最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
一番しんどいのは、実は能力関係無しで命懸けのクライミングしてるエンポリオ説、第35話。あんなちっちゃなとっかかりだけでよじ登るの、プロのクライマーでも相当難しいんじゃねぇかな……流石は男の子やで……。 すげぇ、気づいたらちゃんとラスボス相手のクライマックスみたいな盛り上がりになってる。こういう時に常に一方的にボスキャラの強大さをアピールするんじゃなくて、相手サイドの目線から見て「ジョースターの血統、えげつねぇ〜〜〜っ」っていう絶望感も見せてくれるのが良いところよね。今回は終始神父目線で話が進むパートで、おかげで換気口やら物陰やら、とにかく紐状になってどこにでも紛れ込む徐倫の存在がタチの悪い妖怪みたいになっててやたら緊迫感が出ていた。突然腕が伸びてきて首締めてる図、マジで正義のヒロインのやっていいえげつなさじゃねぇもんな。でも、それを平気でやるからこその徐倫。そりゃ神父だってあまりの必死さにキリスト教徒のくせにモノの例えで仏陀を出したくもなるってもんだよ。神学を学ぶ人って、どの程度まで他流(?)の存在もチェックするもんなんでしょうね。 ただでさえ天も地もわからない状態で、神父の能力が無条件でぶっ飛ばしちゃう系なもんだから「今この戦闘フィールドに誰がいるのか」すらよく分からない状態。神父目線では「確実に徐倫の気配だけは感じる」ってんでターゲットを定めているわけだが、もちろん相手にされないと言われてもめげないアナスイが頑張っているし、エンポリオも絶賛接近中。神父が徐倫とお話ししてぐるぐる回ってるタイミングって重力の向きもグルグル変わってたはずなのだが、その間、あんな不安定な状態だったエンポリオは無事だったんだろうか。まぁ、とにかくみんなで包囲網を形成している雰囲気は出していく。そして、その中心にはやはり徐倫。理屈も映像もわからないクレイジーなシーンになるかと思われたメビウス作戦だったが、画の説得力はそれなりにあり、キラキラと輝き蠢くメビウスが神父の攻撃を弾いていく演出は悪くない。「なんか知らんけど対抗策見つけたぞ」という主人公特権が見た目のインパクトから伝わる。 当然神父は想定外の事態に焦りはするが、そこはジョジョキャラ、一旦落ち着いて距離を取り、選んだ解決策が……チャカ。困ったらこういう手っ取り早い兵器にたどり着くのもジョジョキャラ。だって、あの天下のDIO様だって承太郎戦で警官脅してピストル発砲してますからね? 20年以上の時を経て、再びその血筋と向き合った神父がDIOの遺志をついで「単なる拳銃」を最終決戦に持ち出すのも圧倒的リスペクトの表れなのだ(???)。でもまぁ、そうして過去を呼びおこす銃弾てのも綺麗なフラグだったわけで……スタプラ+キッス。直球勝負できるスタンドに搦め手の技巧派スタンドが絡み合い(あとついでに便利屋集団SW財団のサポートもあり)、めでたく親父さんも戦線復帰。つい最近まで植物人間として生命維持装置を繋がれてたとは思えないくらい元気だし、時止め5秒って、全盛期すら上回る圧倒的なチート性能である。おめぇ杜王町時代はもしかしたらサボってたんか? 敵スタンドを見事なオラオラで打倒し、いよいよ正義の鉄槌! とはならないのもやはりジョジョワールド。「位置がくる!」の名言と共に、アポロ11号になるわけじゃぁないが、シャトルに乗り込んで「位置に行った」神父。さぁ、史上最大のちゃぶ台返しの時間だぜ! (この漫画、形はどうあれ飛行機出てくる回数がめっちゃ多いな……) PR よろしい、ならば決闘だ、第11話。譲れないものがあるなら力でねじ伏せろ。それこそが王道であると、王女は宣うのである。 クソみたいな国のクソみたいな体制に踊らされ、若者たちは苦闘を続ける。アニスはすでに自分の人生を諦め、全てを犠牲にしてでも王室を保とうと決意したわけだが、想像以上にキツいジジイたちが集まっていた精霊魔術信仰派閥。まぁ、これまで散々描かれてきたので「魔法にこだわる」はいいとしよう。その上でアニスを侮蔑し、とてもじゃないが王族に向き合っているとは思えない態度で上からくるのもまぁ、しょうがないと思えるかもしれない。しかし、最後に一発ぶちかましたセクハラ部分がたまらない。あれは吐く。そりゃしょうがねぇ。この世界のこの時代にセクハラとかいう概念もないのだろうが、普通に考えて国の為政者に向かっての下世話な話題はアウトオブアウトな気がする。それをやっちゃうあたりが下衆な連中の下衆さの表れなのだろう。一筋縄じゃいかないこの国の旧態依然とした体制が嫌というほどに滲み出している。 一応、彼らが言ってたことで気になるのは「現国王もまだ世継ぎ作れるんじゃね?」発言の部分だろうか。まだ40手前だとさ。まぁ、晩婚化の進む現代社会とはずいぶん違う社会体制だろうし、10代とかで子作りしてても不思議じゃない。アニスが17歳らしいので王様も女王様もなんとかもうひと頑張りできないものか……とは思うけど、今更新しい弟ができてもアニスもちょっと困る。どこぞの漫才師に「めっちゃエロいやん」とか言われそうで王様が尻込みしちゃうのもしょうがない。やはりアニス目線では「もう立派に大人なんだし、自分が背負い込むしかない」というのが正直なところだろう。 ただ、意外だったのはそうして渋々「ならざるを得ない」王位継承だったはずなのだが、アニスがそこに存外の意味を見出していたという部分。おそらくアルガルドの放逐後に随分思い悩んでもいたのだろう。一度は破棄したはずの継承権が舞い戻り、「自分がやるしかない」という立場に置かれて苦しんだこの数日間。そこでの決意は、もはや「それが私の生きる道」という強迫観念にまで凝り固まってしまったようだ。いざ横槍が入ったら、それはそれで寄る方がなくなってしまう。 それこそ新しい弟でも出てきてくれたらよかったのかもしれない。もしくはアル君が突然放免されても復帰とかなら万々歳。姉弟で手を結び、各方面からこの国の改革にも着手できたはず。しかし、よりにもよって出てきたライバルがユフィである。アニスは自分の今後の夢を代償に王権を握る。そしてユフィは、自分の命、人生全てをかなぐり捨てて王権を簒奪しにくる。どちらがより大きな代償かなどと比べられるものでもない。互いが互いを思い合った結果の、自己犠牲のぶつかり合いだ。共通するのは、どちらも「相手に譲る気は全くない」という頑固な部分だけ。 ユフィの申し出が無茶苦茶なものであるのは間違いない。先例のないとんでも話だし、犠牲の大きさも尋常じゃない。その場の一同が「頭おかしいやろ」とざわつくのは当然のこと。しかしユフィ目線は単純で、別に自分が死ぬわけではないし、すぐさま苦痛を伴うこともない。自分が愛する人が夢を追いかける手助けができて、自分の才を国の発展のために捧げることができる。王位が手に入れば、それから先にアニスとの生活だってしばらくは続けられるだろう。精霊への献身というその後の代償にしても、ドラゴンとやり合って遺産としての知見を押し付けられた「人ならざる」アニスにとやかく言われるようなものでもないとも言える。どう転んでも化け物同士、これまでの常識ではこの2人は意見を変えない。 「わからないだろうな……この次元の話になると」を地でいく2人。話がわかるのはせいぜいティルティくらいのものか。そう、ことここに及んでも、アニスにはユフィ・ティルティという、決して見捨てない親友が2人もいる。もちろんレイニだって彼女を信じてくれているだろうし、イリアも言わずもがなである。バッドエンドしか待ち受けていないかのような現状であっても、アニスは充分に報われている。であればこそ、彼女はユフィにこれ以上の苦役を課すつもりは毛頭無い。対するユフィは、自分の犠牲など屁とも思わず、自分の選択したルートが唯一の正解と疑わない。 よろしい、ならば決闘だ。正面からぶつかり合う百合物語の顛末は、少年漫画的に決着せよ。
一丸の全員柔道、第10話。イイっすねぇ、スポ根だねぇ。 5人全員に見せ場がある綺麗な盛り上げ展開。もうすっかり出番終わりだと思っていた未知だったが、なんと初戦でスタミナが切れたわけではなかった。2戦目でも怒涛の2人抜きという快挙を成し遂げ、額面上はこないだ緑子が達成していた5人抜きに並ぶ。もう、これだけでトップバッターとしての仕事は充分すぎるだろう。先生が「自信つけたのがめっちゃ効いたな」と言っていたが、これが中学時代は芽の出なかった弱小選手だってんだから驚くべきことだ。人間、どこで成長が訪れるかなんてわからんもんやね。 とはいえ、流石の未知も燃料には限界があるし、相手取るにも限界はある。相手のメインウェポン、スタンド使いこなしそうな声のデブの登場で圧殺されてしまう。まー、スタミナ残量を考えればここはしょうがないね。そして期待されていた早苗の出番となるが……残念、気合いだけでは届かない領域ってのはあるからなぁ。それでも必死に食らいついた早苗がスタミナを奪ったことが、のちの勝利の布石になったと考えるべきだろう。ねちっこさ満点の寝技の女王が、確実に相手陣営のパワー残量を削っていった。 そんな一年生の頑張りを見て奮起しないわけにはいかない、いよいよ復帰後初試合となる姫野先輩。彼女のバトンタッチの際に発した言葉が今回のサブタイトルなわけだが、あまりに男前すぎてちょっと泣きそうになってしまった。こんないい先輩がいてくれるんだもんなぁ。そりゃ勝たないと悔しいですわ。もちろん2年先輩だからって相手の反則級の選手に楽に勝てるわけではないが、そこに南雲が持ち込んだ情報もうまく作用し、年の功、つまりは経験を活かした見事な一本勝ちを決める。「地味な努力、続けてきたことが無駄でなかったと明かされる瞬間」ってのはいつだって感動しますわ。 そして最後に控えしはエース・氷浦永遠。相手陣営も秘密兵器を抱えていたようだが、そんなちょっとやそっとで揺らぐような戦力ではない。相手の勢いを完全に殺し、危なげなくたたき伏せる圧倒的な永遠スタイル。こいつがいるからこそ、先輩もあんだけのびのびと力を発揮できるわけでね。未知に始まり永遠に終わる、青葉西の黄金リレー完成の瞬間であった。 まぁ、3回戦ともなると流石に次は洒落では済まなくなるみたいですけどね……ここを1つ上るのはかなりしんどそうだなぁ。先生にだっこされてる未知、どう見ても高校生に見えなくて可愛い。 パスカルさんの生きてるって感じ、第7話。作中で一番人間味があるのがパスカルさんと、それと掛け合ってる機械生命体なのよねぇ……。迷子探しの切り出しコント、やたらツボってしまった。 どうにも話が行ったり来たりしてる感があり、今度は前回の話がなかったかのようにしてパスカルさんたちのところに戻ってきた。いや、大局で見ればやってることの流れはあるのだろうが……どうにもミッションが局所的なもんで、どうにも現状を掴みにくいのが悩ましい。まぁ、こればっかりはゲームをやってない方が悪いと言われればそれまでなのだが……ソシャゲ原作アニメでは「ケッ、どうせ一見さんお断りのファン向け作品だろ。ノットフォーミーなら観なくていいよ!」って砂かけて終いなのに、この作品については「わかりにくい展開になってんなぁ……惜しいなぁ……自分で調べなあかんのかなぁ……」という気になっているあたりは贔屓といえば贔屓かもしれん。でも、そうさせるだけの引きはちゃんとあるのよねぇ。一番はとにかく画面が綺麗なことだけども……1つ1つの要素がどこに関わってくるのか、分からないなりに気になってしょうがないのよね。 アンドロイドVS機械生命体の構図だったところに、この度いよいよ敵性(?)のアンドロイドが登場。ただ、考えてみりゃ向こうさんが言ってた「アンドロイドが機械生命体の肩を持つのか」という考えの方がもっともではあるので、彼女を裏切り者と断じるのもなんか違う気はする。どんどん独自進化を遂げている機械生命体について、全て敵だと断じて無差別に切って捨てるのも怖いといえば怖いのだろうが、だからとて個体差を1体ずつ確認して選別するわけにもいかない。そもそも、末端部隊であるアンドロイド勢にそうして敵を選り分ける権限があるとも思えない。その辺でだいぶ揺れてしまっている2Bを、9Sは許容しているわけだが、この2人の考え方について、上層部はどう考えてるんでしょうかね。 いや、でもやっぱり目の前であのコント見せられたら、そりゃ切って捨てるのはためらうよな……。
やっぱ異世界暮らしって大変なんだよな……第10話。チートなんてできるわけがない。こんな世界では生きてくだけで精一杯だ。 というわけで、下手したら今期アニメで1番とも思える壮絶な死闘。狼相手だけでもてんてこ舞いだったというのに、そこから「グレーターデーモン」→「その主」と2段階も強化された無茶モンスターといきなり戦わされ、普通のパーティーならお陀仏確定である。そう考えると、なんとか水際で凌ぎ続けていたラエルザって相当な実力者だったってことなのかしら。手応えとしてあれだけの大人数で挑んだ最強ビーム固定砲台と同程度かそれ以上のレベルの化け物を前に、劣勢とはいえあれだけ1人で奮闘できたのである。それだけでも、実はこの世界では割と上位の戦士なのかもしれない。前回のダンジョンは忍者とかジジイの元弟子とか、もっと有能な連中が集まっちゃったってだけでね。そう考えると、「父親」1人の手で育て上げたモーロックも大したものだ。あのジジイの下で成長して、これだけガチンコのファイタースキルを磨き上げるって、相当な鍛錬が必要だったことだろう。 そんなフィジカルナンバーワンなラエルザ、特定分野に偏るのかもしれないが人間以上に魔法に長け、瀕死の仲間を何度も復活させたラファンパンというパーティは、斎藤にとっても恵まれたもの。そんな中で自分の存在意義を認めさせなきゃいけないんだから、無能力の異世界転生者は本当に大変なわけだが……それでもしっかりラエルザに認められ、求められているのだから、斎藤も実にいい男である。「嫁の父親」にせっつかれて「娘さんを僕にください」を(なんと1期10話目で)真っ直ぐにぶつけられる主人公、最近のアニメ文化じゃかなり貴重な人格者じゃございませんこと? もう、それだけでラエルザさんにはとっとと幸せになってほしいと思いますね。ここまで相思相愛なら、生まれた世界が違っても、見た目や言葉が違っても、願いはつなぎあえそうですよね。 そして、順風満帆、幸せまっしぐらのカップルに降りかかる受難のでかさな……ここまで理不尽に強い敵キャラ、久しぶりに見たな。どれだけ善戦してものらりくらりとかわされて届きそうもないという絶望感。最近どっかで見たと思ったら、多分「サマータイムレンダ」のラスボスだな。死に戻りでもなきゃ無理そうな圧倒的武力を前に、何度も何度も「やったか!?」を繰り返し、ギリギリのタイミングで最強魔術師に繋ぐことができた。……まぁ、こうしてみるとやっぱりモーロックはチートなのだが……そこはお父さんに格好いいところ見せるチャンスがあってもいいじゃない。最後は締まらなかったけどね! 最後のワンシーンがあってこその今作ですよ! 「不滅のあなたへ Season2」 ―→6 まず最初にこれだけ書かせて。「Season3あるの??!!」 いや、どう見ても大団円だったけども……これで続きがあるんかい。思わず私の禁忌を侵してwikiを確認しに行ってしまったのだが、なんとまぁ原作はまだ終わってない。そして「現世編」やら「来世編」やらという文字が踊っていることを確認。……もう、火の鳥じゃん。 さてもさても、今回2期の評価にあたって、とにかく悩んだ。まず残念なことから書いておくと、とにかく作画がヘタっている。1期のブレインズベースから制作が変わってしまったことが大きな原因だとは思うのだが、1期に比べてかなり省エネ作画というか、ぶっちゃけ残念作画が多くなってしまい、アニメーションとしてのクオリティダウンは認めざるを得ない状況。しかも2期の内容は1期以上に世界全体を巻き込んだ壮大な展開になり、省エネアニメではなかなか描ききれない内容である。これを1期と同じスタッフで作り上げていたらどうなったものかと思えば、そこはどうしても減点対象だ。 加えて、そうした「壮大な」物語の展開があまりに斜め上すぎて、私のような凡人の想像力ではカバーしきれない内容にまで膨れ上がったというのも評価の難しい部分。あまりに突飛すぎるというか、現実感がなさすぎて何をどう捉えていいのかの尺度が分からない。最後の最後まで「結局、ノッカーってなんだったん?」という部分が分からず、フシのおっそろしいくらいの成長&膨張にしても、これが通用する世界で「いい戦い」を演じて良いものかどうかが定かじゃない。依って立つ部分の無いお話になってしまった感じがして、微妙な作画と相まって、中盤(本格的にレンリルを舞台にして以降)の展開はなんだかよく分からない戦いを見せられているようで、途方に暮れてしまう部分もあった。「流石に収拾がつかなくなっちゃってる……」ってんで、ぶっちゃけ「1期までの方が面白かった」って言おうと思っていたし、もしかしたら本当にそうだったかもしれない。 ただ……これだけ突飛な設定で、「分かるお話」に終始して着地されてもどうなのかという思いもあるのだ。1期終わり、2期始まりの時点で「不老不死の存在なんて題材として扱うの難しすぎるんだから、どうやったって陳腐なお話になっちゃうんじゃないの?」とたかを括っていた部分があり、今作は見事、そんな私の甘い考えの上を行って「わけ分からんくらいに壮大で、見たことがない展開」を提示してくれたのは事実。それこそ同じ不老不死がテーマになっている不朽の名作「火の鳥」に肉薄するかのような、「この設定を絶対無駄にしない。意地でも意味を見出してやる」という作者の気迫みたいなものが感じられる筋立てだ。それを「火の鳥」の1本1本のエピソードのように徹頭徹尾管理しきれたかと言われたら怪しい部分もあるのだが、「今作にしか無い感情」が芽生えてくるのもまた事実である。この「新鮮さ」と「困惑」を無視した評価はしたくない。 終わりよければ全て良し、というわけでもないが、やはりここまでたっぷりとフシの旅路を見守ってきた最後の最後にマーチに戻ってくる展開は胸にクるものがあるのですよ。ご都合主義と言われればそうなのかもしれないが、誰だって1期を見終わった後にフシがマーチ・グーグー・トナリたちとみんなで食卓を囲むシーンは夢に見ているはず。そんな儚くも尊い景色を見せられてしまい、そこにきちんと意味があり、フシの生き様を貫き通した結果だと言われれば、納得するしかないのだ。そして、そんな無茶な世界を実現するだけの下地は、いつの間にやらそこに形成されていたような気もする。不死身の者が見守る「生死」の物語が、最後まできちんと「生きること」「死ぬこと」を問うドラマであり続けたことは、改めて振り返ったら結構な偉業なのではなかろうか。 あとはまぁ、そうして「マーチに始まり、マーチに終わる」物語でもあった裏側に、最後の最後までハヤセという女の影があり続けたことも個人的にはたまらない部分。2期スタート時に「ハヤセェ!」と度肝を抜かれてしまったわけだが、カハクという始祖に負けず劣らずのとんでも難物が、見事に「血の物語」を引き継いでくれた。カハクがカハクじゃなかったらこのお話は成立しなかった。単なる「生まれてくれてありがとう」なんて生半可な生命賛美に終わらないだけのビターな味わいを、がっつり混ぜ込んでくれた。フシが命を長らえる超常存在として描かれ、その隣に常に「想いを継ぐ」という形で人間の「不滅」が描かれている。さて、今作における「不滅のあなた」とは誰のことなのか。 いやはや、すごいドラマであった。……それだけに、「Season3あるの??!!」はほんとに分からねぇんだわ……。まぁ、アニメがいつになるかは分からんし、どこのスタジオが担当するかも分からないけども……とりあえず、放送が始まるまで斎賀みつきにはじっくりアップをしておいてほしいですね。
「異世界おじさん」 5→6 もしコンスタントに放映されてたらもう1点くらいの上乗せがあったんだろうか。まぁ、いいように解釈すれば「半年もの長きにわたってお付き合いできた作品」と言えなくもないか。 楽しかったですよね。とりあえずそれさえ分かれば充分な作品。ギャグとしての割り切りは実に潔く。世に氾濫する異世界ネタをしっかりと笑いに昇華して独自の世界観を切り開いてくれた部分は高評価。まぁ、途中から割と「異世界」という存在自体がどうでもよくなって、本当にただおじさんの人柄と、そこに絡むヒロイン勢とのコントを楽しむだけになっていた気もするが……それが悪いというわけでもないだろう。殊更に異世界をいじるのって、多分やったら分かるけど結局は現代知識でマウントとるのと大して変わらんネタ回しになっちゃう気がするし。そう考えると、なろう世界って存在そのものがギャグだよな。 正直、ネタ自体は本当に一本調子であり、本来なら1クールだって怪しいくらいのバリエーションしかなかったようにも思う。おじさんの空気読めないネタは結局チート能力の下で成り立つものだし、セガネタも分からない人間からしたら今一つ響かない「なんかそれっぽいこと言うてる」くらいの温度。ギャグの回し方自体にこれといったキレがあったとも思わない。その上で今作の笑いが良いものになっていたのは、やっぱり異世界云々以外の部分でのキャラの見せ方が上手かったからなのだろう。ツンデレエルフさんを筆頭にメイベル・アリシア(そして藤宮さん)と綺麗に揃ったヒロイン勢が本当に毎回可愛くて、それを愛でているだけでも眼福もの。本来ならおじさんに惹かれていくヒロイン勢などいつものなろう的に「なんでこいつがモテるねん! おかしいやろがい!」というストレスの種になってもおかしくないはずのものだが、おじさんの場合はそれを決してハーレムとして受け取らず、「全てを無にして現代に戻ってきた」という結果だけは確定しているためにストレスがかからない状態で見られるというセッティングもおいしい。いや、別にチートおじさんが誰とくっつこうと勝手だけれども……「俺なんかしちゃいました?」が都合のいいギャグで終わらず、そこから「俺なんかしちゃいました? いや、してない。俺はやってない! 無実だ!」まで振り切れてくれるからこそのおじさんなのです。 あとは映像的な品質の良さも大きなプラス。そりゃもう、半年も時間をかけて作ってくれたんだから半端なものを出してきたらただじゃおかねぇが、毎回待った甲斐のある最高品質の萌えキャラビジョンとキモおじさんが提供されていたので大満足。ちょいソフトフォーカスめというか、厚紙に描いたみたいな独特のビジュアルセンスがメリハリの効いたキャラデザに相まって、独自の魅力を引き出すのに成功していた。一番美人なのはエルフさんなんだろうけど、個人的にビジュアルで選ぶならやっぱり巨乳メガネの藤宮さんかなー。あとへちょ絵になってる時(つまりほぼ全部)のメイベルさんも可愛い。結論・みんな可愛い。 というわけで、この短い感想の中だけでも相当数の「可愛い」を使い切ったことからも分かるとおり、たいそう可愛い作品でした。できればもっとこの萌えキャラゾーンを堪能したいという気持ちもあるが、流石にこのネタで2クール目はキツいかな……まだ原作は続いてるみたいだけど、何やって引き伸ばしてるんだろう。まぁ、次作も3クール12話とかならいっそ気楽に見られるからいいのかもしれないぞ(この現状を許容したらあかんやろ)。
なるほどこのエンポリオは確かに助演賞……第34話。いや、なんか種さんの受賞理由のところでやたらとエンポリオが連呼されてたもんだからさ。他にも色々やってるんだけどな。まぁ、流石にアーニャ・ダイ・エンポリオと並べりゃそれで満足か。 というわけで別にエンポリオメインでもなんでもない話ですが、彼は彼でアナスイと一緒に実況・解説・ツッコミ・驚き・お荷物など、色々と忙しいのでちゃんとみんな注目してあげよう。いよいよクライマックスも近づいてきてるということで、今回はやたらとスロー演出や劇画調になるシーンが多く、演出方向としてはややもっさり感があった気もするのだが、その分1枚1枚の作画のクオリティが高く、かっちょいい徐倫とかイカす神父とかのくどいイラストレーションが色々と楽しめた。やっぱ止め絵で映えるのがジョジョ絵の良いところよね。まぁ、おかげでアニメにして動きとして成立させるのがクッソ難しいってのが現状だとは思うけども。「ここ、重力が逆転して手とか足が裏返ってる様子をアニメで描いてください」って言われて分かるわけねぇよな。多分荒木先生本人だってどういう動きなのかよく分かんないで描いてるだろ。結果、裏返った手の指は「なんかよく分からんけど肉的なものがにょろにょろしている」という微妙な絵になったのでした。 改めて、たっぷり1話を使って描かれたC-MOONとの激闘。何が起こってるか分からんというのもあるし、結局、徐倫の分析がどこまで正しかったのかもよく分からず、自立型なのか、神父がちゃんと操作しているのかは微妙にあやふやで終わった気がする。「自動操縦ではない」ってのは間違いないのだろうが、明らかに神父じゃない意思でもって喋ってるし、もし自分で操作してるスタンドだというなら、わざわざ肩ポンして「成長途中の我がスタンドよ」とかお話し始める意味がわからんからな。まぁ、5部以降なんとなく当たり前になった「微妙に意思は持っててちょっと対話できる系スタンド」だと思えばいいのではなかろうか。スパイスガールあたりが近そう。 そんなC-MOONとの対決は、「重力の方向がエラいことに」+「ダイバーダウンが潜る能力、ストーンフリーが紐の能力」という奇跡的な噛み合わせのおかげで、ラストも近いってのに首に縄を引っ掛けてふんじばるという、なんとも庶民的なバトル展開に。いや、やってることは意味不明なはずなのだが、「スタンドの首をスタンドで締める」というなんとも珍妙なバトルが不思議と成立しちゃってるのが笑いどころ。いや、笑ったらあかんがな。神父だってあんだけ頑張って自分の成長を見極めようとしてるし、やってることはジョルノの黄金の心と大して変わらんはずだ。こんだけ娘さんが頑張ってるんだから、親父さんも横槍入れちゃいけませんよ。……承太郎の英語メール、割と丁寧に書かれてたな……。 さて、ぼちぼち役者も揃いますよ。具体的には、主演賞・新人賞・助演賞・インフルエンサー賞などなどの役者が……。今残ってる面子で声優アワード受賞してないの、田村少年だけだな。
一応お仕事なので(??)今年もやっておきました。「声優名鑑(男性編)」の差分チェックです。声優アワードは男性・女性の部門を撤廃したけどこちらは……まぁ、流石に合併は無理だよな。単に出版形態を考えたら分厚くなりすぎるから……。 女性編と違ってそこまでモチベはないので簡単に数字上の記録だけでも確認しておくが、今年度は12名(1ページ分)の増加で、トータルは667名。女性編に比べりゃまだまだ大人しい方だし、1ページ増ですんでるなら軽いもんである。記録を残すようになった2019からの変遷を並べておくと 583→595→607→655→667 と変化しており、12人ずつの増加が一般的。48名増という去年がおかしかっただけである。あと、男性編は全体の比率に比して退場者が多い気がするのだけど……気のせいかもしれません。
以下、具体的な出入りについてのまとめである。まず、昨年度版に掲載されておらず、今年載っていたのは以下の23名。
IN(23名) 秋谷啓斗 鵜澤正太郎 江越彬紀 梶田大嗣 柏崎隼史 加藤渉 草野太一 小池貴大 佐々木省三 柴野嵩大 高木朋弥 田邊幸輔 千葉瑞己 戸谷菊之介 日向朔公 細田健太 三浦勝之 宮瀬尚也 山口竜之介 山口諒太郎 山本高広 山本智哉 綿貫竜之介
あんまりがっつり調べてないけど、まぁ、妥当な「新人」枠が多いんじゃなかろうか。あまり聞いたことない名前ばっかりだしな。一応注目すべき名前をいくつか拾っていくと、まず目につくのは戸谷菊之介。「チェンソーマン」でスポットがあたり、立て続けに「UniteUp」でも主演を務めた業界が推してる新人さん。あとは綿貫竜之介っていう名前もちょいちょい見かける気がしますね。ちなみに同じ竜之介で繋がっている山口竜之介はあの山口勝平の息子さん。女性編でも今年から掲載された山口茜と合わせ、勝平ちゃんファミリーがじわじわと業界を侵食している。ただ、山口姓は多いので親子で結構掲載順は離れており、ピタリよりそう子安親子とはちょっと違う。なお、野島ファミリー(略)。 そして、どんな名前よりも目につくのはむしろ山本高広なんじゃなかろうか。私も全然事情を知らなかったもんだから目を疑ったが、まごうことなく、あの山本高広である。「なんでやねん」と思ってネット記事で確認したら、どうやら本業だったモノマネ芸に色々と限界があり(なんとまぁ、織田裕二本人から差し止めが入っていたとは)、事務所をアクロスに移籍して声優業にシフトしていたとか。元々そっち方向を目指していた経歴もあるらしく、こちらの記事の「同期は能登麻美子」はなんとも珍妙な巡り合わせと言える。 あと、女性編だとあまりないパターンとして「微妙に新人とは言い難いけど、ちょっとずつモブとかの仕事重ねてきてようやく載った」みたいな人もちらほらいる様子。デビュー後いきなりとにかく名前だけ載っけられて「誰やねん」って思って調べても全然業績が出てこない謎アイドルみたいなのが多い女性編とは好対照を成しており、男女差が見える1つの指標と言えるかもしれない。まぁ、それにしたって佐々木省三っていう人がなんで今年なのかは流石に分からんけど。もしかしたら同じ事務所でこれまで掲載されていた向井修氏という方が1月に急逝されているようなので、その穴埋めなのかも。
OUT(11名) 石井康嗣 井上倫宏 猪間勇輝 丘部純也 清川元夢 小林清志 TAKUYA 戸谷公人 向井修 森末ひろあき 八木隆典
いわゆるお悔やみ枠もちらほら見えるのがこちらのOUT組。ちなみに編集時期の関係で飯塚昭三氏は今年までは掲載されている。個人的には大ベテランよりも井上倫宏みたいな「まだ若いのに……」枠の方がショックは大きいかも。石井康嗣の名前がなくなっていてドキッとしたが、こちらは事務所を離れてフリーになったタイミングだったようだ。森末ひろあきという人は、女性編の時にも取り上げた謎の事務所・ラベリテプロに所属している様子。ほんと何があったんや。また丘部純也・TAKUYAの2名は誰だかよく分からんが「昨年度IN、今年度OUT」という最短コース。もちろん何があったかは知らん。 そして気になるのは戸谷公人の名前。まぁ、事務所を退社しているのでそのタイミングというだけなのだろうが、ライダー界隈で噂になっている諸々の話を見てると色々邪推してしまうね。
改名(2名) 佐香智久→少年T 増岡太郎→ますおかたろう 最初に「少年T」という表記を見て「どないやねん」と思ったが、どうやらアーティストとしても活動する佐香智久の別名義らしく、今回これを元に戻したとのこと。未成年に配慮したスタッフロールみたいになりそう。あと仮名に崩しての芸名変更ってのは割とよくあるパターン。うえだゆうじとか、モリノリ久とか。……こうしてみるとやっぱりもりしゃんの名前変だよ……。ちなみにどうでもいい話だが、この増岡太郎という人、事務所移籍に伴う芸名変更のようだが、その際に宣材写真も変えており、確認時に一瞬同一人物だと気づかなかった。宣材、ずーっと変えないでいるとこういうこと起こるで。
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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