最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ジャングルスピード! ジャングルスピード……なのか? 第3話。いや、よく見ると取ってるのがトーテムじゃなくてモアイだったので類似ルールの別ゲーの可能性もあるが……この手のアニメで「ボドゲやってる」描写する時にアクションゲーム描くのって珍しくね? さておき、どうやら本邦の誇る「同性間クソでか感情生成器」でおなじみの安済知佳は今作でも無事に機能しているようである(命名には諸説あります)(同じ名称が寿美菜子に使用されることもままあります)。2話目時点ですでに千束→たきなの感情は過剰なくらいに乗っていた気もするが、3話目にしてこれが一方通行ではなくなり、形の上では先輩後輩関係ということでひとまず落ち着いた。今作の概形はおおよそ「バディもの」といっていいものだろうし、ひとまずここからがスタートと考えていいんじゃなかろうか。ま、できることなら千束がこんだけたきなに肩入れしてることにも何か動機が欲しい気もするのだが……単なるいい奴なのか、上に噛み付くのが好きなのか。……後者の可能性が案外高い。 リコリスという組織は1話で提示されたようにとんでもない設定なのだが、「孤児を引き取って養成所でキリングマシーンに育て上げる」という下地があってなお、そこで育ってしまった千束の性能は異常。主人公に与えられるチートとしても充分すぎるくらいのものだが、司令いわく「それ以外は単なるクソガキ」とのこと。でもまぁ、後輩との接し方を見ればとても女子高生とは思えないくらいに人間性も老成と達観が混じった完成形になっている気もするんだけどね。こんだけの人材が本部に絡まずに在野でダラダラしてるだけっていう状況は、本当に千束の素行不良だけが原因なんでしょうかね? たきなが流された理由も併せて考えれば、本当に「そういう部分で融通が効かない組織」なのかもしれんけど。あんだけドタバタと跳ねっ返りな言動が多い割に粛清されてないだけまだマシなのかもしれない。 そんなわけでごつい業を背負いまくってるリコリスの面々、やたらとはすっぱでヤクザな物言いが板についた連中が多く、とてもじゃないが女子高生同士の絡みとは思えないようなハードボイルドでアウトローな掛け合いが魅力的。千束が悪ガキなのは間違いないのだろうが、それを相手取って一歩も引かないフキさん(これって苗字じゃなくて下の名前なのね)もいいキャラである。多分あいつ、口では散々悪態ついてるけど案外いい奴だよね。その相方についた三下は下手したら単なる悪い奴かもしれんけど。みんなしてロアナプラみたいな倫理観で生きてるもんだからやたら引き金軽そうで良い社会である。 そういやなんでこの組織って女の子しかいないんでしょうね……どっか別な寮ではちゃんと男のエージェントも育成されてんのかな。ま、最大の理由は「その方が画面が華やかだから」だと思うけど。いや、でもモブのリコリス隊員の顔、「おめぇイナズマイレブンにいなかったか?」みたいな適当な面相してるんで笑っちまうんだよなぁ。可愛いのはメイン級だけで良いってことなんでしょうね。正しい判断です。 PR もしかして、史上初の本格YouTuberアニメなのでは? 第3話。冷静に考えれば、今少年少女がなりたい職業第1位が配信者なんだから、それを目指すアニメがあってもおかしくないですよね(そういう話じゃない)。 1話目の時点で「生理的に受け付けないキモさがある」というのでやや引き気味に見ていた作品だったが、2話3話と続けて可愛い女の子が大活躍するアニメになったために問題は雲散霧消した。いや、もちろんキモいシーンは的確にキモく演出されているわけだが、そこもギャップ狙いの良いアクセントになっていると言える。どっかで似たようなテイストを感じたことあるなー、って思ったけど、もしかしたら「アザゼルさん」かもしれない。リアル系のグロい絵もあるし、生理的に受け付けない底辺みたいなおっさんが主人公やってるし。まぁ、単に今作ヒロインの藤宮さんが佐隈さんとビジュアル的に被る部分があるからそう思っただけかもしれないけども。 そう、藤宮さんなんですよ。先週彼女が出てきた時に「あれ、めっちゃ可愛い」ってなっちゃったんだよな。絵のタッチはギリギリ叔父さんやたかふみと同じ世界にいてもおかしくないラインを保ってるのに、目のデザインとかコロコロ変わる表情のおかげで表情筋の効能が真逆になっていて、何しててもだいたい可愛い。多分エルフっ娘も同じくらい可愛いはずなのだが、彼女は立ち位置のせいで素直に可愛いと喜べない部分があってすごく複雑だ。今回はそんなエルフっ娘も(ビジュアル部分だけは)外に出てきてたかふみたちと絡むことができて言うことなしです。やっぱ元気なヒロインがたくさんいるだけで華やかさが違うわー。 また、そうして重要なポジションを担うことになったエルフ&藤宮さんのキャスティングがまた良い。何をやらせてもまるっと飲み込んでしまう戸松ワールド。今回でいうなら異世界でのエルフ娘の不憫な決死行のシーンとか、ちょっと間違ったらドン引きの残虐シーンになりかねないのに、戸松テンションでそこはどうとでもなるし、その後のおじさんトランスフォームエルフのテンションも完璧である。そして、ツッコミに回したら一際輝くみかこしボイス。振り回されるのも似合うから良いキャスティングだなーって思ってたら、さらに「幼少期は単なるクソガキ」というプロフィールまで明かされ、そこまで踏まえた上でのみかこしボイスだったとしたらさらにお見事である。この二面性は素直に魅力よねぇ。いや、もうクソガキモードの方は作中で出てこんでもええけども……おっぱいがあればそれでいいけども……。このままのテンションが最後まで続くといいなぁ。 ちなみに余談だが、今回のコンテの担当が岩畑剛一氏で、「どういうつながり?」って思ったら今作のスタジオってWHITE FOXの分家なのね。これ、もしかして最後まで映像クオリティは保てるんじゃないの?
○「5億年ボタン【公式】 〜菅原そうたのショートショート〜」 4 なんてタイトルだ。そしてなんて作品だ。こういうよく分からんものが出てくるのでアニメ視聴は油断できない……。 まずもってタイトルに監督の名前が出てる時点で特異すぎる立ち位置の作品。とはいえあの菅原そうたのことであるからしょうがないことかもしれない。「あの」とか言っておいて私もそこまで詳しくこの人物のことを知っているわけではないのだが……アニメクリエイターとしては、あの「gdgd妖精s」の作者だと言えば話が早い。ただまぁ、gdgdについては脚本を務めた(そしてのちに袂を分かった)ダテコーとの関わり合いも大きいので一概にどんなクリエイターだということもできないのだが、その後も「セハガール」あたりでは似たような作家性を見せてくれた人。ダテコーがその後も「直球表題ロボットアニメ」→「てさぐれ!部活もの」とこのラインに沿って作品を出し続けていたのに対し、菅原そうたは「gdメン」あたりにとどまり、そこまでアニメ作品で大きなムーブメントは無かった。そして突然のコレである。流石にびっくりした。 何がびっくりしたって、「5億年ボタン」についてはある程度の年月をネット世界で生きている人間ならきっと1度は見たことがある作品だと思うのだが、かくいう私はこれが菅原そうたの手に拠るものだってことを全く知らなかったのである。言われてみれば、あのヘンテコCG造形とかは確かに彼らしいといえばらしいのだが、そこがラインとしてつながっていなかったので「へぇ、そういうことだったのか」と今更驚いた次第。 加えて、そんな有名なネットミームじみた作品1本では流石にシリーズアニメを作るのは不可能だと思うのだが、これを「ショートショート」という枠にして何かしらのまとまったプロジェクトになってしまったというのも驚き。1クール続く作品になるのかもよく分からんのだが、それなりに尺が稼げるレベルでのネタはあるということなのだろう。今後の展開が全く読めないのが恐ろしい。ちなみに、1話目で5億年ボタンをやるのかと思ったら、なんと1話目は導入だけで「次回へ続く」であった。そこまでやる作品かぁ?(ちなみに1本の放送時間は20分ちょっとなので通常枠のアニメよりやや短め) まー、色々と考えさせるという意味では実験作として面白いのは間違いないのだが……個人的に気になるのは、こうした菅原&ダテコーメソッドに、何故か「主演:野沢雅子」というよく分からない要素が加わってしまったという部分。まー、放っておいたらあまり話題にならずにスルーされそうな予感もあるので(何しろ放送はMXとAT-Xだけである)、どこかに話題性が欲しかったのだろう。中の人をダシにしてとりあえずのお客を呼ぶというのも1つの手段ではある。ただ、こちらの作品スタイルは「gdgd」の時代から続く「中の人トライアル作品」としての側面も持つ。かつて歴史を作ったのはgdgd軍団「三森・水原さん・あけこ」のトリオや、生み出してはならない怪物を作ったロボットチーム「西・るみるみ・美穂姉」のトリオなど、とにかく中の人の精神的タフさが試される作品作り(一応もう一回書いとくけど、ロボットアニメの監督はダテコーである)。今回白羽の矢が立ったのは「初代にして絶大」三森すずこ、「なにわの根性見せたれや」大空直美、「ラジオ回しはとにかく鍛え上げられた」高野麻里佳の3名。この3人でも何かしら化学反応は見せてくれるかもしれないが……そこに(おそらく同じスタジオで収録していないであろう)野沢ボイスが絡むと、どうしても若手がフル回転できない気がしてしまう。別に邪魔にはならずとも、有機的に絡むことがないボイスになってしまうと本当の意味で「無駄遣いだなぁ」と思ってしまう。ここは勇気を持って若手のみで構成し、かつてコロコロやフジイ、髙橋葵といった怪物を生み出してしまった土壌を信じるべきだったと思うのだ。 まー、いちいち本気で突っかかるような作品でもないのだろうが……やはりgdgdの素晴らしさを知るだけに、ここであの時の奇跡をもう1度みたいと思ってしまうのは致し方ない。どこかに持田房子が隠れ潜んでいても、驚かないようにしたいものだ。
○「ラブライブ!スーパースター!!(第2期)」 ― やっぱLiella!しか勝たん。さぁ帰ってきたぞ。とびきりご陽気に、初回からフルスロットルで。 虹ヶ咲と並行して放送が続くもんでこの1年間はラブライブ成分がやたら多い状態。そんな中でもしっかり虹ヶ咲との差別化を図り、元祖ラブライブの正当後継としての存在を示すのがこちらの作品。私としては虹ヶ咲のあの雰囲気だって全然嫌いじゃないし、むしろ応援してるくらいのものだが、ラブライブレーベルの最新作としてはやはりこっちの方が収まりが良い。過剰なくらいの弾けっぷり、ギャグとしての際立ちが強いテイストが無条件に元気になれます。 2期を始めるにあたり、世間的には事前に動きがあったことは承知している。つまりは新メンバーの追加。Liella!は5人ユニットだとされてきたが、実際は新規メンバーを4人加え、今まで通りの9人が完成形となる。その「追加メンバー」という存在に、賛否両論が巻き起こっていたという。まぁ、気持ちは分かる。純粋にLiella!というユニットをこれまで熱心に推してきた人からすれば、グループの構造が変わるってのはとんでもない話だし、受け付けない面もあるだろう。私だってもしLiella!を真剣に推してる身だったら抵抗を感じたかもしれない。ただまぁ、幸か不幸か、私は単にアニメを観て楽しんでただけの人間でして……むしろこの構造は新しくて面白いと思ってしまった。 冷静に思い出してみてほしい。過去の先輩たち、μ’sにしてもAqoursにしても、最初から9人をまとめ上げるという大前提があったおかげでアニメ1期は色々と苦労していた。形の上ではなんとか1クール目が終わるまでにチームとして成立はするものの、どうしても駆け足になる部分はあったし、2期目が前提となっている不動のラブライブプロジェクトであるという後ろ盾がなければ、1クールアニメとしては苦しい部分があっただろう。そこで今作は、「進級」というこれまで触れそうで触れなかった要素を導入し、1クール目を「1年生5人ユニットの物語」として描き、2クール目には進級後に後輩4人を加えて9人にするドラマが展開する。これならば、尺に負担をかけずに綺麗に2クールで「9人の物語」を接続することが可能になるのだ。この完成形が見えていたなら、途中経過として「5人のLiella!」があったことは必然であったと言える。この構造にしたからこそ、千砂都はあれだけゆっくり時間をかけてかのん沼に沈めたのだし、今回第1話でしつこいくらいに絡んだ可可&すみれの夫婦漫才だって、長きにわたる下準備があればこそだ。お話が面白くなってくれるなら、それを忌避する理由は無いのである。ただまぁ、それが推し活の内容とイコールになるかってぇと別な話なのでね。 もちろん、新メンバー加入に関して不安がゼロかというとそんなこともない。当然ラブライブではお約束の「中の人が棒」問題などは避けて通れず、新規の4名にはそれぞれに課題はあるだろう。ただ、それだって元祖Liella!5人は問題無かったかといえばそんなこたぁ無い。活動の中でアーティストとしても、役者としても育っていくのを見守れば良いだけの話である。だってねぇ、あのμ’sにだって最後までアレだったアレな人とかもいたわけだし……。むしろ今回の新キャラ4人については、ありえないほどコテコテにキャラを濃く設定されているみたいなので、突き抜けたら面白い素材になるんじゃないかっていう期待の方が大きいですよ。いや、どうだろう……このキャラ、コケた時にリカバリ効かない奴が何人かいそうだけども……。 とりあえず私の中で千砂都×かのんという不動のセンターがあるのでそこは動かず、同規模で両輪となる可可&平安名コンビもキレッキレ。1年生軍団も赤と青が既にくっつき気味だったし、道産子とCEOも関係は浅からぬものになるだろう。それぞれに準備はできているのだ。 ……あれ? そういやこのチームって人数が奇数なんだよな……誰か余るような…………。
○「はたらく魔王さま!!」 5 結論として、今期は奈央坊シーズンってことでファイナルアンサー。メインクラスの仕事だけでも「神クズ」「カッコウ」「かのかり」「ようじつ」とこれで5本もあるんだもんよ。やっぱり不思議とこういう重なりって流れがあるよね。 さておき驚きのタイトル。なんと前作(というべきか、1クール目というべきか)から9年の時を経てのまさかの2期スタート。10年単位で間が空いてリメイクされる作品は最近多いが、なんのサポートもなしにいきなりの「続編」ってのはかなりレアケースである。1期は確かにそれなりに人気作だったとは思うのだが、こうして全ての製作体制までもが一新された状態で10年越しで帰ってきたのはいったいどういうわけなのだろう。 正直、視聴者側は「なんで?」という困惑の方が大きくて、「待ってました!」という声は少ないだろう。何しろ私だって1期は割と好きだったはずなのだが、こんだけの時間が過ぎてしまったらいくらなんでも当時の感情など覚えているわけがない。いっそ改めて作り直してもらった方が記憶も遡りやすくて助かったくらいだが、流石に9年だとリメイクっていうほどの古さでもなく、どっちを取るかの選択肢は「続編」が選ばれたわけだ。いや、制作側が悩んだかどうかは知らんけども。そうと決まってしまえば、視聴者サイドが頑張って思い出すしかない。 まぁ、幸いにしてそんな小難しい作品でもないので、1話目を見ておよその雰囲気は思い出せた。ただ、スタッフが大きく変わっていることもあって特にデザイン面では1期から雰囲気が変わった部分が多い。今確認したら1期って制作がWHITE FOXで監督が細田直人だったんだね。そりゃ映像部分もキレがあって面白くなるはずだよなぁ。今期だって別に悪い要素はなくて、手堅くまとまっている印象ではあるのだが、正直、9年のブランクを埋めるほどのインパクトがあったかと言われれば微妙。これが通常放送の3話目くらいのお話だったら構わないのだが、苦節10年越しの再会1話目としては、穏当ではあるがパンチは弱いか。まー、元々そんなに暴れ回って傷跡を残すような作品でもないんだろうなぁ。この時代に改めて作られたお話が面白くなってくれればいいのだが……世界も10年で様変わりしてるからなぁ。微妙にズレちゃう部分とかをどうするかだなぁ。個人的に何故か「10年の差」を感じたのは扇風機のくだり。思い出補正かもしれんが、この10年で日本って飛躍的に暑くなってません? 10年前だったらまだギリギリ扇風機でも生きられる7月が存在していた気がするのだが……今は無理よ。エアコン無しの部屋に野郎3人暮らしとか、多分死人が出るよ。
双子役が大久保瑠美なんだよなぁ……第2話。やっぱキャスティングがいいよねぇ。エミリコ以外の人形はお影様と2役なので、どのキャラでも中の人のいろんな演じ分けが見られるのも本作の楽しみの1つ。 やっぱ順当に面白いですね。2期のスタートに合わせて、思い出す意味でもちょこちょこ原作を再読してるんだけど、改めて感じるのは圧倒的ネーム量の多さ。正直、初読の時は全然気づいてなかったんだけど、この作品は1ページあたりに詰め込まれてる文字情報がかなり多いし、全てが重要情報の可能性があり、読み落としが許されないという特殊なスタイル。普通に考えるとそれだけに窮屈にもなるし読者負担が大きいはずなのだが、「初読の時にあんま気づかなかった」ということは、読んでてそこが気にならないってことなんだよな。人形どうしの可愛らしい掛け合いなんかのおかげもあるんだろうが、テンポ良く読み進めているうちに気づいたら伏線が入ってきてた、みたいな巧妙さがある。再読したから分かる巧さってのもあるしなぁ。ほんと、どこまで考えてプロットが練られているんだろう。 プロットの話だと、やはりアニメ化ってのは色々とハードルが多いということも確認できる。1期時点でちょいちょい改変を加えており、2期が決定したためにそこの齟齬を少しずつ調整して原作の設定に合わせるために改めて構成を入れ替えている部分も多そうだ。1期を覚えてないので具体的にどこがどう変わってるのかは確認してないのだけども……例えばローブ様の話。確か1期ではまるまるカットだったんだよね。しかしここにきてローブ様については無視できない要因になってしまっているため、どうにかして登場させる必要がある。今回は星付き会議の議題に上げるという形でやんわりと導入したが、どこかでもう1回エミリコとショーンがローブ様と顔を合わせる必要があるはずなんだよな……「犯人当て」の際の重要な手がかりは接触してないとどうしようもないファクターだし、そもそもローブ様と事前に遭遇してないと、「ローブ様の正体はお前だ!」っていうくだりにもあんまりインパクトがないし。もしかしたらアニメだとそこにはあまり重きを置かない可能性もあるわね。どうせこの後亡霊騒動が起こるので、「騒動の犯人はお前だ!」の方を前面に押し出した形の方がすんなり収まるかもしれない。ただ、オープニング映像ではローブ様の存在がだいぶ意味深に描かれてるので、ここからがっつり絡む展開も充分ありえるけど。色々と考える必要があるが……ここでいじった設定が今度は3期目に影響を与えたりしそうでちょっと怖い。 本当に伏線構造が面白い作品で、例によって漫画だとなんとなく読み飛ばしてた部分がアニメだと気付かされるなんてこともあるし、「これ、アニメの描写だけだと意味わからんよな……」と原作既読であることがありがたい場面もある。エミリコとショーンの珈琲回避のシーン、アニメだけだとわかりにくいよね(特にショーン)。あれって考えようによってはエミリコ×ショーンカップルのドキドキシーンではあるのだが……。逆に、アニメでうまいなと思ったのは“あの人形”が珈琲の影響を受けてない描写が自然に流されてたところ。原作でもあんな感じだったんだっけ? そりゃ気づかなかったら完璧にスルーするわ。 おそらくローブ様とクリストファーの話をここで関係づけてくためだろう、バーバラ・マリーローズの同期組の話も構成を変えて早めの導入。ほんとさ、中原麻衣&釘宮理恵で世界を紡いでいく様子が、まるで20年前のアニメシーンに回帰したかのようでしみじみと感じ入ってしまう。時代が変わってもこの2人の強さは変わらないよねぇ……くぎゅうに関しては、今期は「サマータイムレンダ」でもその圧倒的存在感を見せつけてくれてて、レジェンドの面目躍如。どんどん人外を任せていこう。 やっぱり綺麗な作品だなぁ、第2話。1話目で確立させたアートワークはおそらく今作を最後まで覆い尽くすものだろう。ってことは本当に「夜」から出る気がない作品なんだろうか。アニメとしてはかなりチャレンジングなことになりそうなんだけども。 「1話目はメインほぼ2人しか出てこなかったし、こっからどういう風に話を広げていくのかが全く見えねぇな」と思っていたのだが、なんと、2話目では……ほとんど広がらなかった。恐ろしいことに、未だ延々と2人のだべりが続き、恋にも至らぬ、下手したら友情にすら至らぬ「恋人未満、友達未満」の関係性が綴られていくのみ。これもまたチャレンジングといえばチャレンジングである。2人のコミュ障が繋いでいく、どこかズレてるけど微笑ましさもエロさもある不思議な距離感・温度感の会話劇。よくもこんなもんをアニメ化しようと思ったもんだし、なんならよくもまぁ漫画にしようと思ったもんだ。スタート地点が「ヒット曲のイメージ」ってのが全く想像できないんだよな。これのエンディングで流れてるのがくだんの「元ネタ」のはずなのだが、曲の雰囲気とか歌詞からこの漫画が生み出されるとはとても思えない。どういう発想の飛ばし方でこんなニッチでファンキーな作品になったんだろう。 吸血鬼というモチーフを扱う上でインモラルな要素ってのは避けて通れないと思うのだが、今作における「エロ」のバランスもなんだか際どいような、そうでもないようなところを攻めていて、逆に「痒いところに手が届いてない」感じがイタ気持ちいいみたいな感覚がある。まぐわいにも至らないのは「友達未満」なのだから当然だが、何故か面と向かってのボケ・ツッコミが普通にできる関係性で、空間を飛び越えてあえてトランシーバーでつながる秘密めいたつながり。どうも「夜ふかし」にしろ「トランシーバー」にしろ、今作で扱っているモチーフは「子供の頃に感じた不思議なワクワク」みたいなものをそっと刺激してくれる感覚があるのよね。何が楽しいのかがうまいこと説明できないけど、他じゃ味わえない珍味を出してくれる、そんな変なお店である。 そして、2人の世界にはもう誰も入ってこないのかと思っていたら、最後に打ち込まれたキャラがまさかの花守ゆみりキャラという。こいつぁ刺激がとまらねぇぜ。 ○「シャインポスト」 6 人間、慣れってのは怖いもんで、「アイドルアニメが始まった。冒頭で他の追随を許さないトップアイドルが君臨してる様子が描かれた」という2つの条件から、「ま、このアイドルが不慮の事故で死んで幽霊になったり心臓移植されるところから始まるんだけどね」ということがすぐにわかってしまうのだ。これが適応力ってもんですよ。え? 死なないの? うそぉ。 とかいう話はさておき、今期「神クズアイドル」に続く2本目、「ルミナスウィッチーズ」を入れるなら3本目のアイドルアニメ。そしてこの後にはまだ大本命のLiella!も控えているので、一応今期はアイドルが4チームあることになる。もう昨今はこんだけアイドルが乱立するのも日常風景なのであんまり驚かなくもなったし、なんなら今期は「男性アイドル」「昭和アイドル」「正統派アイドル」とはっきり差別化してくれているので見やすいくらいである。加えて、今作は明らかに作画クオリティが高く、1話目の食いつきはかなり良い部類。確認すればなんと製作がスタジオKAI、監督が及川啓で、「ウマ娘」と同じ布陣である。そりゃ冒頭でへごがウィニングライブをやるのも当然の流れだ(ウォッカってウィニングライブやったっけ?)。 アイドルものの出だしなんてものは最近はなろう系の出だしの次くらいによく見る風景になったが、今作は地下アイドルからスタートして、異能を持ったマネージャーと契約して快進撃を始めると言う、いわばパリピ孔明の2期目みたいな展開である。ま、アイドルマネージャーが「嘘を見抜ける」ってのがなんの役に立つのかはよく分からんが、とりあえず他のアニメとの差別化はこの「超能力マネージャー」で既に図れているはず。ここからどのようにメイン3人の魅力を引き出せるかが勝負の分かれ目だ。どうやら同じ事務所には例によって複数のアイドルグループが在籍している設定のようだが、1話目でそいつらを大挙させてぐちゃぐちゃにしなかったのは正しい判断。いわゆるソシャゲ系アイドルアニメがそれをやって1話目であっという間に見切られる展開は嫌と言うほど味わってきた。1話目は主軸となるメイングループの魅力の発信に絞り込むというのは絶対条件なのだ。幸い今作はソシャゲ原作ではなくラノベ原作(のメディアミックス)とのことなので、「キャラ多すぎ、話薄すぎ問題」は回避できそうである。ちなみに作者は「俺好き」の作者とのことで、お話のヘンテコな捻りと脚本の転がし方も一応の期待は持てるだろうか。中の人で言うとマネージャー役が「おれすき」のジョーロだったりするのは……偶然……ではないか? その他中の人情報としては、メインの3人中1人が明らかにそれとわかる新人棒枠なのでウッと身構えてしまうが、まぁ、1/3ならギリギリセーフ。主演を務めるのは最近飛ぶ鳥を落とすくらいならその上に乗って飛び上がらんばかりの鈴代紗弓、そしてサブの金髪に夏吉ゆうこというこれ以上ない固め方。この2人が使えるアイドルグループは強そうだぞ。そして伝説のアイドル役には泣く子も黙る島村卯月。ほんと、へごはバイタリティの化け物なので、「また新しいアイドル役?! ライブに駆り出されるぞ!!」という恐れも飲み込んでしまえそう。冒頭のキレキレダンスシーン、へごならステージ上での再現も容易くイメージできてしまうのだよなぁ。もしステージがあるなら見に行きたいっすね。 あと、最近みかこしが色々と変な軍勢の指揮官ポジを任されまくってるのも気になるところ。アイドル事務所の社長に加え、ウィッチ楽団とか、アイスホッケーチームとか、機械人形兵団とか……。現実での彼女の珍獣テイマーっぷりが評価されてのキャスティングに思えて仕方ない。
○「オリエント 淡路島激闘編」 ― 1クール空けて再開する、お手本のような分割2クール。とは言うても1期目はそこまで熱心に追いかけていたわけでもないので、内容はあんまり覚えてなくてすごく久しぶりな感じもする。 1期は作画部分で難が多くてなかなか加点できなかったようだが、お話としてはそれなりに見るべき点もあって、「案外悪くなかったかも」くらいの着地点になっていた。2期が始まっての印象は「あれ? こんなデザインだったっけ?」なのだが、確認したら何故か2期になってキャラデザ担当が変わったらしい。他にも作画部分でのスタッフがちょっと入れ替わったみたいで、これがプラスに働くのかマイナスに働くのかは全くの未知数。1話目だけで見ればキャラの見た目がスッキリしてるし、案外悪くないスタートになっている気がする。武蔵・小次郎の出生や関係性をめぐるあれこれが1期である程度整えられ、2期はサブタイトルが示す通りに1つのおっきなバトルをめぐるお話になりそうなので、構成自体は見やすくなるんじゃなかろうか。まぁ、お話にひねりがなくなったらかえって魅力が失せてしまう可能性もあるが……この作者さんの売りって、いかに性格の悪いキャラをクソみたいに描けるかにかかってる気がする。1期だとつぐみのとこの団長みたいな奴。 あ、あと黒曜の女神が登場するかどうかも評価に大きく影響します。1期でモチベが上がったのはあの人の(中の人の)おかげなので。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |