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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まーた双葉はんが面倒な子守り任されてはる……第4話。生田輝とかいう、「関西の高貴な御身分のお嬢の面倒見なきゃいけない声優」なんなの。

 まぁ、単に関西弁ネイティブ声優ってある程度限られるからだろうけども……というわけでAパートは関西エルフの来訪である。前回ちょっと顔見せしてくれていたが、ヒロミミ様ことヨルデさん、これがもう、本当にいい釘キャラでね……声優・釘宮理恵、すでにレジェンドの名をほしいままにする生きた奇跡には違いないが、最近はベテランもベテランになり、安定した配役が増えて後進を見守る役が増えてきた。そうした状況下でのヨルデのとことんまで可愛い関西弁キャラ、久しぶりなもんで刺さる刺さる。今作最大の売りは「良すぎるあみっけキャラ」であるエルダなわけだが、良すぎるあみっけと良すぎるくぎゅうの化学反応は、いつの時代だって綺羅星のごとき輝きを持つのである。またヨルデのキャラがぎゃんぎゃんに飛ばすけたたましい役なもんだから、どこか引いたところから声を出すエルダさんの発声の良さがいっそう引き立つという実に良い配置。このトーン、この音量できちっと「いい声」になって、なおかつすごく聞きやすいっていうのは声優・小清水亜美の熟練の技ですよ。元々通る声質だってのもあるけどね。

 中の人の話ばかりになってしまうのはいつものことなんだけど、大丈夫、今作はそうしてのんびりした空気でキャラを愛でているだけで問題なく成立するので。くちゃっとしたデフォルメになるとエルダも小糸も可愛いわけだが、当然元からくちゃっとしたヨルデはさらに可愛い。ちょい黒めの肌のダーク寄りなエルフであるヨルデが涙目になってくちゃくちゃしてる様子、本当に可愛い。また、巫女である向日葵との関係性がヒルダ×小糸の関係と似ているようでちょっと違っていて、それぞれのペアの個性が出ているのも良い雰囲気である。まぁ、こんだけ長生きで情報網もちゃんとしてるエルフ2人が未だに○×で真剣に争ってた部分だけは意味が分からんが……こいつら、基本的に大馬鹿なんかな? でもエルダは年相応に経験も積んで賢い部分はあるはずなんだよねぇ。ヨルデの方だって、精神性は子供っぽいが、その分エルダと違って外で活発に活動してるはずだから、その分様々な情報に触れる機会も多いはずなのだが……エルフ、基本的に刹那主義で楽しいことしか考えてない可能性があるな?

 2人の年齢が600歳ちょいということで生まれは1400年くらいということになるが、召喚されたのが江戸期前ということなので、この世界での経験は400年くらい。ヨルデが秀吉に召喚されたということは、厳密には江戸幕府の設立よりちょい前やね。つまり関ヶ原以前の「戦国」か、ある程度秀吉が全国を統治していたくらいの時期なんだろうか。同じタイミングで秀吉と家康が異世界召喚を試み、エルフを手に入れていたという事実、なかなかに不穏で裏がありそうなのだが……まぁ、まさか召喚した結果得られたのがこんなポンコツ2人だとは思わんよな……その当時の殺伐とした状況下で、2人のコミュ障エルフがどのように生き抜いてきたかが描かれる機会はあるんでしょうかね。

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 通勤通学にかかる時間は短いに越したことはないですからね、第4話。まぁ、だからとて毎日命懸けで通うのは勘弁してほしいけども……。

 サブタイトルの意味を調べたら「頭巾ばかりでは僧侶は出来ぬ」とのことで、「衣装ばかりを取り繕ったところでそのものにはなれない」、「馬子にも衣装」の逆パターンみたいなもの、という解説があった(あんま逆ではない気もするが)。今回のお話と直接関係があるかどうかはちょい微妙なところだが、「お嫁さん」という言葉にとらわれてどうにも気になってしまっていたチセに対し、「別に何かやったらお嫁さんになれるってわけでもないんだよ」と諭しているのかもしれない。まぁ、「題名だけでは嫁にはならぬ」かもしれませんけども。

 というわけで、前回いきなり霧の中に引き摺り込まれたもんだから「まーたチセさんが大変なことになってしまった」と思っていたら、全然大変ではないところに偶然迷い込んだだけだった。自宅の近所でちょっと油断するだけで異界に迷い込んじゃうあたり、立地が問題なのかチセの体質の問題なのか……多分どっちも問題なんだろうな。時間も空間も超越した変なフィールドで待ち受けていたのは、なんとエリアスの「師匠」(?)筋にあたる不思議な魔法使い。ラハブと名乗ったその女性は、エリアスだけじゃなくリンデルにとっても師匠筋に当たるということで、そりゃもう大変な年齢ということになっちゃうんだろうけど、この世界はもはや年齢が云々とかあまり問題じゃないので、見るべきは容姿ではなくて纏っている雰囲気そのものだろうか。なるほど、泰然としたその様子は確かに大物感が出ている。しかし彼女が別に何かすげぇことを成し遂げたというわけではなく、ただ付き纏ってきたエリアスが過去に彼女を真似ることで「人間になる」第一歩を踏み出していたという。我々視聴者やチセから見たら出会った直後からエリアスはそこそこ完成していたように見えたわけだが、なるほどその概形を完成させたのがこのラハブだったということらしい。どう見ても悪人には見えない彼女の下で「真似る」ことを続けたおかげで、エリアスはあの通り理知的で節度を持った「社会規範」を手にいれることが出来た。そういう意味では本当に「師匠」というよりも親代わりと言ってしまっていいのかもしれない。

 ただ、彼女はあまり教えるのが上手くないと自認しているようで、単に一緒に暮らして、エリアスの知的欲求を満たしただけでは「教育」は終わらない。その後のエリアスがどれほどチセに影響を受けたかを考えれば、なるほど別なスタンスからの「人間の先生」が必要だったのは間違いなさそうだ。どちらもエリアスにとっては「先生」と言えるが、チセはその上でエリアスの教え子でもあり、また、「お嫁さん」でもあり。この「お嫁さん」の概念もラハブが教えたものだったわけだが、さて、エリアスさんはどこまでその辺を理解してチセとの関係にその言葉を使っているのかな? まぁ、嫁がいない僕にはより一層分からない世界ですけどね?

 Bパートはヤベェ「裏道」を通ってふたたびカレッジへ。やっぱりこっちにはたくさんの人がいるせいで色々と不穏なことも起こっているようだが、その詳細は今のところさっぱり分からない。来週あたりからぼちぼち事態が動き出しますかねぇ。

 

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 今期は「役者アニメ」が2本並んでるんやな、第3話。まぁ、全くその方向性は異なっているわけだが……どちらも「微妙に不穏」っていうのが共通点なので、つまり芸能界ってやっぱクソだわ(過激派)。

 描かれているドラマは明確なのに、これが「何アニメ」なのかと問われるとどうにも応えにくい不思議な展開。多分大枠のカテゴライズとしては「サスペンス」が一番近いんだろうけど、要所でギャグを挟んでいくし、それだけを中心線に置いてないので純然たるサスペンスとも言い難い。今期はゴリゴリにそっち要素だけしかない「マイホームヒーロー」なんかもあるので、やはり異物感がある。となると、実は今作の看板として一番正しいのは「お仕事アニメ」なんじゃないかという気もしてくる。「芸能界」というジャンルをここまで幅広く、節操なしに扱っている作品も珍しく、近いコンセプトで言えばアイドル業界のセックス&バイオレンス(?)もまるっと飲み込んでしまった「アイドリッシュセブン」が近いような気もするが、多分似てるって言ったらどっちのファンからも微妙な顔されそうだし、実際あんまり似てないのよ。やっぱり、どこか奇妙なリアルさで迫っている「芸能界全般お仕事アニメ」というのが正しい気がする。つまりはP.A.WORKSが作……らなそうだなぁ。

 まぁ、そんな不思議な方向にじわじわと足を伸ばしている作品だが、一応メインのサスペンス要素は確実に進行し、アクアの狙う途方も無い復讐劇も、ちょっとご都合主義な感じで進んではいる。ただ、正直そっちのサスペンス要素に関しては「どうせ原作未完なんだろ?」というメタい認識があるのであんまりこのアニメで片がつくとは思ってないから期待はしてない。そうなると、あとは今作で見るべきはアクアが振り回される芸能界という業界のヘンテコな世界を描くことくらいだろうか。有馬かなという心強い(?)仲間も加わり、ここからわがまま勝手にアクアが暴れ回ってくれることを期待したい。でも、アクアって本人も言ってたけど「幼少期は神童だったけど大きくなったら転生者のアドが活かせないからただの人」なんだよな。暴れ回ることができるのかしら?

 

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 今期はいい猫アニメが多いな……第4話。このアニメを見て「猫アニメ」でくくるのは明らかにおかしいけど気にしない。

 先週からの印象がずっと続いてるだけなんで別に新しく触れることはあんま無いんだけど、やっぱこの作品の空気はとても好き。なんかね、すごくいい意味で間が抜けている。「マヌケだなぁ」っていう好印象ってなんか珍しい。一応「青春ラブコメ」にカテゴライズされる作品だと思うのだけど、このふわっとした感じがずっと続いてるだけでも不思議と見られちゃうっていうあたり、どっちかというとゆるふわの日常系に近い摂取の仕方かも。

 Aパート、聡介と演劇部の関係にまずは決着。今作の大事なほんわか要因の1つに「基本的に悪人がいない」ってのがあると思っていて、例えばちょっと腹黒要素があるクラスメイトの江頭さんも別に他者を害そうとして行動しているわけじゃないし、彼女なりの生き様というか、「理由」があって動いているのが分かるので決して嫌なやつには見えない。ちょっと雰囲気が飛んでる演劇部の部長も同じで、聡介から見たら触れたくない過去に呼び戻そうとズケズケ踏み込んでくる空気読めない奴ではあったんだけど、だからって必要以上に干渉して迷惑をかける方向に進むわけではないし、今回の美津未との交流もそれなりに距離感を図りながら、程よいところまでの勧誘にとどめてくれている。何より、きっぱりと美津未から断りの報告が入った時にはあっさりと引いてくれてもいる。彼は別に聡介の周りにトラブルを起こそうという人物ではなく、そのおかげで美津未・聡介の関係性がさらに一歩進むことになったわけだ。なんか最近「体育の授業でボールが顔面に当たって保健室に行く女子」を立て続けに見た気もするが、そうしてこっそりと友好を深めていく2人の関係性を見ているだけでも幸せである。こういう「男目線で見てもいい奴だと分かる男キャラ」は安心するわね。

 Bパート、美津未とちょっとカツカツな高嶺先輩のお話。ここでは高嶺先輩というだいぶ極まっちゃった人の方にスポットが当たってるようにも見えるが、そんなちょっとした奇人の目を通して、最終的には美津未という主人公の特異性を示すエピソードになっている。あんな性格なのに「地元の神童」として成績はそれなりに良いというギャップがあるんだかないんだかよく分からない美津未。都会のリズムに揉まれてちょいとまごつくこともあるが、優しい隣人たちに恵まれ、いつの間にやらこの街の空気にも馴染んできている様子。そんな彼女の周りに流れる独特の時間を、さらに「独自の時間」を持つ高嶺先輩目線から観察することにより、主人公の強さをより堅固なものに仕立てている。単なる天然ほわほわ女子というだけではない美津未の珍妙なリズム。これが許されるというだけで、それはもう善い世界なのである。

 そんな彼女がちょっとぎこちなくも楽しく踊るオープニングも実に良いですよね。まぁ、「絶対にTikTokで流行らしたるねん」みたいな強い意志は感じるが。実際に流行ってるかどうかは、おっちゃんTikTokなんかやってないから知らない。

 

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 具現化系能力者……なのか? 第3話。ある程度は想定して筋を追ってるはずなのに、常にやや斜め上に飛ばすこの脚本、絶妙。

 当然、視聴者の興味は「静香とは何者なのか」に集中しており、前回までのお話で一旦は「霊的な何か?」「とりあえずここなにしか見えないイマジナリー存在であることは確定」というくらいで認識されていたと思うのだが、そんなぼんやりした「共通認識」をいきなりぶち抜く展開となり、文字通り「舞台に上がる」展開へ。これもう、完全に能力バトルものの文脈に乗りましたね。

 まだ詳細は分からないので勝手な妄想で書いていくが、謎を解く鍵は「センス」というターム。ここでは「スタンド」や「念」と同じように個人に与えられた能力を表す用語であると捉えられるだろう。現状で「センス」に関わる手がかりはいくつか提示されていると思われるが、まず1つは「舞台の上」だと認識された場所で発動する能力であるということ。これは別に物理的な「舞台」である必要はなく、あくまでも彼女たちが「舞台」であると認識すれば成立するため、例えば1話目に静香が演技した駅前や、今回ここなと静香がデュエットした屋外なども「舞台」に含まれる。この「舞台」を外部から定義する要因としては、例の「なんかよくわかんないけどぬるぬるになる動画」が挙げられる。あの作画状態になったパートは確実に「舞台」であると認識される異空間である。

 そして今回顕著だったのは「目の光」。舞台少女たちが「センス」を発動する際には、その眼に光が宿る。光を発している間は常にセンスが起動していることを示しており、それがわかりやすいのがカトリナの能力。彼女の能力は「極限までの集中力の向上」というやや微妙なもの(?)だが、シンプルにして役者向きの分かりやすい「強化系」能力。第1話と今回はどちらも長期間にわたり発動状態が維持されており、その際には彼女がゾーンに入るため、周りの時が止まるザ・ワールドのようなエフェクトが発動する場合もある。弱点は、「ちょっとしたことで破られるとリカバリできない」という脆弱性。

 そのほか、今回明確に示されたのはぱんだの能力で、彼女が発動する能力は「観客の心を読み、その要望に応えられる」というもの。これはこれで凄まじいが、強化系能力ではないので舞台役者としての強度を上げるために使うのにはコツが要りそうな能力だ。ざっと確認したところ、2話では八恵も舞台上でセンスを発動しており、その際の演出は「後光が差し、天使のような羽根が生える」という激烈なもの。そこに引き込まれたここなが彼女の演技プランに巻き込まれたことを考えると、純粋に観客を引き込む圧倒的カリスマ、「役者としてのオーラ」みたいな能力なのではないかと思われる。他にも副主宰は他者を観察する際に目が光っているので、もしかしたら「他者のセンスを見抜く分析系センス」とかも存在しているのかもしれない(これは厳密には舞台上で発動してないが)。

 そうして複数の「センス」が入り乱れる舞台上、問題は我らが主人公・ここなのセンスがどのような能力かという部分。彼女のセンスを考える上で、静香の存在は無視できない。特徴的なのはここなのセンス発動時に輝くのは右目のみであり、同時に静香の左目のみが輝いて「2人ほぼ同時に」センスが発動したという部分。これは「2人で1つ」という示唆なのか、それとも「半人前×2」というニュアンスなのかは微妙なところだが、ここなのセンス発動のタイミングに何か不充分な要素があったとは考えづらいので、あくまで静香の存在が「ここなと共にあること」の示唆なのだろう。2人の具体的な「能力」がなんなのかはまだ明文化できる状態ではないが、「ここな」自身の半身での能力は圧倒的な舞台勘というか、他の役者との呼吸の合わせ方、もしかしたら八恵の演技プランをそのままパクった前回の成り行きすらもここなの能力の一部かもしれない。これまで、ここなはおそらく憧れの静香の演技プランを「借りる」際にセンスが発動していたのではないだろうか。

 そして静香の「センス」。これが「自身の具現化」であるとするなら、やはり静香は静香として1人で成立する存在なのだ。間違いなく皆に見える形で、しかもあれだけ強引に舞台に食い込んできたということは、多少現実の認識を捻じ曲げながらでもこの世に「顕現」する静香の能力。世界そのものを歪める特質系と言ったほうがいいのかもしれない。少なくとも「ここなが静香を具現化し、その静香がさらに能力を持つ」などという重たい設定ではないだろう。流石にそれはどこぞの奇術師に「メモリの無駄遣い」って言われて終わりだろうし。まぁ、「位置を入れ替えるゴリラを生み出す具現化系」なんてのもいたので、意外にメモリの使い方は幅広いかもしれないが。

 ……ここまで書いて「俺は何を書いてるんだろう……」って冷静になったので一旦終わりにします。来週、このアニメはどこにいくんだろう。

 

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 こっちもいい猫作品だぁ……第3話。猫にリードつけて散歩する人、たま〜に見かけるけど、あれって猫的にはどうなんでしょうね。まぁ、猫側も好きだからやってるんだろうけどさ。

 さて、正直1話目時点ではどんなアニメになるかがよく分かってなかった今作。2話目でさっさと天文台のことが学校側にバレ、そこから2人がどこへ流れ着くのかと思ったら、まさかの天文部アニメへとコマを進めた。天文を扱うのは「恋する小惑星」ぶりであるが、別に宇宙に行ったりすることは目的ではなく、あくまでも写真撮影が中心となるお話のようである。いきなりバンバン専門用語が出てくるし、「ISO感度」なんて言葉が出てきても素人には「あぁ! あの『あさかんど』の時の!」くらいの印象しか持てませんよ(確実に別な何かで素人ではないな?)

 でも、そうしてよく分からない分野に話が進んでいるにも関わらず、特に置いてかれてる感覚はないし、むしろゆっくりと流れていく空気が肌に合って至極観やすい作品になっている気がしている。今回はサブキャラとして戸松ボイスの白髪先輩が登場したが、彼女のキャラもなんだか不思議な魅力があり、登場1話目から「もう、この子見てるだけでも割と楽しそう」と思えるようになった。登場時は謎のゲーセン娘、そこからつっけんどんなコミュ障人間なのかと思わせといて、いつの間にやら具体的な写真技術を教えてくれるいい人になってるし、きちんと部員会議に付き合ってくれてるし、なんか先生に対して妙な視線送ってるし、志摩リンばりの1人キャンプ始めるし、挙句に最後はLINE通話で妙に可愛いとこまで見せてくれるし。1話でこんだけコロコロと印象が変わり、最終的にいい具合に収まるキャラってのも珍しい。

 そんな先輩が中心にいたおかげで、すっかりアニメとしては「天文写真アニメ」っぽい雰囲気に。1話目で「不眠をテーマにしてるなら共感度が高いからちょっと好き」みたいな話をしていた身としては「これ、もう2人の不眠要素あんまり関係ないな……」って思ってたのに、最後はきちんと「みんなで夜更かし」に意味がある着地を見せるあたりにこだわりを感じるし、このタイトルを掲げているからには、やっぱりみんなでよふかしの歌なのだろう。そういや戸松はこれでよふかし2連続出演か。夜更かし声優の称号をあげよう。

 

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 ハム転がしてぇしハリまるめたい……第3話。看板に偽り無し、ただただ脳死で可愛すぎクライシス。

 出オチだろ、と思ってたし、実際出オチでしかないネタだとは思うんだけど、それでも立派な癒しの時間。奇しくもちょっと前の記事に別な要素から「子供と動物と食べ物は数字が取れる」なんてことを書いていたが、まさに「動物」で数字が取れるわかりやすい例。そりゃゴールデンタイムのバラエティが犬猫動画で埋まるのもやむなしというわけだ。

 猫、当然一番良い。こればかりはサブタイ通りに「譲れない」部分なので戦争も辞さないが、今回リザが見せた「お留守番カメラ映像によるカワイイ」はかなり危険な使い方だと思った。まずもって「家を出ようとしたら飼い猫が離してくれなくて外出できない」が怖い。マジで、そうなったらそうなってしまうからそうするしかない。その上で「外からでも猫の様子が見られるから」というのがカメラの与えてくれる安心感だと思うのだが、姿が見えたら、かえって一挙手一投足が気になって外出してる気分じゃなくなる気がする。今回のリザのように「早く帰らないと!」が加速して大変なことになる。あぁよかった、俺の家には猫がいなくて(血涙)。

 犬も一二を争うくらいに良い。私の将来の夢はコーギー犬と一緒に暮らすことなので理想は小〜中型犬だが、幼少期は実家で大型犬と過ごしていたため、そっちも素敵だということはよく知っている。犬はペットというより家族。もう、一度共同生活を始めたら別れるなんて考えられない。ちなみに一番好きなのはコーギーだが、散歩してる柴とすれ違うと思わず挨拶したくなる。甲斐犬のシュッとしたフォルムも格好いい。

 ハムスターは……残念ながら今回の4択の中では一番優先度が低い。まぁ、これまでの人生であまり接してこなかったからというのもあるが、流石にあそこまでちっちゃくて無心だとどこまで情が湧くかが予想できない……いや、湧くだろうけども。湧いちゃうのが怖くて買えないけども。だって、私の今の生活でもしほんとにペットを飼うとしたらハムあたりが一番現実的。費用もそこそこだろうし、部屋がどれだけ狭くてもハムならあまり心は痛まない。だから本当に買おうかどうかと検討したことも一度や二度ではないのだが……買わない。危ないから。

 そして意外な伏兵、ハリネズミ。これもヤバい。知り合いに愛好者がいるせいでしばしばTLに流れてくる写真にいつも打ちのめされている。ハムとはまた次元の違う完成されたあのフォルムはなんなのだろう。今回、アニメ化されたハムスターは「アニメのハムスター」だったのに、ハリネズミってアニメで描かれてるあのまんまのフォルムと愛らしさを現実に体現してるんだよな。そのくせ身体中に針があるとか意味がわからない。そうか、飼い主も刺されているのか……刺されてぇなぁ……。

 という可愛いの波状攻撃。「これ、別にアニメじゃなくてもよくない?」と思った人もいるだろう。まぁ、実際にペットショップに行けばこのアニメで得られる成分の半分は得られる気がするし、毎週楽しみなエンディングの写真コーナーなんてアニメでもなんでもないやんけ、という気もするのだが、まぁ、そこはそれ。摂取できる養分は甘んじて受けておこうじゃないですか。そして、今作がアニメとして大きく価値を持っているのは、その信じられないキャスト配置。主人公の全力ゆみりが劇物なのは言わずもがなだが、今回はリザの後輩2人が満を辞して地球へと出撃。CVは伊藤彩沙・宮本侑芽。さらに最初から出ずっぱりの会沢紗弥、宇宙人オペレーターは近藤玲奈、「ゆみりの隣の部屋にうえしゃま」とかいう地獄のようなマンションの部屋配置。たまたま訪れた家のハリネズミマスターが富田美憂と、とにかくおかしなくらいに俺向けのキャスト配置になっているのである。ここまであげた名前、多分全員「アニメグランプリ」の声優部門で言及してる名前だ。よくもまぁ、こんだけ集められたものだ。そういう意味でも私の中でこの作品はクライシス。アフレコ現場にいったら心臓に負担がかかってショック死する。宇宙人じゃなくてオタク特有のアレルギーです。

 

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 ゴルフやれや……第16話。いや、でもこのアニメはゴルフやってないほうが面白くなってるしな。じゃぁゴルフすんなや……どうせプレイしただけ死人か廃人が出るだけなんだから……。

 1期と2期を繋いでる期間のお話、正直つまらんかったんよな。ナフレスであんだけやりたい放題やってたイヴたちが日本の学生ゴルフでお利口さんにプレイしてる意味も分からんかったし、ギフト持ち同士で戦うといっても結局はいいとこのお嬢さんばっかりなもんで、試合自体は一切見どころがない。「なんのための2期なんだこりゃぁ」と匙を投げていたのだが、前回あたりからちょっとずつ不穏な空気は流れ始め、あんだけ煽っていたはずの高校生頂上決戦は2期3話目にしてあっさり終了。田村ゆかりとはなんだったのか。

 そうして「ふつーのゴルフ」に別れを告げたこのアニメが向かったのは、サブタイトルでも示す通りにもうやりたい放題の血の物語。やっぱゴルファーってみんなクソだわ……。いや、発端を考えれば畜生なのは天鷲家のジジイだけなのだが、その娘(セイラさんやんけ)を巡る2人の男がどちらもイカれてしまっており、2世代に渡るぐちゃぐちゃ物語のための完全な下地を用意してくれた。

 そんな中でも、今回フィーチャーされた最大の主役はなんと言っても天鷲一彦である。まさかこのアニメでここまで純正の脳破壊展開が待ち受けているとは……。NTR業界でも托卵プレイはそこそこ上位に位置する鬱の定番。それを受け入れながら、仮面をかぶっての二重生活を送っていた一彦のマインドはかなりのゲテモノである。10年程度の期間とはいえ、彼は天鷲の家での「家族生活」をどのように送っていたというのだろう。セイラさんとの夜の生活はどうしていたんだろう。もう、とっととこの案件はNTR漫画専門の業者に委託して薄い本にしてもらったほうが話が早そう。いや、でもそうすると中心になるのは年増のセイラさんしかおらず、イヴとか葵のエロとは絡んでこないのか……。まぁ、そこから「NTR男の一粒種」のイヴが自分もNTRに目覚める展開とか、脳破壊親父に育てられた葵も脳が壊れちゃう展開とか、色々とありそうだ。

 そして、このアニメなら別に薄い本を作らずとも、公式が一番病気になってくれる可能性すらあるのだ。イヴの方はまぁ、あの通りの性格なのでこの度の真相を受けて大きく崩れることはないかもしれないが、葵が今後イヴとの関係を続ける中でどうやって自分の感情と折り合いをつけていくのかが見ものである。目だけ笑ってない顔で静かにぶっ壊れそう。また、必死で善人ヅラして娘を守ろうとしているセイラさんもやってることはナチュラル畜生でしかないわけで、彼女が今後どのように人生を清算していくのかも見どころ。いや、別に悪いことしてるわけではないのだが……アムロはいけしゃあしゃあと実の娘の教育係に収まって一番いいとこ取ろうとしてたわけだが、やってきたのが一彦の亡霊たるイヴだったってのはちょっとしたホラーでしかないのよ。

 こうなると、またしてもシャアの立場が微妙になってくるな。あいつ、単に「一彦の知り合いでめっちゃゴルフうまいやつ」ではないよな。イヴが一彦流とレオ流の2つの流派を修めていることが、今後葵と対決するにあたってプラスに働くのか、足を引っ張るのか。もう、何が正道なのかもよくワカンねぇや。

 ちなみ今週の笑いどころは、若かりしアムロに渡された専用機が「RXシャフト」だったこと。だからなんで今作はそんなにガンダム擦りたがるのよ。

 

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 何がしたいんだッ! お前はッッ! 第15話。グエル・ジェターク。あんたイケメンだね。もうボブなんて呼ばせない、完全に主人公だよ。

 まぁ、ほんとの主人公が今回1シーンたりとも登場しなかったわけですが……本当に空気が違う別作品みたいな回になり、この先、この作品がどのように進んでいくかを示唆しているかのようである。第1部の「学園きゃっきゃうふふ編」が幕を下ろし、いよいよ宇宙を舞台にした「これがガンダム」編に入っていくのかもしれない。マジで今回の画面だったらどさくさに紛れて鉄華団の面々が混ざっててもなんの違和感もないですからね。多分、ミオリネは出てるのにスレッタが1コマたりとも出てこなかったのも、そうして空気が変わったことをことさらに意識させるための方針だろう。ミオリネはまだ父親との繋がりで背後に「戦争」が見えるが、スレッタは残念ながら(少なくとも本人の自覚的な部分では)「戦争」との関わりが1ミリたりともないからね。

 今回女の子が登場したのはミオリネさんがクワイエットゼロについて問い詰めたシーンを除けば、基本的にはノレアがニカ姉をボコしてるシーンくらい。ノレアさんはあんまり感情を表に出さない方だし、ソフィの死に直面しても「まぁ、いつか来るってわかってたから」くらいでグッと飲み込んでいた雰囲気はあったのだが、やはりたぎる思い、スペーシアンへの憎しみは他の連中とそう変わらないようで……ヤムチャポーズのニカ姉に対する暴行は、そんな怒りのはけ口としては致し方ないことだったのだろう。シャディク隊の連中から止められてたけど、ノレアからしたらあいつらとつるんで口出しされるのも相当我慢ならんのだろうなぁ。

 当然、諸々の騒動の余波は学園内だけにとどまるはずもなく、ある程度想定はされていたが、テロのお仕置きとしてアーシアンチームには手痛い返礼が降り注いだ。こうして見てると、やっぱ地球と宇宙ではMSの性能とかにも差があるんでしょうかね。地球は「残ってる資材でなんとかやりくりしてる」みたいな感があり、対するスペーシアン側はガンダムこそ禁止されてるけど、それ以外の兵器開発はのびのびやってるんだもんね。学園でのMS訓練も、案外実戦レベルで通用するものなのかもしれませんな。まぁ、今回グエルくんは別に戦ってないけど。

 グエルくんの心中は本当に「お察し」としか言いようがないのだが、ここから彼が何を拠り所に生きる意味を見つけるかが勝負の分かれ目。今回の雰囲気からして、「父の意志を継ぐ」=「会社を復興させる」になってる感があるのだが……もう、御三家はそれどころじゃねぇ雰囲気だけどな。流石にこのままアーシアンと行動を共にして敵対サイドに回るなんてことはないよね。そういうタマじゃないし、地球人のおっさんもグエルくんの身の上に対しては案外物分かりよかったし。結局、この物語で人々の行動を規定してるのって、今のところほとんどが「家族」なんだよなぁ。

 ということで今回は「父と子」というテーマを徹底的に重ねて、こすり倒す脚本。グエルと親父さん、地球人の少女と殺された父、そして軍人のおっさんとなくした息子。戦争の中、どれだけの命が失われたか分からんのだからそこに「親子」もたくさんいたのだろうが、やはりどちらか片方が残されてしまうと、その恨みや憎しみはどこかに吐き出す必要があるわけで。グエルさんはなんとか連鎖にストップをかける存在になってほしい。まぁ、そのために「望まぬ父殺し」というとんでもねぇ十字架を背負わされてるならたまったもんじゃないが。

 そして「今回マジで女の子でてこねぇな」と思っていたところにCパートから再びミオリネサンに繋ぎ、こちらも「父と子」で締めるあたりが脚本の卒のないところ。ダブスタクソ親父、ほんとに「対話が少ない」という一点だけで娘の不興を買ってたの、マジでもっといい対応策あっただろ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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