最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
最近いろんなアニメで学生がキャンプしてる気がする、第7話。思い出してみると「インソムニア」で林間学校に行ってて、あと「いせレベ」でも気づいたらキャンプイベントが発生してた。学校行事でそんなにいっぱいキャンプ行くことある? というわけで、前回がご自宅のお話だったので今回はカレッジ。ほんとに交互に「家→学校→家→学校」っていう話の割り振りになってるな。と言っても今回はいろんなところに視点は散っており、チセの周りを覆う「カレッジ」だけでなく「魔法使い」という文化そのもののさまざまな姿が垣間見えるようなモザイク画みたいなお話。とりあえず、イギリスっぽさというか、「ロードエルメロイ」なんかにも感じられる「古き良きブリティッシュな魔法格式」みたいな文化が感じられる空気感は良いよね。日本人は、生まれながらにして何となくブリティッシュカルチャーが好きなのさ(暴論)。 と言っても、カレッジは魔法使いとその他異界関係を全て取りまとめての教育施設ということで、カリキュラムは案外節操なしだ。そもそもエリアスが講師として招集されてる時点で結構懐がでかい感はあるのだが……何と体育の授業で向かった先は一面のクライミングウォールが。イギリス文化関係ねぇ!! 「いざという時に身体は動かせた方がいいから」という分からないようで分かる理屈はいいのだが、そのためのカリキュラムにボルダリングが入ってるのはちょっと面白い。広大な敷地と潤沢な予算がないと提供できない授業内容である。これ、別にチセさんが成長したからとか関係なしに、普通に楽しい学生生活になるのでは? しかし、残念ながらうまくいってる感が出てるのはチセさんとその周りに限ってのお話。今回スポットが当たったのは、以前チセが倒れてるとこを助けてあげたフィロメラさん。とにかくくら〜い性格が滲み出している子だったが、そのオリジンというか、生育環境が判明してしまってちょいダウナー。魔法使い関連の血筋って、旧態依然としたところも多いだろうから、昔ながらの権力図、つまりは厳しい上下関係ってのは色濃く残っているのかもしれない。あまりよろしくない出自のフィロメラさんは迫害される側だったらしく、カレッジ内でもいかにもお嬢様然としたヴェロニカ(CV上田麗奈)のいいなりになっている。実家に戻っても陰口叩かれるし、婆さんには思いっきり杖ビンタ喰らうし、どうにも苦難の人生であるようだ。ただ、今のところ直接の上司(?)ポジションのヴェロニカとの関係性が悪いものなのかどうかは分かっていない。ヴェロニカさんは高慢なお嬢様タイプにも見えるけど、今のところフィロメラさんに対しては優しい態度を見せてるようだが……いい具合の主従関係を育んでくれてるといいんだけどなぁ。 そのほかにも、前回もやもやしてたレンフレッドさんの「大人の事情」の方も今回言及されており、こちらは素直にほっこり要因。アリスちゃんはレンフレッドに邪険にされたことで発奮して特訓に励んでおり、カレッジ側は真面目な学生なら支援は惜しまない。そして、なんであんなつれない態度だったのかという本音の部分も、おっさん同士の酒の席でレンフレッドがポロリと漏らした。なんかもうね、面倒臭い2人だわね……アリスちゃんの方もそりゃ師匠に構ってほしくてしょうがない部分はあるのだろうけど、レンフレッドの方もまだまだ「弟子離れ」できてない部分があるのかもしれませんね。この2人の関係は、多分大丈夫なんじゃないかな。未だ万全といえないのはむしろチセとエリアスの方なのかもしれないよね。……今回のエリアスさん、ずっとストーカーしてるだけだったな……。ラストシーンで草むらにカメラが寄ったから「そんなとこにおるんかい!」って思ったら、そっちはエリアスさんじゃなくてなんか怪しげなものだった。学生のキャンプ覗いてるのは単なる変質者じゃん。
PR そうなれば、そうなるやろ、第6話。粛々と描かれるべき物語が描かれている印象だが……。 当方、「恋愛リアリティショー」に類する番組なんかは1回も見たことがないので虚実の割合は何とも言い難いが、とりあえず作者がやりたいことが「恋愛リアリティショーリアリティショー」なのは分かるので、扱い方はなかなかに上手いな、と思わせるものになっている。虚実入り混じり、演者も視聴者もある程度は「嘘がある」ことが分かっている「リアリティショー」。それ自体に別に善いも悪いも無いわけだが、何年か前にそこから自殺者を出し、大きな問題になったことは未だ記憶に新しい。今回はそんな生傷も癒えぬメディアを扱い、そのショーを舞台にした「リアリティショー」を入れ子構造で行っていくのがこの作品である。視聴者側は「虚実入り混じっているものを演じているというこの子たちのドラマにも、当然作者が意図した物語を描きたいという虚実が入り混じっている」という二重のフィルターを意識する必要があり、どのように受け止めるかは人によってかなりの差が生まれるのではなかろうか。 まずもって、作中でアクアが言っていた「思ってたよりも誠実な構成になっているよ」という「一般論」の虚実はどうしても頭にチラつく。おそらくそうした作品を作っている業界の人たちへの気遣いというか、最低限の防御策なのだろうが、今回のお話を見て分かる通り、あくまで作者が描きたい最大の対象は「衆愚」であって、恋愛リアリティショーというジャンルそのものの功罪ではない。そこに視聴者の余計なヘイトが向かないよう、今作における番組自体は「案外悪くない、真っ当な精神で作られた番組だ」という設定にしている。そして、今作の視聴者は当然「そういうものだ」と一旦受け止めて話を見ていく必要がある。その部分に「ほんとかぁ? いやいや、もっとヤラセとか多いでしょ。何を当たり障りのない描き方してんのよ」みたいなツッコミを入れる意味はない。この世界での番組はあくまでこういうもの。そこに疑義を挟む余地は無い。 なんでこんなことにわざわざ言及しているかというと、こういう作品を見ていると、本当に「衆愚」というものの恐ろしさがジワジワと染み込んでくるから。まさかとは思うが、このアニメを通して何か「本当のこと」が分かったような気になっちゃうような層も出てくるんじゃないかと、そんな恐怖感すら刺激するのである。そして、そんな「愚」の中に自分自身も入ってしまうのではないかという恐怖感も。結局、主観視点で自分が「聡くあるか」を判断する方法などないわけで、知ったかぶりをすればするほどに馬脚を表すことになる。その被害を最小限に抑えるためにも、「全てはフィクション」という当たり前すぎる条項を、何度も何度も読み返して肝に銘じておく必要があるのだ。 いやまぁ、そんなこと気にして観るような作品でもないのだろうが……もちろん作者はそれなりに取材や分析を行った上で描いているのだろうから、一抹の真実だってあるのかもしれない。個人的に面白いと思った言葉は「メディアと視聴者の相互監視時代」というフレーズで、なるほど現代のネット使用法の心得としてこれは実に的を射た言葉であるように思える。エゴサが怖いのはほんとによく知っている。私も自身がエゴサで潰れてしまう人間なのはすごく良く知っているので、なるべく見ないようにしたい……けどエゴサは止められぬ。「する」「しない」の2択ではなく、最大限自分にプラスになるようなエゴサ・ネットの使い方を考えましょうというお話。そしてちょっぴり、「みんな、バカにならないでね」という切実な願いのお話。 「思っていたより誠実な作りだった」と語られた番組自体の存在も含め、どうやら今回番組に関わっている演者たちも、別に悪人としては描かれないようである。強いて悪い奴をあげるとするならあかねの事務所の社長なんかはクソっぽいが、あれくらいは業界では(というかどんなジャンルでも)普通にいる程度の経営者だろう。まだ裏を残してそうなのは演者の1人、鷲見ゆきくらいだが、アクアが本腰入れて何か対策をしなきゃいけないような巨悪になりそうな感じもない。あくまで、被害にあったあかねを中心としてネットの「衆愚」といかに向き合うかというテーマであるように思われる。 そうしたテーマ設定のため、渦中のあかねは徹底して努力家・善人として描かれ、彼女がネットの理不尽に潰されていく様子が実に分かりやすく展開される。そこは特にひねりがあるわけじゃないが、どこかで見たことがある構図なだけに分かりやすく、その深刻さも切実だ。正直、アクア1人の力でここからの巻き返しが出来たとするならかなり都合のいい展開にしなきゃいけない気もするが、こんだけの「善い子」を生み出したのだから、そんな姫を守りながらのアクアの王子様ムーブも気合いが入るというものだろう。是非、もやもやがたまった今回のお話の鬱憤を晴らすような展開に期待したい。 関係者のキャラが固まってくると、個人的にはやっぱり中の人たちの頑張りに目(耳)が行きますね。るみるみ大好き人間からしたら謎の存在感を発揮するMEMちょも気にはなるが、今回の話だけで言ったらやっぱりあかね役の石見舞菜香がMVPかな。彼女の堰が切れてこぼれ出た「疲れた」の一言、マジで「ひっ」って声が出るくらいに怖かった。悲しいとか辛いとか悔しいとかじゃない、ただ「疲れた」。この台詞を発した時に彼女が泣いていないというのも怖い要因の1つか。ご丁寧に涙は雨で演出され、彼女の精神の擦り切れぶりと感情の乖離が滲み出てるカット。いいお仕事。
のきゃ? 第7話。石川弁かな? ふみちゃんは割と方言滲ませてるのに、美津未はほとんど方言が出ないのはなんでなんでしょうね。親御さんの方言が濃いかどうかに影響は受けそうだけど、美津未のママンもそれなりに方言だった気が。 Aパート、再びの高嶺先輩のお話。クソ真面目すぎる高嶺先輩を見ていると本当に共感しかないというか、こういう不器用な人が幸せな世界になってほしいと思うわけですよ。私も変なトコで融通効かないとこがあるので、彼女が報われない世界は何となく居心地が悪い。でもまぁ、例によって基本的にこの世界はあんまり根っからの悪人もいないし、美津未というでっかいサポーターがいてくれるおかげで、高嶺先輩の傷もそれなりに早く癒えてくれそうではある。演劇部先輩(兼近)がほんとにいい奴で、余計なところまで気遣ってくれたのも大きいね。あいつ、あまりにも言動が自由だから3年生だと思ってたけどまだ2年生だったんだな。 一応、高嶺先輩に代わって会長に就任したヤツは美津未目線からしたら「あんまり良くないやつ」に見えてしまっているのが現状で、実際に立候補の動機は(少なくとも美津未からしたら)不純なものだったし、会の運営も今のところはいい加減な様子。でもまぁ、不思議とまだ先はありそうな描写にも見えるんだよな。単に私が勝手に「この世界に根っからの悪役はいない」と思いたいからかもしれないが……あの高嶺先輩や美津未に囲まれてたら、そのうちに真面目な生徒会長に育っていくかもしれないしね。まぁ、この手の作品でいっつも思うのは「生徒会ってそんな重要なもんなのかしら……」っていう部分だったけど、私の学生時代は基本的に空気みたいな存在でどうでもよかったからなぁ。役員やってたやつは内申点目当てだったりするんだろうか……。 Bパート、少しずつ意識を強くしていく、聡介との関係性。うーむ、美津未の方が一方的に意識しちゃっているので、今のところは浮上してないけど関係性はちょいギクシャク。美津未も自問していたが現在の関係はなかなか微妙な成り立ちだ。美津未が余計なことを意識してなかったこともあって聡介との縁が出来たわけだが、別に美津未はあんなとっぴな偶然が無くても、聡介をそういう目で見て意識したりはしなかっただろうし、クラスメイトならそのうち少しずつ距離を詰めていた可能性もある。ただ、結果的には入学式の出来事のおかげで急接近。意識するまもなく「友達」関係になっちゃったもんで、そこから上のラインをイメージして美津未はワタワタしているという。聡介の方も美津未のことを悪しからず思っているはずだが、その感情が友情よりも上に上がる見込みがあるのかどうか。今回デートを二つ返事で了承したあたり、まだ彼の意識がはっきり見えてない感じはあるよな。いや、マジでなんも意識してないだけかもしれんけども。 悪い奴はあんまりいない気がするこの世界に、また新キャラが投入され、そちらは明らかに火種の匂い。顔の造形が他のキャラとはだいぶ違っているモデルのおねーさん、この世界の基準だとあの顔が美人扱いなのだろうか。ぱっと見で可愛い村重さんとはちょっと違う感じがするのだが……まぁ、多分美人なんだろう(正直、江頭さんの方が可愛く見えるけども)。聡介周りの女子が増えると、ますます余計なしがらみが増えていくなぁ……そして江頭さんの感情なぁ……。是非とも「美津未は悪いこと考えるような奴じゃない」という前提条件を大事にして今後も活動を共にしていただきたい。
ポジションゼロの妖精か何かか、第6話。まぁ、舞台少女がポジションゼロから生まれたっていう起源説もありますからね……赤の舞台少女と青の舞台少女が約束タワー(スカイツリー)を前に話している図、なんかもう……。 というわけで、展開としては想定通りの最悪。すっかり八恵に飲まれてしまったここなが完全なる当て馬として八恵の踏み台状態に。まぁ、そこまでの展開は前回想定されていた通りだったのであんまり驚きはしないのだが、強いて驚いた点を挙げるとすれば、そのことについて、ここながあまり危機感を持っていなかったということだろうか。「自分は八恵のために舞台に立つのだ」と割り切って務め上げていた主役。周りの評判を耳にしても、静香が割って入ろうとしても、そこは頑なに動かさずに「それでいいのだ」と言い切っていたここな。もう、純然たる献身の心意気でそのようなポジションに甘んじていたのかと思っていたが……彼女が舞台の上で気づいたことは、ハイ、サブタイトルどん。 自分が全く観客の視界に入っていないことに気づいてショックを受けるここな。いや、そこは織り込み済みだったんちゃうんか。「八恵に頑張ってほしいけど、その役割に徹したら自分も評価されるし、観客からは主役として見てもらえる」と思ってたんだろうか。もしそうなら考えが甘すぎましたね。一番間近で八恵のセンスを直に浴びまくり、彼女の危険性を一番知っているのはここな本人だったはずなのに。ご丁寧に舞台の上では八恵のスキル発動を示す目の輝きだけは爛々と煌めいており、ここなにはその片鱗すら見えない。八恵の目が向いている方向は観客席でもあるが、「相方」のここなにも常に視線を向けている。そうして彼女のスキルを舞台の上でも浴びせ続け、ここなは自分でも気づかぬ間にどっぷりと全身を八恵に染め上げられていたのだ。八恵のタチの悪いところは、本人に全く悪意がないので、そうして展開される八恵フィールドに有無を言わさず全てを飲み込んでしまうところ。そして、そのことを被害者(?)が悪いとも思わないところ。そうしてここなは、舞台の上での存在感を失った。 まぁ、ここまでは本当に前回想定された通り。ただ、ここから少しずつ風向きは変わり始める。まず小さな1つ目は、ぱんだ先輩の意外な熱情。彼女は自分本位な人間なのかと何となく思っていたのだが、全くそんなことはなく、「シリウスは八恵のためなら新人役者1人を犠牲にするのか」と一番憤慨していた。彼女が柊に向かって率直な意見を突きつけるシーン、厳しい態度ではあるが彼女の優しさが最も現れたシーンと言える(隣の知冴は何してるやら)。そして、そんな訴えを受けていた柊のプランニングが、どうやら単にここなを潰すものではなかったようだ、という光明が意外な点の2つ目。前回の流れだけを見れば超ムカつく「嫌な大人の判断」に見えた柊の動きだったが、婆さん曰く、「柊の分析センスはそんな次元じゃ収まらねぇ」とのこと。八恵の当て馬にしてここなが一度潰れるところまでは当然想定内だったろうが、それで終わるタマじゃねぇと思ったからこその主役抜擢。八恵のために他者を犠牲にする傲慢な人間かと思っていたら、もしかしたら八恵というダイスター候補を確実に底上げしつつ、対抗しうるもう1人の爆弾を一気に膨らませるところまで狙っていたのだとしたら、何ともわがままな指導者である。「基礎練ばっかりしてろ」も、考えてみりゃ新人に対する指導としては間違ってないしな。 そして、上の方でもすったもんだがある中、やはり今回最大のトピックは「静香の消失」だろう。思いの外あっさりと、確実に消えましたね。前回時点で「消えちゃうかも」みたいなことはぼんやり予期していたが、もっと後半のクライマックス要素だと思っていたので、まさかこうもあっさりと消えて、あっさりと戻ってくるとは。静香が消えたタイミングは、舞台上でここなが観客の反応に気づいて絶望した時点。そして戻ってきたのは、再起して「自分の舞台を見せてやる」と心に決めた時点。どうやら静香というのは「ここながダイスターになるという野心そのもの」の現れであるようだ。それが迷子になり、失われれば静香は出てこない。道を定めなければ、静香の助けは得られない。改めて今回「私たち2人で」と宣言していたことから、やはり静香は「もう1人の他者」ではなくて「半身」と考えた方が理解しやすそう。静香再召喚でここなの右目が光っているが、その後のカットでは静香の左目はほぼ写らないアングルになっており、静香のセンスがどのような扱いになるかは未だ不明としておく。 ちなみに、今回婆さんが改めて「センスってのは舞台の上で輝く能力さぁ」と定義を確認していたが、まずもって柊の「役者の資質を見抜くセンス」は自身が舞台に立たずとも発動していたために「舞台の上で」の定義はやや曖昧。もしかしたら柊もいくらかイレギュラーな才の持ち主なのかもしれないが……そんな些細な定義をぶっ飛ばして一番イレギュラーなのはもちろんここなのスキル。なにしろ舞台じゃなくて日常生活でもずっと静香は召喚しっぱなしなのだから。また、1話から出ていた「舞台以外の空間を舞台化する」という性質も、この2人の特権である可能性がある。全てを飛び越えて、舞台少女W(ダブル)は相手の罪の数を数え続けるのである。 追伸:カトリナさん、確実にここな病の症状が悪化しています。もう、逃げられないかもしれません。沼にハマっといてください。優しくていい子ですね。
広がる世界、第6話。こないだまでぼっち生活を満喫していた丸太が、なんだか一気に人間関係を広げたお話。まぁ、元々伊咲の周りには人が多かったので、それがつながっただけの話なのだが……でも、やっぱこうして個性豊かな友達が揃ってくるのってなんかいいよね。 丸太が天文観測会に向ける熱意は、発端こそ珍妙ではあったが今となってはほんとのこと。伊咲との約束、天文部の存続のため、できることは色々と頑張っています。元がぼっちなもんでその展開は亀の歩みだが、今作の場合も基本的には周りをいい人に囲まれているため、少しずついい方向に転がり始めている。まぁ、今作とか「スキップとローファー」とか見てて「基本的にいい人ばかりだなぁ」と思うのって、なんだか歪んだ見方ではあるんだけど。「こんだけの人間がいりゃ悪意のある人間だって普通はいるだろ」が前提だからね。人間、普通に生きていたら案外敵なんて作らずにやっていける……といいよねぇ。 そんなわけで、根が真面目な丸太、明るさ最優先の伊咲の頑張りを支えようとする人がちょっとずつ増えてきた。その筆頭は真っ先にその輪に加わった白丸先輩で、この人出てくるたびに可愛くて好感度上げていくのほんとにズルいよな。あんなパンクなナリしてるくせして純情乙女で耳年増。年下の色恋にはちょっと上からで忠告までしちゃう優しい先輩。……ほんといい人。一応顧問の先生もいい人……寄り。若干暴力を選択するのが早い気はするが、まぁ、行動力があるということで。 そして今回グッとスポットが当たったのは伊咲のフレンズ。まずは美術部所属の優しげ才媛、野々さん。なんとこちら、CVが諸星すみれである。すみれちゃんは「スキップとローファー」で親友のふみちゃん役も担当しており、同時期に「石川県の片田舎のふわっと女子高生」を受け持つという奇妙な巡り合わせ。一応確認したが本人は神奈川県民。ふわっとした雰囲気の野々さんだが、芯の強さは一人部活の様子から明らか。「ブルーピリオド」以来のガチデッサンの模様にドキドキしちゃいましたね(「長瀞さん」はノーカンとします)。 あの風貌で運動音痴は反則だろ、というのがクール系の穴水さん。以前から何となくいい人オーラを醸し出して伊咲をサポートしたり小ボケを挟んだりしてくれていたが、バリバリの体育会系に見えて守備もザルならピッチングもノーコンと、あんまり部活の戦力にはなっていない様子。まぁ、自主練をあんだけストイックにやれるのだから完全なる努力型の人なのだろうが……こういう人が公式戦に出られないのが高校の部活だからなぁ……報われる日が来るんでしょうかね。ちなみに、お好み焼き屋で話を聞いてる時にシーンの後ろでめっちゃ可愛い顔をしてるのを俺は見逃さなかった。思いの外ボケ寄りの人物なのかもしれない。 そしてそんな穴水にいいようにあしらわれたツンデレ……なのかどうかすらよく分からない金髪ツインテが蟹川。ムカつく奴だと思っていたが、案外扱いやすくて根はいい奴……なのかもしれない。いや、普通に考えて丸太にあの塩対応はいい奴ではないか。まぁ、今後「都合のいい奴」から「善い奴」に格上げされることを祈っておこう。見てて退屈しないのはこのタイプなので。 みんな揃って観測会という1つの目標に向かって進みだし、丸太たちの青春模様も賑やかになってきた。唯一気になるのは伊咲の思わせぶりな台詞だが……そうかぁ、なんか抱えてんのかなぁ……こっからのネガティブ展開、見たくないんだけどなぁ……。
「そこらへんでうずくまっといて」っていう依頼文は生まれて初めて見たわ、第6話。猫ネタだけで満足してる作品ではあるんですが、リザの扱いの悪さとか、ちょっとズレたボケの部分もちょいちょい楽しみな要素ではあります。 Aパート、猫と風呂。正直、我が家ではあんまり猫を風呂に入れる文化がなかったので(ほんともう、みんなして絶叫につぐ絶叫で誰一人として入ろうとしなかったし……)あんまり共感ネタは多くないのだが、冒頭の風呂場まで何となく様子を見にくる猫の部分だけやたら懐かしくて泣きそうになった。基本的に風呂のドアは開けないんですよ。っつうか開けられないんですよ。そのくせ、何日かに1回くらいのペースで、風呂の入り口のガラス戸の向こうにシルエットが見えることがあるんです。脱衣所(洗面所)のドアまでは開けられるからそこまでは入ってくるのよ。ほんで人の気配はするから何となく気になって見てくれてる。何回かドアを開けたこともあるけど、もちろんびしょびしょの洗い場になんて入ってくるわけもなく。水が大っ嫌いなのは知ってるから無理やり招き入れることなどせずに「何しに来てん」ってんで不思議なコミュニケーションをとっていましたね。 幸いよぞらは比較的水への抵抗力がある方の猫だったらしく、初めての風呂も大きな問題もなく、素人でも洗うことが可能だった。その際に副産物として「着衣状態の女子(?)にシャワーで湯を浴びせ続ける」とかいうかなりフェティシズム溢れるシチュエーションになったはずなのだが、今作はリザで萌えポイントを稼ぐ気は一切なさそうで、お色気・サービスとは無縁の作劇。これはBパートの温泉シーンも同様である。まぁ、このキャラデザで下手にエロい方まで欲張ったら世界観が台無しだからね。女の子3人でキャッキャ言いながら猫を洗うだけでAパートが終わるんですよ。そんな作品なかなか無いでしょう。 そしてBパートはサブタイ通りにカピバラマ。リザは自分の「カワイスギて気絶する」という体質については開き直っているようで、動物の群れに飛び込む時には視覚情報を遮断するという恐ろしく後ろ向きな対策で妥協するようになっている。宇宙人連中がみんなこの調子だと、そりゃ地球の調査も捗らんよな。タイアップイベントなんて特に発生しなそうな伊豆シャボテン公園を必死に潜り抜け、たどり着いたカピバラに安寧を得るリザ。私も行ったことはないので試しにググって写真を見てみたが……まぁ、こいつぁ…………。猫とか犬とは全く別種の可愛さなのでリザがどういうふうに受け取ったかは分からんが、やっぱりカピバラさんがある時期から一気に人気を博したのも分かる気がしますね。これは現地まで見にいきたいなぁ。 さらにそこに可愛いの変種とも言えるラマも投入。ラマさんというと「しろくまカフェ」のトンチキなキャラの印象も強烈だが、改めて見ると……これはこれで可愛いかも。ある程度サイズの大きな動物は犬猫のようにピンポイントで壊滅的な愛くるしさにこそつながらないが、それこそ温泉や宇宙のような奇妙な陶酔感が得られるよい癒しスポットだ。普通にこのアニメを見て動物園に行きたくなりました。「これ、伊豆シャボテン公園のステマかな?」って思ったのに最後の最後で「最寄りの駅まで片道30分あるやん」みたいな盛大なdisも入ってて、応援したいのかどうかよく分からん状態。「けものフレンズ」が各種レジャー施設とコラボしてたんだし、今作でまた新しい伝説を作るジャパリパークがどこかに現れるといいですね。
新しいゴルフクラブを送ることを「ロールアウトする」とか言うな……第19話。いや、確認したら単に「新製品を世に送り出す」と言う意味なので間違ってはいないのだが、普通は使わんやろ。「アムロとセイラさんが作ったMS(めちゃ・すごいクラブ)がロールアウトした」という状況。まぁ、シャイニングもウィングもガンダムの名前ですけどね!(流石にそれはこじつけだろ) というわけで、あっさりプロをなぎ倒しちゃったイヴの方は一旦おいといての葵のお話。一応イヴも「念願かなってようやく愛しの我が家に帰還できた」っていうすげぇ大事なニュースがあった気がするのだが、イヴのテンションがいつも通りなもんだからしれっとその辺の出来事は片付いてしまった。イチナさんは立ち位置に迷わず一家に溶け込めて良いですね。まぁ、外見のイメージだけだとリリィとめっちゃ被ってる気もするが……ガンプラ好きとゴルフ好きの違い。 葵の方はどんな調子かというと、やっぱり日本に戻ってきたせいであんまり動きが無くて面白みにかけるお話である。一応「新武器の投入とレベルアップ」という重要なイベントが描かれていたはずなのだが、最終局面で無償提供されるパワーアップアイテムにはあんまり感慨深さが無いし、アムロが突然ぶっ倒れるのも今更の話な上に「で、結局どういう症状なん?」というのがよく分かってないのでどうにもピンとこない。これ、葵も体調不良でぶっ倒れた経験があるってことは、遺伝性の疾患なんじゃあるまいな? まぁ、そうして「実の父(仮)」が倒れてしまったせいで劇的にスペックが落ち込む葵。こないだのママさんとの問答で納得したのかと思ってたが、もちろんそんなことはなかった。雨音さんも気づいてるくらいだし、母親が隠し事をしてることくらい娘なら何となく分かってしまったということだろう。「多分あっちが血のつながった人なんだろなー」と思ってたら突然目の前でぶっ倒れたんだからたまったもんじゃない。葵はいかに図太いと言ってもイヴほどの桁外れの勝負強さがあるわけではなく、身内の難局を受けてスペックガタ落ち。せっかくのおニュークラブも持ち腐れである。ほんで病床から立ち上がったと知っただけでその辺の不調が全部回復してのフルスペックへ。やっぱ葵のメンタリティが一番よく分からんな。まぁ、勝てるだろうからそれはそれでいいじゃない? やっぱりプロゴルフがメインになると敵キャラのアクが弱くて魅力に欠けるなぁ……。なんか最後にどでかいライバルキャラとか出てくるのかしら? それとも、この辺からはもうイヴと葵のライバル関係だけで引っ張るのかしら? ハイ、劇場版です。これでこの1ヶ月で映画館に足を運ぶのは6回目です。GWを挟んだこともあり、結構なハイペースでしたね。やっぱ映画館で作品を観るっていう体験は特別なものなので、多いに越したことはないと思ってるんですが……まぁ、観たい作品があるかどうかって問題もあるし、あとはお財布に優しくないという問題もあるし……(本当に高くなりもうした)。とりあえず視聴予定の作品はこれで一区切りかな? アイナナの映画もちょっと気にはなるが……ライブ中心の作品っぽいので俺が求めるものとはちょっと違いそうだしな……。 ちなみに、こちらの作品は珍しく封切り間もなくの視聴となったため、普段と違って劇場は割と人で埋まっていた。普段ガラガラのシアターにしか行かないのでこういう状況はあまり慣れておらず、当然観客の母数が増えたもんだからマナーの悪い客がポツポツいて、終演前にスマホの光がチラチラしてピキったりしてました。一番ありえんと思ったのは、途中でいびきが聞こえてきたことですね。何しに来たん? さておき、久しぶりのPSYCHO-PASS。一言で言うと「難しい作品」でしたね。「重い作品」と言い換えてもいい。長きに渡る歴史の節目、10周年となる記念碑は、いろんなものが詰め込まれた、相変わらず頭を悩ませる作品になっております。はっきり言って、ヘヴィーユーザー以外は余裕のお断りです。
<てなわけで以下ネタバレ注意>
小糸はスシを「寿司」じゃなく「鮨」と書くタイプ、第6話。今調べたらどちらでも意味は変わらないらしいですが、もともとは「鮨」があり、江戸時代に縁起言葉として「寿司」の表記も使われるようになったそうです。もしかしたら、エルダが読み書きを覚えた時代には「鮨」しかなかったのかもね。 サブタイも意味深で良いですが、相変わらずの空気感で本当に見ていて幸せな気分になれる作品。今回はいよいよキャストロールもわずか4名となり、ほとんどの時間を小糸とエルダの漫談だけで埋めるようになっている。特にBパートの構成は「2人して延々スカイツリーを登りながらちょっとした江戸時代の小話を聞く」というaudibleみたいな展開なんだけど、エルダの声がいいもんだからただ聞き入ってしまう。このアニメ(とか原作漫画)でちょっとでも江戸文化に興味を持ってくれる人が増えたら、一介の落語ファンとしてちょっと嬉しいかも。 Aパートは試験勉強のお話。小糸さんはどう見ても要領がいいタイプじゃないのでちゃんと勉強しないとダメみたいだが、まず学業成就のお守りから入っちゃうあたりは神社の娘らしいと言えるのか、それとも「浮気者」と言えるのか……まぁ、エルダ自身が「別に自分は神通力なんて持ってないし、お守りもご利益なんてあるんかい」と言ってる身なのだから自分のとこのお守りじゃないものを持っていたとしても責められた立場ではないんだけど、普段から内に内にこもってるもんだから、こういうタイミングで時折メンヘラじみた言動を見せてしまうのかもしれない。お守りからわかる「浮気」ってのも珍しいが。 小糸さんは高校1年生だろうが、果たして日本史で江戸時代をやる必要があるんですかね、というのがちょっと気になったポイント。いや、どうでもいいんですけどね。私の高校時代は、1年生の時に全学年共通で現代社会をやって、2年生からコース分けして、日本史・世界史・地理のどれかを「B」の範囲で始めるというデザインでした。私は日本史だったんだけど、当然古代から順番にスタートするもんで、2年生が終わった時点でまだ室町時代くらいにいた気がする。受験が迫る時期に近現代史を超特急ですぎちゃうのが、母校のお約束だったらしい。小糸さんも持ってる教科書は「日本史B」だったのでそれなりにちゃんとやるはず(リーフデ号は適当にやったら出てこないよな)。どういうカリキュラムなんだろうね。 そして、エルダは本当に江戸時代にどういう身分で、どういう仕事をこなしていたんだろう。今回一番衝撃だったのは、異世界転生最初のハードルである「言語の壁」にエルダが思い切りぶち当たっていたということ。どこぞのおじさんみたいに必死になったら翻訳スキルが発動するなんてこともなく、マジで一から右も左もわからぬ世界で日本語を習得したようだ。めちゃめちゃ大変だったと思うのだが、まだその時代のエルダは気力があったのか、はたまた生き死にがかかってきたら流石に真面目にやるのか……しかも家康に召喚されてしばらくは一緒に行動してたし、なんならヤン・ヨーステンとかとも面識があるっていう。神社自体の歴史が「400年以上」と言ってるのだから、もう転移してすぐに御神体扱いだったんだろうなぁ。ちなみに小糸の試験勉強を見て、久しぶりに「単語カード」の存在を思い出したけど、今にして思うと、あの単語暗記法、めっちゃ効率悪いよなぁ……詰め込み教育の権化みたいな存在だ。 Bパートは「スカイツリーと富士信仰」。いいね、夜の薄暗いスカイツリーをちょっとずつ登りながら、滔々と語られる富士信仰のお話。いつも通りにエルダが喋ってるだけなのに、どこか厳かな気持ちで聞いちゃう部分がある。エルダがまつられたのが神道系の神社だったということもあり、土着の富士信仰との相性は悪くなかったのだろうね。私の認識だと富士信仰が本格的に民間に広まったのって人の移動が増えた江戸期だったという印象があるのだが、もしかしたら江戸の街に鎮座したこの長耳が富士に信仰先を押し付けたなんて背景もあったのかもしれません。 「最新鋭の技術の象徴たるスカイツリー」「古き良き日本文化の体現である神事と巫女」「なんの関係もない異世界エルフ」という組み合わせが実にこの作品らしいミスマッチを醸し出していて日本文化のおおらかさというか、一番の妙味を見せてくれている。これって、サイバーパンクと八百万の神とプレインズウォーカーが絡み合う神河次元の物語と全く同じ構図なんだよな。ニッサも神河にプレインズウォークして抜け出せなくなってたら、翁院とかで祀られる存在になっていたのかもしれませんな。 ご来光と共にいつも通りの子供の喧嘩に戻ってめでたしめでたしになる安定の締め。清々しい気持ちで、次週を待ちましょう。誰か鮨をおごってください。
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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