忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[216] [217] [218] [219] [220] [221] [222] [223] [224] [225] [226]

 「女の子の頭を持つ時に便利なものランキング」の第1位は「シャミ子の角」ですが、第2位は「千砂都のお団子」じゃないでしょうか、第4話。今回かのんがしっかりとその丸を握っておりました。渾身の丸だったんでしょうなぁ。

 というわけで、今回は赤(メイ)と青(四季)の話かと思わせておいて、実は我らが嵐千砂都ちゃんが奮起する、まさかのお団子メイン回でした…………というのは流石に言い過ぎだが、いいじゃない、元来のメンバーが頑張ってる姿を見るのは。千砂都はどうしても2年生の中では押しが弱い方なので、可可やすみれといった狂言回しの陰に隠れがちなのだが、そんな彼女がこのタイミングで掴んだ役職はまさかの部長。これは正直意外でしたね。実際、みんな同学年だから誰が部長になっても不思議じゃないし、それぞれに「部長になれる要素」もあれば「部長に向かない要素」もある。となればやはりかのんに……と言いたくなるのが人情であろう。過去にもいわゆるセンターメンバーである穂乃果や千歌ちゃんが部長を…………いや、やってねぇな。μ’sの部長はにこだったし、Aqoursに至っては部長がいない(よね?)。となればここでかのんが部長をやるのはむしろおかしいくらいの話で。でも、きな子が言うように「かのんじゃなきゃ誰がやるのさ」って話よね。恋を除外した時にきな子が考えていた「選択肢」が誰なのかは定かでないが……千砂都は一応候補たり得たかしら。

 「恋は生徒会長との兼任が大変だから無理」っていう理由をメンバー内の仕事量にも当てはめて考えてみると、「かのんは曲作り担当だから無理」だし、「千砂都は振り付け担当」「可可は衣装・デザイン担当」である。……おい、暇なやつが一人おるぞ。……でもやらせたくない気持ちは分かる……うん、ちーちゃんが立候補してくれて本当に良かった。今回のちーちゃんはメイ&四季コンビのすれ違いを過去の自分の悩みに重ねており、「かのんちゃんがいてくれたから今の私がここにいるんだぁ」という、1期で最も重たかったあの感情が再び舞い戻る。かのんのためなら何でもできる女・嵐千砂都。その「何でも」は、「自分を変えること」に特化しているのだ。

 そうして2年生にも動きがあったところで、ほんなら1年もがんばらんかい、というのが今回の趣旨(?)。なんかね、想像以上にメイ四季の関係が出来上がりすぎてて、「新しい素材が完全調理済み、レンジでチンするだけで食べられる状態で出てきた」みたいな感覚なんですがね。こういう場合、下味が口に合わないと非常に残念なことになるのですが……シンプルで真っ直ぐなこのテイストは……悪くないですわ。大変美味ですわ。普通の友達同士は、あんまりお互いのことを「お前の方が可愛いから」などと押し付け合わないと思うし、普通の友達同士は、最終的に通じ合って恋人繋ぎしたりもしないと思うのね。せっかく憧れのLiella!に加入したというのに、どこをどういじってもメイの目線の先には四季がいて、四季はメイのことしか考えてないとなると、もしかしたらチーム内不和の原因になったりしないですか?

 まぁ、とりあえず加入してみてからの話なので、上級生との関係性はこれからゆっくり培ってもらうことにしようか。大丈夫、部長がしっかりしてるから、この部活は成功するよ。なお、まだ1人加入者がいる模様。未だにあいつがどこをどういじったらLiella!と接点を持てるのかが分からん。

 

拍手

PR

 発明品取り出す時のオリバーがちょっと○○えもんっぽいのはなぜなんだぜ? 第5話。あの世界には多分猫型ロボットはいないと思うのだが……あれか、人類は皆何かひみつな道具を取り出す時はああなるってことか(シャドーです)。

 今回も内容はみっちみち。特に前半部分、研究班との対話パートはケイトが「めっちゃ情報もらえた」と言っていた通り、マジでありとあらゆる伏線というか、犯人に向かっての手がかりが詰め込まれている。まぁ、最終的に細かく詰めていった限定条件はギリギリ使えたり使えなかったりするわけだが、少なくともほぼ全部の証拠が一度は論理の俎上にあがってくるというのだから恐ろしい。マジでケイトは探偵としてかなり優秀である。いや、オリバーが聞かれてもいないのに喋りすぎって話ではあるのだが……彼が星付きの中に混じってくれてたのは本当に幸運だったんだよな。

 そしてもう1つの幸運は、これもケイトが触れていたが一緒にジョンがついてきてくれたことだろう。ケイトだけでは何をどう調査したらいいかも分からないし、あの通りの性格なのでいきなり初対面で個性が強すぎる研究班の面々に出会っていたら、それだけで考えすぎて萎縮してしまった可能性もある。今回仕入れられた情報は、一見すると事件には関係なさそうなものも混じっており、積極的に世間話をしていかないと掘り下げられない部分もあっただろう。そこを自然にアイスブレイクしてくれるのがジョン(とエミリコ)の強みである。さらにさらにエミリコは先の亡霊騒ぎで大活躍しており、オリバーからはとりわけ注目されていたというのも大きい。何もかもが、スルスルと情報を引き出すのに貢献してくれているのである。いや、それにしたってオリバー喋りすぎだけどね。隣にバーバラがいたら流石にやばかったと思う。

 また、こうした調査シーンは情報てんこ盛りでただでさえ大変だというのに、改めてみるとそれ以外の要素の伏線も散りばめられているのがすごい。エミリコは今回背景でただ遊んでいるだけのように見えているが(まぁ、実際そうなのだが)、その時に彼女がやっていることが直接的に後の展開の予告にもなってるという……まぁ、設定が出来てるんだから伏線敷くのも難しくはないのだろうが、こうしてしばらく経ってから振り返ると「あぁ、そういうことね」となる描写がたくさんあるのは嬉しい。

 打って変わって動きが少なくなるのはBパートの同期会。同期会の開催概要は、アニメ版では原作とややニュアンスが違う部分もある(1期ラストのオリジナルでちょっとやっちゃったから)が、既におおよそ原作路線に軌道修正できているのであまり問題はなさそうだ。こちらのパートの見どころはなんと言ってもその映像美である。いや、そこまで作画が凄まじいなんてことはないのだが、同期会のシーンって、人形たちが出席せずにシャドーだけのシーンが続くので、とにかく画面が黒くなるのである。集まってる時間が夜中ということもあり、薄暗い部屋の中でシャドーだけが顔を突き合わせる図、下手したら放送事故レベルで黒くなりかねない。普通のアニメ作画の方策ではちょっとフォローできない難しい画面になるはずだ。しかしこちらのスタッフはその辺りの見せ方もかなり気を配っており、たとえば今回のシーンで言えばパトリックの部屋の暖炉の存在を強調し、そこにある炎を光源として捉え、赤と黒のコントラストで画面に彩りを添えている。すす達磨なんかは正直ややみづらくはあるのだが、それでも何をやっているのかは分かるようになっているし、画面もただ暗く沈み込むだけではなく、シャドーたちの貴族然とした出立ちの豪奢さなんかも伝わるように描かれている。この図が見られるからこそのシャドーハウスですよ。

 

拍手

 役者が揃った、第7話。どっちにも言えることなんだけども……ほんと、いい部下を持ったよね……。

 皇女決戦、クライマックス。元々クオンサイドがどの程度この流れを想定していたのかは定かでないが、彼女の性格を考えるに、ゴン詰めしてアンジュが折れるようだったらマジでトゥスクルは武力侵攻してたんじゃなかろうか。彼女の中であんまりエンナカムイへの思い入れは無くなっちゃってるはずなので、「何も無い」国だったら踏んづけていくのもやむなしと考えてた気がする。そしてクロウとベナウィだったらそれくらいは余裕でOKする。今にして思えば、城外のすぐに手を出せるところにカルラとトウカを控えさせてたのも、有事の際に速やかに制圧できるように構えてた配置だよな。この国の主戦力、めちゃめちゃ集結しちゃってるやん(大外にトウカを配置しとく布陣、実際のゲームでも割と汎用性高そうじゃない?)。

 そんな「試し」のつもりで乗り込んできたであろうクオン。そのパワーはこれまでのすったもんだでストレスとして充溢しており、幼いアンジュに向けても容赦無く発揮される。まぁ、ここで手心を加える意味もなかろうし、思いっきりぶん殴っても死なないだろうアンジュをボコることで国の姿勢はこれ以上ないくらいにはっきり示せる。実際、アンジュは一度は膝を突き心折れたのである。今回一番気合が入った作画になってたのはぐしゃぐしゃに叩きのめされたアンジュだった気がしますね。あのまんまだったら、多分うたわれるもの最終章は「結局トゥスクル編」になっていたはず。しかし、そこは当然我らが主人公が構えている。そして、この仮面の男の存在が、苦労人のクオンさんのメンタルをぐっちゃぐちゃにしてしまったからさぁ大変だ。取り出した鉄扇とわけ知り顔の文言の数々。そりゃまぁ、「お前がハクを語るなぁ!」とキレるのは当たり前の話で。

 覚醒クオンは正面から“オシュトル”を誅滅するが、彼は今自分が対峙してる皇女が何者なのか気づいていない。ここで気づいたら気づいたでまた厄介なことになってた気がするのだが、そのまま「敵対するかもしれない国のトップ」だと思って対峙し続けたのが功を奏したのだろう。既に一枚仮面をかぶっているところに、さらに「ハクという今は亡き男の仮面」を被り、絶体絶命のピンチにも風を吹き入れる。アンジュたちからしたらこれ以上ないエールになるその振る舞いも、クオンから見たら……そりゃキレるよ。「何を都合よく利用してんだ」ってなるよ。このギャップは一歩間違ったらアンジャッシュコントだ。でも、それが本当に、2人の皇女の思いのぶつかり合いに昇華されている。ヒロイン2人のぶつかり合いなのに、ドラゴンボールでしか見たことないような超絶パワーファイティングが見られるのがこの世界のいいところですね。女の子どうしで顔面ボコりあっても違和感がない、生きてるって感じ。

 そんな試合に華を添えるのは外野の「母親」の皆さん。カルラブレードが突如投げ込まれ、なんの前触れもない伝承の儀が行われる。もうね、こういうんだけでも旧作ファンは嬉しいわよね。なるほどあの大太刀が次なる戦に引き継がれていくわけか。確かにいくらアンジュがフィジカル最強だからって、あの短躯では徒手空拳で戦うわけにもいかんもんね。実に良いタイミングで持ってきてくれたやん。あそこで「何となく面白そう」くらいの理由で自分の武器ぶん投げちゃうあたり、マジカルラ。

 そうして互角に近い状況まで持っていった試合を決定づけたのは、画面隅でちょこちょこと避難している“オシュトル”の一言だったというのがまたドラマティック。そうかぁ、響いたかぁ。聞こえちゃったかぁ……よかったね、クオン、気づくことが出来て……。まぁ、気づいた直後は本当に何が何だか分からなかっただろうけども……。ハクさん、こんなどーでもいい台詞で決定打を出しちゃうあたりが本当に罪作りね。いや、でもめちゃくちゃ「らしい」からいいのかな。あとはもう、不器用なクオンが自分の進路に迷っているところを部下に後押ししてもらうだけ(主に屁で)。ピースが全て、収まるべき場所に収まっていくこの感覚はとても心地よい。さぁ、ここからだ。

 

拍手

 桂とアキラの性倒錯劇場がもっぱらの見どころ、第5話。桂が女装してる感はわかるんだけど、アキラの男装は、この世界の住人的には男に見えてるんだろうか……あんまり偽る気があるとは思えないのだけども……まぁ、沖田総司を名乗らなきゃいけないんだからそれなりに意識はしてんのか。

 サブタイトルから坊主(鈴蘭)と医者(踪玄)の活躍回かと思ったのだが、正直、あんまり活躍ってほど活躍はしてない。いや、確実にスポットが当たったのはこの2人なんだけど、今までやってきたことの延長でしかなくて、もうちょい掘り下げが欲しかったかな、というのが正直なところ。話数の配分を考えると、個々のメンバーにスポットを当てる話はあんまり腰を据えてやる感じじゃなさそうね。坊主&医者コンビのお当番回が今回で終了だと仮定すると、もしかして逆太郎&某のお当番回ってもう終わった扱いなのかしら? ……流石に某はなんも語られなさすぎじゃないかい?

 一応、折角スポットが当たったのだから確認だけでもしておくと、まず坊主の方は罪状が「隠れキリシタン」。厳密には、彼自身は特定の宗教に肩入れする気はなく、衆生を救いたいという欲求から、とりあえず手近にある宗教ならなんでも使っちゃうというインスタントな宗教家のようである。だからこそ他人の苦しみを察知する能力に長けており、相手に寄り添った結果、たまたまお上の意向に反してしまったということらしい。おかげで彼の持つステータスは「人間性」以外に特になくて、戦闘スタイルも踪玄に作ってもらった錫杖(と斎藤一の霊力)に頼りきりだし、それ以外の特殊能力も持ち合わせない。なるほど活躍させるのが難しいキャラではある。一応、独自の宗教観や人生観を踪玄と絡ませる時だけは多少なりとも存在感が増し、動乱の世で人が何を糧に生きるかを考えるヒントくらいにはなるだろうか。

 そんな鈴蘭に対して要素がマシマシなのが踪玄の方。性質は「真理の探求者」であり、本質を知るためなら化学・生物学・医学に民俗学までなんでもござれ。とにかく目の前にある現象を突き止めたいという欲求が彼を動かしている。おかげで死体の腑分けが法に触れての身の上とのことだが、そのために人を殺したとかじゃなければ、そこまで極刑にはならない気もするのだが(この時代に死体損壊罪とかあるんだろうか)……どっちかっていうと「安楽死の薬」の方がヤバげなものだったのかもしれませんね。ちなみに踪玄も基本的に戦闘は不向きで、これまでの乱戦シーン(とオープニング)では爆薬を放り投げることでなんとなく戦場をかき回すにとどまっていた。今回、医者坊主コンビが鬼に囲まれるシーンがあったわけだが、あの状況から2人がどうやって生還したのかはよく分からない。剣術はそれなりにできるんだろうか? 守護霊におんぶにだっこでは、主人公チームとしての説得力に欠けるが……。

 まぁ、他の連中だって明確な強さが示されてるのってアキラと朔夜くらいだけどねぇ。朔夜は今回改めて羅生丸と対峙したが、当然決着はつかず。身の上話を共有したことで「父殺しと母殺し」という謎のつながりができてしまい、さらに一番星をカッカさせることになってしまった。今のところ羅生丸側の反抗理由がわかっていないのでなんとも言えないが……最終的には一番星が朔夜→羅生丸の順に許していく流れですかねぇ。「鬼の大将」って名乗ってた割には更なる上役がいることが判明してしまったので、最終的に一番星と和解してこっちに戻ってきてもおかしくない土壌が形成されてしまったのよな。ほんであの謎の仮面ボスは……2話くらいで思わせぶりに登場してた速水奨ボイスの神主が(アイキャッチ的にも)やたら怪しかったんですが、どうなんでしょうね。

 

拍手

 ふしだらなアニメですね、第5話。そりゃこのタイトルでこの内容なんだから当たり前だろ、という認識を今さら更新したが(思い立って初めて原曲の歌詞も確認したが)、とはいえ単にあけすけのエロではないあたりに色んな関係者のこだわりを感じる。

 なんと前回までの盛り上がり(?)をなかったことにするかのように、今回はアキラちゃんが全く登場しないというとんでもねぇ展開。せっかく彼女のおかげで色々捗ったのに! いや、何がどう捗ったかはよく分からないので一旦落ち着こう。第3のキャラが登場しなかったということは、当然第1、第2のキャラの絡みが濃密になるということ。冒頭、珍しくナズナちゃん視点から始まり、彼女がコウとの「夜ふかし」をどのように考えているのかがちょっと垣間見える内容。これまで彼女は掴み所の無い態度でのらりくらりとコウのアプローチをかわしている印象だったのだが、どうやら少なくとも現状においては彼女もこのヘンテコな夜を楽しんでいるようである。しばらく「退屈な夜」「やることがない夜」というニュアンスのシーンが続いて「あれ? 夜の使者たるナズナちゃんが夜に退屈してたらどうしようもなくない?」と不安になったのだが、それってつまり「コウがいないと物足りない」ということだったらしい。おかげで今回のコウいじりはいつもに増してあけすけでひどいものが多く、理不尽さが限界マックスであった。

 そんな2人のいびつな交流の中で、彼女の「前職(現職?)」である「添い寝屋」の存在が発覚。「エロい商売でしょ」と言われて否定していたが、まぁエロい商売だ。そんなエロさを積極的にアピールするためか、マッサージプレイからのふともも描写がこれまでに無いエロさでこれまた限界マックスである。なんだろ、これまで今作にあまりエロスを感じたことはなくて、どっちかっていうとアキラちゃんのおっぱいに希望を見出すことが多かった。ナズナちゃんはコスチュームこそエロいものの、何故かあんまり性的にそそられる部分がなく、なんなら今回の入浴シーンも別にエロくない。しかし、マッサージシーンはそこから一歩進んでエロくなっている。彼女の中で何かスイッチを切り替える能力があるのだろうか? まぁ、単に演出スタッフがどこをどう見せたいかって話ではあるのだが……露骨に見えるお風呂姿よりも、見えそで見えないコスの太ももの方がエロい。これが真理ですね。

 そして、そんなエロ業務を生業にしていたというナズナちゃん宅へついに「第四のキャラ」となる新たなお客さんが到来。まさかの女性客、まさかの百合展開!? かと思われたが……ナズナちゃん、それはあまりに理不尽な対応だよ……。中学生相手の2000円はあまりにリアルな数字だけど、そんな中学生にいきなり真似事マッサージさせるのはかけらもリアルじゃないよ……お客さんもそれでは納得しないだろ、とは思うが、考えてみりゃ自宅に連れ込んであれこれやってる時点で、すでに風営法とか色々アウトな気がする。健全な精神で健全なお金を稼ごうよ。吸血鬼には無理かぁ? でも、別に日光浴びても灰になるような性質だとも思えないんだよな。単に眠くて朝は寝てるだけなのでは……。

 

 

拍手

 私の名前は、星見純那だぁ!!! 第4話。いや、ごめんなさい、星見純那ではないです。でも、そういうことですよ。そういう話ですよ。どうにも生まれ持っての性分でしょうね、こういう「頭でっかちでお利口さんになりがち」キャラの奮起って、胸にクるものがあるんですよ……杏夏もこれで堂々とポジションゼロに立つことができるようになったのさ。

 今回の見どころは大きく2つあるが、当然どちらも杏夏のことである。1つは、彼女がいかにしてアイドルに憧れ、アイドルになったかという成り立ちのお話。元々真面目一辺倒で芸能になど一切興味がなかった杏夏だったが、友達から強引にライブへ引っ張り込まれ、そこで雷に撃たれたような衝撃を受けたという。伝説のアイドル島村卯月によってアイドルという存在をまざまざと見せつけられ、その魅力に一気に引き込まれる。少しずつハマるとかじゃなくて、何も知らない状態からブレードを握らずにはいられなくなる。そういう「特別」との出会い。やはり人間にはそういう瞬間があるものだ。私の場合はアイドルではなくて某ボーカルさんとの出会いが衝撃だったが、確かに、「棒は……棒はどこ?! あの光る棒をふらなければ!」という気持ちはとてもよく分かる。ステージの上の存在に、何かを届けてもらえる。それを受け取ったよ、と伝えたい。何かを形にしたいと願う時、人は自然に光る棒を握るものなのです。わかりまぁす。

 そうして一気にアイドルオタクになるのかと思われた杏夏だったが、やはりこの子も「特別」の一端なのだろう。発想が斜め上に進化し、「アイドルを見ていたい」ではなく「アイドルになりたい」へ。そこからは持ち前の真面目さでただひたすら努力。何事もとにかく数を重ねるしかないのである。そうして手に入れたアイドルへの切符。しかし本人も言う通り、アイドルってのはなるまでが大変、そしてなってからはもっと大変。世界にはアイドル志望者が恐ろしい数おり、そこから淘汰されてアイドルを名乗れるようになるのはほんの一握り。そして、その中でさらに「売れるアイドル」になれる確率でいえば、もうそれは本当に奇跡みたいな数字になってしまう。残念ながら、杏夏は未だそこには到達できていない。

 そして、そんな彼女の前には青天国春というもう1人の「特別」が登場したという。“本物”を前にすると人は自分の限界を知る。やはり春のもつ才は天賦のものであるらしい。単なる歌唱力や表現力といった枠に収まらず、ステージ上で輝ける多くの要素を兼ね備えた春の姿を見て、杏夏は己の限界を勝手に感じ取ってしまう。「自分は傍にいる方がいい」「センターになど立つべきではない」。そう思ってしまった。強烈なキラメキに目を焼かれ、落ちていく舞台少女がまた一人。

 しかし、この世界にはそんな落ちぶれた人間にドスを突きつけて腹を切れというルームメイトはいないが、彼女の本心を見透かし、的確にアドバイスをくれるマネージャーは存在している(そういう意味ではまだ舞台少女よりはよっぽど優しい)。今回の最大のみどころは、やはり一度は夢を諦めた杏夏にもう一度ポジションゼロを踏ませることになったその顛末であろう。マネージャーはいいことをいう。「アイドルは正しいことをするんじゃない。やりたいことをやるんだ」。何よりもわがままに、何よりも貪欲に。共演者を喰らい、燃料にするのが舞台少女。それならアイドルだって。

 仲間たちに支えられ、かつての友人に押し上げられ、杏夏はようやくその場所に辿り着いた。しかしまだ、そこは約束タワーの頂点ではない。次なるポジションゼロを求めて、お茶目アイドルは駆け上がっていくのだ。

 

拍手

 超高性能人工心臓なんてずるいアイテムを、単に女の子が女の子の胸に顔を埋めるために使うアニメ、第5話。いや、それだけじゃねぇんだろうけども……絶対に今回はラストシーンがやりたかっただけだと思うの。

 サブタイトルは「今のところ良し」の意。シナリオ的にもアニメ的にもその言葉通りで、何やら巷では今作がだいぶバズってるとかなんとか。まぁ、それはそれで喜ばしいんですが、言うほど爆裂する要素も無いんだよなぁ。似たようなコンセプトの「リリスパ」とか全く当たらなかったのに、なんで今作は「今のところ良し」なんでしょうね。作画クオリティの高さは文句なしだけどもそれだけで当ててるとは思えないし……やっぱりあれじゃないかな。世界中が安済知佳という存在に支配されたってことじゃないかな(とりあえずちかぺの話題に持っていけば全部解決すると思ってるタイプ)。

 しかしまぁ、わざわざサブタイで「ここまでは」って言ってることからも分かるように、少しずつ話が核心に向かっていくために、どうしたって内容は変質し始める。ここまでは割とおちゃらけて底抜けな明るさを前面に押し出していた本作だが、千束の秘密なども少しずつ匂わされるようになり、今回はシリアス成分もやや多め。特になんの成果もなしに惨殺されちゃったリコリスの子の存在なんかは、冷静に考えればとんでもねぇ事態になっているはずだ。まー、人殺しがテーマの一部になってる作品なんだから、そういう展開も当たり前に起こるのだろうけども……うまいことギャグや百合とシリアスのバランスをとり切れるか、ここからが色んな意味での勝負どころになるのだろう。

 個人的には、とりあえず千束の顔さえ曇らなければなんとかなるとは思っている。彼女はイケオジに命を救われ、こっそりと迷惑な使命を与えられた謎チルドレンという設定なわけだが、千束がどんだけ恩義を感じていて、どんだけ自分の信条との板挟みに悩むかってのが今後の焦点になるだろう。不殺を貫くノー天気女学生が、どこかでカチッとスイッチが切り替わって虐殺上等のキリングマシーンになるような展開は流石に起こり得ないと思うが、最終的にたきなに止めてもらうところまで含めて、ある程度の「揺れ」は覚悟しておく必要があるだろう。一応千束とたきながガチで撃ち合うシーンは観てみたい気もするが……片や絶対回避能力を持ちながら銃の練習をサボって命中率が低いタンク型。片や訓練を重ねてオールマイティに仕事をこなせる優等生型。……純粋な実力勝負だと五分五分な気もするが、あとはメンタル面での勝負ですよね。たきながデレるのが早かったのって、さっさと千束に銃を向けて「撃てません!」っていう展開の必然性を上げるためなんだろうなぁ。1話の時のたきなだったら遠慮なくぶっ放すだろうからなぁ。

 

拍手

 今回のリエラの歌しゅきぃ、第3話。もともと「みんなのうた」のイメージでスタートしたコーナーだから雰囲気が本編とガラッと変わるのは当然なんだけど、本編だとなかなか織り込みにくいような雰囲気の楽曲でも自然と披露できる場所があるのっていいよね。来週は多分同じ曲のすみれ歌唱バージョンなると思われるのでそれも良き。

 ライバル登場回。1期で壁として立ちはだかったサニパはちょっと仲良くなりすぎちゃったため、新たなラブライブ本戦のラスボスポジションとして、なんと謎の中学生アイドルが登場。突如としてかのんをぼきぼきにへし折り、全てを奪っていく剛腕を披露した。「虹ヶ咲」と違ってやはりこちら本編は「ラブライブで勝ち上がる」というお題目があるので、こうして立ち向かうターゲットが明示されるのは大事よね。ポッと出の新キャラがラスボスじゃ弱い気もするが……でもまぁ、それを埋め合わせるためにクドいくらいに強烈なキャラに仕上げているので、最終回までにきっと彼女の外堀も埋められるに違いない。別にサニパが引き続きライバルポジでも良かったとは思うのだが、過去の先輩作品の履歴を確認すると、「良きライバルだと思ってたチームが負けちゃう or トラブって出場できない」というのも定番なので、サニパはきっとどこかで噛ませとして倒されるポジションなのだろう。それはそれでかわいそうだな。

 ランジュのように「最終的に仲間に」みたいな流れも考えなくてよいため、新キャラの敵対心はマシマシ状態。それにしたってよく分からん登場の仕方だし、なんであんなお化けみたいな演出でアピールしてきたのかはよく分からんのだが、一応「超大型新人」に目をつけられているっていうステータスでかのんちゃんの対外的な評価も上げておく狙いが多少はあるんだろうか。旧来の主人公連中と違ってあまり押しが強くないかのんのこと、今回もまた負けて意気消沈もしていたわけだが、そんな彼女の持つポテンシャルを逆説的に保証する働きをライバルが引き受けてくれている形。逆境を跳ね返して成り上がるのがラブライブの王道なので、かのんちゃんみたいに程よくネガティブも抱え込める主人公は共感が得やすくてよいですよね。いや、穂乃果&千歌ちゃんが悪かったわけでもないのだけども。

 結局今回は「改めて目標確認」というお話だったために、新入生の追加エピソードは無し。残り3人もいる状態でずいぶん尺に余裕があるやんけ、と思ってたけど、次回予告を見る限りではもしかしたら赤と青は2人まとめての処理になるんですかね。赤の方はなんだかんだでチョロそうだが、青が加入する流れが「赤が心配でついてくる」以外にないんだよな……。そんで赤と青を入れて、最後のマニーが入る流れはますます読めない……。ええとこのお嬢っぽいのにウーバー配達員すんなや。

拍手

 2日連続での劇場通い。行ける時にはまとめて行っておきましょうの精神です。ちなみになぜ1日に2本観ないのかというと、単に脳のキャパが限界に達して記憶が飛ぶからです。基本的に「映画観る→感想書く」までが1セットですので、その合間に何か別なシーケンスを混ぜ込むことが出来ません。冷静に考えると、割と面倒な制限ではある。まぁ、そういうわけで2日目。明日以降は行きません。

 

<一応劇場版だからネタバレ注意だけど、存在自体がネタみたいな部分あるし>

 


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード