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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜」 3

 ゲボ出ちゃうゲボ出ちゃうよォ! わぁい、無理な要素てんこ盛りィ……。俺が長年のなろう視聴を続けても一切免疫がつけられない、というかむしろ拒否反応が強く出ちゃう要素のみで綺麗に構成された見事ななろう。ここまで綺麗だと逆に惚れ惚れしちゃうわね。

 前クールなら間違いなく3話切りしてるだろうし、なんなら今期も1話切りしたい作品。AIに「なろう小説書いて」って言ったらもうちょいマシなもんが出てくるのかなぁ、というくらいに脳が動いているのが一切感じられない見事なテンプレなろうである。拒否反応を示したくなる要素は山ほどあって、転生時の死亡理由と神々からの謝罪、転生後の身分がまごうことなきナーロッパの三男坊。周りには主人公を溺愛する女兄弟ばかりがおり、とにかく甘やかすことしか考えてない生育環境が確保される。そして神々がなんの理由もなしにチート能力を浴びせるように付与しまくり、それを確認するのはRPGツクールでもバンドルされてねぇんじゃねぇかってくらいに見慣れたステータスオープンとスキルレベル表示。スキルの中にはあらゆる魔法属性があるのは言わずもがなだし、「鑑定」「アイテムボックス」って別に一般名称じゃねぇぞ、っていうくらいにつけてなきゃいけない決まりがあるスキルもわざわざ親父さんに名前呼ばせてるのがクッソ恥ずかしい。これはもう、見てて顔真っ赤になっちゃったくらいに恥ずかしい。

 これだけコテコテに仕上げた作品、製作陣はいったいどうやって見せるかをなやんだのだろうか、結論として「コロコロ可愛い方向のデフォルメを多用して愛嬌を振り撒く」というデザインに決定したようだ。その決定自体は悪いものではないはずなのだが、こうした甘やかししか存在しない保育園みたいな舞台で主人公がまんま幼児だと、現実逃避先として逆に生々しさが出てかえって不気味だ。すべてを忘れてママ味とモフ味だけで生きていけばいいじゃん、みたいな新手の地獄だ。そんで頑張って作ったデフォルメも別に可愛くないのは、多分画力の問題よ。見たら制作スタジオと監督がなんとあの「シュート」の座組み。ツーアウトってとこか。いや違う、なんとシリーズ構成は高橋ナツコだ。役満やんけ。

 頑張っていいところを探したんですが、今のところ見つかりません。あ、いいとこあった。「前クールに戻って『神たちに拾われた男2』を見るから許してください」って、他の作品の相対評価が上がったところ。

 

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○「マイホームヒーロー」 4

 なんか、前クールに引き続き「親子の問題」を扱ったドラマが続きますね……。おっちゃんも一人娘のことを思うと心配でしょうがないよ(現実と空想が交差するッ!)。

 原作はちょい既読。これは漫画喫茶だったかな。確かヤンマガ立ち読みしてて連載中のこれがちょっと気になって、1巻から少しだけ読んだ気はする。ただ、結末知らないってことはあんまり手をつけなかったんだろう。もう正直覚えてねぇや。こういうサスペンスは割と好きだし、ただひたすら苦境苦境&苦境をギリギリで乗り越える胃が痛くなるような展開はマゾヒスティックな快感がある。ちょっと変化球の「DEATH NOTE」みたいな感じで、原作は期待を持って読んだ気がするんだ。アニメ化が決まったと聞いて、ちょっと楽しみでもあった。

 しかし、残念ながらアニメのクオリティはパッとしない。制作は手塚プロ。前クールの作品はよりにもよって「実況の遠藤くん〜」で、作画壊滅作品の1つだ。おかしいなぁ、数年前まで、手塚プロって神作画とまではいかずとも大崩れしないスタジオのイメージがあったのだが……最近はどんどんアベレージが下がってる気がする。今作はなんと作品の看板となる重要なオープニングの映像からしてやや低調気味で、本編に入ったら止め絵レベルでも、動画レベルでも色々と不安が垣間見える。割とおとなしいシーンが多かったのにこれだけ不安定となると、今後の継続的な品質維持はあまり望めないんじゃなかろうか。期待してただけに残念である。

 作画部分で望めないとなると、他の部分で補ってもらうしかない。個人的に期待を繋いでるのは重めのキャスト陣。主人公にべーさんは良い配置だと思うし、中でもママン役の大原さやかという配役は願ったり叶ったり。ママンも実はかなりの強キャラなので、今後ゆっくりとクレイジーな様子を見せてくれるのが楽しみ。あとチンピラ勢の配置もいいよ。大塚明夫ボイスで「殴れば死んじまうから」とか言われると「まーなぁ」と思ってしまう。

 

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薄暮軍団の決闘者/Dusk Legion Duelist
 今回は賛助能力との兼ね合いもあり、白緑のアーキタイプが「+1/+1カウンター」になるそうです。まぁ、増強がテーマになるのはセレズニアカラーでは定番なので問題ないのですが、最近の白の問題は、戦力増強だけでは飽き足らず、カードアドバンテージにまで手を出しがちなところ。毎回「1ターンに1回制限」とかつけて「ほらほら、爆アドに繋がらないからいいでしょ! カラーパイは守ってるよ!」みたいな顔してやがりますが、最近は全然そんなことないのは周知の事実。「婚礼の発表」しかり、「トカシアの歓待」しかり。毎ターン1枚は結局爆アドやねん。この吸血鬼もそんな爆アド軍団の有力候補。これだから白って嫌いよ。

 


 
ベレノンへの侵攻/Invasion of Belenon
ベレノンの戦争頌歌/Belenon War Anthem
 知らない次元シリーズ。過去に「ベレノン」という名前が登場したのがプレインチェイスの次元カードのみであり、そのデッキが5色デッキだったもんだからあんまり次元の色特徴もわからなかったという、ほんと何もわからん次元。イラストを見る限りロクソドンやロウクスが武装して戦っているのがわかるので、文化レベルはそこそこ。過去の次元カードや今回のフレーバーテキストからするとバントあたりが近いイメージなのかしらね? というわけで今回は白単色のバトルとして登場し、3マナ2/2警戒の騎士クリーチャーとして運用した後、うまくいけば「栄光の頌歌」も飛び出してくることに。ご褒美が豪華なのでこのバトルには参加してみたい気もするが……現状ではどう考えても「婚礼の発表」の方が手っ取り早いのでなぁ。アンコモンなので、リミテの騎士デッキの1パーツとして。

 


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○「Re:STARS(字幕)」 4

 「どゆこと?」と思われる方のために先に説明しときますが、録画したレコーダーに表示された通りの表記にしておきました。そうです、ついにここまできた、日本で放送を開始した、字幕版、中国語の中国アニメだ!

 右から来たアニメを左に受け流すスタイルの網に、今度はこんなものがひっかかるとは……面白いねぇ。中国アニメは本当に色々な形で輸入され始めており、間違いなく今後は無視できないストリームとなっていくことでしょう。アニメが日本のお家芸であることは疑う余地のない事実だろうが、それは別にお隣の国に作れないってわけじゃないからね。今後も数は増えるでしょう。そして中国産アニメの数が増えた時に、全て日本の制作会社が放送形態を管理し、端から端まで全部吹き替えにするってのもそのうち無理になってくる。それなら、おそらく中国で日本のアニメが放送される時はこの形態も多数存在しているはず、字幕版での放送も始まるはずだ。もしかしたら過去にもあったのかもしれんけど、私の網にかかったシリーズアニメとしてはこれが記念すべき初の「字幕中国語アニメ」となった。

 一応調べてみると、原作は中国の人気少女漫画、アニメは2019年に製作・配信されたものらしい。4年も経ってるなら吹き替え版だせよ、とは思うが、まぁ色々と上の方での事情もあるんだろう。何故かブシロードグループがいっちょ噛みして字幕版での放送が始まった。内容はなんとアイドルもの! 前クールは中国産の少年漫画、中国産なろう、中国産不条理ギャグの3本のアニメがあったが、いよいよ我が国の誇る最大文化勢力、アイドルアニメにも斬り込んできたか。しかし、残念なお知らせだが、このアニメ……ショボい方の中国アニメだぁ……ヘナヘナだぁ……。

 面白いもんで、ショボいアニメにもはっきりとお国柄が出るんですよ。多分国産のクソアニメと中国産のクソアニメ、言語のヒントがなくてもクセでわかるんじゃねぇかな。今作はそうして「中国産ダメアニメ」を観察する際の1つのサンプルとして非常に面白くて、冒頭いきなり幕をあけるアイドルライブとか、多分原画家の意地で面白いモーションをつけようとしてるんですよ。おかげでキーボードやドラムの演奏の画が、マジで日本アニメでは見たことがない謎のモーションになっている。これが綺麗な動画で繋がればもしかしたら「独自の味」として面白味につながったのかもしれないが……なんかね、もう素人目にも明らかに動画枚数が足りてない。よく、「本来のアニメは秒間24フレだけの日本アニメの基礎は12フレ」みたいな話が出てくるが、今作の動画枚数は体感で1秒2フレぐらいだ。ほんとにわかりやすく動きの「中割り」がなくてモーションが飛ぶ。こういう形での省エネ、なかなか国産アニメでは見ないですよ。

 そうして動画部分はヘナヘナで「『最後の召喚師』と同じ流れかー」とは思うのだが、内容の方は案外面白く見られちゃったのも正直なところ。「アイドルもの」とは言ったが、「アイドルデビューした姉がサボってる間、弟が女装してステージに立ち続けた」とかいう訳のわからんスタートである。いわば最初から最後までずっと「4ウソ」の翼くん状態である。もう、その時点でアイドルものでもなんでもねぇな。何故か他人と話す時やライブで歌う時は蝶ネクタイ型変声器がなくても姉の声に切り替わると言う便利な設定で、すね毛をそったり、男子トイレに間違って入ったり、セクハラされて背負い投げしたりする。これ、いったい何話くらいまであるんだろう。先が気になるといえば気になる。

 動画のショボさにさえ目を瞑れば案外続けてみちゃいそうな今作。ただ、問題は目を瞑って観たら今度は字幕が読めねぇという部分である。「目を瞑って」は嘘だとしても、字幕を読むのが必須なので他のショボアニメと違って「何か作業しながらなんとなく観る」みたいな体制が取れないのがキツい。大人しく切るか、覚悟を決めて付き合うか。……中国産なー、気にはなるんだよなー。

 

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○「逃走中 グレートミッション」 4

 こんなアニメもあるんやなぁ……。右からくるアニメを左に受け流すスタイルなので、こんなタイトルも一応タッチはしますね。まぁ、朝アニメは視聴を継続するかどうか迷うところだけど。

 知らない人のために(まぁ、私も知らなかったが)説明しておくと、タイトルまんま、あの「逃走中」のアニメバージョンである。「逃走中」も知らない人は……もう知らないッ! まぁ、流石にあんまりいないとは思うが、フジテレビが自局の人気バラエティ番組をアニメにまでしてしまったらしい。日曜朝のこの手の枠はけっこう変なアニメが多いから、なるほどそういう手段もあるものかとちょっと感心してしまった。

 「こんなもん、アニメにしてどないすんねん」と思うかもしれないが、考えてみりゃ「逃走中」の設定ってのはむしろ最初からアニメっぽかった。私はゴールデンタイムのバラエティなんてあんまり見ないので詳しく知らないが、ちょこちょこ見たことがある範囲のイメージで言うなら、設定やドラマを毎回コテコテに盛って演出する方向だと思うので、現実世界でアスリートや芸人が真面目に(?)やるくらいなら、もういっそ全部バーチャルにしてアニメキャラにやらせた方が早い。そうしたらゲームフィールドだけでなく、ゲームに参加する目的や参加者のバックグラウンドまで、全部ドラマに盛り込んでしまえるのだから。ある意味ですごく自然だけど、誰もやろうとは思わなかったこと。まさにコロンブスの卵というやつである(そうか?)。

 ただまぁ、そうして制作意図は問題なく理解できるし、やり方次第では面白いアニメになってもおかしくはないのだが……残念ながら割とやっつけくさい枠。日曜・朝といえばなんといっても天下の東映アニメーション。プリキュアとかワンピースとか作ってる片手間で新たに始めた副業は、どうあがいても人員を割けるわけもなく、1話目から子供騙しのしょぼしょぼアニメーションとしてスタートしている。まぁ、どうせ見るとしてもお子様だけだろうからあんまりリソースを注ぎ込んでもしょうがない、というコスパ優先の理念も理解はできるけどね。つまり、あんまり真面目に見るようなもんでもないですよ、という制作側からのメッセージということになる。まぁ、東映さんも忙しいから。しゃーない。

 とりあえずあの声でナレーションさえ流しとけばなんとなく「逃走中」っぽくなるということは確認できた。あとはどれくらい刺激のあるミッションやステージを思いつけるかだが……なんか、キャラの魅力を感じないので「どんだけ頑張ってもさ」という予感がぷんぷんするな。

 

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○「山田くんとLv999の恋をする」 6

 そういや「CCさくら」のクリアカード編、続編の製作が決定したそうですね、おめでとうございます。なんでこのアニメの感想の一発目がこんな話題なのか、すぐにわかった人はそれなりに鋭い人。

 正解は、「今作の監督が浅香守生だったので思い出した」でした。やっぱり私の原初体験であるCCさくらを生み出してくれた浅香守生については、その後あんまり印象はなくてもちょっと特別視しちゃうところがあるんですよ。今作もその通例に従い、ちょっと特別視しちゃいました。

 原作は少女漫画(?)らしいのだが、配信サイトの作品らしいのであんまりカテゴリが明確には分かれてないのかも。「ネトゲから始まる(終わる?)ラブコメ」ってぇとアニメでも先例はちょいちょいあり、最も近いのが「ネト充のススメ」だし、タイトルだけなら「ネトゲ嫁」なんてのもありました。ネトゲ関係の創作物を見ていると、時代と共に目まぐるしく変わっていくネトゲ環境の差も見られて色々と面白くて、今見たら「ネト充」なんてもうちょっと古い印象になりそうだ。今作はネトゲの方こそ「メイプルストーリーっぽい何か」なので新鮮味はないが、彼氏役がプロゲーマーでばりばりFPSで稼いでる人間なあたりに今っぽさを感じる。「少女漫画の彼氏」も時代と共に肩書きが変わってそうだけど、今やゲーマーがその一翼を担うことができるようになったということか。

 基本的に「おもしれー女」系の少女漫画のテンプレには乗っているので、出会いと別れをどれだけ印象づけられるかが勝負の鍵だと思うが、その点で今作は特に秀でた点はない。ベタっちゃぁベタだろうし、何より主人公の思考があまりに独りよがりでついていけない部分がある。まぁこれは私が純正喪男だからというのもあるかもしれないが……「彼氏をネトゲ経由の女に取られた」ってんで落ち込んでるのは構わないのだが、そこから「自分が(一夜漬けで)綺麗になって、元カレがいそうなイベントに乗り込んで見返してやる」っていう発想はどう頑張っても私の頭からは出てこない。よく「女の恋愛は上書き保存、男の恋愛は名前をつけて保存」みたいなことをいいますが、その辺は個人差もあるってことでしょうな。それにしたって、別れた相手への溜飲の下げ方があまりに切ないというか、しょうもないというか。あんまり性格のいい女じゃなさそうである。

 ヒロインの第一印象があまり良くないはずなのに何故アニメの第一印象がいいかといえば、これはもう演出の勝利である。端的にいって「かわいい」。しかもそれはヒロインが美人だとか愛嬌があるとかいう、そういう「かわいい」はなくて、コロコロとテンポよくデフォルメや変顔を挟んでくるコミカルな演出が「かわいい」。この辺りのテンポの良さもあって、冒頭でスッと監督の名前が出てきたわけである。制作は(浅香監督なので当然)マッドハウスで、1話目時点でのクオリティはかなり高い。会話のテンポも良く、よく分からん思考回路のヒロインの発言でもアホっぽさが先立てばケラケラと笑う分に問題なし。あんまり重たくない、からりとした路線でのラブコメを展開してもらえると嬉しいね。まぁ、男の方がここまで暖簾に腕押しだとイライラポイントも増えてきそうだが……。

 もう1つ大きな加点要素をあげておくと、そりゃもう中の人である。主人公を演じるのは我らが水瀬いのりであるが、普段のいのすけの役の中ではかなり年齢が高め(本人より若いのにな)で、聞き慣れた水瀬ボイスよりもちょい低め、なんなら地声よりも低めの音域でやや淡白なくらいに作っている女子大生の声である。こういういのすけの演技はあんまり聞く機会がなかったので、それだけでちょっと嬉しくなってしまった。新たな飛び道具ポジションのヒロインになってくれるといいな。

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「トモちゃんは女の子!」 5→6

 個人的に一番気になるのは、この後みすずがどうやったら幸せな人生を歩めるかってことですね。結局彼女が一番蔑ろにされてしまった気がするのでなぁ……。

 いやいや予想外、ベタにベタを重ねた作品だったはずが、いつの間にやらふつーに楽しくなってしまっていた。やっぱり表面的なプロットだけ見て良いの悪いのって判断しちゃダメだね。考えてみりゃ、「男まさりな女の子に気付けば恋をしてたけど素直に言い出せない」っていうシチュエーションは極めてベタだとは思っていたのだが、「じゃぁ、そういうシチュエーションを中心に描いて面白かった過去の作品って何?」って聞かれたらパッと出てこない。人間は情報を食らう生き物だとはもうしますが、類型ばかりを無駄にインプットし、偏狭な認識からベタの烙印を押して評価した気になってしまうものだ。改めて真正面からこのテーマを扱った作品を見せられて、普通に楽しめるならそれで良いではないか。

 とはいえ、今作の場合はやっぱりメインの2人が最大の誘致要因ではなかったとは思うけどね。みすず&キャロルという脇を固める盤石の布陣が1クールというそこそこ長い期間を思い切り引っ掻き回してくれたおかげで、少しずつ繋がっていくトモとジュンの関係性を眺めることができたのである。みすずは単体で取り出してもその面倒臭い精神性は見るべき点があり、トモ×みすず、ジュン×いすず、(あとキャロル×いすず)と全ての関係性に掘り下げるだけのドラマがある。結局誰とくっつくでもなく、一番の貧乏くじを引かされてるのが彼女な気がするのだが、それでも彼女の頑張りのおかげで周りが幸せになっていくのは、みすず自身もある程度は満足なのだろう。そしてキャロル。想定外の出方で攻めてきた規格外のリーサル・ウェポン。このキャラが作れる作家は、そりゃメインのドラマだって上手くまとめられるわよ……萌えキャラってのも類型化して処理しがちなジャンルだけど、まだまだ想像もできない変なツボに刺さるキャラってのはいるもんだ。

 そうしていつの間にやら作品世界にどっぷり浸かって見守ってきたラブコメドラマ。最後のジュンのけじめも格好良かったし、序盤で抱えてた「なんでこいつら異性として意識しないとか言い続けられるんだ」という不満も、こんだけ内実をジリジリと語られたら全部まるっと納得できてしまう。ここまで満場一致で「いいからとっとと幸せになれや!」と思われるカップルも珍しいんじゃなかろうか。

 最後は当然中の人の話、キャラの強さを考えたらやっぱり日高里菜を筆頭にあげつつ天城サリーの泥沼キャラ作りも手放しで褒めたいところだが、周り回って、やっぱりトモ役の高橋李依の頑張りが一番の屋台骨だったことになるんじゃなかろうか。りえりーの音域を考えると、トモのあの発声、絶対に翌日喉ぶっ壊れてるやつだろ。よくもまぁ、あの声で最後まで維持できたもんだよ……お疲れ様でございました。

 

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○「天国大魔境」 6

 千本木彩花、2シーズン続けて「若干TS気味」みたいな役が回ってくる。こういう巡り合わせってのもあるわよねぇ。

 というわけでキルコがなんとなくそういうことだと知っている程度の原作既読。最近増えてきた「電子コミックの期間限定無料期間中に1、2巻くらい読んだ」やつである。途中まで読んで続きが気になったような気もするが、わざわざ続きを買うほどの興味には至らなかったためにどういう展開になったのかはさっぱり知らない作品だ。作者の石黒正数は「それ町」以来の久し振りのアニメ化。個人的には絵的にも内容的にもそこまで好きな作家というわけではないが、こちらも知り合いに熱心なファンがおり、そいつの熱気にあてられて逆に距離をとってしまっている感はあるかもしれない。少なくともコミック序盤を読んだ際には「この作品だったら続きも気になるし、面白くなるかもな」と思った……ような気がする。もうだいぶ前の印象なので忘れちゃったけど。

 という微妙な付き合い方の作品だが、アニメ1話はかなり良さげな滑り出し。制作はI.G.で、荒廃した世界の背景など、とにかく細部にわたるまでの描き込みが見事。アクション作画などにややクセがあったが、変にCGとかで誤魔化そうとせず、あえて手描きでやや粗めのモーション動画を見せてくれる方向性はむしろ好みのタイプである。原作絵のテイストも損なっているわけじゃないし、いい具合にアニメに落とし込めているんじゃなかろうか。原作コミックだと冒頭1、2話くらいではマジでなんも分からずに突き放されたような印象があったが、アニメではある程度まとまった展開で気になるところまで話を進めてくれているし、BGMの乗せ方などを意識して、ともすると淡白になりがちな作風に良いアクセントを添えてくれている。このアニメのおかげで、ようやく続きを見ることができそうでなによりだ。まぁ、確認したら現時点でコミックが8巻まで出ているらしいので、アニメでどれくらい核心に迫れるかは分からんが。

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Buddy Daddies」 6→6

 ハイ、どうも、P.A.WORKS大好きおじさんです。おじさんはもう、娘を育てるアニメとかになると本当に父親目線で見ちゃうので色々と苦しいです。俺の娘も不良にならないといいなぁ(無限大イマジネーション)。

 残念ながらおじさんは子育てなんかしたことないわけですが、幸か不幸か、周りには甥っ子だの姪っ子だのが何故か勝手に出現し始めており、子育ての大変さ、尊さというのは(他人事として)しみじみと感じ入る時もある。そして、そんなよそのお子さんを見て「大きくなったわねぇ」と嘆息する近所のおばちゃんムーブを堪能できるのがこのアニメである。もう、ただひたすらミリちゃんかわいいの一点突破を狙った潔い構成。P.A.WORKSといえば最大の強みはやはり一切崩れない作画の安定感にあり、今作はロリっこの切実な可愛らしさを発揮させることに全勢力を費やしてくれた。ミリが出ているシーンは大抵かわいい。直近でもエスパー幼女が活躍する人気アニメがあったが、あれは幼女というにはひねすぎてて別な楽しみ方をするしかなかったのに対し、こちらの幼女は幼女としての幼女可愛らしさを幼女幼女と発揮してくれているので、そりゃもう幼女可愛いのである。声だって木野日菜(人妻)ボイスだし。もう、それだけで合格です。

 メインの構成もまぁ、無難で大崩れしないくらいで着地できたんじゃなかろうか。「人殺しの分際で子育てに邁進してんじゃねぇよ」というお約束のツッコミは入るかもしれないが、そこは一騎と零というダブル主人公にすることでなんとなくお茶を濁しており、全力で父性を発揮する一騎の方は(あんまり)人を殺さず、隣でサポートしてる零の方が殺人業務は本線。殺しながらの子育ては最終盤にある程度けじめをつけたし、多少勝手な生き様でも、「幼女が可愛かったからしょうがない」と言われたら、そりゃしょうがない。どんな生き方をしてきた人間でも、子供を育てれば考えが変わるかもしれないという、性善説に依ったハートウォーミングストーリーである。

 今期、我が家ではちょうど「コタローは1人暮らし」というさっぱりハートがウォーミングしない親子の物語も並列して流れていたので色々と心の痛い部分もあり、今作のミリちゃんは「幸せな家庭ではあるが実はその裏で両親は死んでる(なんなら育ての親が死因)」という「表向きはハッピー、裏がキツい」という設定。対してコタローは一人暮らしという壮絶な生活にさまざまな親子問題を抱えて「表も裏もゴリゴリにしんどい」という地獄の親子関係。どっちが幸せかと問われればやはりミリちゃんの満面の笑顔の方が幸せ度数は高いわけで、「結局母親のことはどう伝えたんやろなぁ」とか気になる部分は多いが、そこは割り切って幸せな3人家庭を築けたのだとプラスに考えることにする。将来、ミリちゃんが男を家に連れてきた時の修羅場を想像するのが一番怖いけども。

 バディものとしてもそこまで抵抗なく飲み込めるものになっており、「高町なのはさんがツインママで子育てしてたのだから、ツインパパでの子育てになんの問題があろうか」という先進的な考えが促進できる。今作における一騎と零の関係、いわゆる「ホモォ」領域には一切立ち入らず、本当に「いい相棒」くらいの距離感で最後まで進んでいたので見ててスッキリできたのもあるかも。まぁ、2人がもっと関係を密にし、ミリちゃんが将来そっち関係の趣味に目覚めたらそれはそれで面倒なのでね。僕はどこをどういじっても今作の薄い本はいりません(あ、先生が主役ならワンチャン)。

 

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