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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アキラちゃんと桂のシーンだけ雰囲気が違いすぎる、第7話。さすが桂さん、文化がハイカラで進んでますな。しかしキスの文化って日本だといつ頃から一般的だったんだろう、と思ってググってみたら、まぁ、当然のことながら愛情表現としてのキスは太古の昔からあったみたいなんですが、こちらのページによれば元々「口吸い」と表現されていたらしく、今回桂さんが使った「くちづけ」という表現は明治期以降からだそうです。つまり史実としてはちょっと変なんですが、まぁ、そこはなんちゃって幕末なのでしょうがない。

 どうでもいい話題から入ってみたのは、流れが非常に無難であんまり触れる部分が無いからである。前回の白川屋の失態で存亡の危機に陥った新撰組。解散って言われた時には「別に藤堂以外はそこまで新撰組に思い入れがあるわけでもねぇし、解散したところでそんなに困らないのでは?」って思ってたんだけど、なるほど、元々死刑囚だった連中が目的を失ったら再び死刑囚に戻されるリスクがあるのか。というか、責任問題での解雇だったら文字通りの「クビ」になる確率は高いわね。それならみんな頑張って解散は阻止しなきゃならんのだが……。

 大手柄を立てればまだ存続の見込みあり、というざっくりした条件提示は「ほぼ死刑」だとアキラさんあたりは言うてたけど、幸か不幸か、この京の街には火種は山ほどある。そしていよいよ歴史が迫ってきたのが、あの池田屋事件である。確認すると今回登場した宮部鼎蔵も古高俊太郎も池田屋事件に実際に関わっていた人物らしい。史実だと古高の方は「拷問の末に白状」というこの通りの流れ。そして宮部の方は池田屋で自刃しているらしいのだが、さて、どうなるものか。まー、そこは史実に合わせてくるんでしょうね。ただ、史実を確認していくと「池田屋事件自体が新撰組の捏造かも」みたいな意見もあって……難しいもんですね。まぁ、こういうのはifの世界を楽しむものだと割り切るべきだからね。多少ファンタジーでも気にすんな(るろ剣ファン並の感想)。

 てなわけで、各々がやるべきことをやった結果得られた「池田屋さえクリアできれば万事解決」という状況。まぁ、その後一番星がどうなるかは分かったもんじゃないし、彼の頑なな態度を見る限り、本人の手で羅生丸との決着をつけるのは難しそうだが……簡単に弟を殺せる主人公よりは、こうしてこだわり続ける方が主人公っぽいですかね?

 

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 流れ変わったな……第7話。流れっつうか雰囲気っつうか……先週までのしっとりよふかしアニメとはだいぶ印象違ったぞ。

 あと、今回になってふと気づいたんだが、もしかしてアキラちゃんってもう出番ないの? 前回までの白河さんの流れと今回の展開から察するに、どうにも今作は女の子が入れ替わり立ち替わりする作品な気がするんだよ。ってことはもうアキラちゃんパートは終わってしまったということに……いやいや、常にコウの身近にいるのはアキラちゃんなんだから、もっと出てきてよ。彼女がいないと本当に今作は「夜」のままだぞ。

 さておき、そうして「少しずつ女の子と接していく」みたいな展開になるのかと思いきや、少しずつでもなんでもなかった。それぞれのパートが、先週までのこの作品とは全く違う姿を見せてている。Aパートはまるで「傷物語」のような本格吸血鬼バトル。こういうところでもやっぱり「監督が板村さんだから……」っていう接点がある気がするけど、最近のシャフトよりもよっぽどシャフトらしい描画で急にハードな「夜」の姿が展開される。まさかこの作品で腕がちぎれることになるなんて思わないじゃん。まぁ、そんなスプラッタも吸血鬼女子たちから見たら日常の風景だったみたいだけど。コウももっと驚いてもいいと思うんだけど、彼からしたら「腕がちぎれる吸血鬼バトル」も「ヤリモクナンパ待ち女子高生」もそこまでファンタジーレベルは変わらんのかもしれんな。まだまだ少年には早すぎる夜の姿がいっぱいあるよ。

 そうして突如現れた「ナズナちゃん以外の吸血鬼」という存在。そりゃま、ナズナちゃんが1人でこんだけ奔放な姿を見せているのだからオンリーワンでないことは想像できたが、まさかこんなに気さくに集まれる女子会みたいな吸血鬼サークルがあるとは思わなんだ。しかも、その中でもナズナちゃんは異端扱いを受けており、蓋を開けてみれば「変な吸血鬼と変な人間の少年がくっついてる」という構図に。ふむ、ここまでの流れで感じていた「吸血鬼ものとしてはな〜んかズレてる雰囲気がクセになるよな」という楽しい違和感は、ひとえにナズナちゃんのキャラによるものだったわけだね。残りの吸血鬼の皆さんは、まだなんとなく「常識レベル」というか、「どっかで見たことがあるような」吸血鬼の思考を見せてくれたしね。

 と言っても一気に5人も出てきたもんだから吸血鬼の中にもいろんな奴がいることはよく分かる。毎度のことで申し訳ないが、やはりこうして登場したヒロインズについては中の人の話題が先んじてしまうなぁ。まず、真っ先に襲撃してきたギャルが戸松という奇跡的必然。ナズナちゃんとは事務所の先輩後輩コンビで、意外に共演が少なかった組み合わせ。いつの時代も戸松ギャルの安定感は異常。そしてそこからコウを輸送したのは「もう吸血鬼とか妖魔とかやり尽くしてるだろ」でおなじみの伊藤静で、さらに集合場所にはキタエリ・そらそら・和氣ちゃんという、全員一枚看板クラスの連中が膝を寄せ合い待ち構えているという状況。そんで何故か「男の子攻略法講座」みたいな展開になってみんながみんな互いにちょいちょいディスりあってるのも面白いな。なるほど吸血鬼ってぇのは現代社会で生き残るためにユルい同盟関係にはあるが、別にそこまで仲良しってわけでもないのね。それならナズナちゃんがあれだけ奇行に走ってても放っておいてくれればいいのにね。

 吸血鬼と眷属という太古の昔からの命題を振りかざす吸血鬼一同に対し、全てマジレスのみで対抗していくコウくんと、そんな様子を見て単に顔を赤らめるだけのナズナちゃん。大丈夫、吸血鬼から見ても変な関係かもしれないが、人間から見てもよっぽどおかしいから。もうちょっと人生経験を積めば変わってくるんでしょうかねぇ。こんだけ吸血鬼がいっぱいいる空間なら、1組くらいの例外は無視してそっとしといてあげたらええやんね。

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ベナリア潜伏工作員Benalish Sleeper
 2マナ3/1、いわゆる白コモンの定番商品の1つ。バニラでも文句を言われないポジションではあるが、昨今はここにどんな味付けをするかでそのセットの特色が伺える。今回は対向色の黒キッカーを払うと、なんと「肉袋の匪賊」へと格上げされる。黒のこの手のサクらせ系の基本スペックは3マナ3/1なのでマナ勘定は据え置きだし、普通はアンコモンに配置される性能のはず。それがコモンになり、多色とはいえ選択肢が増えた状態になったのだからとんでもない話。色さえ合うならこれだけ集めててもゲームになりそうなスペックである。白ならトークンで水増しする作戦も使えるし、現在活躍中の「婚礼の発表」なんかとのシナジーは見てみたい。こんなもんを平気でコモンにしちゃえるあたり……なるほど、ファイレクシアには勝てねぇや。
 
 
カリスマ溢れる先兵Charismatic Vanguard
 いかにもコモンらしい綺麗な一般兵。3マナ3/2がすごく普通だし、能力もリミテではたまに起動することもあった「旗騎士」と全く同じ。つまり「パワーが2あがって2マナ重くなった旗騎士」である。まぁ、ゼンディカー環境と違って「とりあえず戦士を戦場におければそれでええねん!」みたいなニーズは無いため、ある程度単体で戦えるステータスになってもらわないと使われなかっただろう。そこそこの順目で、そこそこの数を。
 
 

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 推せるアイドル、第6話。とても良いライブ、とても良いお話でしたね。観客席に約1名、理王様の晴れ舞台が全然目に入ってなさそうな奴もいたけどな。

 理王編の後半戦。これまで散々「役立たず」「一番出来が悪い」などといじってしまったことが本当に申し訳なくなる展開。そうだよなぁ、アイドルになりたいっていう子が、そこに至るまでにどれだけ歯を食いしばって努力してきたかって話なんだよなぁ……理王の場合もきっかけとなったのは蛍ライブ。そこは杏夏と全く同じ。すげぇものを見せられちゃったもんだから「自分もああなりたい」って思うメンタリティも同じだ。ただ、杏夏の場合は本当に「自己実現」が中心にあったが、理王の場合は「周りの人間をどれだけ輝かせられるか」という部分にも注意が向いており、彼女が元々どれだけ利他的な人間であったかが伺えるようになっている。

 アイドルアニメで「努力」が描かれるのは当然のことだが、「報われぬ努力」を描くというのはあまり無いパターンではなかろうか。大抵は最後の晴れ舞台に向けて、「練習すれば上手くなる」のがアイドルアニメの摂理である。しかし理王はそうではなかった。頑張っても頑張っても上達せず、今回のライブだって、きっと終わった後も理王のダンスはへたっぴのままなのだろう。それでも理王がアイドルを諦められなかったのは向上心でも自尊心でもない、とにかく「他の2人に迷惑をかけちゃいけない」という一心だった。自分は大丈夫、心配ないから上を目指してくれ。そんな必死の虚勢がペルソナとなり、俺様系アイドル聖舞理王が出来上がる。そして、その仮面が外せないままに、彼女はついに壁にぶち当たってしまった。それをいかにして乗り越えるかを、マネージャーと模索するお話であった。

 よくよく考えると今回の構成はちょっとずるい。なにしろ「自分には何もない」と言っている理王に対する解決策が「そんなことはない」の一言であり、実際にステージに上げてみたら「歌ったらめっちゃ響く」だったわけで、「才能があったのを引き上げた」というだけの結末だ。「持たざる者の苦悩」を描くんじゃねぇのかよ、という肩透かしがあってもおかしくないはずなのだが、今回のライブを見ても不思議とそういった不平不満は起こらない。彼女の必死の形相を見て、そしてライブ後のくしゃくしゃの泣き顔を見て、彼女がここに至るまでにどれだけの涙を飲み込んできたかを考えれば、ようやく辿り着いた1つのゴールに賞賛こそあれ、やっかみも冷やかしも出てくることはない。迷い続けた結果辿り着いた「理王のアイドル像」に、誰の文句があろうものか。努力と友情の果てには、やはり勝利があるべきなのだ。

 さて、これで見事に杏夏・理王の2人は描き切った。マネージャー君の次なる目標は……ゆきもじの2人。さらにここから2人分の掘り下げ。この2人はきちんと杏夏・理王の話に連動してそれっぽい伏線は敷かれてますので、またひと盛り上がり期待できるんじゃなかろうか。

 

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 もう顔わかったなら似顔絵はがせや、第7話。なんか、たきなさんは以前別作品でも犯人の似顔絵描かされてた気がしますね……そして、そんときも下手でしたね……あっちは一応犯人検挙の役に立ったけども……。

 というわけで、余裕で顔バレしちゃった真島さんは随分相思相愛で千束とくっついてしまった様子。お互いにご執心で素性を探り合うのだが、かたや潜伏中の犯罪者、かたや秘密のエージェントってんで、出逢おうと思うと案外出会えない。両チームにスーパーハカーがいて監視カメラのチェックとかドローンの撮影とかも割と簡単そうなのだが、それでも広い東京の街の中で意中の人を見つけるのは簡単ではないか。

 結局、千束の方は自分の身辺の方が大事なので真島のことは傍に置いとく。真島は真島で、アクセスする手段がDA経由しかないと判断しての強行作戦。どんだけロボ太が優秀なのかは分からんが、あんだけ盛大にテロをやっといていまだに真島が捕まってないのは流石にどうかと思うの。普段はリコリスによって犯罪が明るみに出る前に事件が解決してしまうので、いざことが大きくなると案外脆弱なのかしらね? まー、吉松がどれくらい裏で糸を引いてるかにもよるのだろうが……。

 そんなわけで、真島は真島で物騒なことをやりまくってる間、千束は自分の生い立ちに迫る秘密ミッションをお友達とエンジョイしてた。千束の人柄もあるのだろうが、本当にこの4人がすっかりチームっぽくなってしまって、何をやってもすちゃらかイメージにしかならんのよな。今回のミッションだってシリアスに寄せようと思ったら徹底してシリアスにできる内容だったと思うのだが……どんだけ自分の身に関わる出来事になろうとも、少なくとも表面上はおちゃらけを崩さない千束は強い女だね。

 それと比較するとどうしてもミカの弱さ……というか優しさみたいな部分は目立っちゃうかもね。今回は「百合ばかりじゃ不公平だからちょっとホモォも匂わせようぜ」という作戦があったのかどうかはよく分からないが、イケおじどうしの壁ドンが見られるなど、多方面へのアプローチに余念がいない年寄り組。どうやら千束の扱いについて、吉松は「殺しの才能」としてとにかく使い倒したいって感じなのかね。でも、それにしちゃぁ現時点での千束の立ち位置がユルいけどね。単にキリングマシーンに仕立て上げたいなら機関の力をフル回転させて強制施設にでも放り込んでるだろうし、吉松は吉松でもうちょい何か考えがあるのかもしれない。千束もその辺りの微妙な空気感は感じ取ってるのかしら。ヘラヘラしてても大事なところはちゃんと見られる子なのでね。

 千束に一本芯が通っており、そんな千束を理解し始めたたきなもパートナーとして着実に成長している。そうなるとなんだかミズキのどうしようもなさばかりが引き立つのだが……まー、元気なのが一番ですね。ちなみに今期はあみっけが別な場所でも4人チームで一番脳筋っぽいポジションにいますね。あみっけ元気でアホがいい。

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 なんかもう、なんかもう……第7話。ただひたすらに辛い、ということだけお伝えしたくて筆を取りました。

 いや、ほんとそれ以上でもそれ以下でもないんですけど……きっちり雰囲気作ってくるんだよなぁ……。先週のエピソードがさ、リコを中心にしたはちゃめちゃバトルだったわけじゃん。ただでさえ訳のわかんないこの奈落の底で、ようやく理解できそうな流れが来たな、って思えるような展開だったわけよ。ほんで今週何するかと思ったら、一気に過去話に戻してことの顛末でしょ? きれーにメンタル持ってかれるのよね……いや、分かってる。この作者が真性のろくでなしで、人の心を弄ぶことに特化してるのはよく分かってるよ。もういい加減慣れたと思いたかったよ。でも無理やねん、1期・劇場版・2期って小分けに出されるもんだからいちいち全重量が乗っかってくるのよ。……もう「度し難い」は今作にのみ使える特別な日本語に認定してもいいと思いますよ。

 ヴエコによる訥々とした丁寧な回想。誰もが生きることに必死なのに、それを容赦無く叩き壊そうとする奈落そのものの残虐性。それでもまだ生きることを望む人の業と、それを可能にしてしまう遺物の悪逆。やっぱりさ、奈落に降りようとした時点で人はもう終わってるのよね……バッドエンドしかないこの世界、どうやって見届けろっていうのよ。

 今期は久野ちゃんクールなわけだが、多分史上初、久野ちゃんに何度も出産させるアニメになってしまった……これがつくし卿の望み、欲望だというのか……うん、そうだね……。

 

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 OK, Guys, 俺だぜ。どうもお久しぶりです。「ニューカペナ」ではスポイラの作成放棄をしたので、Magic関係の記事立ては半年ぶりとなります。ついにきちゃいましたね。ドミナリア。これまた波乱に波乱を重ねたようなストーリー展開でもう私のメンタルはボロボロなんですが……ほら、以前タミヨウさんが完成しちゃった時も触れたかもしれないですが、こういう容赦ない裏切り(裏切らせ)ストーリーって、NTR属性の変な琴線に触れるんですよね……ぬるぬるオイルの触手プレイで快楽堕ちするアジャニさんの薄い本ください。
 せっかくなので誰も求めてないだろうけど最近の私のMagic模様をご報告しておくと、アリーナとの付き合い方は今まで通り……と言いたいところなんですが、実はちょっと違ってまして、ここ1ヶ月は一切ドラフトをしておりません。というのも、今年は「夏セットの販売がない」という珍しいシーズン構造だったじゃないですか。代わりに紙媒体だとエルダーズゲートとダブルマスターズ、アリーナ上でもアルケミーのテコ入れが行われてドラフト環境は新設されてたんですが、なんかこぅ……妙なこだわりというか、不思議と電子オンリーの環境にあまり興味が湧かなくてですね……ニューカペナの最後のあたりでちょうど最後のジェムを使い果たしたこともあって、そこから課金してまでドラフトしなくていいかな、ってんでしばらくは構築デッキでデイリーを回すだけの接し方になりました。ちなみに愛用の構築デッキは「五者会談打ってドーンするぞデッキ」です。4回に1回くらいは勝てます。何がいいって、色の概念が無茶苦茶だからデイリーミッションの達成がこのデッキ1個で全部できること。
 そんなわけで、「ドミナリア」が帰ってきたら、私としては数ヶ月ぶりのドラフト復帰も意味するんですね。色々と世界は変わっています。ちなみに、こないだアリーナから送られてきたメールによると、私のニューカペナ環境の結果は以下の通り。
 
 こういうデータが残るのもデジタルならではで面白いですね。
 閑話休題、とにかく半年ぶりのスポイラになるので、リハビリも兼ねて頑張っていきましょうね。スタイルについては最後に作成した「神河」準拠になります。つまり、わざわざ積極的に情報を追いかけることはせず、公式に発表があった情報のみを取り扱うよ。あと、ややこしいので先に断っておくけど、記事の中では2018年発売の「ドミナリア」のことを「先代」と表記するよ。
 
○メカニズム
 詳細については公式記事参照。
 
・後援(enlist)
 戦闘特化した、「賛美」の亜種ともいえる能力。賛美との違いもたくさんあるが、開発コンセプトとして最大の違いは、能力を持っている方が後方に控えるんじゃなくて殴りに行くという部分だろう。賛美はどうしても「受けの能力」のイメージがあったが、こちらはどんな味方でも武器に変えられるために積極的に殴りに行くイメージが強くなっており、昨今の「クリーチャー戦闘主体のゲームにしたい」というWizardsの意向が伺える。また、殴りに行くクリーチャーが絞り込みやすくなり、そいつ自体に戦闘関連の能力を付与することで強さを調整しやすいのも特徴だろうか。タフネスが増加せず、必要以上に無敵感が出ないあたりもバランス調整の賜物だろう。後援に使えるクリーチャーは召喚酔いしていてはダメなので、必要以上にゲームバランスを壊すようなことにもならないと思うが、「殴れないけどパワーが高いクリーチャー」(「装飾庭園み歩くもの」あたりだろうか)の需要が上がり、アンブロッカブルを付与する方法なども付随して価値が生まれるのはチェックしておいてもいいかもしれない。腐乱ゾンビに後援させるのも面白いかもしれない(嫌な図だな)。
 ちなみに余談だが、ルールテキスト上に「召喚酔い(Summoning sickness)」という言葉が正式に書かれるのはだいぶ久しぶりな気がする。最近はサプライセットなんかを全然チェックしてないので統率者関係のカードなんかは分からないが、Wikiで調べると明確に言及されているのは「ドライアドの東屋」以来とか?
 
・先読(Read ahead
 日本語は「サキヨミ」と読むのでいいんでしょうかね? 「センドク」ではないよな。ドミナリアなので当然英雄譚はたくさん用意されているが、その全てがこの新機能であるページスキップが与えられているという。なるほど英雄譚の根本的なシステムを破壊せずに利便性を持たせるのには、シンプルだが効果的なギミックである。ほんのちょっとの変更で新鮮味を与えられるので、これはうまいデザインなんじゃなかろうか。一応の懸念は2つあって、1つは、そうして利便性を与えることで当然強さは増すわけで、壊れないように安全弁をかけると鮮烈さが薄れやしないかという懸念。これまでの英雄譚は「3章まで読むのに時間がかかるから……」という免罪符を手に強烈な能力を配置できたわけだが、それが出来なくなると多少穏当な能力にまとめられる懸念はある。でもまぁ、それくらいは開発部も分かってるだろうし、せっかくのギミックをフル活用する面白いデザインに期待しよう。もう1つの懸念は「先読」のルールテキストを記載する分だけテキスト欄が小さくなっちゃったので、文字数の関係で制限される能力が多そうなこと。こればかりは紙のMagicの限界なので致し方ないが。
 あと「ヴォリンクレックスさんがいるとカウンターの扱いがややこしそう」という心配もあったんだけど、どーせスタン落ちするから別にええか。
 
・麻痺カウンター(Stun counter)
 青が得意な「氷漬け」能力をカウンターにしたもので、能力としては直感的に理解しやすいので取り扱いには不自由しないだろう。ただ、現在は盾カウンターやら能力カウンターやらとカウンターへの負担がかなり大きくなっているので、紙のMagicは相当ややこしそうである。変な装備品のせいでPWが攻撃してきた時に「えっと、忠誠カウンターが4つと+1/+1カウンター2つ、盾カウンターと絆魂カウンターがのった状態で……」「いや、その2つは麻痺カウンターだよ」とかいう地獄絵図が実現可能。ちなみに、何故この能力が今回ギミック化されたかを考えるに、おそらく後援能力との兼ね合いがあるんじゃないだろうか。青の必殺技はオーラで氷漬けにして押し込めることだが、そうなると白の「平和な心」系との差に「後援で使えるか使えないか」という優劣がはっきり出てしまう。そこで、青の除去オーラの一部をこのように「制限時間付き」にすることで後援能力の強さを底上げしようとしたと思われる。どうせ多色ならリミテッドは多少スローダウンした環境になるだろうし、この時間制限の扱いも勝負のポイントの1つになるんじゃなかろうか。
 ちなみに日本語名は「麻痺」だが英語名はstunになっている。過去のカードの和訳と照らし合わせると「麻痺」は「paralyze」で、「stun」は「気絶」。揃える意味では「気絶カウンター」でもよかった気がするのだが、雰囲気を優先した結果でしょうかね。
 
・版図(Domain)
 ここからは再録ギミック。こちらは能力語であるが、語としての登場は2回目。概念が初登場したのは初めて多色を売りにしたインベイジョンブロックの時で、この時はまだ名前がなかった。続いて同じく多色世界、アラーラ次元の「コンフラックス」にて、初めて名前付きの能力となった。振り返ってみれば、インベイジョンブロックはドミナリアがファイレクシアと最終決戦に挑む様子が描かれたセットであった。その時に初登場した能力が今回大々的に再録されるというのは、偶然かもしれないが運命めいたものを感じる。
 この能力が登場したということはリミテッドでも多色化が打ち出される可能性もあるが、流石に多色を売りにしたニューカペナの次のセットでコンセプト丸かぶりはないだろうから、今までの扱いを考えるなら緑(と多分赤)のアーキタイプの1つに「多色」がある感じじゃなかろうか。ニューカペナの宝物トークンがそのままギミックとして置き換わると考えるとイメージしやすそうだ。
 ちなみに構築レベルで考えると、現在は土地タイプを3つ持ってるニューカペナトライオームがバリバリの現役。なんと最速2ターンで5種類の基本土地タイプを全てカバーすることが可能。そう考えると、デザインチームはあんまり壊れたか版図カードは作れないってことになるが……まぁ、版図のいいところはどれだけ頑張っても最大ボリュームが5で終わるって部分なので、そこまでヤバいものにはならない……と思いたいね。
 
・キッカー(Kicker)
 あらゆる能力の頂点に立つKing of 能力、キッカーさんがもう何度目になるかも分からない再録。解説記事では「ドミナリアに戻るんだから、先代で人気のあった要素はちゃんと入れとかないとね!」みたいな言い方してるが、別にキッカーにドミナリア固有のイメージねぇよ。まぁ、正確には「歴史的を入れようとしたけど諸事情で外れちゃったから、穴埋めで手っ取り早く使えるのがキッカーやった」という話なのだが。どこにいたって完璧な仕事をしてくれるのがキッカー先輩の実力ですんで。今のところ発表されてるキッカー、多色化が推し進められてるのでなんとなくアポカリプスみがある。「ラッカボルバー」とか再録されねぇかな。
 
・その他雑感
 上で触れた「歴史的を入れられなかったからキッカー入れたよ」など、最近のマローは積極的に開発の狙いを事前に開示してくれるのでいろんな情報が見られるし、考えることができるので助かりますね。セットの全容はまだまだ分からないので完全に第一印象での話だが、正直、歴史的が再録されなかったのはちょっと残念。先代環境の時には割と好きなギミックだったので。でもまぁ、そこまで支配的な概念でもないし、あんまり構築環境には影響を与えなかったので問題は無いか。英雄譚さえゴリゴリに強くなればドミナリアっぽさは出るわよ。ただ、そうなると「前回同様に伝説のカードをいっぱい入れるやで」っていうのが本当に「それだけ」の話になっちゃってあんまり周りとの有機的な絡みがなくなっちゃうのは残念。一応伝説絡みのギミックは残るらしいが……。そんな中で笑ってしまったのが、「先代にあったギミックで再録を検討したけど即却下されたのは伝説の呪文やな。あれはあかんかった」という一文。まぁ、そうやな。とても正しい判断です。
 
 
以下、個別カード。
 

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 3週間ぶりのおじさん、第5話。制作現場も色々大変だったみたいだが、休んだ甲斐あって(?)のクオリティですかね。

 長いこと「待て」の状態でフラストレーション溜まってたおかげもあるのかもしれないが、久しぶりのおじさん、やっぱおもろいですね。ベタからのひねりに色々と気が利いてて、素直に笑わされる部分もあれば、リージョンコードみたいな変なとこに刺さる笑いもあってきちんとギミックが練られているのを感じます。考えてみりゃ基本ネタっていうか、おじさんの立ち居振る舞いって単なる鈍感系異世界転生者のソレなんだよね。それこそどこかでなんか間違ったら「弱すぎるって意味だよな」って言いかねないような動きをいちいち的確にやっている(まぁ、今期は既にそのセリフを2回言ってる主人公がいるわけだが)。それでもその卑屈なムーブがいちいち笑いに繋がってるのって、ひとえに外付けツッコミ装置が作動しているから。ほんとそれだけでも随分印象が違うもんで、おそらく現代のなろう小説ならネタとしてのオレツエー描写も多いのかもしれないが、それが「ネタなのか、マジでやってんのか」が分からないからどうしようもない。今作の場合は全てを一回外部視点から見直して「全部ネタでやってます」というのが明示されているので安心して見ることができるんだ。「なろういじり」としてはこれが1つの完成形かもしれませんね。

 そんなおじさんに今回がっつり絡むのは、氷の乙女・メイベルさん。いや、ごめん、もうここは「悠木碧」って書いときますね。前から今作は子安を中心に福山・戸松・悠木・小松がほとばしることが最大の魅力だと言い続けているわけだが、今回みたいなのを見せられると、やっぱり中の人ファンとしてはたまらないものがある。戸松演じるエルフさん(名前無いんかあいつ)も実に良いキャラなのだが、おじさんの被害をまた別方向からもろにくらっているメイベルさんのメンタリティも素晴らしい造形。そして、この引きこもりニート娘を演じるのがおいちゃんっていうのが、ありえんくらいにピタリとはまってたいそう気持ちがいいのである。最近のおいちゃんはネタ特化のキャラも数多くこなしているのですっかり「イロモノだろうがなんでも来い」の超人声優みたいな認識になっているが、メイベルさんはベースの引っ込み系美少女部分で既に声の個性が活きていて楽しいのである。そうなんだよ、悠木碧の声って、基本的に王道の「いい声」では無いんだ。ちょっと掠れがあって、それがいい具合にクセになるのが武器だったはず。今回メイベルさんもイロモノには違いないのだが、美少女ボイスの時の基本線から「引きこもりキモオタ」へのラインがすごく素直に中の人ベースがある。そして、そんなキモオタ美少女のところに正統派ツンデレ美少女戸松が絡むことで、その温度差というか、ギャップでまた美味しいのである。戸松がおいちゃんに向かって「もう婚期は逃しちゃっただろうけど!」みたいなことを捲し立てる図、いろいろと業が深い。いっぺん、子安・戸松・悠木の3人でラジオとかやってくれねーかなー。あー、でも収拾がつかなくなるからみかこしは必要かもしれないなぁ(お身体を大事になさってください)。

 というわけで、どうしても今作は中の人楽しい要素ばかりを取り上げてしまうのだが、こうして掛け値無しに楽しめるのは映像クオリティも高いし演出方向もきちっと的が定まっているおかげである。こんだけ癖のある絵で女の子が可愛く描ける技術、もうそれだけで新技術な気がするわ。

 

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 ドラゴン、親を売る、第7話。実際にどこぞで家探ししてたドラゴンにめっちゃ似てるんだよな。ところで竜種がメガネを必要とする意味って……。

 明快なる俺つえー展開。何がすごいって、オレツエーしてるくせに今回アインズ様が実際に使ったスペルって即死魔法2回だけなのよね。いや、どんだけ高レベルのモンスターにもザキが効くっていう時点でハイパーチートなのは間違いないのだが、種族がエルダーリッチなのでしょうがないといえばしょうがない。逆に考えれば即死魔法ばっかり強かったらギルドを前提にした協力ゲーの場合には使いにくい可能性すらあっただろう。それをいろんな付属品をつけたり、有り得ないくらい有能な部下ユニットを開発したりして純粋な権力に昇華したのがモモンガ様の偉いところである。結局今回はシャルティア・アウラコンビも含めて、何一つピンチらしいこともなかったしな。やっぱりシリーズを通して最大のピンチがシャルティア戦だったんだよなぁ……。

 わずか30分で2つの種族を支配下に置くという実にコスパの良い動きを見せるモモンガ様。ドラゴンについても一切物おじせずに突き進んで秒殺してしまったわけだが、この世界において竜種ってのはもうちょい権力があったりしなかったもんだろうか。「特に訳もなく金銀財宝が好き」っていうのもRPGのドラゴンの設定としてはありがちなものだが、今回登場したフロストドラゴンはマジでそれ以外に能のない銭ゲバだった。その上で割とまとまった数が共同生活してるドラゴンっていう設計は意外に珍しくて、1匹釣れたら十数匹という支配構図が描けてしまったので流石にご都合が良すぎるのだが……まぁ、今更ドラゴンがちょこっと増えたくらいじゃ、帝国の戦力にも大した差はできないだろうしね。

 多分アインズ様が本当に増やすべきは、何でもかんでも都合のいい方に解釈してヨイショしてくれるイエスマンじゃなくて、本当は明日のことも分からない状態で迷ってるんだよ、っていうことを理解して相談に乗ってくれる同じ目線の友達だと思うんだ。でも、そんな奴が突然現れたら今まで積み重ねてきた威厳がなくなっちゃうかもしれないので痛し痒し。いや、もう金輪際そんな奴は出てこないんだろうけどさ。飄々とくっついて回ってるアウラでもあんだけヨイショしてくれる状態だからなぁ……。せめて何かに気づいたら報告するようにはしといたほうがいいよね。

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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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