最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「もののがたり」 5 「呪術廻戦だろ?」「……呪術廻戦です」みたいなアニメ。ジャンプ漫画的フォーマットってやっぱり根源に何かあるよね。 まぁ、掲載誌はウルジャンらしいので「ジャンプ漫画」と言っていいかどうかは分からんが、なんとなく落ち着く導入ではあるんですよ。妖怪ハンター的な何某かの物語が始まったのだとは思うのだが、個人的に好きな「長屋もの」の雰囲気もありそうだし、キャラや設定の導入がとてもわかりやすいので、1話目時点では特に悪感情を抱く要素はなかった。強いていうなら若干作画に省エネ感はなくもないが……このくらいで文句言ってたらバチが当たるでしょうよ。冒頭の凄惨なシーンとか、これ以上ゴリゴリに描き込まれても困るしさ。 ジャンプ漫画的導入なのでこれ以降どうなるかはほんとに予想がつかず評価が難しいところなのだが、多分主人公は周りの反応から見て「気立てはいい奴」だと思われるし、長屋ものの導入で集まってきたクセの強そうな付喪神連中も掘り下げるだけの魅力はありそう。その上であの凄惨な過去もありつつなので、ヒロインとのドタバタで付喪神への理解を深めつつ、どっかで巨悪とも戦っていく展開になるとは期待している。別に呪術廻戦にならなくてもいいんだよ。「つくもがみ貸します」になったって何の問題もない。興味深いのは、普通この手の妖怪を扱う作品における付喪神って「長年人に使われて、思いや念が宿った物品」という定義になることが多く、その分「思いのドラマ」に接続しやすくなるわけだが、今作における付喪神はあくまで「なんか異界からやってきた魂がその辺の物品にくっついちゃっただけ」という扱いらしいので、あんまり「物そのもの」でのドラマ展開にはなりそうもないこと。そうすると単なる妖怪バトルと変わらなくなってしまう気がするのだが、さて、どういう筋運びになるものか。 あと興味がある部分といえば……そうね、「やっぱり改めて聞くと、沢城みゆきって声が綺麗だよな」とかですかね。最近はあえて唸るような役どころが多かったけど、こちらのキャラは比較的高い音域で丁寧にしゃべる役ですんで。まぁ、沢城ボイスにリミットは無いですからね。
PR Magic関係記事読者の皆さん、お久しぶりです。僕です。Magicのタグがつく記事立てるの、ほんと久しぶり。事前に予告してたとはいえ、やっぱり「兄弟戦争」を完全にスルーしたのは辛かったですね。でも最近はもう、本当にWizardsのスケジュール管理が厳しくてさァ……。1週間でプレビュー期間に追いつくの、めちゃめちゃ集中力がいるからよっぽど覚悟決めないと無理なんですよ。「兄弟戦争」はその覚悟が無かったから諦めました。そして今回、「ファイレクシア:完全なる統一」は……微妙。スケジュール的にはやっぱちょいキツめ。 でも、ファイレクシアは無視できないじゃん。ストーリーも気になるし、個々のカードのギミックも、背景も、やっぱり楽しみなのよ。あと、ここスルーしたら2連続スルーになって、多分もう2度とスポイラ書きに戻ってこらんないだろうという恐れもあって、多少頑張って追いかけるつもりではあります。 ただ、やっぱり体力的に無理そうだったら、途中から「気になるカードだけでも拾う」っていうスタイルに切り替えることも検討していきます。全部のコモンの相手とかしなけりゃ、多分どうにかなる作業ではあるのよね。さて、どうなるものか……。 とりあえず、以前から取り決めている「Wizardsが公式に発表した情報以外は基本的に取り扱わない」という姿勢は守っていこうと思っています。
○現時点で判明しているメカニズム ・有毒(Toxic) かつて「未来予知」で誕生し、長年「悪性スリヴァー」と「蛇教団の聖儀式」の2枚のみしか持っていなかった能力がついに正式採用。まぁ、そりゃファイレクシアを扱うって言って毒がなかったらファンはがっかりするからね。その辺りはマローが常々言っている「再訪にあたって、ファンが望むものをどれだけ入れられるか」っていう話である。ちなみに当然の流れとして「なんで『感染』じゃないの?」という疑問が出るだろうが、感染は、必然的に−1/-1カウンターにも焦点が当たることになり、その周りのギミックとの兼ね合いも検討する必要がある。−1/-1カウンターがらみの呪文が増えると、たとえば近隣セットの+1/+1カウンターがらみのカードの強さが変化したり、調整する要素が多くなるのだ。今回はそうして−1/-1カウンターへ労力を割く分を、「油(oil)カウンター」というギミックに割り当てている様子。また、感染と違い、有毒の場合はクリーチャーが戦闘ダメージを与えるため、通常戦闘のダメージとの並行運用が可能であることに加え、有毒は固有値が決まっており、かつての感染デッキのように「装備品などでパワーを増強して瞬殺」みたいなことが出来ず、ある程度数字を調整しやすいというメリットもある。リークではあるが対戦相手が毒を3つ以上持っているかどうかをチェックする「Corrupted」という能力も確認されており、どの程度毒を与えられるかが重要な新環境では、パワー増強で大きく状況が変わる感染はコントロールしきれない要素だったのではなかろうか。毒毒ファンからするとちょっと物足りなく感じるかもしれないが、下の環境の毒デッキの選択肢は確実に増えるので、それで我慢してもらおう。
・増殖(proliferate) てなわけで、毒が戻ってくるならやっぱり増殖もセットじゃないと。想像以上に大きな影響を与え、リミテッドレベルでも盤面をぐちゃぐちゃにできる可能性を持つキーワード、それが増殖。これで「ミラディンの傷跡」「灯争大戦」に続いて3度目の登場となり、「ミラディンの傷跡」同様に毒カウンターの増加、そして「灯争大戦」同様にPWの忠誠度の増加が相変わらず期待されるお仕事である。さらに今回は油カウンターという新ギミックも登場し、環境内での影響力は相変わらずどでかい。現環境には既に+1/+1カウンターを絡めた様々なデッキが存在しており、ここに大量の増殖カードがぶち込まれたらどうなってしまうものか。ファイレクシアの撒き散らす病の影響が今から楽しみである。
↓以下、昨年度からちょこちょこ発表されていた個別カード ○「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」 ― 突き詰めたノンストレスへの極振り。ゴール目前の15なろう目! 以前は典型的なろうだと思いながら観ていたもんだが、こうして並べてみると今期シリーズの中では結構異色。 1期の放送が3年前。ちょうどコロナのスタートくらいのタイミングの作品ということになるが、あの当時の時点で既にこのなろうムーブに嫌気がさしてたんでしたっけかね? 既に時系列と自分の感情の認識も曖昧なのだが、改めてみるに、こうして「キャラクターたちも視聴者も完全にゲームだと認識しており、本当にただゲームをプレイしてるだけ」というなろう作品って、今期は1本もなかったのよね。当時も「ゲームだと思ってプレイしてる様子をただ見ているだけ」っていう設定は案外珍しかったのかしら? マジで覚えてないわ。 再開一発目となるお話で、普通に「ゲームがアプデして新しいフィールドで遊べるようになりました」と言われ、本当にただ新要素を見に行って終わっただけのお話。そりゃま、大型アプデが入ったら配信者はこぞってプレイしてその所感をまとめるもんなので動きとしては間違っちゃいないのだが、さて、それをアニメとして見せられる視聴者サイドは何を感じ取ったらいいんだろうか? 「わぁ〜、メイプルちゃん楽しそうでなによりだなぁ〜」なんでしょうか。うん、多分それで正解だ。 結局、女子高生がキャンプしたり、女子高生が山登りしたり、女子高生がDIYするのと同じ感覚で女子高生がネトゲをプレイしてるのを楽しむだけなんだよな。そう考えると、ネトゲのみを毛嫌いして差別するのも間違ってる気がしてきたぞ。今後はまっさらな気持ちで彼女たちを応援する……ん……せめてチートだけでも外してもらえませんかねぇ……「うまくしかいかない」ゲーム実況、何一つ面白くないんよ。一応今回は運営側がメイプルに修正入れるか、みたいな話もしてたけど……実況者VSゲーム運営って、それこそ誰が見たい話なんだろう。
ゴールが見えてきた、14なろう目。前世でどんな徳を積めば能登麻美子ボイスの女神に見送られて茅野愛衣ボイスの母親の下に転生するなんて大沢事務所まみれの人生を送れるというのだ。いや、ことこの作品においては前世の徳はだいたい語られてたんですけど。ほなしゃーないかー。 タイトルを見た時点で「ハイさよなら」と言おうとしていたが、これで意外と角が立たない作品になっている。いや、ごめん、嘘だ。角は立ってる。主人公の性格だけで言えばバリバリのマウント気質だし、「未来へ転生したらその時代では過去に当たり前だった魔法の技術が残っていなかった」なんて都合のいい設定もどこぞの不適合者で見た。要素を摘めばコテコテのなろうであり、軸を一にするなら評価は下がるはずだ。ただ、今作唯一にして最大の特徴は、主人公が女の子だという部分である。より具体的にいうなら、前世が男、転生後が女性。ほぼ同じ設定には「賢者の弟子を名乗る賢者」があったが、あちらはゲームのアバターという設定だし、前世の人格が丸々残ってる状態だったので今作とは微妙に違う。今作は間違いなく前世に麦さんがおり、麦さんが天寿を全うした挙句のご褒美「強くてニューゲーム」が女の子だったという。いわば今期やたら多くなったTSもののテイストも含んだ設計になっている。主人公が女の子になると何が良いかって? そりゃもちろん、ハーレムを作っても全部百合で処理できる点ですよ!!! ……いや、なんだ、そういうことじゃないが……ほら、女の子なら周りに女の子ばっかり集まってくるのって普通じゃん。健全じゃん。そういうのって素晴らしいと思うんですよね。 「異世界転生」ではなくて「同世界転生」なので主人公目線でそこまで面倒臭い「時差ボケ」ならぬ「転生ボケ」も少なく、転生とエーテル能力の設定さえのみこめれば余計な設定はさほど多くない。そこを乗り越えれば、(少なくとも1話目は)こまっしゃくれたロリっ子が無双する話になるので、斜め上すぎるメスガキものと見ることもできるかもしれない。いや、見られないけど。チートやマウントも半端だからいかんのです。0歳女児がドラゴンぶっ飛ばすところまでやっちゃえば、もうあとはどうでもよくなるでしょ? というわけで、幼女主人公だと割と評価が甘くなり、目的意識も解りやすいのでなろう作品の1話目としては上々の第一印象。映像の方についても「悪……くはない」くらいのギリギリのライン。目が大きく、かなりカチッとしたキャラデザなのでちょっとの油断でも崩れが目立ってしまうという、「モブせか」クライシスに似た危険性を孕んでいる世界だが、1話目は動画枚数を上手いこと誤魔化しつつ、なんとか「崩壊」と認識させないくらいの品質でギリギリ走りきっている。このクオリティならあんまり贅沢いうもんじゃねぇな、というくらい。まぁ、今後1クール走りきれずにグダる未来はなんとなく見える気もするが……できれば可愛い女の子パラダイスをそのまま逃げきってほしいもんである。アクションを「それっぽく」見せる動かし方は結構良かったと思うんだけどね。「でも動画枚数削ってるよなぁ」って解っちゃった時点でダメなんだろうか?(誰に聞いてるんだ) ちなみに監督の名前に覚えはなかったので調べてみたら、過去の監督作品はショート枠だった「ビキニ・ウォリアーズ」のみ。えぇ〜。でも、そのほぼ全話でコンテ・演出やってる……。信頼して良いのか、ダメなのか。
○「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」 5 まだ出てくる、「なんで今更?」作品の最新版。ちなみに、最新と言いつつもこちらはネトフリ配信アニメだったらしく、既に2クール分が去年のうちに配信されているようだ。この度めでたくBSでの放送が始まり、視聴できることになった。 そしてこの古のジャンプ作品だが……ほぼ未読。「ほぼ」というのが悩ましいところで、実はこの作品、私は妙な接し方をしている。というのも、流石に世代的に「リアタイで連載追ってたよ!」ということはなく、なんと「実家の姉がコミックを持っていた」である。私にはちょい歳の離れた姉がいるのだが、その姉が、何故か今作のコミックを持っていた。今となっては全巻買ってたかどうかも分からんのだが、少なくとも序盤の方は一揃い持っていたはずだ。何故そんなに記憶が曖昧かというと、そのコミックは姉の部屋に保管され、弟はその部屋に立ち入ることを許可されていなかったため。我が家のヒエラルキーは長姉が絶対だったのだ。ただ、時たま姉の部屋以外の場所にも漫画が転がってたりして中身を覗いた記憶もあり、その際には当然、幼少期の私は「え? これ、なんかエロいやつじゃないの?」という認識で、絶対権力者の姉に何か言えるわけもなく、なんとなくの禁忌として、そのまま触れずに実家での接触を終えた。おかげで「断片的に絵を見たことはある気がする」「存在も知ってる」「でも、内容はほぼ知らない」という奇妙な距離感のジャンプ漫画が生まれたのである。……ただまぁ、今確認したらジャンプ本誌に掲載されてる期間は飛び飛びで短かったようだし、読んでないのは当然といえば当然である。 閑話休題、そんな謎の接し方の作品なのでほぼ初見みたいなもんだが、なんとまぁ、30年前のなろう作品ではないか。いや、単なるファンタジー漫画なんだろうけど、なるほどこんな作品だったのか。ファンタジー要素の置き方は古き良きTRPG的なテイストでなんとなく懐かしい。その上で、硬派に徹し切らずに適宜ギャグを混ぜ込んで文字通り「コミカル」に展開していく筋運びはなかなかに愉快。現代ならば「よくある話」で一蹴される可能性もあるが、これが30年以上前にジャンプに掲載されていたというのは興味深い。カテゴリとしては現在放送中の「うる星やつら」と同じ興味対象で、「当時の時代性を考えれば斬新だった作品を、現代風のアニメとしてリライトする」という試みなわけだ。 原作絵の線がかなり細かかったはずなので、CGをベースに敷いたライデンフィルムの絵作りは雰囲気を捉えているように見える。ド派手な魔法バトルも手慣れたもので、映像部分だけだったら「ネトフリ配信でも頑張ってるやつあるじゃん」とプラス評価でいいと思うのだが……なんだろう、ずっとじゃないのだが、なんか気持ち悪い瞬間がある。キャラデザなのかなぁ、目の大きさなのか、顔のサイズなのか、なんかよく分からんけど「あれ? 今なんか人体が変じゃなかった?」とむずむずすることが何度もあった。どういうことなんだろう……やっぱキャラデザが繊細で難しかったのかしら。どういう理由なのか分からんのでうまいことダメ出し出来ないのだが、映像が完璧に乗り切ってない感じがしたので一応点数は様子見で。今後慣れてきたら普通に楽しめる可能性はありそう。 ダークシュナイダー役にきーやんを起用するというのはなるほど面白い采配。勝手に「どうせ子安あたりだろ」と思ってたので、容赦無く甲高いとこから出してくる谷山ボイスはちょっと予想外だったが面白い色付けになっている気がする。ヒロイン・ヨーコ役は楠木ともりで、「チェンソーマン」とは同タイミングでジャンプヒロイン当たりまくり。考えてみりゃ30年前のボクっ子かぁ。これも先駆け的存在だよねぇ。当時がっつり読んでたら性癖歪められてたかもしれねぇな。(今が歪んでないとは誰も言ってない) ○「最強陰陽師の異世界転生記」 3 そろそろ挫けそう、っつうか多分挫けてる、13なろう目。不吉な数字にふさわしい作品。 もうお約束の文句はいいでしょう。主人公のムカつき度数がかなり高めなので点数が低いです。そして今作の場合、いろいろ巡り巡って「異世界とは?」「転生とは?」という哲学のレベルにまで到達してる気がしますね。だってさ、「前世」が最強陰陽師なんですよ。「呪術」を使って敵を薙ぎ倒す魔法使いなわけですよ。ってことは、こいつって異世界転生する前から異世界にいるよね? 少なくとも、我々の住んでいるこの地球には、呪術で妖を操る陰陽師がいた時代は存在しないはずで(大丈夫だよね?)、数多のなろう作品が毎度掲げている「クソみたいな現代社会にグッバイ」な転生じゃないんですよ。異世界から異世界に移動した主人公。つまりはプレインズウォーカーですね。そういう物語でしかないので、「転生」という言葉にもあまり意味はないわけで。 そうして、「異世界」の概念もよく分からなくなるようなビッグサプライズな出だしの物語なのだから、さぞかし他とは違う斬新な物語を見せてくれるものだと思っていたら……いや、ごめん、思ってないです。ハナから期待なんかしてなかったです。でもまぁ、その「期待しない」という想定は裏切らず……あとはいつものやつじゃん。しかも、今回は「魔力がない落ちこぼれだと蔑まれたけど呪力があるから実は超ツエー」というよく分からないマウント。うん、まぁ、別に何を言おうと言ったもん勝ちの設定マウントなんだからもう止めはしないけど……その設定で推し進めようとするなら、せめて「魔力とは何か」「呪力とは何か」を説明する必要があるよね? その差がわからなければ「蔑まれている」意味もわからないし、この世界でマウント取れる意味も分からない。単に前世から持ってきたノウハウでマウントが取りたかっただけなら、別に「魔力が無い」設定いらないよね? 「魔力は普通ですが、裏技として別な体系に支えられた呪術というやつを自分なりに編み出しているのです」でいいよね。いちいち「蔑んでくれるやつ」を用意しないとマウント取りに行けないのは、完全になろう脳に支配されているからだよ。 挙句今度は「精霊術」という第3の尺度まで出てきたよ? ねぇ、この世界に働いている物理原則はどういうものなんだい? 主人公が「西洋のようなもの」と表現していたこの世界の文化設定だけど、魔力・呪力・精霊力が働くこの世界で、「科学」という体系が発達するとも思えないけど、なんで中世っぽい世界になってるんだい? あと、そもそも主人公はいつの時代の人間なんだい? 「西洋」って呼び方は多分江戸時代以降だと思うんだけど、「朝廷が」って言ってたよね。いや、そりゃ江戸時代にも朝廷がない訳じゃないが……まぁ、全部が全部「いや、この地球の話なんか一切してないですから」って言われりゃそれでおしまいなんだけど、知らん世界の人間が知らん世界に転生して知らんマウント取っても知らんよ。 もう、疲れたよパトラッシュ……。
○「久保さんは僕を許さない」 5 なろうの激流に押し流されてともすれば印象が薄くなりがちだが、その実がっつり生き残っている「お隣○○さん」シリーズ。今期も既に長瀞さんとタッグ状態であり、まだまだ尽きぬ有象無象が這い出してくるのである。 とはいえ、今作は○○さん側である久保さんには大した特殊設定は用意されておらず、むしろ主人公の方が特異体質という割と珍しいパターン。まぁ、阿波連さんの隣のあいつなんかもだいぶ特殊能力持ちっぽいところはあったが、あくまで隣のヒロインに合わせたが故の能力開花であり、今作のように主人公の性質に全のっかりのヒロインというのはあまり例が浮かばない。必死で思い出したら、一応「となりの関くん」は男の方に属性があったが……あれは横井さん主人公だよなぁ。ちなみに横井さんのCVも花澤香菜だったのは……単なる偶然。「○○さん」キャラでCV花澤香菜って何があったっけ、と思って確認したのだが、意外に該当作品がなく、全力で遡ったらなんと森田さんにたどり着くという。10年選手やん。 映像制作はPINE JAM。前クールの「Do It Yourself」で話題を呼んだ渋いながらも着実に実績を残せるスタジオであり、今作に置いても、グッと筆の数を増やして描き込んだ「がっつりヒロイン顔」の久保さんと、シンプルでギャグとの境目すら曖昧な普段のキャラデザがうまい具合に同居している。どうせ動きなんぞほとんどない作品なので画で説得力を持たせるというのは難しいかもしれないが、最終的に全弾を「ヒロインが可愛い」に費やすことができる構造だからこそ、潔くそこにつぎ込んでいくのは正しい判断だろう。こういう作品の「大した個性も持ち合わせてないナヨナヨ系男子」は嫌われることも多いのだが、少なくとも現時点で白石・久保間の関係にストレスは感じない。まぁ、一瞬「これもまたエロ漫画の開始数ページなのでは?!」と息巻いたが、そこまでいくこともなさそうなのでダラダラ見守っていけばいいんじゃなかろうか。例によって「出オチ感の強い設定だし、ここから広げられるんかい」という不安はつきまとうが……○○さん系作品はいっつもそう思いつつ、なんとなくクリアしてるのである。 ちなみに、そんな本編の評価と全然関係ないところでびっくりしたのは、オープニングの花澤香菜の歌ってる歌、作詞のところに藤村鼓乃美の名前がクレジットされていたこと。調べてみたらふつーに作詞家としての仕事でも結構な実績を残してるらしいのだが、全然知りませんでした。業界での生き残り方にも色々あるんやなぁ。
○「神たちに拾われた男2」 ― もうタイトル言われてもどれだかさっぱり思い出せなかったので、分かりやすいクソなろうタイトルでも別にいいや、という気がしますね。「スライム洗濯屋」でいいじゃん。 というわけで12なろう目。そして特に何もない無の作品の2期目なので、当然無である。現代日本にはたくさんの不思議があり、上がらない賃金やどこかに消える公金などの闇があるらしいが、多分最大の闇は「誰が求めてるかよく分からないアニメの2期が作られる理由」である。このアニメの2期を熱望してる層、私が観測できないダークネットとかに潜んでるんだろうか……。 とりあえず、一応思い出す目的で頑張って視聴はしてみたが、「イキり倒すクソ主人公もムカつくし、ヤレヤレ系も気持ち悪いが、腰の低い少年だからって別にプラス要素なにもないな……」という絶望的な事実を改めて認識するだけだった。これこそまさに、スローなライフを見守るだけのゲーム実況視聴と同じようなもんなんだろうか? それにしたって山も谷もないんだよなぁ。「神が出てくればどんな能力でもグレードアップできる!」っていう事実を伝えるための一発目のネタが「スライムで強化ガラスを作りました」なのがほんと意味わからん。大半の人間はそこに興味ないわ。「洗濯屋に押し入るチンピラ」ってなんやねん。本当に、何を焦点に見せたいシナリオなのか分からんのよ。いや、「2号店を出そう」っていう目標ができたみたいだが……これこそまさにどうぶつの森みたいなコミュニケーション拡大ゲームの文脈なんだろうなぁ……。 まぁ、こうして理解の及ばないものも頑張って視聴を続けることで新しい発見が……あるかなぁ。無い気がするなぁ……。まぁ、ヘイトが少ないので環境音としての機能はそこそこじゃないかな……。 ○「人間不信の冒険者たちが世界を救うようです」 3 ついでに問題児たちも異世界から来るそうですよ。来ないですか。そうですか。とにかく11なろう目。そして、ここまで溜めてきた分を吐き出すかのように、数作品分を一気に追放されるという追放贅沢パック。「追放系、人気あるよね! じゃぁパーティ全員がなんやかんやで前のパーティを追放された連中だけで固めたらもっと追放要素が高くなるよ!」て、アホの考えることですやん。 いやまぁ、太古の昔からアウトローってのは常に魅力を放つものであるし、「他では使えなかった連中を集めて最強チームを作るんだ!」ってのはスポーツ漫画なんかでも定番の鉄板設定ではあるのだが……タイトルにそれを掲げて出オチにしちゃった上に、チート要素が雑だから「不揃いで役に立たないと思われていたパーツも、組み合わせ次第で強くなるんだ!」みたいなカタルシスも特になさそう。最大の問題は、「人間不信の連中が集まって、パーティーを結成したぜ」って、既にその時点で語義矛盾を起こしてるってところだよ。「人間不信」を看板にするなら、その人格形成に覚悟を決めろよ。1話目で意気投合してんじゃねぇよ。これだと単に「たまたま職を失ったちょっとクセのあるやつが一箇所に集まった」っていうタイトルになるだけじゃん。さらに現段階じゃ主人公はクセすらないんだよ。単なる失職者なんだよ。 ほんで、アニメーションの方もそんな作品の底が割れているのかどうか、1話目からして大してやる気もなさそう。制作のGEEKTOYS+セブンって「へんすき」と同じ座組らしいのだが……画の力は期待できないよなぁ。セブン+いまざきいつきって、そもそもショートアニメの布陣なんだよなぁ。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |