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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「異世界のんびり農家」 4

 さぁ本格的になろうストリームのスタートだ。ふと冷静になって考えてみたのだが、週間16本のなろうアニメってことは俺はここから3ヶ月、毎週8時間なろう生活ってこと? ……仮に1本20分計算でも6時間強のなろう……。俺もさっさと不治の病で転生したほうがいい気がしてきた。

 ま、そんな自らの業の深さは置いとくとして、こちらはじわりじわりと沁みゆくなろう。特にフォローの言葉も浮かばないし、この先への期待感もあんまり無い。一応監督と制作スタジオの座組は「つぐもも」と同じらしいのだが、そう言われて何か期待感がアップするようなものでもない。アニメとしては可もなく不可もないが、1話目時点でそんなに動きのある作品でもなかったし、演出面でも特に印象に残るような要素もなかった。ただ、これはスタッフが悪いとかどうこういう話ではなく、純粋に作品の構造が悪い。本当にチュートリアルみたいな内容の話をただ淡々と繋いでいるだけの進行で、あまりに無機質でそこに物語性を見出すことが難しいのだ。これを小説媒体で読むって、いったいどういう行為なんだろうか。

 一応の気付きとして得られたのは、こうした「スローライフ」系のなろうジャンルが幅を利かせ始めた理由って、多分そういう箱庭系ゲームの系譜なんだろう、ということ。元々のなろうというかファンタジーアニメ全般は元々RPGの文脈から生まれた(というか、そうしたヒロイックサーガがRPGの源流となった)わけだが、そうして戦って勝つ以外の「勝利条件」を持つゲームとして、どうぶつの森とか、マインクラフトみたいなゲームが流行るようになり、そうした「他人が作った箱庭」を見るという楽しみ方も、昨今ではゲーム配信者が人気を博していることから想像に難くない。それを小説媒体でやって、みんなで一歩一歩成長する様子を見守ろう、というのが、おそらくスロー系なろうの出発点なのだ。前クールにも農民関連のなろうがあった気がするのだが、あれは全くスローでもなかったし物語かどうかも怪しかったのでその辺のことは全然気づけなかったわ。

 ということで、なんとなく「スローなろー」の楽しみ方は掴めた気がするのだが、そのことと今作が楽しいかは全く別問題である。というか、そうして「少しずつ拡大再生産をしていく楽しさ」みたいなものを発揮させるなら、どう考えてもチート能力ってのは邪魔にしかならない。もちろん、多少の試行錯誤はおまけ程度に描かれているが、それ以上に訳のわからんスキップ要素の方が目につくし鼻にもつく。「神様にハイパー農具を貰ったので畑があっという間に耕せます」←まぁ分かる。「おかげで農具を握ってる間はほとんどお腹が空きません」←? 「あと、この農具で耕すと自動的に好きな作物の芽が出ます」←???? そこをチートでスキップしたらさ、一歩ずつ成長していくっていう楽しみが台無しなんじゃないの? 食糧無しで生きていける農業ゲーとか、アグリコラ舐めてんの? 拡大再生産じゃなくて「無からの理不尽な創造」はゲームにならんのよ。あ、でもクッキークリッカーがあるか……そういうこと? みんなクリックがめんどくさいからなろう読んでるの?

 他にも「なんでこいつ生水いきなり飲み始めたんや……」とか細かい部分は気になり出したら止まらない。「そんな細かいこといちいち気にせんやろ」と言われるかもしれないが、そりゃ物語の中心が魔王討伐なら飲み水のことは気にしてられないが、「自給自足の農業のスタート」だったら水の確保は気になるだろうよ。そこを飛ばしたら一気に信憑性が落ちるのよ。「描写が面倒臭いところとか、筆者の知識が及ばないところは都合良く飛ばしてんだろなー」としか思わんのよ。私の中のなろうって、結局そこなのよ。

 そして、Cパートやオープニングですでに明かされている毎度お馴染みのハーレム設計。同居人、村人の近しい人間に何故同性がいないのかというのは本当に不思議なんだよなぁ……好色な人間だから女の子をはべらせたいって素直に言ってくれればそれだけでいいんだけど、こいつ、絶対に「放っておいたら女の子が迫ってくる」タイプだろ。CV阿部敦だし(酷い偏見だ)。

 

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○「転生王女と天才令嬢の魔法革命」 5

 今作で一番意外なポイントは、もしかしたら「ナレーション:釘宮理恵」という配置ではなかろうか。キャリアを考えりゃ普通にナレーションの1本や2本こなしてるに決まってるのだが……アニメ作品でナレーションのためだけに呼ぶっていう発想がなかった。なんかこう、もったいない気がして。

 などという話から入ってみた、記念すべき今期1本目のなろう。事前のタレコミさんの「今期はなろうが16本」の情報に歯の根も合わぬほどにガチガチ震えていたものだが、幸いにして1本目は割と見られそうなタイトルである。そりゃま、タイトルはいつも通りにアレだし、個々のシーンを見ればどっかで見たなろう的イデアのパッチワークのようにも見えるが、シナリオラインに大きく匂い立つ部分はなく、ふつーにドラマとして成立するレベルでの立ち上がりになっている。映像部分もありがたいことに最近のディオメディアは(以前に比べれば)そこまで致命的な作画は減っており、今作も1話目ともなればしっかりと画面を作ってくれている。どうやらこのまま女の子×女の子の関係性のお話が進みそうなので、ヒロイン勢が可愛いに越したことはないだろう。冒頭のモンスターバトルシーンもしっかり描けているし、見どころになるホウキでの飛翔シーンも悪くない。監督が元々アニメーター上がりの人のようなので、是非とも作画方面での結果を期待したい。

 お話の方はというと、キャラを切り分けていけば「転生知識からマウント取ろうとしてる主人公」&「婚約破棄された令嬢」というハンバーグカレープレートみたいないつものセットなのだが、今作の注目すべき点はこの2つの役割が別なキャラに割り振られ、その二者の関係を紡ぐ物語になっているということ。少なくともこれまでアニメ化されたなろうで「婚約破棄された令嬢」はほぼ主人公ポジションであり、基本的には「転生者」もしくは「悪役令嬢もののゲーム転落者」であった。今作はそうではなく、あくまで作品世界内のモラルに従って頑張って婚約者の義務を果たそうとしていた超絶善人の令嬢を、転生イキリ系の主人公がサポートしてあげるという形。まぁ、そこを分けたとて最終的に「なんでこんないい子の婚約破棄しちゃったの。今更撤回してももう遅い」みたいな展開にならざるを得ないなら結果は一緒かもしれないが、少なくとも蹴られたヒロインがドヤ顔で煽り返すよりかは穏当な展開である。もちろん、このつよつよの2キャラでタッグを組んで煽り散らしつつ百合的な流れに持っていくという一粒で二度美味しい展開を狙ってるんだろう。狙いとしては悪くなさそう。

 まぁ、こうなるとやっぱり「別に主人公が転生者である必要は1ミリもないよね」というのが引っかかる部分なのでそこだけは惜しいが……ほんと、余計な異世界アピール(win-winが通じないとか)が無駄な上に意味わからんくてイラっとするだけなので、そこさえなければグッと見やすくなるんだけどなぁ。でもまぁ、そこは些事なので無視して飲み込むことはできそうだ。あとはこの女性だらけの主人公周りのお花畑感をどれくらい盛り上げられるかだな。イキリ系の厚顔主人公に千本木彩花、良い配置。薄幸の天才令嬢に石見舞菜香、良い配置。まだ底が見えない婚約破棄の原因になったロリ巨乳に羊宮妃那、とても良い配置。主人公の怪しげな親友ポジションに篠原侑、またまた良い配置。毒舌メイドに加隈亜衣、そりゃもう良い配置。

 今回の疑惑:「もしかしてお前、どこに誰がいても好きなキャストなら大体良いのでは?」

 

 

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○「スパイ教室」 5

 教室だのファミリーだの、世はまさに大スパイ時代。……なのでしょうか? なんかさ、こうしてフィクションの中で「兵器による戦争はコスパが悪いので世は情報戦の時代に突入した」って言われてんのに、現実世界では容赦なくドンパチが起こってるという事実がほんとに世知辛いわね。

 さておき、ラノベ原作ってことである程度先まで見通しが効くようになっている部分は最低保証だとは思っているが、焦点となってくるのは「スパイ」というテーマそのもの。凄まじい偏見かもしれないが、スパイものって、面白く書くのがめっちゃむずいと思うんですよね。この辺りの事情は過去に「ジョーカーゲーム」に触れた時に書いた気がするのだが、基本的に「騙し騙され」を描く必要があり、特有の刺激を生み出すためには当然読者にも「騙されたッ!」というサプライズを提供しなきゃいけない。そして、「スパイものなんだよね」という前提を持って見はじめた視聴者にそうしたサプライズを与えるってのは至難の業。しかもスパイVSスパイという智謀の戦いとなってくると、お互いに「騙した! と思ったら騙された!」という二重三重のどんでん返しが必要になってくるわけで、そんなプロットなんてそんなにザクザク出てくるわけがない。無理矢理そうした雰囲気を演出しようとすると、どうしたってこじつけじみた強引な展開になってしまい、いってしまえば小学生どうしの「バ〜リア!」「はいダメー、このビームはバリア貫通しまーす」「貫通ビーム防ぎシールドもあります〜」みたいな適当な言い合いになりがちな印象がある。「ジョーカーゲーム」の場合は確か「洗脳の上書き洗脳」みたいな要素でそういうビーム合戦が繰り広げられた気がする。

 そうしたプロットの難しさは1話目でも若干漏れ出ており、「ちゃらんぽらんだと思っていたメインヒロインが実はすでに策謀を巡らせて動いていた」という導入サプライズはきちんと成功していたと思うし、「教官はそれをさらに読んで上をいっていた」も、だいぶ怪しいが一応成立したとみよう。しかし、冷静に考えて「死ぬ気で漕げ」で2人とも助かっているわけで、ヒロインが冷静であれば、あの状況は教官の負けだったはずなのだ(毒針で昏倒させてから死ぬ気で漕げばよかったのだから交渉が成立していない)。そこに触れないのはある種のお約束めいた部分であり、完全論破できるほどの戦略バトルってのは描くのが難しいよね、というお話。

 まぁ、そういうKYなツッコミを入れず、「女の子だらけの共同生活に朴念仁な野郎が1人茶々を入れるよ」というドタバタ共同生活コメディだと思って見てればいいとは思うんですけどね。長屋ものは大好きなフォーマットなので、個性が強すぎる面々がぶつかりながら成長していくっていう部分だけ見られればそれでいいんじゃなかろうか。まぁ、「なんで女の子しかおらんねん」というのはよく分からんところだが……共同生活で不自由しないよう気遣ったのかしら?

 なお、キャスト面はコテコテ過ぎてげっぷを通り越して嘔吐しそうなくらいの密度。「昨今のアニメ作品でメイン張った回数が多い方から無節操にキャスティングしました」みたいなとんでもない布陣になっており、「むしろ別々な作品で見せてくれよ……」と思うレベル。このメンバーで容赦なく殴り合ってくれるならそれはそれでOK。

 

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○「お兄ちゃんはおしまい!」 6

 どうにも我が国は人的リソースを消費する先を間違いまくっているような気が……この作品についてはマジでなんも知らない状態で勝手なこと言うけどさ、ここまでされる作品なのかぁ? ……いいぞもっとやれ、やっちまえ。

 というわけで、明らかにエロバカになるだろうということを全身全霊で示しているのに、アニメとしてはやたら高品質に仕上げられているという、贅沢な作品。作画リソースを割かれているというのもそうだが、1話目は監督コンテ回ということもあり、構図や演出にもこだわってとにかく目を引く導入にしてやろうという意気込みが感じられる仕上がりになっている。失礼ながら監督の名前も知らなかったし制作スタジオ名も記憶になかったのだが、どちらも「無職転生」の制作に関わっていると知り、「あ、あぁ〜」と納得せざるを得なかった。そういうトコかぁ。ちなみに監督の藤井慎吾氏は我が愛する「Go! プリンセスプリキュア」の制作にも深く携わっていたとのことで、こんなところでのお覚悟がよろしくなるとは思わなんだ。

 そうしてやたら魂のこもった作劇で描かれるのは、なぜか最近見ることが多くなった気がする「エロ漫画の導入でしか見たことないのにエロくならないやーつ」。直近だと「夫婦以上、恋人未満」がそれだったが、今回はまさかのTSもの。これでエロを禁止されてる状態ってなんの意味があるんや……と思いかけたが、これでエロかったとて意味も分からないのでそこは一旦置いとこう。残念ながら私はあまりTS趣味が無いのでエロ漫画でもそっち方面にタッチすることは少ないが、たまに刺さるシチュもあったりするので、決して理解できないというほどでもない。ここからエロいことを、すれば、いいじゃない。 からのせんのかい。するのか思ったけどせんのかい。いや、しないよね、そうだよね。大丈夫、そこは「ファ美肉」で一回通過した。

 エロいことをされないのは別に悔しくはないが、「エロ漫画でもないのにこの展開でどう引っ張るつもりやねん」というのが一応の懸念材料。ただ、単なる無計画なシチュエーションギャグというわけでもないらしく、「妹ちゃんは兄をいったいどうしたいのでしょう?」という縦軸のストーリーも一応は気になる存在になっているので、今後の展開にも多少は期待してもいいのかもしれない。1話目で主人公の「元の姿」がほとんど提示されないというのも潔く、単に幼女TSを愛でるのが中心的な目的であるなら、前世(?)の男の姿など邪魔なだけなので抹消してしまって問題ないのだ。ただ、だからと言って単なる幼女になってしまったらそれはもうロリ漫画でしかなくなるわけで、「ぎりぎりまで消臭しているが、かろうじてTS要素を残す」というのが料理人に求められる絶妙なバランスである。そして、今作のスタッフなら、それを成し遂げてしまうんじゃないかという前向きな期待が持てるのである。オープニング映像の時点でかなり刺さるものがあり、「なんか太田雅彦みがあるよな」と思っていたのだが(伝わる人には伝わるよね)、スタッフロールをみたらなんと渡辺明夫の仕業だったっていう。……さては、可愛いロリを作るために手を抜く気はないな? 是非とも頑張ってくれ。

 エンディングも凄まじかったが、あっちはなんかもう、さすがに度が過ぎてる気もする。伝説になった「ハイスクールD×Dのアレ」っぽい印象。まぁ、やれることを全部やり切る姿勢はとても素敵だと思います。

 最後に、全く必要ないとは思いますが、まりんかときゃりさんという座組の破壊力が尋常じゃないことも付記しておきます。きゃりさんの妹役の落ち着くこと落ち着くこと。そこをさらに下回る(年齢的にね)まりんかの異次元の芸風なー。

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○「氷属性男子とクールな同僚女子」 4

 猫のヒゲのよく分からない尊さ、とても分かる。見つけたときになんか知らんけどテンションあがるんだよな。ただの毛だったら全然ありがたみ無いのに。いつの間にか落ちてるってのが大事なのかもしれん。

 そんなわけでにゃんこが可愛いし、1枚絵としてみればヒロインも可愛い。おかげである種のイメージビデオと言えるオープニング映像とかは嫌いじゃないのだけども……これ、ここから1クール分の伸び代ある? 多分無い気がするから現時点でちょっと間引きして考えないとダメなんだよな……1話目時点で「まったり、ゆっくり」というのはかなり意識した作劇になっていると思われるが、もう、出オチどころか「出てきても落ちてない」雰囲気がぷんぷんしており、すでに尺が間伸びしてるように見えてしまう。こういうのをゆったり楽しめないのがせっかちな現代人の罪なのかもしれないが……いや、でも別におもろいもんでもないやろ。1話目時点で何もかも結論が出てる話をゆっくり見せられてもなぁ……。

 原作出典が「pixivコミック」ということで、いわゆるTwitter漫画の「属性一発ネタ」みたいなところから膨らませた作品なんじゃなかろうか。近いアニメだと「先輩がウザい〜」あたりがあって、「こういう変なカップルの恋愛見てるの楽しいでしょ」っていうお話。いや、そりゃラブコメってジャンルがあるんだから楽しいことは楽しいのだが、せめてもうちょい刺激が欲しいのよね。設定自体は結構無茶苦茶なことやってるはずなんだが、本当にネタになる部分が「なんか凍る」しかなく、それ以外はふつーに地味な男女の惚れた腫れたしか語られていない。1週目はまだこれでもいいかもしれないが、今後に望みがつながる気がしないのだ。

 監督のまんきゅうさんはほぼショートアニメとかでならしてる人で、決して悪い仕事をする人ではなく、劇場版「すみっコぐらし」あたりは今作に近い「のんびりムード」がぴったり作品にハマっていてとても良い作品だったとも思うのだが、この味の薄さで1クールはいくらなんでも無茶なお題を与えられてしまったんじゃなかろうか。そりゃまぁ、大ヒットせんでもいいタイトルだし、ハナからそんな大それた結果は求めてもいないのだろうが……この作品の熱烈なファンで、ヒーリングミュージックのように流しておくだけで構わない、っていう層はどれくらいいるもんかなぁ。

 

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○「ツルネ -つながりの一射-」 ―

 こちらは4年ぶりの続編。ついこないだ劇場版もやってたはずなんだけど、すまん、そっちは観に行かんかった。

 未だ京アニ作品となると心の奥がざわついてしまう難儀な性分なので色々と邪念が混ざってしまうが、まず今作に関しては幸いにしてメインスタッフの多くはご存命であるというところは素直に喜ぶべきところだろう。作品への愛着はどうあれ、とにかく「京アニのアニメ」が観られるというそれだけで嬉しいもんである。

 ただまぁ、1期がそこまでハマんなかったのは分かりやすいジャンルの違いもあったが、そこまでドラマ部分に惹かれるものがなかったから。となると、1期、劇場版と挟んで「あんまり知らない状態」が増えてしまった今期でそこまで楽しめるかどうかはやや懐疑的。まー、正直言えば「説得力のある絵で弓道やってくれる」っていうだけでも一定以上の満足感が得られてしまうんだけどね。1話目についても、やっぱり弓を引くシーンになるとグッと「真に迫った」感があって気持ちがいいのよねぇ。休みだっつってんのに弓引かないと落ち着かない感じとか、的づけで悩んでる様子とか、そういう部分が「あったなぁ」ってんでしみじみきてしまう。

 今になって考えると、俺みたいな豆腐を通り越した豆乳メンタルな人間がよくこんな競技やってたもんだ。いや、俺の場合はどっちかってぇと「他人のことが気になってしょうがない」タイプなので、対戦相手がいない競技の方がやりやすかったってのは作中で言われてた通りなのかもな。ヒトカラみたいに一人で気軽に弓引いて帰れるレジャー施設とかねぇかな。

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○「テクノロイド オーバーマインド」 4

 ぼーっと観てたらラストで一気に不穏な空気になってワロタ。「1話目ラスト出オチ」っぽいけども。

 視聴開始2秒で上松の名前が出てきて「このおっさん、どんだけ仕事してんねん……」とびっくり。ビジュアルプリズンとか、ちゃんと回せてるんでしょうかね(シンフォギアとバンドリは回ってるよ! ほんとだよ!)。そんでこちらも全然知らないタイトルだったが、合間に挟まったCMによればソシャゲと並行したプロジェクトであり、そのソシャゲがめでたく1周年を迎えたとのこと。……この1年で1回も名前聞いたことないんだが……どんだけユーザーがいるんだろう。

 有象無象のアイドルソシャゲの1つといった印象だが、その特徴はなんと言っても「メインキャラが全員アンドロイド」という全く意味の分からない設定。まぁビジュアルプリズンの「キャラが悪魔」もよく分からんかったが、それでもきちんと雰囲気を出すための背景設定は出来ていたので「そういう胡散臭い雰囲気を楽しむもの」となんとなく察することができた。しかし、今作のアンドロイド設定、全く意味がない。むしろ「なんでこんな世界になってんの?」という設定の根本ばかりが気になってしまって話が全然入ってこない。いや、入ってくるべき話があんまり無いだけかもしれないけど。「地球温暖化によって人口が激減」(分かる)→「人類は労働力確保のためにアンドロイド開発に力を入れた」(分かる)→「その結果、ポンコツアンドロイドだけで同居生活を始めた」(?)→「ところでこの世界はアンドロイドでも歌って踊ってタワーの上を目指せるらしいぞ」(????)。なんだこの世界。

 人間と見まごう技術レベルのアンドロイドが存在している世界であるなら、主人公チームのポンコツ具合は全くもってそぐわない設定。人間がいないところでアンドロイドどうしの互助組織みたいになってる意味がそもそも分からんが(人間のサポートのために生み出された機械が、人のいないところで生活を営む意味がない)、そのアンドロイドがお互いにコミュニケーション不全を起こしたり、常識のないとんちんかんな発言でお互いに足を引っ張りあったり、そんな不良品はさっさと廃棄してしまえ。一瞬「ここまで非効率な活動を続けるアンドロイド個体なんているはずがないし、もしかしたらアンドロイドだと思い込んでる人間だったという逆転オチでは?」と思ったらすぐに首が外れるし。この技術レベルのロボが「ぶつかって簡単に首がもげる」という要素で機械っぽさを発揮するの、いったい何十年前のセンスなんだろう。

 そして、そんなポンコツたちのアイドルライブが人間の娯楽の中心になっているという絶望に溢れた世界。そこは流石に人間がやれよ。機械が歌うってことはボカロ以上に虚無&虚無じゃねぇか。さっきまでまともに歌を合わせることもままならなかった4人が、ちょっとしたきっかけでふつーにプロレベルのライブができるようになったわけだが、そんな些細なことで要素が激変してしまうような「アイドルユニット」を推せるわけがないだろう。成長を見守ろうにも、パラメーター1つをちょいといじったら見る影も無くなるわけで、それってアイドルでもなんでもない、ただの機械の音当てゲームである。何が楽しいんだろう。

 まぁ、既存のアイドル作品と違うことをやろうとして設定を盛り込んだ結果がこの形なのだろうけど……あんまり意義は感じない。動画工房、最近は画面クオリティの最低限保証がなくなってきてて1話目時点ですでに画に力がないんだよなぁ。あのラストだったので流石に気になって来週は見るだろうが、それ以降がどうなるかはちょっと分からない。

 

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○「文豪ストレイドッグス(第4期)」 ―

 あけましておめでとうございます。過去にあんまり正月休みが無かった当ブログですが、今年は珍しくがっつり空きましたね。特に意図したわけではないんですが、例年、年明けまでもつれ込んでた最終感想がスパッと年末までに片付いただけの話。逆に言えば、毎年どんだけ持ち越してたんだよ、とは思うが。あと、普段から何くれとなく書き散らしてないと気が済まない質なんですが、今年は別件で色々とアウトプットできてたのでストレスがたまらなかったってのもあるかも。そんなこんなで、今年も頑張って新番を追いかけていきましょうね。

 とはいえ、新年一発目はこちらの続編なのでそこまで書くことも無かった。振り返ってみればこの「文豪ストレイドッグス」というのも不思議な作品で、アニメ開始は2016年なのでもう7年も経つが、その間に評価がじわじわと上がっている。続編が続く作品って途中で飽きたり慣れたりしてそこまで興味が続かないことが多いので、こうして少しずつ印象が良くなる作品ってのは珍しい。参考までに確認しておくと、1期2期の評点がどちらも「5→5」だったのに対し、3期だけは最終的に6点になっている。その理由は色々とあったんだろうが、読み返すと逆の意味で「慣れ」が大きかったようにも思える。元々、原作がスタートした時点でちょっと目を通して「作家のこと馬鹿にしてんのか」というよく分からない憤りから嫌悪感を持っていた作品だったはずなのだが、五十嵐卓哉・榎戸洋司というズルい座組のアニメのせいでふつーに面白くなってしまい、いつの間にか「作家の名前を借りたキャラ」もきちんとオリジナルキャラとして立脚できるようになったもんだから、マイナス要素が消えて純粋に「面白いアニメ」までのし上がってきた形。

 4期となる今回は通しナンバーで38話目からのスタートになるらしいが、ぶっちゃけ前期が4年も前という時点でそりゃぁなんも覚えてない。覚えてないのだが、そこは制作側もしっかり備えているようで、まさかの社長と乱歩の過去エピソードからスタート。これなら前クールでやってたことを覚えてなくても問題はない。改めて、乱歩が出てきた時の今作は「そこそこミステリ」になって最低限の説得力を備えており、そこに肝心要のがっつりアクション作劇も絡んでいい具合に刺激が増している。改めて、ズルい作品である。

 長いシリーズになってしまったので今更改めて深掘りしようとは思わないが、きっと今期もこのまま楽しませてもらえるんだろうと勝手に期待している。

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「恋愛フロップス」 5→5

 何か野心的なことをやろうという意思は感じられる作品だし、個々の要素で拾い上げるべき部分もあった気はする。ただ、その狙いどこか散逸的になってしまい、ここぞという決めポイントが見出しにくい作品になっていた気がする。

 前半部分が徹底したエロバカギャグアニメ、後半はその世界を丸ごと飲み込んで、サイバー混じりのジャンプアニメのようなバトルに、生き死にを交えたヒューマンドラマを交えた展開。そんだけの要素をごった煮にして成立させようってんだから、今作の脚本家はどんだけ強欲なのかと驚くばかり。そして、おそらくこれが3話ずつの別作品だとしたら、それなりに成立していたんじゃないかと思える程度のクオリティにはなっている。特に前半のエロバカハーレムパートの間はまだ試聴するモチベがそこそこ高かったのでちゃんと見ていたのだが、どの話数でも潔く頭のおかしなことをやっており、温泉天狗回とかコンドーム魔法少女回とか、「振り切れたバカは大事だなぁ」ということを身をもって教えてくれる佳作(?)になっていたと思う。いや、バカなんだけどさ。受け付けない人にとっては本当にノイズでしかないんだけどさ。そういうバカって、やろうと思ってもできないクリエイターは案外多いわけで、狙った通りの振り切れ方に仕上がっていたのだからそれは評価してよかったと思うんだ。

 ただ、そこから伏線を回収して仮想空間を飛び出した後のドラマについては、いくらか安っぽさが気になった。まぁ、病気の彼女を看取る悲恋なんてそんなにパターンも無いから底が見えるってのは別に構わないのだが、今作の問題点は、むしろそうして別々なパートを強引に1つの看板の下で繋いでしまったことだったんじゃなかろうか。「前半あんだけバカなことやってて、今更こんなシリアスやられても……」という気持ちがなかったと言えば嘘になってしまう。また、これは後付けかもしれないが、序盤の段階で「この世界は裏がありますよ」ということは執拗に匂わされており、その「匂わせ」が突き抜けギャグにもどこか影を落としていたようにも感じてしまう部分があった。頭空っぽにして笑い飛ばしておけばいいのか、それとも後からひっくり返ることを前提として注意深く見守らなければいけなかったのか。それがはっきりしなかったせいで、どうにもうわついた試聴感になってしまった。

 これってすごく贅沢な悩みで、伏線なんて張らなくても今作は成立したと思うんだ。それでも、作り手側は1つの物語としての整合性を大事にして、きちんと「そういう世界に飛んでもおかしく無いだけの下地」を作ろうとしていた。それは誠実さとも言えるし、馬鹿正直さとも言えてしまうかもしれない。おそらく今作はこうして全くテイストの違うシナリオにグルリと展開していくそのギャップを売りにしたかったと思うのだが、正直に伏線を置いたせいでそのインパクトは確実に薄れてしまった。「まぁ、そういう世界だよね」と、なかば了解がある状態で先へ進んでしまった。そこはもう、エロバカに振り切って「どないやねん!」の勢いで誤魔化してもよかったんじゃないかと思うのだが、クリエイター目線ではそれも許されなかったんだろう。多分、ぶった切って強引に繋いだとしたら、それはそれで「こんなの無茶苦茶やんけ! 前後のつながりを何も考えてないクソ脚本!」と思われていた可能性もあるのだ。また、完全なエロバカアニメだと思ったら離れてしまう視聴者もいるかもしれないので、どこかで「餌」を巻いて「ほら、後半まで気になるでしょう? 続けて最後まで見てくださいね」という誘導をする目的もあったのかもしれない。見せなきゃついてこないかもしれないし、見せたら見せたで「もう見たから」と言われてしまうかもしれない。こんなもん、一番いいバランスなんて分かるわけないよね。だから、私もここまで書いてきた不満がいちゃもんだってことは薄々感じてるんですよ。

 でもまぁ、そんなことを考えながら観ちゃったもんでどっぷりハマれなかったのは事実です。最初に書いた通り、単発のお話としてはいいもんはあったと思うので、話数毎のバラ売りで見せていってもいいのかもしれませんね。いや、どんなセールスを狙ってるかは知らんけども。博士がコンドーム妖精の伏線回収した時の「アホか!」というあの感情、プライスレス。

 2022年最後の記事がこれかい!

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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