最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いつの世も、人類は嫁姑問題で頭を悩ませるのだ、第16話。もう、完全に「あたしとお義母さん、どっちが大事なの?」って言ってるようなもんなのだが、こちらの旦那はお母さん一択でブレないのです。ちなみに、私ももしこの質問をされたらマザコンなので「ごめん、でも、これまでの人生の恩を考えたら、母を優先で考えてしまうんだ」と答えようと思っているんですが、いかんせん問い詰めてくれる相手がいません。 いろんなところがいろんな風に動きまくってて忙しない。ただ、前回あたりでようやく2期目の状況的基盤が整った感があったので、展開されている事象自体は分かりにくいということもない。世界は着実に戦火を大きくしつつあり、学園はもう全く機能しなくなってしまった(一応決闘はできるように人員が控えてくれてるところに意地を感じるが)。すでに一般生徒たちは世界の動きに翻弄されるばかりで、当然学園という小さな社会にも戦火の種が燻り、スペーシアンとアーシアンの関係性は悪化の一途。そんな中でそれぞれの野心を胸に、御三家連中はそれぞれに動いている。 分かりやすいのはシャディク。親父を表舞台から消し去り、混沌極める議会の筆頭に踊り出んといつも通りの裏工作を進めている。どうやらニカ姉は本当に用済みになってしまったみたいだが、ニカ姉が話してた取り巻きさんの1人が「元アーシアン」とのことで、シャディク組にもそれなりの正義というか、信念みたいなものが眠っていることも確認できた。あの子、最終的にシャディクと喧嘩別れ、というか「シャディクの非道な行いを一方的に嗜め、周りの連中からフクロにされて惨死しちゃう」みたいな未来が見える気がするんだけど大丈夫でしょうか? 主要メンバーの中でも鬼畜筆頭がシャディクさんだからなぁ……。 そして劇的な帰還を果たしたのが我らがグエルさん。どこをどうやって通常航路に乗ってコロニーまで帰還できたのかはよく分からんが、そりゃもう、一回りも二回りも大きく育った立派な男として弟のところまで戻ってきたよ。弟さん、ただでさえ疲労困憊だったところにおばけが帰ってきたもんだからひっくり返っちゃったけど、以前よりもぐっと兄弟仲は近づいた感がありますね。そりゃまぁ、親父さんがああなってしまった上に、団結しないと会社が危ない状態ともなればね……ここからのグエル先輩の復帰劇は期待してしまうが、どんだけ弟さんとうまく行っても「実は、親父殺したの俺なんだ……」は絶対どっかで言わないといけないことなので(グエルの性格を考えると、飲み込んだまま弟とは向き合えないだろう)、その時に弟さんがどう反応するかが勝負の分かれ目。普通に考えたら、許せないところだしなぁ……どんだけ緊急事態だったか、伝わればいいのだが……。 そして意外な方向に動いたのが相変わらずふわふわしてやがるエラン。決闘も婚姻もあんまし意味がなくなっちゃったもんで、もう面倒な搦め手はやめにして直接エアリアル強奪しちゃえばよくね? ってんで盗みに入るも、残念ながらエアリアル(という名のエリクト)によって入店拒否。そのあまりの拒否っぷりに衝撃を受けていたが、なるほど、4号は受け入れられてたんだっけ。ちゃんとおねーちゃん目線でスレッタにあだなす者か否かを判断した上で乗せてるとすると……やべぇ、エアリアルの「家族」具合が尋常じゃねぇな。これ、もう過去のガンダム史の中でも筆頭のエグさを誇る特殊機体になってしまった気が……。エランくん、そろそろ5号の出番も終わりですかね……。 そして混迷する事態の中を奔走し続けるのはミオリネ嬢である。今回は無事に地球寮へと帰還し、他のメンバーとの交流も深めて社長としての信頼回復。クサクサしていたご本人のメンタルも多少は良い方向に向かったかと思われたが……そこに現れる非道の仮面。能登ボイスは地獄のサインである。せっかくスレッタとの関係性も修復できたと思ったのに……いや、でもスレッタがあの調子のままでは、根本的に関係性を修復するのは不可能だよなぁ。結局トマトぐちゃぁが「良いか悪いか」という議論に答えは無い平行線だったので、そこに答えを出したミオリネの「正しい行いをしたからと言って笑っていいわけではない」という言説は非常に良い提示だったと思う。一旦スレッタに対して「間違ったことをしたわけじゃない」と言い含めておきつつ、「ただし、ことの良し悪しを判断するための別な尺度・基準も存在するのだから、もう少し自分で考えてみたら?」というのが、おそらく情操教育の正しい一歩。そこでスレッタが「ミオリネさんが言うなら、もしかして答えを簡単に出してはいけないことなのかも」と思い直してくれれば一気に方向修正出来たかもしれないのだが……無理でしたね。「魔女」の呪いはまだまだ根深い。 義母と嫁の戦いは、まだまだ続くのである。
PR ハッピーゴールデンウィーク! というわけで映画を観に、いくよ! 実は4月の映画ラッシュの際に当然その分だけ予告編を繰り返し見る羽目になり、この連休は割と気になってる作品があるんですよ。まぁ、連休中かどうかは別として、少なくともあと1本は間違いなく観に行きます。もう1本もなんとなく観たいと思ってるんですが、劇場がめっちゃ混んでるのでちょっと様子見(と書いた時点でなんとなくどの作品かは察せる気がするが)。 で、そんな記念すべき連休最初の1本がこちらの作品なわけですが……なんと、私にしては珍しく(厳密な意味での)アニメではない作品です。普段外画とかさっぱり観ない人間なんですが、こちらの作品ならまぁ、……観ておいた方がいいかな、と。いうて古参のファンだという自覚はありますし、原作については正直派生ものまでは全然追いかけられてないですが、本編への愛着だったら負けてない自負はありますので。せっかくのこんな謎作品、観といた方がいいじゃないですか。何故これを最初の1本に選んだかというと……「頑張って観に行こうと思わないと観に行けないくらいの作品だと思ったから」です。正直、あんまり期待してなかったというか、面白くなくても耐えられる精神的にゆとりのあるタイミングに観ておきたかったんですよ。 そんで、観終わった後に困惑して普段はあんまりやらないのにちょっと感想ツイートとか漁ってしまったんですが、まぁ綺麗に賛否両方が出てる作品ですね。折り返し前に私の意見を端的にまとめておきますと、僕は、つまらなかったと思います!! なんなんでしょうね、これ。
<というわけでここからはネタバレ含みで行くかもしれないです>
あそこまで騒いでたら、その間に息子さんは落ち着きを取り戻すもんじゃないですかね? 第5話。いや……若いっていいよね。 急に下世話な話から入ってしまいましたが、あんまり記事立てするタイミングがなかったのでなんとなくあげときます。というのも、新番チェックの時にも書いたのだが、本作は期間限定無料配信の時にちょっとだけ読んでいたので、既読の部分に関してはなんとなくで処理してたのよね。今週放送分あたりからいよいよ知らない話に入ってきたので、色々と気になる要素も増えてきたというわけで。 ちなみに、今作は今季放送アニメの中ではかなりハイクオリティな方である。これは完全に感覚だけの話なので色々と嘘まじりの話だが、ここ最近、アニメって格差がどんどん大きくなっている気がして、「良いアニメ」と言われるものは本当に予算がじゃぶじゃぶ注ぎ込まれた超クオリティを実現できるが、ショボいアニメは「ほんとに今は令和か?」と思うような、やっつけ仕事の極みで放送されるものが少なくない。その中間の「可もなく不可もなく」みたいな帯域が減ってる気がするんよね。ほんで、今作は間違いなくその区分での「ハイクオリティ」の方に入り、1枚1枚の絵の力がかなり高い、恵まれた作品になっている。 そうして世界がガッツリ構築されているおかげで、本作の持つ独特の味わいというものがアニメになってより際立っているように感じる。今作最大の特徴はなんと言っても全く捉え所のない2点構造。大雑把に壁の「内」と「外」という認識なのだが、この内外がほんとにシームレスにサクサク繋げて放送されているのに、その接続は一切語られないおかげで色々と妄想も捗るし、不穏感が倍増している。また、今回の話をみていて改めて認識したのは、「過去の文明が滅びた気がするけど、今はまだ大人たちがその文明の記憶を持っている程度には直近の時間」というのも実に際どい設定で、ちょっとでも配分や描写を誤れば矛盾が生じて破綻してしまいそうなお話である。もちろん、現時点ではこれが本当に「成立して」いるのかどうかも知る術はないが、よくある「人類が滅びてウン千年後……」みたいな設定ではないので、いろんなところに新鮮な刺激が転がっている。 また、そうして失われた「先史文明」というものを必要以上に神聖視していないというのも妙なリアリティがあり、文明が失われたはずの「外」の連中の方がよっぽど下世話で世俗的な生活を送っており、文字通りの純粋培養で育てられた「内」の子供たちの方が「音楽に合わせてただ踊る」「石を持ち上げることで力を誇示する」といったよっぽど前時代的な動きをしているのが面白い。この辺りの描写を挟んで、最終的にこの「壁の内外」がどのように融合していくのかが見せ場になるのだろう。 ただ、そうして「途方も無いことをやっとる……」と感じれば感じるほどに、このアニメを追いかけることの心理的負担が大きくなっていく。だって、完結しないんだよね……原作終わってないしね……。極端な例えだが、例えば「火の鳥」の望郷編とか未来編とかの結末を知らない状態で「これから半分だけアニメにして放送します」と言われて観たいかどうか。「流石に完結してから観た方がいいな……」ってならない? わたしゃそういう気分で今作を観ているんですわ。 ……完結してから観た方がいいんだけどな……。
まーた双葉はんが面倒な子守り任されてはる……第4話。生田輝とかいう、「関西の高貴な御身分のお嬢の面倒見なきゃいけない声優」なんなの。 まぁ、単に関西弁ネイティブ声優ってある程度限られるからだろうけども……というわけでAパートは関西エルフの来訪である。前回ちょっと顔見せしてくれていたが、ヒロミミ様ことヨルデさん、これがもう、本当にいい釘キャラでね……声優・釘宮理恵、すでにレジェンドの名をほしいままにする生きた奇跡には違いないが、最近はベテランもベテランになり、安定した配役が増えて後進を見守る役が増えてきた。そうした状況下でのヨルデのとことんまで可愛い関西弁キャラ、久しぶりなもんで刺さる刺さる。今作最大の売りは「良すぎるあみっけキャラ」であるエルダなわけだが、良すぎるあみっけと良すぎるくぎゅうの化学反応は、いつの時代だって綺羅星のごとき輝きを持つのである。またヨルデのキャラがぎゃんぎゃんに飛ばすけたたましい役なもんだから、どこか引いたところから声を出すエルダさんの発声の良さがいっそう引き立つという実に良い配置。このトーン、この音量できちっと「いい声」になって、なおかつすごく聞きやすいっていうのは声優・小清水亜美の熟練の技ですよ。元々通る声質だってのもあるけどね。 中の人の話ばかりになってしまうのはいつものことなんだけど、大丈夫、今作はそうしてのんびりした空気でキャラを愛でているだけで問題なく成立するので。くちゃっとしたデフォルメになるとエルダも小糸も可愛いわけだが、当然元からくちゃっとしたヨルデはさらに可愛い。ちょい黒めの肌のダーク寄りなエルフであるヨルデが涙目になってくちゃくちゃしてる様子、本当に可愛い。また、巫女である向日葵との関係性がヒルダ×小糸の関係と似ているようでちょっと違っていて、それぞれのペアの個性が出ているのも良い雰囲気である。まぁ、こんだけ長生きで情報網もちゃんとしてるエルフ2人が未だに○×で真剣に争ってた部分だけは意味が分からんが……こいつら、基本的に大馬鹿なんかな? でもエルダは年相応に経験も積んで賢い部分はあるはずなんだよねぇ。ヨルデの方だって、精神性は子供っぽいが、その分エルダと違って外で活発に活動してるはずだから、その分様々な情報に触れる機会も多いはずなのだが……エルフ、基本的に刹那主義で楽しいことしか考えてない可能性があるな? 2人の年齢が600歳ちょいということで生まれは1400年くらいということになるが、召喚されたのが江戸期前ということなので、この世界での経験は400年くらい。ヨルデが秀吉に召喚されたということは、厳密には江戸幕府の設立よりちょい前やね。つまり関ヶ原以前の「戦国」か、ある程度秀吉が全国を統治していたくらいの時期なんだろうか。同じタイミングで秀吉と家康が異世界召喚を試み、エルフを手に入れていたという事実、なかなかに不穏で裏がありそうなのだが……まぁ、まさか召喚した結果得られたのがこんなポンコツ2人だとは思わんよな……その当時の殺伐とした状況下で、2人のコミュ障エルフがどのように生き抜いてきたかが描かれる機会はあるんでしょうかね。 通勤通学にかかる時間は短いに越したことはないですからね、第4話。まぁ、だからとて毎日命懸けで通うのは勘弁してほしいけども……。 サブタイトルの意味を調べたら「頭巾ばかりでは僧侶は出来ぬ」とのことで、「衣装ばかりを取り繕ったところでそのものにはなれない」、「馬子にも衣装」の逆パターンみたいなもの、という解説があった(あんま逆ではない気もするが)。今回のお話と直接関係があるかどうかはちょい微妙なところだが、「お嫁さん」という言葉にとらわれてどうにも気になってしまっていたチセに対し、「別に何かやったらお嫁さんになれるってわけでもないんだよ」と諭しているのかもしれない。まぁ、「題名だけでは嫁にはならぬ」かもしれませんけども。 というわけで、前回いきなり霧の中に引き摺り込まれたもんだから「まーたチセさんが大変なことになってしまった」と思っていたら、全然大変ではないところに偶然迷い込んだだけだった。自宅の近所でちょっと油断するだけで異界に迷い込んじゃうあたり、立地が問題なのかチセの体質の問題なのか……多分どっちも問題なんだろうな。時間も空間も超越した変なフィールドで待ち受けていたのは、なんとエリアスの「師匠」(?)筋にあたる不思議な魔法使い。ラハブと名乗ったその女性は、エリアスだけじゃなくリンデルにとっても師匠筋に当たるということで、そりゃもう大変な年齢ということになっちゃうんだろうけど、この世界はもはや年齢が云々とかあまり問題じゃないので、見るべきは容姿ではなくて纏っている雰囲気そのものだろうか。なるほど、泰然としたその様子は確かに大物感が出ている。しかし彼女が別に何かすげぇことを成し遂げたというわけではなく、ただ付き纏ってきたエリアスが過去に彼女を真似ることで「人間になる」第一歩を踏み出していたという。我々視聴者やチセから見たら出会った直後からエリアスはそこそこ完成していたように見えたわけだが、なるほどその概形を完成させたのがこのラハブだったということらしい。どう見ても悪人には見えない彼女の下で「真似る」ことを続けたおかげで、エリアスはあの通り理知的で節度を持った「社会規範」を手にいれることが出来た。そういう意味では本当に「師匠」というよりも親代わりと言ってしまっていいのかもしれない。 ただ、彼女はあまり教えるのが上手くないと自認しているようで、単に一緒に暮らして、エリアスの知的欲求を満たしただけでは「教育」は終わらない。その後のエリアスがどれほどチセに影響を受けたかを考えれば、なるほど別なスタンスからの「人間の先生」が必要だったのは間違いなさそうだ。どちらもエリアスにとっては「先生」と言えるが、チセはその上でエリアスの教え子でもあり、また、「お嫁さん」でもあり。この「お嫁さん」の概念もラハブが教えたものだったわけだが、さて、エリアスさんはどこまでその辺を理解してチセとの関係にその言葉を使っているのかな? まぁ、嫁がいない僕にはより一層分からない世界ですけどね? Bパートはヤベェ「裏道」を通ってふたたびカレッジへ。やっぱりこっちにはたくさんの人がいるせいで色々と不穏なことも起こっているようだが、その詳細は今のところさっぱり分からない。来週あたりからぼちぼち事態が動き出しますかねぇ。
今期は「役者アニメ」が2本並んでるんやな、第3話。まぁ、全くその方向性は異なっているわけだが……どちらも「微妙に不穏」っていうのが共通点なので、つまり芸能界ってやっぱクソだわ(過激派)。 描かれているドラマは明確なのに、これが「何アニメ」なのかと問われるとどうにも応えにくい不思議な展開。多分大枠のカテゴライズとしては「サスペンス」が一番近いんだろうけど、要所でギャグを挟んでいくし、それだけを中心線に置いてないので純然たるサスペンスとも言い難い。今期はゴリゴリにそっち要素だけしかない「マイホームヒーロー」なんかもあるので、やはり異物感がある。となると、実は今作の看板として一番正しいのは「お仕事アニメ」なんじゃないかという気もしてくる。「芸能界」というジャンルをここまで幅広く、節操なしに扱っている作品も珍しく、近いコンセプトで言えばアイドル業界のセックス&バイオレンス(?)もまるっと飲み込んでしまった「アイドリッシュセブン」が近いような気もするが、多分似てるって言ったらどっちのファンからも微妙な顔されそうだし、実際あんまり似てないのよ。やっぱり、どこか奇妙なリアルさで迫っている「芸能界全般お仕事アニメ」というのが正しい気がする。つまりはP.A.WORKSが作……らなそうだなぁ。 まぁ、そんな不思議な方向にじわじわと足を伸ばしている作品だが、一応メインのサスペンス要素は確実に進行し、アクアの狙う途方も無い復讐劇も、ちょっとご都合主義な感じで進んではいる。ただ、正直そっちのサスペンス要素に関しては「どうせ原作未完なんだろ?」というメタい認識があるのであんまりこのアニメで片がつくとは思ってないから期待はしてない。そうなると、あとは今作で見るべきはアクアが振り回される芸能界という業界のヘンテコな世界を描くことくらいだろうか。有馬かなという心強い(?)仲間も加わり、ここからわがまま勝手にアクアが暴れ回ってくれることを期待したい。でも、アクアって本人も言ってたけど「幼少期は神童だったけど大きくなったら転生者のアドが活かせないからただの人」なんだよな。暴れ回ることができるのかしら?
今期はいい猫アニメが多いな……第4話。このアニメを見て「猫アニメ」でくくるのは明らかにおかしいけど気にしない。 先週からの印象がずっと続いてるだけなんで別に新しく触れることはあんま無いんだけど、やっぱこの作品の空気はとても好き。なんかね、すごくいい意味で間が抜けている。「マヌケだなぁ」っていう好印象ってなんか珍しい。一応「青春ラブコメ」にカテゴライズされる作品だと思うのだけど、このふわっとした感じがずっと続いてるだけでも不思議と見られちゃうっていうあたり、どっちかというとゆるふわの日常系に近い摂取の仕方かも。 Aパート、聡介と演劇部の関係にまずは決着。今作の大事なほんわか要因の1つに「基本的に悪人がいない」ってのがあると思っていて、例えばちょっと腹黒要素があるクラスメイトの江頭さんも別に他者を害そうとして行動しているわけじゃないし、彼女なりの生き様というか、「理由」があって動いているのが分かるので決して嫌なやつには見えない。ちょっと雰囲気が飛んでる演劇部の部長も同じで、聡介から見たら触れたくない過去に呼び戻そうとズケズケ踏み込んでくる空気読めない奴ではあったんだけど、だからって必要以上に干渉して迷惑をかける方向に進むわけではないし、今回の美津未との交流もそれなりに距離感を図りながら、程よいところまでの勧誘にとどめてくれている。何より、きっぱりと美津未から断りの報告が入った時にはあっさりと引いてくれてもいる。彼は別に聡介の周りにトラブルを起こそうという人物ではなく、そのおかげで美津未・聡介の関係性がさらに一歩進むことになったわけだ。なんか最近「体育の授業でボールが顔面に当たって保健室に行く女子」を立て続けに見た気もするが、そうしてこっそりと友好を深めていく2人の関係性を見ているだけでも幸せである。こういう「男目線で見てもいい奴だと分かる男キャラ」は安心するわね。 Bパート、美津未とちょっとカツカツな高嶺先輩のお話。ここでは高嶺先輩というだいぶ極まっちゃった人の方にスポットが当たってるようにも見えるが、そんなちょっとした奇人の目を通して、最終的には美津未という主人公の特異性を示すエピソードになっている。あんな性格なのに「地元の神童」として成績はそれなりに良いというギャップがあるんだかないんだかよく分からない美津未。都会のリズムに揉まれてちょいとまごつくこともあるが、優しい隣人たちに恵まれ、いつの間にやらこの街の空気にも馴染んできている様子。そんな彼女の周りに流れる独特の時間を、さらに「独自の時間」を持つ高嶺先輩目線から観察することにより、主人公の強さをより堅固なものに仕立てている。単なる天然ほわほわ女子というだけではない美津未の珍妙なリズム。これが許されるというだけで、それはもう善い世界なのである。 そんな彼女がちょっとぎこちなくも楽しく踊るオープニングも実に良いですよね。まぁ、「絶対にTikTokで流行らしたるねん」みたいな強い意志は感じるが。実際に流行ってるかどうかは、おっちゃんTikTokなんかやってないから知らない。
具現化系能力者……なのか? 第3話。ある程度は想定して筋を追ってるはずなのに、常にやや斜め上に飛ばすこの脚本、絶妙。 当然、視聴者の興味は「静香とは何者なのか」に集中しており、前回までのお話で一旦は「霊的な何か?」「とりあえずここなにしか見えないイマジナリー存在であることは確定」というくらいで認識されていたと思うのだが、そんなぼんやりした「共通認識」をいきなりぶち抜く展開となり、文字通り「舞台に上がる」展開へ。これもう、完全に能力バトルものの文脈に乗りましたね。 まだ詳細は分からないので勝手な妄想で書いていくが、謎を解く鍵は「センス」というターム。ここでは「スタンド」や「念」と同じように個人に与えられた能力を表す用語であると捉えられるだろう。現状で「センス」に関わる手がかりはいくつか提示されていると思われるが、まず1つは「舞台の上」だと認識された場所で発動する能力であるということ。これは別に物理的な「舞台」である必要はなく、あくまでも彼女たちが「舞台」であると認識すれば成立するため、例えば1話目に静香が演技した駅前や、今回ここなと静香がデュエットした屋外なども「舞台」に含まれる。この「舞台」を外部から定義する要因としては、例の「なんかよくわかんないけどぬるぬるになる動画」が挙げられる。あの作画状態になったパートは確実に「舞台」であると認識される異空間である。 そして今回顕著だったのは「目の光」。舞台少女たちが「センス」を発動する際には、その眼に光が宿る。光を発している間は常にセンスが起動していることを示しており、それがわかりやすいのがカトリナの能力。彼女の能力は「極限までの集中力の向上」というやや微妙なもの(?)だが、シンプルにして役者向きの分かりやすい「強化系」能力。第1話と今回はどちらも長期間にわたり発動状態が維持されており、その際には彼女がゾーンに入るため、周りの時が止まるザ・ワールドのようなエフェクトが発動する場合もある。弱点は、「ちょっとしたことで破られるとリカバリできない」という脆弱性。 そのほか、今回明確に示されたのはぱんだの能力で、彼女が発動する能力は「観客の心を読み、その要望に応えられる」というもの。これはこれで凄まじいが、強化系能力ではないので舞台役者としての強度を上げるために使うのにはコツが要りそうな能力だ。ざっと確認したところ、2話では八恵も舞台上でセンスを発動しており、その際の演出は「後光が差し、天使のような羽根が生える」という激烈なもの。そこに引き込まれたここなが彼女の演技プランに巻き込まれたことを考えると、純粋に観客を引き込む圧倒的カリスマ、「役者としてのオーラ」みたいな能力なのではないかと思われる。他にも副主宰は他者を観察する際に目が光っているので、もしかしたら「他者のセンスを見抜く分析系センス」とかも存在しているのかもしれない(これは厳密には舞台上で発動してないが)。 そうして複数の「センス」が入り乱れる舞台上、問題は我らが主人公・ここなのセンスがどのような能力かという部分。彼女のセンスを考える上で、静香の存在は無視できない。特徴的なのはここなのセンス発動時に輝くのは右目のみであり、同時に静香の左目のみが輝いて「2人ほぼ同時に」センスが発動したという部分。これは「2人で1つ」という示唆なのか、それとも「半人前×2」というニュアンスなのかは微妙なところだが、ここなのセンス発動のタイミングに何か不充分な要素があったとは考えづらいので、あくまで静香の存在が「ここなと共にあること」の示唆なのだろう。2人の具体的な「能力」がなんなのかはまだ明文化できる状態ではないが、「ここな」自身の半身での能力は圧倒的な舞台勘というか、他の役者との呼吸の合わせ方、もしかしたら八恵の演技プランをそのままパクった前回の成り行きすらもここなの能力の一部かもしれない。これまで、ここなはおそらく憧れの静香の演技プランを「借りる」際にセンスが発動していたのではないだろうか。 そして静香の「センス」。これが「自身の具現化」であるとするなら、やはり静香は静香として1人で成立する存在なのだ。間違いなく皆に見える形で、しかもあれだけ強引に舞台に食い込んできたということは、多少現実の認識を捻じ曲げながらでもこの世に「顕現」する静香の能力。世界そのものを歪める特質系と言ったほうがいいのかもしれない。少なくとも「ここなが静香を具現化し、その静香がさらに能力を持つ」などという重たい設定ではないだろう。流石にそれはどこぞの奇術師に「メモリの無駄遣い」って言われて終わりだろうし。まぁ、「位置を入れ替えるゴリラを生み出す具現化系」なんてのもいたので、意外にメモリの使い方は幅広いかもしれないが。 ……ここまで書いて「俺は何を書いてるんだろう……」って冷静になったので一旦終わりにします。来週、このアニメはどこにいくんだろう。
こっちもいい猫作品だぁ……第3話。猫にリードつけて散歩する人、たま〜に見かけるけど、あれって猫的にはどうなんでしょうね。まぁ、猫側も好きだからやってるんだろうけどさ。 さて、正直1話目時点ではどんなアニメになるかがよく分かってなかった今作。2話目でさっさと天文台のことが学校側にバレ、そこから2人がどこへ流れ着くのかと思ったら、まさかの天文部アニメへとコマを進めた。天文を扱うのは「恋する小惑星」ぶりであるが、別に宇宙に行ったりすることは目的ではなく、あくまでも写真撮影が中心となるお話のようである。いきなりバンバン専門用語が出てくるし、「ISO感度」なんて言葉が出てきても素人には「あぁ! あの『あさかんど』の時の!」くらいの印象しか持てませんよ(確実に別な何かで素人ではないな?) でも、そうしてよく分からない分野に話が進んでいるにも関わらず、特に置いてかれてる感覚はないし、むしろゆっくりと流れていく空気が肌に合って至極観やすい作品になっている気がしている。今回はサブキャラとして戸松ボイスの白髪先輩が登場したが、彼女のキャラもなんだか不思議な魅力があり、登場1話目から「もう、この子見てるだけでも割と楽しそう」と思えるようになった。登場時は謎のゲーセン娘、そこからつっけんどんなコミュ障人間なのかと思わせといて、いつの間にやら具体的な写真技術を教えてくれるいい人になってるし、きちんと部員会議に付き合ってくれてるし、なんか先生に対して妙な視線送ってるし、志摩リンばりの1人キャンプ始めるし、挙句に最後はLINE通話で妙に可愛いとこまで見せてくれるし。1話でこんだけコロコロと印象が変わり、最終的にいい具合に収まるキャラってのも珍しい。 そんな先輩が中心にいたおかげで、すっかりアニメとしては「天文写真アニメ」っぽい雰囲気に。1話目で「不眠をテーマにしてるなら共感度が高いからちょっと好き」みたいな話をしていた身としては「これ、もう2人の不眠要素あんまり関係ないな……」って思ってたのに、最後はきちんと「みんなで夜更かし」に意味がある着地を見せるあたりにこだわりを感じるし、このタイトルを掲げているからには、やっぱりみんなでよふかしの歌なのだろう。そういや戸松はこれでよふかし2連続出演か。夜更かし声優の称号をあげよう。
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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