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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 おじさん意外と字ぃ綺麗、第12話。まー、初めて見せる漢字だろうし、丁寧に書いただけかもしれないけど。ただ「嶋」の字のレンガ(でいいのかしら?)の位置がちょっと変。

 今回はメインヒロイン勢揃いで歪なハーレムアニメの真骨頂。Aパートはメイベルの独擅場。キャストに悠木碧を配置した意義がここで存分に発揮され、おいちゃんの無駄遣い有効利用で色んな歌を聞かせてくれる。残念ながら私はおじさんが歌わせたペポペポソングに全く思い当たる部分がなかったのだが、あれって分かる人には分かる曲なんでしょうかね。全国のセガ系列のゲーセンは今後は全国で悠木碧バージョンを流せばいいと思うよ。

 メイベルさんは基本デザインの時点で美少女なのだが、ヒロイン勢の中でも特にへちょ絵になることが多く、それが常に可愛いのがずるい。そこに悠木碧ボイスを乗せることでより強度が増していたわけだが、今回はそれをさらに歌唱という方向に先鋭化させてヒロイン争いの対抗としてグッと頭角を表してきた。まぁ、どう足掻いてもエルフさんには勝てないんだろうけど(そして藤宮さんにも勝てないんだろうけど)、別に勝てなくてもいいところがメイベルさんの強さである。定職につけないダメ人間でも、一芸に秀でてればなんとかなるよ。

 Bパートは、そんなメイベルの猛攻から巻き返さんとする、メインヒロイン・エルフさんの怒涛の反撃。すっかりおなじみになってしまったヤンデレ所作からの思い切ったデレへの振り切りがあまりにも阿漕すぎてひどいのだが、なんだろう、もうこの作品はこれで許せてしまう。多分、根が真っ直ぐな性格なもんだから、いつの間にか「おじさんが素敵な人かどうか」みたいな問題は二の次になっており、「一度追いかけた男なんだし、何がなんでも自分のものにしないと収まりがつかない」みたいな状態になってるんじゃねぇかなぁ……冷静に見て近づいちゃいけない奴なのは分かりそうなもんだし、こんだけ邪険にされても追いかけ回しているのは、本当に意地だけに支えられた言動に見えるのだが……まぁ、本人はデレてる時が一番幸せそうだからいいのかしら。

 次回で最終回なんでしょうか? 結果的には半年間のお付き合いになっちゃった作品だけに、終わるとなるとやっぱり寂しいね。

 

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SPY×FAMILY(第2期)」 ―→6

 とりあえず何事もなく走り切ったことについて、お疲れ様です。ちなみに調べたところ、厳密には今回のシリーズは「Season1の第2クール」というよく分からん区分らしい。鬼滅とかと違ってSeason2もすでに来年放送予定らしいのであんまり区分に意味はないと思うのだが……まぁ、そんだけきっちりスケジュール組んで作られているのが分かるってこと。

 元々原作ファンだったこともあって丁寧で贅沢なアニメ化に不満は無いし、このままのクオリティで走り続けてくれるなら本当に幸せなことだとは思うのだが、正直いうと今の売り方には一抹の不安もある。というのも、これも第1期からずっと言ってることなんだけど、「そこまで盛り上げてもらうような作品じゃないだろ……」という気持ちがずっとついて回るからだ。いや、別に作品がつまらんとかショボいとかいうわけじゃなくて、例えるなら「サザエさんやあたしンちを劇場版で作ってもしょうがないだろ」っていう話。一応ジャンプ漫画らしい縦筋のストーリーはあるから決して的外れではないし、コミック最新刊みたいにガッツリシリアスの流れがあるならこの売り方でも通用するのだが、セールスの広がり方を見るに、やっぱり「ほのぼのホームコメディ」の売り方の方がメインストリームなのよね。そして、それが似合う作品でもある。となると、大事なのは一発一発のインパクトではなくてなるべく長く愛してもらうだけの持久力。でも、持久戦に持ち込むには原作の尺が短すぎて、古き良き(?)ジャンプアニメにありがちな「原作に追いついちゃう問題」はどうにも解決のしようがない。そういう意味では、原作の完結が潔かった鬼滅って色んな意味でアニメ向きだったんだよな。ただ、鬼滅は鬼滅で「あまりにハイクオリティ推しでプレッシャーがかかり、製作ペースが流行りの波に追いつけなかった」という悩みがある。こちらの作品は製作ペースでいうなら矢継ぎ早のシリーズ展開なので完璧だ。

 結局、あれもこれもといいことばかりの商品展開なんて無いってことなのよな。とりあえずこのまま原作があるところまではアニメで走り切ってしまい、終わった後は原作に細々と続けてもらうか、どっかでスパッと終わらせるのが正解な気がするわね。「スケットダンス」みたいななんぼでも引っ張れるデザインだったらよかったんだけどねぇ。

 

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 地上波版だと第3クールまでシームレスで放送してくれるのね、第24話。てっきり今回が節目の回だと思ってたんだけど、年明けに一気に最終回までいけそうだ。ありがたいことです。

 というわけで節目でもなんでも無くなったので単なるトンチキ話になってしまったわけだが(元からそうだけど)、なんと今回のコンテ、古川知宏なんですよ。なんでここでいきなりおはちが回ってきたのかはよく分からんのだが、よりによって天才クリエイターの古川氏が担当した回が「チィーッス、ホィッス」だったという……。無駄遣いの極みだ。まぁ、クライマックスとなるミューミュー討伐方法をどのように表現するかってのは腕の見せ所ではあったのだろうが、あのあたりについては絵面がどうこういうより、「いや、そういうことじゃねぇよ……」っていうツッコミの方がどうしても上回ってしまうため、ただひたすらに理不尽に耐え抜くだけのお話になっている。

 前回から言ってる通りにジェイルハウスロックの「3つ」という制限は本当によく分からない設定になっており、「3人目の看守が現れたらそこから先はミューミューがまるで見えないものであるかのように扱われている」意味も分からんし、それ以前のエンポリオとのやりとりなんかも、何をもって3カウントで振り出しに戻っているのかもよく分からんまま話が進む。そうして「敵の能力がいまいち分からんのだが……」と困っていると、最終的に「もっと分からん方法」でもって徐倫が勝ってしまうのである。普通に考えたらこんなんクソ漫画だしクソアニメですよ。でも僕は荒木先生に超甘いので許します。むしろ「お利口な人なら絶対にやらないだろ」っていう展開を抜け抜けとやっちゃうその才能に嫉妬すらします。常人が到達し得ない領域、それが荒木節。ちなみに、6部の頃は友達とキャッキャしながらつっこめていたので荒木節も消化しきっていたんですが、7部ではそうしたコミュニケーションが取りにくくなって次第に食べきれなくなり、8部では完全に持て余すようになります。歳を取ったらジョジョの摂取量にも気をつけましょう。

 閑話休題、とにかくそうしてミューミューを打破し、いよいよ監獄から飛び出すことに。「石造りの海」というタイトルから飛び出し、連載当時は「もうクライマックスなんだなぁ」と、3部で言ったらペットショップ戦が終わったあたり、5部で言ったらコロッセオについたあたりのイメージだったのだが、6部の場合はこの後に刑務所の外でももう一悶着ありますね……賛否両論(???)のあの3人がいよいよ登場。次回どうなる、ほんとどうなる。

 

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「惑星のさみだれ」 5→2

 嫌な……事件だったね……。しばらくはランドマークとして歴史に残りそうな作品にはなったよな。「DYNAMIC CHORD」や「ジビエート」が引き継ぐ、クソクオリティアニメの継承者として。

 一応1点ではなく2点にしたのは、2クールを完走(?)し、物語を完結させたことに対しての敬意である。そりゃ原作があるんだから完走するに決まっているのだが、途中で投げ出さずに最後まで作り続けたスタッフに対し、誰か小さい声でもいいので「お疲れ」と言ってあげないと、本当に成仏できない。あとはまぁ、いくなんでも原作者が可哀想すぎるという同情だとも言えるかもしれない。関わった人間が誰一人として幸せになれなかったプロジェクト、世の中にはそんな悲劇がゴロゴロ転がっているのです。

 評点の中心はきっと皆さんご存知の通りのハイパー作画クオリティ。今期の作品で言えば下手したら「ヒューマンバグ大学」の方が良かったんじゃないかと思えるほどに、2クール一貫しての圧倒的クソ作画。本当に「原作の絵をつなげてとりあえず動かそうとしています」くらいの結果しか残らない、アニメと言っていいのかもよく分からない何か。これが放送されたのはある意味で令和の奇跡なのかもしれない。いや、でも逆にず〜〜〜と同程度のクソ品質で2クールやり続けるってのもすごい話だよな? 「話数によって作画にムラがある」みたいな状態なら東映アニメとかでよくある現象だし、力尽きて総集編を挟むという措置だって考えられたはず。しかし今作はほとんどそういう救済策を取らず、毎週律儀にやっつけ仕事の結果を報告し続けた。どこの誰がどんな罪を犯したら、こんな状況になるというのだろう。現代アニメの闇だったのかもしれない。

 作画の話ばかりしていてもしょうがないのでそこを考慮しないとしても、まぁ、あんまり面白い作品ではなかった気もする。特に序盤〜中盤でキャラがザクザク登場してサクサク死んでいくくだりとか、何か壮大な物語がやりたいという意図は感じられるのだが、あまりにも処理が雑すぎて全く悲劇にならない。多分、並の作画だったら4点つけてた気がする。でもまぁ、これもあくまで「たられば」の話だよね。独特のギミックがある戦闘シーンとか、きちんと描けていれば唯一無二の武器になって面白い画面が提供できていたかもしれないし、そうなったら多少詰め込み過ぎで雑なシナリオラインも誤魔化せたかもしれない。そもそも2クールでまとめようとして無理が出た可能性もあるしね。……作画のせいでさっぱり話が受け止められなかったせいで、シナリオのどこが不満だったのかもろくに考えられずに終わっちゃったんだよなぁ……。

 とりあえず、業界関係者はこれを他山の石とし、アニメ化を請け負うならきちんと責任を持ってやってほしい。誰も、クリエイターが不幸になる様を見たくはないのだから。

 

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「聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-」 5→4

 1話目視聴時の印象「なんも分からん、なんで今になって?」→最終回視聴後の印象「なんも分からん、なんで今になって?」

 結局、誰に何が伝えたいアニメだったんでしょうね? やったはずなのに忘れてしまった原作ゲームのことをちょっと調べてみたら、どうやらゲーム中ではいくつかの中心に据えられるべきクエストストーリーがあり、そのうちの1つがこの「珠魅」編だったらしい。つまり、本来ゲームをやると有象無象のサイドストーリーをちょいちょいとこなしつつ、いつしかこのストーリーの結末へと収束していく作りであるようだ。となると、このアニメを見るってのはまだらになったシナリオラインの端々をつまみ食いしてるような状態になるわけで……あんまりゲーム自体の面白さを伝える役割は果たせないのでは?

 そうして紡がれたお話は、物語の類型としてはとても普通というか、あんまり引っかかるポイントがなくて右から左に流れてしまうようなお話。一応は御涙頂戴の悲しいお話ではあるのだが、キャラがどんどん出てきて通り過ぎていくせいであんまり残らない。キャラの造形はモブに至るまでいちいち濃いのだが、そのキャラ造形の濃さにシナリオがついていってないというか、わざわざここまで際立った絵を描いてまでやる話でもなかったというか。お話を前に進めるのに労力のほとんどを費やしてしまったために、「この世界にはこんな愉快な連中がたくさん生きてるんですよ」っていうバックグラウンドを補強する時間がなかったのよね。それこそ、10年以上前のゲームのくせして現代ソシャゲアニメが抱えてる問題をそのまんま持ち出してきたかのような、そんな残念さがある。

 映像部分についても「キャラ造形の際立ちがすごい」とは言ったものの、それは元のキャラデザがクドいという意味であり、アニメとして際立ってるということではない。というか、イロモノ要素の強いごちゃついた画面については、コントロールしきれずに持て余してる感すらあった。色の数や絵の細やかさが売りになった当時のプレステゲームならばこれだけの鮮やかさを見せられる世界は純粋にセールスポイントになったのだろうが、アニメにした時にそれが見えやすいかどうかは全くの別問題。これがメディアをまたぐことの難しさか。

 キャストはやたらと豪華だったので聞いてる分には楽しかったのだが……それだけではなぁ。色々と勿体無いアニメ化だった気がするが、やっぱり根本的には「あんまりアニメ化に向いてる作品じゃなかった」ってことなんじゃないかなぁ。

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「虫かぶり姫」 5→5

 CV上田麗奈の金髪碧眼深窓の令嬢が可愛くないはずがないのでとても可愛い作品でした。CVが上田麗奈の陰キャが可愛すぎるという意味では、今作は「わたてん」の続編と言えないこともないですね!(言えません)

 一応の分類はなろう作品になるが、正直、あんまりなろう文脈で比較する意味はない。フォーマットで言えば完全に少女漫画ですからね。ヒロインに構ってくれるイケメン軍団、嫉妬混じりで嫌がらせしてくるサブヒロインたち、そしてそこにザマァすることで進むイチャイチャラブストーリー。うむ、完璧だ。基本的にこの手の作品は「女性向け」の設定が男目線だとあんまり飲み込めず、「まー、よくある話よねー」とスルーすることが多く、今作もメインプロットだけで言えばその印象は変わらない。「未来永劫爆発しとけばいいやん」というリア充連中へのやっかみが先に立つのは間違いない。ただ、そうした憎らしい感情は抱きつつも、「それでも受け入れられるかどうか」ってのはやはりメインカップルの説得力次第。今作は割と「受け入れられる方」というか、「まぁ、こんだけ可愛ければ陰キャだろうがKYだろうがモテるのはしょうがないよね」と納得できる方。まぁ、CV上田麗奈の時点で半ばこの結論が約束されていたようなものなのだが。

 一応真面目にフォローしておくと、エリィの「奥手だし陰キャ根性丸出しだけど芯は強くて才もある」というキャラ設定のバランスは悪くないと思う。「本を読み耽ってたおかげで得られた膨大な知識」でマウントを取りに行くという要素だけを拾えば結局はなろう主人公的ではあるのだが、エリィはその知識の出し方に遠慮があるというか、「自分なんかが差し出がましいのですが」という身分をわきまえつつも、お相手のクリスに求められる時、自分の大切なものに害が及ぶ時にのみ勇気を持って知識マウントに挑むのである。これくらいの立ち回りなら、少しずつ人望が集まって周りからヨイショされても納得できる範疇だ。あとはまぁ、結局は顔がいいから……。終始キャラデザが安定しててエリィは毎週かわいかったし、イケメンは毎週イケメンだった。こういう金髪碧眼がバリバリに魅力的なビジュアルになればこそ、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界も意義があるわよね。

 まぁ、どこまで行っても「CV上田麗奈」以上の感想が出てこないのは私の業の深さではあるが、CV上田麗奈を求めて生きているみたいな人生ではあるので、CV上田麗奈が結論でも問題ないだろう。さて、CV上田麗奈って何回言いましたか?(CV上田麗奈)

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「マヴラヴ オルタネイティヴ(第二期)」 ―→―

 ごめんなさい、観てないです。いや、一応毎週録画分を再生はしてたんですよ。ほんとです。ただ、その時間は画面に注視するのではなく別な作業を行う時間に充てていました。なんなら、最終話を流しながら今これを書いてます。その程度の接し方しかできませんでした。

 やっぱ1期時点で「基本的に既存のファン以外を対象としていない」「画面クオリティがやたら低い」などのハードルで迎え撃たれた時点で早々に見切りをつけるのがお互いにとってプラスになったはずなのだ。それを、よく分からん信条に従って、ただ観るでもなく、切るでもなく、垂れ流したせいで2クール分の無駄な時間を重ねてしまった。要反省である。ただ、そうして横目で眺めてる感じ、この2期目はかなり作画クオリティが改善しており、(多分)クライマックスなので戦闘シーンやストーリー展開もかなり劇的なものになっていた……気もする。まぁ、バシバシ人が死んでんなー、くらいしか分からんかったけども。こんだけ長いこと愛されてる作品なのだから、ちゃんと接したらそれなりに得られるものもあるんだと思うけども……残念ながら私が歳を取りすぎた。悲しいお話なのです。

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「アキバ冥土戦争」 7→7

 ハイ、皆さん色んな意味でお疲れ様でした。今作を最後まで追いかけた人たちは、きっとみんな一様に疲れ切った顔をしていることでしょう。視聴者サイドに過度な負担を強いるアニメ、とても良いですね。

 まさかP.A.WORKSオリジナルでここまで振り切れた作品が出てくるとはねぇ。なんか悪いもんでも食ったのかしらねぇ……いや、でもここ最近の「天晴爛漫」とかの迷走した状態から考えると、いっぺん荒療治で「オリジナルってここまでやらないとダメなんだね!」って思ってくれた方がいいかもしれない。スタッフだけで考えたら監督の増井さんって一応「サクラクエスト」も担当してるんだけどね……この数年でなんかあったんか?

 一応改めて振り返っておくと、今作の最大の特徴は本当に「不協和」だと思っている。何話目かの感想の時に「今作とガルパンは似ている」って書いたんだけど、途中経過で似通った部分はあったかもしれないが、最終的に目指したものは真逆だった。ガルパンはあの無茶苦茶な世界観を強引に視聴者にも刷り込み、それを前提として理解させた上での不条理ギャグを狙っている。世界のシステムが理解できてこそ、戦車戦が手に汗握るものになるのだ。しかし、今作における極道メイドの世界は、最後の最後まで視聴者に安寧を許さない。どこまでも不条理に話が進み、最終回では「銃撃戦が繰り広げられる鉄火場でのオタ芸ライブ」という足し算なんだか掛け算なんだか指数計算なんだか分からない埒外の映像が飛び込んでくる。そしてその結末がパンダによる竹槍なのだ。もう、何も分からない。それでもただそこに「アキバ冥土」があったことだけが残される。まるで打ち上げ花火のような、一瞬の煌めきに全てをかけた向こう見ずな作品であった。

 あとは感想の時に書いてた通り中の人に触れていくんですが……やっぱ近藤玲奈のパワーよ。これまで一歩一歩キャリアの階段を登り続け、ここ数年で随分高いとこまで上がってきたと思っていたが、今作のせいでまた3段飛ばしくらいでどっかに行ってしまった。最終回の黒豚モードのなごみを見て、「なるほどこれは近藤玲奈……」と納得がいったものだ。そんな近藤玲奈が飲み込まねばならなかったメイド地獄を彩る贅沢すぎるキャストの濃さたるや。今作に出演しているキャストをぐるっとひとまとめにして陳列すれば、それだけでここ20年の声優ヒストリーがあらかた語れてしまいそうな、とんでもねぇ質と量である。すでに歴史となった美千代役の伊藤美紀からスタートし(その前にお萌様のくぎゅがいるが)、音頭を取るのは皆川純子・佐藤利奈。その配下メイドの「声が低い声優の皆さん」枠の斎賀みつき・内山夕実・小林ゆう・渡辺明乃などのライナップも見事だし、中核に位置するのはライオンメイドの日笠・殺されたウサギメイドの竹達らが陣取る。下っ端連中では牛メイドの富田美憂が一際存在感を放っており、最終的に凪のタマを取ったのは鈴木愛奈である。これだけでケダモノ王国は鉄壁の牙城だというのに、それに立ち向かうとんとことんには田中美海・黒沢ともよのツイン弾頭を搭載している。この世界に救いは無いのだが、唯一これだけの結界を打ち破れる埒外の存在となったのが店長・高垣彩陽だ。

 もう、なんか、ねぇ……声優ってすごいね!!!(声優語るに語彙など要らぬ ただその声に耳を傾けよ)

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Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」 6→6

 好きな作品でした。「お前こう言うの好きだろ」って言われたら、異世界おじさん並みのいい笑顔で「ウン!」って返事出来る程度には。

 最終回感想で書いたこととなるべく被らないようにしなきゃいけないので色々端折るが、今作の良さをまとめるなら大きく2点。1点目はなんと言ってもそのテーマ展開の絞り方だ。「女子高生におっさんの趣味をやらせる系作品」とまとめられる(?)これらの作品は、どうしてもその「珍しい趣味」の扱い方が難しい。そこまでメジャーな趣味が扱われないこともあり、ゴリゴリに専門っぽい仕様にしてしまったら視聴者がついてこられないし、「女子高生が触れている」という新鮮さが薄れてしまうリスクもある。かと言って撫でる程度の雑な扱いをしてしまうと、今度は「その程度の扱いでわざわざタイトルに冠してるんじゃねぇよ」と、「そのジャンルを餌にして女子高生を見せたいだけ」みたいな印象を持たれかねない。描きすぎてはクドくなり、描かなすぎては存在意義を問われる。なかなかバランスの難しいところ。

 しかしドラマ作りってのはやはりノウハウがあるものだろうか、昨今の類例としては「ゆるキャン」を皮切りに「やくならマグカップも」「放課後ていぼう日誌」などの成功例がいくつか出てきており、今作もその列に加わることになる。今作での「DIY」というテーマの扱いは「押し付けすぎない」方に寄っているような気がしていて、画面の中ではガッツリ工具を使って作業している状態でも、あまり専門用語連発の台詞などで素人さんにプレッシャーをかけず、「まぁ、なんか楽しそうにしてるからいいでしょ」程度で見守ることができる。具体性を持って「製作」を丁寧に描くシーンは限られているが、要所で「きちんとDIYに向き合ってますよ」というニュアンスも出せるバランスだ。

 また、そうした「趣味アニメ」の中心にせるふとぷりんの友情物語を置いているのも無難といえば無難な作り。個人的にはこのくらいの関係性は「百合」とはもうちょい違った言葉を使いたいところなので、「女の子どうしの真面目な友情」くらいにしておこうか。これを中心に置いた時にややもすると嘘くさくなりそうな各々の精神性について、「まぁ、せるふは大して成長なんかしてないんだけどねー」という容赦ない見せ方でもってリアリティを醸している。ほんと、こんだけ頼りなくていい加減な主人公、かなり珍しいんですよ。平沢唯も後藤ひとりもあれだけ1話目と最終話で違う顔を見せるのに、結愛せるふは絆創膏の数まで一緒だ。それでも許される主人公像を生み出した時点で、この作品の勝ちである。

 2点目の良さは、そうして生み出された緩やかな友情ドラマにピタリと寄り添うようなだらっとしたアニメーション。1話目でこのキャラデザを見た時点で「これを抜け抜けと出してくるってことは、よっぽど描写に自信があるんやろな」と思っていたのだが、まさにその期待に応える展開であった。超絶作画、実写と見まごうモーション動画などが話題になりやすい昨今だが、アニメーションってのはあくまで適材適所。この作品の、このテーマの、この世界に合うデザインってのはあるものですよ。見れば見るほどにどんどんキャラが可愛いと思えてくる緩やかな埋没感。日常系に求められるものがぎっちり詰まってますよ。米田和弘+PINE JAMという座組み、是非とも次の作品も期待したいですね。

 当然最後は中の人の話。周りを固めるお歴々の中で頑張ったせるふ役・稲垣好にまずはお疲れ様。せるふは本当にこの声がついたからこそ成立したキャラだと思ってるので、やはり「座長」と言ってしまっていいと思う。佐倉・和氣・市ノ瀬・果林ちゃんといった豪の者たちを相手によく渡り合った。あと個人的にはジョブ子役の大森日雅の進化も刺激的。今になって思うと、この人と長縄まりあを同時にデビューさせて送り込んできた「六畳間の侵略者」って凄まじい作品だったんだな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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