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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 俺はいったい何を見せられているんだ……第10話。いや、このアニメの感想はだいたい毎回そんな感じだけど……シリアスとギャグ……というかトンチキの温度差が激しすぎてどこを食べたらいいか分かんなくなるタイミングがしょっちゅうある。

 序盤は圧倒的シリアスパート。前回暴走してしまったトースマン親玉はヘルクでさえも苦戦するようなとんでもない相手かと思っていたが、まだそこまでの強敵ではなかった模様。多分本気で相手してたらヴァミリオも1人で対処できただろうし、放っておいても暴走の代償として自壊していた可能性もある。とりあえずヘルクがワンパン入れて勝利だ。個人的にちょっと驚いたのがヴァミリオの炎が敵の腕を薙ぎ払ったところ。「質量を持つ火炎」ってあんまりみない概念だよな。焼き尽くすんじゃなくて切り落としたり吹き飛ばしたりできる炎使いって案外珍しい。いや、ヴァミリオクラスの強さだったら自分の得意種目で何でもできる可能性はあるが。

 そうしてトースマンを撃破し、想像以上に可愛らしかった呪われた民を救ったところまでが一応今回のシリアス。呪いから解放されて喜んでた村人たちの中でも姫様だけ明らかに種族が違うくらいの美少女だったのをみてヴァミリオがなんか突っ込みたそうにしてたけど、あそこで余計なことを言うのも野暮だってんで飲み込んでたようにも見える。結局なんだったんだあいつら。

 そうして更なる旅路を進む3人(2人と1羽?)だったが、どうにも世界の変容はヴァミリオが想像する以上に進行していたようだ。ヴァミリオも魔王喪失後は多分魔界の復興に全力を尽くしていただろうし、領土から外の状態ってのは何も知らなかった様子。まぁ、元々魔族が外界の情勢に興味がなかった可能性もあるが。帝国の領土外っててっきり人間の世界が広がっているものだと思っていたが、今回の村のように、どっちかってぇと亜人(と言う概念がこの世界にあるかどうか分からんが)の人口の方が多そうではあるね。これまで「魔族VS人間」てのが世界を二分する勢力図なのだと思い込んでいたが、「魔族」同様に「人間」もこの世界においては数多ある種族の1つにすぎないのかもしれない。そして、その人間だけが天使に覚醒できるのだとしたら……面倒臭いなぁ。

 後半はもう、ほんとに何してるかよく分かんないパート。いや、分かるよ。いわゆる「味っ子」的料理バトル漫画のパロディを全力でやってるだけなのだが……いや、あの前半戦からそのノリにいきなり合わせるのは無理だって。あれよあれよと不条理が進行し、終わってみれば「そうなれば、そうなるやろ」というだけの話。面倒ごとはすっ飛ばしてさっさと地図渡せや。今回のくだりが実は伏線になってて、後からあのレシピ本が意味を持ったり、アージカバが後半に再登場したらどうしよう(いらん心配だ)。

 アージカバはどうでもよくて、どっちかというと重要なのは路上で歌っていた吟遊詩人の子。ちなみにCVは愛美。歌う役だと最近ちょこちょこ出てくるようになったな。さて、次の流れはどこにつながっていくのかな? もう、ずっとこのヘルク・アンちゃんのぶらり旅編を続けててもいいけどね。(ピウイも大事だよ!)

 

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 自動販売機オブ・ザ・デッド、第11話。まぁ、あっちは自販機を使わずにコンビニからビールを調達してたけども……ホームセンターがゾンビに強いのは有名だが、自動販売機でも案外戦える。

 前半戦はただひたすラッミスを愛でるパート。怖いものが苦手という属性があったようで、怪力&えちえち衣装の女の子が子供のように震え上がっている様子は単に可愛い。「ちっちゃい頃からそういうのがダメ」ってことは、当然この世界も幽霊話や怪談の類は現実と同じように存在しているということだろう。ただ、正直言うと設定としてわかんない部分が2つある。1つは、「屍炎魔」みたいな実際に死体が動く現象がそこかしこに観測できるこの世界観において、果たしてお化けは怖いのかという点。我々現実の人間が怪奇現象を怖がるのは「それがなんでだか分からない」から怖いわけで、もし死んだ人間がちゃんと理屈をつけて復活した上でお話ししたいと言ってきたら、多分それは怖くはないだろう。あり得ないことが起こっているという状態そのものが怖いだけなのである。

 そう考えると、「お化けも怪物も、魔法も全部普通にある」というこの世界において、お化けの類だけを特別怖がる必要ってないと思うんだよね。多分人間に害をなす存在ではあるだろうから怖がること自体は別にいいのだけど、それってはっきりとその存在を認識できた上で「こちら側の安全を脅かすから怖い」だけであって、現実で言うなら熊とか狼とか、もしくは台風とか洪水と同じような「怖さ」ということになる。だとすればラッミスみたいに「怪談話だけは無理」みたいな精神性って生まれない気がするんだが……やっぱり「生きた人間がベースになっている」って部分が特別な怖さにつながっているのだろうか。

 2つ目の疑問は、そうしたアンデッド系モンスターばかりが跋扈する「亡者の嘆き階層」ってのはいったいどうやって生まれたのかと言う部分。冒頭の説明で「アンデッド系のモンスターが多い、墓石だらけの階層」と説明されていたが、その墓石は間違いなく人間が置いたものなんだよな。打ち捨てられた住居や、なんなら村落っぽいものまであったのだから、おそらくあの階層には以前人間が集団生活を行った形跡がある。そこが何らかの理由でアンデッドに支配されてしまって現在に至るのだろうが……なんでそんなことになった? この階層だけの特質として「死者がアンデッドになる確率が高い」っていうエリア修正が入るのだとすると、しばらくは他の階層同様に人間が普通に生活していたが、死者が出て埋葬したら復活しちゃって、そこからアンデッドが連鎖的に増えていった、と考えるのが自然な歴史か。だとすると確かに結構エグい設定だな……墓石の量が多いってことは、おそらくそうしたパンデミックが起こった後にも人が住み続けて墓地を整備し続けた結果であるので、「そんなことしてないでさっさと他の階層に立ち去ればよかったのに」と思わんでもない。

 Bパートでそんなゾンビとハッコンの交流を描くお話が語られたが、まぁ、すごくインスタントなシナリオ展開で、悲しくなったり苦しくなったりする暇もなかったな。流石にポッと出のどこの誰かも知らないような子供アンデッドに感情移入はできないからなぁ。ハッコンも「なんかもやっとするけど、アンデッド相手じゃどうしようもない」ということは頭ではわかってるようで、結局「何となく後味が悪い話」というだけのエピソードだった。これがちゃんと次週のボス戦への伏線とかになってればいいのだが……次回予告はAEDが登場してたぞ。あれを自販機と言っていいのかしら?

 

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 この世界のエンダーズはなんぼでも強いやつを追加できる設定なのでタチが悪い、第10話。このタイミングでの「めちゃ強いやつ出てきたぜ」展開、きっちり1クールの締めに入ってるな……死者が出なかったのが不幸中の幸いか。

 いや、違うな。もうすでに他所のネストで大量に死者が出てるんだよな。せっかくなので今週のキーワードお勉強コーナー:“エンダーズ”とは、“新月の涙”後に現れた異形の存在。毒素であるブルーシストから発生し、AO結晶を狙う性質があるという。ぶっちゃけ、公式の説明でもこれだけってことは、おそらく作品世界内でもまだまだわかっていないことだらけなのだろう。人類との対立が続く中でさまざまな対応策も生まれてはいるし、少しずつその生態についても分析はしているのだろうが、よりにもよって空気中の気体を媒介して生まれちゃう存在なんて言われたら、基本的に根絶は無理だろうし、どれだけ予防したところで完全に脅威を取り除くことはできない。さらにエンダーズは単一特性だけではなくさまざまな種類が存在しており、前回スポットが当たった「寄生型」なんて特殊形態を含め、個体レベルでさまざまなものがいくらでも登場できる。そういう意味では、単体での脅威度がやや低いとはいえ、エヴァにおける使徒や、ストパンにおけるネウロイなど、「何をやってきてもおかしくないからその都度対策を考えなきゃいけない難敵」のグループに入っちゃうのかもしれない。

 まぁ、視聴者目線だと「近隣のネストが大量に壊滅させられている」という情報を得ているにもかかわらず実態調査のために人員を分散させた今回の采配はどうだったんだ、という疑問もあるのだが……どこに脅威が隠れているかもよくわからない状態で、防衛にも人員を割いてわずかな人数での調査をやらなきゃいけなかったのはかなりのリスクを伴う状態。そしてそのリスクをモロに被ってしまったのがトキオで、彼の心配が全部的中した結果が今回の顛末である。もちろん彼が内省していたようにいつまでもカナタのことを子供扱いして余計な反抗心を植え付けてしまったのは失策だっただろうが、結果的には本当に「カナタが迂闊だったばかりにトキオが傷つく」という、最悪の展開になってしまった。カナタからすれば「トキオさんの言うとおりだった。自分はまだまだ半人前で、自分が余計なわがままを言わずトキオの言うことを聞いておけばこんなことにはならなかったのに……」と凹みまくってもおかしくない状況だ。ただ、そこはトキオも気を遣ったのだろう。最後にダメ出しをするのではなく、自分が退場してしまった後のことを考えてカナタに発破をかけることによって彼が凹んでしまう展開だけは回避した。あとは主人公に頑張ってもらうしかないのである。まぁ、カナタの実力が伴っていないというのは事実以外のなにものでもないので、もうワンランクのレベルアップは必須になるはずだが……ぼちぼちノワールが本気出してくれるでしょうかね。今んとこクラウディアさんに助けてもらうのが関の山。

 トキオの退場と同時に彼の悪友であるマイケルがどんな人物なのかが詳細に描かれ、おそらく今後の作戦は彼の「天性の感覚派」としての判断が活きてくるのだろう。多分そういう人をリーダーにしておかないと、まだペーペー呼ばわりされてるカナタが大きな戦闘で活躍する展開にはなりにくそうだからね。今回わざわざマイケルに「カナタは意外とやるやつだぜ」と認める発言をさせているのも、この後の展開でカナタが鉄火場に出撃しやすいようにしているのだろう。……そうなるとやっぱり「カナタはこんなふうにちゃんと強くなってます!」というのを示す要素が何か1つくらいは欲しいけどな……。今回の事件でコフィンも大きく破損したみたいだけど、大丈夫なんでしょうかね。

 

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 話がとんでもない方向に向かい始めた、第10話。さすがと思わざるを得ないが、まさかのホラー漫画での「全国制覇」。なんかこう、うまいことジャンプ漫画してるような、そうでもないような……。

 今週はやたらと総集編とか放送休止みたいなタイミングが被ってしまったので感想を書きたいアニメがあんまり無くて大変でした。今作みたいに「よく分からんけどツッコミどころが多いな!」っていうアニメは本当に助かりますね。いや、現時点で何も進展はしてないから触れにくいっちゃぁ触れにくいのだが……。いよいよ夜宵ちゃんの言動にも緊迫感が出てきたし、毎回きちんと1回は「心霊現象が起こって一歩間違えたら命の危機!」っていうシチュエーションを挟んでくれるので単話形式でもそれなりに緊張感があるのだ。今回はとばっちりで死にそうだったのが詠子なのが可哀想ポイントだったが……なんだろ、詠子って命の瀬戸際に立たされててもあんまり不安がないんだよな。最序盤の怪しげな雰囲気を引きずってるせいで「まぁ、どうせ詠子は死なない側だし」って思ってるせいかもしれない(そりゃまぁ、このタイミングでいきなり3人しかいないメインキャラの1人は死なないだろうが)。

 意外というか、勝手に勘違いしていたのは、「あれ、VS神様戦、一気にいく展開じゃないんだ」という部分。これまで1話1霊でサクサク成敗してきてたので「そういう形式のお話」だと思い込んでいたが、どうやら今回の神様については曲がりなりにも神格を与えられた身、これまでの凶暴なだけの悪霊とは規模が違うようで、おそらくこのバトルの決着がアニメのラストとかになるんじゃなかろうか(本作は2クールあるとの噂)。夜宵ちゃんのいう「尋常な勝負をしてくれる」神様だったおかげで明確に敵対関係になったにも関わらず命を取られなかったのは幸い。せっかく神様から頂いた時間を無駄にしちゃならん、というので夜宵ちゃんが提唱したのは「全国心霊スポット巡り&全国制覇」という絶対1クールアニメでやれない展開。各地を回って猛者に会いに行くなんて、間違いなくジャンプ漫画の流れではあるのだが……夜宵ちゃんの言動はどうしても突飛に見えてしまうので、なかなかシンプルなバトル漫画と同列では語れないよなぁ。未だに夜宵ちゃんが持ってる武器もよく分からんし。今回「卒業生」とやらが爆誕したわけだが、あわや詠子をぶっ殺しかけたこの凶悪な霊も。夜宵ちゃんが持っていた謎の鎖でふんじばられたらそれはそれで行動不能になっていた。……あれ? その程度の霊力なのか? いくらなんでも部屋を丸ごとぶっ潰した神様に勝てるとは思えないが……。まぁ、ここから先が修行パート(?)だと考えれば、一応ね。

 それにしても……一番心配なのは愛依の部屋なんだよな……知らぬが仏とはいうけれど、あんな地獄のような「霊除け」トラップを仕掛けてる隣の部屋とかで寝たり起きたりするわけでしょ? 逆に呪われそうだけど……。

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 魂の喧嘩と、やけっぱちの仲裁、第10話。世界最強レベルが入り乱れての大乱闘、世界を滅ぼしかねない勢いだったが……この世界で勇者パーティに対抗できる武力ってあるんでしょうかね。

 何か思うところもあったのだろうか、いよいよキレたフレッドが衆目の集まる中でレオとのタイマン。腹芸の得意なフレッドが本当に無策でレオと対峙しているとは思えないし、わざわざメディアのカメラを通しているあたり、彼の策略がある気もするのだが……現状では本当に単なる男と男の喧嘩。互いの実力は認めつつも、嫌なところも全部吐き出しちゃってるもんだからどうみても命懸け。互いを殺さんばかりの全力バトルで鎬を削る。バトルシーンは今作らしいギミックも随所に散りばめられており、フレッドの戦闘スタイルが個性的なのがみていて楽しい。僧侶なのでロザリオ状の武器を握っているのはこれまで違和感もなかったのだが、それに加えて複数のリングを展開してのファンネルバトルは、生粋の戦士であるレオとのガチタイマンでも揺るがないフレッドの強さを表している。僧侶とは思えない魔法攻撃力を誇っているし、多分対魔王戦の時って、回復役も担当はしていたが、強引に4人でガンガン攻めるタイプのアグレッシブパーティだったんじゃないかと思う。いや、どこぞのザラキしか撃たない僧侶とかではなく。

 そうそう、パーティは4人だったのだ。これまで一向に姿を見せなかった幻の4人目、ユリアについての詳細がちょっとだけ判明した。未だ回想シーンだけの登場だったが、今回はアバンとCパートをユリアの回想で挟む構成になっており、どうもここからラストに向けて、ユリアの存在が大きく鍵を握るような描写になっている。流石にこのまま登場せずに終わるってことはないだろうし、馬鹿な男連中だけじゃどうしようもないいざこざを、唯一の女性パーティがなんとか捌いてくれることに期待したいところ。まぁ、みた感じではウィザードとは思えねぇような武闘派だったみたいだが……もしかしてこのパーティ脳筋だらけか?

 そんな脳筋パーティに敗北した過去をもつ魔王様……今回はようやく魔王らしいところを見せて勇者たちを苦しめることになる……とは誰も思ってないよなぁ。あの形態を解除してないってことは当然まだフルパワーは戻ってきていないということ。フレッドに一蹴されるのも予想通りの展開としかいいようがない。それでも健気に横槍を入れてなんとかマックスに立ち直る機会を与えようとするその姿勢は素晴らしいが……もう、単なるマックスのファンだよな。誰よりも甲斐甲斐しく勇者パーティのことを思い遣ってくれる優しい魔王。もう、ここから先に勇者と魔王の対立はあり得ないだろうよ。今回回想シーンで割と骨のあるモンスターが登場しており、「あ、ちゃんと魔王軍ってマックスたちとガチで命の削りあいしてたんだな……」って久しぶりに思い出した気もする。こっから先で魔王が完全に力を取り戻して女の子フォームを捨てたらそれはそれでショックだろうな……。

 

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 やっぱシャドウミストレスじゃん! 第10話。そりゃシャミ子がご先祖に出会って魔力に目覚めたら、全力で保護しに来ますよ。魔法少女が。

 とはいえ、この世界における美世の場合は残念ながらちよももではなく清霞さん頼み。そしてその清霞さんも、公私共にバタバタしすぎててストレスも溜まっていたのだろう。今回の鶴木への対応はいささか浅慮だったような気もする。まぁ、いきなり衝撃の事実が次々と突きつけられたから咄嗟にベストの対応ができなかったのも仕方ないのだけども。

 鶴木(薄刃)サイドの主張をまとめておくと、「今まで大丈夫だと思ってたけど、なんやかんやあって美世の異能が覚醒しつつあるっぽい。放っておいたら世界を揺るがしかねないので、歴史的に管理のノウハウがある薄刃家で今後は管理預かりとします」。まぁ、大義名分はギリ通っている。しかし、これに対しての清霞の対応は「うるせぇ、俺の嫁だ。誰が渡すか」の一辺倒で、あまりに感情的な議論が続いていた。まぁ、そうして頭に血が昇るように鶴木が煽っていた部分もあるのだろうけども。冷静に考えてみれば、その後の決闘のお約束の時に鶴木が「もしあんたが勝ったら、薄刃家直伝の異能コントロール方法をお伝えしますので、美世さんを持って帰っていいですよ」って言ってるんだから、「結界外でも異能をコントロールする手段」はこの世に存在しているってことなんだよ。だったら、「美世は私の嫁だから渡せませんが、異能についての監督責任が薄刃の家にあるのは分かりました。対処法をお教えいただいたら、あとは久堂の家で責任を持って面倒を見ます」でよかったはずなのだ。薄刃側の大義名分が「美世の異能の暴走の抑止」であるなら、その方法を清霞が覚えて管理することになんの異存もないはずなのだから。

 そう考えれば、清霞にもうちょい余裕がある状態だったらトンチキ決闘などせずとも美世の身柄の問題は解決していたかもしれないのだが、おそらく鶴木側としてはやはりそれ以上の理由から美世を囲いたかったのだろう。これまで散々美世に対して清霞の悪口を言って煽ったり、思わせぶりな言動から悪者感を匂わせて清霞に「絶対こいつらに美世は渡さない」っていう対抗意識を植え付けたりして、決闘に持ち込んで既成事実を作る方向に動いた。そして、これがまた大成功。「異能を狩る側の能力が薄刃なんですよ〜」っていう重大な事実を伏せながら「じゃぁ、直接対決しましょう」っていう条件を取り付けるあたり、いかにもズルいがひっかかる清霞も浅はかではあった。

 こうして幕を開ける、今作独特の訳わからん能力バトル。昼ドラやってる時の雰囲気は本当にいいんだけど、そこから異能バトルに入るとガラッと雰囲気が変わっちゃうからどうしても笑えちゃうんだよな。「真剣勝負っていったけどその剣でいいのかい?」って尋ねた直後にいきなり銃を出してくるのもズルいし、その銃に対して1ミリも臆することなく突っ込んじゃう脳筋大将もそりゃ強い。途中までの剣VS銃のバトル、清霞も別に異能は使ってないから純粋に身体能力だけで銃を凌駕してるんだよな。銃は銃でリボルバー式にしか見えないのに何発でも撃ち放題だし。あれについては、①「撃ってるように見せかけてるのも全部幻影で実際はあまり弾数を使っていない」 ②「リロードしてる様子は幻影がカバーして隠している」の2つのアイディアがあるんですが、どっちだと思います?(多分そこまで考えてねぇよ)

 バトルはトンチキだが戦ってる2人は至って真面目。清霞の大出力をペテンまがいのデコイでギリギリかわし、対異能戦闘に一日の長があった鶴木の辛勝。清霞さんは負け犬モードに入るが、こちらはおねーさんのゲンコツですぐに復帰した。もうちょいしょんぼり清霞さんを見ていたかった気もするが、あんまり鬱展開が長いと美世さんが壊れちゃうからしょうがないね。

 これまでの展開で漠然と怪異を解き放ったのも全部鶴木の仕業かと思ってたんだが、そこはあんまり関係なかったっぽいね。清霞はさっさと妖怪退治を終えて、お姫様を塔の上から助けにいくんだ。

 

 

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 冷静に考えるとウマンゴってすごくね? 第9話。あのヘルクでさえ手を焼いた大渦や怪物が跋扈する海域をあんなボヘっとした顔の生き物が「行ったり来たりする」生態を持っているという。しかも今回ヴァミリオに開放されたら陸に上がるでもなく、とっとと海に帰っていったってことは、繁殖とか冬眠とか、特に大陸に目的があるわけでもなく、マジで「往復してるだけ」なんだよ。なんだあの生き物、怖くね?

 前回からやたらとウマンゴの咀嚼シーンが長かったのでどうしても気になってしまったわけですが、そういうなんかよく分からない不条理を大きく引き延ばして見せてくれるのが今作のみょうちきりんな味わいなのは事実。島の連中も大概おかしかったが、今回登場した可哀想な部族たちも、その呪いの元凶であるトースマンも、「よくあるファンタジー種族」というだけでは終わらないオリジナルの造形になっているのはとても好印象。どうしても最近のなろう界隈はあらゆる事物が「ありきたり」で終わってしまうことが多くてな……。まぁ、なんと言っても一番のキワモノはピウイなわけだが……なんだろ、あんな誰でも考えつきそうな造形の、「3秒で考えたゆるキャラ」でしかないのに、やたら存在感を放ってるんだよ。単に声がでけぇってだけであれだけ個性が吹っ切れるキャラ造形もすげぇわ。

 どうでもいい話なんですが、このアニメ放送が理由かどうかはよく分かんないけど、最近電書で今作コミックの序盤が無料で読めるんですよ。こちとら「アニメ放送中は原作読んじゃいけない教」に入信しているのでほんとは読んじゃいけないんだけど、「まぁ、アニメ放送した部分まではええやろ……」ってんで島編までは原作で追いかけちゃったんですよね。そしたらやっぱり原作もピウイ推しが強いわけじゃない。このキャラ、よく作ったよなぁ……そしてここに井澤詩織ボイスを当てる英断。200点です。今作はほんとにキャスティングが良い。脇役のトースマン王の声もやたらインパクトあったし。

 ほんで、ついでにピウイが単独で主人公やってる漫画もあって、そちらは普通にWebで読めるからちょっと読んだ。……作者は相当このピウイが気に入ったんだろうなぁ。まぁ、手応えあるキャラになったのは間違いない。今回も可愛かったし、番兵との緊張感がある(はずの)出会いのシーンも、ヘルクたちの強さを置いといて、ピウイのおかげであんだけ訳のわからんシーンになったのだからね。今作はヴァミリオちゃんの積極果敢なツッコミと、そのツッコミすら黙らせるピウイの存在感でなりたっています。

 いや、ヘルクも強いんだけどね。今回いよいよヘルクの武力でもちょっと怯んじゃうような敵キャラが登場。トースマン王の「肥大化」は「死にかけたところから復活して強くなる」という部分は(ちょっと違うけど)天使陣営の強化方法にどこか似ている。この世界の理はどこまで歪んでしまっているのか。そして、未だかつて出会ったことがない脅威に対し、魔女が危険視していたヘルクはどこまで冷酷になれるのか。……次回のサブタイ見ても、あんまり緊張感はなさそうだけど……。

 

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 なんやねんこのアニメ、第10話。いや、そのツッコミを入れるのは10週遅い。

 緊張感のかけらもないお話。なんとも不思議な構成になっており、前回までは一応曲がりなりにもなろう的ファンタジー世界におけるバトル要素が大なり小なり存在していたが、今回はいよいよそれもなくなり、物珍しげにハッコンを見守る異世界人たちを相手に、ただやりたいことをやるだけのお話になっている。まぁ、冷静に考えりゃ自動販売機が戦闘に絡む方がおかしいわけで、今回の方が作品の趣旨として自然な気もするのだが……何がすごいって、別にハッコンは「いなくてもいい」くらいの存在感でやんわりと世界に干渉しているということ。何しろ今回初めて変身した自販機はジュークボックスと温泉自動販売機(そんなのあるのかよ)。もう、本当に「これも一応自販機の範疇だから……」という重箱の隅の品評会である。そしてAパートはメントスコーラ以外のコーラの新たな使い道(?)を開発するという、自販機のアイデンティティの原点に立ち返ったかのようなお話だったが、結局あのコーラ作戦がどの程度功を奏したのかがよく分かってないんだよな。今作は以前も似たような展開があったが、「ハッコンがいいアイディアを思いついて奇抜な自販機に変身したぜェ!」→「ま、あんま意味なかったけど……」みたいに試行錯誤の結果が堂々とスルーされる展開がある。エンタメ作品・なろう作品としては「どないやねん」というパートなのだが、そりゃまぁ、こんだけいろんなことが出来るなら、その全部が全部意味のある行動にならない方が自然なわけで。やることなすこと全部世界に影響しちゃう主人公よりかはなんぼか説得力はある。まぁ、その上で「俺たちはいったい何を見せられているんだ」とは思うけど。ほんと、大食い大会のくだりはなんだったんだよ。さらにその中で行われた演劇のくだりはもっとなんだったんだよ。マジで脚本構成が「別に、アニメの1話1話に意味なんてなくてもいいんだよね!」って開き直って書いてるとしか思えないシナリオであった。そして、その上で「まぁ、これはこれでええやろ」くらいの認識になっちゃってるのが不思議。

 ちなみに一番納得行かなかったのは、「背中の流しっこするならタオル巻いたままはおかしいやろ!」っていう部分ですね。ラッミスはええ身体してんねんから、もっと有効活用していけ(普段からだいぶ活用してるからいいだろ)。

 

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 設定掘り下げ回、第9話。前回のトロピカってる雰囲気とはうってかわって、レイニー&ウェッティな状況でのじっとりしたお話。特に暗い話があったわけではないのだが……これから始まる不穏への予告みたいな感じもしますね。

 基本的に私は雰囲気でアニメを見てしまうのでこういうSF作品もなかなか専門用語が覚えられず、ガンダムなんかは途中で置いてけぼりを喰らってしまうことになるのだが、今作も一気に難しい用語が出てきて、そろそろ基盤部分くらいは認識しとかないとまずそう、という気になってきた。特に今回はこの世界がこうなった前提を知る「伝説のドリフター」が登場し、それを伝手にノワールの過去を探るお話。どうせだったらこの機会にキーワードをいくつか確認しておこう。以下、公式HPを参照しつつ。

 まず今回繰り返された「アメイジア」という言葉が気になったのだが、それを知るためにはキーワード“新月の涙”が必要。こちらは「正体不明の毒性の雨による大洪水」とあり、これがこの世界をぶっ壊した天変地異の名前。世界人口の92%が失われて文明が崩壊したとのことで、どうやら隕石やら地震やら、はたまた宇宙生物やらによる襲撃とかではないために、文明が崩壊したのちにも残っている遺物が多いのはあくまで「毒殺」が主な崩壊要因だったからなのかもしれない。この世界の人たちが雨を忌み嫌い、警戒しているのもこの影響で、“ブルーシスト”と呼ばれる毒物は現在も人間を蝕むという。

 この“新月の涙”を生き延びた人々が地下に築いた都市国家が“アメイジア”とのこと。「超高度AIによって全てが統制され、一定水準の生活が保証されていた」とあり、人類は壊滅の危機を逃れ、一旦は団結できたということ。その他諸々のキーワードはまた折を見て触れたいが、なんやかやあってアメイジア体制が破綻、人々は地上に出て各ネストにてAO結晶の採掘などで生計を立てているらしい。なるほど「本物の野菜や果物」がやたら珍重されているのは、この世界の土が毒性を持ってまともに植物が育たないせいなのか。ちなみに公式によれば物語の舞台となる時代は2242年、“新月の涙”が2099年ということで、約140年ほどが経過しているとのこと。まぁ、確かにそれだけあれば人々も災害から復旧してそれなりの生活に落ち着いているのも頷けるか。

 そうして高度な文明が築かれながらも一度は滅び、そこから情報を吸い上げての復興状態から生み出されたのがメイガスというシステム。前回もちょっと触れたけど公式解説によれば「体重は平均120㎏」とのことで……前回ノワールたちが器用に泳いでたのすごくない? 多分普通に戯れ合う程度でも、細身で体重120㎏のやつとだと命の危機はちょいちょいありそう。まぁ、他の部分も色々すごいけどさぁ。今回はカナタがそんなノワールの秘密を探ろうと頑張ったわけだが、残念ながら「普段からなんかブラックボックスの中で負荷の高い情報処理をしてるもんだから、日常的にはぼーっとしてるように見えるよ」という、今後覚醒して何かをやらかすであろうフラグがきちんと建立されるにとどまった。まぁ、そんなもんだろう。この世界なら「古いメイガス」も決して「性能が劣るメイガス」を意味しないわけで、ロストテクノロジーの極致である骨董品メイガスが世界をひっくり返す可能性もないわけじゃない。おそらくそうした過去のメイガスが「ゼロ型」と呼ばれる連中であり、今回初登場のエイダもゼロ型らしい。ここまで結構な数のゼロ型が登場しており、そこまで珍しい珍しい存在ではないのかもしれないが……どっちかってぇとその相方のアルバの方が珍しい存在なのかしら。「アメイジア崩壊以前から活動しているドリフター」とのことで、カナタが知りたい情報も色々抱えてそう。ただ、今回の一件でノワールについては本当に何も分かってない様子も見え、多分はったりとかじゃなくてマジで謎なんだろう。まぁ、どこまで行ってもたかだか1体のロボでしかないはずだが……世界の真理とかに繋がってほしくはないなぁ。

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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