。……何でも持ってる便利幼女だからなぁ……。

 

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 8話目だから温泉回、第8話。まぁ、そのこと自体はセオリー(?)通りなのだが……他の番組が最終回を迎え始めているこの時期にまだ8話っていう事実の方が問題なわけでな。すでに次の番組の番宣を(日付入りで)バンバン流してるってことは後ろにずれ込むことは絶対にないわけで、普通に考えたら次回が最終話のはずなのだが、全くそんなことはなく、今公式サイトを確認したらストーリーの項目は12話まで用意されている。……どうなるんでしょうね。

 さておき、そうしてだらだらやってる影響もあるのか、最近はあんまり心踊る展開じゃなくなってしまっているのは残念至極。まー、最初から「このコンセプトでどんだけ続けられるんや?」と疑問ではあったが、最大の問題点は、もともとあんまり重要視していなかったのだろうか、タイトルにまで冠している「ゾンビ」要素が今回に至って本当にどうでもよくなってしまったこと。いや、一応退治したり逃げ回ったり、ゾンビとのインタラクションは継続してるよ? でも、あれはもうゾンビでなくても構わないんだよね。輝のシャークスーツだけで対抗できてる事実も違和感があるし、この度ようやく初登場したパツキン巨乳のベアトリクスに至っては、どこから拝借してきたかもよくわからない鎧と薙刀で正面から突破している。この手の作品にありがちな現象だが、どんどん「ゾンビ」という存在の脅威度が低下して迫力を失ってしまっているのだ。

 それに加えて、「なんで音源をつけただけのドローンに引き寄せられるの?」とか「温泉の中に潜ってたゾンビはどう考えてもおかしいやろ」とか、その場のノリで展開を繋いでいるせいでゾンビの設定そのものもだいぶ破綻している。群馬県までゾンビエリアが拡大しているというとんでもない状況なのに何故かその只中でふつーに寿司屋の親父さんが生活しており、電気や電話などのインフラが生きてる意味も分からない。「別にゾンビを描くのが今作のメインではないから」と言われるかもしれないが、そこを描かないなら、もうこの作品に独自性はないので、単なる温泉サービスシーンアニメとして見るしかなくなるのよ。それってすごくもったいなくない?

 映像部分もいい加減に慣れてきてしまったし、このまま終わってしまうとどうにももんにょりした結果になりそう。今から4話分、どこでどうやって展開するんだろう……。

 

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BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」 6→7

 さて総括しようか。今期も容赦なく最終回シーズン(新番組シーズン)が訪れたが、最初に幕を下ろしたのはこちらの作品だった。「毎回感想を書いているから書くことがない」ってのがお約束のフレーズなのだが、今作については総括すべきことは色々とあるので、今回は大きく2つのセクションに分けて触れていこう。

 まず1つ目は他作品同様、純然たるアニメとしてどうだったのかという部分。ここについては「サンジゲンの人、いつもお疲れ様」というのが第一。流石にサンジゲンのCGワークにもすっかり慣れ、このデザインの良し悪しを評するのもあまり意味がない時代にはなりつつあると思うが、相変わらず安心して見ていられるクオリティに仕上がっている。バンドリ&D4DJという2軸のアニメ制作によってサンジゲンCGもちょっとずつ進歩を重ねており、特にD4DJシリーズでは表情の付け方など、心情描写に必要な細かいツール類が着実にノウハウを重ねてバリエーションを増やしていることを示してくれた。今作においてはそうした人情芝居がより一層キーとなるデザインだったため、本当に細かい目線の向き、口角や目につける角度などなど、いくらでも情報を盛り込める部分があった。ある程度制作の(時間的)コストを抑える目的であろうCG作画という手法で、どこまで細部にこだわって色をつけていくかというのはあくまでトレードオフの関係だとは思うが、その辺りの模索は今後も続けていってほしいところ。もちろん、「それでもCGはやっぱり薄っぺらい」という意見が出そうなのも理解は及ぶ部分で、例えば今作において表情芝居や細かい仕草に意味付けしていく部分は確実にレベルアップしているとは思うが、例えば楽器演奏シーンでの手の動きなんかについてはどうしたって限界はある。ちょうど同じタイミングで「ユーフォ」の映像を見てしまったため、「楽器を演奏する時の指の動きって作れば作るほどに綺麗すぎて怖い」ということが分かっており、そうした作品と並べて「ショボい」と感じるのも評価軸として間違ってはいないだろう。今後そうした描写力についてサンジゲンが向上させる意識があるかは分からないが、まだまだ伸び代がある部分だとポジティブにとらえておけばいい。逆に言えば、そうした映像での「まだやれる部分」があるからこその7点止まりである。

 そうしていつもながらの映像を用いて今回描かれたのは、1つのバンドが出来上がるまでの紆余曲折、合縁奇縁、悲喜交々、地獄絵図。世間ではギスドリだのなんだのと盛大に話題になっていたわけだが、この解像度の高さと執拗さはバンドリプロジェクトの最大の武器。この度メインライターの綾奈ゆにこが荒ぶった結果、そうした「生のバンドリスピリット」が実に鮮烈な形でアニメシリーズの魅力として発揮された。この点についてはもう、手放しで評価してしまって良い部分だろう。「世はまさに大バンド時代」のこの世界で、女子高生となれば誰もが皆バンドをやっているという状況。そんな中ではバンドの数だけドラマがあるはずだが、流石にシリーズ中「8つ目」ともなればドラマの類型だって限られてくる。そうしてマンネリズムと向き合わねばならぬ「新プロジェクト」に真っ向から立ち向かい、見事に「新しいドラマ」を紡いでくれた功績は非常に大きい。ソシャゲアニメの難点の1つに「アニメだけでは完結しないので終わった感がない」部分が挙げられるが、今作では意図的にMyGO!!!!!というバンドの完成形をかなり不完全なものとして残しておきつつ、間違いなく1つの「始まりの物語」が終わったという達成感も与えている。アニメ視聴者にも充分な満足感を与え、その上で「それじゃ、彼女たちの物語の続きはゲームで確認してね!」というデザインとしても成立しているわけだ。そういう意味では理想的な「ソシャゲアニメ」になったんじゃなかろうか。

 こうしてアニメ作品として間違いなく質が高かった、というのが客観的な視点からの評価だと思うのだが、そこにもう1点、「バンドリファン」という極めて主観的な視点からも、大きく今作を評価できる点がある。それは、「バンドリってのはこういう作品なんやで」という宣伝をあまりに見事にこなしてくれたこと。ギスドリ、ドロドリ、色んな表現はあるだろうが、そりゃ「バンドやろうぜ!」の人間関係にギスギスドロドロがあるのは当たり前。バンドアニメ・バンドゲームであるなら、それを掘り下げるのが正しい姿であり、ユーザーが望むものであるはずなのだ。私のようなユーザーはその辺りについては百も承知で、数あるバンドストーリーを通してこのバンドリ世界が「いちいちエグいし、それだけに刺さるシーンがいっぱいある」ことを知っている。それが故に惹きつけられている。ただ、残念ながらそうした認識ってのは、ユーザー外にはなかなか届かないものである。「可愛い女の子がいっぱい出てくる音ゲー」なんてものは掃いて捨てるほどあるわけで、その他のゲームユーザーからしたら、バンドリもそんな有象無象の1つにすぎず、ただぽちぽちやってるだけの美少女動物園。そう思われてもしょうがないわけだが、実際には今作にしかない魅力がこんなにもあるんですよ、という一端が、今回のアニメによってかなり大っぴらに世間に知らしめられたと思うのだ。そこがユーザーとしては嬉しかったところ。

 どうやら制作側も「関係性の物語を徹底的に掘り下げた方がファンは喜ぶ」ということをこれまでの経緯から理解しており、(ゲーム中の時間軸で)3年目に入った新たなシーズンから、もう、あらゆるバンドがそうした「いちいちキツい」ドラマ要素を盛り込んできている。特に立て続けに打ち込まれた「パスパレのあの流れ」「アフロのあの展開」、そして「ハロハピのあいつ」などなど、今後が気になる要素が目白押し。まさかこれまでの展開から一番平和で心穏やかなバンドがRoseliaになろうとは、誰が想像できたであろうか(RASも今のところ平和ではあるが)。このバンドリ世界の魅力発信をアニメが務めてくれたことは最大の評価点だし、極々自然に新たな火種であるMyGO!!!!!という新バンドを導入し、きちんとそちらに興味が向くようにしてくれたのも嬉しい誤算。8バンド全部が均等に重い、そんなコンテンツを追うのは本当に大変だが、楽しいですよ。

 というわけで、「今のところ」8バンド。でもすぐ後ろに9つ目の影は迫っている。頼むぜ豊川祥子。お前の人生も、さぞかし愉快なドラマを我々に提供してくれるのだろうな。

 

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 レオがマックスに「いや、同い年だろ」っていうのなんか好き、第11話。なぜかっていうと、中の人がだいたい同い年だから。ヒロシモノと中村悠一の繋がり、普段はあんまり感じないけどマブだよな。ちなみに松岡くんとあみっけも気づけばだいたい同い年。まぁ、芸歴は全く違うが。

 などという中の人の話題から入ったのもしょうがない。何しろ今週はただひたすらに三人で殴り合っていただけなのだから。マックスは嫌々ながら、フレッドはブチギレながら、そしてレオもキレてはいるが、どこか楽しそうに喧嘩している。これこそが腐れ縁、散々若い頃に馬鹿やった悪友同士の関係ってことなのだろう。お互いがツーカーでやりそうなこと全部分かっちゃってるもんだから、かえって泥沼化しちゃう関係ってのもあるもんでね。みんな不格好な大人になっちゃったから、守らなきゃいけないものがある。フレッドもレオもその背に国を背負っている。そしてマックスは……平穏なニート生活かな。

 前回も面白かったフレッドのリング魔術が今回は大増量。先週の5倍くらいはぶっ飛ばしてる。そんだけ大量に操れるってことは、先週時点ではまだ出力抑えてたってことなんでしょうかね。レオと二人きりの状態でマジになっちゃうと、ほんとに誰も止めてくれる人がいないからしょうがないね。そして今週になって本気出しちゃったのは、やっぱりマックスにムカついたからだろう。フレッドはレオみたいなタイプも嫌いだろうが、なんだかんだで一番ムカつくのがマックスみたいなタイプだろうし。まぁ、大概の社会人はマックスに対してはムカつくと思うが。

 そうして馬鹿な男が3人。2人だろうが3人だろうが取り返しがつかないことに変わりはないが、そういう場にいい具合にクッションを差し込んでくれるのは、いつの時代も素敵な女性ってわけさ。まぁ、まさか出産が理由で参戦できてないとは思わなかったが……しかも以前のバドミントン幼女が娘かよ。ストロングな家庭だなぁ……。まぁ、あのユリアのことだから肝っ玉の太いいい母親をやってるんでしょうね。事前にフレッドたちのキレ展開も予測していたようで、一番手っ取り早い方法としてマックスにドーピングを付与。多分徹底的な暴力で薙ぎ払おうというのが狙いだったと思われるが、現役を続けていた他の2人と違い、マックスだけがやたら錆びついてたのがちょいと誤算。おかげで喧嘩がだいぶ長引き、危うく焦土しか残らないところだった。魔王様のナイスアシスト、今回はちゃんとフレッドの最大魔力に対抗できてたな……先週の一撃はなんだったんだろうね。

 全てが片付き、残ったのはぶっ倒れた馬鹿と、立っている馬鹿。最後に立っていた馬鹿は、馬鹿なりの頭を下げてなんとかことを丸く収めようと精一杯やった。あとは世間がこれを受け入れてくれるかどうかだ。いや、大半の世間の人は「なんのこと?」くらいのレベルだと思うけどね。

 あとゼニア、お前はもうちょい緊張感持て。

 

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 ふぁい………………てぃん…………(幸せなまま人生を終える)。

 2日続けて僕だよ! お疲れ様でした! やっぱ2DAYSは素晴らしいね! ハイパー疲労にハイパー筋肉痛だけど、夏の終わりの1ページ。我が人生にいっぺんの悔いなし。

 

<2日目に何か書く体力が残っているかね>

 


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 ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいてぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!! どうもご無沙汰しております、僕です! 1年ぶりの単独ライブ! そして、3年ぶりの声出しライブ!!! ぶっちゃけ、このテキストを書き始めてはいますが、もう脳から記憶はほぼ蒸発しております。一夜の夢としてただ通り過ぎていく儚き体験。ライブとはかくも素晴らしき……。多分上演時間の半分くらいは泣いてたからマジで舞台が見えてなかった可能性があるな!

 

<セトリを見ながら、覚えてるとこだけでも書いてこ>

 


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 ほんとに次の曲が始まっちゃうよ! 最終話! まぁ、そうなることは予測できたけどね! タイトルは私の提案した「BanG Dream! the abyss of Ave Mujica」でいいと思ったんですが、いかがでしょう。成れ果てっぽいのもいたし。主に豊川さんのご自宅に。

 普段はAT-Xで視聴してるので金曜深夜なんだけど、今週末にあれやこれやがあるために流石に最速視聴せざるを得なかった。何が起こるのかを見届ける必要があった。想定通り、MyGO!!!!!の物語は基本的に先週で終幕している。今回後日談としてスポットが当たったのはそよ・愛音・燈の3名。まずはそよ。彼女の中では全てが片付いたわけではない。しかし、ライブの成功は間違いなく力になったし、「新しい時代」をとりあえず歩いてみるくらいの決心にはなった模様。「死ぬまでCRYCHICを忘れられない」という言葉は一見悲観的なものにも聞こえるが、考えてみりゃ当たり前のこと。我々は故人を、過去を忘れ去るから生きていけるわけではない。抱え込みながら次の一歩を踏み出すのだ。もちろん、そうしたそよの宣言の意味を燈も理解している。燈にとってもCRYCHICは大切なものだ。そこから先の道はまだ見えずとも、一緒に歩いてくれる仲間ができた。今はそれでいいではないか。

 そうして、結果的にはそよや燈の新しい道標になったのが愛音。彼女は彼女で抱えていたものがあったが、燈が引っ張り上げてくれたおかげで立ち直ることもできたのだ。あとはその無鉄砲さでもって、せいぜい迷子のメンバーを引きずり回せばいい。てんでバラバラのこの5人のこと、これから先も散々にトラブルは降ってくるだろうが、きっと次も誰かが手を差し伸べてくれる。ただ、今のところ祥子はその手を取らなかったというだけの話。

 こうして1つのバンドが成り、物語は次のステージへ。いや、別のステージへ。豊川祥子の手腕は凄まじく、横暴なスカウトを続けていたかと思えばあっという間にファーストライブ。覆面バンド・Ave Mujicaは気づけばそこにいた。こちらもMyGO!!!!!同様に5人がバラバラの個人プレー集団。プロデューサーの祥子の指揮下で一応バンドのていは成しているが、各人のモチベーションがきちんとつながっているかどうかはあやしいものだ。それでも、祥子とは幼馴染の縁があって強固につながる初華、未だ謎に包まれてはいるが、さらに祥子との因縁が深そうな睦の2人は、おそらく祥子の言うことには従う方針だろう。“仕事人の海鈴も、必要な見返りさえもらえば最も職業的に役割を果たしてくれる頼れるメンバー。もちろん、この「見返り」が金銭的なものだけには限らないわけだが。一番の未知はにゃむということになるが、今のところは彼女もまだ首輪をつけられた状態に不満はないらしい。祥子の強かな演出プランを信頼している部分もあるだろうし、基本的には享楽主義のきらいがあるので、現時点で面白そうな話に乗っかっているだけという可能性もある。どこかチュチュとマスキングの関係に近いものがあるかもしれない。少なくともこちらは「一生バンドをやる」とはまだまだ言えない状態だとは思われるが、その成り立ちが不可解なだけに、形を成していく過程はこれまでのバンドストーリーにはない、どこか歪で蠱惑的な展開も期待できそうだ。

 そして、今回のお話を見てやはり感心させられるのは、また新しい形での現実と作品世界のクロスオーバーを見せつけられたという部分。我々が全く意味もわからずにただ突きつけられたAve Mujicaという存在。多少形は違えど、彼女たちが謎を持ち、どこからともなく現れたという状態は作品世界でも似たようなものだろう。我々の困惑・期待・興奮は、そのまま新たな火種として作品に装填された。視聴者目線では「謎の覆面バンド」というわけではないのだが、正直、我々はまだ5人のメンバーの腹の底を何1つ知らないのである。そういう意味では、皆仮面を外す気配もない。早くその奥の奥を、覗かせて欲しいものである。

 しれっとメンバーネームを授与していた祥子。彼女の思惑は、どれほどの意味を持つのか。そして、「MyGO!!!!!」の「裏側」としての「Ave Mujica」という物語が、アニメ世界にどのような波紋を起こすのか。個人的には彼女たちを象徴するマスクのデザインが秀逸で気に入っています。各人で覆われてるパーツが違うのが特徴で、睦ちゃんはだいぶ苦しそうなデザインだったりするのだが、この「欠けている部分が皆違う」というデザイン、結果的にはMyGO!!!!!の衣装と対比される形になっているのが面白い。MyGO!!!!!の衣装の場合、意図してなかったが、みんなで同じものを分け合った結果の「つながることを表す欠落」。Ave Mujicaの場合は、全てが祥子から与えられた完成品であり、むしろ欠けている部分こそが本質。

 とりあえず、現実の0thライブは見直したいなぁ。

 

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 結局絶対的な悪人が周りにいないのよね、第11話。いや、今回明らかになった過去をみれば斎森の家が一番性格が悪かったわけだが……最終的にそうした「悪人」とのしがらみはどんどん断ち切られ、美世は自分を守ってくれる「いい人」の輪の中に埋没していく。だってしょうがない。タイトルがコレなのだから。

 というわけで、一応は清霞との絶縁を命じられた美世だったが、まず、薄刃のおじいちゃんは全然悪い人じゃなかった。っていうかむしろ作中でも屈指のいい人だった(単なる孫が可愛い爺ちゃんだが)。薄刃の異能というのは特殊すぎてコントロールが難しく、歴史的にはずっと家の中に閉じ込めて管理していたもの。それが時代の荒波にもまれ、お家の存続を考えるといよいよ外に流出しなければならないという苦しい事態。そこで率先して我が身を捧げたのが美世の母親・薄刃澄美であった。どこで情報を聞きつけてきたか分からない斎森のお家復興計画に乗じて何とか薄刃の命脈を繋いだものの、当然その血脈が外に出ることは避けられず、娘が辛い人生を歩んでしまうことは分かった上で、封印という強引な手段にでた澄美さん。封印術なんかも平気で使えちゃうあたりはやっぱり薄刃の血って凄かったんだろうか。澄美さんの身体がもうちょい丈夫なら話は変わっていたと思うのだが(存命の間はお母さんが娘を何とか守ってくれるだろう)、病弱だったのが泣きっ面に蜂。結局美世はその真価を隠匿しつつのシンデレラ生活へ。その後やってきた後妻が畜生だったのは単にバッドラックである。まぁ、今となっちゃぁそんな家庭のいざこざに振り回された結果人格を歪められた上で放り出された香耶ちゃんが一番の被害者だった気もするが。

 とにかく美世は封印から解放され、純正の「薄刃の血」へと舞い戻った。そして、そんなリーサルウェポンがあることは意外と公然の秘密。美世のことを考えて守ってあげたいと思ってたおじいちゃんはいいのだが、「世間を揺るがすような危険な異能、外に出さないようにちゃんと家で管理しとけ」と押し付けてきたのはなんと時の帝。そうか、今まで全然気にしてなかったけど、あの御簾の奥のジジイが現職の帝だったのか。あいつ、いったい何がしたいんだ?

 「外に出したら危険だから家の中で守りたい」はまぁ、美世を束縛する理由としては理解できるものだ。これが「美世の力を独占して世界を牛耳りたい」とかだったら問題もあるのだが、そうした邪念がないのは薄刃の者たちが昔からこの異能を抱えてきたが故のことだろう。しかし、残念ながら鶴木くんの私情についてはちょいといただけない。「今まで薄刃に任されてた本業(異能の管理)なんて一度もやったことないんスよ。せめて、夢見の力の管理っていう仕事くらいやらせてもらえないとアイデンティティが危ない」っていうすげぇ勝手かつどうでもいい理由で美世に執着しちゃうのはいささかみっともない。まぁ、そうした言葉で包み込んではいるが、実際は清霞に負けず劣らず、美世さんのことが気になっちゃうからちょっかい出してるだけなんでしょうけどね。一応美世との関係性は従兄弟どうしなのでくっつくことも出来なくはないが……今の美世さんをみたらそんなん絶対無理って理解できちゃうからね。

 結局、異能を取り戻し、自分のオリジンも完全に理解して覚醒したパーフェクト美世さんを前に鶴木も折れるしかなかった。あとは旦那様のところへまっしぐら。都合よくバケモノに襲われて眠っちゃってるので。夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか。思います。夢の中に行くときは相手の好きな食べ物を持っていくのがおすすめですよ。

 

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