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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 梅ちゃん劇場さらに加速、第29話。今期はどこのアニメをみても梅原裕一郎の声が聞こえてくるという奇特なシーズンになっているのだが、ここにさらにもう1本、面倒くせぇキャラが追加された。来週からの悪人ウェザーの無茶苦茶、今から楽しみである。

 どういう展開になるのか、全部知ってるはずなのにいちいち爆笑してしまう、名台詞、名シーンのオンパレードとなっているアンダーワールド戦。正直、6部も後半のカオス展開になると「もうついていけんわwww」って冗談半分で盛り上がってた印象が強かったので過去作ほど熱心に見直したわけではないのだが、こうして改めて叩きつけられると、よくもまぁこんだけ意味不明なことを立て続けに紡げるものだと改めて感心してしまう。そして、それを丁寧にアニメにしてくれるスタッフの絶望的な努力。みんなすごいよ。こんなもん、よく映像にできるよ。まぁ、最初に漫画にした荒木先生が一番すごいのだけど。

 今週の一発目は「お前が一番ヤバいやんけ」という裁判官のババアの大迫力フェイスに幕を開ける。ヴェルサスの不幸な生い立ちを畳み掛けるキツいパートだが、ババアのドアップ1枚だけで全部許せてしまう気がする。そうしてヴェルサスというクズの人格が出来上がったことが嫌というほど理解できると、今度は現代に戻ってきて神父との会話。前回時点でだいぶネチネチと文句をつけていた神父だが、今回はもう、本当にお前は何がしたいんだ、ってぇくらいにヴェルサスの意志をくじきにくる。ここまでしつこいと、多分神父はヴェルサスのことはあんまり好きじゃなかったんだろうね……いや、そもそも3兄弟については好きも嫌いもなかったかもしれないけどさ。少なくともリキエルに対しては前向きにエールを送ってたし、彼の精神性は嫌いじゃなかったと思うんだ。それに対してヴェルサスは……まぁ、今回の展開で分かる通り、生い立ちがどうこう以前に人間として最低なので、一応は神父という職を持つプッチからしても受け入れがたかったのかもしれない。まぁ、そんなら最初から共闘すんなって話だけど……自分の都合で目覚めさせといて、散々文句言って最後には切るという、神父も神父で存分に酷いことしとる。

 ヴェルサスが「うるせぇなァ〜」とか「誰の味方なんだよォ〜」とか愚痴る度に「それはそう」と納得しかないのでいちいち笑ってしまう。せっかく能力が目覚めてまだ数時間のヴェルサス君が頑張って徐倫を殺そうと画策してるのに、横からチャチャ入れられるし、天才小学生のエンポリオにはまさかその場にいもしないのに能力の本質突かれてあっさり対抗策を提示されるし。流石にエンポリオがズルすぎるんだよな。最初に徐倫から電話を受けた時の渾身の「は?」はまさに視聴者の代弁。イタズラ電話だってここまで意味のわからんメッセージは送ってこないだろう。それでもスタンドバトルに慣れきったエンポリオはすぐにその事態を飲み込めてしまったのだろうか。ネットにはまさかの飛行機の座席表まで全部載ってたし、今の時代はググればスタンドバトルにも勝ててしまうのである。

 そしてヴェルサスの最後の一手、子供送り込み作戦。送られてきた子供達がやけに物分かりが良くて、「お姉ちゃんの座席だったらどくね」と一切のためらいがないのもツボポイント。まぁ、ええ子らが落とされた方が作戦の趣旨にもマッチしてますからね。いまだになんでエルメェスがピンチを脱したのかよく分かってない部分はあったのだが、あのゲキキモい爺さん融合シーンもアニメで完璧に再現してもらったのでなんとなく説得力はあった。個人的にはエルメェスが爺さんを突き飛ばした時の「てめェらはただの事実だ!」っていう脅し文句が狂おしいほど好き。人生で一回は使ってみたいセリフだよね。「お前たちはただの事実だろうが」。

 何はともあれ、丁寧な神父の実況付きで生き残った徐倫たちにより、ヴェルサスあっという間にボッコボコ。さぁ、最後のひと足掻き。当時は気づかなかったけど、ウェザーがいきなり怪我人ぶん殴ってベンチに座ったところって、徐倫たちが命懸けで障害を持つ子どもたちの座席を守り切ったこととの対比になってんのね。

 

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 はいどうも、僕です。10thライブが去年の9月でしたんで、約半年での11thは結構ハイペースです。その間にブシロードライブなんかもあったし、年末のフェスに出てたバンドなんかもいたようなのでイベントとしてはあまり間は空いてないはずなんだけど、私自身は11月のGBP以来の視聴で、割と久しぶりな気もします。今回は名物となる合同ライブなんですが、個人的優先度がRoseliaRAS>ポピパ>モニカの順なので、組み合わせ的にはどちらもぶち上げってほどではないし、この時期に有明まで出て行くの大変だからライブビューイングでいいかな、とチケットはスルーしたんですが、まさかの声出し解禁という告知が出て、ちょっと後悔しましたね。数年分の鬱憤がたまったコールオンのライブ……現地で見たかったよね……まぁ、しんどかったし、しょうがねぇさ。わたくし的声出し解禁は単独ライブまで取っておくさ。

 そして初日は、「Roseliaじゃない方」のペアということで、私としては前哨戦くらいのつもりでいたんですが……さすがブシロード。「予想を裏切り、期待を裏切らない」というイベントメイクの手腕は相変わらずですなぁ。こんだけ回数を重ねて、いい加減ライブだってマンネリ化しても良さそうなもんなのに、まだまだまだまだ新しい刺激を提供してくれる。しかもこれ、絶対に声出し解禁になる前提のセトリだよなぁ……エグかったわぁ……。何が怖いって、今回の演出、思いっきり「ポピパ×RAS」っていう関係性の旨みをしゃぶり尽くしてるじゃないですか。それこそ私が常々言っているガルパの最大の武器である「現実と仮想の重ね合わせ」がフル回転してる演出だったわけですよ。これがさ、明日も同じことができるかって言われたら絶対にNOなんだよね。だってモニカとRoseliaってほとんど絡み無いんだもん。作中であるつながりって言ったら、せいぜい白金VS八潮くらいのもんでしょ(一応あことましろもつながりはあるっちゃぁあるが)。だとすると、明日のライブは旧来型の2ステージ制に戻した方が無難なんだよなぁ……どうなるかなぁ……初日にこれやるんじゃねぇよ……。

 

 というわけで、とにかく技巧を凝らした見事なステージング。ファンからしたらこんなん楽しいに決まってますからね。こんなんなんぼあってもいいですからね。あーありがとうございますぅーー。

 

 <一応、以下ライブのネタバレ注意。ライブのネタバレってなんや>

 

 


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 プロポーズ終了、第5話。これでもう、2人は魂の絆(Spirit Link)で結ばれてしまったのだし、残りのお話はもはや蛇足になるかもしれませんね。まぁ、実際にアニスが結ばれた絆はドラゴンとの呪いだった気もするけども。

 相変わらず、がっつりと2人のパーソナルな部分に踏み込んでのお話ではあるのだが、その前提として「やっぱドラゴンって強さの象徴だよね」という部分を確認しておきたい。そう、ドラゴンって、本当はこんだけ強いはずなのだ。持ってる武器の全てが人智を超えた存在であり、飛行・ブレス持ちでパワーとタフネスも段違い。レアだろうが神話レアだろうが、およそ人間が太刀打ちできる存在ではない。「火竜山の魔竜」シューティングスターなどの怪物を、どれだけの勇者が必死に打倒してきたというのか。それが太古の昔から連綿と続くファンタジーのお約束だったはずなのだ。それが今はどうだ、お手軽にドヤるなろう主人公の台頭により、ドラゴンは主人公のチート能力をひけらかす踏み台に成り下がり、その存在はどこまでも軽んじられてしまった。今となっては齢5000歳のドラゴンが最弱キャラとして少女に怯える始末(そっちはそっちで面白いからいいんだけども)。

 そんな現代なろうのドラゴン像に一喝。良いドラゴンでしたね。主人公はその異形にきちんと畏敬の念を持って接しているし、飛行、ブレス、フィジカルにタフネスと、持てる強さを遺憾無く発揮。勝てないと思わせるドラゴン像はやはり格好いい。そして、その強さを乗り越えるのはいつだって絆の力なのである。がむしゃらに突っ走るアニスに対し、その無茶もひっくるめて全部飲み込んでやると宣言したユフィ。2人の天才が交わり、ドラゴン討伐は初めて可能になったのである。まー、いちゃいちゃしてる姿を見せつけられたドラゴンサイドもたまったもんじゃなかっただろうが。

 改めて見るに、やはりアニスのキャラってのはなろう主人公とは思えない特異なものになっている。作品の都合上なのか、アニスの「前世」はほぼ描かれておらず、現時点で彼女がどんな人間だったのかは全く分かっていない。そこがなろう転生としては異質な部分で、彼女の今の姿を見ても、とても「第二の生」を生きているようには見えないのだ。生まれながらに魔力無しというハンディキャップを背負いながらも抱え込んだ魔学の力。それをもって自らの生を謳歌することだけを望んだ自己中心的な人物であれば単なる傲岸な主人公に成り下がるが、彼女がしがみつく「生き方」は、なんだか自分を中心に置いている気がしない。いや、とにかく自分の信じた道を行くという意味ではこれ以上ないくらいにわがまま勝手なのだが、何故か「自分が一番大事」という価値観がすっぽり抜けている。惰性の生よりも死に急ぐ自分らしさを大切にしている様子は、とてもじゃないが「2回目」には見えないのだ。

 中の人ネタで強引に結びつけると、彼女の生き様、キャラ設計はどこか渡辺さらさにも似ているのかもしれない。きっと「前世」や「魔法」など、本当は手にしたかったはずなのに失ってしまったものがある。その代償として、彼女は魔学の探究に命を捧げ、そのためには他の全てをなげうち、自分の世界に没頭してしまう危うさがある。それを止めてやれるのは、真に彼女を理解し、世界を共有しようとする他者だけなのだ。それは2人で舞台に立つことを誓った奈良田愛なのかもしれないし、背中を預けて空を舞うユフィリアなのかもしれない。どちらにせよ、そこには唯一無二のパートナーがいるのである。

 さて、これで2人の間には余人の立ち入る隙は無くなったわけだが……あの王子様がこの現状をどう見るか……。

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 毎週もれなく女子高生がくんずほぐれつしてくれるアニメ、第4話。でもこれが微塵もエロくないのが偉いですね。まぁ、野郎どうしの柔道にいちいち性的なものを感じてたらヤベェので、その性別が変わったとしても当然の結果ではあるんですが。

 とはいえ、ちゃんと「エロくない」理由は色々あると思うんですよ、1つはそりゃ真面目にスポーツしてるからだけど、もう1つの大きな要因に、「絶妙にキャラが可愛くない」ってのがあると思うんですよ。いや、ディスってるんじゃないですよ、マジで。なんかこう、良い具合にキャラがイモくさいというか、ちゃんと「可愛い女子高生」の要素を残しつつも、そこに無骨な「柔道選手」としての要素が混ざり合って、「エロいとか可愛いとか萌えとか言わせねぇよ?」という無言の圧力がある感じ。これで完全に可愛いを捨てきったゴリラみたいなキャラだったらそれはそれでダメだったと思うのよ。でも、ちゃんと漫画的に、アニメ的に魅力を保持しつつ、「それはそれとして真面目に柔道やりましょうよ」という方向性が明確なデザイン。これはアニメでもとても良い仕事だと思います。

 そしてやはり、「真面目にスポーツしてます」という大前提の説得力。今作はそこまで作画枚数を割きまくるタイプのハイクオリティアニメではないのだが、流石に競技シーンにはそれなりの責任を持って作ってくれている。近い事例だと昨年の「灼熱カバディ」があって、別に超絶モーション作画とかは無いのだが、1カットずつ、そのスポーツで見せたい「画」がちゃんと表に出てるという印象。今回の試合でいえば、一番盛り上がるのはやはり永遠VS先輩の実力者対決大一番。柔道の取っ組み合いなんてアニメ的には割と地味な部類の勝負シーンになるはずなのだが、きちんとカットの入れ替えごとに新しい視点を導入して飽きさせないようにしているし、柔道の試合の肝となる要素は押さえている気がする。こちとら柔道なんて高校時代に体育でちょっと触った程度のド素人だが、何となく覚えてる感覚として、柔道ってのは体幹のスポーツ、重心の置き方、足運びでどれだけどっしり構えられるかのスポーツだと思ってる。私の場合、体格は悪くない(デブをオブラートに包んだ表現)ので素人同級生相手だったらそれなりに戦えるかと思っていたのだが、それでもまぁ、普段運動なんかしねぇ陰キャは割とぽんぽん倒されてましたね。その辺は、いくら重かろうが関係ない、柔道の「技」の部分だと思った記憶がある。

 そうした「足の見せ方」というか、どちらに体重が移動して、どこに重きを置きたいか、という画面に落とし込みにくい要素にしても、かなり「見せる」作劇ができて気がする。試合シーンが説得力を増せば、そこに至るまでの青春ドラマにも説得力がでますからね。前回あれだけバチバチで険悪そうだった永遠と先輩の関係性、蓋を開けてみればなんてこたぁない、互いのリスペクトがぶつかり合った良い関係の裏返しだったという。こりゃぁどっちが勝ってもおめでとうだけどねぇ。次回予告で未知があんだけ張り切ってたことを考えると、流石に永遠の負けは無さそう(0−2で回ってきたら流石にモチベ下がりそう)。ってことは永遠の勝ちか、競っての引き分けか。引き分けで回ってきた大将戦で勝ったらその場合ってサドンデスとかになるのん? 

 

 

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 サブタイ、そこなんだ、第4話。確かにあの人は存在感あったけども……この世界の中心的存在なんでしょうかね?

 ようやくこの世界の全容が見えてきたんじゃないでしょうか。まぁ、そこに至るまでのすったもんだというか、踏んだり蹴ったりがあったわけだが……最終的にリリハだけがさらわれてカイナが無事だったくだり、割と強引で意味が分からんのだけどな。よく分かんないままリリハすらぶっ殺そうとしていたバルギア人からすれば、そのお付きのものである(っぽい)カイナなんて一番生かしておく理由が無いはずなんだけどね。他の兵士は問答無用でバキバキ殺してたのに、カイナだけはわざわざ船に引き上げてまで生かしておいた意味がマジで分からんのよな。一応、「変な格好だからもしかしたらこの世界の住人じゃないかもしれない」っていう意識は働いたのかしら?

 とにかくカイナとリリハはあっさりお別れ、分かりやすい「囚われの姫」の構図が完成した。リリハの遺言(?)のおかげでカイナは無事にリリハの母国・アトランドにたどり着くことが出来たが、素性もよく分からぬカイナの扱いなんてお察しレベル。護衛隊長みたいな人はそれなりによくしてくれたんだけど、どうやらリリハさんは家族関係はあまりうまくいっていなかったらしく、お転婆姫は国からしたら問題児扱い。そのままお役御免でポイされそう。そうなると、そんな姫が連れてきた何処の馬の骨とも分からんやつだって、わざわざ丁寧に扱ってやる必要もないわけで。怪しいってんで尋問にかけられなかっただけでもマシってもんだろう。ただ、カイナの見事なまでの空気読まないスキルや、本当に何も知らないクソ田舎者っぽさはいくらか信ぴょう性があるようで、物を知らんのも一長一短ではある。天膜の文化と地上の文化、少なくともカイナが生まれて以降は一切の交流がなかったはずだが、言語とか住居の施設とか、ほぼ問題なく通じ合ってるのは逆に奇跡ではあるんだけどな。

 他にも、軌道樹の仕組みや「雪海」の中身についてもうっすらとわかってきたことがある。一番興味があったのは前回も首を捻った雪海という物質そのもの。今回冒頭の「沈む」シーンで一度かなりの深さまで潜ってから浮上してくる様子が伺えたので、どうやら水に比べたらかなり密度が薄い「何か」が満たされているようだ。それが空気以外の「何か」であることは疑いようのない事実であり、少なくとも雪海の中は「息が出来ない」という。そしてその比重は確実に空気よりも重いが、空気との接地面では白濁した泡のような物質が常に発生し続けている。ただ、雪海に入ったカイナたちの様子を見ると「何かが口に入ってくる」といった感じはなく、人体に有害なのかどうかもよく分からない。

 あと、カイナの持ち物に謎のボンベがあったのは不思議といえば不思議。雪海に潜ることを前提とした装備が天膜に既に存在してたということになり、それを雪海の人間たちが知らなかった。何故地上で失われた技術をカイナが保持しており、また、わざわざあの難行だった下り道ででかい荷物を抱えてこようと思ったのか。その辺もよく分かってないことなのだが……もう、あんまり説明されない気がするな……設定が分かれば分かるほどに、謎が増えていくんだよな……。

 

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 先が読めないのは事実、第4話。この「何が起こるか分からん」感じが、狙っている意外性なのか、それともなろう特有の行き当たりばったりの極みなのか……。

 引き続き「気になる」作品ではあるんですよ。幸いにして作画クオリティは悪くなく、特に可愛いキャラといかついキャラの描き分けが魅力的。いや、主人公のクリスは「可愛くていかつい」でどちらのカテゴリにも入るわけだが……それをシーンごとにきちんと切り替えて見せてくれるので画面のメリハリは効いている。バトルシーンになった時にアップで見せる顔がゴリゴリに陰影のついた「クドい」画なのが今作最大の特徴。そうして暑苦しい画面でもってステゴロメインで挑む主人公は、映像としては既存のなろう主人公とは一線を画す存在かもしれない。まぁ、チート能力に胡座をかいて現世人たちを小馬鹿にしながら遊んじゃう精神性はいつも通りのなろうキャラではあるのだが……今期だとどこぞの陰の実力者あたりに近いかもしれません。クリスの場合は、現時点ではまだ社会的な地位を確立しておらず、冒険者風の成り上がりストーリーも諦めていないのが最大の違いかな。

 そうして真の実力を好き放題に振るって無双を続ける主人公・クリス。彼女の目的は本当に「俺より強いやつに会いにいく」しかなく、結果さえ伴えばその過程はどうでもいいと考えている。元が英雄王なんだから決して馬鹿ではないはずなのだが、一度重責から解放されたという特別感があるんだろうか、何だか必要以上に治安を悪くしようとしてるダメなやつにも見える。しかもこいつの「戦闘狂」設定、本当にステゴロで殴り合い前提の思考なのが恐ろしい。槍持ってる相手に殴りかかる神経は普通に考えたらイカれてるとしか思えないが。まぁ、そんな些細なハンデを吹き飛ばすのがなろうチートだからなぁ。

 そうして「俺より強いやつ」を見つけてしまった場合には、相手と殴り合うための条件を満たすのが第一なので、それが正義か悪かなど考える必要はない。今回のバトル、どう考えても悪役側のセリフを吐いてるのが主人公サイドだったもんな。現時点ではハイランダーってのがいい存在なのか悪い存在なのかもよくわかっていないのだが(まぁ、多分悪いんだろうが)、そのハイランダーの目的に加担するかどうかってんで一悶着。結果的には「良いハイランダーになら加担してもいいでしょ」って結論に至ったはずなのだが、肝心の依頼人がとち狂っちゃったもんだから、一転立場を変えて今度は制圧側へ。しかもそうして目的がころりと変わるのは主人公だけじゃなくて敵サイドもそうなんだよな。まさに今回クリスが「自分でお膳立てしておいてそれをいうのか」と文句を言っていたが、視聴者目線でもまさにその通り。どっちの陣営が何を狙って、どんなトラブルが巻き起こるのかが想像できない。変な作品である。

 そうしてドタバタバトルが繰り広げられた結果、人格者だからついていこうという結論を出した王女様がまさかのマスコットポジションへ。今後も旅に同行する形なんでしょうね。凸凹パーティーがますます凸凹だ。さて、どこに向かうお話なんだろう……。

 

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○「最後の召喚師-The Last Summoner-」 5

 ようやく辿り着きました、今期新番チェックの果ての果て。厳密にはまだプリキュアが残ってるけど、プリキュアは過去の慣習で別枠とする感覚なので(昔は新番チェックだけなら1月の前半に終わってたので、2月始まりのプリキュアとは分けて考えていた)、とりあえずここで総括。今期執筆した新番チェックはぶっちぎり史上最多の52本。とんでもねぇ数。これに前クールからの継続作品13本、それにショート枠など諸々含めて68本が「観るとすれば」最も多い今期視聴数となったはずだが……流石にこれが無理だってのは、先日「大切なお知らせ」で告知したことである。あのお知らせ記事、普段うちのブログではほとんど使われないウェブ拍手機能でやたら拍手されてたんだが……みんな、何を求めてるんだ? まぁ、とにかくこの中から不要なものを削っていく作業を続けており、この文章を書いている時点では6作品をすでに切ることにして、現状、62本ということになる。ちなみにもう2、3本は切る候補を定めている。「視聴断念作品、なろうがやたら多くない?」という質問に対しては「そらそうや」としか答えられませんわ。

 閑話休題、そんな地獄のシーズンのラストを飾った新番組はこちら。タイトルを見て「まだなろうが残っていたのか?」と思った人もいるかもしれません。正直、僕もそうでした。しかしてその実態は、なんとこれが中国アニメ。どうやら中国のweb漫画発の作品ということで、中国のスタジオで中国スタッフが作ったものがすでに昨年中に配信され、この度「日本語吹き替え版」として国内でも放送がスタートしたということ。「万聖街」なんかと同じパターンですね。今期は「Call Star」とこれで2作品が純正中国産ということで、今後もこの枠は増えていくことになるんじゃないでしょうか。少し前まで、どうしても中国産アニメというと敬遠してしまう傾向にはあったのだが、少しずつ日本人でも見やすい作品が増えており、アニメ好きなら押さえておかなきゃいけない潮流なのは間違いないと思いますよ。

 中国産というと、やはり「魔道祖師」などの超絶クオリティ作画のアニメが思いつくのだが、幸か不幸か、こちらの作品はそこまでの超絶作画ではない。オープニングなんかは気合が入っていて「おっ、またあのクオリティが来るのか?」と身構えてしまったが、本編はどちらかというとユルい、いや、ショボい方の作画も目につく、メンタルに優しい方の作品だった。もちろん、ショボいと言っても目を覆いたくなるような酷さではなく、日本アニメの基準で言えば中の中から中の下くらいの印象。壮絶だった「実験品家族」ほどの辛さはない。その作画クオリティで展開されるのは、何だか見慣れた「少年少女の能力バトルもの」という、ガンガンアニメとかにありそうな展開。なんかね、題材全体がすごくとっつきやすいんですよ。一応主人公とヒロインが「召喚師」と「召喚霊」という関係性で、「召喚霊」という概念はあまり日本語では聞いたことがないのだが、まぁ、霊を使役して戦うバトルものなんておなじみ過ぎて例を挙げるまでもない。題材になじみがあるので、中国アニメでネックになる「なんか細かい部分で常識が通じない」みたいな問題も少ない。むしろ「あ、こういうところで日本と違うんだ」という細かい差異を見る余裕があるくらいだ。個人的には、主人公がラーメンを作った時に「麺と具を入れた椀に最後にスープを注ぐ」っていう段取りが「あぁ、日本のラーメンじゃないな」って感じて面白かったですね。そういう細かいところから、少しずつ「中国アニメ」への抵抗をなくしていくといいと思います。

 ヒロインのドラ役が種﨑敦美。ドラは微妙に可愛くないデフォルメ形態とおっぱいがでかい大人おねーさんモードを使い分けるキャラで、アーニャみたいな声といい具合の低音種﨑の2種が同時に楽しめるのでちょっとお得。今後はどんなキャスティングが出てくるかも見ものではあるんですが……今作には、実はもう1つちょっと面倒な要素があるんですよ。作品自体とは全く関係ないんだけど、これ、1回目の放送がAT-Xで1話と2話の同時放送だったんですが、来週以降も、ずっと2話ずつやるみたいなんですよ。つまり、週に1時間放送するアニメなんです……。どういう放送形態やねん、とは思うんだけど、つまり6週とか7週で終わる可能性がある。まぁ、その分濃密な時間が楽しめる……といいいんだけどね。他のアニメと違う感覚での付き合いになりそうでちょっと負担がでかい。まぁ、嫌ならそれこそ切ればいいんですけどね。今作は切らずに見る気がするなぁ。

 

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 頭のイカれた女の子が出てくるだけで好きです、第4話。やっぱ頭のイカれた女の子って素敵なので、頭のイカれた女の子がもっと増えればいいなぁ、と思いました。まる。

 というわけで主人公所属のチームについては一通り揃った感じでしょうか。もうね、1つずつ能力が明かされていくにつれて「この作品、絶対先のことまで考えてないだろ」って雰囲気がプンプンするんですよね。いや、1クールアニメとしてどこに落とすかは考えてるのかもしれないけどさぁ、メディアミックスして世界観を広げようとした時に、カード53枚で何かしらの整合性をとったり、大きな世界をまとめ上げたりする気配は全く感じられないんだよ。何しろ最初に登場した能力が「超幸運」とかでしょ? もう、その時点で扱いきれると思えないのよね。

 主人公の能力が「銃の具現化」なのはまぁ、いいと言えばいい。主人公があんまり強くなさそうな能力から成り上がっていくのが少年漫画的にはアツいわけで、ここから何らかの要素で能力をパワーアップさせればいいだけの話だ。ただ、その相棒というか、最初の味方がいきなり「不死身」っていう……もう、その時点で何でもありやん。ラスボス級の能力出まくってるやん。今回雑魚として登場した「コピー作り放題」もだいぶやばい能力だった気はするのだが、どの能力についても細かいルールなど説明するつもりはないようで、分身さんは「なんかいっぱい分身作ったら疲れた」みたいな描写を入れることでなし崩し的に敗戦扱いにされちゃったし、不死身は不死身で制限があんのかと思ったら、今回のお話を見る限りではマジで何度殺されてもひたすら再生しそう。まぁ、本人は殺される時の痛みはあるのかもしれないが……奇しくも同時期に放送している「不滅のあなたへ」のフシは死にすぎたせいでもう痛みと再生に慣れちゃってるんだよな……もしかしたらこいつも同じ状態なのかもしれません。

 ほんで、そんな不死身能力があったら何でもありだし、チートすぎたら活躍させられないやろ、という当然のイチャモンに対しては、「じゃぁ、好きなだけ切れる無限の的の仕事あげるわ」という斜め上の展開。しかもまさかの惨殺者が味方っていう。すげぇ展開だよな。このチーム、ほんとに統制取れてるんでしょうかね? いや、取れてないからこそこうなってるわけだけども……。まぁ、みんなして楽しそうだからいいか。ちなみに今回登場したサムライソードが「スペードのA」なのはある意味必然で、スペードって剣の具象化のはずだから、そのAが最も「らしい」能力になってるのは狙ってる気がする。となると気になるのは、主人公のネオニューナンブがスペードの2っていう部分。スートによっていくらか傾向に違いはあるんでしょうかね。それとも、やっぱり何も考えてないんでしょうかね。枚数が増えてきたらどっかでまとめサイトとか作ってもらえると助かる。

 ほんで、やっぱり「頭のイカれた女」の話をしたいんだけど、今回メインを張ったウェンディちゃんはいいキャラでしたね。眼鏡・真面目・でもドジっ子。そして能力発動で頭がおかしくなる。……もう事実上のハナバタじゃん。そうか、みんなやっぱりハナバタ好きなんだな。そんでウェンディのCVは泣く子も黙る白石晴香っていうね。ほんと、ここ最近の伸び方が尋常じゃないよねぇ。前にもどっかで書いたかもしれんけど水瀬・富田・ゆみり・ともよあたりの歳の近い連中でガチバトルをしてほしい。誰が生き残るだろう(何の勝負する想定なんだ?)。

 

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 そういう構造になるのか、第4話。1話目の時点で「なんか不思議な造りのアニメだなぁ」と思っていたが、前回のお話で時代が1つ切り替わり、今回からが「本編」みたいな扱い? 面白いこと考えるわね。気づいてなかったのだが、今作のプランニングに桝田省治が関わってるのねぇ。

 1話から3話まで、もちろん斎藤を中心としたパーティの話がメインで進んできたわけだが、その合間には全然知らないパーティの話とか、訳のわからん超絶レベルの冒険者の話なんかも描かれており、今作はそういう「何となく異世界エピソードオムニバス」なコンセプトなのかと思っていたのだが、前回ラストで斎藤がダンジョンの新ルートを発見したことにより、その迷宮目当てにこれまで登場した全てのキャラクターが集まってきた(パワーウィザードも一応来た)。これにて、今まで点と点でしかなかったキャラクターたちが直接つながるようになり、お話に統一感が生まれるようになったわけだ。ダンジョンに出会いを求めるのは間違いではなかったのである。

 ただ、おかげで何だか世界観の異なる連中も同じ画面に並び立つようになり、今回のお話でいえば、ガチでライバルを蹴落としていく影縛り忍者がちょっと空気を読まなすぎて怖い。魔王を八つ裂きにするのは一応正義の名目でやった可能性もあったが、無抵抗の斎藤たちにいきなり切りかかってきた時点で完全に悪いやつである。1話目で魔女といちゃこらしてたあのムードはどこに行ってしまったんだ。新人潰しのトンパみてぇなクソ神官もいるし、みんなで協力して迷宮探索、なんてことにはならないようである。やっぱダンジョンに出会いを求めるのは間違ってるかー。

 とりあえず、キャラの数が多いのでショートで繋いでいくといちいち目先が変わって新鮮ではある。その分、どうにも浮ついていて腰が座らない感じはあるが、「スナック感覚でサクサク行ける異世界ファンタジー」という第一印象は変わらずなので、これはこれでオリジナル路線を突き進むのが正しいのかもしれない。ホモォと百合ィが同時に楽しめる、そんなジェンダーに配慮した作品です。

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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