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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「地獄楽」 6

 「能登麻美子によって人生を狂わされた男が、花守ゆみりに導かれて人生をやり直す」っていう物語、納得しかない。いや、そんな幸せな人生があるか、という意味では納得できない。

 いきなり中の人ネタからスタートしてしまったが、ゆみりボイスによる低血圧な淡々とした進行も染み入る、ちょいと気になるお話が始まった。原作はジャンプの配信作品らしいのだが、2018年スタートということなので当然さっぱり知らない。中身はなんも分からん。ぶっちゃけあまり名前は聞いたことがない作品なのだが、アニメ化は随分気合が入っているみたいなので、もしかしたら期待されてる作品なのかもしれない。まぁ、ツインエンジンが主導で作るアニメってのはいつでも仰々しくて期待感が高まる1話目をお送りしてくれるのだけど。

 前クールの「REVENGER」の感想で「時代劇アニメ、そうそう当たらない」みたいな話をしたが、今作はガワこそ時代劇風ではあるが、ジャンプ漫画ってことはあまりその枠には当てはまらないだろう。主人公は「そうそう死なない準無敵忍者」、ほんでヒロイン(だよね?)はその無敵忍者すら超えそうな無敵侍。うむ、わかりやすい1話目だ。しかし、そんなコンビがやろうとしているのが「よく分からない南方の孤島探索」ってんだからこれは新鮮。ジャンプ漫画だから暗黒大陸編みたいなことになるんでしょうかね? とんでもねぇビジュアルで「ヤベェ島」の匂わせをされたもんだから、とりあえず見た目だけでも期待は高まる。制作はMAPPAなので、きっと期待に応えるグラフィックが展開されることだろう。面白くなってくれるといいなぁ。


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○「MIX MEISEI STORY〜二度目の夏、空の向こうへ〜」 ―

 今〜春が来て〜新番が〜始まっちまった〜。……まだ前クールのアニメも終わってないけど、4月を回ったら容赦無く新番はやってきます。今期はいったい何本のアニメを観なきゃいけないんだろうな!

 と言っても、幸か不幸か1本目の新番組はユル〜くスタートしました。不動のサンデーアニメ、あだち充作品でございます。一応第2シーズンということなのだが肝心の第1期のことなどマジで1ミリも覚えてなくて、「あれだろ? 確か十年以上も前に日曜の朝にやってた……」って思って確認したらそれは「クロスゲーム」で、「MIX」の第1期はほんの4、5年前に同じこの土曜夕方枠でやってた。2019年の春新番ということなので、コロナのちょっと前という程度の過去である。……ごめん、マジで1ミリも覚えてなかった……。人間って歳をとると過去の記憶の方が触れやすくなるらしく、私が「MIX」を覚えてなくて「クロスゲーム」を覚えてたのもそういう理屈なのかもしれません。あと、一応過去の感想を読み返したら当時は「ドラフトやって、そのピック表を書きながら横目で見る枠」というのがこの土曜夕方番組だったので、より一層記憶に残ってないのもしょうがない。4年前にも今回と全く同じように「内田姉弟はほんと仲がいいな……」っていうベタな感想しか抱いてないわ。

 というわけで、2期目ながらも新番組とほぼ同じ扱いをしなきゃいけない作品。ただ、流石に制作側も4年ぶりの再開は無茶だろってことがわかっているようで、日高のり子によるナレーションで丁寧にキャラ配置を説明してくれている。まぁ、一気に複雑な家庭環境や概要だけを並べられてもさっぱり頭には入ってこないのだが、少なくとも前作を覚えてる前提では作ってないみたいだし、今後追いかけていくときにそこまで負担にはならないだろう。本当に伝統芸能と化したユルくて掴みどころのないあだち充テイストはアニメになると一際輝くようで、のらりくらりとした会話劇のくせして、なーんか聞いてしまう不思議な空気感があるのだ。映像もぱっと見は綺麗だし、今となっては残念ながらながら見して作成しなきゃいけないピック表も無くなった。多少は記憶に残せるくらいのお付き合いはできるんじゃなかろうか。

 それにしても、「うる星やつら」が終わったタイミングで今度はこれが始まるという……サンデー古参、恐るべし(なお、その間も無限にコナンのアニメは続いている)。

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イーオスの遍歴の騎士/Knight -Errant of Eos
 少しずつ仲間を増やしているイーオス軍団の新型機。これまで、大活躍した元祖の「イーオスのレインジャー」をモデルにそのコンパクト版である「イーオスのレインジャー長」が開発され、「場に出た時に1マナクリーチャーを呼び出せるマン」の強さを見せつけてきた。今回はさらに小型クリーチャーへの愛を深め、登場時も召集を使って協力を仰ぐ。というか、召集しないと単なるバニラ。サーチできる枚数に制限がかかってしまったが、もし2体以上召集して出てきたなら、先輩諸氏を突き放して最高級の性能になること間違いなしだ。今後の白ビートの展開が気になるところ。ちなみに「遍歴の騎士/Knight-Errant」という言葉はかの名士が初めてカード化された際に「遍歴の騎士、ヘルズペス」の名前に採用されたワードである。バント次元とペスさんの間には切ってもきれない関係があり、此度の天使格上げをバントが祝していることの表れかもしれない。全然関係ないかもしれない。
 
 
芸術的な拒絶/Artistic Refusal

 「ニューカペナ」の時のカード化はクッソ地味キャラだったエラントさん、今回は色んなところで荒ぶってる様子。召集という能力がタップしたがりの性格にピッタリあってるんで張り切ってるのかも。ちょい重めだが大胆にアドを取りに行くタイプのカウンター。構築は重すぎるだろうが、リミテならいい防波堤になりそう。


 
 
回路の完成/Complete the Circuit
 これ、よく分からんのだがイラストの中心にいるのはどう見てもクイントリウスくんで、「回路が完成した」ってどういうことなんだろう……マジでPWの灯が灯ったってことなのかしら? 生粋のロアホールド学者のくせに青の呪文に顔を出すのも妙な感じである。そして、その呪文の効果もなんとも珍妙。これ単体では何もせず「後から唱えた呪文をコピーする」という「感電の反復」を機に最近地味に注目度が上がっているジャンルなのだが、そのコストがすこぶる重い。6マナも払ってたら後続の呪文なんか唱えてられず、普通に考えたらせっかくの2回コピーも1、2マナ程度の呪文が限度だ。そこで今回目玉となる召集が効いてくることになり、いわば好きな呪文が召集を使って倍々ゲームされてるような感覚。うまく使いこなすためには「かなりの量のクリーチャー」と「目的の呪文」の2つが必要なので仕込みの難度はかなり高め。何かコンボデッキが出てきたりするんだろうか。
 
 
アルケヴィオスへの侵攻/Invasion of Arcavios
創始ドラゴンの召致/Invocation of the Founders

 アルケヴィオスと言われるとあまり耳馴染みがないが、要するにストリクスヘイヴンの次元である。厳密には「ストリクスヘイヴン」は学園の名前であって次元名じゃないのでね。とりあえず、ストリクスヘイヴンなので当然のように全力でソーサリー・インスタント推し。おもて面の効果はチューター or「願い」効果とややマニアック。流石に願い効果のためだけにこれを入れておくというのは現実味が薄く、単なるチューターで5マナってのも重い。出せればアドロスがないとはいえ、やはり裏面を見据えた構築が必要になりそう。7点という長い戦争を乗り越えれば、そのあとは学院を創設した始祖ドラゴンたちと交流が可能となり、勝手に呪文が倍加していくお祭り状態。頑張って裏返してみたいが……ちょっとハードル高いかなぁ。裏面のイラストは各学部の学生たちが協力している様子が伺えるし、フレーバーテキストも実に良い。これ、全員名前付きレジェンドが集合してるっぽいね(かつての若手研究者サイクル。シルバークイルがキリアン、プリズマリがルーサ、クアンドリクスがジーモン、ロアホールドがクイントリウス、ウィザーブルームがダイナさん)。


 
 
セゴビアへの侵攻/Invasion of Segovia
セゴビアの海暴君、カエトス/Caetus, Sea Tyrant of Segovia

 極小サイズ次元、セゴビア。あまりにも小さすぎて他の次元と尺が合わないもんだから基本的にはスルーされるはずの次元だが、ご丁寧にファイレクシア人はこんなところまで来ている様子。まぁ、「超ミニサイズ」ってことはウィルスとかの研究にも使えそうなので……もしかしたら新たな油の原産地とかになっててもおかしくなかったのかもしれんが。ちなみにイラストは表も裏も白磁兵の足しか見えてないし、多分侵略者は住民たちの抵抗にもあんま気付いてなさそう。3マナと軽量のバトルからは1/1トランプルという無駄な抵抗にしか見えないクラーケンを生み出し、一応はバトルで勝ちやすくしてくれる。そんで裏返ると超巨大すぎてちびりそうな海蛇がいよいよ出撃し、世界中のみんなが団結することの大切さを教えてくれる。小さいが故に今回のメインテーマの1つである「召集」にがっつり噛み合っちゃったという、なかなか愉快なカードである。召集デッキなら必須レベルでの人材確保術だ。

 


 
悲劇の神託者/Oracle of Tragedy

 クリーチャータイプがファイレクシアンじゃないってことは、まだ油に染まってない人なのに、神託の結果がゴリゴリにファイレクシアマークだったという、まさに悲劇の人。こんなん出ましたけど、どうしたらいいんでしょうね? 下の能力の意義が今一つ分からんのだが、さらにこの程度の能力でアンコモンってのもよく分からない。この分からなさが彼女の悲劇なのかもしれない。


 
 
二重視/See Double

 一応今回の「クローン」枠だが、インスタントの形をとった上にボーナスがかなり豪華。なんと呪文のコピーとパーマネントのコピーを同時にこなせる(かもしれない)のだ。相手の一番強いところをごっそり頂いて風車の理論で跳ね返すのは青の面目躍如。「この呪文はコピーできない」という制限は初めて見たが、そりゃそういう制限をかけないとやばいのも頷ける。やっぱりライブラリは削ったほうがいいってことなんですよ(結論)。


 
 
影の大司祭/Archpriest of Shadows

 衣装からしてタルキール、コラガン氏族の人っぽいのだが、そのあたりの出自は全然関係なくてレアなのでエグいというだけの能力持ち。4/4接死で絶対にダメージを通しちゃいけないボディに、さらに賛助で場に出た時にワンチャンス。なにがしかの新時代リアニデッキが生み出されてもおかしくないスペックだ。



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 なんか最終決戦っぽくなってた気がする! 第37話! いや、冷静に考えればこんな理不尽で不条理なバトルもないのだろうが……映像の力ってすごいね。

 ほんと、今期の作画はアクション部分に妙なところこそあるものの、1枚絵の説得力は原作に迫るか凌ぐんじゃないかってぇくらいに気合いが入っていて本当にありがたい。今回もアナスイの覚悟、承太郎の決死行とそれを上回る神父の鬼気迫る表情。そして最後に全てを覚悟した徐倫の勇姿。どれもこれも格好いいのですよ。これでやってることが理屈無用のトンチキバトルじゃなければジョジョはジャンプの看板漫画になってたのかもしれないけど……それをしないからこそのこの立ち位置ですからね。

 時が早くなったの遅くなったの、もうその辺はアニメでも表現はしきれない。神父が早めた時は説明されてるスケールにしちゃぁみんなしてゆっくりしゃべりすぎだし、かといって承太郎が止める5秒は相変わらずクッソ長く感じる(あくまで個人の感想です)。それでも、もう時間を元の尺度に戻すことはできないので、作中でアナスイたちが感じている時間感覚こそが絶対なのだ。世界を覗けばのんびり岸辺露伴コントなんかをやっている傍らで、一分一秒を争……わない激闘が繰り広げられたのだ。

 「超早い」というあまりに明快な神父の能力を相手に、最強のスタプラを持ってしてもとっかかりがなく、アナスイの捨て身戦術みたいな泥臭い作戦が唯一の活路。そこいらの少年漫画なら「水の中に入れば攻撃パターンはわかりやすいぜ!」で終わりそうなものだが、そこからさらに策謀をめぐらせてもなお、承太郎たちは「2手遅い」。盟友DIOの力も借りて、神父はもう、完全勝利だったと宣言してしまって問題ないでしょう。ストーンオーシャンって、結局「ジョースターの血統の敗北の物語」なのだよな……まぁ、まだここじゃぁ終わらないわけですが。

 さぁ、徐倫が最後のシーンをバシッと決めて、残された最後のバトンはエンポリオに託された。次週、決着となるのはダイVSハドラーの決戦……。これが運命の力か……。

 

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D4DJ All Mix」 ―→5

 想定通りにきっちり収めましたね。私は特に熱心には推さないがそれなりに盛り上がってほしいものだ。

 厳密には、思ってたよりはまとまりが良かったとは思う。全ユニットを扱わなきゃいけないとなるとどうしたって1クールでは散漫になってしまうのは避けられず、実際にそこまで熱心じゃないファン目線からすると「誰だこいつら」ってなる部分も少なからずあったのだが、こればかりはソシャゲアニメの宿命と受け止めていくしかないだろう。いや、本来ならそこを乗り越えないと販促アニメとは言えないのでダメっちゃぁダメなのだが、今作の場合は一応2期目に入ったからこの構造にしたのだという理由は分かるし、1期でアニメかゲームに入った人間はある程度ついていけるだけの素地ができていたはず。そうして満を持して「作品の広がりを見せるお祭り騒ぎをやっていこうかい!」ってな流れは理にかなったものだし、それなりに目的は達成できていたと思う。

 強いて難をあげるとすれば、むしろ1期を見て慣れてしまったせいで今作最大の持ち味であるトバし気味のCGワークの鮮烈さが薄まってしまったこと。クオリティは落ちておらず、むしろ更なる攻めの手管も用意されていたとは思うが、流石に初見の衝撃は望むべくもない。間にバンドリ関係のアニメも色々と展開してたので、私目線だとなおさら「これで当然」みたいな印象になっちゃってたしね。あと、キャラが増えて周りの有象無象のキャラの出番が増えたせいで、どうしても今作の弱みである「素人に毛の生えた程度のキャストがちらほらいる」というビハインドはやや脚を引っ張ることになる。こればかりはブシロード戦略ではどうしても避けられないところなので諦めるしかない。いや、そこを妥協するのは一昔前の俺だったら絶対あり得なかったんだけどね(バンドリに脳を破壊された後の俺並みの感想)。

 というわけで、無事に2クール目をこなすことで作品世界がまだ元気だということを示してくれた(多分ね)。今後も引き続き、「私は特に熱心には推さないがそれなりに盛り上がってほしいものだ」。ただ、こちらの仕事が負担になってバンドリ関係のプロジェクトに皺寄せが行くようなら許さんがね。もう、キャストが潰れる様は見たくないのじゃ。ほんと、マジで。頼むで。

 

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「妖怪ウォッチ♪」 ー→5

 なんとまぁ、今期で一旦放送終了らしいですわよ。これまで「シャドウサイド」だの「妖怪学園Y」だのと(あんまおもんない)アナザーストーリーも挟んで10年近くも続けてきたこの枠に終止符が打たれる。もしかしたら1つの時代の終わりなんでしょうかねぇ。

 確かに考えてみりゃ最近妖怪ウォッチが子供達に人気、なんて話は聞いたことないんだよな。いや、そもそも子供たちに何が人気だって言う話をしないだけかもしれないけど、ポケモンは話題になるけどこっちはもう話題にならない。コンテンツの持続性・強度にはやはり差があるのだろう。いや、決して妖怪ウォッチが脆弱というわけじゃない。アニメだけでも10年近く続いている時点で充分バケモンだ。それを上回るポケモンがレジェンダリーバケモンというだけの話なのだ。

 そんな節目となる最終シリーズ、これだけでも2年間放送していたわけだが、初期シリーズで一通りの妖怪は使い切ったので、後半シリーズは妖怪どうしの複合技や、学習済みの性質を前提とした「追加いじり」が増えた。シリーズを長年見ている人間からすれば、生活に欠かせないほどに大切な作品ってわけじゃないが、やっぱり毎週ちょっとずつこの世界に触れていると「いやぁ、バカみたいだなぁ」と微笑ましくも安らいだ気分になれるものだ。「今の子供達はこういうネタ回しで笑ってるのかもな」みたいな風景もなんとなく見えるし、おそらくリアルタイムで放送されている作品の中で一番時事ネタを取り入れているのは間違いなく今作のはず。特にコロナ以降はリモート環境ネタ、感染防止のための諸々のネタ、そしてリアルキッズたちが触れているであろうYouTubeなどの配信サイトネタなどなど、常に進化を続ける貪欲な姿勢は評価できる要素だったと思うのですよ。

 時代を引っ張る最先端は常に入れ替わっていくもの。今後のお子様文化はどんなインフルエンサーが引っ張っていくのだろう。頑張れレベルファイブ。

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 名勝負数え歌、第12話。すげぇよ、主人公チームが3タテくらった展開だってのに、その1つ1つの試合の意味づけが明確だから捨て試合が1個もないし、悔しさの中にこれ以上ない意義深さがある。

 やはり立川は強かった。というか先鋒の小田桐が強かった。2回戦の勢いそのままの未知はあわやジャイアントキリングなるかと思われたが、冷静に切り替えた小田桐によってウェイト差もそのまま響く寝技勝負に持ち込まれて惜敗。最後の最後まで負けるのが嫌で暴れまくった未知だったが、関節を完全に極められ、これ以上抗ったら折れてしまうかも、というところで早苗のストップが入る。放っておいたら未知が無茶をすることがわかっているからこその、キャプテンの苦渋の叫び。そして、その魂の声援が届いたからこそのタップ。まだまだ未知には足りないものが多すぎる。それを学んだだけでも大きな1敗だった。

 そして、今週の4つの試合の中で私が一番感じ入ってしまったのは次鋒戦、キャプテン・早苗の奮闘。いや、奮闘すら許されない電光石火の決着。結果だけを見れば噛ませ犬にもなれなかった情けない戦績ではあるが、そこに至るまでの短いシーンでの早苗の昂りが痛いほどに伝わってくる。目の前で未知があれだけのものを見せてくれたのだ。次を任された自分が結果を残さねば合わせる顔がない。そんな状況下で自分が出来る最善を模索し、なんとか強者相手に食らいつこうとした早苗の意地。しかし勝負の世界というのはあまりにも残酷で、そんな彼女の一大決心をものの数秒で打ち砕いてしまう。これがスポーツの世界。これが勝負の世界だ。今大会における早苗の戦績は振るわない。それが、今の彼女の実力なのだ。あまりに悔しい一本負けにもらい泣きも禁じ得ないが、こんな今があるからこそ、未来が楽しみでもある。1年後、2年後、早苗がどんな姿を見せてくれるのか。そんな未来に期待が持てる、堂々たる戦いだった。

 そしてそんな早苗の悔しさを背負った姫野先輩の試合も、これまた涙を誘う。1人だけ立場が違う「先輩」の戦い。その陰には短い時間で出来ることを全てやろうという精一杯の努力があり、可愛い後輩たちを背負う重積がある。相手の小田桐は1年生。ブランクがあるとはいえ、そこを埋め合わせる経験と、味方の後押しが姫野にはある。出し惜しみせぬ一気呵成の攻め手はギリギリまで小田桐を追い詰めるが、しかし、それでも届かぬ最後の1手。無常すぎる裁定でもって、青葉西は結果的には3連敗を喫してしまった。ここで余計な手心を加えず、「この実力であればこうなる」という結果を叩きつけてくれるのは、スポ根作品としてとても真っ当で好感の持てる展開だ。

 もちろん、そうした厳しさはエースたる永遠に向けても変わらない。最後に控えしエースだからって楽には勝たせてもらえない。小田桐の苛烈な攻めは永遠に対しても容赦はなく、一進一退の攻防の中、わずかな油断からも負けかねない展開。しかし、流石に永遠は強かった。相手のゴールデンルーキーの意地をひっくり返し、見事「2度目」の勝ちを手に入れた。そして溢れ出すあの笑顔だ。うーむ、これで余計な敵対心を持たせたのは2人目ですな……死を呼ぶウォーズマンスマイルじゃなかろうが、永遠スマイルも畳の上の伝説になるかもしれん……。

 終わってみると、小田桐のキャラが実に良いというのもあり、あっという間なのにギチギチに詰まった4連戦でした。次週は最終回、永遠はどこまでいけるのか。謎のフランス人の実力やいかに? ……尺的に、フランス人強そう……。

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「スパイ教室」 5→5

 まぁ、美少女動物園ですよ。可愛いキャラと可愛い声、それを楽しむという目的においては、極上ですよ。

 それ以上でもそれ以下でもないとまとめてしまうのは流石に乱暴な気もするが……今期はことに画がひどい作品が多すぎたせいで、画のクオリティが一定値を超えている作品ってのはそれだけでも評価してしまいたい。ましてその画で描かれるのが可愛い女の子たちの共同生活というならなおさらだ(なおさらだよね?)。眼福だし耳福(?)だし、もう、そこで満足しちゃってもいいじゃない。

 という評価方針を示しているということは、裏を返せばお話はあんまり面白くなかったということにもなるわけだが……これも当初の想定通りかな。「スパイもの」に説得力を持たせて描くのは本当に難しく、「虚実入り混じる丁々発止のやりとり」の「虚」と「実」が視聴者目線では全く判断できなくなり、どこまで行っても水掛け論というか、後出しの方が強い屁理屈合戦になりがち。だからこそ今作は「可愛い女の子」という虚飾で煙に巻くことを第一にしており、「まぁ、多少無茶な点があってもいいじゃん。まだ未熟な女の子たちが頑張ってることなんですから」という免罪符を振り翳している状態である。さらに正直にいうなら、そうした権謀術数をめぐるスパイらしいやりとり自体がそこまで多くなかったという気もするのだが……無敵すぎる指導者を掲げてしまった時点で、どんなジョーカーも認められちゃうのでそのあたりの緊迫感は無くなるからね。

 一応「不可能任務」における最後の大ネタに関しては「そんなことしてなんの意味があるんやwww」というツッコミも含めて、制作側が精一杯考えた結果出てきたトリックなのだというので好意的には見てました。何かをやってやろうという気概が感じられるのは、成否はどうあれ嬉しいもの。できればそうした「やってやろう」が作中でもう1つ2つ見えてくれればよかったのだが、本当にそこの一発だけになってしまったのは口惜しい。まぁ、まだまだ続いている作品のようだし、1期終了時は一応サプライズ的な幕引きにもなっている。2期があるなら、もうひと頑張りできるタイトルになることを願っている。

 

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「もののがたり」 5→5

 素直に最後まで楽しめましたね。やっぱジャンプ漫画に大崩れは無いな、ということを再認識できる作品。あと、頭のおかしな上田麗奈が活躍できる作品。頭のおかしな上田麗奈はなんぼあってもいいですからね。別にそこまでメインの役どころじゃないとしてもね。

 厳密にはウルジャン連載作品ということなので「ジャンプ漫画」というくくりにしちゃうのはやや乱暴だが、やっぱり見てるとポジティブな意味で「ジャンプ漫画だなぁ」という感覚。キャラの配置とか筋の進め方がある程度長期的な視座になっており、どの部分のドラマを動かせばどのキャラに響いてどうまわっていくか、そういう筋立てが至極端的にまとまっていて見やすい。なろう産な場当たり的アニメにばっかり触れてたせいでそういう「当たり前のこと」が過度にありがたく感じるようになってしまってる感はあるのだが、少年漫画の王道であるバトル・人情・そしてラブまで含めたパーツを無難に取り回し、少しずつ世界やキャラに入っていけるようになっているので初見でも見やすい。ちゃんと1クール分を見て満足できるし、「2期も楽しみですね」と素直に言える作品だったんじゃなかろうか。

 「ジャンプ漫画」っていうレッテルだけで処理してしまうと流石に乱暴なのでもうちょい掘り下げると、本作はキャラのひねり方が個人的には好みだった部分かな。味方サイドはぼたんを中心とした「保護者チーム」になっているのでみんなそれぞれの個性の中にどこか温かみがある設定になっているし、あまりに不器用で最初はとっつきづらかった兵馬だってそう時間がかからずに主人公としての魅力があることが分かる。今時こういう無骨ながらも愛すべき主人公って珍しいかもしれんね。加えて、今作は敵サイドというか、あんまりよろしくなさそうなキャラもどこか愛嬌があって、印象に残ってるキャラだとまずは扇。これまた第一印象は悪い役のはずなのに、ちょっと触れ合ってるだけで「あれ? こいつ意外といいやつでは?」みたいな感じになってくる。付喪神連中は元々の器物としての性質の見せ方がアニメ的にインパクトがあるのもいいね。そんでもう1人は何故か知らんけど門守のおっさん(大樹)。どう見ても悪いジジイなんだけど、悪役の立ち居振る舞いの中にきちんと「旧家を守っていかなきゃならん」という職務を背負っている責任感の強さが感じられるし、利害が反目しなければ意外と話が分かるし、抜け目のなさに変わりは無いので不思議な緊迫感を持ってニコニコ話ができるバランス感も良い。それぞれのキャラが一言では説明できないややこしさを持っているというのは、当たり前のことだけどちゃんと描かれると嬉しくなる部分だ。

 1クール目はあくまでも世界観の紹介と人間関係の構築までと言えるかもしれない。2期目でどういう方向に話が広がっていくのか、今から楽しみです。あとは結さんがどんな風に幸せになっていくかも楽しみです。頭のおかしな上田麗奈はなんぼあってもいいですからね。

 

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