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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 わたしの幸せな血統、第10話。「わたしの幸せな血統」は小説投稿サイト「征服者になろう」にて連載された小説で、ほんのちょっと時間を操る魔法だけしか持たない貧しい超越者アルテマティア様が周りの人々に愛され、素敵な首切り王子様に巡り合うことによって幸せになる様子を描くシンデレラ(の魔法使い)ストーリー。

 今回も全編クライマックスでお送りしております。Bパートが素敵すぎたせいで記憶を塗り替えられてしまったが、Aパートの姫コントも先週に引き続き相変わらず面白い。銀気姫のキャラが一切ブレずにクリムゾンとの関係性が泥沼化しており、そこにド天然のラグナが絡んじゃうせいで「世界一好感度が高いうんこ」という謎の概念が爆誕したり、「史上最強の雑ツンデレ」という新しい属性が開発されたりした。チーム銀気姫の面々もおかしな奴らしかおらず(しれっとラグナが「レオより強い奴がいっぱいいる」って言ってたのがなんか悲しかった)、今回新たに登場したのはテンション高めの姫オタク女。どこの世界にも推し活に熱心な女子というのはいるもので、メンバーの多くが姫推しらしきこの国においても抜きん出た姫愛を貫く剛の者である様子。となると今後はラグナとの関係性が色々と難しくなりそうだが……ラグナがいつになったら姫様のことを気づいてあげられるんでしょうね。

 そうして人間サイドに新たな協定が結ばれている間、竜たちはこちらの姫、アルテマティア様改めトラウマティア様を救うべく王都へ駆けつけている。次のラグナたちの対戦相手っぽい置鮎竜(オルト・ゾラ)の他にも、事実上の最強戦力と思しき第二位階の諏訪部竜(ウォルテカムイ)も馳せ参じており、「こいつ、野心があるように見えたからアルテマティア様が弱った様子を見せたら、もしかして下剋上を狙って殺したりしちゃうんじゃ……」と思っていたら、なんとまぁ、まさかのスパダリだったという。よかったー、そうだよねー、アルテマティア様の尊さは人竜共通だもんねー。力を失おうが可愛いは正義だから守ってあげたくなっちゃうもんねー。ウォルテカムイさんは言いました。「力があろうが失おうが、お前はちょっと頭のイカれたただの上田麗奈だ」ってね。「頭のイカれたただの上田麗奈」を守れずに何が男か。

 そしてそんなスパダリに素直に気持ちを打ち明けられ、アルテマティア様も血主という仮面を捨ててか弱い女の子の涙を見せる。守りたい、その引き吊り顔。現時点では実力不足を痛感しているネビュリム君だって同じ気持ちを噛み締めているが……多分どこかでウォルテカムイが激闘の末にラグナに退治されても、「恐怖を乗り越えたネビュリム君」が我らがアルテマティア様を守る新たな騎士として立ち上がってくれるに違いない。

 早く人類が滅亡して、平和な竜たちの世界が訪れますように。

 

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 e-sportsアニメです(迫真)、第9話。なんかこぅ……見たいものが全部見られてはいるんですが、「えっ、見たいものを見せる方向性でいいの?」という不安はありますね。

 ラストシーンから「なんだこのアニメ」という感情はみんな抱くと思います。その上で、例えば「ヨスガノソラかよ」と思う人や「スクールデイズかよ」と思う人など、さまざまな「○○かよ」があると思うんですが、私はなぜか知らないけど「地獄少女かよ」と思いましたね。ことにBパート以降のあまりにじっとりした展開。誰も彼もがクソでか感情を抱えながら、互いに心の柔らかい部分を踏み躙っていく展開。いつ、誰が地獄通信にアクセスしてもおかしくない雰囲気。空気読めない君(ROX)が「兄妹間の共依存」という一番分かりやすいタームをバッサリと提示してくれていたわけだが、家族間での依存関係をベースとした地獄送りドラマとしては「地獄少女三鼎」第7話「うそつき」がある。今作の世界にもしも地獄通信があったとして、誰の手に藁人形が渡ったら誰を吊るのかと考えてみるのも一興だが、瞬が誰かを消せるのなら、あの瞬間はROXを流していたのではなかろうか。イッペン、シンデミル?

 というわけで鬱々とした展開になることはサブタイトルからも一目瞭然。一応悠宇の仕事が忙しくなってチームに専念できなくなるかも、みたいな脇の懸念材料もあるにはあるが、やはり今回の鬱を一手に担ったのは間違いなく妹の美桜である。前回までの彼女の様子を見て「あれ? 瞬に女の子が寄ってくるのは気に入らんのか? でも望にも悠宇にも割と懐いていた気がするのだが……」と思っていたが、言い寄ってくる女たちのことが嫌いなわけではなく、単に「お兄ちゃんが取られる」ことに対して強い拒絶反応を示していただけだったようだ。そんな極度の甘えっ子になってしまった美桜だが、そこに突如降って湧いた入院費カンパという名の大金。店長がみんなにボーナス配った時に「税務処理はちゃんとやれよ」みたいなことを言ってたので妙なところでケジメをつけるアニメやな、とも思ったのだが、なんとその後は全員分のボーナスが瞬のところに転がり込んでくる。……俺が高校生時分にもしも30万手にしたら、絶対にあんなことできるわけないわ……。高校生にとっての30万やぞ。大人になってからの2000万くらいに匹敵する大金じゃないか(俺調べ)? 絶対に渡せないし、渡しちゃったら渡された方も色々と歪んでしまいそう。お金の問題というものは、どれだけ仲のいい友達どうしでも疎かにしちゃいけない大事な大事な問題である。金の切れ目が縁の切れ目とはよくいうが、金の大量流入は何を招いてしまうものか。まぁ、多分一番困ったのって瞬のお母ちゃんだろうけどな。息子がいきなり大金を持ち込み、しかもそれが息子の稼ぎだけじゃなくて無償のカンパっていきなり言われても……怖いよなぁ。

 そうして時野谷家に歪みが生じたことで、ついに美桜が爆発してしまう。まぁ、単に甘えレベルが限界突破したというだけなのだが、ここで重要になってくるのがROXの言っていた「共依存」。単に美桜が一方的にわがまま言ってただけなら、瞬が心を鬼にしてでもリハビリの重要性を訴え、母親と2人で最善を尽くせば妹1人くらいねじ伏せられたはず。しかしそれが出来なかったのはこの兄妹の関係性が歪んでいたせい。妹が兄に救いを求めているのと同様に、兄も妹の現状に許しを求めていた。だからこそ、瞬は正しい判断に踏み切れず、これだけ事態を悪化させてしまったのだ。雨の中、空気読めないクソ野郎を殴り倒したのも、単に図星を突かれて言い逃れできなかったから。心のどこかでわかっていたからこそ、瞬にとって事実を突きつけられるのは一番の苦行だったのだろう。

 全く予想だにしなかった外野から事実を突きつけられ、美桜からのアプローチもこれまでにないくらい顕在化。勇気を奮い立たせようにもがんじがらめの状態。この兄妹はどこまで行ったら終われるのだろう。そして、望と悠宇の対決も……。

 

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 記憶をめぐる旅路、第21話。仲間内でも重たい記憶を持つ方のチセが記憶探索の主導権を握ってるもんで、たまにクソ重たい記憶が「ごめん、混ざっちゃった」とかなって他人の記憶蹂躙しにくるのいい迷惑。

 さぁフィロメラに接触だ。ただ、その前にちょっとだけゾーイ君の活躍も見てあげて。彼にしちゃぁ一世一代の大勝負の局面だったはずなのだが、なんかよく分からんけど「裏から出てきた何か」に全部持ってかれて、本人としては何やってるかもよく分からないという微妙な活躍。人狼(女)さんを縛っていた呪いを邪眼がぶっ壊したようで、人狼さんには大層感謝されていたが、当のゾーイがリアルに「また俺何かやっちゃいました?」状態なの、ゾーイらしい不憫さがあるな。ところでザッケローニどこいった。

 そうして門前の対決は割とあっさり解決したので、あとはたっぷりとフィロメラとの再会を祝おうじゃないか。事前にアルキュオネさんの思いつきで「魂の譲渡」を行なっていたという謎のネタばらしがあったのだが、それがどういう魔術だったのかもよく分からないし、どんな結果につながったのかも微妙なところ。まぁ、ウルフマンら超人がよくやる「10万パワーずつ渡すんだ!」みたいなやつなんかな。本来だったらボロボロで修復の余地がなかったフィロメラのボディが、事前にちょっとだけ貸与してあった予備の魂のおかげでどうにか死に至らずに済んだ、的な。いや、アルキュオネさんの反応を見る限り、それだけを狙っていたわけでもないようだが……とにかく「あの物体」はまだなんとか「フィロメラ」ではあり続けたということ。

 もう、チセもアイザックも(アルキュオネも)フィロメラの安否で頭がいっぱいなんだけど、そんな中でも一歩引いて見てるのはエリアス先生。まぁ、彼にとって最大の保護対象はあくまでチセであるから、よその学生さんにそこまで興味が持てないのも必然。おかげでアルキュオネからは「お前が今のフィロメラに接触したらどういうジャッジを下すか分からんから面会するな。行っていいのはフィロメラのことを心配してくれる学生さんだけ」と面会謝絶を言い渡された。「似たような存在」である2人のこと、最悪の場合にエリアスが何を優先し、フィロメラにひどいことをしでかす可能性も察していたのだろう。ここは引率のエリアス先生も空気を読んで一旦待機。

 しかし、そうして面会が許された中にも過激派は混じっており、執務室の中であの日の真実のとっかかりを見つけてしまったルーシーは逆上。すでに人だかなんだかもよく分からないフィロメラにくってかかる。ルーシーのご家庭の深刻さも承知しているチセからしたらとんでもない板挟みだが、フィロメラ目線では「いきなりそんなこと蒸し返されても」で逆ギレするしかない。しょうがないのでチセさんがその場を一度ぶっ壊し、記憶世界へのメンタルダイブ。過去の断片を集積することで、今一度フィロメラという一個人を構築しようというのが狙いなのだろう。

 合間には自分の記憶が混ざっちゃったり、周りにいた面々の記憶もついでにほじくり返したりしたが(アイザック、ちっちゃい頃から顔見られるの嫌いだったんだろうか)、最後に辿り着いた蜘蛛の巣まみれのルーシーの記憶にて、いよいよフィロメラとルーシーの人生が交錯する。正式に事実が明るみに出たことで、そりゃルーシーはキレる。目の前にいるのは親殺しの大罪人。普通に考えたら地獄の果てまで追い回したい憎き輩。しかし、フィロメラはフィロメラで、もう自分の意思で仕事を選べる状態じゃなかったこともみんなに伝わっている。ここでキレ散らかして事態を混迷させることもやむなしであったが、ルーシーはきちんと大人になっていた。フィロメラに対してキレているのは間違いないが、それは親殺しという罪を追求するのが目的ではなく、ただ単に、家の言いなりになっているフィロメラにキレているだけである。「悲しみの中で澱んでいても何も解決などしないのだから、せめて怒れ」という彼女の持論、普通だったら「泣くより笑えよ」みたいな言葉が薄っぺらい教訓として挙げられそうなところだが、ルーシーは違う。そんな状況で笑えないことは一番よく知っているのだ。どうしようもない人生に、簡単に踏ん切りなどつけられない。

 だからこそ「怒れ」。怒りというのは感情の中でも最も大きなエネルギーの発露の1つ。何かのために心を動かさなければ人生は始まらない。だからこそルーシーは素直に怒る。くってかかって自分をぶつける。たとえ不器用でも、何もしないよりずっといいと信じているためだ。そう、今やフィロメラは怒るべき時なのである。自分をこんな目に合わせた家に、当主に、そして、不甲斐ない自分自身に。そうして自らの意志に従って感情が動くことこそが、これまでの惨めな人生に見切りをつけて歩き出すための第一歩。誰も力になってくれないかもしれないが、それでも何かを発信していかなきゃ、誰も協力する取っ掛かりすらつかめないままなのだ。フィロメラの周りには、今や仲間がいる。ヘンテコな連中が集まり始めている。ようやく、彼女の人生が動き出す時なのだろう。

 ……最後の関門を、突破できれば。

 
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 ドルーシさん、久しぶりの登場だったのに……第21話。せっかくこのタイミングで新技を披露したというのに、相手があまりに悪すぎて瞬殺だったのマジで可哀想。まぁ、ことここに至っては魔族全員が可哀想なのだけど。

 前々回がついにヴァミリオとの連絡がついた回だったのにその後ヴァミリオにターンが回らず、前回シャルアミの登場から人間国内の秘密が明かされるかと思ったらそれも今回スルー。ちょっとだけセリフがあったピウイも寂しそう。本当にいろんなところに場面が移って忙しいアニメである。今回は人間VS魔族の最前線と思しき「シン城」という場所が第1の舞台となり、人間軍の武器についに「魔物の使役」というパーフェクト悪党要素が追加された。まー、これまでも散々エグいことやってたので今更何を驚くものかという気もするが、「魔族はこれまで、魔界の瘴気や魔物から人間の国を守っていたんだぜ」という事実を知ってしまっていると、その魔物をけしかけて帝国を攻める人間という構図はほんとに畜生としか言いようがない。こんだけの窮地を演出されて、未だ焦らず対処できてるアズドラさんはマジでやり手だな。

 身代わりの計という、三国志みたいな作戦でミカロスを一旦は出し抜いたアズドラ。ミカロスは武力も相当なもんで、かつて勇者兄弟をいいようになぶったことからも基礎戦力は折り紙付き。そんな怪しげな魔術師を相手にも横綱相撲を崩さないアズドラさんの株は上がる一方。あのヒュラさんすら苦戦した相手に眉一つ動かさずに対処できるのはまさに四天王の貫禄。さらにそんなアズドラさんの過去の武勇伝もミカロス目線から語られ、帝国四天王が並じゃねぇことはよく分かった。きっとヴァミリオちゃんにも同じような武勇伝はあるのだろう。

 そして、その裏ストーリーとして語られる怪物・ミカロス誕生秘話。……いや、何がどうなあってあんなイかれたモンスターが生まれてしまったのかは厳密には分かってない部分もあるのだが……まぁ、ここまで人間サイドがやってきた悪さの根源は全部こいつだったと確定してしまっていいだろう。今更人間の王なんてもんが正常に機能してるとも思えないし。

 こうなってくると、前回シャルアミが登場したのは唯一残された最後のまともな人間、ラファエドさんを繋ぎ止めている何かを示唆するものだと考えるしかない。分かりやすいアイディアとしては、ミカロスが陰謀の片棒を担がせるためにシャルアミを人質にとってラファエドさんを脅迫しているとか、そういう構図に見えるが……どうなんでしょうね。結局、前回冗談半分みたいにしてシャルアミのところにたどり着けちゃった事実があんまり深刻さを感じさせないのだけど。

 事態の全容はまだ分からないが、「多分今のミカロスはすでにアズドラさんの手にも余るような状態なのだろうな」というのはなんとなく伝わってきた。今回のサブタイが「フェーズ2」なのだから、多分ここからさらに先へ進むプランは見えているはずだ。アズドラ・ヴァミリオの手に負えなくなった時に、果たして人間のヘルクが何かできるのだろうか……しょうがない、ピウイに頼ろう。

 

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 2つの意味で私の間抜けを晒した映画となった。まず1つ目、121日って「映画の日」らしいんですよ。前日に調べてこのことを初めて知って、「おっ、普段は2000円もする映画がこの日だけは半額の1000円やて?! こりゃぁ行かな損やろ!」と喜び勇んで劇場へ。今作のチケットを買うべく券売機ポチ〜。「この映画短いからな、特別に料金は1700円にまけといたるわ。何があろうと断固この値段で固定な。割引デー? 知らん」。

 

 そしてもう1つが致命的だったんですが、私はこの映画について、ちょっと前にどっかの映画のCMで観て「うわぁ、変なオリアニやぁ、訳わからんけどちょっと観てみたいかも」くらいの気分で観に行ったんですよ。いつもの通り、映画の事前情報なんかは極力避けて、一切情報を入れないで。おかげで……

 

事前にWebアニメを配信してたなんて全然知らんかったわ。

 

 上映開始後に「なんかあり得ない導入やな。まるでラブライブをSeason2から見始めてる感覚で……こんな雑な導入で展開するアニメ、前代未聞やで。……ある意味、潔すぎる斬新な構成と言えるのか?!?!」とかバグってたんですけど、視聴後に流石におかしいと思って確認したら、「今年頭にWebアニメとして8話配信してたで」という事実を初めて知ったわけです。……そりゃSeason2からになるわ。何も知らんキャラがさも知ってるような顔で話すのもしょうがないわ。俺が悪かったわ。俺の頭が極めて悪かったわ。こんな失敗は流石に初めてだよ……。いや、以前とあるボドゲで本セット買ってないのに間違って拡張パック買ったことがあるから、それ以来の失敗かもしれん。悔しいので、今更Web版は観ない状態でこの感想を書いています。というか、YouTube確認してもそれらしいものはなかったので、もう残ってないのかもしれん。

 

<という非常に情けない状態なので、今更ネタバレとかいう概念は無いが、一応、万が一、億が一、私と同じミスをする人間がいたらまずいのでワーニングしておきました>

 

 


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 こうしてみるとメイドとサクナのビジュアルって結構似てるな? 第8話。もしかしてコマリ様に惚れてくっついてくる女には何か特定の属性があるのだろうか?

 案外あっさりと解決してしまったサクナ編。元々サクナ本人がコマリに対して抱いている感情が激烈ポジティブなものだったし、すでにコマリの烈核解放が奥の手でもなんでもなくなってしまったので、無双モードに自在に入れるならそりゃチートでワンパンよ。可哀想な稲田さん(オディロン)は本当に無惨な殺され方だったし何一つ救いがなかったが、どう考えても同情の余地がないのでここはチートでボコボコもやむなしと言えるだろう。それに対して世間全般がサクナに対しては甘すぎる気もするのだが……逆さ月への関与って、そんなに重い罪にはならないってことなんでしょうかね?

 コマリの武器である「幼さ」というか、「変なとこでの真っ直ぐさ」みたいなものがサクナに刺さったのは、以前の「後先考えずにヴィルのことだけを思ってミリセントに喧嘩売った」時と心根は同じ。普段はあんな態度なのに何故か大事な時にだけイケメン精神を発揮して損得抜きで愛する者を救えるのは「主人公気質」というべきか「キャラがブレとる」というべきか。正直こんだけ観ててもいまだにテラコマリという人物の根っこが見えてこないのでその部分は違和感も残っているのだが、普段のぐだぐだ精神が要所での高潔さの反動だと思えばこの二面性もなんとか許容できるか。まぁ、メイドにもサクナにもベタ惚れされるような人物ではあるのだから、やはり根っこは「高潔さ」の方に置いていると考えるべきなんでしょうけどね。

 相変わらずの座りの悪さがあるのはもう1点、この世界の魔核による死亡キャンセルの扱い。今回のように命懸けの切った張ったがあったところで、「まぁ、どうせ翌日には生き返るんですけどね」があるとどうにも興が削がれる。というか、オディロンのような極悪人ですらコマリが誅滅しても次の日にはケロッと生き返ってくる世界だと司法とかがどうなってるのかもよく分からんよな(ミリセントは形の上では幽閉されているようだが)。よりによって死闘を繰り広げている傍らでサクナが「みなさん以前は殺してごめんなさい」なんて言ってるせいで余計にこの世界の「死の軽さ」みたいなものを意識せざるを得ず、せっかく格好いいバトルを繰り広げてコマリが見せ場を作っているのにいまいち締まらない。サクナが仕組んでいた策もかなりエグいのに、それが純然たる恐怖にも結びつかない。この感覚はもう、今作を観る上ではぬぐいきれないものなのだろうが……なんか釈然としないよな。神器の存在があるのに、今回のバトルには何一つ絡んでないからなぁ(まぁ、ポンポン出てきたら結局ふつーの作品になってしまうわけだが)。

 まぁ、食い合わせの悪さには相変わらず首を傾げつつ、最終的にはコマリハーレムの増築という結果に至ったのでよしとしましょう。どこぞのアニメを見習って、そのうちヴィルとサクナのディープキスシーンとかがあればいいじゃない。


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 クフフさんもいいキャラだなぁ、第9話。今期の日高里菜貯金がどんどん溜まっていくのですわ〜。今期特に聞く声はちゃんりな以上だと村瀬ボイスくらいかな。

 さぁ、だいたい想定通りの展開になってきたが、想定通り=最悪ってのがアマラリルクの手管である。「心をめぐる戦いが主戦場であるなら、ふつーにスピリッツの精神を攻めるために身内を使うこともあるだろ」と思われ、多分そのままの流れだった。もちろん現時点でスピリッツのマーマが何故幼少期の姿で北極に眠っていたのかってのはさっぱり分からないのだが、何かしらネガティブな心を感知して引っ張り上げるのがスティグマのやり口なので、ママさんがいつかどこかで現実に打ちひしがれている状態を冷凍保存でもしていたのかもしれない。……まぁ、この展開がアリになっちゃうと、マジでスティグマはなんでもありになってしまうのだが……。

 現状、まだそこまで非情になり切らない要素が残ってるんだか、かえって外道なのかよく分かんないのがトリックスター・クフフさん。彼女の立ち振る舞いは本当に道化のそれであり、デザイン全般がどこぞのオートスコアラーを想起させる。ただ、「人を笑わせたい」という思いはどうやら嘘ではないらしく、単にシャイを相手にふざけてはいるが、もしもシャイにもうちょい余裕があって、クフフさんの振る舞いに笑いで返していたらどうなったか気になるところ。ツィベタちゃんとは仲が良いようなのだが、それが彼女と笑いのセンスが合うから……なのかどうか。アマラリルクの組織形態も本当に謎なので、この2人が前線兵としてヒーローにぶつかってる状態が計画性を持ったモノなのか、本当に気まぐれなのかすら分からないんだよな。流石にヒーローチームにスピリッツがいて、そのマーマを担ぎ出してきたんだったら(少なくともスティグマ視点では)なんらかの企みがあると考えるのが自然だけども……。

 先週時点では、おそらくツィベタちゃんのスタンスを一番わかっていなかったのはツィベタちゃん本人だったのかもしれない。しかし、実の娘(?)との戦いや孤児院の景色を通じて、何やら色々と取り戻し、着実にプランを進めている。見事にスピリッツを怒らせ、そこからどう言う原理なのか、転心輪へと介入する機会を得た。ヒーローの力の要は間違いなく転心輪だろうから、そこに付け入る隙を許してしまったのはだいぶ致命傷。現時点ではスピリッツに異常は見られなかったが、来週あたり、倒れるのか、飲み込まれるのか、はたまた闇堕ちするのか。ヒーロー2人体制で乗り越えられる事態とは思えないのだが……援軍とかきてくれないのかしら。

 アマラリルクの思想についても、ツィベタちゃんの意識がだいぶはっきり見えてきたおかげでなんだか伝わってくるようになった。「成熟とは腐敗、ずっと変わらぬ楽園で幸せになればいい」というのは、私のような人間にはとても甘美に思えてしまうし、弊害なく実現できるなら、それこそ真の世界平和なのかもしれないとすら考えてしまうが……まぁ、ヒーローものでこういう思想は受け入れられないよねぇ……テルさんにはなんとかレスバで勝ってひねた子供の夢想を打ち砕いてほしいもんだが、こんなに不向きな役回りもないな。

 

 

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 俺たちはいったい何を見せられているんだ……第8話。いや、サブタイトルに書いてあるものをそのまま見せられているだけですけどね。「キスゾンビたちのイラストスタンド販売中!」じゃないが。

 地上波でここまでキスとかチュパ音を出しまくった作品がかつてあっただろうか(案外あったかもしれない)。5人のヒロイン全員に向けて、なんやかやと理由をつけてディープにキスしまくるという、今作のイデアが詰まりまくったエピソード。漫画で読めばそこまで飛び抜けた話じゃなかった気もしたが、こうしてアニメになり、執拗な画や音が入ってくるとだいぶ病巣が深い。あまりの病気っぷりにナノの時には次元が歪んでしまうほどだ。マジでテレビがぶっ壊れたかと思って不安になったわ。しかもあの演出はそのまんまスルーされてたし。ほんとにクスリでもやってないと作れないテンションのアニメになってきたな。

 同時に襲いかかるゾンビを振り払うバイオハザードな設定ながら、「ゾンビにも多少の知性はある」とのことで気づけば五月雨式に襲撃する順番待ちゾンビが完成。きちんとそれぞれのヒロインの特性に合わせたシチュエーションを用意してくれるのは丁寧と言えるような、そうでもないような。特に静の場合はフィジカルに全く有利な点がないため、今回も可愛さを武器にゴールに辿り着くという反則技を見せた。彼女がマスコットとして愛されていることはすでに不動の事実であり、ゾンビ化した4人でもちゃんと静がついてこられるよう、ナノが手を引きながら襲撃してるあたりは芸が細かい。現状、静の面倒を一番みてくれるポジションにナノが入ってますね。

 そして一番の禁忌感があったのがハカリ&カラネのキスで……この2人、最終的にどうなってしまうのだろうか。「史上最もキスを執拗に描いた作品」かどうかは定かじゃないが、多分「史上最も執拗なレズキッスを描いた作品」ではあると思う。カラネの感情が常にバグってるせいで、この2人の間にどういう関係が成立してるかはいまだによく分からんのよね……なんかもう、お幸せに。

 そしてナノとの対決は前述の通りにトリップムービーとして描かれた。彼女がゾンビの進軍戦略の指揮をとっていたわけだが、最終的に恋太郎が来ると予想していた化学室に自分がスタンバってたのは抜け駆けだったんじゃなかろうか。その辺はスペックが高い故の小狡さと言える。ゾンビ化した後のフィジカルについて恋太郎が「元の性能に準拠するのか」と分析していたので、おそらく知性についても「元の性能に準拠」でしょうからね。だとしたらハカリ&カラネがあんな作戦で打倒されたのも納得いくわ(?)。

 最終的にはクスリの身体特性を活用して(?)のミッションコンプリート。騒動をきっかけに仲を深める歪なN股関係も随分安定してきたもんですな。とりあえず今回のアニメではこの5人でヒロイン終了のはずなのだが……残りの話数はなにやるんでしょうね?

 

 
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 比嘉ちゃん!? 第6話。いや、ごめん、いきなり中の人の話で。比嘉久美子の名前をすげぇ久しぶりに見た気がするから……。ちなみに知らない人のために補足しておくと、比嘉久美子は私が声優に積極的に興味を持ち始めた2000年代序盤〜中盤でそれなりに活躍していた声優。結婚やら何やらを機に仕事を減らしており、正直引退したと思っていたのだが……まさかこんなところで久しぶりに名前を見るとは思わなんだ。

 今回は新規の顧客が(ほぼ)いなかったので中の人ネタがなさそうなところだが、せっかくなので中の人ネタでもう1つ面白かったところに触れておくと、律佳役の甲斐田裕子、女子高生時代まではそのまま担当してて「ちょっと声が高い甲斐田ちゃん」が楽しめたんだけど、小学生になると「流石に甲斐田ちゃんは無理か……」ってんでキャスト変わってるのおもろかった。普通、女性キャストだと幼少期まで全部担当することが多いんだけどね。あ、そんだけです。

 そんな中の人ネタにやたら引っ張られてしまったけど、ふつーに引きがめちゃめちゃ気になるお話。丹羽のあまりに切なすぎる「成り立ち」のエピソードが語られ、彼の抱える「犬絶対主義」のバックボーンが理解できて、その上で頑なだった丹羽が専門学校時代に多少なりとも人との繋がりを得られたところまで行ったのだが……そこから、師匠となった藤原との別離がどのように行われるのか。最後の一幕を見るに、「犬絶対主義を貫いてくれると思っていた師匠も、いざとなったら犬を裏切るのか……」ってのが原因なんだろうけど、丹羽のピンチでその行動を取るのはそこまで無茶なことでもないしなぁ……それでも許せなかったのだとしたら、これって一方的に丹羽の方に問題がありそうな話なんだけど、後の時代の律佳の反応を見るに、どうにも藤原の方にも悪かった部分があるかったようにも見える……うーむ、トレーナー間でも「犬をどう扱うべきか」っていう哲学には差があるのだろうし、次回はその辺が語られることになるのかしらね。


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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