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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 1週間ためた爆発力、第7話。いやー、先週の総集編もそれはそれで面白かったのだけど、やっぱり本編のブースト力は一味違いますね。このピリピリ感と爽快感はやはり楽しい。もうどうにも止められません。ときの帝もこう言っていた。心にかなわぬもの、それは加茂川の水、双六の賽、そして暗躍する能登麻美子。

 というわけで麻美子仮面のエンジンがどんどんかかっているのが最高に気持ちよくて、ついに「嫁」であるミオリネさんとの邂逅。ミオリネさんは今回間違いなく主役だったので充分格好いいキャラなのだが、そんな放蕩娘をがっちりホールドして逃さない麻美子ママンの圧倒的威圧感がたまらない。おそらくミオリネさんも「いや、こいつどう考えてもスレッタの血縁者じゃないやろ……」って恐れ慄いたはず。いや、でもすらっと伸びた高身長は遺伝っぽくもあるんですよね。ヒール履いても全然背が届かないミオリネさん可愛い。

 そう、今回はスレッタ・ミオリネ・ママンの3名が一堂に会し、しかも2人は普段と違うドレスルックだったこともあり、内面・外面ともにくっきりと差が見せられたのはキャラの掘り下げっていう観点からも非常に興味深い。まず、普段はそこまで意識してなかったスレッタのあさ黒さが透き通った白い肌を持つミオリネさんと綺麗な対比をなしている。普通、あさ黒いキャラっていうと野生児とか元気っ子のイメージが強いのだが、スレッタはその真逆の存在であり、あくまで「たぬきらしさ」の一要素として、ちょい褐色気味になっているくらい。ママンがあの通りの容姿なので、そこは父親の血なんでしょうかね。そしてそんな肌色に合わせた真っ赤なドレスと豪奢なブルーのドレスの対比も綺麗。ミオリネさんの持ち物だったということなので、どこかの機会では赤いドレスのミオリネさんを拝むチャンスもあったのかしら。そしてヒールがあっても届かない身長差がこのカップルの魅力でもある(まぁ、スレッタもヒール履いてたとは思うが)。普通ならこの手の主人公キャラって割とちんまいイメージがあるんだけど、今作ではツンケンお嬢様キャラのミオリネさんがちびっ子で、スレッタはフィジカルに恵まれてるのがいい配置なのよね。

 そしてとても重要な要素として、そんなスレッタさんが「お胸キツいですゥ」とぼやいた時にも、別にミオリネさんが怒ってないというのがとても良い(声は荒いけど、あれはいつも通りだ)。そうなんだよ、この手の話題出した時にさ、いちいち言われたほうが「貧乳で悪かったわね!」なんてキレる必要はないんだよ。現実に即して考えたらふつーはいわねぇんだよ。でも、萌えアニメに毒された頭だと「あ、言わない」っていうのがむしろ印象に残っちゃう。そう、ミオリネさんはそんなこと気にしない。話題にも出さない。スレッタも同じ。百合ガンダムという選択をしつつも、その辺にちゃんと線引きしてるのが好印象なんですよね。その上で、最後にミオリネさんがヒールを脱いで駆け出すシーンではきちんと衣装にも意味を持たせてるじゃないですか。「ヒールを脱いで自分の身長に戻る」っていうギミックは古今東西いろんなところで使われてるモチーフだとは思うんだけど、こういう分かりやすい見せ方でいいと思うわ。

 これまで「守られる側な上にぎゃーぎゃー騒いでるだけの奴」の域を出なかったミオリネさんにちゃんとキャラがついて、俄然カップルを応援する気にもなってきた。そして、そんな内実を掘り下げつつも、しっかり画面で遊んでいる作劇も個人的には推したいポイント。「ステージバックの巨大スクリーンにババアの顔が入れ替わり立ち替わり映る」っていう時点でかなり面白かったのだが、さらにそこからスレッタだけが謎のせり上がりステージで2段階射出されるのが面白すぎた。あんなん、何も知らせずにやってたら転落事故待ったなしやんけ。ババア連中が一緒に上がってくる意味も分からんし、どう考えてもパーティーの企画趣旨から外れてるステージセッティング。そこで舞台を盛り上げられても、あとは銀河美少年に出てきてもらうか、高らかにポジションゼロを宣言してもらうくらいしかやることないだろ。とにかく面白い画面にしてくれるっていうけれん味もいい塩梅です。まぁ、訳わからんけどね。

 サブタイトルの「シャルウィガンダム」も「は? 意味わからんこというな」って思って見始めて、終わってみたらマジで「ご一緒にガンダムしませんか?」っていう内容だったもんだから開いた口が塞がらない。ついでに言うとスレッタ目線だと「I have been ガンダム」でもあった。お母ちゃん、娘さんそのうちグレるぞ。

 

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 ハイスペックの無駄遣い、第7話。これは2つの意味で言っています。後藤ひとりという女について、そしてCloverWorksというスタジオについて。

 いや、こんだけ凄まじいものを見せられてるんだから全く無駄ではないのだけど、いよいよもってストップモーションまで使い始めたんだよこいつら……実写取り込みだけでも相当異質な存在感を醸していたのに、まだまだそんな次元の「異物感」では後藤ひとりという女の異常さを表現するのには物足りないというのか。この「持ちうる映像技術は全部使う」っていう姿勢はやっぱり一時代前のシャフトスピリッツを思い出してしまうのだが……ただ、今回コンテにクレジットされている「アマタジャンチキ」っていう名義、どこの誰だかさっぱり分からんのだよな。過去の履歴もないし、誰かの変名として思い当たる節もない……いったいどこから出てきた何者なんだろうか。今回は作監にクレジットされている名前もそこそこ多いので、製作段階でどんなカオスがあったのかはよく分かりません。その結果としてこのカオス回が出てくるなら、結果オーライではあるんですが。

 そう、先週・先々週とどっちかといえば「いい話」寄りのエピソードを進めてきたのだが、「そんなハートウォーミングばかりじゃこの作品じゃねぇよなぁ!」とばかりに、一気にカオス成分を増して混沌に引き戻した。ラストのぼっち妄想からの「パンデミック」のシーン、どこかでストップが入るかと思ったのに、結局何一つ救われずにそのまま翌日の描写に繋がったからな……マジでぼっちが友人を歓迎したいってんでドラッグとか炊いてた可能性がワンチャン。

 まぁ、ぼっちの自宅という、いわばホームグラウンドに2人が引き摺り込まれたのだから、そりゃまぁ何が起こっても不思議ではないと思うのだが、ただでさえ「友達を家に招く」ってのがちょっとしたイベントごとにカウントされる昨今、それがよりにもよってぼっちの家ってんだから事件性がないはずがないんだ。そもそも、なんで虹夏の家じゃなくてぼっちの家でやることになったんでしょうかね。あの調子だとぼっちの方から積極的に招致した可能性もあるんだよな……横断幕って1人で作るのめっちゃ大変だと思うのだが、両親がサポートしたわけでもなさそうだし、おそらくぼっちが内装も含めて全部用意したんだろう。「1つのことにのめり込むと周りが見えなくなってとことんまでやってしまう」って……えぇと、ほら天才タイプの所業ですよ(必死で言葉を選んだ結果)。

 幸か不幸か、同学年の喜多ちゃん、そしてコミュ力強めの虹夏はすっかりこの「ぼっちワールド」に慣れてしまったようで、いくら暴走してもあまり動じなくなったし、CMを跨いだらそれくらいのメタ情報も感知できるようになった(それはどうなの)。この「あんまり踏み込まないけど我は押し通してくる」っていうメンバーたちの性質が、かえってぼっちにとっては良い距離感を生み出してるのかもしれませんね。その上で、お着替えとかの強要するタイミングではゴリゴリ押してくるしね。着替えるとかわいいぼっち、正直解釈不一致だったのだが……そういう設定なら仕方ない、チューニングしておきます。前髪あげたら美少女とか、そんなコテコテのベタ展開はぼっちには必要ないと思うのだが……いや、だからって前髪上げたら周りの人間を巻き込んだ感染爆発を起こすっていう設定も必要はないのだが……ベタを超えるには、カオスしかないんですね……(Q.E.D.)。

 ちなみに、この世界で地味に怖いな、と思うのは「ひとり」の妹が生まれて「ふたり」って名付ける親御さんですね。そこで打ち止めだったからよかったものの、次生まれてたら「さんにん」ちゃんになってたんだろうか……こわい。

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 丁寧に育てたユニットがちゃんと戻ってきたよ! 第22話! いや、国の中枢を担ってる連中が揃って外遊してたらヤマトがヤバいでしょ。他の連中はともかく、聖上まで出てくんのやめろ。

 どうなんでしょうね、わざわざ船に乗ってやってくたんじゃなくて、ミカヅチさんがなんかうまいことやって引っ張り出してくれたって解釈でいいのかしら? ウルトも何かサポートしてたみたいだし、登場シーンだけ見たらミカヅチは正規のルートじゃなくて裏技使って現場まで来たっぽい。ほんでそのミカヅチがつれてきたって言ってるんだし、他の連中も準どこでもドアみたいな手段を駆使した可能性はあるな。ただ、その場合に後で「げ〜とぉ?」みたいな反応してるコトの説明ができないのだけども……まぁ、技術レベルの基準がだいぶガバガバになっちゃった後だし、何があってもいいか。

 とりあえず、ヤベェ奴が駆けつけたと思ったミカヅチさんだったが、実は仲間として駆けつけてくれていた。ま、考えてみりゃあんだけの扱いをライコウから(?)受けてて、今更ウォシス側につく理由もないのか。チーム仮面がここで団結し、いよいよ最終決戦はウォシスVSこの世界全部みたいな展開になってきた。しかし、「正当継承者は殴り合って決めればいいじゃん」とか言ってたくせにハクオロさんたちがさっぱり警戒していなかったため、なんとウォシスは戦わずしてマスターキーをゲットしてしまう。何してくれてんねん。最強物理兵器を手に入れ、さらには秘密兵器まで作動させてさっさとずらかるウォシス、対して、味方全員が状況を把握してる訳でもないけど何となく征伐に動くチームオシュトル。人数こそ多いが、このごった煮感は頼りにしていいものやら何やら。ちなみに、今更気づいたけどウォシス配下に残ってる面々って、全員シャクコポル族っぽいんだよな。元々「最弱」と言われてた種族だし、ここでウォシスに従うしかなかった身の不幸は何となく察してしまうな。

 場所を帝の前に移し、ウォシス君のやりたい放題ターン。なんとまぁ、自称「帝の息子」とのことで、そりゃ確かにこれまでの流れに腹を立ててるのもしょうがないかもしれない。ただ、帝も事情が事情なので一から全部説明するわけにもいかんかったんやろなぁ……ウォシスの正体が「そう」だったのだとすると……それを告げるのも残酷なわけだし……今回の話だけ見ると、思いっきりアンジュにザマァした後にダイレクトブーメランが刺さっちゃうウォシスさんはあまりに不憫だな。もちろん一番悪いのはこんなドロドロの地獄をお膳立てしちゃった先人たちだとは思うけども。いっぺん滅んだ連中に文句言ってもしゃーないのだが、残していったもののいろんなところが杜撰だよなぁ。うたわれてる場合じゃないぞ。

 素性を叩きつけられて一瞬怯んだアンジュだったが、周りの皆さんの力添えで何とか闇堕ちせずに済んだ。さらにはオシュトルの正体もここで改めて突きつけられたわけだが、だいたいみんなして「いや、知ってたし……」みたいな反応なのでウォシスさんもやった甲斐がない。一番ショック受けてたのはアンジュだったけど、他の連中、特にノスリは気づいてたってことでいいんだろうか? ここまで描写がなかった人間の中で、まぁヤクトワルトは「どっちでもいいでしょ」くらいでお気楽に受け止めそうだし、オウギあたりも何となくわかってた臭い。ただ、ノスリに関しては話の流れがよくわかってなくて「みんな何言ってんだ? オシュトルはオシュトルだろ?」とか考えてそう。キウルは……どうなんだろう。彼が一番わかんないや。ま、みんな今はそれどころじゃないので、問題が片付いてから改めて仮面をひっぺがしてくれ。

 そうそう、思わせぶりにエルルゥから託された力ちゃん仮面……あれ見ると笑ってしまうのは悪い文化だな……最後に使うことになるのかなぁ。あれって箱根の温泉地以外で着用してもいいものなんだろうか。

 

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 祝・夜帷の声優確定! 第20話。

 あ、ごめんなさい、話はそれだけです。放送開始時から気になっていた夜帷さんの扱い。キャストが誰になるのかってぇのが最大の注目ポイントだったのだが、なんとまぁ、ここでも出てきた鉄腕佐倉さん。もう、次回が楽しみで仕方ないわね。早見VS佐倉の(元)アイム声優対決、ここ数年でいろんな絡みが見られるようになってていちいち幸せです。次回はSPY×FAMILYという作品の中でも最も衝撃(笑撃)のあのシーンがあるわけですが、さて、佐倉さんがどんなお仕事ぶりを見せてくれることか。

 あ、アニメの方はふつーにまったり見てます。ボンドがレギュラーになったおかげで画面の端々がかわいいのがいいですね。2期になってちょいちょいアニメオリジナルを挟むようになっているのだが、作品を長生きさせたいという制作側の意識の表れだと考えていいんだろうか。ジャンプ+アニオリってぇとあんまりいいイメージはないのだが、今作はジャンプ漫画言うても「家族もの」だし、「ちびまる子ちゃん」とか「あたしンち」みたいなものだと思えば、もしかしたらご長寿アニメにもなれる……か?

 

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 スロットルレバーでございます、旦那様、第19話。どうでもいい台詞を逐一脳に叩き込まれたヒデェ作品だが、この一言も生涯忘れることのない絶大なインパクトを持っていたのだよ……アニメ版、その辺はだいぶ親切になってよかったなぁ……(つまりあのインパクトは原作リアタイ組だけの特権とも言えるな)。

 さて、いよいよ「緑色」へと進んだわけだが、ここからはもう、「スタンドですら無い」と断言されており、かといってDIOの力ってわけでもないし、もちろん神父の力であるはずもない。一応の理屈としては「DIOの骨にスポーツマックスのスタンドが作用し、何らかの目的意識が生まれた。普通の人間や生物なら喰らうだけのゾンビに成り果てるが、天下の吸血鬼、DIO様は千載一遇のチャンスでもって、自らの存在を復活させるために動いた」と解釈することもできるのだが……でもこの後でDIOらしい意識が介在することもないしなぁ。「何で緑色が生まれたんですか」と聞かれたら「たまたまです。もしかしたら風水的に方角が良かったのかもしれません」くらいしか答えようがない。

 おかげで、前半の「植物になっちゃうのくだり」は本当に何の理屈もない。この植物化能力は今後全く登場しない概念であり、孵化した「緑色」は今度はまた別な能力(そちらは一応スタンドに分類されている)を使い始めるし、本当に「孵化するための気まぐれ」としか言いようがない。そういや別な悪役は「植物のような」精神を持っていたりもしたけど……関係ないなぁ。まぁ、とにかくそんな一時的なハプニングに徐倫たちが振り回され、おかげでアナスイは徐倫との距離を縮められませんでしたとさ(いや、だいぶ仲良く見えるが)。

 この懲罰房編の締めくくりとなる展開のはずなのだが、残り2名のスタンド使いの扱いがアレである。なんとまぁ、グッチョのCVがまさかのヒロシモノ……。こんなところで使うんかい、という気もするし、確かにジョジョの世界観だとここで使うしかない気もするし……いや、ジョジョファンだったらスタンド使い役で出演できりゃ何でも嬉しいですけどね……いやぁ、流石にグッチョはなぁ……。そんなグッチョにはめられた(??)DアンG役はあまりの低音イケメンボイスにビビっちゃう竹内良太。まぁ、何しろ「戦士風」の男ですからね。イケボじゃないとダメですよね。我々、リアタイで読んでる時に「あの珍妙ないでたちを『戦士風』だと思うのは荒木先生だけだと思う」ってんでひとしきり盛り上がりました。実際、なんであんな格好で独房に入れられてたんだよ。ちなみに矢印型の鉄兜はヨーヨーマッとおそろいなので、もしかしたら承太郎の帽子みたいに生体融合しちゃってるパーツなのかもしれません。取ろうとすると意識を失ってても殴りかかってきます。

 そんでヨーヨーマッである。何故冒頭の台詞がインパクト抜群だったかというと、週刊連載の際には、赤ん坊争奪戦で一騒ぎがあった後、「よし、ここから出るぜ!」みたいなところで1話が終わり、翌週、「さぁ、どんな展開になってるかな?」って思って読み始めたら、いきなりスタートページから、ボートの解説をするヨーヨーマッの「スロットルレバーでございます、旦那様」だったのである。前の週に、影も形もなかった全く意味のわからない生き物(生き物なのか?)が、平然とアナスイの言うことを聞いてコミュニケーションをとっているところから始まり、「誰こいつ!? 何こいつ!? 何が起きたの!? 1週読み飛ばした?????」と大混乱したものだ。まぁ、そこから読み進めると、その後で出会いのシーン(緑色をパクゥしてるところ)が描かれ、「なんかよく分からんけど敵スタンドらしい」ということは理解できるのだが……当時は本当にパニクったもんである。アニメ版では当たり前だが時系列が整理されており、その辺はわかりやすくなってて良かったです。何? 1つも分からんとな? Don’t think. Please feel.

 そして、ドラゴンズドリームに続いてヨーヨーマッも本体とは別声優を当てている。まぁ、竹内さんにやらせるのは流石にどうかと思うのでそれでいいのだが、何故またここでKAPPEI YAMAGUCHI……なんとまぁ、重ちーがこんなところで生まれ変わってしまった。まぁ、似たような体型だからね……勝平ちゃんは確か3部でフォーエバー(オランウータン)も担当しており、なんとこれで人生3回目のスタンド使いである(いや、今回はスタンドそのものだけど)。面白かったらこうしてガンガン起用しちゃう製作陣の気持ち、とてもよくわかる。

 

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 忍者衣装でのイケイケドンドンは文脈的に1つしかないのよ……第7話。まぁ、最終的になごみさんも忍びなれども忍んでませんからね……やっぱり忍びなるよりパーリナイ。

 というわけで、最愛の姉妹の死を乗り越え、なごみがメイドとしての矜持を確立させるお話。とはいえ、例によってこの世界の常識はよく分からんので、彼女の覚悟どこからきて、どこへ行くのかも完全に雰囲気でのお話である。メイドに憧れて秋葉原に出てきたウブな娘っ子、というのがなごみの立ち位置だったと思うのだが、あまりに恐ろしいメイドの世界を目の当たりにしても逃げることすら出来ず、アキバでの生活を余儀なくされていたのがこれまでのお話。そこでねるらの死というショッキングな事件を体験し、普通に考えたら絶望に打ちひしがれたらアキバを去ると思うのだが……何故かなごみはアキバを抜けずに、職種を変えてひっそりと生きていた。これは「もう故郷には何も残していない」という決死の覚悟でアキバに飛び込んできたということなのか、それとも、やはり心のどこかではメイドを捨てきれなかったからこそ、姿を変えてアキバに残っていたということなのか。文脈的には後者であってほしいという気もするが、単に「いや、なごみのこれまでの人生とか実家の設定とか考えるのもめんどいし……」というだけな気もする。まぁ、そこのバックグラウンドはあんまり重要じゃないでしょうからね。なごみが今作で意味を持つのはあくまでも「今メイドであるから」。彼女の物語はこれで一段落ついた気がするので、ここからはいよいよ嵐子が中心となり、アキバの巨悪と戦っていくことになるのだろう。まぁ、巨悪と言ってもかつての同僚のはずなのだが……。

 ヤクザ+メイドという単純な足し算でお手軽カオスを生み出していたこの作品に、「動物園」「宇宙人」というエッセンスをトッピングしていたのが先週まで。そして今週はさらにそこに「忍者」までが混ざり込んできた。これ、間違いなく偶然なのだが、並べてみると忍者(ニンニンジャー)→「動物」(ジュウオウジャー)→「宇宙」(キュウレンジャー)っていう戦隊の歴史と並びが共通してるんですよ。いや、ほんとこじつけですけどね。まぁ、何かのモチーフにバリエーションを出そうとしたら発想がかぶるってことなんでしょうね。この流れで行くと1つ前の世代は「電車」(トッキュウジャー)で後ろの世代が「快盗」(ルパレン)ということになります。……アキバだったらワンチャン電車モチーフはあるかもな……。

 カオスを極限まで高めた一大抗争。これまでもやたら容赦無く気合が入っていた抗争シーンが、今回は一際力が入っており、それゆえに救いのない描写にもなっている。もう、何がこの世界のスタンダードかも分からんから、描写がおかしいのかあってるのかも分からん。とりあえずゾーヤのファイティングスタイルがあまりにストロング過ぎるのがいちいち笑う。本物の任侠映画でもここまでプロレステクニックを駆使して戦うキャラはでてこねぇだろ。なごみが忍者修行の末に戦闘力を上げており、的確なクナイシューティングなどでいっぱしの戦闘員になってるのも違和感バリバリなのになんか納得させられてしまう。他の組員(?)と違って銃を使わないので、クッソ物騒なくせに一応「不殺」スタイルになってるのがポイントだ。

 あまりに凄惨な最期を迎えた愛美。最後まで筋を通し、やることをやりきったいいキャラでしたね。ちなみにそれに対する我欲の権化たる店長が今週やったことは「人質を取るも失敗して敗走」だけ。これはこれで筋の通ったストロングキャラである。

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 3週間ぶりに震えろ豚、第7話。豚が怯えるだけでちょっと安心感があるアニメ。それにしても、晩御飯にお好み焼きとラーメンは流石にストロングスタイルが過ぎるのでは……大阪人でもよぅやらんのでは?

 なんと、放送時間のほとんどをDIY工程に費やすという徹底した展開。まるでこのアニメのメインテーマがDIYであるかのようである(せやろがい)。これまで、何かを作る工程があってもちょいちょい説明する程度だったが、今回のペンダント・コーヒードリッパー・タブレットスタンドの3品については全て設計図のごとき具体性でもって丁寧に説明しており、やろうと思えばこのアニメを見るだけでも作れてしまいそうである。まぁ、私は人類の限界に挑むレベルのぶきっちょなので絶対に作ろうとは思わないのだが…………小学生の時に一番嫌いだった科目は図工でした(時点は習字でした)。

 そうして実際の工程が掘り下げられることでこのアニメのよって立つところが再確認できたような気がして、本当に「何かを自分たちの手で1から作り上げる楽しさ」みたいなものを感じ取ることが出来るんじゃなかろうか。まずもって、部長の実家ってことでホームセンターに行くところからしてちょっとワクワクがあるのはわかるんですよね。ほら、誰だってホームセンターってワクワクじゃないですか。全く意味のわからん工具や何に使うんだか見当もつかない大量の釘やネジを見て「はえー、すっごい」って思ってるだけでもちょっと楽しい。せるふたちはそこからさらに専門家のアドバイスを受けて使い方を知ることが出来るし、その先には自分たちの手で作り上げた完成品がある。そういう生の楽しさみたいなものをじわじわと見せつけるための、やたら具体的な30分だったのであろう。実際、完成品のペンダントとかをアニメで見せられて、「これ、リアルだとどれくらいの完成度なんだろうなぁ」ってちょっと気になるもんね。

 ところで、「1からやってみよう」の面白さを見せる手段の1つとして「ちゃんと完成するのかな? できてるのかな?」みたいなハラハラ感を出すという方向性もあるのだが、今作は部長(とジョブ子)がかなりの熟達者なおかげで、製作工程にはほとんど心配がない。そういう意味で刺激は足りないかもしれないが、まぁ、あまりハラハラやギスギスを求めていない作品ということなのだろう。レクチャーしてくれる人がいれば、素人でもちゃんと面白いものが作れるんですよ、っていう見せ方の方が今作の趣旨にはあっている。ただ、そこで部長が1つも失敗をしないことが大前提になっていると考えると……あのクッキーのくだりだけがやたら不穏に見えるんだよな……。どこかで真実に気づく方が彼女のこれからの人生を考えれば幸せだと思うのだが、どうにもそこに辿り着きそうになく、ファイレクシアの油のごとく、じわりと不安を残す要素になっている。今度どこかでジョブ子がズバッと言ってくれるシーンがあればいいのだが……せるふもたくみんも、それくらいのアドバイスは遠慮なく言ってやればいいのに……。クッキーは焼かない、豚は焼く。そういうアニメである(?)。

 

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 まさかの2話またぎ! 第7話! このアニメで(一応ある程度は)シリアスな展開を見せられるとは……こうして見ると、キクルくんは世のあらゆるなろう系主人公よりも頑張ってファンタジーなモンスター退治してくれてるよな。パソコンとかふつーにある世界のくせして。

 というわけで、まさかのこのタイミングで(それなりに)シリアス話。まぁ、冒険者ギルドを描いた物語なのだからモンスター討伐を描いたシリアスシナリオがあってもなんの不思議もないのだが、これまでのモンスターたちがみんなしていかにひたむきを辱めるかしか考えてないような連中ばかりだったので、いきなり毒全振りで殴ってくる致死性モンスターが登場する心の準備ができてなかった。

 そしてそんな緊急事態は作中のキクルくんたちにとっても同じようで、「ヨケグモ」とかいうよく分からない性質のモンスターの急速成長にギルドもてんやわんや。キクルくんがエースを務めるギルドってのは「そんだけキクルが有能」という意味もあるにはあるが、どっちかってぇと「キクルに頼らざるをえないくらいの人材不足」ということにもなるのか。なるほどこんな重責を負わされた上で、なんとか職務をこなそうとしたら関係者(パーティーメンバー含む)に野次を飛ばされるようでは、さっさと離職したくなる気持ちもうなづけるってもんだ。ちなみに一応名前が出てたのでちょっと考えたが、蜘蛛にやられて逃げ込んできた連中の名前、「用済み」と「戦略的撤退」だな。つかえねー。

 というわけで、「凶悪モンスター討伐」という今までにないシリアスミッションに挑む面々。しかしモンスターの性質を考え、キクルに帯同するのはなんとトキシッコ1名のみ。残りの連中はサポート(&サービス)に回ってもらうということで、基本的に出番はほぼ無い。サラッと触れとくなら、「ひたむき→ピンチになって小刻みに振動するのは色々問題がある」「メイデナ→めいへなってなんだ」「ハナバタ→まさかプレートメイルでも揺らすキャラが現れるとは思わなんだ」くらいに留めておこう。メイデナさん、最終的に絶対パンツ破けて用をなしてなかったと思うのだが、その状態でつけてる意味はなんなんだ。

 というわけで今回は完全にトキシッコの独り舞台。こうして見ると、形はどうあれキクルが一定の信頼をおいて仕事を任せていることからも考えて、案外キクルのベストパートナーとなりうるのはトキシッコなんじゃないかという気もしてくる。キクルもどこか打算的なところはあるし、トキシッコのどんよりした性質は馬が合うと言えなくもない。わざわざ他のヒロインを完全排除してまでキクルとの密会シーンが設けられているくらいだし、もうトキシッコがメインヒロインってことでいいんじゃないかな。唯一の弱点はおっぱいがないことくらいだが、今作を見ていれば、胸が普通サイズであることは武器にもなりうる充分な「ステータス」、「希少価値」。昔どこかの偉くない人も言っていた真理である。そんなトキシッコは今回かなりマニアックなプレイで攻めに転じ、なるほどキクルも言っていた通りに「キスよりもエロい」し、その後の数々のプレイも「○○よりエロい」を地でいく官能プレイだったんじゃなかろうか。

 そして、そんなエロをこなしつつも「実はトキシッコっていう名前自体が存在の伏線だったよ」とかいう、「いや、この雰囲気でそんな真面目にネタ仕込まれても……」みたいな設定。てっきり「毒舌だからトキシッコ」だとばかり思っていたが、親御さんも別に口の悪い娘に育ってほしいってんで名前をつけたわけではないようだ。いや、この世界の名前のルールわからんし、いきなりそこだけ英語由来にされても「ふーん」くらいしか言いようがないじゃん。まぁ、これでこのパーティーには「チャクラのひたむき」「毒無効化のトキシッコ」と治療系スキルをもった戦力がまた1つ追加されたのだ……あれ? メイデナの立場は? このヒーラーたち、めんどくさい……。

 さて、次回で蜘蛛退治は終わると思うのだが、その後のトキシッコと旦那の関係はどうなってるんだろう。これでちょっとでもラブコメ的要素が生まれれば面白いのだが……そういうアニメじゃねぇよなぁ。

 

 

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 XX年後のぼっち像が刺さりすぎてワロエない……第6話……。やめろよテメェ、世の中にはなぁ、酒の力なんぞ借りずにあんな地獄のような人生を歩んでる人間もおんねんぞ。正直、このアニメを観てる時が1週間の中で一番幸せなんだから……現実なんて……思い出させんなよ……。

 とかいう話は置いといて、このタイミングでの新キャラ投入&ぼっちが更なる成長を重ねるという、先週に引き続いてのちょっといい話。先週のライブシーンでもちょっと泣きそうだったけど、今週のライブでもおじさん泣いちゃったわよ。若者の成長があまりにも眩しすぎる現象、歳を取ると不可避だからテメェらも覚悟しとけよ。ただ、ぼっちの場合、真っ直ぐに成長しすぎるとアイデンティティが崩壊して作品自体が成立しなくなるかもしれないというとんでもないリスクを孕んでいるのだが……。なんかどっかで見た構図だと思ったが、多分「わたモテ」のもこっちだ。あいつは放っておいたらどんどん周りにカキタレが増えていったという謎展開だが、ぼっちはちゃんと成長要因があっての成長だからだいぶ見え方が違うなぁ。

 というわけで、新キャラは突然ぼっちのパーソナルスペースに乱入してきた酔っ払い。名前を「廣井きくり」というそうで、単なる迷惑な酔っ払いかと思いきや、ポジション的には完全に「少年漫画主人公の修行イベを支える師匠キャラ」である。一見すると頼りない酔いどれのくせしてやることはちゃんとやるし、能力もバリ高いというのは師匠キャラには定番。いくらなんでも肝臓ぶっ壊す勢いが尋常じゃない気もするが、ぼっちの壁の高さを考えると、いきなりブッ込まれる新キャラが絡むにはこれくらいの強さが無いと無理だったということだろう。やってることは社会のクズでしかないが、どうやら音楽に対する姿勢が本物ってのはぼっちとも通じるところがあるだろうか。出会いのエピソードとなった今回の僅かな間にいきなりぼっちのレベルを1段あげてしまったのだから、意外に相性はいいのかも。チケットを売ったことでしっかりとつながりができたことだし、ここからぼっちがロックンローラーとしてのコネクションをつないでいくことになるのかもしれませんな。

 それにしてもライブシーンである。前回以上に短い一瞬の路上ライブだったが、とにかくセッティングが盤石で、「どう考えても無茶やろがい」というあれよあれよと展開された即興イベントのくせに、それまでのシーンの背景美術がやたらガチガチに固まっていたり、モブキャラの1人1人の顔が全部きちんと見えていたりと、ライブ中にぼっちの世界が「広がる」ことを前提にした配置が本当に念入りである。文字通りに「蒙を啓かれた」ぼっちの瞳に映る世界が美しければ美しいほどに今回のライブの説得力が増すわけで、彼女の大きな大きな一歩を彩るのにふさわしいシーンになっていたんじゃなかろうか。しかもめでたく捕まえた「ファン1号&2号」がCV市ノ瀬加那と島袋美由利とかいうあり得ない布陣だったし……今後も絡んでくれるんでしょうか。ありがてぇ話だ。

 そして、こんだけぼっちが大きな一歩を踏み出したというのに、そのことをバンドメンバーは一切知らないし、何一つ関与してないってのも今作独特の面白みかもしれない。普通、バンド仲間なんてのは一蓮托生、不断の絆で結ばれた関係性が絶対な気がするのだが、結束バンドに関してはそうでもないんだよな。喜多ちゃんですらぼっちの日常についてはあまり知らないし、そこを掘り下げようと思うほどに干渉もしていない。どこか現代的な空気もありながら、決して薄情に見えるわけでもない。こういうバンドも、なるほどリアルで面白い。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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