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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 祝・山田の借金完済、第10話。若いうちから人に金借りたりたかったりするのを覚えたらあかんよ……金の切れ目が縁の切れ目。金の問題は後々まで人生に影を残すからな……。まぁ、それでも虹夏はほだされちゃって許してくれそうだけどさ。

 今作を見ているといろんなところに魅力を感じるわけだが、今回のお話を見ていて感じたのは、本当にさまざまな要素が渾然一体となって、不思議とそこに濁りが無いというか、普通ならあんまり混ざらないような要素も気付けば丸め込まれちゃってるような奇妙な感覚がある。一応「ギャグと青春の両立」と言うなら話は簡単そうに聞こえるし、過去のきらら作品でもそうしてストーリーをしっかりと打ち立て、そこにゆるふわなギャグというか、「緩み」を入れていく作劇が定着していった。繰り返しになるが、やはり「けいおん」あたりは大きな転換点になったと思うし、そんな土壌から生まれた奇跡の1つが「まちカドまぞく」だと思っている。

 そして今作はさらにそこからもう一歩。まずは真ん中にぼっちという強烈なキャラを据えての「陰キャギャグ」が目を引く。1話から全く衰えぬぼっちのイカレムーブは常に画面に刺激を与え、どこまでも自由に画面を振り回す最大の起爆剤となっている。そして、そんなぼっちが向かうステージの上の景色が「青春バンドストーリー」としての骨組みを与えてくれる。オーディションからぼっちの克己、初ライブという数々のライブシーンで見せた演奏シーンや音響へのこだわり、そして細やかな映像で色づけていく若者の葛藤。この2つの柱が、なぜか不協和音とならずにシームレスに1つの作品の中でつながっている。

 そして今回のお話で一番驚いたのは、喜多ちゃんがぼっちに謝ったシーンである。普通、萌え漫画のキャラクターといえば属性を1つ2つ与えてその方向に突き抜けさせれば安易かつ容易にキャラメイクができる。どれだけマンネリ化しようとも、キャラの属性に乗せて「いつもの」をやっておくだけで安心感があるのだ。しかし、今回喜多ちゃんがとった「罪悪感からの謝罪」は、今まで培ってきた「陽キャの化身」たる喜多ちゃん像とはどこかズレている。別にあんなに深刻にせずとも「ごめーん、気を利かせて出しといたからー」でもシナリオ上全く問題ないし、喜多ちゃんのキャラに余計な心配事を増やしたくないなら、その方向の方が楽だったはず。しかし、本作はそういう選択をしない。どれだけ陽キャだと騒がれていても、喜多ちゃんだって立派な高校1年生。その人生には悩みも葛藤も、後悔もあるのだ。それがバンドメンバーであるぼっちに対する罪悪感だったら、彼女の性格から謝らずにはいられない。そこにぼっちはただ思ったことを素直に返せるようになっていることがわかる描写を重ねて、喜多ちゃんのキャラとぼっちのキャラが二人三脚で掘り下げられていく。そして、この空気感の揺れが、面白い具合に30分の時間でまとまっているのである。この感覚がすごく新鮮。

 それこそ、今回きくりが演奏していた「サイケデリックロック」が今作のスタイルなのかもしれない。我々はぼざろという名の薬物を毎週欠かさず摂取させられており、繰り返し揺さぶられた脳に、常にテンパった情報が送られ続ける。このサイクルは間も無く終わろうとしているわけだが……幸せスパイラルが途切れた時、人類はいったい何に縋ればいいのだろう。怖いよ、助けてシャミ子(そこに救いはない)。

 

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 そこで不安定な神様よ、第25話。まーねぇ、やはり三部作もいよいよ佳境ってことで、全弾ぶっ込んで総ざらえしていかないとねぇ。

 クトゥルフモンスターに襲撃されて絶体絶命のハクたち。アクルカを起動するも、敵陣営だって似たような戦力を持ってるわけで、見事に対策を打たれて万事窮す。しかしそこに現れた援軍は、そう、チームトゥスクルの皆さんです! うたわれテーマソングの中でもおそらく一番勇ましいであろう「不安定な神様」に合わせて出撃する理不尽すぎるアブカムゥの大群。そして各個に見せてくれるバトルテクニック。うっかり侍とカルラの強さもさることながら、個人的にグッとくるのはカミュ・ウルトの連携攻撃ですね。「そういやゲームシステムでユニゾン攻撃あったなぁ」ってのを思い出しましたよ。ウルトが戦場に出撃するのを見たのはいったい何年ぶりのことか……今でもおしぼり投げて攻撃できるのかなぁ(当時も出来ません)。

 あと、個人的にどうしても気になったのはクオンの登場シーン。最初は例によって「トゥスクル皇女」コスで登場したから「此の期に及んでまだ正体伏せるんかい」って思ってたのに、ここでようやくのカミングアウト。いや、そんならわざわざ顔隠して登場した意味わからんのよ。言わんのかおもたら言うんかい。まぁ、言ってよかったですけどね。多分、あのカッコでないとアンジュに喝を入れることができない、ってんでわざわざコスチューム用意したんでしょうね。バラクーダの顔にならないとウォーズマンにアドバイスできなかったロビンマスクと同じシステムですね(?)。

 呪いにかかった人々を倍する兵力で薙ぎ倒し、ハクさんが致命傷っぽい感じにはなったものの、ひとまずウォシス軍に対抗できるだけの目処は立った。一応「相手に大量破壊兵器っていうか大量闇落とし兵器があるかもしれない」という大義名分によって軍勢は引かせて、最終決戦は厳選ユニットによる少数精鋭で挑むことになるという。トゥスクルチームを後方に控えさせ、やはりラストバトルは頑張って育ててきたチームオシュトルで決めねばならぬ。地味に嬉しかったのは、ミカヅチさんの主導で戦ってた生存部隊が「ライコウさんの大砲があってなんとかなった」ってところですかね。彼の遺志もちゃんと残ってるんだなぁ。……デコポンポ? 知らない人ですね。

 最後にスポットが当たったのはまさかのウルサラ。まぁ、ここ最近はやたら存在感が増して前面に出てきていたが、今回は改めてそのクソエロ衣装を余すことなく見せつけながら、2人が最後の鍵を握るっぽいムーブになっている。ここで命を投げ出したりはしてほしくないが……先代主人公はハーレム要員を全員生存させたんだ、ハクだってきっとやれるさ。

 

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 不徳よりエロい、第10話。視聴者は成人しかいないので放送基準はザルで結構です。朝チュンは逃げです。

 逃げやがったけどな。相変わらずのエロさ、そして度を超えた萌え。隙のない配置である。本当に出てくる女性キャラが全部エロ可愛いというのは奇跡的な配置な気がする。今回冒頭パートを牽引してくれたのは藤宮さんのご友人・糸目の沢江さん。沢江さん単体でも良いところがたくさんあり、①糸目可愛い ②声が可愛い ③エグいレディコミとか読んでる などの美点がある(?)。さらにラブコメ成分としてきちんと藤宮・たかふみの関係性も理解しており、ほぼ決定打となるような働きかけをしてくれているのだが、残念ながらそこはラブコメっていうかラブ無慈悲ギャグアニメなので前に進むことはないのである。

 そんな沢江さんのバックアップを的確にハズしてしまっている可哀想な藤宮さんだってたくさんいいところがあるのは論をまたないところで、①眼鏡可愛い ②声が可愛い ③成人向けコンテンツに異様な反応を示す ④幼馴染という立場の弱さに改めて戦慄する などの美点がある(??)。特にエロに対する食いつき方が尋常ではない点に鬼気迫る焦りみたいなものを感じ取ることができるし、たかふみに思いを寄せつつも、その奇行を分析するために平気でエグい対応もできるなど、強いんだか弱いんだかよくわからないメンタルが良い。朝チュンの先を目指してほしいところではある。

 沢江さんのことなどなかったことにして始まった温泉回。事前に「10話の温泉回とか言ってるけどサービスなんてないぞ」とおじさんが牽制していたにもかかわらず、蓋を開けてみれば放送開始後最も際どく最高のサービスが待ち構えている。もう、作品自体がツンデレだ。執拗な浴衣の尻の描写には製作者側の心意気が感じられるし、今さら「童貞拗らせてるくせに女性のマッサージに抵抗がないおじさんのメンタルどうなってんねん」とかいうツッコミは考える必要もない。受けて立つエルフさんの良いところなど今更確認するまでもないが、 ①とにかくもう可愛い ②声が可愛い ③ぼちぼち手段を選ばなくなってきている ④足の指が綺麗 ⑤ツンデレっていうかヤンデレ一歩手前 ⑥チョロい などの美点(???)がある。やっぱエルフさんと藤宮さんの両輪で回していく構成は安心感しかないよな。

 そこに乱入したのは勇者パーティー。勇者ちゃんにももちろんかわらしいところがたくさんあり、①典型的むっつり などの美点がある(????)。いや、むっつり度合いで言えばどいつもこいつもかなりの猛者ではあるが……気づけばここにきて久しぶりのSphere直接対決という夢のマッチングも叶い、ぼちぼち思い残すところもなくなってきた。なんかファンタジー的に盛り上がってる風の引きだったけど、もうそんなんいいから悶々として家に帰っただろう沢江さんの続き見せて。

 

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 ほんでジョットって何ィ!? 第22話! 訳のわからんことを言われてパニクった当時の記憶が蘇るね……。覚えているのは「ジョットて何ィ?!」と、あと「カブトムシ多すぎ!」ですね。もしかして壮大なジョジョリオンへの布石だったとか……カブトムシVSクワガタムシは、つまりラバーソールと神父の代理戦争だったわけだな。うん、すごく好きなんだ、ココナッツ。

 というわけで、今回が「本当の」FFとのお別れである。まぁ、事実上前回で死んでたようなものだったので「お別れにしちゃ軽いよね」みたいな話をしたのだが、実際にはこっちでガッツリ別れの情感を醸し出すための布石程度だったわけだね。ただまぁ、やっぱりこの6部は相棒ポジションとの関係性の薄さは否定できない部分であり、FFの死もどちらかというと「友人との別れ」というより「1つの命の終わり」みたいな切り取られ方をしているようにも感じる。ありがたいことに、今回はキャストロールでFF(伊瀬茉莉也)が一番上でした。スタッフからの愛情はしっかりもらってたんやな。

 二転三転で訳わからんことになってるし、「スゴ味」とかいう謎概念も出てくるのでバトルものとしての評価は難しいところだが、この「あっさり大ダメージ」「色々考えてるくせして力技といい勝負」あたりはジョジョの醍醐味とも言える部分なんじゃなかろうか。たとえばアニメだと分かりにくいが、神父は今回「爪の間にロザリオを差し込んでリーチを伸ばす」という肉を切らせた小技を使っている。ここで神父のマストアイテムであるロザリオを凶器に使うあたりは心憎い演出だし、スタンドどうしで殴り合ってるはずなのにあえて生身の方が物理的にリーチを伸ばすという、いいんだか悪いんだかよくわからない戦術を平然とやってのけるのがさすが。普通なら「指に刺した異物でリーチ稼いでも当てた側のダメージの方がでかいやろ」と思うのだが、今回は「おでこからゆるゆるではみ出してるディスクにちょっと引っ掛けて目隠しにするだけ」なのでこれでも問題ない……んだろう。あの近距離で目隠ししてどんだけ意味あるねん、とか、そもそもスタンド能力で出したものに物理的にロザリオ当たんのかよ、とか色々ツッコミはあるのだが、なんかそれっぽいことをやってるのだからオールOK。そしてそんな必死の小技も徐倫側が無慈悲なオラオララッシュで吹き飛ばしちゃうんだから細かいことを考えてもしょうがない。この流れ、どっかで見た気がするなーと思ったが、多分あれだ、まさに今回の対戦の前哨戦とも言える承太郎VSDIO。あれだけ強大な力を持ったDIO様が、最後の最後でよりによって「血の目潰しだァ!」とかいう本当に小手先だけのズル技で勝負を決めにかかり、そこを承太郎がたった一発の「オラァ!」で台無しにしちゃった歴史。ジョースターの血統ってそういうとこあるぞ。

 ただ、幸か不幸か、DIOはオラァ1発でぶっ壊れてしまったが、神父はその後のスゴ味に対しても最後の切り札で切り抜け、めでたく白星を獲得。こうして見ると、やっぱ歴代最強ボスとしてのしぶとさが光りますね。こうしてラスボスと最終決戦より前に1回やりあうのもシリーズを通してのちょっとした見どころになっていて、吉良吉影ならムカデ屋からの逃げ切り、そしてディアボロならブチャラティ抹殺戦。どのマッチメイクを見ても、ラスボスと言えども案外ぎりぎりのところで戦ってるんだよなぁ、というのが確認できて、より最終戦でのアツさが活きてくるというわけだ。まぁ、神父の場合はこの後それこそ「ニュー」神父になっちゃうので今回のバトルとは全く毛色が違うのだけども……。

 しかし、問題はそのタイトルだ。「ニュー神父」は、本誌では実際にこの後生まれ変わって変な髪型になった神父が登場した時に使われたあおり文だったはず。今回、結局ニュー神父のビジュアル出ませんでした。まぁ、次回ミューミューとセットでお目見えになると思うのだが……頭おかしいビジュアルばっかり叩きつけられて、死ぬほど笑ったあの日の記憶も蘇りそう。ミューミュー戦までが第2クールですね。

 

 

 

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 すげぇ綺麗な構成だったな……第10話。こんな作品じゃなかったら(ヲイ)素直に褒めるだけで終わっちゃうくらいにすっきりしてて理知的な構成になってるんですよ。ただ、ちょっとメイドと豚とパンダが邪魔なだけで…………。それだけで簡単にこんだけのカオスを生み出せるんだから不思議なもんですよね。

 前回勝ち取ったお萌様の栄光もあり、とんとことんが放送開始以来初の大賑わい。なごみたちの表情も終始明るく、こんな風景はまったくとんとことんには似合わないと思っていたら、なんとこれまで辛い時でもぎりぎりで店を支えてくれていた常連さんがまさかの刺客だったという1つ目のサプライズ。末広という名のその男は、15年前からこのアキバでケダモノランドの指令を受けて邪魔者を消すスイーパーの仕事をしていた。そしてそんな男が足繁く店に通ったことで嵐子と通じ合い、ついには「デート」にまで至ったという。

 これだけだったら単なるスパイものというか、騙し騙されの関係だけで話が進行した可能性もあるが、そこにさらに2つ目のサプライズ、これまで頑なに沈黙を貫いてきた御徒町が、いよいよ表舞台に躍り出たのである。そりゃな、もう10話目なのでぼちぼち出てこないと間に合わないが……初めて言葉を発した御徒町。そしてその正体も実に驚くべきものであった。「どんな顔してるんだろうね」やら言われてたのに、なんとまぁ、まさかこのアニメの1話目で早々に顔を見せていたというのだから驚きだ。なんならその時に声も発している。つまり、御徒町の「中身」は2か月前から既に我々の前に開示されていたのである。いや、知らんて。慌てて第1話を確認したが、当然キャストロールには名前は表記されていない。厳密に考えるなら「あれ? 冒頭で襲撃にきた鉄砲玉のCVがわかんねぇぞ?」ってなってたのかもしれないが、1話目の時点で既に大量の木端メイドが乱立しており、たかだかモブ1人のキャストが出ていなかったところで誰も気にしていなかったのである。そしてその実態は、なんとまさかの平野綾……いや気づけんて。流石にそれはスルーするわ。

 てなことで、嵐子・末広・御徒町という三つ巴の展開へと進むが、筋立てだけだったらこれまた凡庸な昭和のドラマっぽさがある。裏切り者の悲恋なんてものは散々素材として使い尽くされたもので、今回みたいな関係性のドラマなんてのも過去にはいて捨てるほどあっただろう。しかしそこに紛れ込む御徒町の異形。「パンダになりたい」というよく分からないくせにどこか分かる気もする感情。ご丁寧にその前に上野動物園に行くことで伏線(???)が張られており、今回はいろんなところに「それそういう使い方する?」みたいなガジェットが転がっているのである。なんだか久しぶりに脚本レベルで「してやられたな〜」と感じるお話でした。

 個人的に気に入ってる要素は大きく2つ。1つは悲恋を引き立てるラストシーン。ご丁寧にボスが電話口で「豚と心中」というフレーズを出しており、耳で聞いただけで「豚に真珠」というフレーズとのリンクが想起される。このタイミングではまだ「なんか上手いこと言った感じだけど単なる駄洒落やんけ」と思っているのだが、そこからさらに末広の狙撃シーンにつながり、そこで彼が嵐子に贈ろうとした指輪がまさに真珠だったことが判明する。無念にも豚小屋の嵐子には届かなかった真珠。それは「嵐子にはこの指輪の価値を理解できない」という皮肉にもなっているように見えるが、本当はそうではないのだ。蘭子は、この「真珠」の重要性に気づいており、なごみに粛々と挨拶を済ませ、本来ならその真珠を受け入れる用意もあったはずなのだ。

 そのことが分かるのは雨に濡れた御徒町と別れた後のロッカールーム。その前の時点で、嵐子はロッカールームで銃を眺めており、「末広が暗殺者であるという情報を得た嵐子は、銃を携えて彼に引き金を引けるのか!?」という展開になると思わせている。末広の本心を信じて逃避行に乗じるか、それとも襲い掛かる末広を警戒して先制して始末してしまうか。せいぜいその2択だと考えられるのだが、実際には末広は御徒町に狙撃されるので会うことすら叶わない。そして、その後蘭子がロッカーを開くと、なんとそこには持ち出したはずの銃が置かれている。つまり、嵐子は末広に会いに行くに際し、銃を持って行かないという判断をしていたということ。彼女の中で、今回の誘いは受け入れるつもりがあったということ。無骨な嵐子からすればこれこそ一大決心。本人の言葉を借りれば不退転の決意だった。しかし、その決意は運命の悪戯により打ち崩され、銃は次なるターゲットへと狙いを絞る血塗れの凶器と化す。

 間違いなく悲劇。切なさ満点のエピソードだったはずなのだが……やっぱりどこか絵面がおかしいせいでそれが笑いにつながってしまうという……ほんと、どういう顔で見たらいいのかワカンねぇアニメなんだよ。なごみさん、あと数話でこれがどうにかなりますかね!?

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 流石にサブタイトルが無理くりすぎる……第10話。まぁ、今までもたいがいだったけども。このやり方なら確かになんだってDIYにはなるわね。

 前回降って沸いた問題が秒で解決するお話。いや、作中では秒じゃなくてそれなりに頑張りはあったわけだが、視聴者目線で見たらスタートからゴールまで5分くらいだ。そして、実のところせるふもあんまり悩んでない。「思い詰めてるやん……」って思ったらそうでもなかったというオチなので、作中で一番凹んで頑張ったのがぷりんだった説まである。こんだけインスタントな問題がインスタントに解決するなら、無理にシリアスをぶっこまんでも良かった気もするのだが……まぁ、アニメ的な緩急のためには必要って判断だったんでしょうかね。一応、貴重な「なんか陰のあるせるふ」が見られたのでよしとしましょう。ごっつい闇落ちがあったのかとドキドキしたのは事実だ。流石にあれだけ長時間別世界に思考を飛ばし続けるのは尋常じゃない気がするが……一応それだけせるふにとっても衝撃だったってことなんでしょうかね。もしあれが平常運転なのだったら、流石にママンとかぷりんがそういう接し方をしていたと思うし、おそらくせるふの人生の中でもかなり大きな壁だったのは間違いないでしょう。

 でもまぁ、やっぱり即解決だったという肩透かしも事実は事実。先週時点で「こっから材料をもう一回集め始めたらジョブ子だけはどう足掻いても間に合わないよね……」って思ってたのに、とんとん拍子で夏休み前に整っちゃうっていう。金持ちコンビの私財を投じることは禁止してたのに先生経由でOGの力借りるのはOKってのも微妙にズルい気がするのだが……本人たちがいいって言ってるんだから納得するしかないだろう。一応、そこにDIY部の積み重ねてきた歴史という裏付けはあるからな。…………裏若き乙女たちが集って楽しげにDIYをやる世界線、確実に解釈不一致である。きっとそういうタイプの異世界なんだろうなぁ。乙女の嗜みは花道に茶道に戦車道、そしてDIY道。

 シナリオの重要ポイントとして、正式な(?)ぷりんの加入というくだりもあったのだが、今回の流れが直接ぷりんの参加を促したものになっていないのがすごく勿体無い。最後の最後でぷりんが降りてきたのって、本当に「たまたませるふに見つかったから」なんだよね。それだったら今までのタイミングでそういう瞬間があってもおかしくなかったわけで、「なんで今回決定的な動きになったの?」というところの説得力が薄い。一応、彼女が勇気を持ってせるふの家まで慰めに行ったムーブが背中を押してることはわかるんだけども……もうちょっと「幼馴染だからこそ分かってる! ここはぷりんじゃなきゃ絶対ダメだネ!」っていう説得力が欲しかった。……やっぱインスタントな問題がインスタントに解決してるだけなのだよなぁ。

 ちなみに今回気づいた神の真理を書き添えておくと、「いつだって傷だらけでボサボサ頭の主人公、その性格は真っ直ぐで、最速で最短に一直線で目標に向かっていく。そんな彼女の傍らに控えて、いつだって心の拠り所になってくれる黒髪少女の名前はな〜んだ?」っていう問題の答えは「未来さん」なんですよ。あたしたちの陽だまりはいつだって未来さんです。……だいぶこじつけたな〜。

 

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 ブローワーでコロコロしてるリスがかわいい、第10話。この世界の文明水準はほぼ現代と同じということで、割と最近よく見かけるブローワーでの掃除をしてるわけだな。いつも思うんだけど、あれで落ち葉飛ばすことでどれくらい掃除できてるんだろうね……。ちなみに、いろんな部分で現代水準のこの世界だが、なぜか記録媒体はVHS。

 今回はなんとまるまる1回、2話分使ってのハナバタ回。これまで「レギュラーだと思ってたけどほとんど出番ないやんけ」と言われてたハナバタだが、ようやくここにきて「お当番回」が回ってきた。そして待たされただけの内容があり……なんと、タブーだと思っていた狂花のことをこのタイミングであっさりカミングアウト。延々このネタで引っ張るのかと思っていたので、ここで互いの認識をすり合わせるタイミングが発生したのは意外と言えば意外。言うなればダクネスの攻撃があたり始めちゃうようなもので、ハナバタが狂花を使わなくなってしまったら、ついにガード面子の中に「本当に役に立つやつ」が現れてしまう……と思ったのだが、なんとキクルが最後には何かに流される形で狂花に許可を出してしまうという展開。まぁ、そりゃ有効活用できた方がパーティとして強いのは間違いないのだろうが……来週にはもう、許可出したことを後悔してそうだよな。そもそもあの痴態を叩きつけられたハナバタが率先して狂花を使うかどうかもわからないけど。

 キクルVSハナバタという、余計な要素さえ入らなければ比較的常識人よりの2人の対決であるから、どこか別なところから引っ掻き回すギャグ担当を連れてこなければいけないわけだが、今回はなんとそれをノーキンス家が全力で担当。クソみてぇな取り巻き連中がモブとは思えないくらいにやりたいことを散々にやり散らして去っていったため、「なるほど、ハナバタは単体ではなくてこのノーキンス家という1つの単位でもって面倒キャラとして成立してるんだな」というのをまざまざと見せつけられた形。「お嬢様を可愛がりすぎる執事やメイド」なんてのは割とよくある構図だと思うのだが、そこにさらに「身勝手で泥を被りたくないから面倒ごとからは逃げまくる」という畜生属性を与えられ、これまでのハナバタの苦労が偲ばれる。まぁ、みんなして見たくないものに蓋をして幸せに過ごしてきたと思えば……キクルの苦労が藪蛇にならないといいんですけどね。

 今回見ていて改めて感じたのは、キクルの魅力の1つに「拾うべきところを確実に拾っていくツッコミ性能」があるということ。私も独り身老人の常として、ギャグアニメなんて見てる時はよく画面に向かって一人で突っ込んでいるわけだが(よく?)、キクルくんはだいたいその呼吸に合うように、用意されたボケは的確に回収してくれる。「そこはもうこの世界的には流してもいいんじゃない?」って思っちゃうようなところも、律儀に拾ってくれる。その上で、本人も時折ボケる側に加担して酷いこともする。このバランス感覚が、ギルドのリーダーとしての不動の地位を確立してるに違いない(?)。きちんと学習したことは実戦で活かすのも優秀な戦士の証で、1度食べて学習したから「凶器となる料理は服をも弾き飛ばして相手戦力を削げる」という要素を戦略に組み込める…………いや、そこ組み込むんかい。おはだけが物理事象として受け入れられるんかい。やっぱツッコミはおいつかねぇや。

 そうそう、デスミスさんの補足のおかげで、一応「この世界の人間の胸囲が全部おかしいわけではなく、たまたまキクルくんの周りにはこのギルドのトップ3が並び立っているだけ」という事実が分かったのも収穫でしたね。圧倒的画面の不自然さ。そして陥没乳首への飽くなき探究心。金子ひらくにキャラデザ任せたら必ずこうなるんだから。こういうのを世間では「適材適所」というんだね。

 

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 デブ子をランチに誘った男子、勇気あるやんけ……第9話。まぁ、しゃぶしゃぶ屋の食べ放題とかに誘った可能性もあるけどね。どんだけ食べるか見てみたいし……あれで案外少食だったりするかもしれないです。ちなみに、さすがにずっとデブと呼び続けるのは失礼だし、なんなら作中でもトップクラスに可愛いのも事実なのでいい加減に名前を覚えようと思いました。リリッケちゃんというらしいです。

 シャディク編も2話で決着と存外あっさりしたもので、「いきなり団体戦やるから6人のパイロット集めろよ」とかいう中編くらいのボリュームがありそうな無茶振りがあったにもかかわらず、結局足りない4人分は地球寮のメカニック連中を適当に乗せて誤魔化すというパワープレイに出た。まぁ、そうして事実上の6対1みたいな構図にしてエアリアルの化け物っぷりをより明確にするっていう構図だったんだろうけども、その上できちんと「チームプレイ」も展開することで「なんだかんだ言いながら少しずつ人の輪を広げているミオリネ」「周りに従者を侍らせてるけど心の底から他人など信用していないシャディク」という対比関係も見せる形になっている。作中では直接的に描かれなかったんですが、シャディクさんは喜び組みたいな取り巻きの女の子たちに対してどう思ってるんでしょうね。あの手のキャラって、どっちかというと「信用してない」というよりも「最終的な責任は自分が負わなきゃいけないと考えてるから女の子たちに無理な負荷をかけない」っていう気遣いしてそうな気もするけど。あくまでも打算を働かせるのは御三家がらみで巨額のマネーが動く時だけ……だと思いたい。なんだかんだ言って、シャディクさんがミオリネさんに向けてた感情は本物だろうしねぇ。

 そうして数々の男をぶつけては爆発四散させていくのも、結局はミオリネさんとスレッタの関係を深めていきたいから。今回シャディクとの絡みで描かれたもう1つのテーマは「信頼と依存」。「相手を信じている」と言えば聞こえは良いが、その実単に相手に依存しているだけで、自分で考えることを放棄した怠惰なのではないかと。これはシャディクさんがスレッタを評して言った言葉である。ただ、スレッタさんは「決してそんなことはない。自分は考えた上で信頼を寄せて、ミオリネがやることを全肯定するのだ」という答えを提出している。まー、言うても出会ってからそんなに時間も経ってない2人なので……魂レベルでの信頼感があるとも思わないが、信頼を切るに充分な不信やトラブルも起こってない、というのが正直なところなんじゃなかろうか。ミオリネさんは経営が専門で人心掌握にも優れており、田舎から出てきたタヌキ娘を繋いでおくのなんて大して難しくないだろうしな。2人の間に決定的な「絆」が生まれる瞬間というのを、今から楽しみにしたいと思う。

 ただ、問題はどちらかというとスレッタとエアリアルの関係なのかもしれない。スレッタがエアリアルに寄せる信頼こそが、まさに思考停止した依存に他ならない危険性があり、今回対戦相手をして「気持ち悪い」と言わしめたチートモーションの数々など、第0話での悪夢を思い出させる動きに視聴者サイドもピリピリと戦慄が走る。おかーちゃんもそんな様子を見て涙を流しているのだが……その涙の理由はなんですか?

 一方、それならシャディクさんとミオリネの間に信頼関係が完成できなかったのか、というのも注意してみる必要があるポイントで、おそらく御三家の中でミオリネに一番近かったのがシャディク。それは彼自身が計算高くて有能だったから肉薄したというのもあるだろうが、多分、グエル、エランの2人に比べたら、やっぱりシャディクさんが一番本気でミオリネのことを考えていたからなんじゃなかろうか。何度も彼女の農園に通って口説き落とそうとしていたのだって、「一番お互いの利益になる方法」を打算で考えつつも、それはやっぱりミオリネの幸せを思えばこそ。会社の乗っ取りだって、シャディクの中でガンダムに対する不信感が少しでもあれば、自分もいっちょかみして最悪の事態に割って入れる用意まで考慮に入れてのことだった気もする。まぁ、やり方が最悪だったもんで結局ミオリネさんには届かなかったのだけど…………いや、あんだけ女侍らせてるナンパ野郎にはミオリネさんはなびかないかねぇ。シャディクさんが事実上の白旗をあげてクールに去ったラストシーン、ミオリネさんはまだ青くて全然熟していないトマトを切り取っている。まだ青い何かが、実らないうちに終わってしまった。そんなことを惜しんでいるのは、いったい誰なんでしょうね。

 今日の注目ポイント:激闘の裏でひっそり可哀想路線を突っ走ってるグエル先輩の扱い。冒頭部分、登場人物がいつも通りなので下手したら回想シーンだってことが分からない可能性もあるのに、「あっ、グエル先輩がまだ輝いてる時のお話なのか。じゃぁ昔の話だね!」ってなる。時間経過を示すツールに使われるグエル先輩可哀想。

 

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 インパクトが秒単位で更新されていく、第9話。ラストなんかさぁ、エンディングが新規に切り替わって「おっ、毎回かわいいな! いいエンディングだ!」って満足して終わろうと思ったのに提クレバックでもう一回ネタ重ねてくるやんか。刺激に貪欲すぎるアニメです。

 てなわけで、前回とても良い最終回を迎えたので今回何したらいいかよくわかんねぇよ、と思っていたところに、きちんと「第二部始動!」みたいな雰囲気を出してくれている。バンドが成功すればするほどに「ぼっちのアイデンティティが失われていくのでは?」と心配にもなるのだが、この1本を持って「どこまで行っても後藤ひとりは後藤ひとりですよ」という安心保証が提供される。アバンでの「何もない夏休み」の絶妙な「らしさ」が病巣の深さを物語っている。いや、日常の予定を考える際に「家族以外の他者」が介入するようになってんだから、ぼっちからしたら大きな進歩ではあるんですよ? 予定を「空けてる」という意識だって、おそらく数ヶ月前までは出てこなかったものだと思うし、「もし誘われたら行くかもしれない」と思っているだけでも大きな変化には違いない。しかし、そこから「自分から誘う」までのハードルのでかいことでかいこと。いや、偉そうに上から目線で書いてるけど俺だって無理だし。人付き合いがどうこう以前に、何かを企画立案して責任を持つことって、すごく負担が大きいじゃない。そんなん、引きこもりには無理に決まっている。その結果、志こそ変われど結果的にはいつも通りの夏休み。ナチュラル畜生発言をする妹のプレッシャーが大きくなるばかりである。一応アニメ的な話をしておくと、アバンはほとんどが古風な日本家屋である後藤家のフィックスで進行しており、後半の江ノ島パートとのキラキラ度合いが意図的に対比されており、停滞感がより一層肌に感じられるように構成されてますね。

 というわけで海だ。ガールズバンドが連れ立って江ノ島ということは事実上の「Jamboree! Journey!」なわけですが、キラキラな青春溢れるafterglowと違い、結束バンドは2/4が陰キャ。喜多ちゃんが一人で陽の成分を担ってくれているが、どう考えてもリョウは陰のものである。間に挟まれる虹夏がどういう立ち回りになるかというのが最大の焦点で、常にバンドリーダーらしく緩衝材になってくれてはいるのだが、今回は慣れない真夏の強行軍のせいで虹夏までがやや陰に寄った印象。3/4がインドアでは、そりゃ陽キャパラダイスの夏の海なんて似合うわけがないのだ。

 しかし、どれだけ凸凹でもここまで重ねてきたバンドの結束は一応は本物。ただまぁ、「絆が深まっている」というよりも「ぼっちという要介護者の扱いに慣れてきている」というだけの話な気もするが……奇行に走るぼっちを「いつも通り」と受け流すリョウは一見すると一番ぼっちのことを理解してるように見えるが、多分こいつの場合は単に面倒臭くて放棄してるだけだと思う。今回の精査の結果、実際は頭も悪く、執拗に金をせびる金銭感覚の緩さも取り上げられた。単なるヒモだとすると、やはりこいつ、ろくな人間じゃない……喜多ちゃんがそのことに薄々勘づいてるのに耳を塞いじゃうのは自己否定の痛みに耐えられないという少女の葛藤か。あとはまぁ、ここでリョウに幻滅しちゃうとそれこそバンドが内部崩壊しかねないという現実的な問題もある……。メンバー4人に「引きこもりの対人障害」と「ヒモ属性のクズ」が混ざってるバンド、ロックという言葉を免罪符にするにしてもあまりに重すぎでは?

 そんなメンバーでいく江ノ島に陽の気などあるはずがなく、そりゃぁトンビだって生ゴミと間違えて突きたくなるのもしょうがないだろう。何しろ女子高生の旅行だというのに、家から着の身着のままの臭そうなジャージがいるわけで、とてもじゃないが青春の1ページには加えられそうもない。まぁ、こんだけ堂々とピンクジャージで出歩ける胆力はむしろ鋼メンタルと言えるのかもしれないが……連れてる残り3人の方が恥ずかしそう。セミのために卒塔婆を抱えてるやつと、値段交渉のために複数本のベース持ち歩いてるやつ……ロックだなぁ(免罪)。

 まぁ、結果的にはそんなグダグダな旅行でもぼっちにしてみれば大きな大きな思い出になったのだからよかったというお話だ。心なしかエンディングの曲調も軽く、少しはぼっちも前向きになれたと思っておこうじゃないか(まぁ、歌詞の内容は相変わらずだったが)。エンディングのパワプロ風キャラ作画、ほんと好き。

 

 

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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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