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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「メイドインアビス 烈日の黄金郷」 ―→7

 万感のエンディングでした。本当にたっぷりと大河ドラマを見せられた感覚。始まる前には相当ハードルが上がっていた作品だったが……綺麗に飛び越えてくれましたね。

 こちらも最終回感想とまとめてということで申し訳ないが、最後のスタッフロールが流れた時には本当に重めの劇場作品を観終わった時と同じような満足感がありましたね。それこそ「深き魂の黎明」でも同じような感覚はあったのだろうが、アレとは違って、今回のエンディングは不思議と晴れがましさもあるよね。

 正直、開始1話目2話目あたりで「どうなるものか?」と不安をいっぱい抱えていた。ただでさえ訳のわからん奈落の底。そんな訳のわからん世界で訳のわからん連中が出てきて訳のわからんことをし始めたので、「流石に訳がわからなすぎてついていけないのでは……」と尻込みしたのは事実です。まさか言葉まで通じねぇ連中が出てきて、通じねぇ価値観をぶつけられるとも思ってなかったし、上昇負荷が消えてこれまでの「アビス」とも理が変わってしまった世界。「流石にあの劇場版の後じゃぁ、何をやったって霞む展開になってしまうよなぁ」と思ったり思わなかったり。しかし、ボ卿の騒動はあれですっかり終息したわけで、新たな火種から描かれる物語はまた別方向への刺激に満ち満ちていた。話の筋が掴めるようになってからは1期や劇場版と同じ、「本当にこれは人間が考えた物語なのかよ」と吐き捨てたくなるような展開もたくさんあり、たっぷりと「アビス味」を堪能することができた。

 今作の良いところは、どこまで行っても「戦うべきはアビスそのもの」という軸がブレていないところ。そりゃまぁ、上の階層には頭のいかれた白笛もちょいちょいいらっしゃいましたが、連中にしても、結局は「奈落の底に行きたい」「奈落の謎を解きたい」という欲求はリコたち主人公パーティと同じ根を持つ願望。あくまでも「敵キャラ」ではなく「同業他社」みたいなもんであり、リコたちが立ち向かうのはいつだって「奈落の不条理」なのだ。今回はそんな奈落に完膚なきまでに叩きのめされた「過去の同業者」が登場し、彼らの苦しみが時を置いてリコたちにも降り掛かり、さまざまな不条理として襲い掛かってくる。しかしブエコにしてもそうだし、一度は敵対関係に見えたベラフやワズキャン、そしてもちろんファプタに至るまで、決してそこにいる人々が「敵キャラ」なわけではない。彼らの悲劇を理解し、飲み込むことで、レグもナナチもまた一つ大きくなれた。ドロドロの悪意も、最低の害意も山盛りで襲いかかってくるというのに、終わってみればそこに「悪いやつ」はいないのである。うん、多分……いや、どうだろう、だいぶ悪そうだったけども……。

 とにかくそうして1話目から大上段に構えた目的意識が1ミリもブレず、「ただ穴の下を目指すお話」であるにもかかわらず、1期・映画・2期と全て異なる味わいでの壮絶なサバイバルを楽しむことができる。結局、人対人での智謀知略のぶつけ合いなんてものはいわば「人の脳の追いつくところ」なんですよ。そんなものが通じねぇ「環境そのものとの闘い」にこそ、人間が全てをかけた生き残り競争の切実さがある。こんなにも原初的でネイキッドな「生」を感じられるアニメもなかなか無いんじゃないでしょうか。生きることって、食って、寝て、排泄して、発情して……そういうことなんだものね。そうした「ダイレクトな生」に、さらにもふもふふわふわがまとわりついてるってんだから、もう言うことはありません。

 当然のお約束で中の人についても触れておくが、もちろん怒涛の久野ちゃんラッシュに見るべき点があることは論をまたないが、実は今作の影の立役者はヴエコ役の寺崎裕香だったんじゃなかろうか。ブエコの滲み出る優しさ、そして悲しさ。それを下支えして常に鮮烈な場面を演出し続けるナレーションワークの巧みさ。ヴエコ・ファプタがこの2人で本当に良かったと思います。もちろんベラフ役の斎賀みつき、ワズキャン役の平田広明も「これしかないッ」っていうどハマりの配役が素晴らしかったです。そしてやっぱりナナチなんだよなぁ。ナナチが格好いいこと言い始めるとさ、もう1期のあたりの名台詞とかがいちいちフラッシュバックして泣きそうになっちゃう。偉大なるもふもふに乾杯だ。

 追伸:追悼・マアアさん。今期可愛さナンバーワンは実はあなたです。

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「オーバーロードⅣ」 ―→6

 ゆっくり丁寧に男をぶっ壊す時には安野希世乃ボイスが効果的なんですよ(2作品連続)。こちらもいいですねぇ。正直評点をどうしようかはちょっと悩んだんだけど、ラストに気持ちのいいクソ女ムーブが見られたこともあり、加点することにしました。

 ま、長い長いお話の一部分だけ抜き出してる状態なので今回のシリーズだけで評価する意味はあまり無いのかもしれないが、個人的にはどうにもぬるっとした歯応えだった3期よりもかなり分かりやすくなった今期の方が好きだったのは事実。「魔導王様、その実力で完膚なきまでに王国1つを叩き潰す編」という分かりやすい勧悪懲善スタイルであり(いうほど王国は善ではないが)、あの手この手で人間を苦しめる様子がたっぷりと描かれている。いわゆる胸糞展開を描くという目的は一貫しており、それってすなわち今作が他作品との差別化を図っている純然たる「特長」なのであるから、それが見えやすいお話になったら印象が良くなるのは当然と言える。今作の悪逆に苦しむ民草を見るというのはM心をそそられるので性癖の部分でフィットしているというのは多少割り引いて考える必要があるとは思うが、まぁ、世間的に受けてるならこういうのが好きな心理ってのはどんな人間にでもあるってことだよな。クソ女万歳だし、最終話でいうならマーレきゅん万歳。最後の最後に可愛いシーンがあって眼福でございました。なろう発でも、こうして独自路線を切り開いて結果を残している作品はあるんだよなぁ。

 もちろん、長きにわたる「看板作品」ってこともあって諸々恵まれているのは事実だろう。何よりも1クールまるまるこのお話に使えちゃうという尺の余裕はその他の木端アニメからしたら羨ましい限りだろうし、多少派手なシーンを盛り込んでも作画が一切ぶれず、格好良かったり、可愛かったり、エロかったりするキャラの魅力が発信されるのはありがたい話。気づけば7年目に突入したわけだが、これだけの長期にわたって監督をはじめスタッフをあまり動かさずに制作体制が維持できているというのは大きなプラス要素だろう。世の中の全てのアニメも、これくらいの愛と予算に満ちてればいいんですけどね。

 

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「オリエント 淡路島激闘編」 ―→4

 杉田が黒曜の女神(CV桑島法子)にこだわってる図を見ると「お互い、まだまだ抱えてる業は変わりませんな」ってちょっと安心する。あと、ゆっくり丁寧に男をぶっ壊す時には安野希世乃ボイスが効果的だってことも確認できましたね。

 今期乱立した「なんでこの作画でアニメ化しようと思っちゃったんだよ」作品群の中でも特に作画が残念な作品部門、第2位。ちなみに第3位は「シュート」だが、第1位が何のさみだれなのかは言わぬが花というものだろう。1期の時からそうだったけど、本当に作画がヘチョくて、話数やシーンによって「見た目だけじゃどのキャラなのかも分からない」という深刻なリソース不足。どんだけ感動の物語を描こうと、どれだけ壮絶なバトルシーンを描こうと、この作画じゃぁやっぱり響かないし、観ていて辛い。頑張ったっぽい最終話でも維持しきれてなかったしなぁ。

 そうした致命的な作画部分に目を閉じれば、1期同様にふつーの少年漫画である。ただ、個人的な好みでいうと「ちょっと鬼鉄刀の設定に寄りかかりすぎかなぁ」というのは気になる。元々単なる「武器」だったはずの素材が、いつの間にやらキャラクターの性格を決める要素になったり、バトルシーンでの優劣を決めるための指標になったり、最終的にはバトルの目的そのものになったり、どこまでもフワッとした鬼鉄刀というアイテムに、全部の設定を預けすぎてしまってる感がある。いや、もしかしたら本当にそういう世界なのかもしれないので、先を見てみないと今回の設計が歪なのか、真っ当なのかの判断はできないのだけど。

 根幹にある「少年漫画にありがちなバトル設計」はベタベタではあるものの、それは一応「王道」と称してもいい部類のもの。その上で1期でも誉めた通りに、この作者は「悪い奴をきっちり悪く描ける」という部分は良いところだと思うので、善悪がバチバチにぶつかる爽快なバトルアニメに仕立てることだって出来たかもしれないのだが……まぁ、ご縁がなかったということで。それにしても、どんどん影が薄くなる小次郎がかわいそうすぎたな。1期時点では武蔵とのダブル主人公だと思ってたのに、全くそんなことなかったわ。

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「ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season」 ―→4

 5年ぶりに観てて、途中で「なんで1期目でつまらんと思ってたか」を無事に思い出した。「この学園、結局なんの実力を計りたいんだよ」ってずっと思ってたんだった。

 この数年間でラノベ文化が下火になり、すっかり置き換わったのはなろう文化。この転換により、相対的にラノベ作品の地位は向上しており、「最低限の物語を作ろうとしている」「1つのドラマを完結させる責任感がある」というだけでも加点される世の中になった。今作においてもそれは適用され、「なんかキャラを描こうとして色々と芸を使っている」というだけでもなんとなく見るに堪える気がしている。そういう意味では、5年前よりかはこの作品を好きにもなれたんだろう。

 でも……やっぱ面白くはないよ。せっかくリバイバルしたのに途中の作画クオリティがお通夜状態になってどんどんテンションが下がったことも大きく足を引っ張ったが、根本的にシナリオの奥行きが無い。この感覚は、結局「実力主義」の全容が何も分かっていないということに収束する気がする。「学園側が何をやりたいのか分からない」という状態で、その意図を読んでるんだか読んでないんだかも分からない学生たちがその場凌ぎで「知略合戦っぽい何か」を繰り広げるという内容。1つ1つのイベントについて、目的がわからないので視聴者側が考える余地がほとんど無い。何かゲームっぽい設計にしてるのに、それを乗り越える「知略」がすげぇ漠然としてて、「なんでお前ら賢そうなそぶりしてるのにそんな基本的なことに頭回らないの?」「結局暴力で解決してるだけでは?」などの疑問はポンポン出てくる。まぁ、いつも通りに「天才キャラを描くのって難しすぎるだろ」問題だ。困った時には主人公は「とにかくなんでも分かる超越者なんだよ」という設定で乗り越えるだけだから、やってることは究極的にはなろう先史みたいなもんだしな。

 一応「キャラを立てよう」という部分は評価したいと思ってるところで、例えば今期の流れで言えば櫛田の本気モードなんかは「いいクソ女だっ」ってんで期待させてくれたのだけど、負け方があまりにしょぼすぎて「やっぱバカじゃん!」ってなって尻すぼみ。頑張って5年がかりで溜めに溜めたクソ女成分を無駄遣いしやがってこんちくしょう。結局さ、主人公を立てようとして敵キャラもサブキャラもモブキャラも全部クソ雑魚に見えちゃうってのがどうにもならないんだよな……。

 これ、まだ思いっきり続きをやる感じで引っ張ってたんですが、3期も決まってるんですね。……櫛田、リベンジしない?

 

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「異世界薬局」 4→4

 まだあったわ、なろう。まー、これも結局使ってる道具が違うだけでネイキッドなろうに近い作品だよなぁ。

 ごめんね、とにかく気になってしょうがなかったところから入るんだけど、全く違う世界に転移したら、まず「薬物の化合式を知っている」って割と役に立たない知識だよね。「こちらの世界と人間の組成が全く同じ」という条件があればある程度原始的な薬効、漢方とかなら意味はあるのかもしれないけど、抗生物質以上になったら、あとは「その世界の細菌」「その世界のウィルス」に効果がある物質を見つけなければいけなくて、「地球上の細菌に効く薬」は意味がないはずなんだよ。これが「なんで異世界人が日本語喋ってるんだよwww」とか「古事成語があるのはおかしいだろ……」みたいなツッコミなら「主人公に与えられた翻訳能力が優秀だから、こっちの世界で近い概念を通訳してるだけだぞ」みたいな言い訳ができるのだが(それでも「現実主義勇者」における言語の概念はおかしかったが)、「薬効」においてはそうはいかないはず。元々人体に害をなす細菌やウィルスは突然変異的に生まれてきた偶然の産物であり、それは世界が異なれば全く違った姿を持つはずだからだ。そこに「地球でたまたま意味があった合成式」を覚えている人間がいたところで意味はない。翻訳で済む問題ではなく、厳然たる「違うもの」を作らなければ解決しないはずの問題なのだ。

 実際、私が読んだことがあるとある異世界(?)漫画では、地球に転生してきた女騎士が「もしかしたら未知のウイルスなどを抱えている可能性があり、疫学上の問題がある」として保健所に連れていかれるという描写があった。本当に「異世界」が「異なる世界」であるなら、そうして「違う病気の体系」を危惧するのが当然であって、蓄えた知識でマウント取ることに夢中になっている場合ではない。今作は「マウントを取るにしてもマヨネーズやリンスでドヤるのは流石に恥ずかしい。黒死病の特効薬を知っている専門性の高い主人公ならマウントを取る権利があるでしょ」という発想から出来ていると思うのだが、そもそもそのジャンルはマウントを取ることができないのだ。もし「いや、そこも異世界とのつながりがうまいこといって……」という理由づけがあるなら、「科学マウント」をする上での前提条件なのだから、そこも厳密に描写する必要がある。そこまでやらないのなら、わざわざ「薬局」をテーマにする意味はないだろう。どこぞのチート薬師のように「なんかよく分からんけどドラえもんと似たような演出で便利ポーションをいっぱい作る話にするよ」という方がよっぽど潔いファンタジーになるだろう。

 また、今作はそうして「科学マウント」を取ろうとしているのに、主人公が別次元でのチート能力を手に入れ、結局は魔法でドッカンドッカンすることでマウントを確定させてしまっているのも問題だ。魔法がここまで力を持つ時点で、地球上の科学体系がそのまま持ち込めると思える方が科学者としておかしいだろ。本当にこの世界の分子は分子なのか? そこから考えなきゃいけないのに「あ、全部同じだ。ラッキー」で終わっちゃうのは、どこかで致命的な失敗を犯すフラグにしかみえないのに、そこは「神の御業です」で片付けちゃうんだから、結局なろうはどこまで行ってもなろうである。

 まー、一応「見せようとしたもの」にそれなりの力を入れているのはわかるので、余計な茶々を入れずに「まだ独自の物語を作ろうとしている」という部分を評価すべきだとも思うのだが……いっぺん気になっちゃうとどうしてもなぁ……。あと途中から上しゃまの出番が減った。多分それが一番の減点要因。

 

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「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」 5→5

 きちんと歌うよ! 「いきなり歌うよ!」じゃなくてちゃんと歌う系アニメの1つ。今期はこれを含めて(いいなら)アイドルアニメが4本あったのだけど、そのどれもが結構な品質で、「アイドルアニメの粗製濫造からの共倒れ」みたいな言説も意外と的を射てないのかもしれない、とか思ったり、思わなかったり。

 当初の不安は、「この時代、アイドル歌謡とかやってる場合じゃねぇだろ」という世界設定のそぐわなさ。ヨシカチャンたちがあれだけの死闘を繰り広げているのと時を同じくして何が歌とダンスじゃい、という気持ちがどうしても拭えないんじゃないかと懸念していたのだが、ルミナスの面々はちゃんと自覚と責任と覚悟を持ってこの活動をしていることが伝わってきたのでそのあたりの倫理的な部分に大きな問題は生じなかった。むしろ、余計なまでに丁寧に「いや、軍役に向かない性能を持っちゃった子ばかりなんですけど、ウィッチの能力で世間のお役に立ちたいとは思ってるんですよ」という切実さは伝わってきたので、まさに適材適所。戦うばかりが戦争ではないということを教えられた。まぁ、お気楽であることは否めないのだけども……舞台となってる時代がガリア開放のタイミングだったし、ちゃんとハレの日に合わせて祝賀隊が出撃するんだったら何も間違っちゃいない。

 あとは「何故ストパン世界線でわざわざアイドルやねん」という必然性を満たせるかどうかという部分だが、これもまぁ、OKだったんじゃなかろうか。まさかのエイラーニャ登場とか芳佳ちゃんとか、メインシナリオとの重なりがちゃっかり描かれていたので原作ファンも不覚にも嬉しくなってしまったし、この時代の扶桑の様子とか、本編ではほぼ登場する機会がなかったリベリオンの様子とか、「一方その頃」な描写で世界観を膨らませてくれた部分は素直に楽しかった。

 まぁ、その分「この子たち特有の良さ」みたいなものは申し訳ないがまだあまり受信できてない。私のスポンジ脳だとメンバー全員の顔・名前・性質を覚えるだけでも一苦労だったので、多分もう1クール続きをやってもらえれば多分一気に入り込めるようになると思う。それこそラブライブみたいに。現時点での推しは一応ジョーなんですが、多分簡単にひっくり返る程度の差しか見出してないや。いまだに「結局使い魔ってどういう存在なんだっけ……」っていうレベルで理解してない部分もあるし。

 ワールドウィッチーズは終わらない。その伸びた枝葉の1つがこうして成長したことは素直に喜んでいいんじゃないですかね。

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「黒の召喚士」 3→3

 点数で序列をつけると「転生賢者」→「これ」→「異世界ハーレム」という順番ですね。あ、下からカウントしてるよ。

 「転生賢者」との違いは色々あるのだが、とりあえず作画部分が普通。キャラ作画がちゃんと成立してて最低限の「剣と魔法のファンタジー」アニメに見える、そこは及第点。まぁ、バトル描写のCGが浮いてたり、積極的に褒めたいようなもんでもないのだけども。

 キャラ造形も、こちらの方が真っ当な少年漫画的テンプレートが成立している。「極度の戦闘狂」というのは案外面白い設定で、やれやれ系で面倒ごとを避けたがるなろう主人公も多い中、この主人公は利益もなさそうなのに自分から火中の栗を拾いに行くこともある。この性格をもっと面白い方向に活かすこともできたかもしれないのだが……結局「勇者パーティーに説教するため」とかに使っちゃうのはなんとも。「バトルがしたいから勝手に戦ってたら世界のためになってました」みたいな形になっちゃうと、やっぱり「なんか俺やっちゃいました?」と本質的には変わらんのだよな。

 「召喚士」というのもなろう系主人公の設定としてはお約束だが(スライムと狼が何故かセットで付き従うが)、今作はなんとその召喚スキルを活かして「異世界から勇者を呼び出してやろう」なんてことを思いついた。チートもチートだが、その発想は無かったので無双能力の活かし方としては面白い。ただ、その結果召喚した勇者が結局主人公好き好きのハーレム要員ヒロインだったらなんの意味もないのだが……。なんだろ、端々に「他とは違うんや」という意地が見える気がするのに、最終的に落ち着くところはやっぱりなろうなのである。そうしないと怒られる決まりでもあるんかな?

 そんなわけで、多分3ヶ月後には「どれがどの作品だっけ?」って分からなくなってると思います。

 

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「組長娘と世話係」 4→4

 日本中のヤクザもんは、全員がCV細谷佳正になるよう、法整備が進められているらしいですよ。

 これもまぁ、予定調和の極みとなった一本。「どーせお嬢の可愛さだけの一点突破でくるタイプのアニメでしょ。流石にそんだけじゃ騙されないんだからねッ」と思いながら見始めたわけですが、まぁ、割と騙された気もします。お嬢は徹頭徹尾可愛かったです。そこは間違いない。個人的にはCV和多田美咲という時点で相当な危険物扱いであり、本当にわただボイスが先鋭化して人を殺せる兵器にまで昇華されているのがよくわかるキャラクター。ロリボイスの極北といえば今期は久野ちゃん大旋風が吹き荒れており、あれはあれでどうしようもない地獄であるが、この和多田ボイスも代えの効かない一点もの。その鋭い切っ先が、最も効果的な形で喉笛に突き刺さるような作品であった。

 そんだけやられちゃったんだから点数上げても良かったんじゃね? とは思うのだが、それもやっぱり癪なんだよな。こんだけ可愛いお嬢がいて、きっと本人も周りの人たちに愛されて幸せに育っていると思ってるんだろうが、それでもやっぱりヤクザはヤクザなんだよ。どんだけ霧島がいい奴だとかこえぇ奴だとか言っても、いざとなったら指詰める奴に幼女のお世話を任したらあかんのよ。「いや、そういうネタやんけ」ってのは頭ではわかってるのだが、やっぱり究極的に「暴力で物事を解決する輩」はロリっ子萌えの精神とは相性が悪いと思います。

 お嬢はこのまま大きくなって、どこかで自分の家のシノギについて悩む時がくると思うのだが、そうして思春期のお嬢が悩んでいる時に、霧島は適切なアドバイスをしてやれるんだろうか。それができたら世話係として認めてやってもいいわ。霧島、10年後にまたアニメやれや(どういうことやねん)。

 

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 麦穂あんなに仕事があるとなんとなく嬉しくなりませんか? 第10話。ラブライブはいつだってアニマルパラダイスさ。

 ついこないだ夏休みの練習の話をしていたと思ったのに、落ち葉の季節を超えてあっという間に冬休み。間の日常パートがもっと観たいよう、とは思うものの、尺には限りがあるし、ラブライブ自体がそういう季節ごとのイベントなのだったら仕方ない。あとはまぁ、こうしてガンガン年月を積み重ねておかないと、いくらなんでも1年生連中が実力をつけていることの説得力が無いですからね。我々視聴者には見えないところで、若者たちはみっちり特訓して実力をつけているのだろう。まぁ、本来ならそこを見せてくれよ、って話なのだが。

 とりあえず、前回がヘヴィー級のお話だったので今回は東京大会本戦とはいいつつも、そこまでのお話は軽めの「繋ぎ」。限られた時間の中で、9人のメンバーがどのようにコミュニケーションをとっていたのかが描かれている。やはり最大の興味のポイントは1、2年生間の交流がどのように行われていたかの部分だろう。どうしても「1年生と2年生の差」ばかりにスポットが当たるお話が続いたので、そこを埋め合わせる光景はなんとしても入れてもらわにゃならん。今回は合宿中の交流ということで、作業を行いながら4つのセクションに分かれてのグルーピングである。まずはダンス振付チーム。これまでその仕事を一手に引き受けていたのは当然千砂都だったが、「動ける」メンバーってことで四季とコンビを組んだ。まぁ、四季からしたらたまたま1年生の中でフィジカルがちょっと良かったくらいで、いきなりその道でトップを極めた千砂都と組めって言われても困ってしまうし、心情としてはまさにミヤマクワガタとダンゴムシだったのだろうが、千砂都は別に一緒のクオリティのダンスを踊れと要求したわけではない。というか、多分千砂都だって「ダンスの振り付けを考えるプロ」じゃないんだし、その辺はむしろ客観的な分析が得意な四季の方が強い可能性だってある。適材適所、マンツーマンだと面倒臭そうな四季との絡みでもなんの問題もないコミュ力部長万歳。でも、どっかのタイミングで「なんで四季はサイエンティストガチ百合フィジカルモンスターになったの?」というよく分からん背景を追ってみたいよね。

 二組目はゲーミングチーム……じゃなくて作曲チーム。こちらも恋が一人で受け持ってきたところだが、「ちょっとピアノやってます」ってんでメイが駆り出されることに。当然恐縮してしまっていたが……落ち着けメイ、隣にいる馬鹿が今までやらかしてきたことを思い出せば、先輩ゆーても大したことないってことはすぐわかるはずだ。

 三組目はヨガチーム。否、作詞チーム。こちらは元からほんわかムードだったかのん&きな子なので雰囲気は良さげ。改めて、高校時代に仲間に自作の歌詞を見せるのってすげぇ恥ずかしいだろうな……って思うよね。ミュージシャンだったらそういうのって普通なのかしら。バンドリ見てても「友希那とか蘭はどういう神経で曲作ってるんやろ……」っていっつも不思議に思うから。

 そして残るのは……あまりもんチーム。いや、一応「演出&美術担当チーム」か。オニナッツはさ、このパートでくーすみにあてがわれて、次の遊びパートではかのちーにあてがわれて、いちいち病的な関係性の観察者にされるよね。単に余ってるってことなんだろうか……先輩たちの濃厚な絡みを見て、色々な人生模様を学んでほしいです。今週はちーちゃんのちょっとした病み要素が垣間見えるシーンが素敵でしたね。くーすみの場合は……もうこの関係性で周りからもすっかり認知されてしまったからなぁ……今更多少ツンモードで喧嘩しても「ハイハイ」てなもんでなぁ。

 この後、レクリエーションでも別なチーム分けでちょこちょこ別学年を絡めており、流石にこんだけ描写を割けば「1、2年生の間の埋められない溝」なんてものは感じられなくなったんじゃないでしょうか。9人でワンチーム。その状態が確たるものになってからの本戦勝負です。なんか変な子がいちゃもんつけにきたけども……ここで負けるようだとちょっと立つ瀬がないないにゃぁ。かのんがそれほど親しくもない相手の言うことに怒りを露わにするのって珍しい気がするんだけど、彼女なりの信念を今回のライブで貫き通せたんでしょうか。ソロアイドルと9人チームじゃぁあまりにも違いすぎてジャッジする方もめちゃめちゃ難しい気がするのだが……。

 追伸:今週もリエラのうたがたいそう可愛い。

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