最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うる星やつら」 5 なんの因果か、新番チェックが2本続けて「ヒロインのブラを剥ぎ取るアニメ」になってしまった。いや、あれはそもそもブラなのだろうか? 見方を変えると、2クール連続で「メインヒロインがずっと水着のままのアニメ」が続いていると言えるのかもしれない。 さておき、この際だから断り書きしておくと、私はこれまでの人生において、一度たりともこの「うる星やつら」に触れたことがない。そりゃま、概要くらいは知ってるし断片的な映像とか画像なら見たことがあるかもしれないが、まとまった「ストーリー」として受容したことはなく、今回がめでたく初対面ということになる。私にありがちな「超有名作品、実は知らない」パターンではあるのだが……いや、でも年代を考えれば当たり前だよな? 一昔前のギャグ漫画をわざわざ見たり読んだりするモチベーションなんてそんなにないし、接する方法も限られているだろう。わざわざ漫画喫茶で読もうなんて思わないしなぁ。 あとはまぁ、そもそもサンデー漫画ってんで触れる機会が乏しいというのもあるだろう。私は「らんま」もほとんど知らないし、「犬夜叉」もあんまり見てこなかったので高橋留美子文化自体をあまり積極的に摂取してこなかったわけだが、犬夜叉のアニメ・原作連載時などはちょいちょい見ることもあったし、アニメのおかげで最近は「境界のRINNE」に「半妖の夜叉姫」と、そこそこ接点も出てきた。順番は逆になるが、「RINNEの作者さんが前にやってたギャグ漫画」だと思えば、決して相性は悪くないのかもしれません。まぁ、そんな認識で今作を観ようとしてる人間はそうそういないだろうけど。 結局さ、ビッグタイトルだってんで話題性はあったけど、いうても「ドタバタラブコメのアニメ化」でしょ? そこまで色めき立つようなこともないんだよなぁ。それこそ「境界のRINNE」が始まった時と同じくらいの熱量で見守ればそれでいいんじゃなかろうか。制作側もプレッシャーはかかってんだろうけど、そこまで肩肘張って作るような作品でもなし。むしろ大事なのは長期間に渡る継続と安定じゃないですかね。プロジェクトがどの程度の長さを見込んでいるのかは定かでないし、ノイタミナという枠を考えればこのまま1年2年やり続けるなんてこもないだろうが、適当な長さで区切って2期3期と続けていく方向でいいんじゃなかろうか。多分、当時の熱心なファンなんて今回のアニメ化にそこまで期待寄せてないと思うよ。 なんの予備知識も先入観もない状態でみりゃ、まぁ普通のギャグである。いや、でも今から40年以上も前にこの設定を思いついて連載を続けたのはやっぱすごかったのかもしれんな。この辺りから始まった日本の「コミック魂」みたいなものがあるとするなら、その草分けと言われたらなんか納得はできるかも。まぁ、それを今更現代に復元する意味はあまり理解できてないけども。個人的に気にするべきはやっぱりキャスト方面の話だとは思うが、上坂には是非、余計な気負いをなくして自然体でやってほしいとは思っている。どこをどう転がしたって平野文ボイスが出るわけもないのだし、無理に寄せるよりは「上坂流」を貫いたほうが作品の狙いにはマッチしていると思うので。相手がひろCだから、どうとでも受け止めてくれるだろうしね。 PR ○「恋愛フロップス」 5 なんだこれ。正直言ってAパートの勢いは嫌いじゃなかった。笑ってしまったのでその部分は素直に負けを認めよう。 ただ、ほんまに「なんだこれ」である。どういう出自なのかを確認したらよりにもよってオリジナルアニメとのことで、いったいどういう発想で通ったオリジナルなのかがすげぇ気になる。おかげで当然事前情報など何もない状態でのスタートになったわけだが、最初の1人に出会う辺りまでは本当に探り探り。「舞台は近未来で、やりたいのはラブコメ……なのか? いや、純粋にギャグか? それともこの設定はマジなのか? どっちなんだいッ!?」ってなもんよ。2人目3人目と不審な状態が続き、学校に到着して学校名が「キクアヌス学園」だった時点でようやく「あ、ギャグじゃん」ということが確信できる。その上でクラスメイトとの会話などで仕込みもしてあるので、まぁ、このまま単なるエロバカギャグで終わらせるってつもりはないんでしょうね。どう考えても「ゲームの中の世界」でしかない伏線がちらほら張られており、てっきり1話目ラストでそれが明かされるという展開なのかと思っていたが、意外にもそこはぼやかしたままで次回へひいた。もしかしたら「ゲームの中だと思わせておいて、実は作為に溢れた現実世界だった」っていう二重どんでん返しの可能性もあるが。まぁ、なんにせよネタが明かされるまでは「怪しげな世界だなぁ」と思って大人しく見守るしかない。 このやや不穏な空気も気になるのは事実だし、あまりにもあけすけで馬鹿馬鹿しいエロギャグはそこそこ好感の持てるものなのだが、やっぱりどう考えても「出オチ」という言葉が一番似合いそうな気がしてしまい、「ここからさらに突き抜ける可能性ってあるのか?」といまいち信頼が置けないので加点は控えさせてもらった。このまま5人が並行して話を進めていくなら、さすがにとっ散らかりすぎててあんまり面白い話にはならない気がするんだ。アマガミ形式で1人1人掘り進めていき、セーブポイントまで立ち返るみたいなデザインにしたら、次回からどうなるかは分からないけども。 制作は最近妙に安定感がありエロバカをやらせると何故か輝くパッショーネ。そして監督は「ソウナンですか?」でもエロバカギャグをやってくれた長山延好。この人の仕事も地味にいいものが多いので、期待したい部分はあるんだけどね。そして圧巻なのがヒロイン勢に並べられたキャスティングであろう。みっく・竹達・りえりー・ひーちゃんにまりんか。ヒロイン度数たけぇ……。ただ、もしかしたら本当に圧巻なのはこの手の仕事をさせたら年齢的なギャップを一切感じさせずに主人公にハマり続ける逢坂良太の存在なのかもしれない。今期も「忍びの一時」とこれで2作品主人公だもんなぁ。それでもあえてヒロイン勢から一番気になる子を選べと言われたら…………。自宅の性悪ロボットかな……。
○「チェンソーマン」 6 ポチタの中の人がポチなのは狙ってやってるんでしょうか、たまたまなんでしょうか。いや、狙ってるわけないけども。 立て続けに「アニメに金をかけると美味しい」を覚えた集英社が繰り出す最大級の次弾。……らしい。私はほぼ原作未読なのだが、正直言うと、原作はあんまり好みでない作品である。というのも、そもそも藤本タツキの画があんまり受け付けず、前作「ファイアパンチ」は漫画喫茶で多少読んだのだが、途中で面倒くさくなって最後まで追いかけていない。確かこのチェンソーマンもジャンプで連載が始まったってんで1話目くらいは立ち読みした気もするのだが、当然そこから追いかけるなんてモチベはないので、ちらほらネットで話題になっているのを見ても特に接点は持たなかった。そういえば「ルックバック」は話題になった時にタダでネットで読めるってんで一応読んだけど、あれも何が面白いのかよく分からんかったし……「この作者の芸風は合わないんだろうな」というのでそれ以来はスルーということにしている。 ただ、アニメになったらスルーするわけにもいかない。こちらもだいぶ話題が先行しており、たとえばエンディングが毎週超有名アーティストが持ち回りで担当してるとか、「そこじゃねぇよ」っていうプロモートかけてるところがやや鼻につく。まぁ、「アニメに金をかけると美味しい」のは集英社の意向だろうから作者の作風とは全然関係ないのだろうけども……今の時代はとにかく話題にされたら勝ちっていう売り逃げ戦略が正しいからなぁ。 幸いにしてアニメの中身にもきちんと予算は使っている。使いまくっている。ややCGデザインにクセがあって好みは分かれる部分だろうが、少なくとも原作漫画の「合わなかった」度合いよりかは緩和されている。「これ、絶対ジャンプでやる話じゃないよな」っていうお子さん向けじゃない内容も、深夜アニメになってしまえばどんぴしゃりでやりたいことができるだろう。制作はMAPPAだし、これでコケたら責任重大っていうプレッシャーもかかってるだろうから、おそらく大外しだけはしないと思う。あとは本当に内容が肌に合うかどうかだな。わしゃグロも苦手なんじゃが大丈夫かいのう。
○「BLEACH 千年血戦篇」 6 まだまだ続く「なんで今更?!」系作品の1本。確認すると「BLEACH」のアニメがスタートしたのは2004年(!?)、そしてこれが実はなんと8年も続けており、2012年に幕を閉じたとのこと。すげぇ、確かに長いことやってたイメージはあったが、そんな最近(??)までやってたんやなぁ。 先にお断りしておくとBLEACHに関しては私は全くフォロワーではない。世代的にはズレてない気もするのだが、もうオサレ漫画でしかないという認識が定着していた感があり、「画面が白い」とか「話が適当」とか、基本的にバカにする方のスタンスである。ただ、後輩連中とかに「口上はだいたい暗唱できます」とか、「毎週楽しみでしょうがない」とか、「ことあるごとにBLEACHのキャラが例えに出てくる」とかいう現象が確認され、「もしかして人気漫画なのか?」と戦々恐々としたもんである。一応そうは言いつつも旧作アニメも割と観てた方だとは思うのだが……どうやって終わったのかまったく記憶が無いので、多分最後までは追いかけてなかったんだろう。夕方アニメだったんで生活サイクル次第では流石に無理が出たものだと思われる。 そんなわけで今回の「再開」についても全く思い入れは無いのだが、改めて深夜アニメとして復活したことにはどうやら意味があるようだ。同じく時間帯を深夜に移したジャンプ漫画といえば「ワールドトリガー」なんかがあるのだが、あれは本当に「枠が動いただけ」という感じ。対してこちらの場合は、元々「夕方のヒーローもの」という古き良きジャンプアニメの伝統を受け継いだ、よく言えば昔ながらの、悪く言えば雑で幼稚なデザインから、思い切り「深夜向け」のデザインに変更されている。まぁ、視聴者層が「かつてファンだった大人たちへ」になるのは当たり前なので、そこに向けてのチューンがあるのは当然だろう。また、当時と比べて最大の違いは、「鬼滅」のヒット以降、集英社は「アニメにちゃんと金をかけると美味しい」ということを覚えたのである。そしてBLEACHという看板には、その「金が成る」権利があると判断したのだろう。改めてオサレアクション&オサレデザインセンスを爆裂させ、これぞBLEACHという見せ方を徹底している。監督は「アクダマドライブ」、そして直近では「夏へのトンネル、さよならの出口」で強いインパクトを残した田口智久。こりゃぁ、やる気ですぜ旦那。 何が面白いって、リメイクと言ってもいいくらい時代はすぎているのに、流石に「聖闘士星矢」とか「ドラゴンボール」とは世代が違うので、キャストは綺麗にそのまんまでリビルドされていること。例えば霊圧が消えることでお馴染みの茶渡(本人談)は安元のデビュー作と言ってもいいキャラ。今やすっかり一枚看板となった安元が原点回帰した久しぶりの茶渡はなんだか感慨深い。そして織姫役の松岡由貴に至っては半分引退みたいな形で最近はほとんど声を聞いていなかった。ちょっと前に「魔女見習いを探して」であいこをやってて「めっちゃ久しぶり!」って思ってたら、今度は織姫である。今は西暦何年だ。そして、そんなふうに「当時の感覚」での配役なので、たとえば檜山・福山みたいな連中が階級で言えばかなり下っ端の役で平気で出てくる。そして当然、新たな敵キャラはまだ「役を持ってない」若手に割り振られることになり、今回の敵サイドは一護サイドに比べたら、下手したら平均年齢が10歳以上若いんじゃなかろうか。とんでもねぇ連中を相手にしなきゃいけないだろうが、頑張れ若者たちよ。 ちなみに、最初に登場したのがマユリ様だったのでちょっと嬉しかったです(BLEACHは嫌いだったけどマユリ様ファンではあった)。
○「夫婦以上、恋人未満」 4 今作のタイトル部分を見て初めて認識したんだけど、英語って「夫婦」にピッタリ当てはまる一単語が無いのか(今作の英語タイトルが「More than a married couple, but not lovers」になっていた)。それはそれで不思議なもんだなぁ。 さておき、なんかこう、見ててジリジリと精神が削られるアニメである。理由は明白で、設定そのものが完全に私のホームグラウンドである(?)「NTRものエロ漫画」の前半パートになっているから。強制的につがいになるシステムなんかはありがちだし、何よりも幼馴染の立ち位置と展開が完全にNTRの予備動作。下手したらメインヒロインの方の関係性だってそう見える可能性もある。つまり、私の中では今作のシナリオは完全にルートが決まっている三段跳びの「ホップステップ」にしか見えないのである。しかし、今作はNTRでもなければ18禁ですらない(多分)。つまり、この後絶対に私が知っている「ジャンプ」はやってこない。延々「NTRモノエロ漫画の序盤」が続くという、「絶対に胃カメラやらないのにバリウムだけ飲まされ続けてる状態」みたいなもんである。そりゃゲップも出ませんよ。 そんな状態なので精神的に落ち着ける部分が何一つ無いというのが、非常に個人的な理由の1つ。ただ、そんなネジくれた性癖を差し置いても、やはり今作は落ち着かないものには違いない。なにしろ作品コンセプトの根幹となる「夫婦実習」とやらの理由が何一つ説明されていないのである。つい最近まで実力至上主義って言われてるのになんの実力なのかさっぱり分からない学校なんてのもあったが、それと同じように、システムだけはそこに転がっているのに、何故そのシステムがあるのかがさっぱり分からない。冒頭の500円玉にわざとらしく「令和」と書かれていたのだから今作の舞台は間違いなく現代のはずなのだが、そんな「現代社会」のアナザーワールドは、ただ謎の夫婦システムだけをペタッと貼り付けた妙な現代なのだ。そこを飲み込むのがまず難しい。 「いやいや、特殊設定なんてなんぼでもあるやんけ。地下にある舞台で延々レヴューを続けてる女子高生よりよっぽど理解しやすいだろ」と言われるかもしれないが、特殊設定を設ける作品ってのは、その特殊設定のための世界を設けるアニメである。今作は、妙なシステムがあるはずなのに、他の部分が全く現実から離れようとしていない。普通に考えて、そんなシステムがあるなら既に社会的な交際の認識や性の認識などは現実とは変わっており、あのような生活が「当然の」社会に変容しているべきだ。何故かそこは我々と同様の倫理観を抱えているのに、作中キャラの誰一人としてシステムに疑問を持っている人間はいない。そのことがとてつもなく気持ち悪いのである。ついでに言えば、お約束の「悪友」ポジションの眼鏡。あいつも同じ実習を受けて誰かとつがいになっているはずなのに、そのことをおくびにも出さず、主人公もそこに触れていないのが気持ち悪い。「あるもの」以外は適当に「無い」と処理される世界は、気持ち悪い。 あとはまぁ、映像部分はそこまで悪くないはずなのに、色彩設定とかキャラデザの微妙なところでなんか気持ち悪い。なんで現代社会のはずなのにヒロインのデザインがシェリルノームみたいになってんだろう。ギャルのくせに髪型が猫耳から微動だにしないのもよく分からん。「エロギャルに見せかけて実は奥手」っていうキャラがただエロくてどうすんだよ。なんか、端々に「設定作ってはみたけどあんまり深く考えてない」みたいな様子が見え隠れしてるのが引っかかるんだよなぁ。直近までやっていた「カッコウの許嫁」あたりに通じるものもある設定かと思って見ていたが、あちらはまだやりたいことが理解の範疇で描けていたが、今作はそこからはみ出してしまいそうである。期待は薄め。 ……疲れた……。ハイ、劇場アニメでございます。知ってる人はどういう試みか知ってるでしょうし、知らない人は知らないだろうから適当にググってください。ちょっと前にどこかで宣伝を見て、流石にどんなギミックか気になったので観に行くことにしたんですが、悩ましかったのは「どうやって観るか」なんですよ。私のポリシーというか、致し方ないルールの1つに「劇場アニメは1日1本まで」というのがある。これはブログに記事を書く前提で視聴するため、2本観たらおぼえきれない、処理できない。だから1本まで。ただ、この作品(群)についてはそうも言ってられない。いや、1本観てから日を改めて観に行くのも可能だろうけど、そうすると今度は「1本目の記憶が薄れる」という問題が出てくるし、そもそも今作を1本だけ観た時点で書く感想に意味があるのかどうかも定かじゃない。脳に負担をかけて頑張るか、それとも多少の取りこぼしを前提に分業するか。幾らか悩んだんですが、やはり前者を取りました。100分+100分の200分作品ですよ。まぁ、洋画の長いやつだったら1本でこれ以上の作品とかもあるからねぇ。アニメ1クールが20分×12話だとしたらギリギリ耐えられる量……かどうかは分からない。 てなわけで、私史上最も感想をまとめるのが難しい作品になっています。いくつか理由があるが、最大のハードルは今作最大の「順序転倒」効果をどこまで想像できるかという部分。1本目視聴後に2本目を観つつ、脳内では1本目の情報をもとに「2本目」として追いつつ、さらに「もし1本目を観てなかったらどう感じるか」を想像しながら観なければいけないのだ。ぶっちゃけ、無理でした。今までやったことのない試みだが自分の脳のキャパで処理し切れるかと思ったんですが、いくらなんでも無理や。この失態については、「もう一回、今度は逆順で観る」というチャレンジをすればある程度は解消されるのかもしれないが……いや無理だよ。他にも、両方の作品はかなりの部分で共通するカットがあり、文字通りに世界を「挿入」していく形をとってるんだけど、その際に「あれ、あっちではなかったカットがこっちではちょっと足されてる……そこにどんな演出意図が?」とか考え始めると、もう負荷が天元突破しました。諦めて、以降はほぼ今作を「1本の200分映画」として処理することになるかと思います。 ちなみに折り返し前にネタバレ無しの大枠だけまとめておくと、面白い試みだったことは認めます。映画料金2本分を払うことに躊躇いがない人は体力に余裕がある時にチャレンジしてもいいですし、私と違って1本ずつゆっくり観るのもアリといえばアリかもしれません。ちなみに私はあんまり事前情報がない状態で、記事タイトル通りの順番「君愛」→「僕愛」と視聴しました。これは、単に劇場の上映順がそうなってたから。確認したらちょうど今日までが「君→僕」のセットを昼と夜にやっていて、明日からは「君→僕→君」という1セットになるみたいです。なるほど、それならちょっと時間をずらせばどっちのパターンも見られるからね。 私同様になんの事前情報も無い人が一番気になるのは「本当に順序云々に意味はあるのか」という部分と、「各々1本だけで作品として成立しているのか」という部分かと思われます。まず1つ目の疑問への回答としては、「おそらくあるだろう」が僕の答え。ただ、上述の通りに私は途中から「逆順だったらどう感じていただろう」というイメージを半ば放棄してしまったので、逆順で観た場合にどれくらい後味が変わるかはあんまり言及できません。一応、自分が体験したからそう思うだけかもしれないけど、僕は「君→僕」の順で見ることをお勧めします。「僕→君」で観た時の視聴後感、いいものになる気がしないんだよなぁ……どうかなぁ。2つ目の疑問に対してはちょうどいい例えが思い浮かんだんですが、だいたい「シュルシャガナとイガリマ」くらいの関係性だと思ってください。え? わかりにくい? いや、そんなはずは……。まぁ、分からん人は確認してください。シュルシャガナもイガリマも、単体ならば問題なく1つの作品として成立していると感じるとは思うけど、微妙に「なんか空いてるパートがあるな……」って感じるじゃないですか。それがEdge Worksになったのが2本連続視聴した状態ってことです。 あと、ざっくり評価ですが、ぶっちゃけ「君愛」だけ視聴し終えて休憩に入った時点では4点くらいでした。そもそも映像クオリティはあまり高くない作品なので「この感じで後半戦……お察しじゃね?」って思ってたんだけど、後半に観た「僕愛」で巻き返してくれて6点くらいまで一気に上げてきました。ただ、これが単純に2本の面白さが違ったのか、「2本目」が強くなる効果だったのかも定かではないです。いっそ逆順で観た人の感想も聞いてみたいところだ。
<というわけでようやくここからネタバレありです>
「ラブライブ!スーパースター!!(第2期)」 ―→6 教科書に載ってそうな綺麗な投げっぱなし! まぁ、噂によれば3期が決まっているとのことなので、ここでも終わらなかったってだけの話なんですけどね。 こちらも最終話感想と総評をまとめてということになるが、まとめちゃうのはちょいと最終話が消化不良感があったからというのは正直なところ。「声枯れるまでやるぞ!」と意気込んでたオーディエンスがいたのに、ラブライブ決勝の選曲がまさかのバラードという……。いや、曲自体は悪くないと思うんだけど、あんまり決勝らしい決勝にならんかったのよなぁ。でもまぁ、歴代を振り返っても「そもそもラブライブ決勝って何さ?」みたいなところあるから……基本的に「他のスクールアイドル」って存在が語られることがほぼ皆無なので、ライバルとの対決とかもあんまりないのよね。そう考えるとA-RISEって偉大だったわ。サニパさんをどこぞのヘタレの当て馬にさえしなければなぁ……(その場合東京大会抜けられなかった可能性があるが)。 とまぁ、正直「最終回で集大成!」ってな結果にならんかったのは残念だが、ついにラブライブシリーズも3期目が制作されるということで、それを見越した上での「ホップステップジャンプ」の「ステップ」だと認識しておこう。なるほど初年度が1年生ばかりのチームという新規性を、「3年分やります」という方向で見せてくれるのは面白い試みかもしれない。その際に2年目となる今年、ラブライブ優勝を取らせるかどうかってのは難しい判断だったと思うが、そこは一回彼女たちにも満足してもらおうということか。これ、別にかのんの留学話云々を最初からない状態にして決勝敗退でも3年目に接続は出来たと思うけどね。流石に2期連続で敗退エンドはフラストレーション貯まるかなぁ。でも、あっさり勝っちゃったのもなんかなぁ。 まぁ、今期は全体的なストーリーで常に中心にいたのが我らが女神・嵐千砂都だったので不満はないです。常にちーちゃんだけは正解を選べる。そういう世界なのだということを再確認し、彼女の神性を高めるためのシーズンだったと思いましょう。多分3期にはどこかにまんまる神社とかが建立されてるはず。僕はそれでいいのです。その割を食って可可の帰国話の影が薄くなっちゃったけどね……。すみれが必死に「可可を国外に出さないようにッ!!!」ってんで頑張ったのに、その脇で千砂都が「なんとしてもかのんちゃんを海の外に出すッ!!!」って対抗してる構図は倒錯してて面白い。まぁ、そのかのんも出られなかったらしいですけど、いったいどういうことなんでしょうか。 これ、真相が明かされるのはいつの日なんや……。
○「ぼっち・ざ・ろっく!」 7 偶然にも新番チェックが「ロック」続きになったが、こんなにも方向性の違うロック。そもそもROCKとLOCKですがな。 正直、タイトルと概要だけを見聞きして「多分disる感じになるんだろうな」と思ってたんですよ。disるっていうかネガティブな先入観を持ってみてやろ、みたいな感じでしょうか。というのもほら、やっぱり「芳文社発、きららに掲載されるガールズバンド漫画」ってさ、ものすげぇ先人がいるわけじゃない。金剛石でできた金字塔があるわけじゃない。どこをどういじったところであのパワーに勝てるわけなんかないんだし、もう、何をやろうともガールズバンドアニメは後追いにしかならんのよ。実際、その後に出てきたバンドリっていうアニメも(1期は)ほんとに見どころ無かったし…………。そうかぁ、俺1期の時はバンドリ興味なかったんだなぁ……。 変な回想はいいとして、とにかく「ガールズバンドものであんまり過度な期待はしないでおこう」とだけ思ってたんですよ。しかもタイトルが「ぼっち」。陰キャがバンドを始めるとかいう妄想の時点で現実感がカケラもないし、きららアニメを愛する陰キャ連中に色目を使った無茶な設定としか思えない。「陰キャがバンドやろうなんて思うわけねぇだろ」からが文句のスタートですよね。実際、このアニメも始まった直後はその文句を受け付けたかもしれないのだが……。 すぐに亜光速で彼方に飛んでいきましたね。いやいやいやいや、こいつ「陰キャ」ってカテゴリでええんか? 主人公のぼっちことひとりのキャラが突き抜けすぎていて、細かいことは本当にどうでも良くなった。なるほどこれは陰キャというよりも……「変人」だな。そう言われたら喜んじゃうよ。とにかくぼっちのキャラが際立っており、「こんなやつおらへんやろ」という文句を本当に虚しいものにしてくれる。例えば「ひとりぼっちの○○生活」の方のぼっちだったら「もう、これって性格じゃなくて病気の域だし、痛々しくてみてらんないよ」という拒絶反応すら出たのだが、こっちのぼっちはきれーにギャグとして突き抜ける異常者。ギャグ漫画の主人公たるもの、ここまでやってこそということか。とにかく一挙手一投足が気になってしまい、気づけば1話目にしてぼっちワールドに取り込まれていた。いやはや恐ろしい。 こうして1話目から強烈なインパクトを残せたのは諸々の素材が完全に噛み合った結果だろう。制作は泣く子も黙るCloverWorks。今期はこんなところに刃を仕込んでやがりましたね。「明日ちゃん」みたいに見たこともないような超絶作画が飛び出すというわけではなく、むしろキャラデザだけならユルいくらいなのだが、ギャグをやる上でのメリハリが効いていて可愛らしさとおかしさがいい具合に同居している。監督の斎藤圭一郎という名前は記憶になかったのだが、「Sonny Boy」の8話を1人でコンテ演出作監全部こなしてたイカれた人で、当時の感想にも「やべぇ」と言ってる記録があった(当然忘れてたが)。もしかしたらとんでもないパンドラの箱を開けてしまった人選なのかもしれない。 そして何と言っても中の人。ぼっちを担当するのはWUGの頑張ってるサイドの1人、青山吉能。彼女が作り上げたぼっちこそが今作の核弾頭になったことは間違いない。だって、ガールズバンドもののぼっちヒロインとか、オタクに媚びた萌え系キャラだと思うじゃん。平沢唯か戸山香澄かは分からないけど、脳内お花畑なハッピー主人公だと思うじゃん。なのにこいつ、もう、声からして汚い(褒めてます)。こんな汚ねぇぼっち……たまんねえな。このヒロインをサポートするのは鈴代紗弓・長谷川育美といった若手の切込隊長軍団で、さらに「後宮の烏」で主演を飾った水野朔もここに飛び込んできた。さぁ、若いパワーがぼっちで弾ける。きららアニメよ、新たな金字塔をぶち上げろ。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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