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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「アンダーニンジャ」 5

 自分でもびっくりしたのだが、ちゃんと1話目を視聴してたのに、書くの忘れてました! ごめんなさい! いや、でも今期はまた地獄のような放送本数で……ポロポロといろんなところが抜け落ちちゃうのは許してくださいよ……。確かこの作品は夜中に視聴して、感想書こうと思ったけど頭が痛くて寝ちゃったとか、確かそんな理由で忘れちゃったんだ。公平を期すために2話目の視聴前に慌てて書こうとしてるけど、1話目の印象が薄れたタイミングで書いちゃう時点であんまりフェアじゃないな。

 原作とか作者についてとかは知識ゼロ。以前からヤンマガのCMで取り上げられていたので名前だけは聞いたことがあったが、基本的に青年誌はノータッチの人間なので読んだことがない。作者の来歴を調べると「アイアムアヒーロー」っていうタイトルが出てきてこれも聞いたことはあるけど見たことはない。結局全くの未知である。

 必死に思い出すと、確か視聴時の第一印象は悪かった。これは単にいかにも青年誌っぽいデザインがあんまり得手じゃないってだけなんだけど、主人公の顔とか、女性キャラの顔とか、とにかく人間の顔がなまじリアルによっちゃってる上に、それをありし日のロトスコープみたいな精巧な描画で再現しようとしてるもんだから余計に引きたっちゃって受け付けづらかった。

 「ちょっと苦手な作品になりそうかなぁ」と思いながら観ていたのだが、そうしてリアルっぽい肌感で描いている割に、どこか浮世離れした雰囲気が漂っているのは興味を惹くポイントだった。まぁ、「現代に生き残り、暗躍し続けるニンジャ」なんてテーマを扱うんだから現実感が薄れるのが当然なのだが、そこにどうしようもない日常っぽさと、某スレイヤーもびっくりなニンジャファンタジーを掛け合わせるぬるま湯みたいなやり口がなんか気持ちいい。主人公のキャラがどこまでも控えめというか、1話目まるまる使っても結局主張を一切せずに終わっちゃうところなんかが「昼行燈」なニンジャの生態に妙にしっくりきちゃって、トータルで見たら「ネタ回しは嫌いじゃないかも……」くらいに落ち着いた。

 あと「生活感がびたびたにあふれた安済知佳」が高得点だったってのもあるかもしれない。最近は無駄なハイテンション役とか「ヤクやってんのかお前」みたいなキャラが回ってくるようになったの、中の人の性格がそのまま受け入れられた結果かな、とか思ってしまう。ちかぺに酒が一番のマリアージュ。

 

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○「ひきこまり吸血姫の悶々」 6

 レコーダーに登録されたタイトルと実際に始まったタイトルが違ったもんだから「あれ? 登録名が誤字ってんのか? 珍しいこともあるもんやな」と思ってたら本編の方が間違ってたという珍しい事例。まぁ、正しい方の「ひきこまり」も意味が分からんのだけども。

 ベースとなるのは少年マガジンでお馴染み、ヘタレのはったり成り上がりものに分類されるだろうか。「カメレオン」みたいな、実力はさっぱり無い奴が詭弁と運だけで強敵に勝利し、周りからも持ち上げられてどんどん大きな事件に巻き込まれていくやつ。最近だと「東リベ」も近い雰囲気はあるが、別にあれはラッキーとか特にないんだよな。そして、そんな伝統的なフォーマットの主人公をヘタレの男子から萌えキャラに変更するだけであら不思議、あまり見たこともないヘンテコ設定のラノベになりましたとさ。とりあえず金髪ロリっ子を主人公にしておけばラノベっぽくなるだろ、という非常に安易な発想なのだが、同時に安定の発想と言えるのかもしれない。何はともあれ愉快に見てしまったので私の負けだ。

 テンション芸が主なので中の人の力による部分も大きい気がするが、映像の方も1話目時点では手堅くまとまっている。制作はなんと今期3本目となるproject No.9。どの作品も今のところ崩れがなさそうなので、制作時期はずれてるのかもしれんね。監督は「波よ聞いてくれ」で実績を残した南川達氏。ネーム多めでハイテンションなギャグ回しは一定数評価できそうな配置になってるんじゃなかろうか。

 「ファンタジーものだけど主人公が引きこもり、そこから強引に覇権争いの渦中に放り込まれた」というだけでも設定としては充分なものになっており、イカレたメイドのテンションもあいまってしばらくは楽しめそうな気がするのだが、さらにそこに「なんちゃって戦争」という訳のわからん設定を放り込み、世界がどんな様子になっているのかが全くわからないカオスな状態。「その設定でこんな世界にはならなくね?」というツッコミ待ちなところもありつつ、「だったらどんな世界になるってんだよ?」と聞かれたら何も分からんので、大人しくこの展開を見守るしかない。まぁ、人死にが無いって最初から明言してくれてるなら、過度に暗くなりすぎないだろうし良い設定なのかもね。その分、作中キャラの倫理観とかが大きく変わってきて特異性を描写するのが面倒くさそうだが……多分そこまで考えてないんじゃないかなぁ。引きこもりが数年間お布団から出なくても生きていけたんだから、優しい世界だと思っておこう。

 個人的な注目ポイントはメイド役の鈴代紗弓。これまで「能天気バカ」の役がほとんどだったので、ややダウナートーンで話始める今回のメイドはちょい珍しい配役。地が出た時の「あ、やっぱり」みたいな感じが請われての配置かな。鈴代VSともりる、現代若手声優業界の天王山みたいな趣がある。

 

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○「デッドマウント・デスプレイ(第2期)」 ―

 いのすけがエンディングからオープニングに格上げ。ほんならエンディングが誰になるのかと思ったらタソが起用された。声優だけ、キング系列だけで回せる強み。

 1クール休んでの即座の分割2クール目。おかげで特に説明などもなくさらりと2期目。1期もだいぶ混沌としたところで終わった印象だったのだが、そこから「一息ついたねー」みたいな空気になるでもなく、更なる混沌をガンガンぶち込んでいくという破滅型のスタイルである。こんだけ異常者が大挙してもどこかで世界がぶっ壊れるでもなく、「頭のおかしな連中しかおらんなぁ」と思いながらも見守れてしまうのは、ひとえに成田良悟の剛腕によるものだろうか。

 1クール休んだ割にはそこまで作画に元気がないのは残念なところ。そこまでひどくはないから別にいいんだけど、制作を担当するGEEKTOYは今期は「ミギとダリ」の共同制作、そして前クールは「ライアー・ライアー」の制作だったようだが……大丈夫かい? ちゃんと目がありそうな原作アニメは丁寧に育てておくれよ。

 個人的にはミサキはもちろんだが真ポルカやその他サメ要素も活躍して可愛い画面が増えてくれればうれしいところだが、佐倉さんボイスのゴシップ記者なんかも乱入してきて、なんだか心がぴょんぴょんしてきた。もう2クール目に入ってついてきてる人はみんな覚悟してるだろうし、無茶苦茶やっちゃってもいいのかもしれんな。

 

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○「豚のレバーは加熱しろ」 5

 この命名法でいくと、世の中のなろうの結構な割合のタイトルが「トラックに気をつけろ」と「ブラック企業は早めに辞めろ」にまとめられるようになるな(「自動販売機を助けるな」とかいうイカれたタイトルもある)。何一つ内容に触れないタイトル、いったい何を思ってつけたものか。まぁ、流石に豚レバーは生では食わんよ……。

 フェアネスのために先に白状しておくが、今作を視聴する前に、とある一定以上に信頼をおいている人物から「今作は注視して観てほしい」という話を受けてしまった。おかげで視聴時に不必要なバイアスがかかるかもしれないので、これが「ともすると見逃しかねないいい要素を拾えた」といういい方に転がる可能性もあれば、「忖度しちゃって変なことにばっか気を回しちゃった」というダメな方に転がる可能性もある。今この文章を書いてる時点でも、自分の心情がどっちに転がってるのかはよくわかってない。

 調べたところこちらはなろうではなくてラノベ原作とのこと。展開も起点となる部分は(タイトルはさておくとして)なろう的なおざなりさが際立つが、いざ転生したあとの立ち居振る舞いは、なるほど塵芥のごときなろう展開とはちょいズレてはいる。何しろ主人公に今のところ「豚っぽい」欲求しかなく、周りにはひたすらにイエスとしか言わない女の子が1人。ステータスウィンドウも開かないし、ユニークスキルも調べないし、ゴブリンやスライムと戦うこともない。チートを振り回してヤレヤレするよりかは、女の子と直接脳内対話する人畜無害な豚の話の方がまだ精神衛生上良い部分は多い。

 また、ヒロインの設定などはあまりほかで見たことがないものなので、何かしら作者がやりたい筋があるんだろうな、というのも1話目から匂ってくる部分ではあり、ここから世界名作劇場みたいな牧歌的な風景が続く謎の牧畜アニメになるのか、それとも結局チーターまがいのイキり展開になっていくのか、その辺は先入観抜きで「要精査」といったところ。幸い映像部分に瑕疵が無いので、余計なストレスにもならないだろう。制作スタジオがproject No.9なので多分大崩れもしないだろうし。ちなみにそんなん書きながら監督の名前をチェックしたら「自販機」の副監督をやってる履歴があって笑ってしまった。自販機の次が豚かぁ……因果ですなぁ。

 あとはまぁ、「豚になってンゴンゴ言ってる松岡禎丞」という、我らオタクの希望みたいな存在をどう受け取るかだな。一昔前なら杉田がこのポジションにいたような気もするが……何故かこの立ち位置が許されるのは松岡くんの人徳である(褒めてんだよ?)。キャラ自体は一昔前のラノベキャラっぽさが先立って言い回しがイラッとくる部分もあるが、この手の自意識強すぎキャラはそれこそ「豚野郎」繋がりの梓川咲太くんも第一印象は似たようなもんだった気がするので、今後の見せ方次第で人間性はなんぼでも印象が変わるもんだ。

 ……これラストで主人公が自らの肝臓を生贄に捧げるラストなんじゃないかって今突然思いついたんですが、違いますか? そうですか。

 

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○「SPY×FAMILY Season2」 ―

 これまたどうでもいいことをカミングアウトしておくと、地上波の本放送の録画をミスりました。こちらは純粋に忘れてただけっぽい。でもまぁ、流石にこの作品はAT-Xをはじめ色んな媒体でなんぼでもリピートしてくれていたので大きな問題にはならなかった。扱いの格差社会。

 というわけで一応クレジットとして「Season2」らしい。すでに2クールやってるやん、と思ったのだが、以前のは「Season1の第1クールと第2クール」という扱いらしい。ごめん、よく分かんない。まぁ、どうでもいいんだけどさ。ご存知の通りにやたらめったら気合いを入れて作られている作品なので特に言うこともなく、さらりと2期目へ。一応スタッフなんかは若干の入れ替えもないではないみたいだが、ハナからWITCloverの合同制作とかいうとんでもない布陣で作られているので、ちょっとした追加や変更などはあまり問題にならないだろう。どこまで進んでたかもあんま覚えてなかったけど……基本的にはサザエさんみたいなもんなので、今期もぼんやり見守ってればそれでいいと思っている。

 アニメ的にはクルーズ編に入った時が1つ潮目が変わるところだと思うのだが、どういうスケジュールで展開するんでしょうね。

 

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○「暴食のベルセルク」 4

 どうでもいいカミングアウトをしておくと、実は1話目の録画をミスってました。失敗した理由は同時間帯の作品が被りすぎたことで、残念ながら我が家の録画体制は直接レコーダーに入れられる作品が同時に2本までなのよね。3本以上になる場合はチューナーのHDに一時的にキープする必要があるのだが、その設定が出来てなくて予約がキャンセルされてしまっていた。そのことにこないだチューナーを確認してて初めて気づいたんだけど(これだけの数があったら1本ミスってても気づかないことはご理解いただけると思います)、そういう作品に限って、放送版だと地上波もBSも全部同じ時間で、1回逃したらリピート無しってんでお手上げだった。しょうがないので1話目だけアマプラで視聴。2話目以降は改めて録画していくことにするが、まだ2話目は観てない状態でとりあえずこれを書いています。

 まぁ、そうして録画体制に綻びが出ちゃったので「いっそ3話切りしてさよなら出来る作品の方が楽だな……」とかよろしくないことを思ってしまったが、……まぁ、出来なくもないよな……こちらもテンプレなろうだからな……一応悩む理由としては、作画状態は特に悪いものではない。監督が柳沢テツヤ、制作スタジオはA・C・G・TとどこをとってもTier2Tier3くらいの感覚だけど、破綻するほどのやらかしもなく、ただ淡々と「なろうだなぁ……」というお話が展開されるだけである。……まぁ、それって切る理由なんじゃないかって気もするんですけどね。どうしたもんでしょう。

 私基準では「ステータスウィンドウ+鑑定スキル」の鬼コンボが早速披露されたのでその時点でお察しなのだが、それに加えてやはりなろう的な行き当たりばったり感がひじょーに目につく。なんとなくシリアス強めにして「ハードな物語を見せるぜ」みたいな雰囲気を醸し出しているのだが、ほんとに「雰囲気を出したい」というだけなので冷静に見ると筋運びが変。例えば初めてのスキル発動後に「あなたの手柄でしょう!」とヒロインに言われた際には「それを報告してゲス聖騎士の方知られると女騎士の方に迷惑がかかるかもしれないからダメです」って言ってんのに、その後の「じゃぁ、うちに就職すれば?」については二つ返事でOKを出している。あのゲス騎士の熱視線を考えれば、そっちの方がよっぽど女騎士に迷惑がかかると思わんか? また、「暴食」というハズレスキルが実は大当たりだったというお約束設定は別に構わないのだが、それを使って最初に手に入れたスキルが値千金の「鑑定」「読心」というのレアスキルっぽいのも流石のなろう。「いやぁ、たまたまそういう奴に出会っただけでしょう」と言われそうだが、どちらかというと「そんな有用なスキルを持ってたやつが、なんて街でコソ泥まがいのアウトローやってたの?」ってのが分からないし、そもそもあの殺されたおっさん、なんで槍を持ってる主人公に無策で突っ込んでわざわざ生贄になったんだろう。もう、「実はなんらかの大きな意志が、主人公にチートを与えるために、そういう三文芝居の脚本を書いてたんです」と言う裏シナリオがあるとしか思えない。まぁ、実際に三文芝居を書いてるのがこの原作者ということになるわけだが……。

 下手に作画が普通レベルなもんで、余計にシナリオのアラにイライラしてしまった。まぁ、「さっさと切りたいからそのための理由を探している」がほんとのところかもしれん。

 

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 はい、行きますよ。そりゃ行きますよ。事前にお伝えしておくと、ネタでも自虐でも嘘松でもなんでもなく、同じ劇場に入っている観客の年齢層がすごいことになってました。マジで「えっ、俺ってガルパン視聴者の中では若手だったの?!」ってびっくりするような……まぁ、そりゃなぁ……そこまで相手にしてもらえる恵まれたコンテンツだと思えばいいのだが、流石に色んなものの危機じゃないか? 働け水島、仕事しろ努。……でも、私なんかあまちゃんだから実際に見せられると「……これは時間がかかってもしょうがないな……」とか許す心が生まれてしまうのだよなぁ。今確認したら3章の公開が2年半前。「まぁ、そんなもんだろ」と納得したふりをしたのだが、ブログの「劇場アニメ」タグで遡ったら劇場版スタァライトよりも前やんけ。「あの事件よりも前なの!?」というのは流石にビビったわ。そりゃ高齢化も進む。急げ水島、間に合わんぞ努。ここまでついてくる連中は面構えが違う……。

 

 

<そんな精鋭たちはもう観に行ってるだろうけど、今回は割と強めにネタバレ注意ね>


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 最終回でやるやつ、第2話。こんだけがっつりやられちゃったら、どこぞのヒーローガールもかたなしである。

 前回興味を引いた全部の要素を今週でほぼ回収しちゃうというとんでもない展開。ここまでドがつくシリアスに展開するというのも想定外だったが、「小石川さんとの微妙な関係」についてもすっきり後腐れなしで片付いたし、今後も長い付き合いになるであろうテルの、彼女なりの「ヒーロー観」みたいなものもかなり明確な形で提示されている。悪の組織(?)の存在も露わになり、あとはもう、このまま正義を守るヒーローとして悪の怪人とぶつかり合ったりしていくんだろうか。

 回収しきっちゃった感があるので正直いえば前回感じた初回特有の爆裂盛り上がりみたいなものはそこまで感じなかったが、非常に真っ当に、真っ正直に展開しているドラマなのは間違いない。1話だけで扱われるサブテーマ的な存在だと思っていた小石川さんが初の「変化して戦う怪人」役に選ばれ、この世界の悪が「人間の心」を弄んでいることがこれ以上ない形で示される。小石川さんが抱えている宿業が「自罰」であることもすぐに判明し、他人を犠牲にして生き続ける自分への激しい憎悪というとんでもねぇ相手と対峙しなきゃいけないシャイは本当に大変。何しろ「ヒーロー」というのは「自分を犠牲にして他人を生かし続ける」存在なのだから。過去への後悔に苦しむ小石川さんからすれば、シャイなんて天敵みたいなもんなのだ。

 そうして「何故守るのか? 何故他人のために戦えるのか」という永久に尽きることのない「ヒーロー問答」をいきなり初戦でぶち込まれてしまったシャイ。彼女なりの解答は明確に示されたとは言い難いが、「人助けだって自分のため」という、ある種のエゴイズムを表明することで小石川さんの憎しみを打破。ひとまずは友情タッグの成立とあいなった。まぁ、最終回っぽいとはいえ初戦には違いないのだから、一旦この辺りで矛を収めてもらうしかないだろう。これでシャイも一段階強くなって今後の戦いに備えられるだろうし、紅葉山テルの学校生活も多少心安らぐものになるんじゃなかろうか。ただまぁ、今回無茶したおかげで敵のボスから変な風に目をつけられちゃった可能性はあるが……ラスボスは田村少年かぁ……納得感しかないな。

 今回は麻美子も登場せず、完全に2人の女の子だけのお話だった。オープニングなどを見る限りでは当然「ヒーロー軍」はもっといるはずなので、今後はキャラクターの多彩さで見せてほしいところですね。

 

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○「川越ボーイズ・シング」 6

 「なんか見たことある動物なんだけど……ウォンバットじゃねぇし、ヤマアラシでもなくて……」って悩んでたけど、正解はラーテルでした。「キリングバイツ」で一躍有名になった(??)あの動物でしたね。

 ふむ、先に予言というか、覚悟しておくと、多分高確率で評価は下がると思う。そうなる因子はふんだんにあるから。でも、1話目は面白かった。もう新番チェックは後のことなんて心配せずにこの「楽しかった」の雰囲気を大事にしたいですね(元々そのための企画なのでは?)。

 まずネガティブな要素から先に挙げておくと、映像クオリティはしょうもないです。1話からぐだぐだ、というほどではないけど、普通の作品って1話くらいはパリッと決めてくれるもんで、今作の様子からして多分低いところからスタートしたらもっと下がるんじゃないかと思います。一応「ライブシーン」というか、パフォーマンスを見せるシーンもあったけど流行りのCG作画などあるはずもなく、「予算、無いのかな……」って不安になるような総体。多分、この時点で期待できないと思う人も多かろうし、実際私もそう思う。

 加えて、お話としては「男子部活もの」ということで、そりゃまぁ相性は悪い。過去にも山ほど「素人の野郎ばかりを集めて部活しようぜ!」みたいな作品はあったが、そのほとんどは鳴かず飛ばず。そして私の趣味趣向では「Free!」や「ツルネ」などの高品質京アニ作品ですら途中で心が離れてしまうわけで、今作がそうなってしまうという想定は素直な予測と言えるだろう。過去には「カブキブ!」みたいな例外があるが、そっちに傾くのを期待するのは無体である。ついでに「川越」といきなりご当地感を出しているのも黄色信号で、「アニメで町おこししましょう」みたいな熱視線は、ハナから透けてるとコケる場合が多い。1話目ではおそらく川越の街並みなのだろうと思われる舞台を駆け回っていたが、これ以上「ご当地感」が不必要に鼻につく描写になれば、そこもネガティブな要素になりかねない。

 もう、ここまで並べ立てりゃ「そこまで言っといて評価するってんだから、よっぽどなことがあるんだろうな!?」と思われるかもしれないが、ぶっちゃけ、あんま無い。最終的に「楽しかった」と思えた理由は、よくわかってない。すげぇふわっとした言い方で申し訳ないが「脚本のディティールが好き」だ。今作はオリジナルアニメらしいのでほんとにどこの誰がどれくらい手を入れてるのかよく分からないし、公式サイトを見に行ってもシリーズ構成が製作委員会形式になってて誰だか分からん。そんな状態なので本当に「気になった要素」を取り上げにくいのだが、あえて絞り込むなら、1話目で散々無茶をやりまくった主人公(?)のイカレ指揮者のキャラがとにかく不愉快で愉快。「変人」とか「奇人」ってきちんと描くのはかなり難しいのだが、今作の変人はきちんと1本芯が通った変人だ。その予想がつかないトリッキーな言い回しのつなぎがよく、掛け合いを聞いているだけで不思議と退屈しないし、いつの間にやら大きなシナリオの流れに丸め込まれてる感覚もある。いや、「いくらなんでも学生さんたち素直でいい子すぎるだろ」とかツッコミどころも次々出てくるのだが、そうした些事を気にしないくらいの大きな流れは作れている気がするのだ。

 ただ、この「あれ、なんか楽しい」が本当に1話目だけで起こった飛び道具の可能性もあるし、ここから「部員集め→大会出場」という王道展開を進む中でどんどんマンネリズムに沈んだり、作画が本当に力尽きたりする可能性も大いにある。それは覚悟の上で、1話目で見せた歌唱パートの魅力や、オープニング映像で見せるこだわりの感じられるデザイン性など、作り手側の「なんとかして傷跡を残してやりたい」という気概も評価したいのである。

 多分、ここから面白くなったら「ほらみたことか」とドヤる準備が出来たし、トーンダウンして消え去っても「全て星の動きの伝えた通りです」と伏龍を気取ることにします。個人的には、「新井里美の息子が天使の歌声って遺伝の奇跡かよ」ってところが一番のツボです。みっこボイスは元気が出るね。

 

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