忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[193] [194] [195] [196] [197] [198] [199] [200] [201] [202] [203]

 いい、最終回だったね……第8話! やっぱり最終回でメインタイトル回収する作品は名作……え? おわんないの? マジで?!

 というくらいには節目となるエピソード。ライブシーン自体はそこまで長くもないし、動画自体に作画枚数的な作り込みをしたわけでもないのだが、Aパートでライブをやって、Bパートでメンバーそれぞれに対する「ライブすること」「バンドをやること」の意義を1つ1つ噛み砕くことによって、きちんと最後まで「ライブ回」になっている。そうだよなぁ、現実でもライブなんてせいぜい数十分の世界。そこから後に余韻に浸りながらあれこれ思いを馳せる時間の方が圧倒的に長いんだ。この感覚は、リアルバンドの追っかけやり始めたおかげで噛み締められるようになった部分でもありますね。あと「駆け出しバンドがちょっとずつ成長していくのを見守る」という楽しみもね。

 Aパートのライブ、確かに映像的にはそこまでとんでもないものが出てきたわけではないのだが(それでも例えば「ギタリストの主観視点」とか、かなり面白いものは見られたが)、個人的に惹かれたのは音響面での造り込みだろうか。特に1曲目、「駆け出しバンドがなかなか雰囲気を掴めずにもたついている様」が見事に音に発揮されてるのが実にリアル。ドラムの走りとそこからズレるギター。リズムが合わないためにボーカルもどこに音を置けばいいのかわからず、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。本来だったらリズム隊の虹夏・リョウの2人が後輩たちを引き戻さなきゃいけないところだったんだろうけど、どうしても喜多ちゃんの動揺が伝わってしまい、特に虹夏の方が拠り所になりきれない。そんな「下手なバンドの音」がしっかりとライブハウスに響いている。そりゃま、観客だって興味を持たないのは当然の演奏だ。こういう「客のいないライブ」の映像、やっぱり心にくるものがありますよね……個人的には何と言っても初代ラブライブ3話に心掴まれた人間ですし、最近だと「シャインポスト」序盤のライブがまさにコレ。その上で、アイドルなら一応「目当ての客」だけが会場にいるが、ライブハウスの合同イベントだと、興味がなくてスマホ見たり、他所に行っちゃったりするお客さんも出てくる。この状況での演奏で一度崩したリズムを戻すのはかなりの難業だろう。

 しかし、それを成し遂げられるからこその主人公。窮地を救ってこそのギターヒーロー。ここにきて、ぼっちの「前を見ない」という演奏スタイルが功を奏したのだろうか、無我夢中でひたすらにギターに向き合い、自然に出た音は虹夏が「ついていく」に足るものになっていた。ドラムが、ベースが合わせることで自然と喜多ちゃんも立て直す。まさにバンドの支柱として、ギターが機能している。あまりに格好良すぎる「主人公」であった。後藤ひとり、本当に状況さえ整えてやれば最高のスペックが発揮できる女。

 そんな見事なライブを終えてのBパート、女子高生4人を伴っての居酒屋というちょっと危険な匂いがするシーンだが、こちらも「居酒屋あるある」みたいな打ち上げ飲み会の雰囲気が滲み出ているのが面白い。イベント終わりの、開放感と疲労感がいい具合に混じり合ったあの感じ。居酒屋どころか「他人との飲み会」というイベント自体がおそらく初めてだったろうぼっちの困惑。そこから自然と集まったメンバーの内面に切り込むような世間話も広がり、伊地知姉妹両名のオリジンがはっきりと見えた。ねーちゃんの方は今まで「なんでお前その立場なん?」と正直不思議ではあったのだが、なるほどそういう背景があったのね……偶然繋がった「ファン1号」が後輩だったというのも出来すぎた話だが、この2人が集まったからこそ掘り下げられた話もあるのよね。ちなみにこの「星歌・きくり」のペア、どっかで見たことがある組み合わせだと思ったら、中の人的には「カバネリ」コンビだな。千本木彩花のえもいわれぬ存在感が、くそ酔っ払いバンドマンにうまい具合にハマってますわ。

 そしてラストシーンは、以前の自販機シーンに重ね合わせたかのような夜中の語らい。虹夏ちゃんが真相に辿り着き、そこからさらなる未来を見据える。ぼっちはいつの間にやら「高校生のうちにデビューしてギターで稼ぐ」ところまで視野に入れてしまっているが(そうしないと就職っつってたけど、就職は出来ると思ってるあたりが図々しいな)、そんなぼっちの妄想も虹夏目線では現実の延長線上。今回のライブを経て、結束バンドの未来に希望が持てたようである。場所が場所なら「恥ずかしいセリフ禁止!」と一蹴されてしまいそうなやりとりだったが、虹夏の口から出ると不思議と大言壮語にも聞こえない。ぼっちという爆弾を上手いこと抱えつつ、この先に若者たちの見る夢は実現できるんでしょうか。

 こういう真っ直ぐな雰囲気を恥ずかしげもなく出せるのも、きららアニメの良さだねぇ。

 

拍手

PR

 実質もうエピローグ、第23話。なんかもう、なぁ……。

 ウォシスさんの暴走から果たしてこの世界をどうやって救ったものかとハラハラしながら見守っていたが、なんとまぁ、実質「救えなかった」……。アポカリプス、カタストロフ、ドゥームズデイ。いろんな言い方があるだろうが、まー人類はエラいことになった。なんならあのままタタリを放っておいても似たレベルになったんじゃねぇかと思うくらいの大惨事である。ここまでのお話ではアンジュを中心に必死に守ろうとしてきたヤマトの人々はおそらくほぼ全滅。さらに惑星規模での気候変動を余儀なくされたために、その影響は国境など飛び越えて、この世界のあらゆる国々へと波及しただろう。システム音声の分析が本当なら、絶対にこれまで通りの生活など立ち行かぬレベルでの天変地異だったわけで、果たして今後数十年単位で人類が生き延びることができるのか、サバイバルデスマッチが始まった。

 まぁ、一応アマテラスの影響範囲が惑星全土でないと仮定すれば、もしかしたら他の国々はかろうじて農耕くらいは出来るのかもしれない。この時代の人類は氷河期を凌ぎ切るくらいの根性は持ち合わせているんだろうか。ひとまず、アンジュはせっかく新たに仕切り直した「国」の概念がほぼ崩壊してしまったのでよっぽどのタフネスがない限りは立ち直れない気がする。この状況で「前を向いて生きていけ」って、いくらなんでも人生ハードモードがすぎるだろう。まぁ、他の連中とて拠り所の無さという意味では似たり寄ったりだろうが……ご親族の方々が生き延びてるといいけど……隣国の人たちとかは大丈夫だったのかなぁ。多分、トゥスクルまでは直接的なダメージが届いてないということなのだと思うのだが……。

 何もかもをひっくり返されてしまい、この先にどんな希望を見出せるのか、視聴者目線ではさっぱりわかりません。せめて、本当の意味でもエピローグでは今後の未来に光あることが示されますように。まぁ、クオンのあの様子からするに、多分、なんとかなるんだろう。

 

拍手

 3ヶ月ぶりにおじさん! 第8話。いやー、待たされましたな……とりあえず無事に再開できてよかったです。まぁ、再放送してた部分は忙しくてあんまり観てなかったんだけども……一応、先週の7話だけ観てなんとなく雰囲気を思い出して今週に備えてました。ちなみに1クール遅らせる英断をしたことは割と話題になっていたが、実は今クールは以前にもまして延期・万策作品が多かったりする。製作陣の都合で完全に止まってしまった「ゴールデンカムイ」、始まって間もないのに既にギブアップしてる「艦これ」。そしてほとんど話題にもならないのだが「メガトン級ムサシ」はすでに3週もスキップしてるという。大丈夫か、日本のアニメ業界。

 さておき、3ヶ月ぶりでもおじさんはおじさん。真面目な異世界ファンタジーのノリに的確に「ずらし」というか、ボケを盛り込んでくるテンポ感と、そこにすっと突っ込んでくれる藤宮さんたちの存在感が良いバランス。今回は3ヶ月またぎで勇者ちゃんについての顛末が描かれていたが、この作品の他の例に漏れず、勇者ちゃんもちゃんと可愛い(特に声が)。だいぶ萌え萌えに寄らせたアニメ声を作り込んでのキャラメイクだったが、改めて聞くとメイベルさんも割と高音寄りだし、おじさんの周りに寄ってくる女の子は萌え要素が強くなるみたいだ。思い切り萌えに寄せておきながら、そんなヒロイン勢に心無いことをやりまくるおじさんっていう構図が笑いの中心だからな。あんだけ献身的で頑張り屋の勇者ちゃん、どんだけ頭を鷲掴みにされて記憶消されたことか……。

 そしてBパートはそんな勇者ちゃん絡みで王国内部まで侵攻し、国の暗部の膿を出すおじさん。てっきり上層部に悪いやつがいっぱいいるのかと思ってたが、蓋を開けてみたら上層部にいたのは少し前までニートやってた氷娘だったという。3ヶ月休んでる間にニートが就職して、ほんでまた無職に戻ってきた……メイベルさん、多分この性分はもう絶対治らないんだろうなぁ……。全部人間が悪いんですよ。

 田淵先生の力も借りて、最後には割といいこと言ったふうでまとめたおじさん。しかし、ただでさえ「国防費がない」って唸ってた連中を相手に、最後に思いっきりお城の天井吹き飛ばして逃げてたんだけど、修繕費だけでとんでもない額になるよな……やっぱだいたいの問題の原因はおじさんだと思う。そして現実世界でもカオスな幕引き……頑張れ藤宮さん。あなたがなんとかしないと、この作品はどうしようもないんだ。

 

拍手

 正直、ハレルヤはワンチャングッチョ本人が歌ってくれるんじゃないかと思っていた、第20話。なにしろ中の人が天才アドリブシンガーだから……まぁ、歌われたら歌われたで困惑するし、プッチ神父の性格からしてそんなん絶対許さないだろうけども。

 というわけでカオスほとばしるヨーヨーマッ戦の決着。もう、何がどうなってるのかさっぱり分からないし、作者本人も分からせるのを放棄してる感があるのはどうしようもない。ここまでのジョジョといえば、一応「何が起きてるかよく分からんけど、少年漫画的お約束に照らし合わせればきっと荒木先生はこういうのがやりたいんだろう」くらいの範囲で収まっていたのだが、この辺りからは流石に「荒木先生? ……荒木先生??」みたいになってくる。特にこのヨーヨーマッ戦の場合、曲がりなりにも敵スタンド側がルールを設定し、それなりに「頭脳バトル」っぽいことをして謎解きを挑んでいるにも関わらず、ヒーロー側があからさまに「そんなこたぁどうでもいい」と発言してちゃぶ台をひっくり返しているのだ。元々「囚人を主人公にした不良漫画」みたいな意識はもしかしたらあったのかもしれないが(それは5部のギャングたちにも言えたことだが)、流石に「社会的に悪」とか「モラルがなってない」というレベルを超えて、「漫画のお約束的にアウト」まで行くともうどうしようもないだろう。そうして何もかもをぶっ壊した試合のマッチメイクが、よりにもよって謎生物のヨーヨーマッだったわけだ。まぁ、もしかしたら「こんだけキモくて訳わからん奴が相手だったら、何しても許されるやろ」という目算があったのかもしれませんけどね。

 というわけで、今週の感想まとめは「ほんとにキモかったな、ヨーヨーマッ」です。いやぁ、さすがは勝平ちゃんや……このイカれた空気感をそのまんま発揮できるキャストってのはなかなかおらんよ。猿役をこなし、今回はカエル役(?)もこなせました。いったいどこへ行かれるのですか(ドミネ・クオ・ヴァディス)。

 そうしてアナスイ・徐倫・ヨーヨーマッの3人がショートコントみたいな戦いを繰り広げる一方で、全責任を(アナスイに勝手に)背負わされたFFはいよいよ重大な局面へ。瀕死のDアンGを巡り、ついにホワイトスネイクの正体が明らかになったのである。まさか、このゆっくりしたアニメの展開でもイヌブラザー(ブラック)の正体より先にホワイトスネイクの正体が判明するとは思わなかったわ……。

 さぁ、改めてシリアスに戻ろう(?)。ここからが第2クールのクライマックスだ。

拍手

 野球回があるアニメは名作の法則、第8話。最近だとどうだったかなー、と思って過去ログを遡ってみたら、明確な言及があったアニメは「Sonny Boy」と「BNA」だった……。ヲイ! どっちもイカレまくった回じゃねぇか! ちなみにその他「ドロヘドロ」「博多豚骨ラーメンズ」あとジョジョ(ダービー戦)などがあります。…………法則なぁ……。

 どうしても突発的な野球回はイカレエピソードになりやすいですが、今作は元からイカレてるので割と平常運転でしたね。まぁ、相変わらずしれっとした顔でやってることはエグいのだが。どうにも前回までの一件でなごみの脳の一部が破壊されてしまっているらしく、ある意味ではとても主人公らしい真っ直ぐすぎる情熱を手に入れている。それがねるらちゃんの弔い合戦を目指したものなのかはよくわからんのだが……敵対せずに融和を目指すといいながら、彼女のマインドは秋葉原に良い影響を与えているのだろうか。結局は抗争が激化したり、各地に遺恨を残したりしてる気がするんだよな。なにしろ今回はメイドリアントップがついに殺されてしまったわけで。とんとことんの周りには常に火種しかありません。

 野球回のクオリティってのはそのアニメのベースラインを測るのにちょうど良くて、野球のモーションや細かい試合展開などから、どれくらい丁寧に作られているかが読み取りやすい。本作の場合、野球のモーションなどは並程度だが、各所に細かいネタ回しを配置しておく手管は手慣れたもの。そう言えば、同じP.A.WORKS作品である「SHIROBAKO」もバッティングセンターでのモーションだけで話題を呼んだこともありましたね。今回は嵐子のモーションがやたら注目されており、バッティングは王、そしてピッチングはサブマリン。打席は左だから完全に王のコピーだが、ピッチングも左なので、左のアンダースローという非常に珍しいスタイルになっている。今ググったら、少なくとも日本球界ではあまりこの例に出せる選手はいないらしい。そんなところにオリジナリティを発揮されても……。「塀の中」での野球経験でなんでアンダーを学んだのかはよくわからんな。

 その他、なんだかんだでフィジカルが無駄に高いとんとことんの面々は、ゆめちとしぃぽんがやたらハイクオリティな二遊間を見せていたり、とにかくパワーバッティングでスタンドに運びまくる御徒町がいたり。御徒町、あれだけ殺伐とした試合で一番危険なファーストについてるのに無傷で逃げ切るのすげぇよな。敵サイドからすれば主砲のこいつを攻め落とすのが一番旨味が多かっただろうに。やっぱ周りの連中から見ても手ェ出しにくいのかしらね(そりゃそうだろ)。

 そして実はなごみがゲームメイクという意味ではほとんど役に立っていないという事実。足の引っ張り方を考えると、多分ベネズエラ三人衆を上回る最大のウィークポイントだったんじゃなかろうか。まぁ、マスクワークができれば別になんでもいいんですけどね。ソフトボールやってた経験のおかげで野次要員としてそこそこ優秀なのがかえって寂しい。

 結局最後まで見ても「なんで野球だったんだろう?」という疑問は一切解消しないのだが、それが野球回というもの。アニメ業界の理不尽を煮詰めたような存在だな。

 

 

拍手


 ぷりんの家の風呂、広すぎ問題、第8話。まぁ、だいたいアニメに登場する風呂って広くなりがち。狭いのなんてここなちゃんちのお風呂くらいでいいのです。

 意外に地に足つけた進行してるお話。ツリーハウスのくせに。まぁ、日曜大工レベルの技術力で曲がりなりにも家を1軒作ろうってんだから、流石にそこにリアリティを持たせるためには最低限の準備は必要になるだろう。そう考えると「ジョブ子が一晩で仕上げてくれました」みたいな現状でも立派に嘘くさくはあるが、そこに無駄なリアリティを持たせて「設計図……学生ごときが出来るわけないやろ……」とか言っちゃってもしょうがないのでね。

 今回驚いたのは、いまだに結局せるふが特に成長した要素がなかったということ。前回の家内制手工業のノリで多少なりとも戦力としてカウントされるようになったかと思っていたのだが、残念ながらせるふが作ったものは売り物としてもイマイチのレベル。メンバーたちは慰めてくれたが、優しいたくみんをもってしてもフォローしきれないくらいには足を引っ張ってる感がある。ここまで能のない主人公というのも珍しいかもしれない。

 そこで、たくみんが半ば無理矢理にでもせるふの才能を引き出そうと「イラストレーション」という特技から色々と彼女に持ちかけた。その結果も部のためになったのかどうかは微妙なところなのだが、一応はせるふの持ち味を活かして制作が進められたと好意的に受け止めておこうか。絵が上手いとも下手ともいえない、絶妙なクオリティをそのまま通してしまったんだよな……。

 今回なんとなく考えていたのは、本作におけるキャラの配置って、なんだか戦隊ヒーローだな、ということ。まぁ、「上手いわけでもない絵を描くのが好きで、その独特の創造力が最大の武器になる」っていうのがキラメイレッド・充瑠と被ったっていうだけなんだけど。「明確な長所はないけど熱意と明るさで突っ走る」っていうのはレッド気質の典型の1つで、せるふはレッドたる資格を持っている。そうしてみれば最年長のチームリーダー・部長はブラックポジだし、参謀役のジョブ子はブルー、力と野生のしーがイエローで、優しいサポートポジションのたくみんがピンクとなる。すると、自然に見えてくるのは「ぷりんが追加戦士枠かー」という話。かつての知り合いが裏切って敵組織に加担していたが、少しずつ取り込んでいって最終的に一番頼れる仲間になるというのは分かりやすい展開だ。現時点で付かず離れずの距離感を保ちながら、せるふとのやきもきするような関係性を続けているのも苦悩のシルバーポジションと言える。なるほど、今作の配置は、みやすくなるわけだ(だいぶこじつけ臭くない?)。

 そんなこんなで、一致団結して「ツリーハウスづくり」というラスボス対策が始まっている。もう「新入部員の勧誘のため」っていう当初の目的は完全に無くなっていると思うが(もう7月だし)、ジョブ子が1学期でおさらば、しーが外部からの不法入部者となると、果たしてこの部の存続は大丈夫なのだろうか。先生(司令官ポジ)が上手いことやってくれるのかなー。

 

拍手

 心温まるいいお話(も部分的にあった)、第8話。実は今回ハナバタが一切登場しておらず、メイデナもラストカットのみ。トキシッコとひたむきだけでも問題なく回せるんだよな。

 Aパート、トキシッコ共闘編の決着。前半パートは何かの使命感に燃えるかのようにキクル君のアクションが走る走る。無駄にこういうところの描き込みは念が入ってるのが今作の良いところでね。ちょっとふざけたアクションもあったが、一応は「命懸けで巨大モンスターと戦っている」という緊迫感もあった。なるほどこの世界で冒険者として生きていくのはなかなか大変そう。科学技術などが現代水準のくせになんで冒険者ギルドなんてあるんだよ、と思ってたんだけど、これくらいモンスターが凶暴なら、一種の自衛機構として独自発達した文化だと考えれば納得できるかもしれない(まぁ、その他科学技術を考えると、やっぱり戦闘兵器の文明レベルがおかしい気はするが)。

 そして何と言っても、前回に引き続きの圧倒的トキシッコ推しエピソードである。あ、ごめん、トキ×××さんかな(かえって問題)。いやー、やっぱヒロイン勢の中では一番可愛いのトキシッコなんだよなぁ。今回ラストの騎乗位シーンはアングルにしろ表情にしろ見せ方にしろ、「なんだいッ! 不徳のギルドのくせに普通にエロすぎるじゃないかい!」と不覚にも見入ってしまった。やっぱ彼女のおっぱいが優勝ですね。いいものを見せてもらったけど、結局あの後どうなったのかは……まぁ、触れないでおこう(翌日のキクルくんちの物干し竿はみなかったことにしよう)。

 Bパートは、一応メインヒロインだと思われるけどトキシッコに完全に持っていかれちゃったひたむきの救済回。ただ、残念ながら彼女を取り巻く地獄のような環境を掘り下げる結果にもなってしまっている。そりゃまぁ、情操教育によくない人物なのは認めざるを得ないが、それを理由に一般住民(一般住神?)から好き放題にセクハラを受けていいわけではないんだよな……「エロいかっこしてるひたむきの方に責任がある」とか言い出したら、今のご時世だと大問題になるだろうし……いやでもあれはなぁ……。流石に八百屋のシーンの描写が今まで以上にあからさますぎたのでちょっと引く。あと、実はこっそり魚屋のセクハラのほうがより致命的だったので確実に事件性がある。ひたむきは、なんでこの状態で1ヶ月経過してあんだけ元気でいられるんでしょうかね。

 一応キクルが街との接点を見出すっていうのも今回のテーマだったのだろうけど、今作で最終的にキクルがギルドを辞める未来なんて見えないのだし、そこは今掘り下げる必要はあんまりなさそうだな。どうせアニメでシナリオが進むとも思ってないし………………原作買っちゃう?

拍手

 1週間ためた爆発力、第7話。いやー、先週の総集編もそれはそれで面白かったのだけど、やっぱり本編のブースト力は一味違いますね。このピリピリ感と爽快感はやはり楽しい。もうどうにも止められません。ときの帝もこう言っていた。心にかなわぬもの、それは加茂川の水、双六の賽、そして暗躍する能登麻美子。

 というわけで麻美子仮面のエンジンがどんどんかかっているのが最高に気持ちよくて、ついに「嫁」であるミオリネさんとの邂逅。ミオリネさんは今回間違いなく主役だったので充分格好いいキャラなのだが、そんな放蕩娘をがっちりホールドして逃さない麻美子ママンの圧倒的威圧感がたまらない。おそらくミオリネさんも「いや、こいつどう考えてもスレッタの血縁者じゃないやろ……」って恐れ慄いたはず。いや、でもすらっと伸びた高身長は遺伝っぽくもあるんですよね。ヒール履いても全然背が届かないミオリネさん可愛い。

 そう、今回はスレッタ・ミオリネ・ママンの3名が一堂に会し、しかも2人は普段と違うドレスルックだったこともあり、内面・外面ともにくっきりと差が見せられたのはキャラの掘り下げっていう観点からも非常に興味深い。まず、普段はそこまで意識してなかったスレッタのあさ黒さが透き通った白い肌を持つミオリネさんと綺麗な対比をなしている。普通、あさ黒いキャラっていうと野生児とか元気っ子のイメージが強いのだが、スレッタはその真逆の存在であり、あくまで「たぬきらしさ」の一要素として、ちょい褐色気味になっているくらい。ママンがあの通りの容姿なので、そこは父親の血なんでしょうかね。そしてそんな肌色に合わせた真っ赤なドレスと豪奢なブルーのドレスの対比も綺麗。ミオリネさんの持ち物だったということなので、どこかの機会では赤いドレスのミオリネさんを拝むチャンスもあったのかしら。そしてヒールがあっても届かない身長差がこのカップルの魅力でもある(まぁ、スレッタもヒール履いてたとは思うが)。普通ならこの手の主人公キャラって割とちんまいイメージがあるんだけど、今作ではツンケンお嬢様キャラのミオリネさんがちびっ子で、スレッタはフィジカルに恵まれてるのがいい配置なのよね。

 そしてとても重要な要素として、そんなスレッタさんが「お胸キツいですゥ」とぼやいた時にも、別にミオリネさんが怒ってないというのがとても良い(声は荒いけど、あれはいつも通りだ)。そうなんだよ、この手の話題出した時にさ、いちいち言われたほうが「貧乳で悪かったわね!」なんてキレる必要はないんだよ。現実に即して考えたらふつーはいわねぇんだよ。でも、萌えアニメに毒された頭だと「あ、言わない」っていうのがむしろ印象に残っちゃう。そう、ミオリネさんはそんなこと気にしない。話題にも出さない。スレッタも同じ。百合ガンダムという選択をしつつも、その辺にちゃんと線引きしてるのが好印象なんですよね。その上で、最後にミオリネさんがヒールを脱いで駆け出すシーンではきちんと衣装にも意味を持たせてるじゃないですか。「ヒールを脱いで自分の身長に戻る」っていうギミックは古今東西いろんなところで使われてるモチーフだとは思うんだけど、こういう分かりやすい見せ方でいいと思うわ。

 これまで「守られる側な上にぎゃーぎゃー騒いでるだけの奴」の域を出なかったミオリネさんにちゃんとキャラがついて、俄然カップルを応援する気にもなってきた。そして、そんな内実を掘り下げつつも、しっかり画面で遊んでいる作劇も個人的には推したいポイント。「ステージバックの巨大スクリーンにババアの顔が入れ替わり立ち替わり映る」っていう時点でかなり面白かったのだが、さらにそこからスレッタだけが謎のせり上がりステージで2段階射出されるのが面白すぎた。あんなん、何も知らせずにやってたら転落事故待ったなしやんけ。ババア連中が一緒に上がってくる意味も分からんし、どう考えてもパーティーの企画趣旨から外れてるステージセッティング。そこで舞台を盛り上げられても、あとは銀河美少年に出てきてもらうか、高らかにポジションゼロを宣言してもらうくらいしかやることないだろ。とにかく面白い画面にしてくれるっていうけれん味もいい塩梅です。まぁ、訳わからんけどね。

 サブタイトルの「シャルウィガンダム」も「は? 意味わからんこというな」って思って見始めて、終わってみたらマジで「ご一緒にガンダムしませんか?」っていう内容だったもんだから開いた口が塞がらない。ついでに言うとスレッタ目線だと「I have been ガンダム」でもあった。お母ちゃん、娘さんそのうちグレるぞ。

 

拍手

 ハイスペックの無駄遣い、第7話。これは2つの意味で言っています。後藤ひとりという女について、そしてCloverWorksというスタジオについて。

 いや、こんだけ凄まじいものを見せられてるんだから全く無駄ではないのだけど、いよいよもってストップモーションまで使い始めたんだよこいつら……実写取り込みだけでも相当異質な存在感を醸していたのに、まだまだそんな次元の「異物感」では後藤ひとりという女の異常さを表現するのには物足りないというのか。この「持ちうる映像技術は全部使う」っていう姿勢はやっぱり一時代前のシャフトスピリッツを思い出してしまうのだが……ただ、今回コンテにクレジットされている「アマタジャンチキ」っていう名義、どこの誰だかさっぱり分からんのだよな。過去の履歴もないし、誰かの変名として思い当たる節もない……いったいどこから出てきた何者なんだろうか。今回は作監にクレジットされている名前もそこそこ多いので、製作段階でどんなカオスがあったのかはよく分かりません。その結果としてこのカオス回が出てくるなら、結果オーライではあるんですが。

 そう、先週・先々週とどっちかといえば「いい話」寄りのエピソードを進めてきたのだが、「そんなハートウォーミングばかりじゃこの作品じゃねぇよなぁ!」とばかりに、一気にカオス成分を増して混沌に引き戻した。ラストのぼっち妄想からの「パンデミック」のシーン、どこかでストップが入るかと思ったのに、結局何一つ救われずにそのまま翌日の描写に繋がったからな……マジでぼっちが友人を歓迎したいってんでドラッグとか炊いてた可能性がワンチャン。

 まぁ、ぼっちの自宅という、いわばホームグラウンドに2人が引き摺り込まれたのだから、そりゃまぁ何が起こっても不思議ではないと思うのだが、ただでさえ「友達を家に招く」ってのがちょっとしたイベントごとにカウントされる昨今、それがよりにもよってぼっちの家ってんだから事件性がないはずがないんだ。そもそも、なんで虹夏の家じゃなくてぼっちの家でやることになったんでしょうかね。あの調子だとぼっちの方から積極的に招致した可能性もあるんだよな……横断幕って1人で作るのめっちゃ大変だと思うのだが、両親がサポートしたわけでもなさそうだし、おそらくぼっちが内装も含めて全部用意したんだろう。「1つのことにのめり込むと周りが見えなくなってとことんまでやってしまう」って……えぇと、ほら天才タイプの所業ですよ(必死で言葉を選んだ結果)。

 幸か不幸か、同学年の喜多ちゃん、そしてコミュ力強めの虹夏はすっかりこの「ぼっちワールド」に慣れてしまったようで、いくら暴走してもあまり動じなくなったし、CMを跨いだらそれくらいのメタ情報も感知できるようになった(それはどうなの)。この「あんまり踏み込まないけど我は押し通してくる」っていうメンバーたちの性質が、かえってぼっちにとっては良い距離感を生み出してるのかもしれませんね。その上で、お着替えとかの強要するタイミングではゴリゴリ押してくるしね。着替えるとかわいいぼっち、正直解釈不一致だったのだが……そういう設定なら仕方ない、チューニングしておきます。前髪あげたら美少女とか、そんなコテコテのベタ展開はぼっちには必要ないと思うのだが……いや、だからって前髪上げたら周りの人間を巻き込んだ感染爆発を起こすっていう設定も必要はないのだが……ベタを超えるには、カオスしかないんですね……(Q.E.D.)。

 ちなみに、この世界で地味に怖いな、と思うのは「ひとり」の妹が生まれて「ふたり」って名付ける親御さんですね。そこで打ち止めだったからよかったものの、次生まれてたら「さんにん」ちゃんになってたんだろうか……こわい。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード