最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「継母の連れ子が元カノだった」 5→6 嫌いじゃぁないぜ。何がと言われると困るのだが……とりあえず異世界に転生しないだけで幾らかの加点があるこの世の中。 わかりやすいラブコメではあるし、「義理の妹(姉?)」なんてものもファンタジーの中に存在する、ある意味テンプレには違いない。「付き合ってた相手と血縁がッ」っていう設定がここまで定番化しているというのも不可解な状況ではあるが、今期だと「カッコウの許嫁」もこれの亜種みたいなもんだし、やはり恋愛関係と親族関係が絡むというのは人類にとって常になんらかの欲求を突き動かすもののようだ。そして、今作はそうした奇妙な欲求をちょっと不思議な方向で掘り進めたところがセールスポイントになっていた。 義理の兄弟ラブコメといえば「気になる相手と付き合いたいけど、法律上ダメになっちゃったし如何せん」みたいなデザインが多いと思うのだが、今作の場合、それがタイトルに表れている「元カノ」ポジションというのが新しい。なんと関係が法的にこじれる以前に既にこじれており、そこには1つの「終わった恋愛」がある。そもそも「終わった恋愛の再燃」を描くっていう時点でラブコメアニメとしては珍しいデザインで、「なんで好きあったの?」「なんで別れたの?」「なんで別れた相手なのにやっぱり気になっちゃうの?」と1つ1つの段階にいちいち心情劇が込められている。その辺りの顛末を追いかけるだけでも1クールなんてあっという間で、「そりゃ中学生の恋愛なんてぎこちなくて当然だもんなぁ」という感情が同情だったり、羨望だったり、忌避感だったり、なんだかいろんな感情から楽しめるのである。 登場時は「こいつらめんどくせぇなぁ」としか思えなかったメインの2人も、各々の視点から心情を語らせれば「ふつーの高校生」だし、強めの自意識を満たすために相手との関係性を処理しきれない幼さも愛嬌になる。基本線がずっと2人の惚れた腫れたやくっついた離れただけで進み、それで引き伸ばし感も無かった。あ、いや、途中で色々と闖入者もいましたけどね。2人の関係にゴリゴリに割り込んできた暁月、いさなという2人のサブヒロイン(?)のキャラがメイン2人よりもよっぽどヤバくて引き込まれちゃうのは良かったですね。クレイジーサイコと単なるサイコ。お二人とも、いい友達をもったもんである。 柳伸亮監督のお仕事はキャラデザが丁寧で活き活きとしていて良い。そして下野VS日高というメインの対決に、飛び込む地雷2人が長谷川育美・富田美憂という若手筆頭株2枚というキャスト陣も実に強力。アニメ化は容易な作品ではなかったと思うのだが、きちんと「アニメでやった意味」が感じられる作品には仕上がっていたんじゃなかろうか。
PR 「ユーレイデコ」 4→4 ん〜〜〜〜〜〜、追いかけきれんかったなぁ……面白かった……のかなぁ……。 1話目時点で一筋縄ではいかない作品であることは一目瞭然だったわけだが、これをがっつり追いかけるってのは凄まじくカロリーを要する作業になる。若かりし頃なら1から10までがっつり考察を広げて楽しめた可能性もあるのだが……もう、2話3話と重なるうちに「分かんねぇよこれ」ってんで追跡を放棄してしまった。おかげで一応最後までは観ているのだが、ほんの表層部分のみを眺めているだけで、中身についてほとんど触れることが出来ない。 という情けない視聴体制だったということを前提とした上で……これ、面白かった……のかなぁ……。全体的な構造だけを観ると、やっぱり「ポッと出の劇場アニメでやりそう」みたいなプロット。バーチャル・電脳・監視社会からの脱却・少年少女のアウトロー活劇。どれもこれもお約束なモチーフである。ただ、そうして「あるけど無いもの」を描くというテーマ設定が、湯浅さんの作品と相性が良かったのかどうか。あくまで湯浅さんは原案止まりなわけだが、製作スタッフはこの「湯浅性」みたいなものをきちんと作品の魅力として活用できたのか。 元々湯浅作品ってのはエキセントリックな演出が特徴で、これが見事にハマった代表作に「四畳半神話大系」があり、あの作品は本当にどうでもいい日常に、ほんのひとつまみの「非日常」を紛れ込ませ、それが次第に現実を侵食し、最後には飲み込んでしまうという倒錯感が売り。「夜は短し恋せよ乙女」なんかも、ただの京都の学生のお話なのに、京都を「魔都」として描いて完全なるアナザーワールドを構築したのが見どころだった。今作の場合、最初から意味がわからない世界でスタートする。そのために、視聴者側はどこに軸足を置いていいのかわからずに戸惑ってしまう。なんの道標もないままにゴミ溜めの山の上に放り投げられたような感覚だ。話数を重ねればこの世界の基盤が見えて、少しずつ観やすくなっていくのかもしれないが、残念ながらこの「話数を重ねる」のが至難の業。なにしろ「よく分からない世界」を、さらに「分からなくさせる」方向の湯浅演出で積み重ねていくのだ。どこからがこの世界のほんとで、どこからが演出上のウソなのか、それが定かでない状態で筋を追うのは非常に負荷の強い行程なのである。 主人公のハックのキャラ設計もこのハードルをむやみに上げており、分からない世界を分からない言葉でしか説明してくれないので、主人公の背中を追うことが難しいのである。ヒロインのベリィはそこをある程度把握した上で素早くこの「世界」に順応していったが、不真面目な視聴者はなかなか探偵団と活動を共にするところまでは視界を調整できない。おかげで非常に情けない話だが、1話目で抱いた「よく分からんな」という印象が延々と続くことになってしまった。 こうした不協和については、企画段階でもうちょっと噛み砕くことができれば解消できた部分だとは思うんだよなぁ。ただ、それをやるとせっかく湯浅さんに作ってもらってる意味が薄くなっちゃう可能性もあるし……悩ましいところ。……劇場でもう一回総集編みたいなの作ります?
「RWBY 氷雪帝国」 6→4 今期、「期待してたけどスカされた作品」部門第1位。序盤数話の作画クオリティを見たら、そりゃ期待しちゃうよなぁ……。 ってなわけで、最大のガッカリポイントはなんといっても作画である。スタート時点でのクオリティが高かったおかげで余計にハードルを上げてしまった部分はあるんだろうが……最後まで責任持てないならそんな表紙詐欺みたいなことしない方がいいよ。落差がひどい方が失望は大きいんだからさぁ。中盤以降のメタメタ作画は本当にギャグなんじゃないかと思えるレベルのガッカリ感だった。元々、CGベースの作画が売りのアニメがスタート地点なはずなのだが……どうしてこうなった。 そして、残念ながら作画が良かったら評価も上がったかと言われるとやや疑問なのが残念ポイントの2つ目、シナリオ自体がピンとこないものだったことである。女の子わちゃわちゃ作品なのだから、チームメイトどうしで魂の交流を経て仲良くなる(意味深)というのは王道だし、我々も求めている要素ではある。ものが特殊ミッションチームなのだから、ふつーにタスクを用意し、ふつーに冒険活劇の果てにそれらを乗り越えていけば最低限の満足は得られたと思うのだが……何故か本作の舞台になったのは、よりにもよってワイスの夢の中。3話目あたりで夢の中にダイブした時には「このイベントでルビーとワイスが仲良くなるんやろな。そんでチームの絆を深めて新しい冒険に出るんや」と思ってたのに、なんと、最後までずっと夢の中。夢バトルフォーエバー。 これは一般論だが、「夢の話はおもんない」というのはよく言われること。夢ってのはどんな不条理でも許されるのでネタもサプライズもあったもんじゃないし、オチなど存在しないので他人に話したところで全然面白くない。「こんな夢みたんだけど」は世間話の中でもリスキーなものだという。それをアニメでやられてしまい、まさに「なんでもありやんけ」がずっと続く結果になってしまった。もちろん、夢バトルだって使い方次第で面白いプロットは組めたはずだ。「精神の表れ」「深層心理の漏れ出し」だと思えば、友達の夢にダイブしてその謎を解くというのは「魂のふれあい」に通じる。夢までさらけ出した関係性なんて、友情物語としては最上の素材にもなり得るはずだ。ただ、それってやっぱり「お互いを理解しあった上で、それでも隠された本音があるんだ」みたいな関係性になってからじゃないだろうか。今作の場合、ワイスたちはチームを組んでからまだ日が浅く、いがみ合っている構図も表面上のじゃれあいではなく、純粋に「まだよくしらねぇし、なんかこいつとは合わない」と思っている段階だ。そんな段階でいきなり夢にダイブして深層心理まで探りを入れられたら、ワイスの方が一方的に損してる状態である。まだお互いに十全に知り合ったわけでもないのに「本音はどうなの!」を探られ、さらには夢の理不尽ルールで不条理ワールドを見せられても、全ては「知らんがな」へと辿り着くルートである。やはり、夢バトルはもっとキャラが定着してからやるべきことだし、やるにしてもまるまる1クールアニメの舞台にするような場所ではないだろう。 ……いや、言うても作画が良ければある程度は形になったとは思うけどな……。もっと可愛いルビーの可愛いバトルが見たかったなぁ……。 「東京ミュウミュウにゅ〜♡」 5→3 なんちゅうか、面白いと思う要素が無かった……。最近ではすっかりお馴染みの、「なんでわざわざ掘り返してアニメ化したん?」作品の一例。まぁ、分割の前半部分だけが終わった段階なんだろうから、ここで何かを評するのも意味はないのかもしれないが……でも、第2クールに期待するものもないんだよなぁ。 元々幼女向け作品なのだろうからその前提を踏まえた上で評価するべきなのだろうが、そもそもそれならなんで深夜アニメになっちゃったんだよ、というのが一番の疑問点。土日の朝に放送してコレならしょうがないかな、という気もするが、深夜アニメで大きなお友達を相手にするってことは、朝アニメには無かった要素を盛り込むべきだし、ターゲット層をしっかり定めた作品作りにすべきだ。しかし今作は、おそらく大筋は原作(旧アニメ?)をベースにしてそのまま変えなかったのだろう。一応現代を舞台にリライトされているとはいえ、改めて現代で放送したいという積極的な理由が感じられない。 放送枠を考えるなら、おそらくターゲット層は「かつてこのアニメを見ていて、大きくなったお友達」だと思うだが、どうなんだろう。そういう層はこれを見て楽しめたんだろうか? 私は元のアニメも知らないし、もしかしたら古参のファンには楽しめるような要素が散りばめられていたのかもしれないが……残念ながら私にはそれを知る術がない。そして、もしそうした要素があったのだとしても、やはりクオリティの低さは庇い切れるものではないと思う。最終話だけを見れば、「こういう作劇がやりたかったのかも」という可能性の残滓は見てとれるのだが、そこに至るまでの全編がまーショボ作画。ヒロイン勢が可愛く描けないなら、わざわざリメイクする価値は無かったと思うのだが……なんで企画が通ったんだろう。こればかりは製作ガチャなので回してみないと分からんかったのかな……映像部分に売りがあれば、ベタなニチアサっぽいアニメでも一応の存在意義は見出せたと思うのだが。 かててくわえて、やっぱり僕はキャストの問題が気になるのよ。新鮮な気持ちで焼き直したかったからなんでしょうかね。メインの5人が揃って新人ってのは、拠り所が無くて終始不安な気持ちで見続けなきゃいけないので精神的にもきついのよね……。特に、作中では「圧倒的な才能を持つ女優」っていう設定のざくろが、中の人的に一番しんどいっていうのが……。キャスト側からしたらそれなりにネームバリューのある作品でキャリアを重ねられるのは嬉しいんだろうけど、踏み台にされる作品は不憫だよなぁ。 ま、2期でどのように成長するかっていうところでまだ可能性の芽を残しておこうじゃないか。……来年まで観るモチベが残ってるかな……。 「金装のヴェルメイユ」 5→6 「内田真礼が巨乳キャラでもいいじゃない(俺: 2022)」。今作で得られる最大報酬はそこじゃないかな。ちゃんと回想シーンでロリヴェルメイさんも出てきたおかげで、真礼ボイスの存在価値はきちんと発揮されてたしね。 「どうせおっぱいを見せるだけのエロアニメなんだからエロさえきちんと描けてればそれでいいんでない?」くらいのテンションでスタートしたおっぱいアニメだったが、思いのほかそれ以外の部分もちゃんとしてたもんで、単なるエロだけで感想を終えることが出来なくなってしまった。いや、シナリオ部分ではやっぱりテンプレからはみ出す部分は無いのだけども……今期は「悪魔と契約した主人公の懊悩を描いたアニメ」が2本あったんだけど(特撮も含めば3本だな!)、今作はその中でも一番「悪魔だってそいつの人生があるんだし、二人三脚で生きていくためには相互理解と愛情が必要なのだね」っていう側面を一番掘り下げてくれたもの。ヴェルメイさんがアルトくんに惚れる要素が結局は「持って生まれた素質」なのはどうしようもない部分だが、少なくとも1クールの間にそのアルトくんが成長してくれたことは確認できるし、アルト側もヴェルメイさんに対して愛情を抱く理由はちゃんと理解できるものになっているので、ラブロマンスとしては問題なく成立している。おねショタ一辺倒かと思ってたら次第に対等な恋愛関係になっていくので、生粋のおねショタファンの間では議論があるところなのかもしれないけどもね。 バトルものとしても案外面白い部分は見つかって、個人的にはぶっ飛んでる花澤会長キャラがいい具合だった。アルトくんの強さの表現がなろう的な身も蓋もないものだったのに対し、生徒会側のキャラは苦労人(?)のクリスさん、もっと苦労人(?)なジェシカさんなど、単なる「偉い人たち」というだけでは終わらない個性があって、見ていて退屈しないものになっている。学園バトル漫画という枠組みならこれもテンプレのうちなのかもしれないが、どうも最近はなろうアニメだらけの虚無の視聴時間が長かったせいか、「最低限成立している漫画」というだけでも満足してしまっている自分がいる。ちゃんと視聴者のことを考えて描いてくれてるドラマって、とても貴重なものなんですね。 そうして「ちゃんとキャラができてる」作品を大きく下支えしたのが作画の安定感。今作ヒロイン勢、満遍なく可愛くてよろしかったです。ヴェルメイさんが最終的に王道ヒロインになってしまったおかげで、かえってその存在が際立ったのが不憫系変態ヒロインのリリアさんだろう。中盤は彼女の行き過ぎたシチュエーションエロとピンク脳内が牽引してくれたのは間違いない事実。それだけに、なんとか彼女にも幸せになってほしいとは思うんですけどね。 倫理観ガバガバファンタジーに幸あれ。
平安名ぁ……、第9話……。えぇ、号泣ですよ。1期の号泣エピソードは6話でしたが、2期はこの9話が刻まれることになりましたね。1期がかのちー、そして今回は、くーすみであった。 そこに至るまでの経過に若干の謎があったのは事実。サニパの敗北ってのは既に3話目くらいで予告されてたことなのであまり驚きもないのだが、それがまさかの地区予選段階だったという。それも「直後にあいつがライブしちゃったもんだから全部持ってかれた」っていう説明だったのだが、サニパ単体で固定客もついてるだろうし、前後に何があっても予選通過するくらいの票数は集まると思うのだが……そこだけタイマン形式で試合でもしてたんだろうか。よく分からんレギュレーションである。もしかしたらLiella!の影で泣かされたチームとかがあるのかもしれない。 まぁ、そうしてサニパの尊い犠牲があったおかげでLiella!の尻にも火がついた。問題点に気づいちゃったのはやはり我らが部長、嵐千砂都。「どうしたって1年生と2年生で差が出ちゃうよね」という当たり前の事実に今更ぶち当たり、さてどうしたもんかと頭を抱える2年生一同。まぁ、普通だったら「みんなで楽しく舞台に立てなきゃ意味ないから」というかのんの意見がさっさと採用されるべきなのだが、そこに面倒を紛れ込ませるのが可可の存在。「結果が出なければ可可が強制送還される」という事実はすみれしか知らず、すみれからすればちょっとでも勝率を上げる選択をしなければならない。よりによって、当の可可が否定している状況下で。流石にこのすみれの「可可と3年間一緒にいたい」という願いをエゴだと断じることは出来まい。可可がみんなに気を遣って報告していないことはすみれも重々わかっているため、可可が不幸にならないためには、なんとしても「1年生を下ろした上で、可可の秘密を漏らさない」というノルマを達成しなければいけない。そうなれば、悪役を買って出るしかなかったのである。 あとはもう、不器用な少女たちの友情を見守るだけだ。すみれさん、不器用なくせにこういうところで本当に頑張っちゃうもんだから……途中からは1年生もぽかんとしちゃうくらいに設定がぐちゃぐちゃになっちゃいましたね。それだけ、彼女も無理をしていたということなのです。でも、どれだけ負担がかかっても「絶対に可可のことだけは守り抜く」というその精神は決して忘れない。本当にいい奴なんだよ、平安名すみれって奴はさ。 もちろん可可だってそんな最高の親友の気持ちはよく分かっている。今まで自分一人で抱え込んできたことを反省し、これからは隠し事は無しだ。きっと、1年生だってそれに耐えられる基盤は出来上がったはず。いきなりみんなして手を握り合った時にはどうなることかと思いましたよね。「セット、ハーモニクス!」ってんでS2CAでも炸裂させるのかと思いましたよ。結果的に、きな子たちも「私は歌で、ぶん殴る!」に成功してたわけですけどね。 ただひたすらにこれまでジリジリと溜め続けてきたくーすみ成分を堪能する、最高の解放回になりました。もちろんそれ以外のキャラにも見るべき点は多く、マジギレかのんちゃんもいい画になってました。かのんって元々引っ込み思案なキャラだったし、感情がほとばしる時にはキラキラ輝くような主人公パワーを炸裂さるタイミングだけだったので、こうして激情を爆発させるかのんってのは新鮮だし、彼女なりのスクールアイドル観がきちんと見えるのが良いですね。常に俯瞰でものを見て全体的な最適解を見出そうとする部長の動きもクレバーだ。すっかりみんなのおかーさんみたいなポジションが固まりつつありますね。1年生連中も、今回は四季がメイにいつも通りのアプローチを仕掛けつつ、オニナッツとのコンビ芸も見せて懐の深さを見せてましたね。1年生はまだまだいろんなカップリングで化学反応が見られそうで楽しみである。 唯一気になるのは、すみれが「5人で出るぞ」って言った時に、他の面々がさっさとキレたのに対し、「それってルール上OKなん?」とかいう見当外れなことを言い始めた生徒会長かな……。人のことばかり考えて苦しんでいたすみれさんの爪の垢を煎じて飲ませたい。 ありし日のバービーはあんなに素直で可愛かったのに……第11話。いや、多分今でも少し心を開いてもらえれば可愛い子なんでしょうけどね。あのギザ歯がどこから出てきたのかは謎だよな。 マリーローズ編の決着。今回はとにかくバーバラとマリーローズの関係に焦点が当たっており、ご丁寧に最後のキャストロールはこの2人(4人)だけでロールの1ページ目を飾っており、ケイトたちが2ページ目に回されるという扱い。それだけ同世代コンビの顛末を印象深く受け止めてほしいということなのだろう。実際、全てを隠蔽して自分達に都合のいい世界を作り上げようとしているシャドーハウスの企みの体現とも言える顛末になっており、マリーローズやクリストファーはその事実を知ってしまったがため、そしてバーバラだけは知らなかったがために不幸へと転げ落ちていくことになる。そして、バーバラが「知らなかった」のは結局マリーローズの判断の結果だというのがなんとも罪作りである。今回のタイトルは「ふたりの答え」なのだが、これはマリーローズとローズマリーのことを言っているのか、それともマリーローズとバーバラのことを言っているのか。少なくとも、バーバラの中ではまだ答えなんか出ていやしない。 歴史を振り返り、シャドーハウスがこの数年で急激に進化し、その異形を形作っているということがよく分かる。後になってケイトの生い立ちからも分かることだが、この不気味な館がシステムを構築するまでに本当に数十年しか要していない。そして、バーバラたちが加入してからの数年でも、星つきの立場や子供たちの管理体制なども少しずつ効率化が図られており、その代表例が「喜びの会」であった。あの会のおかげで洗脳の効率と確実性が格段に向上しており、ケイトみたいな異端分子が再び館に転がり込んでこなければ、決してその呪縛に綻びは生じなかっただろう。目的はほぼ同じくしていたはずなのに、異端と異端がぶつかり合ってしまった結果として、マリーローズの方が弾き出されてしまったというのはなんとも不幸な結末である。ただまぁ、前回からの繰り返しになるが、マリーローズのとった選択肢は残念ながら想定以上の被害も出してしまっているからなぁ……ケイトは、シャドーハウスをぶっ壊すという目標をマリーローズから受けついだことになるが、彼女の失敗を糧に、別方向からの解決を見つけ出してほしいものである。 幸か不幸か、今回の一件でマリーローズを失い、代わりにバーバラとのつながりを手に入れることになったケイト。バーバラの根っこの素直で真面目なところまで、ケイトが心を開かせて触れられるかが今後の勝負を握りそうだ。スザンナは……どうしたもんかな。あいつ初期の頃からさするの大好きっ子だったんやな。
考えてみりゃアトゥイのあの口調ってどこからきたのか謎なんだよな、第13話。親父さんは(ほとんど)標準語で話してるし、親戚すじのイタク王子も標準語。ってことは一族の中であの嘘京都弁みたいなの使ってるのってアトゥイだけなのよね……自分で考えたキャラ作りだとしたらかなりイタい設定やな……。いや、でも他の連中の語尾とかもおかしいやつは多いので、もしかしたらこの世界は1人1人が自分なりの話し言葉を開発するのが案外普通なのかもしれませんね。「〜じゃない?」と「〜かな?」が一緒にいる環境、優柔不断が多すぎて困る。 さておき、ナコク編は特に目立った戦闘シーンもなしにさっさと終了。まぁ、今回はお互いにぶつかることが目的ではなかったし、オシュトル勢が隠密部隊だったから表の戦争には介入しなかったからね。もちろん一番のポイントはVSマロロということになるが、こちらについてはマロロの一本勝ちみたいなもんかな。いったいどういう仕組みで作られ、どういう仕組みで壊れたのかさっぱり分からんが、まぁ、とにかく橋は壊れてしまったのだから。この世界、しばしば平然と神の奇跡が舞い降りるから常識レベルの計算が難しいのよね。あんな怪しげな素材の橋がず〜っとこの国の心の拠り所であり、帝の権威の象徴だったというのも謎ではあるが、それがいくらマロロが良い軍略家だとはいえ、ああもあっさり壊されてしまうと「なんで今まで無事だったん?」という方が不思議なくらいでな。あんな禍々しいデザインの橋はさっさと壊して正解だったのでは? 橋が壊れたことでマロロに勝ち点1、そして首都自体は奪還できたのでオシュトル側にも勝ち点1の痛み分け。長い目で見れば損害の方がでかい気がするが、オシュトル目線だと現時点での目的はとにかく近隣国と関係を構築することなので、「負けちゃいましたね……」ではなく「いやぁ、俺らがきたから勝ったな!」という雰囲気を出し、そこからなし崩し的に友好関係を結ぶ方が賢いプランになる。決してイタク王子がアホなわけじゃないのだが、どうにもオシュトルが相手だとまだまだ「青二才」という感じがあって、うまい具合に丸め込まれての連合成立に見えないこともない。いや、win-winだから別にいいんだけどさ。これでアトゥイも手に入れられれば万々歳だったんだろうけど……王子の童貞力が出てしまったのだろうか。暴れ馬のアトゥイさんはまだ管理しきれないってんで一旦オシュトルのところにご返還。ここで預けちゃうと、流石にもう戻ってこない気もするが……。アトゥイさん、どうやらオシュトルのことはなんとなく察したみたいですね。こうして「察してる勢」がどんどん増えてるのに、みんなして表立ってはそのことに触れない感じ、いつ爆発するか分からなくてハラハラするわ。いまだにオシュトル・クオン・ネコネの3人でいるシチュエーションが怖くてしょうがないんですが。 「彼女お借りします(第2期)」 ―→5 なんかとんでもねぇところで終わったんですが。3期決定の速報とか出てましたが、これで終わったらそりゃ詐欺だろ。 基本的にはあんまり思い入れのない「マガジンラブコメ」のジャンル。いまだに「マガジンラブコメで面白かった作品は?」って聞かれたら「強いていうなら『ドメスティックな彼女』」と答えるような人間なので(あ、「かのかの」も嫌いじゃないです)、ぶっちゃけ今作についてもあまり楽しかったという感想は無い。結局最初から最後まで主人公のクズっぷりは変わらないし、そんなどうしようもない男のところに女の子がワラワラと集まってくるハーレムラブコメ展開も気持ち悪さは一緒。展開としても必死に引き伸ばしている要素が表に出過ぎており、「そこで都合良く電話がくるの何でやねん」「困ったら全部ばあちゃんやんけ」などなどのストレスポイントが多い。3期があると言われたら観るだろうが、正直、続かなくてもあまり気にならない作品ではあった(ちなみにこの評価の例として、劇場版を観にいく気が1ミリも湧かなかった「五等分の花嫁」が挙げられる)。 ただ、そうして「あんまり食指の動かんジャンルなのよな」とは言いつつも、頑張ってアニメとしての魅力を発信しようとしていた努力については評価できるとも思っている。まぁ、分かりやすい言葉にしちゃえば「作画」なんだけど、今作の女の子は、いろんな方向に可愛いのは間違いない。よくあるマガジンラブコメとの差は、主人公が大学生で人間的にも経済的にもある程度独立した存在であり、そこに絡む「彼女」たちも人生の割と大事な部分について考えながら動かなきゃいけないという要素がある。中高生が主人公のラブコメだとその辺の背景ってのはどうしても軽視されがちだが、今作はお金の問題やら将来の仕事の問題やら、なんか嘘くさいくせに妙に生々しい部分もあったりする。いっそその辺りをもっと接写できるデザインになっていれば個性も伸びたのかもしれないが……そこを突き詰めすぎると作品のフットワークはかなり重くなっちゃうんだろうな……。行き過ぎないようにエロとハプニングでブレーキをかけるのは、少年漫画としては致し方ないところか。ま、息の長い作品になるのだったら、そうして「生き残る」方向に力点を置くのは正しい判断なのだろう。 3期になると、いよいよ各ヒロインとの決着をつけていかねばならんとは思うのだが、現状、千鶴を優先するのは当たり前として、そうなった時にるかちゃんをどうやって切り捨てるのかってのが難しいんだよな……。
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |