最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「万聖街」 5 一応、新番組があるってんで新番チェックの総括を控えて待ってたんだけど、最後のつもりだったこの作品がちょっとおもてたんと違った。なんか、ショートを連打するタイプの作品だったからこれを普通枠で扱っていいものかどうか……まぁ、放送枠は30分あるから別にええか。とにかくこれで今期新番チェックの本数は44本。これに前期からの引き継ぎ作品やいちいち書いてないショート枠を含めた52本が今期のチェック本数ということになる。ここ1年ほどは50本を超えるシーズンがなかったので一気に増えたようにも見えるが、今期はたまたま雑多なショート枠が多いのでそう見えるだけ……だと思いたい。ほら、何せ「ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生」なんて訳のわからんアニメもカウントに入れてるし……(ちなみに「ハーレムきゃんぷっ!」っていうのもあったけど、そっちは切りました)。 というわけで52本の中でめでたくトリを飾ったのがこの作品なわけだが、知らない人のために書いておくと、中国産アニメの吹き替え版である。なんで放送時期がこんなにずれ込んだのかというと、実はこの枠、先週までは「羅小黒戦記」のテレビ編集版を放送していたのだ。おそらくこの「万聖街」がショート詰め合わせ形式で放送されるので、6話×6回の枠。「羅小黒」の放送と合わせて1クール分だ。ちなみにこの2つがパッケージングされたのは当然制作会社・配給会社が同じだからである。 「羅小黒」が気合の入ったファンタジーバトルアニメだったのに対し、こちらはとにかくユルい、モンスターたちの共同生活ギャグアニメ。「羅小黒」の時にもミニアニメとかで似たようなテイストのサイドストーリーを展開していたが、「カワイイ」に振り切ったゆるふわ日常もの。ただしどっちかというと女性向けなので、登場キャラは全員野郎という分かりやすいデザインになっている。正直ショート枠扱いならあんまり評価する必要もないかと思っていたのだが、やっぱり中国産アニメを改めて見るのはいちいち気付きがあったり、新鮮な感覚が楽しめるのは良い部分。こちらのアニメにしても、ベースとなっているのはどちらかというとアメリカの「カートゥン」的なものな気がして、サウスパークとか、シンプソンズとか、もしかしたら「トムとジェリー」とか、そういう系統の制作理念が根底にある気がする。ただ、だからと言ってデザイン的な部分もアメリカンかというとそうではなく、丸っこくていかにも「マスコット」的なキャラ造形は日本の「Kawaii」文化からの派生と見ることができそう。ユルBL的な設定も、絶対に日本以外の国で生まれたのではないと断言できる構図だし、国境を飛び越えたフュージョンを実現した中国アニメのうまみが端々から感じられる作品だ。 もちろんこれをパクりだなんだというつもりは全く無くて、そうしてさまざまな進化を遂げたアニメを参考にしつつ、きちんと自国の文化に作り替えている(チャイナイズとでもいうんでしょうかね)のは評価できるポイントだろう。特にショートギャグということでテンポの良さを重視していることがよくわかり、ちょっと理不尽さを感じさせるくらいの切り方でバシバシ展開しながらも、そこにモーションによる見せ方も加えているあたりは純粋にアニメとして楽しい。「羅小黒」の時に垣間見えたスタジオの技術力の高さが、また違った形で確認できるんじゃなかろうか。 まぁ、あんまり肩肘張ってみるような作品でもないし、最強に面白いなんて結果にも絶対にならないだろうが、中国アニメにありがちな「なんか変な抵抗感」が無くてぬるっと入ってくるというだけでも文句はない。短い間だが、お付き合いさせてもらおうじゃないか。
PR まず、手短に執筆している現在の状況を報告しておくと、ライブ終演が19時半くらい。そこから西武ドーム名物と言われる満員電車にもみくちゃ体験。この辺でいわゆる「人酔い」も影響したのか、持病の偏頭痛が最悪の形で発症してフラフラ。今回は終演時間が読めなかったもののギリいけると判断して日帰り予定で日程を組んでおり、なんとか終電間際の新幹線に滑り込んで一息。しかし人もまばらな車内で、なぜか1つ前の席がビール缶転がしまくりのリーマン2人組という最悪の席で、延々ノーマスク大声の下世話トークを垂れ流されるという地獄。イヤホンしてても声がでけぇから聞こえるという……。そんな状態で日付が変わるくらいのタイミングで帰宅し、「流石に今日中にレポ執筆は無理だ……寝よう……」と思ってたんですが、すぐに薬が効いたみたいで痛みが引いてきて、そうなるとやはり興奮が思い出されてなかなか寝付けないという厄介な状態。 じゃぁ、書いたらええやん。
<というわけでネタバレ注意だけど、興味ある人は多分みんな検索とかしてるよな>
流暢な広島弁、なんだか不思議な音律に魅力を感じる、第6話。考えてみりゃ、「ヤクザ方言」である広島弁ってなんちゃっても含めてアニメでは男が使ってるシーンはよく見るが、女性が喋ってるのってあんまり聞かないよね。ありし日のまつらいさんが「たまゆら」で使ってた優しい広島弁が懐かしい。 さて、もう単なる任侠アニメになってしまったが(もとからそやろがい)、「メイド+ヤクザ」という単純な足し算だけでは物足りないということなのか、抗争をおこしたケダモノランドとメイドリアンはそれぞれさらにコンセプトを加えた業務形態が人気を博しているという設定が前面に出てきた。「メイドがドスを聞かせて道理を語る」というだけでも珍妙な絵面なのだが、さらにそのメイドが宇宙人設定を盛り込んで訳のわからん比喩まで使い始めたらカオスってレベルじゃないのよ。もうどこから突っ込んでいいか分からんわ。 その割に(そのせいか)やってることはすげぇベタな展開であり、今回はあまりにインスタントな姉妹の契りを結んだネルラちゃんが、それをフラグだと認識させるのとほぼ同時に散っていくという、あまりに生き急ぎすぎた展開になっている。まぁ、これまでのエピソードもだいたいがインスタントにネタを出しては刈り取りという流れを続けてるだけなので既に持ち芸みたいになっちゃってるが……ふつーの外面のアニメだったらいい加減に飽きられてる頃合いなんじゃなかろうか。ほら、シンプルなスパイを描いたシナリオだと「忍びの一時」が既に「もうええかな」ってなってる感じよ……(あと、ついでに今週は「銃殺された恩人の最後を看取る」というエンディングもとあるアニメと被ってた)。今作は本当に派手な装飾(虚飾?)でベタも何もかも吹き飛ばして最後まで走り切ってほしいもんですね。店長が反吐が出るくらいにクズの中のクズ路線を突っ走ってくれているのが、今作では一番輝いてる部分でしょうね。 ちなみに毎度恒例の中に人ネタですが、彩陽らに加えて今回はちょい役でゆーみんも登場し、やはりこの設定だと低音でドスが効かせられるキャストが集まってきていい具合だな、と思ったり。ケダモノランドの上層部、嵐子とかつて契りを結んでいた現リーダーが皆川純子で、「これ、ネオベネツィアの三大妖精じゃん……」ってなった。もう一人もどっかに隠れてたらどうしよう……。
もちろん、全人類の「ダメだと思ってた幼馴染がいつの間にか成長ししてモヤモヤしてるしっかり者の友達」が全てめぐっちゃんに収束するかというと、決してそんなことはありません。私はめぐっちゃん過激派に属すると思ってるんですが(どこの宗派だ)、幸か不幸か、ぷりんはめぐっちゃんと色々違っている。最大の違いは、彼女は彼女なりに、現時点でも漠然と目標は掲げられているという部分。めぐっちゃんはあまりに眩しくなりすぎたキマリを見て「自分は何もない」という現状に足下を見失うことになってしまったが、ぷりんの場合は、「自分は最先端の工学を学んで、将来は立派な技術職になってやるんだゼ!」という将来設計くらいは持っているだろう。だからこそ遅々として成長しない幼馴染を見てイライラもしていたのだし、「自分は名門高専に受かった、せるふなんかと違う成績優秀者なのだ」という自負から望まぬマウントも取り続けていたのだ。決して、現状に「負い目」を感じる必要はなかろう。 しかし、人間ってのは不思議なもので、負い目はなくても羨望はある。目一杯人生を謳歌し、DIY部を全力で楽しんでいるせるふ。彼女は昔と変わらぬお気楽なスタンスのままで、それでも周りから愛され、進歩を評価されている。ちょっと工具の扱いが上手くなった。少しだけDIY部らしくなってきた。そんなせるふが仲間たちと笑い合っている様子を見て、ぷりんの胸の内はどうにもちくちくと痛むのである。 今回、ぷりんはジョブ子の策略にはまる形でDIY部と一緒に海へと帯同したわけだが、仮にせるふが正面から誘っていたらどうなっていたかは微妙なところだろう。「遊んでる暇なんてない」とにべもなく断った可能性が高いんじゃなかろうか。まだまだぷりんが構えている壁は高く、決して乗り越えた状態ではないだろう。しかし、結果的には一緒に海で活動することになり、身近にせるふたちの楽しさを感じ取ったことで、多少なりとも歩み寄れたのも間違いない事実。残念ながらせるふの方はそのことの重要さをあまり感じ取っていないし、最後の一押し、手を差し伸べたところではまだ断られてしまったわけだが……まぁ、ここまできたら時間が解決してくれる関係性でしょうね。決して地球の最南端と最北端に分かれるようなことはないと思いますよ。 てなことで、どうにも2人の関係が気になると1つ1つのファクターが重たく感じられてしまうのだが、一応はこのタイミングでの水着回である。女子高生の水着だってのに1ミリたりともエロさを感じさせないのはいいのか悪いのかわからないが……でもこのアニメでちょっとでもエロさを出そうとしたら、全部ぶち壊しな気がするな。このユルい日常の中で、「みんなで作る日々」の一端としての「海」がある。それくらいの心構えでいいんじゃなかろうか。ビバ・日常系アニメ。ところで、あの程度の工作手芸品で7人分の海への電車賃すら賄えない気もするんですが、大丈夫なんでしょうか。 追伸・今回もせるふの家がほとんど関係なかったために、豚には安息が続いています。
スチームクリーナーが大活躍しておる、第6話。この異世界、ほぼ現代社会と同じくらいのテクノロジーレベルなんだけど、リスどもがスチームクリーナーを使いこなしてるとなると、下手したら我が家なんかより文明レベルがよっぽど進んでる可能性が……まだ新規データで上書きするトラブルは解消できないみたいだが、アンドゥくらいすぐにできそうだよな。単にレスミスがすこぶる無能なだけなんだろうな。 Aパート、「ほう……メイデナ単体での触手プレイですか……たいしたものですね」みたいな展開。この度キクルが連れ出したのはパーティーの中でも扱いやすい(?)方の2人、ひたむきとメイデナ。ただ、よりにもよって「沈黙効果の植物採集」という、メイデナには一切向いてない仕事だったのが運の尽き。ひたむきは新たなスキルを開花させてより便利な犬になっていくが、戦闘力は一向に向上しないのでヤられることは全部受け止めなきゃいけませんね。今更すげぇ普通のこと言うんだけどさ、なんでこういうエロファンタジー世界の魔獣って的確に人型生物の性感帯を刺激することにたけてるんだろうね? 今回登場した触手鳥も、あんだけ平たいメイデナの胸からピンポイントで乳首いじってんだよ。性感帯だって分かってなかったら攻めないポイントだろうから、魔獣たちは「人間たちに快楽を与えて魔力を得る」という行程をしっかり理解した上で、最善の手段をとっていることになる……進化ってすげーなー。 ひたむき、実はスペックだけで言えばかなり優秀なパーティーメンバー足りうるはずなのだが、何故か「ひたむきだから」というだけで軽んじられている気もする。索敵と回復ができるパーティってだけで文句なしで活躍の機会はあると思うんだけどね。本人がいいと思うかどうかは別問題として。今回メイデナのメーデーに対して元気よく手を振ってお返事をするひたむきのトコがやたら可愛くてよかったです。 Bパートは一転、ずっとギルドの建物内で面倒臭い親子の相手をする話。もしかしてパーティメンバーが1人も登場しないエピソードは初かしら? ギルド受付嬢のエノメさんは基本的にいい人のはずなのだが、その娘・エシュネちゃんはちょいと問題あり。今確認したら11歳らしいんだけど、小学5年生相当であの立ち回りか……将来有望だな……。まぁ、第二次性徴は既に完了してるくらいのレベルだが……。どういう家系なんでしょうかね(そういう家系だろうよ)。 確実にキクル包囲網を敷こうとしてくる幼女もなかなか気になる存在だが、こんなエピソードのくせに作中で2回も名前が挙げられたハナバタの方がどっちかというと気になってしまう。110㎝=「1ハナバタ」って言われて「この世界の単位系はそういう名前なのかしら?」って一瞬思ったけど、言ってたのがレスミスだったんで「そういうことかい」ってなる。おそらく小さいドワーフみたいな種族なんだろうが、人1人分の身長を体現できちゃうハナバタさん怖い。そしてそんなレスミスが医院を解雇される理由にもなっているハナバタ。ただ生きてるだけでこんだけ多方面に影響を与えてしまう。巨乳とはかくも恐ろしいものなのですね。まぁ、エノメさんも負けず劣らずの影響力ですが。ことエノメさんに関してはキクルも倫理レベルを下げ気味の傾向にあるんですよね。まぁ、彼の周りにいる女性の中ではダントツでまともな方だし、娘の策略にハマってくっついてみるのも一興なんじゃないですかね。旦那さんとの籍は外してないって言ってるから法的には大問題だけど。
封切りからだいぶ経ってたみたいなんですが突然の鑑賞。何故このタイミングなのかをまず説明いたしますと、こないだ観た「ぼくらのよあけ」について、感想を書いた後にちまちま他の人の感想もザッピングしてたんですよね。そしたらいい評価も悪い評価もあるわけですが、そこで「公開タイミングがほぼ同じだった漂流団地と内容が被りすぎてるやんwww」みたいな感想が結構あったんですよ。それを見て「そういや、どっかで予告は見た気がするけど結局観に行ってなかったな……」ということに気づき、せっかくなら比較するのも面白かろうと思って調べたんですが、当然どこの劇場ももうやってない。時期を逃したかと思っていたら、近所の小劇場ではまだやっていることを知り、しかも「今日が最終日」という偶然。こりゃぁ見逃すわけにもいくまいというので、久しぶりに小さなシアターにお邪魔してきたのであった。どうやらネトフリ配信作品らしいのでネトフリに加入すれば観られるみたいなのだが……でもまぁ、せっかくなら劇場で、ってのもあるし、わたしゃ頑なに配信サイトに登録したくないし。 とりあえず折り畳みの前に点数だけつけておくなら、「『ぼくらのよあけ』よりはこっちの方が好き」ですね(点数とは?)。
【以下、一応ネタバレ注意だけど、まぁ、だいたい想像通りのお話よ】
版権フリーの楽曲は次元を超える、第6話。この作品世界は現実とは一切リンクがないと思うんですが、それでもハッピーバースデーは同じ歌なんですよね。おそらく、生物が人型に進化した時には必然的に誕生日にあの歌を歌うようになるということなのだろう(仮に現在と地続きの未来っていう想定だとしても、何十年、何百年もあの曲が残ってるのはすげぇよな)。 というわけでおめでたい歌が流れるお話なのだが、残念ながらサブタイトルは「鬱陶しい歌」。まーしょうがない、確かに全館放送での突然のハッピーバースデーは鬱陶しいというか、うざいというか、KYというか、邪魔というか、ちょっと頭おかしいんじゃねぇの、というか。それをやれちゃう豪胆な精神の持ち主がスレッタ・マーキュリー。回を増すごとに「おめぇ、形の上とはいえオドオドキャラっぽく見せてんのがむしろ腹たつな」くらいの造形になっている気がする。結局オドオド要素って「街に出てきた田舎者だから右も左も分からない」ってところに起因してるわけで、人付き合いで慣れてきたら、単なるふてぶてしいタヌキ娘なんだよな。こんなんを「婿」にしてしまったミオリネさんもエラい災難である。まぁ、全部自業自得だし、お互い満更でもない様子なので安心するやら腹が立つやら……。ミオリネさん、スレッタからないがしろにされすぎて、最近は表立って嫁ムーブする時にも段々羞恥心がなくなってきてますやん。 そんなお気楽花畑娘と違って、対戦相手のエランくんはいろんなところが重すぎるやつ。なんとエランはエランなんだけど本当のエランじゃないという影武者設定であり、ガンドアーム操縦のための強化手術を施されたのは、どこの誰とも分からない貧民の子(多分)。本当の御三家エランは関係ないところから高みの見物をしているだけだった。別にクローン技術で作ったとかじゃなくて、適当に顔をいじって偽物に仕立ててるだけっていう雑さもかえって後味の悪さに繋がってるよなぁ。綺麗に闇に葬られた「四号」。まぁ、少なくともこの世界には花江夏樹ボイスで喋るキャラが5体は存在してたってことだよな……。多分始末されたとは思うのだが、そのことに気づける人間は外部には1人もいない。ご愁傷様だ。 エラン側の設定が明らかになったことにより、今後の展開がなかなか難しいことになってきている。「ガンドアームに乗せるために子供の命なんてなんとも思っちゃいないぜ!」というのが敵さんサイドのスタンス。麻美子ママンがこれと全く同じ思考回路でスレッタをエアリアルに乗せているのだとしたら流石に視聴者が許さないだろう。麻美子は麻美子でちゃんと娘のことを考え、その上でガンダムを預けているという設定にする必要がある。まぁ、さすがに母娘の愛は本物だと信じたいが……あの仮面が剥がされる展開に、どんな嫌な物語が待ち受けているんだろう。いや、しょっちゅう仮面はとってるけども。仮面キャラの風上にも置けないやつだな。 やりきったかい? 第5話。まー、そりゃやりきったでしょうよ。この作品で早くもうるっときてしまうとは思わんかったよ。 当方、ガールズバンドアニメにはとかく涙腺が弱いマン。「ガールズバンドアニメ」の歴史といえば、やはりその興りは「God Knows...」に求めるのが正しいんじゃなかろうか。涼宮ハルヒが、京都アニメーションが巻き起こしたビッグウェーブは「けいおん」という怪物作品へとそのスピリットを引き継ぎ、近年は新たにブシロードがバンドリプロジェクトを作り上げて更なる進化を遂げている。そしてその進化の道程に、今回のぼっちたちのライブが乗っている。何度か触れているが、今作の最大の特徴は、主人公・ぼっちがボーカルではないという部分。そのため、普通だったら最もわかりやすく効果的な「ボーカルに(文字通りに)スポットを当てる」という作劇が正しい効果を生み出しにくくなっている。かといってぼっちはそのギターで超絶テクニックを披露しているわけでもなく、殊更にギターにだけ寄って描くのも間違った方法になってしまう。そこで今回は「初のオーディション」という枠組みを最大限に見せるため、ぼっちの心情劇を中心とし、そこから派生的に他のパートへと伸びていく枝葉を意識させる演奏シーンとなった。試聴時の印象として間違いなく中心にいるのはぼっちであるが、そこに必死の思いを載せる虹夏、その虹夏と視線を交わし、一人孤高の演奏を貫きながらも敏感にぼっちの変化に気づいたリョウ。そしてステージ中心では覚えたてのギターを必死に弾きながら歌うメインボーカルの喜多ちゃん。なるほどこの1曲を聴いただけで、確かに「どんなバンドか分かる」だけのものに仕上がっていたはずだ。本気の演奏シーンは今回が初となるだけに期待もハードルも高まっていたはずだが、見事にそれを乗り越える作劇を見せてくれた。 緊張感高まる重要なお話だっただけにシリアスは多めになり、(このアニメにしては)ギャグが少なめではあったが、単なる青春バンドストーリーで終わらせてなるものかという執念じみたこだわりはいつも以上に滲み出ており、日本各地のダムの美しい景色が最も容易く感動ムードを洗い流してくれた。今回はさらに「父・母・妹・犬」でも実写パートがあったが、お手軽かつ確実にそれまでの雰囲気をぶったぎれるのが実写演出の強み。下手に使えば「雰囲気ぶち壊しやんけ!」ってんで台無しにしてしまうリスクも孕んでいるはずだが、本作の場合は「最初からぼっちはぶっ壊れてんだよ!」ということを表現するために使っているのでなんの問題もないのである。犬は1500円のチケット買ってくれないと思うけどね……。 そして、今回もCloverWorksらしさを発揮してくれたのはなにもライブシーンだけではなく、その他のシーンの妙にこだわった動きの作り込みも良かった。青い顔した酸欠ぼっちが駆け寄るシーン、顔のデッサンはぶっ壊れてるはずなのにやたらふらつき方が生々しかったの、伝説の「アイマスおっさん走り」を彷彿させる。あと、個人的になんか気に入っちゃったのは夜の自販機前で別れ際に虹夏が手を振って去っていくカット。こういうところの動きになんか引き込まれるナー。 さて、ぼっちはどうやってチケットを捌くんでしょうか。まぁ、別に売れなくても自分でお金払えばいいんだよね。……ね?
わぁいトゥスクル編、第20話。私トゥスクル大好き。やっぱり何年越しであったとしても、この景色は良いものだなぁ。いや、こないだ一瞬だけベナウィたちと一緒に帰郷してたけどね。数年ぶりでもオボロボロボロ。安心感しかない。 というわけで、ヤマトでのしがらみなどすっかり忘れて、のんびりぼんやりの2人旅。いや、フミルィルとかもいるけど、スポットが当たるのはハクとクオンの2人だけ。今回はそんな2人の旅路を祝福するかのように、ほぼシリアス無しのほんわかギャグテイストで進んでくれる。改めて見ると、クオンさんってばほんとに面倒臭いヒロインだわね……まぁ、そんなふうに扱っちゃったハクさんの方にも多大な責任はあるのだけども。カミングアウトのタイミングがクッソ適当だったのだが、もう、あれ以外の出し方がなかったんだろうなぁ……尻尾パタパタさせたり、ふくれっつらになったり、表情豊かなクオンさんを見ているとそれだけで幸せになります。偉大なる先代ヒロイン・エルルゥさんリスペクトの愛らしさアンド恐ろしさですね。フォーク刺すか、あばら折るかの違いだけで(結構違う)。 トゥスクル入りを最初に迎えてくれたのはカミュ。彼女のスタンスはあの当時から全く変わってないようで安心する。相変わらずムントに追っかけられてるところまで含めて、平和なトゥスクルの象徴のようである。平和さの表れという意味ではアルルゥも似たようなもんだろうが、彼女の場合はそこそこ成長が見て取れるので「あの頃のまま」というほどではない。本人も武闘を学んでムックルと人虎一体の必殺技とかマスターしてたら最強になれそうなんだけど……多分そこは変わってないんだろうな。トゥスクルの領民たちって、このほわほわな統治者サイドのことをどう見てるんだろう。みんなして「今日も平和だな」って思いながら陰で「オボロボロボロ」って言ってるんだろうか。 そんなオボロ、そしてドリグラコンビ。みんな元気にハクをお出迎え。とても外交交渉とは思えない緩い雰囲気のまま、一国の姫さんがよその国の総司令官を引き抜こうとしてたんですが、これって戦争クラスの問題行動じゃないですかね? アンジュさん、放っておいていいんですか? ハニトラからの引き抜き工作って、最低の外交戦術じゃないですか。でもまぁ、ハクだってその辺はわきまえてるので大問題にはならないと思うが……もしもこの2人が誰も気づかないような地下で巨大ロボに殺されてたら一大事ではあっただろうな……。しかしまぁ、アヴカムゥとはまた懐かしい名前だ……。嫌な思い出も蘇りますけどね……こうしてギャグ要員になってくれたことにも時代の流れを感じますね。 ラストはついに重鎮・ウルトリィさんが登場。そして流石に重大情報を持ってきてくれた。最後の最後、この世界の結末はどこに向かうんでしょうかね。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |