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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ラストにあの音楽はずるい!! 最終話!! だって、我々は知っている。知識や記憶ではなく、精神が理解している。「あの音楽の後はTo Be Continuedである」ということを……。我々は7部のアニメが来ることを「覚悟している者」なのだ。それこそが天国、幸福であると。

 というわけで無事に終わりました。いや、無事かどうかはさっぱり分からんけど。改めて見るとやっぱり神父が何したかったのか全然分からんけども。いいじゃない、本人はある程度満足そうだったんだから。最後にウェザーにミシミシされながらしゃべる神父のシーン、関智一の真骨頂って感じで最高でしたね。改めて、バトルの意味は分からんし無茶苦茶には違いないけど、プッチ神父というキャラクターもジョジョを代表する名悪役になることができたんじゃないでしょうか。多分「一番ジョジョらしい敵キャラ」っていうとナンバーワンは吉良吉影になってしまうと思うけど、次点をDIOと争えると思ってるよ。現時点で最下位は8部のあいつ。いや、あいつも結局よく分からんままだったが……。

 最終話だけでも「種さん、喉大丈夫?」って心配になるくらいに絶叫続きだったエンポリオ。最後の最後で「相手の力を逆利用して反撃モードに移る」という綺麗な逆転展開を挟み、なんとかラストバトルを「頭脳戦で勝ったっぽい雰囲気」で締めることができた。こうしてみるとウェザー&エンポリオの勝利で徐倫が何もしてない気もするのだが、エンポリオがああ言ってるんだから全員での勝利ってことでいいのだろう。ちゃんと「こっちの世界」にみんなが来ていたのがその表れである。個人的にはあの嘘承太郎と嘘徐倫の親子がどうなったの方が気になるのだが……すげぇ平凡な生活送ってそうだよな。新しい世界に生き抜くという神父の天国計画の一部だけは叶ったというのに、その叶った世界に神父はおらず、人類は新しく「似てるけど違った歴史」を刻み始める。その「新しい未来」が分かってくるのは8部以降(7部は「新しい過去」だからね)。それまでアニメが続くと……いいな……。

 ちなみに今回は当然、ジョジョアニメ名物の特殊オープニングが流れている。「時の加速」の表現なんて無理じゃん、って思ったけどジョジョヒストリーを一気に早送りで見せることでそれを表現するのはいいアイディアかも。また、この6部がいったん集大成になるということで、エンディング映像も全シリーズを振り返る豪華版になっている。各々印象的なロケーションが影絵のように切り取られており、1部は全ての始まりとなったジョースターの屋敷(ダニィと一緒)だったり色々と面白いのだが、5部がベネツィアの聖堂なのよね。「なんで?」って一瞬思ったけど、フーゴとトリッシュが一緒にいるタイミングがあんまりないからだね。

 

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○「江戸前エルフ」 6

 「うちの御神体は耳が長い!」みたいなタイトルでもいいかもしれませんね。こういうタイトルは地元密着型なので聖地アニメとしてもそこそこうまくいきそう。

 原作ちょっと既読。例によって電書版のお試し無料で1巻だけ読んだ気がする。もう、「1巻だけ無料試読」パターンはいろんなところに飛び火してるもんで、何をどんだけ読んだかもあんまり把握できてないし、例えばこの作品だと、同様に読んだ「エルフさんは痩せられない」とごっちゃになりかけてたりして怖いのだが、あんまり細かいところにこだわる作品でもないので問題ない(それでいいのか?)。

 原作を読んだ時点で「嫌いじゃないな」とは思っていた作品で、ユルいお茶の間コメディってのは好きなジャンルだし、上述の通り、地元密着型でご当地感を出せたり、ホームドラマ的な膨らみがご町内どまりだったり、色々と好きな要素は多い。それがアニメになることがプラスになるかマイナスになるかは運次第だったが、ありがたいことに制作は「便利屋斉藤さん」を担当したC2C。1話目では映像部分は加点要素となった。キャラのぱっちりはっきりしたデザインは好みのタイプで、原作絵をいい方向にブラッシュアップできているんじゃなかろうか。主人公もエルフさんもいい具合にゆるい表情もこなせるし、別にアクションが必要無いジャンルではあるが、細かい表情や仕草まで気を使って映像化してくれているのが伝わってくる。こういう「大きくプラス要素はないけど丁寧さが伝わってくる」っていう作劇は好きですよ。まぁ、触れにくいのでなかなか大盛り上がりはしないジャンルでもあるのだろうけど。

 オープニングやエンディングなんかも曲・映像含めていい具合に雰囲気が出ているし、あとはこのまま1クールダラダラやってくれればそれで満足です。そして個人的に最大の推しポイントはやっぱり中の人で、エルフ役に小清水亜美はすごくいいところだ。あみっけの抜けた声の出し方、意外と珍しい気がする。

 

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「もういっぽん!」 6→7

 まーた毎週感想書いてたせいでまとめ忘れるところだった。まぁ、今作については本当に毎週の感想で事足りてたとは思うけども。

 本当に「素直なスポ根の素直なアニメ化」になっており、あとは受けて次第で適宜百合成分を感じ取ってください、というデザイン。これが男女の性別が裏返っても別に「ホモォ」とは言われないだろうから、この作品を百合と言ってしまうとちょっと違う気もするのだが、多分特大感情を一手に担ってしまっている南雲杏奈さんが悪い。だいたい南雲のせい。だいたい南雲のおかげ。

 というわけで南雲・早苗・永遠あたりのキャラの心情の揺れ動きが最高に楽しい作品なので、あえて不満点を挙げるとするなら、最終回などのまとめ方が「全て未知ありき」に集約していたことくらいだろうか。いや、それでええねん。何も間違ってない。園田未知の存在が他の4人の柔道部メンバーを繋ぎ、引っ張っていたのは間違いないのだし、この手の天真爛漫主人公が意図せず周りをグイグイ引っ張っていく様子をとかく強調してカリスマ性をアピールするのはごくあたり前の演出方向である。ただ、単に個人的な好みというか、性癖のせいで「南雲以上に努力した人間などいるわけがないだろうがッ!」と思ってしまったので、それを「未知のおかげ」と一言で片付けてほしくないという話である。南雲を主人公にした物語、早苗を中心としたクライマックスがあって欲しいという気持ちが強いので、これは今作の評価というよりも「2期以降への期待」として残しておこう。

 是非とも2期を作って欲しい作品なのは間違いないが、2期がスタートしたら柔道場にはもう姫野先輩はいないんだよね……そこだけがちょっと心残り。敵味方含めて、みんな良い子ばっかりだったからなぁ。とりあえず、未知と小田桐が全国大会決勝で再びあい見える展開になったら起こしてください。えっ、すでに神童・南雲杏奈に負けてるって? ならしゃーないかぁ。

 

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○「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」 4

 まーたファイルーズがアキバでオタクの救済してる……。「逆転世界ノ電池少女」は面白かったですね。

 というわけで、「電池少女」とほぼ同じところからスタートするオリジナルアニメ。MBSでは勢いのあるCMをバンバン流してたので「今期注目の作品になるかな」と勝手に期待していたのだが……なんか思ってたほどの飛距離が無かったなぁ……ほんと、「電池少女」がやった以上のことを何もしていないので、せっかくトンチキな設定にしているはずなのにあまり新奇性が無いという妙な結果になってしまっている。まぁ、こればかりは1話目で分からんことも多いし、今後の広がりに期待するしかないが……。

 作品とあまり関係ない話になるかもしれないが、今の世の中、こうした紋切り型の「オタク」像ってのはどれくらい通用するものなのだろうか? アキバの街が荒廃して久しいなんて話はよく聞くが、かつてステレオタイプとして語られていたオタクという存在は、確実にそこにあっただろうし、私もその一角を担っていた自覚がある。一つのものに打ち込める力があるからこそ、ある時にはとんでもねぇパワーを出せるかもしれないが、その可能性はピコ単位という社会不適合の姿、それがオタクだ。しかし、社会は移り変わり、アキバの衰退が象徴するように、もはやジャパニーズオタクはその存在自体が絶滅危惧種であるような、そんな気がしている。となると、そんな典型的オタクを扱ったこの作品に、どれくらいの説得力があるんだろう。

 同じ疑問は当然「電池少女」の時にもあったが、あちらはロボットもののテイストを加えつつ、ギャグとして非常に分かりやすい形でまとめてくれたので「そういうネタ」として受け入れやすかった。しかし今作の場合に、少なくとも1話目時点で「オタクというネタ」にはなっていない。何しろ「あらゆる種類のオタクを保護する」というよく分からないところからオタクVSその他の対立が始まっており、この世界におけるオタクの存在もよく分かっていないのだ。世紀末のごとき荒廃した世界になった2011年、そこにはもはやフィギュアやDVDなどあったところで意味はない。オタクが排斥されているということは、おそらくアニメや漫画などの文化もすでに禁忌となっているはずで、オタクは「追うべき対象」そのものを失い、消滅するしかないはずなのだ。そこにしがみついている「オタク的な何か」ってどういう存在なのだろうか?

 いや、「だからそういうネタなんだって。オタクの解像度なんて上げても意味ないんだから、単に対立構造としてオタクとそれ以外っていう認識にしとけよ」というのが現時点での答えだが、だとすると、わざわざそこに「オタク」というモチーフを入れる必要がない。異星人でも地底人でもゾンビでも、何か人類と敵対する勢力を出してくるだけでいい。何故ここで「オタク」というモチーフを引っ張り出してきたのか、その必然性が、今のところ感じられないのである。ちょっと調べてみると何やら現代芸術家のアート作品が基にあるということだが……ほな知らんやんな。今作で描かれるのが「オタク文化そのもの」ではなく、「どこかの芸術家が謳ったオタク文化」であるなら、また視点を変えてみなきゃいけなくなるので、その判断基準が提示されるまではしばらく見守る必要がある。少なくとも、1話目ではまだ何がやりたいのかが分かりませんでした。

 映像制作はなんとバイブリーなので、多分ここからまた作り込んでくれるとは期待しているが……せっかくのオリジナル作品、なんとか意味のあるものになってほしいところだ。

 

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○「女神のカフェテラス」 4

 考えてみりゃさ、サンデー漫画家のあだち充とか高橋留美子なんかはもう、作家名が1つのジャンルにまでなってるじゃないですか。ちょっと軸は違うけど久米田康治もそうかもしれない。そして、マガジンの瀬尾公治って作家もブレずに同じ雑誌で数々の連載を持ち、過去3作もアニメ化しているという、ヒットメイカーだ。ということはですよ、瀬尾公治ももう高橋留美子やあだち充に並んでいると言っても過言ではないんじゃないですかね? まぁ、過言だと思ってるからわざわざ書いてるんですが……。懲りずに4作目、この継続は、力なのだろうか?

 というわけで、マガジン発の、東大卒の主人公が女の子だらけの家に引っ越してくるお話です。東大を目指してる連中が女の子らと同居する話は同じ雑誌で何個か見た気がするんですが、東大生がパンツだのおっぱいだのと騒ぐのは初めてのことでしょうか。だからなんやねん。もう、売り出す方向性を一切隠す気のない潔すぎるハーレムもので、売り文句としては「5人全員がメインヒロイン」というあり得ない打ち出し方になっている。そりゃま、過去には勝ちヒロインだの負けヒロインだのと物議を醸した作品もあるわけだが、そんなんで騒ぐのは一部の頭のおかしな読者だけであって、普通に考えて「どのキャラも平等に扱われる作品」が読みたいなんてニーズはそうそう無いだろう。それをわざわざ宣言する意味もよくわからんよな。「全員が正ヒロインだから5倍面白いよ!」になるわけがなくて、これこそまさに「五等分のヒロイン」である。味の濃さも1/5になるだけなんじゃなかろうか。そんでそのヒロイン勢も今のところ「全員エロい」くらいしかピンとこないし……「帰宅後に秒で全裸になるヒロイン」を臆面もなく描けるのは才能といえば才能。

 まぁ、別にこういうラブコメがあるのは全く構わないのだが、個人的にはあんまり興味が湧くジャンルじゃないってのが1つと、作画部分での魅力があんまりないのでアニメーションとしてもそそられないというのが1つ。桑原智・手塚プロダクションという座組みが「五等分の花嫁(1期)」と全く同じってのは、信頼の証なのか、何かの揶揄なのか。この座組みで作ってた「奴隷魔術」の映像は悪くなかったはずなんだけどねー。まぁ、今期も元気な鈴代紗弓を応援するアニメだと思えばいいんじゃなかろうか。鈴代・山根とぶつかった時のテンション芸がややこしいな。

 

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○「この素晴らしい世界に爆焔を!」 5

 スピンオフは一応新作扱いじゃないので点数つけときますね。「トモちゃん」が終わってこれが始まり、まだまだりえりーアワーを楽しめるというのは朗報。

 「このすば」がナイスな作品であるというのは前提条件として話を進めるが、その「このすば」からのスピンオフ作品が楽しくなるかどうかは全く保証されるものではない。というのも、このすばの楽しさってのは、やっぱりアクアがいて、めぐみんがいて、ダクネスがいるところにハブの役割を果たすカズマさんという名手がいてこそ成立するギャグである。カズマさんが中心となり、必要に応じてダ女神の絶望的な生態をあらわにするか、頭のおかしい爆裂魔道士をおんぶしながらちょいエロやロリコン風味の被虐を見せるか、変態クルセイダーを引き摺り出して空振り嗜虐からの転覆コントを披露するのか。この4者の無限の組み合わせにより、笑いを増幅させるのがこのすばのメインエンジンであろう。となれば、そこから一要素たるめぐみんだけを引っ張り出して面白くなるかどうか。

 もちろん、めぐみんが本当に1人で引き抜かれているわけではない。その周りには「頭のおかしな紅魔族」というオプションがごっそり付属しており、ヘンテコ異世界厨二劇場という核が生まれる。このすば劇場版ではそんな紅魔族とカズマさん御一行の旅路がうまいこと重なり合って相互作用を生み出していたわけだが、さて、その一角は1クールアニメを支えるまでの地力があるのかどうか。正直、現時点ではそこについてはやや懐疑的。1話目はめぐみんのクラスメイトがまとめて登場したことで充分に目先を変えて「紅魔族の里」の異常性をアピールできていたと思うが、流石に厨二病1本では1クールの笑いにはならんだろう。そこをどのように引っ張っていけるかってのが、成否を分ける鍵になるわけだ。スピンオフまで面白かったとなれば、また1つこのすばワールドに箔がつくが……。

 制作スタジオが元々「このすば」を作っていたディーンから変更になり、「てっぺん!」や「不滅2期」などを担当した「ドライブ」というあんまりメイン級じゃないスタジオへ。「不滅」の作画を思い出すと正直不安が先立っちゃうんだよなぁ。まぁ、このすばに関しては「作画の前評判だけなら失敗確実と言われてたのに、内容で作画のチープさをねじ伏せ、むしろこの作画じゃないとダメだと思わせてしまった」という反則勝ちをもぎ取った事実がある。1話目を見る限りではそうして成功したこのすば作画に確実に寄せられるように作っているし、一応「総監修」名義で金崎さんも加わってくれているようなので、クオリティは維持されると信じたいところだ。

 あとはめぐみん、ゆんゆんの関係性がどれくらいの密度になるかかねぇ。クラスメイト連中、キャストが賑やかなので聞いてるだけで楽しいんだけどね。富田美憂は、高橋李依に続いて「紅魔族になるために生まれてきた」みたいなイメージがある。

 

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○「Opus. COLORs」 4

 タイトルだけで「takt op.」の続編かと思って期待してたら全然関係なくて勝手にがっかりした。「Opus」で「芸術作品」っていうだけの意味なのね。マグマオパスもそうだったんだ(今更知った)。

 制作意図がなんかよぅ分からんオリジナルアニメ。なんだろ、別に悪いところがあるわけじゃないのに、このピンとこない感じは。制作は「ゆるキャン」でお馴染みのC-Stationなのだが、このスタジオ、実はそれ以前から「スタミュ」シリーズ全作の制作も担当しており、どうやら今作はそんなスタッフが引き継いで作られたオリジナルアニメということらしい。なるほど、視聴時には全然「スタミュ」のことなど思い出せなかったが、言われてみれば雰囲気はクリソツである。そして、スタミュが面白かったかと言われると正直微妙だった気がする。

 最大の問題点は、今作で中心となっている「パーセプションアート」という概念がよく分からないという部分。VR技術を使って描かれた「感覚芸術(直訳やんけ)」らしいのだが、それがわざわざ専門学校1つ作れるほどの一大ジャンルになる意味も分からんし、それ以前の排斥運動なんてのも謎のまた謎。現代芸術でそれくらいはまだ序の口、もっといくらでも意味のわからんものはあるはず。なんならこの「感覚芸術」に類するものは、おそらく現代でも発表されまくっていることだろう。

 そんなふわっとしたモチーフを扱われると困ってしまうというので、一応冒頭の両親の記憶のところで1作品、そして最初に学園を訪れた際にもう1作品を提示することで視聴者目線でも「パーセプションアートってこういうやつやで」というのが理解できるように作っているのだと思うが、残念ながら、それでもやっぱりピンとこない。いや、だって名前が「感覚芸術」なわけでしょ? それこそ造られた現場に行き、感覚で味わう芸術なのだとしたら、それをアニメで見せられてもピンとこないわけで……一応作品世界の造形と「作品内作品」のタッチを全く違うものにすることで「これが創作物ですよ」ということくらいは分かるようになっているが、分かったところで、そこに感動や共感が無いなら、芸術家を目指したいという若者たちの大志も受け取りにくくなってしまう。挙句、これを作るには2人1組のタッグを組む必要があるとか、どう考えても「アニメのシナリオを関係性の物語にしたいがためだけの設定」を持ち出され、幼馴染との複雑な何かしらの感情を見せられたとて、そもそもタッグを組む意味がわからず、パーセプションアートのなんたるかが分かっていないのだからついていけるわけがない。なんか、見たことないオリジナルスポーツを題材にした謎スポ根に似ている気がする。

 うーむ、野郎ばっかりアニメな上に内容もピンとこないので……どうにも食指が動かないのだが、ここから大きく化けることはあるんだろうか? ……ない方にカシオミニ賭けてもいい。

 

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○「神無き世界のカミサマ活動」 5

 よし、アイテムボックスも鑑定も出てこないな。減点は無しだ。

 まぁ、ステータスウィンドウも魔法も何も出てこなかったですが……そういう意味ではかなり特殊ななろう……じゃなかった。これは全然なろうじゃなかった。確認したら漫画原作か。異世界に転生されるとそれだけで勝手に警戒しちゃうのはあまりよろしいことじゃないとは思うが、軽々に転生する方にも責任はあると思うな? え? 生まれ変わったわけじゃないから転生じゃなくて転移だって? うるせぇ。

 というわけでなるべくなろう概念とは切り離して考えていく必要があるが、そうなると今一つ判断基準に乏しく、一番の焦点であろう「神無き」という部分について考えるのが妥当だと思うのだが、正直言ってそこはあまり面白さにつながらない気はするんだよな。主人公が転生した世界、「神様がおらず宗教がない」とはいうものの、およその形は我々の知っている世界と変わらず、たった1つの差異をことさらに強調しようという意識はあまり感じられない。現実の人類史を考えた上で、「神がいない」すなわち「宗教や信心という概念がない」って相当にとんでもないことで、現在ある常識の概念は全部ひっくり返ってもおかしくないし、社会秩序も全く異なるものになる気がする。原始人類が神に類するものを想像/創造しなかった世界って……起こり得るものなのだろうか。まぁ、そういうifを想定した作品世界なのだから有り無しを議論する意味もないのだが、本当に「神無き」がテーマであるとするなら、とんでもないifにチャレンジした作品ということになる。そして、少なくとも1話目ではそれが「とんでもない」ことだという認識はあまりなさそう。

 まぁ、これがテーマなのだという想定もこちらが勝手にしていることなので、もしかしたら見当外れなことを考えている可能性はあるが(というか多分そうだろうが)、この設定で今後どのように世界をいじっていくかは注目していく必要があるだろう。あとは映像部分のクオリティだが、1話目時点ですでに可もなく不可もなく。制作のstudioぱれっとというところかこれが初の元請けとなるようなので、1クール分の持続力が試されることになりそう。決して低品質というわけではないのだが……あのモンスターのCGだけどうにかならんかったかな……異物感を出す目的だとしても、流石に世界から切り離され過ぎているのだが……。

 

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 いい……最終回だった……最終話! これにて大団円。何もかもが全て晴れがましい。

 最高潮にして最高峰。これまでの13話の中でも一番技巧の冴え渡る名勝負、永遠VSエマ。正直、永遠ほどの実力者がどうして負けようものかと思っていたが、名門・立川のエマはそのさらに上をいく。まぁ、ウェイト差があるのは柔道では如何ともしがたいのだろうが……先輩連中ですら舌を巻くエマの実力は本物で、最序盤から果敢に挑む永遠の猛攻にも紙一重で耐え、少しずつ状況を崩していく。永遠との戦いを吸収し、エマは対戦の中で強くなっていく。これまでそうした実力者とはなかなか巡り合ってこなかった永遠に焦りもあっただろうか。いつしかエマのペースとなり、最後は全てを委ねた大外→支えつり込み足の黄金コンボ。見事決まったかと思いきや、最後の最後は未知のお株を奪うような超人的な体捌きにより、見事なエマの一本勝ち。もしかすると人生初となるかもしれない、天才・氷浦永遠の完敗であった。

 やはり全国レベルの大会。設立間もない青葉西の今の限界はここだ。永遠はようやく向かうべき壁にぶち当たり、目標は持ち越しである。大会の最後を締め括ったのは神童・南雲杏奈の決意の一言。悔しいのは皆同じ。同じ思いを抱えた仲間だからこそ、きっとこれからも強くなれるのだろう。

 忸怩たるものを残しているのは他の面子も同じこと。今大会が最後となった三年生の姫野・白石。心残りはどう足掻いても拭いきれなかろうが、最後の戦いに悔いはない。後輩たちに大切なものを残して、先輩は去り行く。そんな姫野の志を受け継ぐのは、今大会で最も砂を噛んだ早苗だった。キャプテンはもっと強くなりたい。そして、それが叶うチームに恵まれた。幸せな一年目の秋。

 全員の原動力に、全て園田未知が関わっている。彼女がいたからこその青葉西柔道部。来年以降の戦いも是非見せてもらいたいところ。2期はあるんでしょうか。これで無かったら嘘ですよ。

 

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