最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「【推しの子】」 7→7 とりあえず今かけるべき言葉は「2期はよぅ」しかないですが……責任を持ってやり切った。まずそのことに最大級の賛辞を。 正直、得点要素の6割くらいはいまだに1話目だったと思っている。あの90分構成の特大スマッシュがず〜〜〜〜っとあとまで尾を引いており、この世界にあるすべての要素をドラマティックに見せていた。いや、あれが仮に3話分割だったとしても結果は変わらなかったのかもしれないが、やはりわずか90分で訪れた怒涛の展開として「アイの死」までを体験させたことによってより強く、より致命的に視聴者の心に刷り込まれたのは間違いないだろう。そう考えると、やはり週に30分ずつのテレビアニメシリーズってのは想像以上に制約の大きい媒体なのだということを思い知らされる。かつて1ヶ月に60分ずつという変則放送をこなした「刀語」も傑作になったし、今やもう、その作品の本質に基づいた放送形態を模索することが最良という時代になっているのかもしれません。 もちろん、1話目のインパクトを抜きにしても本作は「良作」だったのは間違いない。ことにキャラ作画に対するこだわりは尋常ではなく、「なんとしてもこの作品で社会に爪痕をのこしてやるんだ」という制作側の執念みたいなものがひしひしと感じられた。ここまで作り手側の皆が皆一致団結し、1つの完成形を世に届けられた例というのは近年では稀なものかもしれない。事前の宣伝などから相当に力を入れた「これかけ」作品だったのは間違いないだろうが、そうして露骨に勝負をかけたセールスがガッツリと作品の本質と噛み合った、現代アニメ業界でも稀有な例であろう。 そうして作り上げられた12話の物語。まだまだ未完結ということもあり、本来ならばそこまで過度に賞賛するのも躊躇われる状態で放置はされている。実際、1話がピークだったせいで後半のアイドルパートあたりは「いいものには違いないけど、まぁ、これくらいならあり得るよね」っていうレベルで落ち着いていた。個人的な感覚で言えばもう1点下げても別に怒られないかな、くらいの平均値だった気もするのだが、そこでワンパン入れた7話の存在が大きかった。評価対象として1話が6割なら、残りの2割くらいが7話かもしれん(残りの2割を好きに割り振ってくれ)。やっぱり要所でああいう演出がビシッと決められちゃうと……オタクは弱いよねぇ。別段目新しいことをやってるわけでもないのだが、絵と、音と、ドラマが綺麗に噛み合いすぎちゃって「あぁ、これしかない完成図だ……」ってなるともうダメよ。うん、このアニメはこれで完成形でした。スタッフの皆さん、私は何も文句を言わずに2期についていきます。 PR 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」 4→4 タイトルでわかる通りの一発出オチネタ漫画が原作なので、アニメの方も一発出オチ。それ以上でもそれ以下でもないわけで。 一応、最低限ストーリー的な進展はあった気もするのでそこまで心象が悪化せずには済んだと言える。「グイグイ来てるやつ」がいるのにそれでもまだイジメが続くっていう構図はどうにかならんもんかと思っているが、一応ストーリー後半になるにつれて多少なりともいじめっ子側の態度も変化は見せているわけだし、これがもうちょっと続けばおそらくクラスからいじめがなくなるんだろうな、ということは感じられる。でも、だったらそのゴールに一直線でいいんだよな。このマンネリ化した「お前すげー」状態を維持するためだけにイジメの構図が頑なに維持され、惰性で展開されている様子はやっぱり見ていて気持ちのいいものではない。 個人的にありへんやろ、と思ってしまったのはその中でも特に担任の態度で、西村さんが明らかにハブられている様子を見ているのにちょいと眉根を寄せる程度で問題を大きく取り上げる気すらない。いわば日本の教育現場の最も汚い部分が表れているはずの描写なのだが、本作においてそこはほとんど問題になっていない。「そういう教室なのだ」という前提の下でストーリーが始まっているので、西村さんも先生の様子を問題視しないし、世間的にもこれが普通だという空気で世界が進んでいく。「あくまで漫画の設定なのだ」と言われてもそこが一番気持ち悪い。作者の中で、「そういう世界が成立するのだ」という前提で話を作っているように見えてしまうからだ。こんなシチュエーションラブコメ漫画にいちいちカリカリすんなよ、と思われるかもしれないが、「いじめを問題にすらしない漫画」でいじめを取り扱うのはやっぱりダメな気がするんだ。 というわけで、作品の存在前提そのものが受け入れられなかったので個人的にはやっぱりノーと言わざるを得ない作品。ただ、最初に書いた通りにそこさえ目を瞑ればラブコメとしてはまぁ普通に進展もあり、独特の絵柄の拙さを逆に武器にしているような画面の見せ方なんかはむしろ味わいがあった気もした。こんな牧歌的な絵柄で、なんでこんなテーマを扱ってしまったんだろうなぁ。
○「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」 5 世に異世界アニメは多々あれど、異沼津作品は世界でこれただ1本である。異沼津って何さ(作中でそんな言葉は出てこない)。 というわけで、事情を知らない身としては「どうしてこうなった」とぼんやり見守るしかない謎作品がスタートした。なんとあの「ラブライブ!サンシャイン!」の公式スピンオフ、ヨハネこと津島善子が主人公となったファンタジーアニメである。いや、でも1話目だけ見たらファンタジー要素あんまりなかったな? 一応魔法がちょろっと使えたこと、あとは犬がめっちゃ喋ること以外は単なる「異なる世界線の沼津」に見えないこともない。なんで善子主体で新たなスピンオフが紡がれることになったのかは想像するしかないが、まぁ、キャラの人気投票では割と上位だったはずだし、放っておいたら停滞してしまう旧タイトルに適当に刺激を与える作戦としては面白いのかもしれない。確かμ’sは事実上活動が終了してるはずだが、Aqoursに関してはそうしたアナウンスは無いからね。この新作にかこつけてもう1刺激2刺激与えられればラッキー、みたいな扱いだろう。 残念ながら私はそこまでAqoursについては入れ込めなかったので今作のスタートについてもあまり思い入れは無いが、幸いサンシャインにそこまで悪感情を持っているわけでもない。世間的にはどうにもパッとしない印象の「サンシャイン」。事実アニメシリーズとしてはちょっと応援しづらかった部分はあったと思っているが、ユニットとしてのAqours自体に落ち度があったわけでもないし、キャラの作り方なんかは決して他のプロジェクトに見劣りするものではない。こうして「3本目のアニメ」というチャンスが与えられたことで、また別な方向性からAqoursの魅力が発信できるなら、それはそれでありなのではなかろうか。 「ご当地アニメとしてのラブライブを異世界テイストで捻る」という無茶苦茶なプロジェクトも、前代未聞なだけに何が飛び出してくるか分からないドキドキ感はある。一応ナーロッパ的なファンタジーテイストで脚色されてはいるが、異沼津がどの程度の科学レベルの世界かも分からないし、魔法がどの程度認知されてる世界なのかもさっぱり分からない。多分、その辺の設定は「まぁ、パロディだから」ってんでなぁなぁで進みそうな気がするんだよな。悪く言えば適当だが、よく言えば何をやっても許される世界を作っている。ここから残り7人のメンバーが順次登場してくるはずだが、善子以上に好き勝手にやりたいことをやって、主人公の座をくっちゃうくらいに暴れてくれれば嬉しいですね。Aqoursについては、確かわたしゃ割と世間に迎合して曜ちゃん推しだった気がする。善子とずらまるも割と上位だったかな。推しをはっきり覚えてない時点であんまり熱心じゃなかったのがバレるな……。 ま、何やってもある程度は許される世界だろうし、確認したら監督はこれが事実上の初監督作品のよう。サンライズの技術力(とラブライブというブランド力)があれば作品としての大崩れもなさそうだし、のびのびやってくれればそれでいいや。 「マッシュル-MASHLE-」 4→3 いや、2期を発表されても……。これ、先を追いかける意味あるかしら……。 まぁ、真っ当な子供向けジャンプ漫画なのだろうから目くじら立てて批判するようなものでもないのだろうが……それにしたって別に面白くはないっていう……。これが幼少期からのなろう教育の端緒にでもなっていたらどうするんだろう。 雰囲気バトルからの即インフレという設定だけをみれば古式ゆかしいジャンプ漫画。強引に括ればナルトやブリーチと並べてしまってもいいのかもしれないが、根本となるのが「ハリポタをやりましょう」だと思われるこの世界観では、残念ながらオリジナリティを見せる場所がない。「ハリポタ世界を筋肉で解決する」という発想自体は面白いものだと思うのだが、まさに脳筋と言わんばかりのワンパターン展開にしかならず、さりとて「ワンパンマン」みたいに持てる者の悲哀が描かれるでもなし、周りの「持たざる者」の苦悩が掘り下げられるでもなし。いや、作者の意図としてはマッシュと対比的に「持たざる者」の方を描きたいようにも見えるのだが……「ワンパンマン」だとサイタマは本当に舞台装置というか、そこにある災害みたいな扱いになってるので実際は「主人公」とは言えないポジションに置かれているのだが、今作はあくまでお子さん向けのジャンプ漫画のラインに載せる必要があり、どうしたってマッシュを「主人公」の枠から下ろすことが出来ない。そうなると、どうしたって筋立ては盛り上がらなくなってしまう。構造的にそもそも成立し得ないものからスタートしてしまったのだ。 そうしてシナリオに魅力が感じられないのが1つ目のマイナス、そしてアニメ化された時に映像に全くやる気が感じられないのがもう1つのマイナス。……鬼滅、チェンソー、BLEACH、最近の集英社は「ちゃんとした映像でアニメを作れば評価される」ということを学んだのではなかったか? 少なくともアニメ化されるということは看板に位置する作品だと思っていたのだが、このやけっぱちの映像はなんだったんだろうか……ユルい映像をつけることでギャグとしての側面を強調するのが狙いだったのかな? それにしたって、バトルものの側面だってあるんだから、こんだけヌいた状態で映像化されたらファンも納得いかないと思うのだが。天下のA-1 Picturesにいったい何があったんだろう。 風の噂では、この1期の閉幕とともに原作漫画の連載が終わったとか。さらにアニメ2期はサブタイトルが追加され、3期以降もある臭いがぷんぷん漂っている。完結までやるってことなのだろうか……追いかけるの面倒くさいなぁ……。
○「Fate/strange Fake-Whispers of Dawn-」 ― いつも参考にさせてもらっているアニメの新番組まとめリストに掲載されてたからとりあえず録画していたものの、確認したら新番組じゃなくて特番だったという。ほんなら別にこの形で記事立てする必要もなかったのだが、どうやら「今後シリーズアニメになるよ」とのことで、どうせ私のことだから実際にこのアニメが完成して放送される頃には今回の作品のことを2億%忘れてるだろうから、せっかくなので備忘録がわりに。ついでに、この機会に「ぼくとFateシリーズ」っていう作文もまとめておこうと思って。 近年すっかりオタクの基礎教養みたいな顔をしているFateシリーズだが、私はこれが思いの外相性が悪い。相性が悪いっつうかあんまり興味が持てないというだけの話なのだが、多数の作品が発表されているにもかかわらず、刺さった作品の割合はそこまで高くない。一応覚えている範囲でまとめておくと、最高評価をしているのが「Fate/Zero」で、これは文句なしの傑作。次点はやっぱり原点たる「stay/night」になるのかな。ちなみに私の場合stay/nightと言ったらディーン版の方が印象が強い。新作の方はぶっちゃけあんまり覚えてない。あとそこそこ観てたのが「Apocrypha」で、「グレイたんかわいい」と言い続けてるのが「ロードエルメロイの事件簿」。この辺りはまぁ、一応最初から最後まで視聴したと言えるラインナップ。残りはもうあんま覚えてないけど、なんか塔を登るみたいなやつは途中で訳わかんなくなったし、そもそも聖杯戦争に絡まない上にソシャゲ作品に分類されるFGO関係は論外だ。 こうしてみると、私は純粋にバトロワ形式の聖杯戦争というシステムに関しては非常に好意的である。バトロワ大好きなので、多分そのシステムに則り、最も正面から描ききったZeroが一番楽しく観られたのだろう。stay/nightに関しては、第1作であるにもかかわらずいきなりルールの横紙破りが多く、アーチャーの存在を筆頭にアサシン、そしてギルさんの登場、最後にひっくり返す聖杯の存在まで、「あれ、おもてたんと違う」という思惑とのズレが評価を下げる結果につながっているのだと思う。Apoがそこまで評価を上げなかったのも「真面目にルール守ってよ」という要求が強いかな。まぁ、後になって考えれば、第1作stay/nightの時点で「そういうシステムだと思わせといて色々驚かせたい」という作者の意図は理解できるもので、単なるバトロワで終わらせちゃぁ物足りないというサービス精神がああしたギミックに結びついたのだとは思う。おそらく、当時マジでノベルゲームとしてのFateをプレイした人間だったらそれなりに盛り上がって作品にハマるきっかけにもなったんじゃなかろうか。ただ、残念ながらシリーズアニメとしてはどうしても情報量が過多になってしまい、設定を飲み込む前に「その設定、ひっくり返そう!」と言われてしまうと「いや、ちょっと待て」が先に来る。その結果、そこまで印象が良くならずに「なんか裏切られた」という印象だけが残ってしまったんじゃなかろうか。 そんなわけで、結局シリーズ全体の流れに乗ることが出来なかった作品には違いないのだが、そうした「元々のバトロワ設定でちゃんと見せてよ」派からすると、今回のこのスペシャル版は非常に魅力的に映った。はっきり言おう、めっちゃ面白そうだった。久しぶりにちゃんとサーヴァントを召喚して戦う聖杯戦争っぽいし、いきなりギルさんとエルキドゥをブッパしてちゃぶ台をひっくり返しかけて寸止めする手管も、「また設定そのものをうやむやにする気か!?」というハラハラ感をすんでのところで押し留めつつ、新たな聖杯戦争がどんだけ無茶苦茶になりそうかを暗示してくれている。居並ぶサーヴァント、そしてマスターの癖の強さも実に興味を惹かれるものになっており、ぶっ壊れアサシンの一筋縄で行かない関係性、よりによって一番似合わなそうなやつのところに行ってしまったバーサーカーのミスマッチ、そして一番闇(病み?)が深そうな日本の女の子のところのあれこれ。こうして「とんでもねぇ奴らが出揃ったぜ!」という名乗りを挙げているタイミングが、バトロワ設定の最大の花道である。ここから面白くできるなら言うことなしじゃん、って思ってたら、なんと原作は成田良悟だっていうじゃん。ぐちゃぐちゃ群像劇の第一人者が担当してるシナリオなら、ぐちゃぐちゃ聖杯戦争も面白くなりそうじゃない? アニメーションの方も幾らか野暮ったくある線の太いクセのあるデザインがかえって好印象。まぁ、特番だったからってのもあるだろうが作画クオリティはMAXを振り切っており、シリーズアニメが毎週このクオリティを出せたらとんでもないことになりそう。コロコロとカメラを切り替えながらも惹きの強いコンテワークも見事なもので、正直視聴中は「来週からこれが毎週見られるのかぁ」って勝手に期待しちゃった。だからこそ、「こんだけのことやっといてお預けなのかいッ!」っていうのは至極もったいなくあるが……フットワークが軽いんだか重いんだかよく分からんのもでけぇプロジェクトの宿命だなぁ……。 というわけで、是非とも万全な形で完成させ、私に新たなFateシリーズの魅力を伝えていただければと思っております。 最後に一言……グレイたんにしゃべらせろやぁ!!!
「ワールドダイスター」 6→7 エキサイティングな舞台をありがとうございました。舞台アニメ、無茶なタスクだと思ってたのに、展開されるアニメはことごとく傑作になってる気がするのは気のせいでしょうか。あぁ、「スタミュ」あたりは置いとくとして。 「演劇アニメ」ということで当然比較されるべきはスタァライトということになるだろうが(??)、あちらが飛び道具とトリック満載のサーカスだとするなら、こちらは1つの設定からジリジリとその世界観を押し上げてくる大相撲みたいな作品である(比較したとしても喩えがおかしくない?)。構成自体は色々とトリックが仕掛けられており、1、2話あたりでは「あれ、静香ってもしかして……」という部分で釣り針を仕掛け、不穏な空気で視聴者を引っ張り込む。そして静香の正体が判明した後も、別にそこで弾切れになるようなこともなく、きちんと「舞台アニメ」という骨子をソリッドに固めていくことで興味をひっぱり続けることに成功している。こんな形で「舞台少女アニメ」が「異能力バトルもの」と組み合わせられるとは思ってなかったもんね。いや、冷静に考えると「異能力」の部分はそこまで本筋に有効利用されてないという話もあるのだが……雰囲気を作ったもんの勝ちよ。何よりも私は素直に引き込まれ、色々と妄想を働かせて楽しんでしまったのだ。こうして「この世界はどんなふうに作られたんやろ?」ということを視聴者に考えさせただけでも今作は勝ちである。 また、謎の技術を駆使した「舞台空間」の創造も今作の功労の1つで、どうしても視聴者目線で「今は日常なの? 演技なの?」ということが判断しづらくなってしまう「演劇もの」において、「今、これは演技をしてるんです!」というのがメタレベルに視聴者にのみ分かる手法として「はっきりと作画スタイルを入れ替える」という形で解決してくれたのは目から鱗。冷静に考えりゃ「何をしでかしてるんだ?!」というとんでもねぇやり方なのだが、それが魅力的に見えてしまったし、何よりサボりでも単なる技術のひけらかしでもなく、そこに作品世界を支える確固たる意味が与えられているのは強い。何も地下に用意された闘技場に移動することだけがレヴューのスタートを意味するのではないのだ(当たり前だ)。 そうして構築された「舞台バトル」の世界。少年漫画的な要素を押さえて分かりやすい切磋琢磨の物語にしてくれたので余計なことを考えずに楽しめたし、いうて「女の子の関係性」には違いないのでそっち方向での伸びもまだまだ期待できる。ソシャゲのリリース前作品としては、やり切れることは全部やったんじゃなかろうか。振り返ってみれば、スタァライトも「ソシャゲのリリース前作品」だったんだよな……あのゲームは手をつけなかったけど、今どうなってるんでしょうね。 今作のゲームについても、きっと私はプレイしないと思うが、人気になって欲しいものである(他人事ムーブ)。今確認したら単なるリズムゲーやんけ!
ラストの演出が綺麗に決まりすぎててどうにかなってしまった、最終話! 上記サブタイ部分はそのことに敬意を表し、前回の次回予告形式にしておきました。ちなみに私がもっとも敬愛するアニメ作品の1つである「妄想代理人」の最終話のサブタイトルが「最終回。」だったので、これはこれで趣があります。 あまりにも綺麗に、遺恨なく終わらせてしまったので、正直言ってちょいと優等生すぎやしないかと思ってしまったお話。先週までの時点で「大人が上の方で好き放題やっていた政治の話」についてはスレッタたち主人公サイドにはどうしようもない部分であり、そうした「天の上」で行われていたことによって最終的な展開が思い切り左右されるのはどうかという疑念は持っていた。今回は「天の上」よりもさらに上となるデータストームの超絶支配が起こったことでマーキュリー姉妹が世の中の全てを司る神の座にまで上り詰め、あらゆる出来事を自分たちの望み通りの形に改変してしまいましたよ、というのが(乱暴ではあるが)ことの顛末である。見ようによってはあまりにご都合主義的であるし、「そんなんありかよ」という幕引きにも見える。 しかしまぁ、ここまでの展開でクワイエットゼロを代表とするプロスペラらの開発したシステムの無双っぷりはすでに描かれているし、無限の可能性を秘めたエリクトの存在も一応は定義されており、そこにエリクトが唯一認められる血を分けた姉妹であるスレッタが合流したのだから、多少の無茶は許されようというのが大筋での主張。そして、結局我々はデータストームの何たるかをよくわかっていないので、「そうなれば、そうなるやろ」という事実を認めざるを得ないのである。元々プロスペラが仕込んでいた企みの大きさを考えれば、彼女の思惑が破綻したとて、その残り火だけでも事態を丸め込むくらいのことは何とかできたということ。今回はそこにミオリネの策略もギリギリで間に合い、いわばスレッタの「家族全員」での団結作戦で一旦の解決を見たということにしておこう。 そして何と言っても一番のサプライズは、そうして種々の「データの海」にアクセスしたことにより、そこに待ち構えていた4号君に再会できたことだろう(ソフィとノレアの影が見えたことは多少やりすぎかもしれないが)。4号君が出てきてくれたことって、もちろん5号君や視聴者に対してのアピールにもなっているのだけど、何よりもスレッタ本人にとっての救済になっているのよね。これまで何名か印象的な死者を出している本作だが、やはりスレッタが一番影響を受けたのは4号君だろうし、彼の死をきちんと意味づけ出来ないと、スレッタは本当の意味で前に進めなかったかもしれない。そこにきちんとケジメをつけてくれたのはありがたい話。 あとはひたすらに宴の始末。各地でのエピローグは納得できるものもあり、「そんなんありかい」もあり、「それで終わりかい」もあり。チュチュさん、なんで最後の最後に一際口が悪くなってるんだろう……あとエリクトの最終的な扱いはちょっと笑ってしまったな。まぁ、あくまであのマスコットは端末でしかなくて彼女の本体は未だ膨大なデータストームの中に定義づけられてはいるのだろうけど。そんな魔法少女のマスコットみたいなポジションにならんでもよかったのに。あと、作中のポジションはさほど重要でもないくせに異質な存在感でやたらと人気を博したセセリア、あいつ、結局最初から最後まで何一つ損してないのズルくない? オタク君に優しくないギャル、どこまで行っても最強か……。 そして我らがスレッタ&ミオリネの顛末。プロスペラの(一応は)生存ルートになったことはちょっと予想外だったが、まぁ、ここで母を失ってはスレッタの物語として不完全になってしまうからね。小姑をたくさん引っ提げて、2人の新婚生活は充実しているんでしょう。ミオリネさんがあまりにも柔らかく笑うものだから、本当に3年間でどんな生活を送っていたものかと色々と妄想が捗りまくってしまいます。結局視聴者が一番見たかったものを見せてるだけなんだよなぁ……。 というわけでラストの演出。そうね、前回サブタイトルを明かさなかった時点でこうなることは予想できててもおかしくはなかったかも。私は去年の「アニメグランプリ」企画のアニソン部門で「祝福」を選出し、「エアリアルはスレッタにとっての祝福でもなんでもない、母親からの呪いではないか」と書いた。1期時点では間違いなくそれで合っていたとは思うのだが、全てはスレッタの手によって打開され、眼に見える全ては祝福となった。あまりにも鮮やかなこの完成図を、我々はただ享受するだけである。そう、目一杯。
○「ホリミヤ -piece-」 ― 2期目といえば2期目。ただ、構造はどうやら「王様ランキング-勇気の宝箱-」と似たような形をとっており、1期の時に選ばれなかった本編の合間のエピソードを拾い上げる形での新作アニメということらしい。「王様ランキング」の1年ぶりの放送ですら微妙に内容を忘れてたというのに、こちらは1期が2年以上前ということで絶望的じゃん……と思いきや、そうでもなかった。 というのも、これは本当にたまたま(?)なのだが、今期の新作アニメの放送にかこつけて、電書版がいくらか無料読み放題になってるんですよ。「そういや中身すっかり忘れてるからな」ってんでほんとに最近これをちょっとつまみ食いの形で再読(漫画読むのは初めてだけど)。おかげでだいたいどんな空気感の作品で、どんな人間関係があったかを思い出すことができた。ちなみに「1期の合間を埋める形の2期」であるという事実についても、1話目の修学旅行エピソードがコミックだと1巻に収録されていたおかげで「あぁ、そういうことなんか」と理解できた次第。アニメが始まる作品は原作を読まないというのが自分ルールだが、今作のように「過去に放送してた部分を読み返すだけならええやろ」っていう理由で読み始めたら、まさかの新作パートを読んじゃったという、一種の事故である。 でもまぁ、おかげでアニメの導入はやりやすくて助かりました。元々1期も嫌いな作品じゃなかったし、肩肘張らずに観られるゆるい雰囲気のラブコメは刺さるメンタリティの時には結構変なところに刺さる。2期目ともなるとどれくらい「いい」エピソードが残ってるか分からんが、わざわざこんな変な時期でアニメ化までかこつけたんだし、それなりに理由があってのことだと期待したい。
○「実は俺、最強でした?」 4 今作のいいところ→ゴットゥーザボイスが堪能できる。以上だ! というわけで今期も容赦無くやってくるなろうストリーム。もうこの際だから書いとくけど当然3話切りの最有力候補である。出だしからして純正のなろうであることを隠そうともしていないし、ご都合主義をオブラートに包むことすら放棄した毎度の展開はさぶいぼが止まらない。今作で特筆すべきはなんといっても主人公に与えられた「結界魔法」とやらの存在で、一応女神が与えたチートは「桁違いの魔力」だったはずなのに、それに輪をかけてイカれた万能魔法を使って世の中の全てを好き放題できる様子は全くもってワクワクしない設定である。あとは養父などが発言した「この攻撃はLV30以上でないと避けられないはず!」みたいなレベル至上主義もキツい。かろうじて1話目時点で「アイテムボックス」「鑑定スキル」などの名前が出てこなかったことだけが救いといえば救いだろうか(いや、でも自分の魔力値鑑定してたな……)。「はじめに下僕にするのが犬」修正も加えるとやっぱり減点した方がいいかもしれないな……。 というわけでゴットゥーザ様のご利益こみでこの点数。一応映像部分は1話目ということもあって格別悪くはない。制作スタジオは「金装のヴェルメイユ」と同じところらしいので、それなら最後までそこそこ安定して走りきれる可能性は残っているか。あと、幼女な妹が種さんという配置も意外といえば意外。人生何度目か分からない「これ種さんなのかよ」サプライズを喰らってしまったのは悔しくも嬉しくある。ここから奇跡の逆転ホームランが……ないやろなぁ……。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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