最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「虚構推理 Season2」 ― こちらは2年ぶりの2期目。そうかぁ、ギリギリコロナスタートくらいのタイミングでの作品かぁ。もう、時間感覚がバグってるからもっと前だと思ってたわ。 1期は大して印象のなかった作品で、多分アニメとしての食い合わせの悪さは相変わらずだと思うのだが、久しぶりにその概形を見るに、このごった煮感というか、無茶苦茶さはむしろ美味しいかも、と思わないでもない。当初の見方は割と一方的だったかな、という思考修正を……するかどうかちょっと迷っている。 1期の際に想定していた作品コンセプトとしては「探偵は常に都合のいい手がかりを集めて解答を提示するものであるなら、その極致として『探偵が嘘だと分かっている真相でも、やろうと思えば真実にできるのではないか』という探偵デザインが成立する」という挑戦がある。まぁ、実際にそれをやろうという意識もあるんだろうが、もしかしたらことの発端はそんな御大層な志などではなく、単に「人ならざるものを相手にもそれなりにミステリっぽいことがやりたい」だったのかもしれない。相手がバケモンで人の理屈が通じない状態で、いざとなったらチート無敵の主人公が腕力で相手をねじ伏せにはいくのだが、その前段階として一通り、妖怪の類もロジックでねじ伏せられたら面白いんじゃね? というくらいの思いつき。むしろそっちの方がアニメの原作としては真っ当な志かもしれない。 そうして「なんか変な絵面」を優先させる作劇になるとすれば、一応アニメにする意義も生まれるのだろうか。ただ、やっぱりそのごった煮的な雰囲気がどうにもチグハグというか、明らかに混ぜられないものを混ぜてるような違和感が先に立つのは今期も変わりそうもない。やっぱり、「本職のロジック展開」にするときだけ明らかに空気が変わるんだよな。せっかく幽霊連中に嘘ロジックを突きつけて納得させようという「無茶な」展開になっているのに、それに反論してくる幽霊がクッソ冷静なんよ。「こういう無茶なことがあったやで」と報告したら「はえー、そうなんかー」で納得しちゃった方がバランスがいいはずなのだが、そこは「推理」というベースを崩すわけにはいかず、全ての登場人物がきっちりミステリ的な「詰め」を意識した会話をしてしまう。「このルートはまだ埋めてませんよね?」「こっちのルートの推理はダメなんですか?」と。まぁ、ミステリ書きとしては当然の処置だし、そこをごまかしたら作品は成立しなくなるんだろうが……なんか、本筋に虚飾を施したような作品デザインが明け透けになってしまい、微妙に気持ちが悪いんだよな。この二重人格みたいな構造には最後まで慣れないんやろなぁ。 ま、1期時点で「とりあえずおひいさまの下ネタトークを聞いてればいいんじゃないかな」という一抹の真理には辿り着いてるので、今回もそれでいいと思います。
PR ○「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」 4 どっかで見たことがあるタイトルだとは思うがこれが何なのかと聞かれると全く分からない。そんな不思議な作品。調べてみるとゲーム原作で、「英雄伝説」シリーズのうちの1本と言われているのだが……「英雄伝説シリーズ」と言われてもなおピンとこない。とりあえずプレイしたことはないし、プレイされてるのを見たこともない。シリーズはコンスタントにリリースされているらしいのだが……なんでこんなに知らないんだろう。その上で、なんでなんとなく名前は聞いたことがあった気がしたんだろう。謎である。 そして、今作「閃の軌跡」はシリーズ中では2013年発売作品とのこと。とにかくクソ長くてシリーズも多い作品のうちの1本ってことなのだが、あれですかね、「テイルズ」シリーズのうち1本だけ抜き取ってアニメ化するのと同じ感じだと思えばいいんでしょうかね? まる10年を経てのアニメ化ということで、スパンこそ違えど前クールの「聖剣伝説」に近いアニメ化プロジェクトとも言えるんじゃなかろうか。その心はすなわち、「なんで今更?」である。いや、きちんと望んでいたファンがいるのなら何年経とうとアニメ化してくれて構わないんだけども……もしファンが望んでいたなら、この作画クオリティは可哀想じゃないかな……。「聖剣」もそうだったけどさぁ、「満を辞して」ならそれなりに応えられる体制でアニメ作りしてくれよ。新規ファンも捕まえられないアニメ化になんの意味があるのよ。 ストーリー自体は本当に「長いお話のどっか一部」感があるので1話目だけで何かが判断できるとは思わんのだが、どんな展開になるにせよ、この作画では満足できるものが出てくるとは思えない。制作はタツノコプロ。どうにも古臭く、原作が発売された時代よりもさらに逆行してゼロ年代初頭くらいのイメージである。ハクション大魔王やヤッターマンならこれでも問題ないんだけどさ……。ちょいと不憫ですよね。まさにそうした作品らしく、三下連中のくだらない会話パートとかでチープさが味わいになってるのはなんとも皮肉である。
これも……なろうではないですね。こういうラノベはうっかりすると間違えそうになるので怖い。 一応確認しておくと、今回は「シリーズ第4期の、分割2クール後半戦」という位置付け。これまで基本的に1クールずつでやってたんだから今回も別に第4期/第5期でよくない? とは思わんでもないが、まぁ、こんだけ内容がシームレスにつながってて一括りの話になってたらクレジットを分けるのも変だという判断なのだろう。実際、再開一発目となる12話目もいきなりの鉄火場からスタートしており、合間の休止期間などなかったかのような扱いである。そんだけ続けてやりたかった話でも、やはり現代アニメ事情だと準備期間が必要なのは痛し痒しと言ったところ。まぁ、無理に走り切ろうとして破綻してしまったら元も子もないですからね。 てなわけで、ちゃんと準備しただけの結果を伴う出来になっている。1クール目から既にベテランアニメの貫禄を感じさせる出来だったが、J.C.STAFFのベテラン勢も遠慮なく突っ込み、とにかく古き良きラノベの熱き超獣バトルを画で見せてくれる。まぁ、モンスターがCGになっちゃってるのでそこんとこを薄っぺらいと思う人もいるかもしれないが、さすがにこんだけの特大モンスターともなると手書きで届く努力にも限界はあるだろう。今作の場合は別にサボるためのCG描写にはなっていないし、それ以外のキャラ作画でしっかりけじめをつけてくれているので文句は出にくいはず。ほんと、いつの間にやら超絶バトルが似合うだけの大看板作品にはなってるんだよなぁ。みんなしてレベルアップしてるから、戦闘が派手になるのは必然だけども……このまま進んだら、第8期くらいではどうなっちゃうんでしょうね(そんなにやるんかい)。 前クールのタイミングで愚痴ってたのは「ダンジョンの中の話がメインになっちゃってるから紐神様の出番が減って作品最大の魅力がなくなっている」って話だが、よくよく考えてみれば、ダンジョン内であれだけ悪戦苦闘して、さらには人魚を拾ったりなんだりと話がせせこましくならずに奥に掘り下げられている様子を見ると、これってまさにタイトルの通りの展開になってるんだよな。そうか、今作はダンジョンに(色んな意味での)出会いを求める作品だったのか。まぁ、間違っているだろうな。みんなして死にかけとるしな。 どっちかというと、問題なのはヘスティアの活躍減少とかいう話よりも、そうしてパーティーが固まった状態でドタバタしつつ、さらにシリーズを経るごとにパーティーメンバーがどんどん増えているため、1人1人の活躍にスポットが当てにくく、十把一絡げの処理になってしまうという部分かもしれない。でも、パーティーって固まって動くのが基本なんだからどうしようもないよな。個別に活躍の機会を作ろうなんて、麦わらの一味でも無理な話よ。こんだけの大所帯になってんのによりによって司令官ポジション任されてプレッシャーに負けそうなリリすけがかわいそうだわ。元々何の後ろ盾もない単なる貧民の子供やろがい。
○「REVENGER」 5 「東京リベンジャーズ」を放送しているタイミングで「リベンジャー」というタイトルの新作アニメが始まった。このようにして、包含関係にあるタイトルの作品が同時に放送されるなんてぇのは史上初の出来事じゃなかろうか。……と思ったが、もしかしたら「C」や「K」を放送してた時は同様の現象が起こってた可能性も充分にあり得るから何とも言えません。「アニメタイトル古今東西」だとこの2タイトルがジョーカーすぎる。 閑話休題、そんな中で始まりました時代劇風アニメ。もう、この際偏見たんまりで書いてしまうが、基本的に時代劇アニメってのは成功しない。時代がどこだろうと、なんかパッとしない。これはもう、好きとか嫌いとかじゃなくて統計的に(?)明らかな事実で、最近でも結局「一番光れ!」が期待感の割にはノリきれなかったし、「擾乱」もパッとせず。どうにもお侍さんのお話となるとアニメは相性が悪いようで、個人的に「時代もので面白かったアニメ」を探そうとすると、下手したら「さらい屋五葉」まで遡る可能性もある(あれもお侍アニメかと言われたら微妙だが)。あ、時代を問わなければ「アンゴルモア」は割と良かったかもしれんけど、あれを「時代劇」とは言わんよな。 なんで時代劇がパッとしないのか、その理由は正直分からん。今作を見てて「画面の暗さがいまいちウケない理由の1つだったりしないか?」とかも思ったけど、それだけで全作品が否定されるとも思わんし。まぁ、結局時代劇って「時代劇らしくしよう」という意識が強く働くせいで、他の要素で面白みを足しにくいのかもしれません。 そんな茨の道にわざわざ踏み込んでくる恐れ知らずのオリジナルアニメがこちらなわけだが、一応の期待感があるのは脚本に虚淵玄というニトロプラスが担ぎ上げているという部分だろうか。個人的には特に虚淵玄に信頼を置いているというほどではないのだが、最低限、「成立する」シナリオには仕上げてくれるだろうから、単に「時代劇っぽさ」だけで満足するようなずぼらはしないはずだ。制作は亜細亜堂ということで最近だと割と打率高めで良い仕事をしてくれるスタジオでもある。実際、1話目はちゃんと時代劇の雰囲気を発揮しつつ、チャンバラシーンもシャープに描けていたし、虚淵成分強めの鬱々ストーリーをなるべくドラマティックに盛り立てる演出部分も出来ている。「結局時代劇だから」というネガティブな先入観があるので一応の様子見はしておくが、ここから何かを爆裂させてくれる可能性は残されているだろう。というか爆裂してくれ。 ちなみに女の子があんまり可愛くないのは減点材料である。まぁ、女の子メインの作品じゃないから別にいいんだけども……チームの一員である糸使いのロリは別にいいんだけど、主人公の許嫁が可愛くなかったのが惜しいのだ。まぁ、死んじゃったんですけどね。
○「便利屋斎藤さん、異世界に行く」 6 10なろう目。……と見せかけて実はなろうじゃなかったパターン。稀によくある。今回はなろうかと思ったらなろうじゃなかったり、なろうっぽくなくてもなろうだったり、案外フェイントかけてくるじゃん(そもそもなろうかどうかで分岐が生まれる時点でおかしい)。 正直言うと視聴開始時にはなろうだと思って見始めたので、「へぇ、なろうにしちゃぁ変化球じゃん」とか思ってました。変化も何も、投げてる場所がそもそも違ったわけだが、なるほどこういう異世界の切り出し方もあるか。何と表現したらいいのかがとても難しい構成で……「異世界日常もの」? でもそれだと「異世界食堂」とか「チート薬師」みたいなジャンルのことを言うんだよな。こっちはちゃんとダンジョン探索やモンスター退治をするんだけど、それが「日常」として描かれるという。まぁ、名前なんて後から考えてくれ。 そうして生み出された「転生だけど、チートじゃない、頑張って異世界で生きてますもの」とでも言うべき作品なのだが、その構造はなんとショートショート形式でエピソードを繋いでいく非常に刹那的なもの。序盤は何が起こってるか理解が追いつかなくて呆気に取られたが、わかってみればなるほど、小気味良い演出も相まってこうしてスナック感覚で食べられる異世界ファンタジーもなかなか悪くない。1つ1つのネタは本当にどうでもいいようなものばかりだし、ギャグにしてもオチきってないお話だってあったりするのだが、そこは「日常系」っぽいユルさで別にいーじゃんと開き直る。それっぽい話が出てきて異世界の様子がチラッと垣間見えるくらいでも、ファンタジー作品としては成立している。むしろ押し出しがキツつくなくて「好きなように見てくれ〜」という雰囲気が優しいので、なろうアニメで荒廃しきった精神に染み込む一幅の清涼剤と言えるのかもしれない。 映像制作と監督がC2Cと窪岡俊之という座組で、この人は「魔女の旅々」の監督も務めた人。つまり、「ユルい作品のくせにやたらと気合の入った作画」を不意打ちのようにぶっ飛ばしてくるということ。今作で特筆すべきは独特のライティング。洞窟内などの暗がりのシーンが多かったが、そこでの光源の置き方と、影の見せ方が非常に印象的で絵としてとても綺麗。動画も含めて作画はかなり上質で、道具屋の細々とした背景なんかも見ていて面白いものに仕上がっている。この映像部分だけでも加点の価値がある作品だろう。作風はユルくても、なんぼでもアニメで魅力を付加していけるという、お手本のような作劇なのではなかろうか。 ま、正直こんだけユルいと途中で飽きる可能性も低くはないのだが、むしろ「飽きてもいいけど、それでも最後までは見続けられそう」というくらいの良いあんばいにしてもらえればいいんじゃなかろうか。チョーさんに散々「ちんちん」って連呼させとけばいいんじゃないかな(よりによってそこか)。
○「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」 4 9なろう目。ただ、こちらは異世界でも転生でもチートでも令嬢でも何でもないため、あんまりなろうっぽさは感じない。というか、異世界でも転生でもチートでも令嬢でもないなろうアニメって初めて観た気がするんだけど、こういうジャンルもあるにはあるのね。……そらあるんだろうけど、むしろそうしてたくさんのジャンルがひしめき合うメディアなら、なんでアニメ化作品がこんなに偏ってるんだよ、というのが正しい疑問かもしれない。 さておき、私の思うなろう要素がほぼゼロで、強いて言うならクソながタイトルにそれが表れている程度だと思うのだが、まさにそのクソながタイトルの部分だけは明確に損してる気がする。だって、このタイトルで興味が失せる人が一定数以上は間違いなくいるだろうし。実際の作品を観てみるとすげぇ地味で、ふつーの恋愛ものっぽい打ち出し方になっており、どちらかというと丁寧さで勝負すべき作品になっている気がするのだが、このタイトルじゃぁそうした狙いとは真逆の宣伝にしかなっていないだろう。こうでもしないと気が引けないというのなら、やはりお店を畳んだ方がいいと思う。 ただ、かといってこれが「お隣恋愛」みたいなクッソ地味なタイトルだったら受け入れられたかというと……まぁ無理よね。1話目時点でどこに興味を持って次回を迎えたらいいのかもよく分からなかったし、恋愛ものが見たいという欲求があったとて、わざわざこの作品を手に取る必要もなさそう。一応タイトルの通りの内容にはなってる気がするのだが、蓋を開けてみれば「ふつーに優しい男子がふつーに優しい女子と好きあっていちゃいちゃしている」というだけのお話。クセがなくて飲みやすいと言えなくもないが、特に喉が渇いてない状態でミネラルウォーターだけゴクゴク飲めと言われても困るのだ。 また、ミネラルウォーターとしてもそこまで質の高いものではない。制作はProject No.9なので決して作画クオリティが低いというわけではないのだが、画面の地味さを補えるような武器が今のところ見つかっていない。逆に、これだけシンプルな筋立てだというのに微妙に会話の端々に引っ掛かりを覚えたり、やや粗の方が目立つ状態だ。例えば教室で体調が悪そうなクラスメイトに対して「昨日までは元気だったじゃん」っていう質問、するか? そりゃそうやろ? 昨日の時点から「明日は体調悪くなるんで」っていう奴おらんやろ。他にも、よりによって「洗濯物を片付けたシーン」の直後でヒロインが「床に落ちた洗濯物」に滑って転ぶという展開があり、「全部片付けてから立てよ」と思ってしまったり、なんかどうでもいいところで詰めが甘い。いや、どうでもいいから甘いのかもしれないけども。微妙にストーリーに入っていけないんだよなぁ。 というわけで「決して大嫌いではなさそうだけど、あまり好きになる必要もなさそう」という微妙な結論で。まぁ、学園ドラマになるなら、もうちょいキャラが増えてくれば何か魅力も追加されるかもしれないからね。
年跨ぎで新年一発目にやるエピソードじゃねぇだろ……最終話! まぁ、報道特番で押し出された結果年が明けちゃっただけらしいのだが……年末の穏やかな気持ちをこれで掻き乱されたらそれはそれでやばかっただろうな。せめて覚悟できるようにそれっぽいサブタイでもつけといてくれよ。「血染めのスレッタ」とか。 てなわけで一応1クール目が終了。最後の最後で思い切りガンダムらしい戦争が展開され、そりゃもう全編ドンパチドンパチ。考えてみりゃ、この作品でこういう複数のMSが命懸けで交戦してるシーンって初めてなんだよな。改めて、ガンダムシリーズとしては異端の作品となり申した。まぁ、流石にここで戦争しかけとかないと、本当に愉快な学園決闘ガンダムで終わってた可能性もあるので、2クール目への繋ぎでやるだけやっとかないとね。まぁ、やりすぎてるんだけど。 先に片付けておきたいんだけど、巷では当然「スレッタさん……」という話題で持ちきりだったと思うのだが、それより今回のシナリオで一番ヤベェのグエルさんだよね? あの人、ほんと何も悪いことしてないねんで? 純粋に巡り合わせの悪さ(とちょっとの性格の悪さ)から泥を啜ることになり、今までボンボンとして育てられてたもんだからちょっとの逆境でも耐えるだけのタフネスが無かった。そもそも親父の教育にも問題があったわけで、そんな窮屈な家から抜け出し、ゆるキャンからのバイトを経てようやく生きる楽しさを見出し始めたってのに……偶然偶然&偶然で事態はあれよあれよと彼に厳しい方へと進み、最終的には全く意図してなかった親殺しの罪を着せられてしまう。今回もだいたいの責任は親父の方にあるってのに。こんだけ可哀想なキャラ、歴代ガンダムシリーズでもなかなかいないのでは? グエ虐がはかどるなぁ、じゃないねん。流石に同情するし、こっから幸せになる巻き返しルートに期待するしかないんだけど、ここからどんだけ好転しようとも、親父を手にかけたその事実だけは覆ることがないんだよなぁ……ねぇ、制作スタッフはグエルくん嫌いか? そしてもう1つ動いたのはニカ姉でしょうかね。まー、彼女の場合は因果応報というか、来るべくして来ちゃったタイミングなので、今後要精査、くらいの展開ではあるのだが……真面目な彼女のこと、あんまし器用な言い訳も出来なそうなんだよなぁ……掘り下げていけば各方面から「お前のせいでミオリネの親父死んだぞ(未定)」とか言われかねないし、シャディクさんが助け舟を出してくれるともとても思えない。あれだけ和気藹々とアットホームを売りにしていた地球寮も見事に内部から崩壊していくとなると……ミオリネさんの帰る場所がマジで無くなる。そうか、このお話はグエ虐じゃなくてミオ虐なのか……。 というわけでお待たせしました、スレッタさんのお話。そりゃまぁ衝撃展開ではあるが、それでも想定の範囲内ではあるんだよね。何しろ第0話のアレがあったわけで、ちょっと頭をいじってやればスレッタさんは「殺れば出来る子」なのよ。そして、此度の対話でやっぱりママンは悪人サイドだなぁ、というのは認めざるを得ないみたいですね。あそこまで意気揚々と実の娘に殺人教唆するのはオカンとしてはアカン。たとえ戦場だからとて、その教えは間違ってるわよ。「進めば2つ」の教え、何をするにも都合よく娘に吹き込めるからとてもいい言葉だと思います。マジで思考をロックされてる状態、これが流行りの2世信者問題か……。 ただ、そう考えるとスレッタさんはどちらかといえば被害者寄りだし、事態がここに及んでは、人殺しが良いだの悪いだのという埃まみれの議論を持ち出すのはナンセンスではある。そりゃ母親が直接ゴーサインを出すのは倫理的に超えちゃいけないラインだとは思うのだが、その結果動いちゃった健気な女の子に対し、その嫁がドン引きしちゃうのはちょっと可哀想。いや、流石にあの「血染めのスレッタ」は絵的にもきつすぎるから、倫理面がどうこうじゃなくて、「この場面見て吐かないお前がヤバい」って言ってるだけかもしれんけども。まぁ、なんやかんや言うて、心底怯えてガチガチしてるミオリネさんの表情が最高だったので結果オーライということにしておきます。 さて、人と狸は結局分かり合えませんでした。これが現時点で今作と「うちの師匠はしっぽがない」と違う結論を出した部分ですね。まだ大丈夫だよ、2クール目があるからさ! 求:ここからスレッタが嫁の関心を惹ける方法 もっと求:ここからグエル先輩が幸せになる方法
○「トモちゃんは女の子!」 5 最近やけに目にする、「エロ漫画の導入にしか見えないアニメ」シリーズ第N弾。え? これがそう見えるのは認識がヤバいって? いや、でもこんなん、エロ漫画の最初の数ページでしょ……。ちなみにこの後の分岐は以下の通りです。「A:この後2人はめでたく認識を改め、セックスする」「B:結局男の方が頑なになっている間に、女の子は別なチャラい先輩に分からせられる」。私の好感度が上がる選択肢は当然Bです。 というわけで、少なくともエロ漫画の最初の数ページでは目を瞑っても描けるんじゃねぇかと思えるくらいに何度も見てきたシチュエーションをあらためてラブコメにした作品(語弊がひどいんじゃ)。いや、エロ漫画に限らずとも、こうしたシチュエーションはさまざまな恋愛漫画で描かれてきたもので、ほんとのほんとに「今更これ1本で漫画描こうと思うかぁ?」という、令和感が1ミリも無いスタートである。ご多分に漏れず「もう、1話目でやりたいことだいたいやりきったやろ」というのが正直な感想で、ラストでエンドロールが流れた際には「ここで終わりにしたらいいショートアニメだったよな」と言うくらいの感じ。ここからどういじって1クール保たせるのかは本当に謎だが、まぁ、既に宇崎だろうが高木だろうが長瀞だろうが古見だろうが1クールどころじゃなく保ってるわけで、新たな参戦者・トモちゃんもきっと保つのだろう。そういうもんよ、ラブコメて。 個人的な不安感があるのは、相手サイドの男の設定。序盤からしばらくはマジモンのサイコパスなのかと思うくらいに「性」という概念が欠けており、別に現時点で男だと信じてるわけでもないのに思い切り尻を叩くのは流石にヤバい。健全な高校生男子であるなら、「そうか、この相手は女子だったのか」とどんな形であれ認識したなら、もうそこから接し方は変わるはずなのだ。これはもう、人類としては避けられない運命なのだ(私はそういう過激派です)。そしてなおイカれた話として、「こいつ、サイコパスなんかぁ」と思って見ていたらラスト付近でトモちゃんのおっぱいを見てしまった際には、なんとまぁ、普通の反応もするじゃないですか。そんだけ相手の女体を意識しつつ、それでいてケツを叩けるとするなら、サイコパスじゃなくて本当に「友達関係を維持し続ける」という鉄の信念を持った豪の者である可能性も出てきた。いや、そんなことをしても1ミリも得はしないと思うのでやっぱりおかしいのだが、よほど特殊な精神性を設定しない限りは、この男には説明がつかない。そこが一番怖い。 とはいえ、周りのキャラの配置はお馴染みながらも穏当なもので、特に悪友ポジの日高里菜は(式守さんの周りにおったろ、と思わなくもないが)いい配置。さらにたいちょー・種さんというやたらハイカロリーなギャルコンビも「女性として」トモちゃんにアクセスしてきた形になり、どっちかというと女×女の関係性にも伸びしろはあるのかもしれない。「自らの性を意識してしまった女の子」キャラはどこをどういじってもおいしいには違いないので、伝統的な設定の上で、どこまでプラスアルファが狙えるかが勝負の鍵だ。制作がLay-duceということもあり、おそらく品質に大きな問題はなさそう。飽きるまでは一応見守らせてもらおう。その上で、贔屓にしているNTR専門の同人絵師にロックオンされるのも期待しておこう(ワシの脳はもうダメなんじゃ)。
○「UniteUp!」 6 やぁ! 最近のCloverWorks作品はやたらと全肯定おじさんだよ! 今期のClover作品はこの男性アイドルものだ! 残念だね! とはいいつつも、やはり画の力は強いので今後が気になる作品なのは間違いないですね。実のところ、いつものように男性アイドルものとは知らずに試聴を始めており、適当に録画したレコーダーの番組欄にチラッと「アイドル」という説明が見えたから「アイドルものかぁ」と思いながら再生したらいきなりライブが始まり、「男やないかーい!」と少しがっかり。ライブ演出はそりゃぁ頑張っていたが、やはりCG作画は今どきそこまでびっくりするようなもんでもなく、「もうアイドルはいいよォ」と遠慮しようかと思っていたら「制作がCloverWorks」と表記され。「ほな観るやないか」と手のひらクルリである。 実際、ライブパートのCGはどうしても硬さが残るが、日常パートに入ってからの画面の強さはいつも通り。ほんと、いつの間にこんなに画面のパワーを保持できるスタジオになったんでしょうねぇ。今や京アニ・Clover・P.A.の三巨頭時代ですよね(個人の見解です)。そして、そんな作画力で描かれるアイドル物語も、今まで掃いて捨てるほどあったアイドルアニメとはちょっと違う導入からスタート。デビュー前から追いかける構成は男性女性問わずアイドルアニメなら定番ではあるのだが、アイドルへの憧れを前面に押し出すキャラではなく、あの噂に聞く「友達が勝手に応募して」のパターンである。それにしてもあのデブの手厚すぎる主人公フォローが、単なる友情を通り越してて色々怖い。いや、でもデブの期待に応えてアイドルになったわけやしな。エンディングで執拗に描かれた2人の幼馴染っぷりもなかなかにアツく、もうこのまま2人でアイドルやっちゃえよ、と思わないではないが……普通に考えると、主人公をデビューさせた時点でデブは満たされてしまっている気もするし、今後は事務所でのアイドル活動がメインになり、デブは二度とアニメに出てこなかったりするんだろうか? そんな悲しい献身あるか? 頑張れデブ。 とにかく、「アイドル」という存在自体をどう捉えているかというのが昨今のアイドルアニメの焦点であることは間違いない。それを奇妙な能力バトルみたいな文脈で落とし込んでカオスを巻き起こしたのが「シャインポスト」だったわけだが、さて、今作はどうなるものやら……ただ、背景を見ると「ソニー・ミュージックがお送りする多次元アイドルプロジェクト」とのことで、あんまり1つのユニットに焦点を絞らずにテーマが散逸してしまう懸念もあるのだけどね。是非とも、最後までデブが幸せでいられるストーリーになることを期待したい。 ちなみに作品の性質上、残念ながら女性キャラがほとんど登場しないのだが、唯一出てきた主人公のママンは割と可愛かった。声も気になる感じだったんで「誰やろ?」と思ってクレジットを見たらまさかの倉田雅世だった。いつぶりだ、名前見たの。あと、主人公のキャストが「チェンソーマン」のデンジ役だと知ってびっくり。なるほど、こっちの方面がナチュラルなお仕事な気がするわね。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |