最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「アキバ冥土戦争」 7→7 ハイ、皆さん色んな意味でお疲れ様でした。今作を最後まで追いかけた人たちは、きっとみんな一様に疲れ切った顔をしていることでしょう。視聴者サイドに過度な負担を強いるアニメ、とても良いですね。 まさかP.A.WORKSオリジナルでここまで振り切れた作品が出てくるとはねぇ。なんか悪いもんでも食ったのかしらねぇ……いや、でもここ最近の「天晴爛漫」とかの迷走した状態から考えると、いっぺん荒療治で「オリジナルってここまでやらないとダメなんだね!」って思ってくれた方がいいかもしれない。スタッフだけで考えたら監督の増井さんって一応「サクラクエスト」も担当してるんだけどね……この数年でなんかあったんか? 一応改めて振り返っておくと、今作の最大の特徴は本当に「不協和」だと思っている。何話目かの感想の時に「今作とガルパンは似ている」って書いたんだけど、途中経過で似通った部分はあったかもしれないが、最終的に目指したものは真逆だった。ガルパンはあの無茶苦茶な世界観を強引に視聴者にも刷り込み、それを前提として理解させた上での不条理ギャグを狙っている。世界のシステムが理解できてこそ、戦車戦が手に汗握るものになるのだ。しかし、今作における極道メイドの世界は、最後の最後まで視聴者に安寧を許さない。どこまでも不条理に話が進み、最終回では「銃撃戦が繰り広げられる鉄火場でのオタ芸ライブ」という足し算なんだか掛け算なんだか指数計算なんだか分からない埒外の映像が飛び込んでくる。そしてその結末がパンダによる竹槍なのだ。もう、何も分からない。それでもただそこに「アキバ冥土」があったことだけが残される。まるで打ち上げ花火のような、一瞬の煌めきに全てをかけた向こう見ずな作品であった。 あとは感想の時に書いてた通り中の人に触れていくんですが……やっぱ近藤玲奈のパワーよ。これまで一歩一歩キャリアの階段を登り続け、ここ数年で随分高いとこまで上がってきたと思っていたが、今作のせいでまた3段飛ばしくらいでどっかに行ってしまった。最終回の黒豚モードのなごみを見て、「なるほどこれは近藤玲奈……」と納得がいったものだ。そんな近藤玲奈が飲み込まねばならなかったメイド地獄を彩る贅沢すぎるキャストの濃さたるや。今作に出演しているキャストをぐるっとひとまとめにして陳列すれば、それだけでここ20年の声優ヒストリーがあらかた語れてしまいそうな、とんでもねぇ質と量である。すでに歴史となった美千代役の伊藤美紀からスタートし(その前にお萌様のくぎゅがいるが)、音頭を取るのは皆川純子・佐藤利奈。その配下メイドの「声が低い声優の皆さん」枠の斎賀みつき・内山夕実・小林ゆう・渡辺明乃などのライナップも見事だし、中核に位置するのはライオンメイドの日笠・殺されたウサギメイドの竹達らが陣取る。下っ端連中では牛メイドの富田美憂が一際存在感を放っており、最終的に凪のタマを取ったのは鈴木愛奈である。これだけでケダモノ王国は鉄壁の牙城だというのに、それに立ち向かうとんとことんには田中美海・黒沢ともよのツイン弾頭を搭載している。この世界に救いは無いのだが、唯一これだけの結界を打ち破れる埒外の存在となったのが店長・高垣彩陽だ。 もう、なんか、ねぇ……声優ってすごいね!!!(声優語るに語彙など要らぬ ただその声に耳を傾けよ) PR 「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」 6→6 好きな作品でした。「お前こう言うの好きだろ」って言われたら、異世界おじさん並みのいい笑顔で「ウン!」って返事出来る程度には。 最終回感想で書いたこととなるべく被らないようにしなきゃいけないので色々端折るが、今作の良さをまとめるなら大きく2点。1点目はなんと言ってもそのテーマ展開の絞り方だ。「女子高生におっさんの趣味をやらせる系作品」とまとめられる(?)これらの作品は、どうしてもその「珍しい趣味」の扱い方が難しい。そこまでメジャーな趣味が扱われないこともあり、ゴリゴリに専門っぽい仕様にしてしまったら視聴者がついてこられないし、「女子高生が触れている」という新鮮さが薄れてしまうリスクもある。かと言って撫でる程度の雑な扱いをしてしまうと、今度は「その程度の扱いでわざわざタイトルに冠してるんじゃねぇよ」と、「そのジャンルを餌にして女子高生を見せたいだけ」みたいな印象を持たれかねない。描きすぎてはクドくなり、描かなすぎては存在意義を問われる。なかなかバランスの難しいところ。 しかしドラマ作りってのはやはりノウハウがあるものだろうか、昨今の類例としては「ゆるキャン」を皮切りに「やくならマグカップも」「放課後ていぼう日誌」などの成功例がいくつか出てきており、今作もその列に加わることになる。今作での「DIY」というテーマの扱いは「押し付けすぎない」方に寄っているような気がしていて、画面の中ではガッツリ工具を使って作業している状態でも、あまり専門用語連発の台詞などで素人さんにプレッシャーをかけず、「まぁ、なんか楽しそうにしてるからいいでしょ」程度で見守ることができる。具体性を持って「製作」を丁寧に描くシーンは限られているが、要所で「きちんとDIYに向き合ってますよ」というニュアンスも出せるバランスだ。 また、そうした「趣味アニメ」の中心にせるふとぷりんの友情物語を置いているのも無難といえば無難な作り。個人的にはこのくらいの関係性は「百合」とはもうちょい違った言葉を使いたいところなので、「女の子どうしの真面目な友情」くらいにしておこうか。これを中心に置いた時にややもすると嘘くさくなりそうな各々の精神性について、「まぁ、せるふは大して成長なんかしてないんだけどねー」という容赦ない見せ方でもってリアリティを醸している。ほんと、こんだけ頼りなくていい加減な主人公、かなり珍しいんですよ。平沢唯も後藤ひとりもあれだけ1話目と最終話で違う顔を見せるのに、結愛せるふは絆創膏の数まで一緒だ。それでも許される主人公像を生み出した時点で、この作品の勝ちである。 2点目の良さは、そうして生み出された緩やかな友情ドラマにピタリと寄り添うようなだらっとしたアニメーション。1話目でこのキャラデザを見た時点で「これを抜け抜けと出してくるってことは、よっぽど描写に自信があるんやろな」と思っていたのだが、まさにその期待に応える展開であった。超絶作画、実写と見まごうモーション動画などが話題になりやすい昨今だが、アニメーションってのはあくまで適材適所。この作品の、このテーマの、この世界に合うデザインってのはあるものですよ。見れば見るほどにどんどんキャラが可愛いと思えてくる緩やかな埋没感。日常系に求められるものがぎっちり詰まってますよ。米田和弘+PINE JAMという座組み、是非とも次の作品も期待したいですね。 当然最後は中の人の話。周りを固めるお歴々の中で頑張ったせるふ役・稲垣好にまずはお疲れ様。せるふは本当にこの声がついたからこそ成立したキャラだと思ってるので、やはり「座長」と言ってしまっていいと思う。佐倉・和氣・市ノ瀬・果林ちゃんといった豪の者たちを相手によく渡り合った。あと個人的にはジョブ子役の大森日雅の進化も刺激的。今になって思うと、この人と長縄まりあを同時にデビューさせて送り込んできた「六畳間の侵略者」って凄まじい作品だったんだな。 「ヒューマンバグ大学」 5→5 意外とちゃんとしてたな、というのが率直な感想。もっとグダグダになるとも思っていたので「ちゃんと1クール見られたな」というプラスの評価とも取れるし、「もっと無茶苦茶やってくれるのを期待してたのに」というマイナスの評価とも取れる。 でもまぁ、トータルで見たら悪くない感情の方が強いかな。1話目の印象では「週刊ストーリーランド」っぽいと思っていて、毎週短めの「それっぽい」話を挟みながら雑多なドラマを展開する枠だと思っていたので、ちゃんと1クール分でちょうどいい長さのしっかりしたドラマが見られたのは嬉しい誤算。いや、これを「しっかりしたドラマ」と評するのも不当な気もするが……でも、時たまドキドキする部分もあったしね。間に挟まる豆知識みたいな小ネタも面白いものが多くて、「三流ゴシップ誌が拾ってきた小ネタを適当に繋いで連載続けます」みたいなスタイルでも、統一感さえ持たせれば案外印象はまとまるものだ。 「鷹の爪」などでお馴染みDLEのアニメーションにしても、必要な部分さえ印象的な1枚絵で構築できてしまえば、あとは紙芝居でもなんとかなる。むしろ余計な動きがない分だけ想像の余白が生まれ、不気味なお話にかえって他には無い雰囲気が出ていたりも。この辺りは「闇芝居」がずっと紙芝居アニメで作られていることの理由にもなっているのかもしれない。 わざわざ他人に勧めようとは思わないくらいの作品ではあるが、疲れた脳でもそれなりに刺激的なお話が見たい、という現代人の歪んだニーズには応えられるんじゃなかろうか。
俺たちはいったい何を見せられてきたんだろうな……最終話! 襲いくる不条理の波に脳が悲鳴を上げる。記録じゃねぇ、記憶に残れ。 先週で嵐子が去り、残るはエピローグのみ。そんな姿勢で最終話を事勿れに収めようものなら叩いてやろうかとすら思っていたのだが、大丈夫(?)、この作品にそんなお為ごかしの心配は無かった。想像以上の理不尽、想像以上のどないやねん。この作品は、これでいいのだ。元々「メイド+任侠」というよく分からない足し算からスタートしたこの作品。作中世界ではそんな歪な足し算がさも当然であるかのように、一切容赦なく粛々とストーリーが進み、その条理と実在のギャップに視聴者は苦しめられる。その不協和音こそが今作最大の売りであり、何を叫んでも無駄なのだという絶望こそが最大の楽しみだ。しかし、人間という生き物は恐ろしいまでに「慣れる」生き物。どれだけの不条理が垂れ流されようとも、1クールもアニメが続けばその異和にも次第に慣れようというもの。そうして迎えた最終回は、慣れ親しんだこの秋葉原に調和と収斂をもたらすものかと思っていたが、そんなことは無かった。突きつけられたのは更なる不協和。萌えと仁義が織りなす、まごうことなき「任侠メイドアニメ」。走り切った先には焦土だけが残り、草木も生えぬ荒地の果てに、和平なごみはただ微笑むのである。 OK、私の負けだ、このアニメは凄まじい。よくこの最終回を選んでくれたものだ。意味など無い。ただ恩讐の果てにあるのは、殺し殺される憎しみの連鎖。終わりなき抗争の先には崇高な理念も尊い犠牲も無い。力無き者が淘汰され、己が信念に従い、強かに生きた者だけが勝ち残るケダモノの世界。嵐子の精神を受け継ぎ、なごみは生き抜いた。ただそれだけの結果なのだ。もう、誰がどう死んだかなんで、どうでもいいじゃないですか。まぁ、ラストカットをあの御徒町で決めてくれたセンスは最高すぎるけども。 「どんな最終回だったの?」とか「どんなアニメだったの」と言われても、私はこのアニメを自らの言葉で解題出来る気がしない。ただ1つ言えるのは、「大馬鹿だったけど、達成感は得られたよ」と。結果は残したので、後の判断は1人1人の受容者に委ねられます。もう、多分書くこともないだろうから、最終感想は声優の話ばっかりしようかと思ってます。とんとことんに幸あれ。 笑顔でバイバイ、最終話! お別れの話もありながら、それでもスカッと青春絵巻。良いエピローグだったんじゃないでしょうか。 Aパート、いよいよ完成した秘密基地の感想戦。それぞれが担当した箇所の出来の良さを褒め称え合う部員たち。ただ、そんな中でもせるふの担当箇所だけは……まぁ、最後までせるふはせるふでしたね。彼女が何か特別な成長をするでもなく、ただ自分であり続ける中で紡がれるお話ってのが、今作最大の特徴と言えるのかもしれません。「日常系」って言葉はよく使うけど、そりゃ人間って日常的に毎日劇的に何かが変わるなんてことはないですからね。自分は自分のままで、それでも少しずつ周りの環境は変化していく。そんな中でちょっぴりの成長が見出せるなら、それは小さな喜びである。 ジョブ子の帰国は予定通りに(送別会に部長クッキーが降臨しなかったことだけが意外である)。そこを曲げる理由もないが、随分あっさりとした去り際。ただ、当然改めて来日する可能性は示唆されているし、何よりも彼女が短かった日本生活の中で得られたもの、これからの未来に進むべき道もしっかりと示されている。ここにもまた、成長の足跡が確認できる。ジョブ子に触れて、変えてくれた存在がせるふであるとするなら、ジョブ子自身によって変えてあげた存在はぷりんである。ジョブ子による最大の置き土産、それはぷりんが素直に気持ちを表現できるだけの勇気をくれたこと。 そしていよいよBパート。こちらはもう、まるまるせるふとぷりんだけの2人の時間。最終回のこれだけの時間を「よろしくやってください」とばかりに2人に割り振る采配、非常に正しい。部長ファンとかしーファンにとったらもしかしたら納得できない最終回かもしれないが、やはり今作はここに帰ってこないことには終われないだろう。素直に向き合えるようになったぷりんが、確かな成長を見せつつも、あの頃と変わっていないことを示すのがせるふの絆創膏っていうのも色々と業が深い。結局せるふって、「普段の言動がクズっぽいのに絶妙なタイミングでいいこと言うから放っておけない系の畜生彼氏」みたいな存在だったな……せるふは「こんな奴と付き合ってたらダメになる……」って理性では分かっていたからこそあれだけツンケンして距離を置こうとしていたのに、今回の一連の騒動で結局元鞘に戻り、放っておけないせるふの魅力にずるずると。まぁ、これが2人の幸せの形なのだから、外野が口を挟む問題じゃぁないんですよ。大丈夫、本当にゆっくりだけど、せるふだって確かに成長はしているのだから。 2人の未来に幸あれ。そしてミート、長生きしろよ。夕食はドン勝だー! 「転生したら剣でした」 4→5 どーせ俺が「フランちゃんが可愛かったですね」とでも言うと思ってんだろ!? フランちゃんが可愛かったですね。 「幼女をひたすらに愛で続けるアニメ」としては充分な結果を残したと言えるんじゃなかろうか。どの話を見ても絶対にその中心にフランちゃんがいるに決まっているし、日常パートも戦闘パートも、とにかく彼女の愛嬌だけを見せられればいいや、という潔い構成なので狙いに迷いはない。可愛い主人公に対して、世界が一丸となり「フランちゃんは可愛いねぇ」と言ってくれるだけのお話なので、視聴者だって足並みは揃っている。映像クオリティも終始安定しており、「そういうPV」だ思えば失策はない。 あとはお話部分で興味を持たせてもらえば完璧……だったのだが、そこは残念ながらなろうの神様にどれだけ祈りを捧げたとて叶えられぬ儚き願い。「雑スキル付与チートなろう」の既存要素切り貼り展開には特に心躍る部分はなく、ただひたすらステータスウィンドウを開いてスキルをいじり倒すだけの展開はゲップが出るのを通り越してちょっと吐きそうなくらいに供給過多である。いい加減にこの「キャラクター全員が自分たちをゲームのいちユニットだとでも思ってる」世界には慣れた方がいいんだろうけど、多分これを脳死で飲み込めるようになったら、それはそれで終わりの始まりなのだろう。私はどれだけ老害だと思われても、この設定には抗っていきたい。 いや、結果的に面白いものが出てくれば別にお仕着せの設定でも構わないのよ? 例えば今作の場合、「主人公が剣である意味がないやんけ!」という当初のいちゃもんについては、終盤の「フランと師匠が分断されてピンチ!」と言う展開で一応意味を持っていたし、アマンダのキャラが強烈だったのでフランの歪んだチートが制限でもあり、武器でもあり、今後の伸びしろとしてキャラを立てていることにも思い至ることができた。トータルで見れば、まだ「考えて作っている方」のなろうだったとは思っている。ここからもう一歩、「ちゃんと自分で設定を考えよう」っていう意識からスタートできていれば、意外と真っ当なファンタジーとしても成立してたかもしれないんだけど……ま、今後のなろう視聴の1つの指針として活用させてもらおう。2期も決まってるらしいけど、多分2期の感想も「フランちゃんが可愛かったですね」から始まると思うよ。
「モブサイコ100 Ⅲ」 ―→7 やっぱ凄いアニメだわ。いちいち感想とか書けなかったけど、このクオリティの作品が平然と垂れ流されてる現代社会には感謝しないとあかんわ。 正直言うと、ラストの暴走編は同じような流れで何話も続いてしまい、ゲストキャラこそ贅沢だったものの多少ダレたかなぁ、と思って減点も考えたのだが、最終回でのまとめ方が本当に見事だったので総合で問題無しと判断した。こんだけいろんなテイストが同居して、どの方向にも輝くものがあるってのはすげぇわ。序盤のブロッコリー編は素直にバトルものとして、エクボとの関係を清算する物語として説得力のある作りだったし、箸休めとして合間に挟まった脳電部部長とのお話も今作の一翼である青春ストーリーとして秀逸。クライマックスとなるモブ暴走編は今作の根幹であるモブという一人の少年の自己言及へと立ち返り、最大のキーパーソンである霊幻との関係性にも決着をつける。全てが収まるべきところに収まる綺麗なストーリーテリング。個人的には、最終回で流れた挿入歌が「99」で、今期メインテーマ「1」と合わせて綺麗に「100」へと収斂するデザインがあまりに美しくて感動してしまった。 今作における総監督・立川譲の素晴らしい仕事ぶりは何度も触れていることなので改めて褒め倒すような流れになってしまうが、改めてシリーズを総括すると、今作で最も白眉だったのは「アニメ化において何を加えるか」というその手並みだったように思う。言い方は悪いかもしれないが、これの原作って、あまり絵が上手い方の漫画ではないはず。いわゆるヘタウマというか、味のあるテイストの原作を使って「超絶作画アニメ」を作るに際し、原作絵の基盤となる「ちょっと崩れた絵」は常に大事にしつつ、その粗みたいな部分をむしろモーションにおける刺激へと転化していく。子供の落書きみいたいな背景とかガジェットでも、動かし方やキャラとの絡め方次第で嘘みたいに存在感が増し、ありえないデザインが1つの世界として不動の地位を得る。その有無を言わさぬ説得力は、「ただ動かせばいい」「綺麗に見せればいい」という怠惰な制作理念からは現出し得ないものだろう。クセも毒も全て飲み込んで、最大限に「らしい」アニメを見せようとする努力が、今作を傑作たらしめたのだと思う。 何はともあれ、3期に渡る長いシリーズを完結に導いてくれたスタッフの方々に最大の感謝を。幸せなアニメ化を見るだけで、心の平穏が保たれますよ。
「不徳のギルド」 6→6 ハイ、ということでね、「お別れが悲しい作品第2位」でございました。ほんと、毎週観てたかったんだけどね……。まぁ、1クールだからこその徒花って考え方もあるのかもしれません。 今作の何が好きだったかを考えるのは色々難しいんですが、とりあえず枠としては「このヒーラー、めんどくさい」と同じ枠に入ってるのかなぁ。ファンタジー風世界でのツッコミ芸をメインとした不条理なギャグ。いや、あんまり似てないけど……「なんか知らんけどわろてまう」という意味では観てる時の感覚は割と近いんですよね。「なんやかんや言って、どうせお前もエロいのが好きなんだろ?」と言われたら、まぁそうかもしれないんですが、私は常々「エロバカ」って不思議なジャンルだな、って思うんですよ。だってさ、エロいこと考えてる時って、「バカ(ギャグ)」って要らなくない? 少なくとも私の場合、エロいものを見たい場合(婉曲表現)ってギャグの要素が入ってたらアウトなんですよ。ちょっとでもふざけてる臭かったら途端に盛り上がらなくなるんですよ。ふつーの人もそうだと思うんだけど……違うんだろうか(あくまで個人の感想です)。 だから、「エロ」を突き詰めたいなら「ギャグ」は決して相容れないので、「エロバカ」って、結局「バカ」の方を焦点にしてるはずなんですよね。「なんかエロいことやってんな」ということを受け止めつつ、それはエロいニーズではなくて、あくまでも「バカ」のニーズ。「下ネタ」という言葉があることからも分かるように、人間ってのは基本的に禁忌視されてるものに魅力を感じるので、汚いものとか性的なものとか、普段大っぴらに触れられないものが出てくると喜んじゃうわけです。それを笑いの感情に引っ張ったものが「エロバカ」で、つまり、この作品はエロくないんですよ。ん? そういう結論か? なんか違う気がするな……まぁ、とにかくエロくてもいいんですよ。 今作は「回復術士」のスタッフが集まって作ってたらしいのだが、「回復術士」はまさに「エロ」が主眼に置かれた作品で、ややもすると「鬱エロ」の方にすら行きかねないデザインなのだが、やっぱアニメで変なことするとどこか間抜けで「バカ」の要素が出ちゃう。そうすると中途半端でいまいちニーズがない。それに対し、今作は頭から尻までとにかく「バカ」であるべきだったので、全てを100%で楽しむことができた。そういうことなんじゃないでしょうか。知らんけど。 とりあえず、今作のおかげで「異世界スマホのあいつ」で記憶が止まっていた声優・福原かつみの記憶が無事に更新されて忌憚なく応援できそうなのでよかったです。今作はひたむきもトキシッコも頑張ってたけど、やっぱり最終的にはキクルくんがMVPだからね。もしくはエノメさんか。巨乳声優の地位が不動のものになりますね! ところで、上で「このヒーラー、めんどくさい」を例に挙げてるんですが、あれは終了時にコミックス全巻買っちゃったんですよね……まぁ、全巻いうてもたかが5冊ですけど。読み直すたびに笑ってしまうのでいい買い物をしたと思ってるんですが、同じ接し方だった今作も原作買うことになるんでしょうか? こっちは10巻なんだよなぁ、どうしようかな……。 「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」 3→3 よかった点:イカレた母親が中原麻衣、イカレた妹が田村ゆかりである点。 悪かった点:それ以外。 「なろうだから」以外に書くことがないなぁ……。触れるべき特性も特に無いし、クオリティは全般通して全て中の下から下の中くらい。「最悪〜」みたいな悪感情も抱きにくいんだけど、地味にイラっとする要素が毎回少しずつ加算されていって、「やっぱあかんわ」という結論に着地するしかないタイプ。一眼見て「こりゃダメだぁ!」と投げ捨てる要因がないだけに、むしろタチが悪いとも言えるかもしれない。 結局私がなろうを受け付けない場合の最大の理由は「主人公がムカつく」に行き着く気がするのだが、今作の主人公はかなりムカつき度数が高い。「また何かやっちゃいました」タイプではあるのだが、やれやれするにしても、最低限戦闘力を上げようと欲を持った結果のチートだったら当人の目的と結果に噛み合う部分もあるのでしょうがないと思えるのだが、今作の場合は「戦う気もない、くっそレベル上がってるけどそれを積極的に使う気もない」という、上辺だけの「草食系」を悪い方に取っちゃったような性格だ。もちろんヒロイン勢に対する姿勢は全て「草食系」なのでハーレム形成からの流れもイライラ度合いは高い。まぁ、ハーレム形成してイライラするのって、主人公の言動よりも「何でそんな男の周りに女の子が寄ってくるんだよ」っていう要素の方だと思うんだけども。こんだけ女性関係でぐちゃぐちゃしてる男に、よりによって「昔飢えが原因で妹を失っている」とかいう過去を付与するんはどうなのよ。 個人的に、「農民とかいう言葉を使ってるくせして、まだカタリナの方が農業に向き合ってる」というのが一番のマイナス点だったかもしれない。農業なめんな。
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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