最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「文豪ストレイドッグス(第4期)」 ―→6 4期目ってのにテンション落ちないのは偉いよねぇ。そして今期はこれまでと比べても割と鬱要素が強くて激しいお話が多くて絶望感に溢れていたのは、なんか「ヒロアカ」に近いものを感じましたな。どっちも問題が一切解決してないから更なる続編をとっとと作れって思うところまでおんなじ。そして、絶対作られるだろうと思えるのもおんなじだ。 以前は「文豪要素ないやんけ!」って噛み付いてた作品なのだが、今となっちゃぁ「文豪要素? なにそれこの漫画と関係ないやろ」と思えている。そりゃそうだよな。ここまでこの世界観を追っかけてて名前がどうこうなんて細かいこと気にしてたらそっちの方がヤバいやつだよ。まぁ、今回に限って言えば小栗・横溝間の関係なんかは一応何か匂わせがなくもないかもしれんけど。まぁ、とにかくどっかで聞いたことがある名前のキャラが活躍する、文字通りの「異能力バトル」アニメですよ。 能力バトルものってぇとお話が進むにつれてその能力はどんどんインフレしていくのが常であり、今作もご多分に漏れず、今期登場した連中は大方ヤバい。というかページの能力が強すぎたせいでどう足掻いてもひっくり返せるとは思えない苦境ががっつり用意されてしまっている。こうなると主人公が「虎に変身する」だけじゃぁ説得力が無さすぎるわけだが、そこを無理くり理由をつけて活躍させるのではなく、「もう、世界をひっくり返すレベルのバトルにしてしまえば、中島敦以外の連中も相対的に雑魚になるから別にええやろ」という斜め上の処理で片付けた。いや、片付いてないけど、因果をどうこうする話にしてしまえば、もう細かい異能力のことは気にしなくていいから楽なんだよな。結局は太宰・乱歩の2人さえどうにかなれば探偵社はなんとかなるしな。 冒頭の乱歩をめぐる無茶な推理劇パートもそれなりに説得力があり、「異能力+ミステリ」というあり得ない組み合わせの処理としては文句がつけられなかったし、後半の抗争は理屈抜きでボンズの全力を見守るだけ。シリーズを通じてずっと五十嵐拓哉・榎戸洋司ペアに監督してもらえてるのは本当に恵まれた作品だよなぁ。考えてみりゃ「ヒロアカ」もボンズか。そう考えると贅沢なシーズンではあったんだよな。
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まぁ、これも致し方ない……。作画クオリティを考えるともうちょい下げてもいいぐらいのクオリティだったけどな。 というわけで、最大の減点要素は作画です。元々こってりと濃いめのキャラデザなので違和感なく動かすのは結構大変。わざわざ茨の道を進んでしまった作品だが、まぁ、女の子どうしのイチャイチャをメインに据えた作品なので、キャラデザで妥協はしたくなかったのだろう。一番の持ち味である「美少女」を突き詰め、最後まで描き切れたら高得点が狙えると、そういうコンセプトの作品だったはず。しかし残念ながら維持できなかった。スタジオコメットの地力ではこれくらいが限度だったということで……まぁ、しょうがない。わたしゃチャレンジしようとしての失敗はそこまで責めようとは思わんよ。いや、自社のキャパを見誤って自爆してるんだから自業自得の極みなのだが……。 でもまぁ、いい時もあったじゃん? そんでいい時のキャラデザは割と好みだったので、そこは下駄を履かせているよ。今期はたまたま「転天」というあまりに露骨で優秀な対抗馬が存在してしまったせいで殊更に低く見えてしまったと、そう言い訳しておこう。バトル描写の作画にもっとがっつり人手が割けていれば、もうちょい評価も変わったかもしれないのがとても残念である。 作画のことばかり触れて内容に言及してないってことは不満はないのかと言われると、もちろんそんなこともない。結局どこまで行ってもなろうテイストに味の繊細な変化を感じ取るのは難しく、いろんなところで辟易はした。ただ、こちらの主人公・クリスも「異世界おじさん」のおじさん同様、チートが突き抜けちゃって変な方向に自意識が拡大しちゃったタイプのキャラなのでそこまでヘイトはたまらなかったかな。「俺、何かしちゃいました?」じゃなくて「何かしちゃいたいのでとにかく殴り合いましょう」というヒロインは割と新鮮。まぁ、相方のラニと一緒に食いしん坊キャラまで突き抜けてしまい、作中最大の見せ場が全部食事シーンばっかりだったのはどうかと思うが。まぁ、いっぱい食べる女の子は可愛いので、そこは多少ね? あとはまぁ、ハイランダーをめぐる世界設定はすげぇシンプルに「いいやつ」と「悪いやつ」を二分できる簡単な方法で、安易ではあるが余計なことを考えずに勧善懲悪として見ることもできるようになったのでストレス低減の一助となった。もう、どうせ余計な小細工したってウザくしかならないのがなろうワールドなのだから、そこも開き直って「悪いやつには拳で語れ、殴り倒せば夢は叶う」という潔すぎる設定はあながち間違いじゃない。「とりあえずバトろうぜ」というクリスのキャラはどう考えても行き過ぎだしアホにしか見えないのだが、まぁ、少年漫画の主人公って少なからずそういうとこあるしな。 別に続きが見たいと思うような作品ではないが、これくらいなら1クール見ても耐えられる、というそこそこボーダーな作品。 「人間不信の冒険者たちが世界を救うようです」 3→2 「異世界放浪メシ」の方は、映像部分がちゃんとしていることに加えて、「狙ってる楽しさが全く想像できない」ことが低評価の理由だが、もしかしたら俺の受容体のどこかが鈍い可能性もあるってんで多少躊躇いながらも駄目なろう認定をした。でも、こちらは大丈夫、もう、どこに出しても恥ずかしい盤石のなろうです。クソアニメです。 先に弁解しておかなきゃいけないのは、何故この作品は最後まで観て、「冰剣」や「30代暗黒騎士」は切ってしまったのかという問題について。これはまぁ、単に順番というか巡り合わせの問題で、見切りをつけやすい順番でやってったらたまたまこうなってしまったのだ。また、今作は何か異質さがあるのも事実で、クソっぷりを確信するまでに多少の時間を必要とした。「ダメじゃん」と判断した時点で半分くらい通過していたため、「ほな観とこか」となったわけである。ダメなものをダメなものだと分かった上で摂取するのも、大事な行程ですからね。 さて、ダメだのクソだのと散々に言ってるわけだが、具体的に何がダメだったのか。もちろん、映像部分でのダメさは1話目時点から際立っていた部分で、もともとショートアニメ専門だった布陣で普通のシリーズをやろうとしたらダメだった、という分かりやすい結果が見えている。こればかりは作者や関係者の皆さんには不幸としか言いようがない。ただ、どちらかというと今作の画のグダグダさはむしろ大きな問題ではない。なろうにしては珍しい事態かもしれないが、はっきりくっきりと「ストーリーテリングそのものがダメ」なのだ。なろうを観ていると「既存の要素を切り貼りしてるだけでなーんも考えないで次の話を適当に垂れ流してるようにしか見えんな」と思うことが多いわけだが、今作の場合、多分ちゃんと何か大きな物語をやろうとしている。そのために面白くなりそうな伏線を仕込んだり、独自の感性で生み出した新しい概念を作品世界に持ち込もうとしている。そう、姿勢は前向きなのだ。ただ、そうしてもたらされたあらゆる要素が、とにかく滑り散らかしているのである。 分かりやすい事例でいえば、なんと言っても今作の印象を決定づけた「算数ベアナックル」。最初に言われた時にはギャグだと思ったし、もしかしたら作者もギャグとして扱いたくて生み出した概念なのかもしれないが、それが他の冒険要素と全く同じ純度で作品に割って入ろうとする。まるで小学生が休み時間に自由帳に書いたプロットをそのまま拾ってきたかのような、精神年齢が低すぎる概念が、この世界では「普通のこと」としてまかり通っている。そのほかにもネーミングセンスや話している言葉の端々の語彙が明らかに足りていなかったり、「文筆とはなんなのだろう」と考えさせられる深刻な「思考の欠如」、いや、もうここまできたら「学力の欠如」と言ってしまってもいいかもしれない。とにかく致命的な要素の欠如がまざまざと見せつけられるのだ。 「何故視聴を辞めなかったのか」という冒頭の問いに「タイミングの問題」と答えたわけだが、もしかしたら、この未曾有のクソアニメに私は恐怖心を覚え、怖いもの見たさが勝ってしまったのかもしれない。どこまで酷くなるんだろう、途中で作品として空中分解するところまで観ていこう、そんな邪な感情が無かったと言えば嘘になるかもしれない。そして最後まで観終わって、ようやく「あぁ、クソアニメだった」と嘆息するのである。そういう性癖の人なんです。 ほんと、アニメ業界はそろそろ作品の選考について考え直して。
「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 4→4 なろうをいっぱい観ていっぱい新番チェックを書いたってことは、いっぱい評価もしなきゃいけないってことで……いい加減この辺もしんどくなってきた。最終的にいっぱい切ったはずなのになぁ……。 MAPPAによる映像部分の努力点があるので一応評価は下げずにおいたが、個人的には下手したら今期で一番嫌いな……別な言い方をすれば「分からない」なろう作品になった。他の作品は作画の崩壊とかを別にしても、悪目立ちというかなんというか、クセの強さみたいなものを発揮している部分があるのに対し、今作は本当にそれが何もない。既存作品の悪いところをつぎはぎした人造人間みたいな構造で、とにかく味がしない。噛むとニチャッとした不快感だけは感じる、そんな作品になっている。 本当に作者が何をやりたいのかが分からないのよね……分類としては「スロー系」ということで、バトルの激しさや世界を救う冒険譚とは縁がなく、ただ飼い犬と飼いスライムに餌を与えるだけの日々。スロー系といえば今期は「のんびり農家」が代表で、あちらは(成功したとは言えないが)一応マイクラ的な試行錯誤からの成長過程を見せる作品という目的意識ははっきり感じられる。しかし今作は料理がメインということでそうした楽しみ方は出来そうもない。 異世界料理系のアニメというのも狙う方向性は大きく2つあり、1つは「ダンジョン飯」を筆頭とする「現実には無いものを料理すること」に意味を見出す方向。こちらは普通のファンタジー作品では使わない脳を使って世界をより繊細に描写する必要があるので難度が高く、ぶっちゃけ「ダンジョン飯」くらいしか観たことがない。最近だと「不徳のギルド」の世界の作り方も似てなくもないが。そしてもう1つの方向は、料理自体の中身はぶっちゃけなんでもよくて、飯を食うことにかこつけてエピソードを広げるタイプ。その代表は「異世界食堂」であり、抜け抜けと現代マウントをとって家庭料理でドヤ顔しつつも、異世界の住民たちがそれをどう捉えるか、その料理からどんなドラマが展開するかを見せる方向性。ファンタジー世界の道具立てを使える幅が広いので、基本的になろうにおける料理作品はこちらの方向性が多いと思われる。 今作は当然前者には該当しない。何しろ「ネットスーパー」というのを最大の特徴にしており、もう、料理に関しては自宅の台所で晩飯作ってるのと同じ行程しかない。冷静に考えて、その辺の地味男がハンバーグ作ってるのを見ててもなんも面白くないだろう。であれば後者のデザインを目指しているのかというと、今作はそうじゃないのだ。何しろ飯を食ってリアクションするのが基本的に飼い犬と飼いスライムのみ。そこに料理ごとのバリエーションなどなく、その辺のグルメロケ番組で木っ端芸人が漏らす程度の中身のない食レポでおしまい。牛丼やら生姜焼きやら、なんの変哲もない料理にそこまでのバリエーションを望むべくもないが、それを食ってる様子を見て何が面白いものか。作品の構造自体に、発展性が無いのである。ほんと、なんでこんだけ続く作品になっているのか理解に苦しむ。 一応の売りとして「
「Call Star-ボクは本当にダメな星?-」 ―→6 あのね、気になっちゃった。もう、これは気にさせた側の勝ちよ。中国産ショートアニメってんでどこまで受け入れられるかと心配だったが、受け入れるとかそういう以前の問題だった。まず理解ができないんだから。そして、理解できないのに、楽しいんだから。 今期はこれと「齢5000年の草食ドラゴン」で中国産ショートが2本という不思議なシーズンだったのだが、「草食ドラゴン」の方でも感じた「ちんまいものを愛でる感覚はかなり両国間で近いんじゃないか?」というムードは今作のおかげでより一層強くなった。今作も(諸々のノイズを見ないことにすれば)デフォルメの効いたちんまいキャラがコロコロと飛び回る様子が楽しい作品。こういう動画の扱いは、もう中国オリジナルで新しい魅力を発信してる気がしますね。そして、そんなお為ごかしの前提を全て無に帰すように、今作は意味が分からん。ほんとにどういう頭からこんな作品が出てくるのかと感心してしまう、想像を絶するオリジナリティである。 スタート時点で「気絶してる時に頭の上を回ってる星が主人公」っていう設定から「???」となっていたわけだが、そこから展開される物語は一応スターの特性を活用している部分こそあれ、本質的には「まぁ、それは割とどうでもいいからこの世界全体のヤク中患者が作ったみたいな自由さを見てくれ」というぶっ飛んだデザイン性が本当に不安になるくらいの独自性。確かに「なんか丸っこくて可愛い」要素もありつつ、そこかしこには可愛いを度外視したクレイジーのタネもちらほらと見えるし、油断するとクレイジーの原液が平然と垂れ流されたりしている。キャラクター間の関係性や物語の展開もハートフルとは程遠いエグいものが多く、「この画面で何見せられとんじゃ」とトリップ気味。いや、エグいだけならまだいい。シュールを通り越してマジで何言ってるか分からんレベルの話もほいほい出てくる。マジで「気持ちよくなる葉っぱでもやってるんか?」の領域。いったいどんなクリエイターが、どんなコンセプトでこの12話の物語を作り出したのだろう。残念ながらスタッフ情報とかがなかなか調べられないので、中国国内でどんな評判が巻き起こっているのかも分からずじまいだ。無理やり既存の国内作品で例えるなら、この困惑度合いは初めて「ミルキィホームズ」に触れた時の感覚にも似ているし、「可愛い」と「キモい」「エグい」の狭間を行き来する感覚は「47都道府犬」に熱狂していた時の感覚にも似ている。デザインの独自性、気持ちよくなる葉っぱの存在を想起させるのは、我が心のベストアニメ「空中ブランコ」に通じるものもあるかもしれない。「空中ブランコ」はテーマそのものが「精神病」だったのでサイケな世界を展開した意味がわかるのだが、今作は別に精神の疾患を見せたいわけじゃない。……いや、どうだろう、もうこの世界自体が箱庭療法の成れの果てなのかも……。 いやはやとにかく凄まじかった。なんであんまり日本国内で話題になってないんだろう。まぁ、理解が及ばないから近づきたくないという気持ちも分かるけども……これ、もう1回みたらちゃんと理解できるんかな? トテモキモチイイ、アブナイ、ナイヨ。
公式カードプレビューがスタートしました。以前、時期的に全部追いかけるのは無理だからパスって書いてたんだけど、やっぱりこのお祭り騒ぎのトンデモセットを完全スルーは無理だったので、日程的に許す範囲で見ていきたいと思ってます。正直言うとフルでの公開まで一応身体は空いてるんで、死ぬ気でやれば全部扱うこともできるんだろうけど……最終回・新番期とも完全に重なるのでそれはやめようと思ってます。今後は一応「カードの性能的、物語的に気になるやつをいじる」感じで、どうでもいいコモン・アンコモンレベルにまで全部は触れないくらいでバランスを取りたいですね。まぁ、いざ始めたらどうなるか分からんので途中リタイアの可能性もあるが。 というわけで、まずは発表されたメカニズムについて。全部説明書くのは手間なので、各人公式サイトをチェックしてくれ。 ○新メカニズム ・バトル/Battle アトラクサさんのせいで公開前から色々と憶測を呼んでいたバトルがいよいよお目見え。ギミックの説明は面倒臭いので各人で確認しておくように。新たなカードタイプの登場は久しぶり! って思ったけど「ダンジョン」が追加されたのはそこまで前じゃないな。制作チームは以前ほどカードタイプを増やすことに抵抗がなくなっているのかも。ただ、基本的に領域が交わらないダンジョンと違い、バトルはまごうことなくパーマネントではあるので、既存の色々なカードとも相互に影響を及ぼす可能性はある。その端的な一例が、いよいよもって日本語訳のテンプレが限界になったこと。すでにアリーナではしれっと「any target」を「1つを対象とする」という文言に書き換えて修正を試みていたのだが、以前のように「any target」を「クリーチャーかプレインズウォーカーかプレイヤーを1つ対象とする」では明らかに誤訳になってしまった。前からこの件に関しては「あんまり良い処置じゃないよなぁ」と思ってて、まだ私自身が私訳を書いてた時期には「any target」は「任意の対象」という訳で代用していた。いよいよ、日本語チームもそういう対応をする時が来たのだ。とりあえず公式に「日本語の以前のテンプレにバトルも含まれてると思って処理してね」というアナウンスが出るところからだな。面倒なら最初から英語版使ってね。 さておき、新たなパーマネントということで世に初めてPWが出た時と同じくらいの衝撃ではある。面白いのは、ベースとなる構造はPWを踏襲しているのに、「自分が攻撃して壊すことを目的とする」という発想の転換。あくまでオーナーもコントローラーも自分なので、史上初(厳密には違うとかいうなよ!)の「自分で攻撃できる自分のパーマネント」である。今回は全てのバトルの設計は「包囲戦」という分かりやすいものにまとめられているが、今後サブタイプも広がりを見せる可能性があるという。そして基本構造は「場に出した時にまず最低保証としてソーサリー的な効果を解決、その後、打破すればボーナスとして変身した姿で更なる恩恵」という時限式の2段構造になっている。裏面はクリーチャー・エンチャント・PWとバリエーションが多いが、それぞれ「この戦争で勝利すると何が得られるのか」はフレーバー的にわかりやすくもなっている。場にあるだけなら特に影響は及ぼさないので、場に出た時の効果だけをソーサリーとして味わって、その後はガン無視という使い方も可能と言えば可能。まぁ、流石にそれだけのために入れるのはコスパが悪い気もするが。場に出た時の効果は明滅やバウンスで再利用を狙うこともできるので、既存のカードが「パーマネント全般」を対象にしているかどうかは改めて確認しておくと良いだろう。 対戦相手に一方的に「はい、あんたここ守って」と指示を出せるのは割と理不尽で、盤面が整っていれば、出したターンにさっさと殴って戦勝実績を稼ぐ最短コースもあり得る。兎にも角にも今までになかった選択肢なので、しばらくは最善の使い方を模索する必要がありそうだ。 ・賛助/Backup クリーチャー戦闘を支援する能力。基本的に製作チームは戦闘こそがMagicの根幹だという理念を持っているので、必ずこうして戦闘がらみの能力が1つはセットに入るようになっている。今回の能力は「支援」や「鼓舞」などとほぼ同じ+1/+1カウンター配布能力。微差として、「自分以外が対象なら能力の一時貸与可」というおまけつき。増強ソーサリーのような性格が強くなることに加え、クリーチャーを複数展開することを推奨するため、より一層クリーチャー戦闘にスポットを当てられるというわけだ。リミテでは色々お世話になるだろうし、ビートデッキではクリーチャーの数を増しながら選択幅を増やす有能なカードが現れるかもしれない。ちなみに、フレーバー的にはどう考えても団結してファイレクシアと対抗する様々な次元の戦力を表したものだろうが、その性質上エリシュノーンや増殖などのファイレクシア側ギミックと相性がいいのはご愛嬌。 ・培養/Incubate 劣勢に立たされた(というか負け確な)ファイレクシア側の頑張りを描いた能力。単なるトークンを生み出すだけじゃなく、その前段階としてマナを払っての育成期間が必要という、やや面倒ながらも強力な人材確保能力だ。公式解説によれば「2マナ払って起動するアーティファクトトークンは今のところ全部成功してるからね」とのこと。まぁ、言われてみりゃそうかもしれん。こちらも+1/+1カウンターがらみの能力なので、やっぱり増殖との相性がいい。緑白の毒殺デッキあたりが強化されるかもね。 「虚構推理 Season2」 ―→4 シーズン2も基本的な評価は変わらず。やっぱりどこまで行っても「ミステリ作品をアニメにするのはとても難しい」という結論は変わらない。逆に考えると、もしかしたらなろう文化などが今後の技術発展により全てアニメにパイを取り込まれてしまう可能性はゼロではないが、ミステリというジャンルは文字媒体による発信がなくなることはなさそうである(まぁ、ミステリというジャンルそのものが死滅する可能性は無いではないが)。 改めて確認したら2期の総括も1期の終わりの印象とほとんど同じだったので、普段はあまりやらない禁断の技として、1期の時の感想リンクを貼っておこう。うだうだと面倒臭いことは2期を見ながらも考えていたし、あまり変更はなされていない。リンク先を踏むのも面倒臭いという人のためにかいつまんで要素を拾っておくと、「新しいことをやろうとしていることは分かるが、そのための前提条件がすこぶるめんどい」「新しいこと自体がミステリの構造問題に直結するリスクがあり、面白さにつながっているかどうかが危うい」「ミステリは画面の変化が乏しいので、そもそもアニメにする旨みが薄い」「おひいさまは可愛い」くらいのことを3年前にも書いているのである。 今回新たに付け足すとするなら、1期よりは「ルールの説明」をする手間が省けていたのでつまみやすくなったというのはややプラス要素。1期でお目見えとなった鋼人七瀬のお話は他のストーリーと並べてみてもトンチキ具合が強かったせいで、いきなり初手で食べるのはしんどかったというのもあるだろう。今期で言えば雪女の話なんかは琴子の性格の悪さが端的に出ているのでみやすかった部分もある。「スリーピング・マーダー」は推理を重ねていく部分の動機づけがそれなりに説得力を持っていたし、結末の後味の悪さなんかはドラマとして単体で受け入れられたので嫌いじゃない。他方、島のピノキオ話なんかはとっかかりを探してるうちにぬるっと終わってしまったのでもやっと度合いが強め。まぁ、個々のエピソードで良し悪しはあれど、やはりず〜っと話を聞いてるだけの展開はアニメに求めてるものじゃないという感想は変わらない。 あと、総じて「面倒臭い設定」が必要になる作品の性質上、どうしても「そのまま流れてしまう」というアニメの構造自体があまり相性が良くないというのもあることに気づいた。小説や漫画だったら「ん? どういうこと?」ってなった時にすぐに戻って反芻できるのだが、アニメだとよく分からん説明がなされてもそのままスルーしがちで、最終的な納得度合いが大きく低減してしまうことになる。「いや、巻き戻したらええやん」と思われるかもしれないが、アニメでわざわざ「よく分からんかったぞ?」ってなった時に、どこまで戻っていいかもよく分からない状態でわざわざリモコンのボタン押さないのよね。その辺のメディアの違いってのも、やはり考える必要はあるだろう。 まぁ、おひいさまは可愛い。そしてエロいはずなのにいかんせんエロくない。まぁ、そこはそういう高度なプレイということにしておこう。
「吸血鬼すぐ死ぬ2」 ―→7 理屈じゃ……ねーんだな……。←「HUNTER×HUNTER」のハンター試験の時にハンゾーがゴンに対して言った台詞(当ブログでの使用は2回目、私これが好きすぎる)。そんな風にハンゾーさんも諦めてしまうくらい、よく分かんないけどこの作品が好きなんです。理屈は……ヌーンだな……。 毎週感想とか書けない作品でもうしわけなかったですが、2期になっても一切パワーダウンすることなく、むしろカオスとカオスの乗算でどんどん勢いが増していくのが新横浜クオリティ。確認したら1期が7点だったし、じゃぁ2期も同じ点数でいいや、って太鼓判ですわ。しっかし、なんで俺これが好きなんだろうなぁ……客観的に見ようとすればするほどしょーもないギャグばっかのはずなのに……やっぱり何事もやり切ることが大切ってことなのかなぁ。でも、色々と細かいセールスポイントはあるよね。特にぶっ飛んだキャスティングはアニメで破壊力が2倍も3倍も高まる理由になってて、変態吸血鬼どもが1期でほぼ出きってるおかげで頭のおかしい連中がなんの注釈も無しにレギュラー面してしれっと出てくるのがすごい。野球拳大好きがこんだけ大活躍してくれると千葉繁パワーで幸せ成分マックスになるし、なんでマナー違反みたいなクッソどうでもいいキャラが活き活きできる世界があるんだと頭を抱えちゃう。アホなネタばっかりだと思ってたら意外とハートフル方向での攻め手もあったりするし、ドラルクの幼少期のCVが田村少年なの、全く意味はないんだけどなんかいいよね。沁みる。 最終回の締め方がさ、ノースディン騒動でラストだったらそれなりに「最終話っぽい盛り上がり」だったはずなのに、あえてそこから温泉話入れて、挙句ほんとに最後が事務所内でのどーでもいい会話劇なんだよ。そんでそれで笑っちゃうんだよ。ジョンが「オシリ」って発言したタイミングで最高瞬間視聴率が80%超えたらしいですよ。 とりあえず秋田書店は全力で3期作ってもろて。 「HIGH CARD」 5→5 およそ予想通りくらいのところに着地しましたな。メディアミックスプロジェクトの一発目ってんなら、これくらいの匂わせというか、今後に期待を持たせる展開はOKなんじゃないでしょうか。できれば2期目がそう遠くない未来であることを願っていますが。 4話目時点の感想で「あ、これ1クールのアニメとしてまとめる気は一切ないんだな」という覚悟を決められたので後のことは適当に、気楽に見ることができた。1話目時点での「カード52枚(53枚?)分の能力なんて考えるだけでも大変だし、それを組み合わせる方法まで視野に入れたら……とてもじゃないけど統制できないだろ」という懸念についても、「せやで、だからこの世界をゆっくりじっくり広げて楽しもうや」と答えられたら「しょうがないにゃぁ」というしかない。たまにゃ大きなプロジェクトをゆっくり育てる様子を見るのもいいじゃありませんか。ただ、今作がそこまでどハマりするような性質のものではなく、果たして今後このプロジェクトが伸びるだけの時間的猶予が与えられたかどうかは定かじゃないのだが。 個人的には、4話あたりからのトンチキ能力バトル展開がもっと伸びてくれることを願っており、ある程度はそっち方向にも欲を見せた展開にはなったと思う。ただ、「52枚もカードがある」とは言ったものの、これが長期のプロジェクトになるのであれば、逆に「52枚しかカードが無い」と考えることもできるわけで、そのうち1枚を「身体が固くなるよ」で使っちゃっていいのかどうかはむしろ不安になってくる。明確な数は数えてないけど、今回のアニメで多分13枚分くらいは能力が出たはずで、ほかのメディアでの展開も考えるならそこまで野放図に思いつきで広げるのも問題がある。さて、どういう方向に持っていきたいんでしょうね。 将来とか展開とか余計なことを考えないなら、本作は1クールでフィンとクリスのお話に焦点を絞ってまとめあげたのは無難な選択。正直言えばもうちょい「チームもの」としての性質が強めに出るかと思っていたけど最終的に「バディもの」くらいで落ち着いちゃったのでやや視野は狭いな、とは思ったけど、そのおかげでまとまりは良くなっているので特に不満はない。ラブピちゃんの活躍がほとんど見られなかったのが心残りではあるが……でもまぁ、最終話での暴れっぷりを見てると、こいつを毎週出してたらお話成立しないだろうししょうがないよな……。他にも傍でちょいちょい気になるキャラは出てきているし、クロンダイク周りのエグい展開とかを存分に描いていくなんて方向性も考えられる。あくまでも「はじめの一歩」と考えれば、まだまだ可能性を残した状態なんじゃなかろうか。 映像部分も今期作品の中ではかなり上位に入れる品質は保っていたし、是非とも製作陣の皆さんには大切に扱って丁寧に育てていただきたいコンテンツである。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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