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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 さぁ佳境、第11話。吸血鬼の物語なのだからそういう側面ももちろんあるに決まっている。単にエロティックで、インモラルなだけの話ではない。そこにあるのは怪物のお話。そして死のお話。

 最終回に向けての山場はどこに用意されるかと思ったら、意外にもガチシリアスな核心へ迫る展開が待ち受けていた。吸血鬼とはなんぞや、という話はナズナちゃんにセリちゃんなんかを絡めてここまでちょいちょい議論されてきたところだったと思うが、振り返ればここまでの話は全て吸血鬼が中心で進んだお話だった。吸血鬼から見た世界はどうか、吸血鬼はどう生きたいのか。コウはそのあたりのとんでも話に不思議と耐性があり、異種族とのコミュニケーションもしれっと取れてしまう主人公。おかげで視聴者目線でもその辺りの異常性ってのはすっかり忘れてしまっていたが、改めて眺めてみれば、あくまでもこれは化け物のお話なのだ。そこには常に死のリスクが付き纏っている。

 この展開を支えるために登場した新たなメインキャラ、鶯餡子。ふざけた名前だがキャラとしてはガチで、クライマックスを盛り上げるために大々的に持ち出されたことがよく分かる登場シーンだった。冒頭の歩道橋での光の演出、久しぶりに今作の持つパワーを感じさせてくれる素晴らしい画になってましたね。これまでコウが見てきた「夜」って、アキラちゃんの「朝」なんかと対比するために当然「暗く」はなっているのだけど、コウの見ている夜ってのは常に幻想的で、どこかキラキラと輝いたような彩りがあった。しかし、餡子の背負っている「夜」には色がない。登場時はタバコの火だけがかろうじて見える真っ暗闇だったし、その後も常にベタッとした灰色を背負って常にモノトーンを意識した色彩になっている。彼女がもたらす新たな「夜」の姿に、コウは今までにないくらいに動揺するのである。

 キャラCVは圧巻の沢城みゆき。彼女がかつて藤原啓治からタバコを借りて「タバコを吸うキャラの呼吸」を模索していたなんてエピソードが懐かしくも思い出される。今じゃすっかり業界のご意見版。そんな沢城節がこれ以上ない形で炸裂する。みゆきちが出てくるとやっぱり在りし日のシャフト文化、というか「化物語」シリーズの空気に立ち返るような印象がありますね。今作は1枚絵と会話劇で見せる部分が大きいので、一声で世界を持っていくだけのパワーを持つキャストが出てくるとそれだけで空気が変わる。1話限りのゲストだったが殺された教師役が山路さんだったのも強烈だ。考えてみると、添い寝屋に勧誘された客って「日笠→沢城」っていう黄金世代コンビなんだよな……やっぱりこのジェネレーションのパワーは桁違いだ。

 閑話休題。そうして出てきた探偵は一旦置いといて、突然真昼から呼び出されて学校探検に駆り出されるお友達3人組。朝・昼・夜の3人が集まると時間感覚がバグるのだが、ご丁寧にアキラにだけはちゃんと「おはよう」と挨拶しているのがこの3人の関係性の表れだろうか。青春を謳歌したいという素朴な願望は、妙なところで気が合う3人には案外共有されていたらしく、一見無茶苦茶な真昼の学校ツアーも3人なら笑い合えるくらいには楽しい。見方次第では単なる「素行不良」でしかないのだが、それを楽しめるのも若者の特権といったところだろう。

 しかし、残念ながらお話はそれだけでは終わらなかった。朝・昼・夜が混ざっていたとしても、世界は間違いなく「夜」であった。人ならざるものの時間を侵してしまった3人には罰が与えられる。偶然の出会いは、「吸血鬼」という存在についての別な視座をコウに与えることになる。以前もセリちゃんの死闘は見ているし、吸血鬼集団に殺されかけたことだってあるコウだ。今回のおっさんの襲撃もそうした吸血鬼の暴虐の一側面だと思えればよかったのだが、問題は「アキラが襲われた」という事実である。自分のことだけなら、死のうが吸血鬼になろうが、あまり頓着しないのがコウの精神性。しかし、それはどこまでも一人上手な独立思考であり、そこに親友が絡んで危機に陥ったとすると、さすがに無視できる話ではなくなるのだ。楽しいと思っていた吸血鬼への道。それが自分の将来に暗雲を落とし、さらには親友にまで迷惑をかけるかもしれない。そんな事実を前にして、コウは今まで通りにナズナちゃんとの関係性を続けられるのだろうか。吸血鬼のおっさんの死に際に彼が朝日に照らされた「十字架」を背負って退場したのはいかにも象徴的。吸血鬼と十字架は切っても切れないモチーフだが、今作の場合は、人の道を踏み外してしまった者の懺悔の表れなのだろうか。無遠慮に並んだ「止まれ」の看板。中盤のシーンで描かれていた「一方通行」の文字。この辺りも、もろにシャフト演出ではあるね。さて、ナズナちゃんは今頃何をしているのかしら?

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 TINGSファンの皆さんは心広いな……第9話。だってほら、3人から5人に増えますっていきなり言われてもみんな喜んで受け入れてるし……どこぞのLiella!が9人になるって発表された時はそれなりに荒れたもんなぁ。まぁ、まだアングラレベルでコアファンしかいないからなんでもいいから進化や変化が嬉しいのだろうけども。

 というわけで、ついに新生TINGSが完成した。無敵のチートアイドル青天国春に対して残りのメンバーはどのような対抗策を見つけるかと色々考えはしてみたが、やっぱり最終的には「正面突破」以外の作戦はないよな。まぁ、小手先だけで丸め込んだとしてもこれから先ずっと活動を続けることはできないだろうし、ここは大人しく「お前ごときに心折られてたまるかコノヤロー」ってんで当たって砕ける以外の作戦は無いはず。当然、それだけで完璧に春をやっつけられるわけではなかろうが、春に対してはマネージャーからのケアとかいろんな方向でのサポートもあったので、とりあえず今回の件はこれでよし、くらいのところに落とし込めたとみるべきだろう。多分、現時点で一番戦々恐々としているのは理王なんじゃなかろうか。「絶対に負けないし、足も引っ張らない」という誓いを立ててはいるものの、基礎的なポテンシャルで見ればやっぱり一番足りないのは理王だろうからね……意地でもダンスでトチらないよう、地獄の猛特訓でもしないとな。

 他のメンバーも見ていくと、意外なことに今回先陣を切って春攻略の指揮をとったのは杏夏だった。元々アイドル性能にはそこそこの自負もある杏夏。「今はまだ春に届かない」とは言われたものの、考えてみりゃ杏夏自身は「本気モードの春」をまだ見てないんだよね(見てるのはゆきもじの2人だけ)。それなら「わたしなら春に届くかも」っていう気持ちを残していても不思議ではない。元来スキルは高い方だと言われていたし、クールになれば純正のスキルで太刀打ちできたのはやはりお嬢ということになるだろう。直接春に心を折られたゆきもじの2人に関しても、雪音は生来のリーダー気質であり、これまで石に齧り付いてでも春に本気を出させようと奮戦してきた履歴がある。今はまだ届かないとしても、闘う意志くらいは見せられるだろう。紅葉に関しては「チーム随一のダンス能力」という対抗手段を持ち合わせており、ダンスだけで言えば春と戦える最有力候補が紅葉になるはず。それぞれに持てる武器を全て使って、春に食いついていく決意をしたはずだ。理王に関してはなかなかそういう武器が見つからず……まぁ、歌唱だけならトップということなので、「春だって全てが頂点じゃねぇから!」という方向でのプレッシャーをかける作戦じゃなかろうか。

 こうしてみると、なるほどTINGSってのは青天国春の受け皿としては悪いユニットではなかったのかもしれない。今回の顛末を見て「おいおい社長さん、結局春に2回も辛い思いをさせただけやんけ」と思っていたが、一応考えた上での配置だったのかも。振り返ってみれば、クセの強い「当落線上ギリギリ」の杏夏や理王をオーディションで拾ったのって社長だもんね。もしかしたらここまでの流れをある程度想定した上でのキャスティングだったのかも。もちろん、マネージャー君の投入は前提での作戦だろうけど。ようやくハマるべきところにピースがはまった感じですかね。

 さて、これであとは中野のステージを残すのみとなった。アニメはそこで大団円となるのだろうが、作中アイドルTINGSにとってはまだスタート地点に立っただけ。今後の躍進の中で、春は過去に決別した連中と向き合う時が来るんだよね。その時のことを想像すると結構な修羅場だな……ちなみに「HY:RAIN」という過去の所属ユニット、キャストがびみょーにiRisである。なるほど強そうなライバルだ。あと、今回のキャスト表を確認すると「井の頭公園のアナウンス」にWUGも起用されていたり……いろんなアイドルがいるよねぇ。

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 最後のカットがやりたかっただけだろ、第11話。まぁ、我々が観たかったものでもあるので、そこで利害は一致してるんですがね。

 というわけで、千束とたきなが再会するまでを描く分かりやすいお話。おかげで話の中身はあんまり無いのだが、とりあえず困った時には「クルミちゃんすげー」って言っておけばいいんじゃなかろうか。空港で座ってるだけであんだけ情報解析が捗るのはあまりにもドラえもん過ぎる働きである。でもまぁ、「そんなん出来るわけないやろが!」と突っ込みつつも「でももしかしたら科学技術がちょっと進めばこれくらいは可能なのかもしれんな……」と思わされるのが現代社会のすごいところでね。ご存知の通りAIによる解析速度なんてのは信じられない速度で進歩しているわけで、あとはその上に乗せるデータさえあればなんとかなりそうな世界。作中の日本はすっかり監視カメラによるチェックが一般化している極度の監視社会になっているので、「ありとあらゆる監視データが自由に使えるならば」という条件付きなら、もしかしたらこの国の中で起こっているあらゆることを観測できる存在だってあり得るのかもしれない。そして、その一部の機能を実装したのがDAであり、リコリスだったわけだ。

 そうして情報をまるっと管理し、さらには隠蔽することによって成立していたリコリスによる統治社会。一般市民は知らなければそれはそれで幸せだったのだろうが、真島さんの頑張りによってその存在は明るみに出ることになる。その手法は多少強引だし、それこそ「そんなん出来るわけないやろが!」なのだが、真島さんの主張自体は割と真っ当なものだ。たとえ見せかけの平和があったとしても、その裏で政府中枢が暗躍して都合のいい命の刈り取りを行なっているのだとしたら、やはりそれは健全ではないだろう。問題が起こらなければ表面的に目立たないことではあるが、もしこれが悪意によって操作されたらどうなるか。独裁政治の発端になりかねない、危険なシステムには違いないのだ。まぁ、今の日本も統一教会がどうこういう話題で似たような問題を抱えているわけだが……どこまで支配の根が食い込んでいるのか。それは一般市民の与り知らぬところである(当方、別に陰謀論者じゃないので別に悲観してるわけじゃないけども)。

 そんな真島さんの主張は分かるのだが、如何せん人間的に問題があり過ぎるため、訴えかける手段は無茶苦茶。当然、そこは正義の鉄槌が振り下ろされるべきである。幸か不幸か、真島は目的達成を第一としながらも、千束というおもちゃでもっと遊びたいという欲求に対しても素直。おかげでメインミッションの片手間で千束という危険物をいじって楽しもうというかなりデンジャラスな二面作戦に挑んでいる。もちろん、直接対決の際の勝算があってのことで、千束の「目」に対し真島は「耳」らしい。自分の得意分野に持ち込むための真っ暗大作戦を立案し、因縁のフィールドでワンサイドゲームを狙う。目論見はほぼ叶ったはずなのだが……文字通り、そこに「光をもたらす」たきなの乱入。いったいどこから飛び込んできたのかはよく分からんのだが、とにかく千束のピンチには間に合った。さぁ、あとは手に手をとってのゴールインだけだ。

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 Where is 人の心、第11話。おりてもおりても底の底がある。まさにアビスそのものを体現しているかのような作品である。

 ファプタの暴虐は、ついにレグでも止めることは叶わなかった。白笛とレグという最大戦力を突破され絶望的な戦局。しかしそこに颯爽と現れたのはベラフとナナチ。まさかナナチのことを可愛いじゃなくて格好良いと思う日が来るとはね。おニューのメットがバッチリ決まっているし、登場後の立ち振る舞いはまるで主人公。これだけもふもふなのに決めるところを決められるのは最高だぜ。ただ、ナナチ自身はまだ特に何かをやったわけではない。それでも現時点では一番視野を広く持って分析できているのがナナチで、ベラフとの意識共有の時間が長かったおかげだろうか、どうやらヴエコのことやワズキャンについても把握しているようだ。そして、当然この状況からまだワズキャンが何かを狙っていることも……。生まれ育ちのおかげで、人でなしの思考を追跡するのは得意ですからね……ワズキャンもあの上の階層のアレに負け劣らずナニな奴なのが怖いよ……いや、目的意識ははるかに人道的なのだろうけども。

 流石に三賢、ベラフが持ち込んだ決戦兵器は強かった。それは香りを介しての「イルミューイの記憶」。これまでただ無心に何かを集め続けたベラフのこと、このファプタの乱ももしかしたら想定の内だったのかもしれない。自分が償いとして残せる最大のものは何かを考えた時に、ファプタに与えられるのは母の記憶。そして、これが見事に効果覿面だった。ひたすらに村を滅ぼすことのみを使命としてきたファプタの脳に余計な記憶が刷り込まれ、行動が鈍る。残念ながらナナチ曰く「これで止まる姫様じゃねぇ」ようだが、このまま進行していたら、もしかしたら融和の可能性もあったのだろうか。

 しかし、この世界にそんなハッピーエンドが訪れるはずもない。かつてヴエコたちがあれだけ苦しんだのは、ここが奈落の底だったから。そして、長き時を経て、ここでもまたファプタの邪魔をするもの、それは奈落そのものなのだ。村の封印が破れたことで、深界六層の重みが一気にのしかかる。ここまでの「村VSファプタ」という構図をいとも容易く、無惨にひっくり返す純粋な暴力。そこには信念も何もない、ただ暴力があるだけだ。ファプタが生きてきた意味が次々に無に帰す中、ファプタはいつしか目的も見失っていく。ただ目の前にある障害にぶつかり続けて、ついには壊される。かつての母のように、また奈落によって壊される。それは、誰にでも等しく降りかかる奈落の摂理なのだ。

 村の連中は、もちろんイルミューイへの恩を忘れたわけではない。ファプタが滅ぼそうとした村がファプタを生かす。彼女はこれから何を目的に生きればいいのか。それはまだ決まっていないが、最後の最後に、彼女は自分に与えられた使命を、命の尊さを思い出すのである。そう、それまで忘れていた「そす」が、最後に帰ってきた。

 

 

 

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「転生賢者の異世界ライフ」 4→2

 本作で褒めるべき点があるとしたら、「ちゃんと1クール放送しきって偉いねぇ」という部分である。ほら、今期は放送できずに力尽きて秋番組になっちゃった作品もあるから……。何事も、まずはやりきることが大事。…………いや、やらない方がいいこともあるのでは?

 最近悩んでいるのは、十把一絡げでずらりと並んだなろう系作品にどうやって点数で優劣をつけたものかということ。まずもって真面目に観らんないもんだからディティールで差をつけることが出来ないのよね。いかに私が苦行とも思えるアニメ視聴に耐え続ける求道者だとしても、流石にこれらのなろうアニメを全部正座して見るのは不可能なんですよ。となると優先度の低い方からどんどん視聴は適当になっていく。その中で運良く「ひっかかる」部分が見つかる作品はラッキーだが、ほとんどの場合はそうならずに消えていく。過去の事例などほとんど覚えていないが、たとえばこれと「進化の実」と「失格紋」と「精霊幻想記」と「村人A」でどれが一番マシでしたか?って聞かれてもそれは答えられないのよね。「どれもダメだったよ」としか。

 今作の場合、シナリオ・キャラ・作画などなど、全てにおいて満遍なく見るべき点がないという総合力の勝利。作画だけがんばられても評価に困るので大したことないならむしろ助かるのだが、今期はこれよりももっとクオリティが低い作品も結構あったので「まだマシな方」と言えるかもしれない。その上でシナリオラインの酷さはなかなかのもので、設定を活かすとかいう発想が何一つなさそうなので心置きなく毎週の視聴を適当にすることができる。まぁ、適当にしすぎたおかげで、今期は「あれ? スライムと狼が配下で……あれ?」って他の作品とごっちゃになって困ったんですけどね。でも、やっぱり今期なろうのワーストワンはこれでいい気がするな。あっちの狼とスライムの方はまだキャラを立てようという意識はうかがえたから。

 こちらの作品は……そういえば、新番チェックの時にはスルーしてたんですが、実は1話目をみた時点ではあの有名な「弱すぎるって意味だよな」作品がまさにこれだっていうことに気づいてなかったんですよ。だってネット上で出回ってる画像と絵が違いすぎるんだもん。このクオリティのガバガバっぷりも現代なろうの病巣の深さよね。あの有名なセリフをわざわざ2話目のクライマックスに持ってきてくれてたのに、「まーたネットミームのパクりやんけ」ってんで、本家なのにパロディ扱いしてました。そこは謝ります、ごめんなさい。

 あとはなんだろ……エンディングはちょっと嫌いじゃない……かな? 多分今作は「いろんなスライムにキャラがあって可愛いよ」っていう部分を前面に押し出して描けばもうちょい見られるようになった可能性がワンチャンある気がしたんだけど、多分その場合も「ちみも」でいいやん、っていう結論になって終わりだと思う。

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 丸さには、人は金を出さんのよ……第8話。こんなに丸いのに……。最強にして最高な我らが部長に欠点があるとするなら、丸が絡むと常識が欠落するというただ1点に尽きるだろう。世界が千砂都の追求する丸の意義に気づく日が来るといいですね。それはそれとして、今後のラブライブリアルイベントではたこ焼きスムージーは当然商品化されるわけですよね?(ね?)

 前回が恋のとんでもエピソードで、それ以前は一年生のお話。丁寧に一人一人を掘り下げてきたが、今回はあまり「誰かにスポットを当てる」という感じではなく、いよいよラブライブ本戦に向けてストーリーが進み始めたという感じ。まずは一次予選だが、時勢を鑑みてか、なんとまさかのリモート開催。映像作品としてのライブのクオリティで勝負しなきゃならんというなかなかの無茶振りである。これ、撮影のノウハウとかが無いグループは大変だっただろうね。現代に生きるスクールアイドルなら、その辺りの処理はできて当たり前ということなのだろう。メモリーカード1本でドタバタしてた虹ヶ咲あたりがもし出場してたら大変なことになっていたかもしれない。

 まぁ、幸いにして結ヶ丘には配信の申し子であるオニナッツ先生がいるので安心だが(いや、あいつ今回全然活躍してねぇぞ)、問題は何を題材にライブ映像を製作するか。ここで「学校の象徴」という概念が取り上げられたのはなんだか興味深い部分。確かに「スクール」アイドルと言っているのだから学校を背負って戦っているのだろうが、どうにも過去のユニットがそうして「学校のイメージ」を背負っていたという印象があんまり無い。可可が例として「雪国の学校は雪を、海辺の学校なら海のイメージを」みたいなことを言っており、実際にサニパはゴリゴリに「島」のイメージを打ち出した作戦で戦っていたが、たとえばμ’sにどんなイメージがあったかと言われても……まぁ、多分最大のイメージはSunny dayの時の秋葉原大行列だと思うのだけど。むしろ雪国でもなんでもないのに、代表曲のおかげでやたらと雪のイメージもあるよね。転じてAqoursはそれこそ「海辺の学校」なのだが、だからってそんなに海のイメージを強く打ち出していたかと言われるとそんな気もしない。まぁ、どっちのグループも廃校間近の状況での活動を強いられ、「学校を代表する」にしても「潰れかけの学校」(片方は実際潰れた)のイメージを背負わされてもしょうがないしなぁ。

 ってことで、今回は結ヶ丘という(かろうじて)潰れない学校を背負うことになり、原宿だの渋谷だの、東京のど真ん中で何をか探さんや、という無理くりなミッションに挑むことになった。残念ながら私は東京の地理が全く分からんので、表参道がどうこう言われても1ミリもピンとこないし、最後にかのんが採用した場所がどこなのかも全然知らんので「へぇ」くらいの感想しか出てこないのだが、まぁ、多分何かいいモチーフだったのだろう。分からないなりに拾えるところを拾っておくなら、それこそμ’sの「雪」、Aqoursの「海」に対抗するかのように、今回取り上げたテーマは「秋祭り」である。いわば冬・夏に対しての「秋」を取り上げ、これはなるほどオリジナルのモチーフとしていいところかもしれない。和テイストの楽曲というだけなら他のユニットにもそれなりにあり、近いところだと「MYTONIGHT」が和のモチーフだし挿入歌としての立ち位置も似ていたが、あちらは「舞踊」をベースにした和ロック、今回の楽曲は「祭囃子」に特化しているので、おそらくこれだけの個性ならラブライブ予選楽曲としてしっかり「目立つ」というオニナッツ先生の目標も達成できていたんじゃなかろうか。

 こうして、学校経営に余裕ができたおかげで「学校とスクールアイドル」という関係性が心穏やかに掘り下げられる展開は今まで無かったのでなんだか良いですね。まぁ、だからってゲームに狂っていいわけじゃねぇけどな生徒会長。

 

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 マリーローズの授業、どこかで似たニュアンスのものを見た気がしてたんだけど、多分「ロビン戦法」だわ……。ちなみにロビン戦法をいくつかピックアップしておくと、「相手の誘いには絶対にのるな」とか、「ピンチの直後は最大のチャンス」とか…………まぁ、似たようなもんだわな。

 なんてことを言ってると全世界のマリーローズファンに怒られてしまいそうだが、結局彼女も本気の本気でケイトたちを潰すのが目的ではなかったわけで、知恵と知恵のぶつかり合いはかろうじてケイトたちに軍配が上がった。おそらくマリーローズたちだってやろうと思えばもっと戦いようはあったはずだが、ある程度目論見をへし折られ、なおかつケイトが自分の意志を継ぐものとして充分な素質を持ち合わせていることが確認できたために、ここで一旦身を引くことにしたのだと思われる。彼女が振り返ったように、実際に「許されざることをした」という自覚はあるわけだし、ここで裁かれることはある程度覚悟の上だったのだろう。まぁ、裁かれるというのはあくまで「ケイトたちによって上の連中に突き出されることで、犯人役を全て被りケイトが動きやすいようにする」という意味での生贄みたいなもんだが。当然、マリーローズの信念はこんなことで完全に折れるようなものではないので、この先にかすかな可能性を見出すやり方は、「次週へ続く」といったところですな。

 今回も色々と「ケイトさん、いくらなんでも先手先手で相手の目論み潰しすぎじゃないですか」ってくらいに策謀が渦巻いており、「口いっぱいの水作戦」はまだしも、その際にバレにくくなるように目にすすを飛ばすところまで練習してたのならあっぱれである。さらにパンを使っての咄嗟の情報伝達、そして合流後の奇策である入れ替え作戦など、一応「仲間たちから知恵をもらってできた」という体裁にはなっているが、やはり中心にケイトがいなければ出てこなかった展開なのは間違いない。よくもまぁ、これだけマリーローズを手玉に採れたものである。

 最後の肝となった入れ替わり作戦、漫画なら楽なのにアニメでやろうとすると結構大変。ほら、ジョンとショーンはいいんだけど、ケイトとエミリコははっきり声が違うからね……。どうなるかと思って見守っていたが、そこは素直にエミリコが悲鳴あげたり叫んだりしてましたね。ま、あんだけの緊迫状況なので、多少声真似で寄せてれば案外バレないということなのだろう。いや、あそこまで状況が煮詰まってたらわざわざ真似して騙す必要もなかった気もするが。ちなみに入れ替わりから決着までの流れは流石に漫画版でも急すぎるという判断だったのか、コミックのおまけで「裏で何をしていたのか」という(ちょっと後付けくさい)追加説明も掲載されている。「どうやってジョンが噴水の上までジャンプしたのか」とか、気づかなかったらどうでもいい部分ではあるが、他の要素も「?」となっていると気になった人もいるんでしょうね。律儀にちゃんと全部解説(言い訳?)してる作者も偉いと思うわ。そこはまぁ、キン肉マンとは違うよな(そりゃそうだ)。

 

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 ロリアトゥイもかわいいね! 第12話。強いていうなら彼女の成長期にいったい何があったのかが気になるくらいだが……大きいことはいいことだ。

 オシュトルたちが船を率いての進軍というちょっと珍しい展開のお話。基本的にうたわれは1作目が完全に1つの国の中で収束するお話だったので船に出番が無かったし、2期目も船が大事になるシーンは特になく、これまでは全て地続きのエリアのみでの展開だった。今回はヤマトを跨ぐ形で別な国に行くためだけに船を使っているので直接海戦を行う訳ではないが、船の作りやサイズからなんと無くこの世界の文化レベルが再確認できてちょっと面白い。立派な帆船はあるんだけど銃火器は無くて弓矢での戦闘なんだよな。まぁ、魔力のある世界だから遠距離武器の技術が発展しなかったのはしょうがないのかもしれないが。もしくは過去の記憶からあまり殺傷力が高すぎる文化を再構築しないとか……いや、多分関係ないな。

 さておき、そうしてやってきた第3ミッションはアトゥイの因縁。ただ、これまでの2つのミッションに比べるとアトゥイが直接関わっているという印象はやや薄く、あくまで相手型の(当て馬となる)王子がアトゥイにご執心なだけで、本人はいつものようにケロッとした顔で戦場に赴くだけ。「戦で命を失うこと」について今更改めて考えていたみたいだが、それでも悲劇に沈んだりはせずに、どこ吹く風で前線に飛び出してくるのがアトゥイのアトゥイたる所以である。毎度のことながら惚れ惚れするような槍捌きで、「この子はこれでええんやろな」ということが確認できる。もし心配するとしたらおとーさんが娘を気遣うくらいだろうが……どうやら家族揃って戦闘民族っぽいので、父親が娘の生傷を心配するなんてこともないだろう。そうなると「戦場に出したくない」とか言ってた王子様が本当にピエロでちょっとかわいそうだな……。まぁ、あんなおっぱいが隣でぶるんぶるんされてたら目の毒には違いないが……。

 ということで、アトゥイさんは元気なのでどちらかというと今回の悲劇のヒロインはマロロの方だろう。ここで出撃してきたかぁ……そしてあの大変貌ぶり……謎の妄執に囚われてしまっているのは、おそらく自然発生的な狂気じゃなくて誰かに植え付けられたやつだよね? どう考えてもマロロがここから幸せを掴める未来が見えなくて本当に辛い。いい奴なんだよなぁ。ハクのことを本気で心配してくれてたわけでさ。最悪、オシュトルが本当にことを伝えてあげれば正気に戻る可能性もゼロではないんだろうが、残念ながら今のオシュトルはそれを絶対にやってはならぬ立場である。何を切って捨てるかを選べと言われたら、残念ながらマロロには犠牲になってもらうしかないのだよな……。まぁ、今までで一番伸び伸びと戦場に出てきてるし、勢いに任せて戦闘レベルも桁違いに上がっている様子。ある意味でこれも幸せだとは……言えんやろなぁ。

 

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 おまけコーナーくらいはアキラちゃんの水着を見せてくれてもええねんで……第10話。ところでアキラちゃんは沖田総司として水着着る時はやっぱりふんどし一丁で出てくれるんでしょうかね? 一応「男のフリしてる」設定だから水着では出てこられないのかな……どっちかな……。(今、「江戸時代 水着」でググったら夢も希望もない画像しか出てこなかったのでやっぱりどうでもいいです)

 志々雄真実が成し遂げられなかった京都大火が終わり、次は志々雄真実の真の狙いだった軍艦がらみのミッション。そうか、この時代だからもうとっくに黒船は来てるんだね。下関事件も終えて、外国人との軋轢が増えているが故の攘夷思想。今作においてはその先鋒を長州藩のみが務めており、今回はいよいよその長州が武装してこの国をぐちゃぐちゃにしちゃいそうな展開に。流石に雑面軍団だけでは武力として国家転覆までは届かないだろうから、そこは雑面が長州藩を煽って暴れさせる流れが既定路線か。いや、それだけでも外憂に対抗するには足りないはずなんだけど、この世界はどうやら海外の技術に対抗する「霊的兵装」ってものがあるんだわ。そこは史実と異なる点なので、最終的に雑面がどこまでやろうとしているのかはちょっと気になるところ。単に攘夷を成すっていうのが目的じゃないよなぁ。もっと何かあるよなぁ。

 そして、大火に続いて軍艦作戦もほぼ雑面側の完勝。タレコミがあったにも関わらず独立部隊の新撰組しか警備についてなかった時点でいろんなところに落ち度はありそうだが、まぁ、そもそもいきなりあんだけでけぇ軍船を乗っ取られた上で好きに操縦までされることは想定してないかもなぁ。アメリカ人、ちゃんとその辺も管理しといてよ。これで民衆の不安はがっつり煽られることになり、何しろ京都が燃えて、大阪で軍艦大暴れである。そりゃ世紀末だと思っちゃうよね。テロリズムも真剣に考えるよね。流れが完全に出来上がり、ここから新撰組が対抗する術があるのかどうか。一応、今回の顛末で「羅生丸が揺らぐ」っていう大事なイベントがあったのでそこが逆転の布石になっているのだが、あいつ、雑面側の幹部クラスのはずなのに、メンタル面めっちゃ弱そうなのがな……。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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