最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「異世界迷宮でハーレムを」 4→5 最後の最後、エンディングテーマのせいで三宅健太がこの作品を締めたみたいになってるけどええんかそれで(いいんじゃない?)。 この作品で加点しちゃうと誤解されそうだが、決してエロいアニメが見たいわけじゃないです。いや、うん、なんだ……エロい「だけの」アニメが見たいわけじゃないです。それは常々書いてることで、「エロいメディアはエロいメディアで別に用意されてるんだから、無理にアニメがチャレンジして半端なことするくらいならやめとけ」というのが私の持論である。今作も当然のようにAT-Xで試聴して「超ハーレムver.」での試聴でございまして、そりゃもうおっぱいブルンブルンな作劇に、ハナから「またこういうアニメか」と鼻じろんだものである。加えて今作は私がいちいちケチをつけているなろう小説でもある。もう、文句をつける用意は万端だった。 でも……なんかね、嫌いになれなかった。お約束のステータスシステムとか、ダンジョンの「順番待ち」に代表される「だからこの世界どうなってんねん!」という根本的な描写の拙さには辟易するのだが、ただ、主人公の造形がいわゆるチート系のソレとはちょっとズレていて、「内密」な特殊能力が多くていちいちロクサーヌに「素晴らしいですご主人様!」って言わせてはいるんだけど、やってることがクッソ地道な努力と実験・検証だったりする。能力に名前が与えられていてもその全容が分からないもんだから、どういう効果で、どんな使い方ができるかをいちいちダンジョンに潜って確認していく行程は、なんだかふつーのRPGよりも難しいくらいのタスクである。その過程でしっかりロクサーヌとのタッグを組んで、単なるお囃子ヒロインではなくて「パートナー」としてもヒロインを立てているし、パーティの仲間として一緒に成長していこうという気概があるのでキャラを人間としてみている。単なるゲームのアイテムにしかならないようななろうワールドが多い中、「ヒロインを増やしてハーレムを作る」が目的の今作は、逆説的に「きちんとヒロインも描かないと目的が達成できない」ってんで筆を割いているのである。 また、「エロなんていらんて!」と文句をつけようと思っていたが、本作の場合、エロが最大の目的であり、主人公の野心が少しずつエロへと固まっていく。ハーレム作りを目標にした冒険なら、エロは「余計なサービス」ではなくて「目的達成のための欠かせない行程」である。なるほど、不必要なエロならいらんけど、必要なエロならある程度描かれるのは当たり前の話で、どうせ描くなら濃密に、ガッツリ書いた方がいい。バトルアニメのバトルシーンが話題になるなら、エロアニメのエロシーンも作画に力を入れて話題性を増すのは打倒であろう。ちなみに、当然のように今作のコンテには高橋丈夫氏も加わっており、「エロアニメだなー」ということをしみじみと感じさせる。 最後に「2期とかねぇから」くらいの勢いで3人のヒロインを一気にぶっ込んじゃったのは勿体無い気もするが、その前の時点、ロクサーヌという大看板を中心に最後にセリーを加えて「ハーレムって楽しいですよ!」っていう未来への希望を追加したのも良き方向性。いや、マジでこの調子で2期目をやってもらっても良かったんだけどね。制作側はそこまでの期待をしてなかったんでしょうかね。とりあえずみかしーお疲れ様。良いお仕事でございました。 PR 「咲う アルスノトリア すんっ」 6→5 今期、「期待してたけどスカされた作品」部門第2位。まぁ、こちらは別段クオリティが下がったわけではないので「勝手に期待してただけ」と言われればそれまでなのだが……いや、でもさぁ。 もう、ほんとにそこだけだと思う。おそらく私と同じように作品概要をよく知らないままに試聴を開始したユーザーのほとんどが困惑したのではなかろうか。そして、今なお困惑し続けているのではなかろうか。少女たちのぽわぽわ日常アニメの中に突如入り込んでくるWarningなバイオレンス騎士ストーリー、結局あれは何だったのか。1話目試聴時にはその2つの世界の全く異なる演出効果にドキドキし、「この2つの世界がどこかで交わってあれやこれや……」と妄想が捗った。これだけ平和で優しいアルスノトリアたちの学園生活が、いきなりの生き残りサバイバルになる展開を、「来なくてもいいじゃない!」と思いながらも心のどこかで今か今かと待ち構えている自分もいた。そうした危うい平衡の中で、この作品は綱渡りを続けていた。 しかし、来なかった。なんと1クールアニメを使った一大オオカミ少年である。オオカミは……来なかったのだ。いや、本当は来ようとしていたのかもしれないし、もしかしたらあと1クール放送したら来ちゃったのかもしれないのだが、とにかくアニメシリーズは何も来ないままに終幕へと至った。そりゃまぁ、あんだけ尺を使ってのコケ脅しだったのだから、やはり素直な感想は「どないやねん」である。 もちろん制作側の意図は何となく分かってはいるつもりだ。そもそも今作はソシャゲ原作であり、おそらくゲームの方はこの2つの世界観がクロスすることがセールスポイントになっているのだろう。ちゃんとアニメでもそうして「世界の全容」を提示しつつ、それでもなお、描くべきは「すんっ」の方だと判断し、聖域には外敵を入れない判断になった。それでも敢えて騎士パートを描き続けたのは、「学園の外にはそうした危うさがあるんやで」という世界観の周知、そして、だいたいの視聴者が思ったように、「もしかしてどこかで乱入されるのでは?」というハラハラ感を常に持たせて、緊張を強いるため。なるほど、これがマジもんの日常系アニメであれば、途中で「退屈だなー」と思って抜けてしまう視聴者も多いだろうが、「7話目あたりで世界が変わるかも?」「10話目かな?」「最終話でちゃぶ台返し?!」と興味を惹き続ければ、日常パートであっても一定の興味を持って追いかけることができるだろう。実際私はそれで最後まで試聴させられたわけで、狙い通りの成果は出ているとも言える。 しかし、どうしたってこの試聴後の「どないやねん」感を拭い去ることは出来ないわけで、トータルでの印象は「騙された」に近い。「そっちが勝手に妄想してただけじゃないですか」と言われたら返す言葉も無いのだが、一種の詐欺広告だと私が訴えれば、賛同してくれる人もいるんじゃなかろうか。「騙された」というこの感情が拭えないために、やはりネガティブなイメージを持ってしまうことは避けられないのである。この売り方が正しかったのかどうかはかなり微妙なところだが……私はややデメリットが上回ったかな、という印象。もう、余計なおっさんたちのハード展開なしで、延々すんすん世界に浸っていたかったです。そう思えるってことは、本当に「マジカル学園日常アニメ」としての空気感が良かったってことでもあるんですけどね。いや、どうなんだろう。これも騎士パートとの対比で殊更よく見えていた可能性もあるが……。 うーむ、たらればを語るのは意味がないが、本当に騎士パートがなかったバージョンも見てみたい気はする。その際に途中で興味を失ってしまったのなら、騎士パートによる牽引にも意味があったってことになるよなぁ……。ふむ、色々と面白い作り方があるもんだ。
ハイッ、ファイティン! というわけでライブですよ。残念ながらまだ発声はできないのですが、それでもがっつり集まって屋内ライブが出来る幸せ。そして東京会場だけど当然のようにそこにいる幸せ。前回のEpisode of Roseliaで吹っ切れたので、ふつーに現地で参加するおじさんだよ。まぁ、流石に4daysは無理なのでこの初日だけの参加ですが……初日でやり切れば残りの日程なんて関係ないからな!(配信とかあれば見たかったけども)
【いつも通り、セトリとかは他所で見れ!】
「継母の連れ子が元カノだった」 5→6 嫌いじゃぁないぜ。何がと言われると困るのだが……とりあえず異世界に転生しないだけで幾らかの加点があるこの世の中。 わかりやすいラブコメではあるし、「義理の妹(姉?)」なんてものもファンタジーの中に存在する、ある意味テンプレには違いない。「付き合ってた相手と血縁がッ」っていう設定がここまで定番化しているというのも不可解な状況ではあるが、今期だと「カッコウの許嫁」もこれの亜種みたいなもんだし、やはり恋愛関係と親族関係が絡むというのは人類にとって常になんらかの欲求を突き動かすもののようだ。そして、今作はそうした奇妙な欲求をちょっと不思議な方向で掘り進めたところがセールスポイントになっていた。 義理の兄弟ラブコメといえば「気になる相手と付き合いたいけど、法律上ダメになっちゃったし如何せん」みたいなデザインが多いと思うのだが、今作の場合、それがタイトルに表れている「元カノ」ポジションというのが新しい。なんと関係が法的にこじれる以前に既にこじれており、そこには1つの「終わった恋愛」がある。そもそも「終わった恋愛の再燃」を描くっていう時点でラブコメアニメとしては珍しいデザインで、「なんで好きあったの?」「なんで別れたの?」「なんで別れた相手なのにやっぱり気になっちゃうの?」と1つ1つの段階にいちいち心情劇が込められている。その辺りの顛末を追いかけるだけでも1クールなんてあっという間で、「そりゃ中学生の恋愛なんてぎこちなくて当然だもんなぁ」という感情が同情だったり、羨望だったり、忌避感だったり、なんだかいろんな感情から楽しめるのである。 登場時は「こいつらめんどくせぇなぁ」としか思えなかったメインの2人も、各々の視点から心情を語らせれば「ふつーの高校生」だし、強めの自意識を満たすために相手との関係性を処理しきれない幼さも愛嬌になる。基本線がずっと2人の惚れた腫れたやくっついた離れただけで進み、それで引き伸ばし感も無かった。あ、いや、途中で色々と闖入者もいましたけどね。2人の関係にゴリゴリに割り込んできた暁月、いさなという2人のサブヒロイン(?)のキャラがメイン2人よりもよっぽどヤバくて引き込まれちゃうのは良かったですね。クレイジーサイコと単なるサイコ。お二人とも、いい友達をもったもんである。 柳伸亮監督のお仕事はキャラデザが丁寧で活き活きとしていて良い。そして下野VS日高というメインの対決に、飛び込む地雷2人が長谷川育美・富田美憂という若手筆頭株2枚というキャスト陣も実に強力。アニメ化は容易な作品ではなかったと思うのだが、きちんと「アニメでやった意味」が感じられる作品には仕上がっていたんじゃなかろうか。
「ユーレイデコ」 4→4 ん〜〜〜〜〜〜、追いかけきれんかったなぁ……面白かった……のかなぁ……。 1話目時点で一筋縄ではいかない作品であることは一目瞭然だったわけだが、これをがっつり追いかけるってのは凄まじくカロリーを要する作業になる。若かりし頃なら1から10までがっつり考察を広げて楽しめた可能性もあるのだが……もう、2話3話と重なるうちに「分かんねぇよこれ」ってんで追跡を放棄してしまった。おかげで一応最後までは観ているのだが、ほんの表層部分のみを眺めているだけで、中身についてほとんど触れることが出来ない。 という情けない視聴体制だったということを前提とした上で……これ、面白かった……のかなぁ……。全体的な構造だけを観ると、やっぱり「ポッと出の劇場アニメでやりそう」みたいなプロット。バーチャル・電脳・監視社会からの脱却・少年少女のアウトロー活劇。どれもこれもお約束なモチーフである。ただ、そうして「あるけど無いもの」を描くというテーマ設定が、湯浅さんの作品と相性が良かったのかどうか。あくまで湯浅さんは原案止まりなわけだが、製作スタッフはこの「湯浅性」みたいなものをきちんと作品の魅力として活用できたのか。 元々湯浅作品ってのはエキセントリックな演出が特徴で、これが見事にハマった代表作に「四畳半神話大系」があり、あの作品は本当にどうでもいい日常に、ほんのひとつまみの「非日常」を紛れ込ませ、それが次第に現実を侵食し、最後には飲み込んでしまうという倒錯感が売り。「夜は短し恋せよ乙女」なんかも、ただの京都の学生のお話なのに、京都を「魔都」として描いて完全なるアナザーワールドを構築したのが見どころだった。今作の場合、最初から意味がわからない世界でスタートする。そのために、視聴者側はどこに軸足を置いていいのかわからずに戸惑ってしまう。なんの道標もないままにゴミ溜めの山の上に放り投げられたような感覚だ。話数を重ねればこの世界の基盤が見えて、少しずつ観やすくなっていくのかもしれないが、残念ながらこの「話数を重ねる」のが至難の業。なにしろ「よく分からない世界」を、さらに「分からなくさせる」方向の湯浅演出で積み重ねていくのだ。どこからがこの世界のほんとで、どこからが演出上のウソなのか、それが定かでない状態で筋を追うのは非常に負荷の強い行程なのである。 主人公のハックのキャラ設計もこのハードルをむやみに上げており、分からない世界を分からない言葉でしか説明してくれないので、主人公の背中を追うことが難しいのである。ヒロインのベリィはそこをある程度把握した上で素早くこの「世界」に順応していったが、不真面目な視聴者はなかなか探偵団と活動を共にするところまでは視界を調整できない。おかげで非常に情けない話だが、1話目で抱いた「よく分からんな」という印象が延々と続くことになってしまった。 こうした不協和については、企画段階でもうちょっと噛み砕くことができれば解消できた部分だとは思うんだよなぁ。ただ、それをやるとせっかく湯浅さんに作ってもらってる意味が薄くなっちゃう可能性もあるし……悩ましいところ。……劇場でもう一回総集編みたいなの作ります?
「RWBY 氷雪帝国」 6→4 今期、「期待してたけどスカされた作品」部門第1位。序盤数話の作画クオリティを見たら、そりゃ期待しちゃうよなぁ……。 ってなわけで、最大のガッカリポイントはなんといっても作画である。スタート時点でのクオリティが高かったおかげで余計にハードルを上げてしまった部分はあるんだろうが……最後まで責任持てないならそんな表紙詐欺みたいなことしない方がいいよ。落差がひどい方が失望は大きいんだからさぁ。中盤以降のメタメタ作画は本当にギャグなんじゃないかと思えるレベルのガッカリ感だった。元々、CGベースの作画が売りのアニメがスタート地点なはずなのだが……どうしてこうなった。 そして、残念ながら作画が良かったら評価も上がったかと言われるとやや疑問なのが残念ポイントの2つ目、シナリオ自体がピンとこないものだったことである。女の子わちゃわちゃ作品なのだから、チームメイトどうしで魂の交流を経て仲良くなる(意味深)というのは王道だし、我々も求めている要素ではある。ものが特殊ミッションチームなのだから、ふつーにタスクを用意し、ふつーに冒険活劇の果てにそれらを乗り越えていけば最低限の満足は得られたと思うのだが……何故か本作の舞台になったのは、よりにもよってワイスの夢の中。3話目あたりで夢の中にダイブした時には「このイベントでルビーとワイスが仲良くなるんやろな。そんでチームの絆を深めて新しい冒険に出るんや」と思ってたのに、なんと、最後までずっと夢の中。夢バトルフォーエバー。 これは一般論だが、「夢の話はおもんない」というのはよく言われること。夢ってのはどんな不条理でも許されるのでネタもサプライズもあったもんじゃないし、オチなど存在しないので他人に話したところで全然面白くない。「こんな夢みたんだけど」は世間話の中でもリスキーなものだという。それをアニメでやられてしまい、まさに「なんでもありやんけ」がずっと続く結果になってしまった。もちろん、夢バトルだって使い方次第で面白いプロットは組めたはずだ。「精神の表れ」「深層心理の漏れ出し」だと思えば、友達の夢にダイブしてその謎を解くというのは「魂のふれあい」に通じる。夢までさらけ出した関係性なんて、友情物語としては最上の素材にもなり得るはずだ。ただ、それってやっぱり「お互いを理解しあった上で、それでも隠された本音があるんだ」みたいな関係性になってからじゃないだろうか。今作の場合、ワイスたちはチームを組んでからまだ日が浅く、いがみ合っている構図も表面上のじゃれあいではなく、純粋に「まだよくしらねぇし、なんかこいつとは合わない」と思っている段階だ。そんな段階でいきなり夢にダイブして深層心理まで探りを入れられたら、ワイスの方が一方的に損してる状態である。まだお互いに十全に知り合ったわけでもないのに「本音はどうなの!」を探られ、さらには夢の理不尽ルールで不条理ワールドを見せられても、全ては「知らんがな」へと辿り着くルートである。やはり、夢バトルはもっとキャラが定着してからやるべきことだし、やるにしてもまるまる1クールアニメの舞台にするような場所ではないだろう。 ……いや、言うても作画が良ければある程度は形になったとは思うけどな……。もっと可愛いルビーの可愛いバトルが見たかったなぁ……。 「東京ミュウミュウにゅ〜♡」 5→3 なんちゅうか、面白いと思う要素が無かった……。最近ではすっかりお馴染みの、「なんでわざわざ掘り返してアニメ化したん?」作品の一例。まぁ、分割の前半部分だけが終わった段階なんだろうから、ここで何かを評するのも意味はないのかもしれないが……でも、第2クールに期待するものもないんだよなぁ。 元々幼女向け作品なのだろうからその前提を踏まえた上で評価するべきなのだろうが、そもそもそれならなんで深夜アニメになっちゃったんだよ、というのが一番の疑問点。土日の朝に放送してコレならしょうがないかな、という気もするが、深夜アニメで大きなお友達を相手にするってことは、朝アニメには無かった要素を盛り込むべきだし、ターゲット層をしっかり定めた作品作りにすべきだ。しかし今作は、おそらく大筋は原作(旧アニメ?)をベースにしてそのまま変えなかったのだろう。一応現代を舞台にリライトされているとはいえ、改めて現代で放送したいという積極的な理由が感じられない。 放送枠を考えるなら、おそらくターゲット層は「かつてこのアニメを見ていて、大きくなったお友達」だと思うだが、どうなんだろう。そういう層はこれを見て楽しめたんだろうか? 私は元のアニメも知らないし、もしかしたら古参のファンには楽しめるような要素が散りばめられていたのかもしれないが……残念ながら私にはそれを知る術がない。そして、もしそうした要素があったのだとしても、やはりクオリティの低さは庇い切れるものではないと思う。最終話だけを見れば、「こういう作劇がやりたかったのかも」という可能性の残滓は見てとれるのだが、そこに至るまでの全編がまーショボ作画。ヒロイン勢が可愛く描けないなら、わざわざリメイクする価値は無かったと思うのだが……なんで企画が通ったんだろう。こればかりは製作ガチャなので回してみないと分からんかったのかな……映像部分に売りがあれば、ベタなニチアサっぽいアニメでも一応の存在意義は見出せたと思うのだが。 かててくわえて、やっぱり僕はキャストの問題が気になるのよ。新鮮な気持ちで焼き直したかったからなんでしょうかね。メインの5人が揃って新人ってのは、拠り所が無くて終始不安な気持ちで見続けなきゃいけないので精神的にもきついのよね……。特に、作中では「圧倒的な才能を持つ女優」っていう設定のざくろが、中の人的に一番しんどいっていうのが……。キャスト側からしたらそれなりにネームバリューのある作品でキャリアを重ねられるのは嬉しいんだろうけど、踏み台にされる作品は不憫だよなぁ。 ま、2期でどのように成長するかっていうところでまだ可能性の芽を残しておこうじゃないか。……来年まで観るモチベが残ってるかな……。 「金装のヴェルメイユ」 5→6 「内田真礼が巨乳キャラでもいいじゃない(俺: 2022)」。今作で得られる最大報酬はそこじゃないかな。ちゃんと回想シーンでロリヴェルメイさんも出てきたおかげで、真礼ボイスの存在価値はきちんと発揮されてたしね。 「どうせおっぱいを見せるだけのエロアニメなんだからエロさえきちんと描けてればそれでいいんでない?」くらいのテンションでスタートしたおっぱいアニメだったが、思いのほかそれ以外の部分もちゃんとしてたもんで、単なるエロだけで感想を終えることが出来なくなってしまった。いや、シナリオ部分ではやっぱりテンプレからはみ出す部分は無いのだけども……今期は「悪魔と契約した主人公の懊悩を描いたアニメ」が2本あったんだけど(特撮も含めば3本だな!)、今作はその中でも一番「悪魔だってそいつの人生があるんだし、二人三脚で生きていくためには相互理解と愛情が必要なのだね」っていう側面を一番掘り下げてくれたもの。ヴェルメイさんがアルトくんに惚れる要素が結局は「持って生まれた素質」なのはどうしようもない部分だが、少なくとも1クールの間にそのアルトくんが成長してくれたことは確認できるし、アルト側もヴェルメイさんに対して愛情を抱く理由はちゃんと理解できるものになっているので、ラブロマンスとしては問題なく成立している。おねショタ一辺倒かと思ってたら次第に対等な恋愛関係になっていくので、生粋のおねショタファンの間では議論があるところなのかもしれないけどもね。 バトルものとしても案外面白い部分は見つかって、個人的にはぶっ飛んでる花澤会長キャラがいい具合だった。アルトくんの強さの表現がなろう的な身も蓋もないものだったのに対し、生徒会側のキャラは苦労人(?)のクリスさん、もっと苦労人(?)なジェシカさんなど、単なる「偉い人たち」というだけでは終わらない個性があって、見ていて退屈しないものになっている。学園バトル漫画という枠組みならこれもテンプレのうちなのかもしれないが、どうも最近はなろうアニメだらけの虚無の視聴時間が長かったせいか、「最低限成立している漫画」というだけでも満足してしまっている自分がいる。ちゃんと視聴者のことを考えて描いてくれてるドラマって、とても貴重なものなんですね。 そうして「ちゃんとキャラができてる」作品を大きく下支えしたのが作画の安定感。今作ヒロイン勢、満遍なく可愛くてよろしかったです。ヴェルメイさんが最終的に王道ヒロインになってしまったおかげで、かえってその存在が際立ったのが不憫系変態ヒロインのリリアさんだろう。中盤は彼女の行き過ぎたシチュエーションエロとピンク脳内が牽引してくれたのは間違いない事実。それだけに、なんとか彼女にも幸せになってほしいとは思うんですけどね。 倫理観ガバガバファンタジーに幸あれ。
平安名ぁ……、第9話……。えぇ、号泣ですよ。1期の号泣エピソードは6話でしたが、2期はこの9話が刻まれることになりましたね。1期がかのちー、そして今回は、くーすみであった。 そこに至るまでの経過に若干の謎があったのは事実。サニパの敗北ってのは既に3話目くらいで予告されてたことなのであまり驚きもないのだが、それがまさかの地区予選段階だったという。それも「直後にあいつがライブしちゃったもんだから全部持ってかれた」っていう説明だったのだが、サニパ単体で固定客もついてるだろうし、前後に何があっても予選通過するくらいの票数は集まると思うのだが……そこだけタイマン形式で試合でもしてたんだろうか。よく分からんレギュレーションである。もしかしたらLiella!の影で泣かされたチームとかがあるのかもしれない。 まぁ、そうしてサニパの尊い犠牲があったおかげでLiella!の尻にも火がついた。問題点に気づいちゃったのはやはり我らが部長、嵐千砂都。「どうしたって1年生と2年生で差が出ちゃうよね」という当たり前の事実に今更ぶち当たり、さてどうしたもんかと頭を抱える2年生一同。まぁ、普通だったら「みんなで楽しく舞台に立てなきゃ意味ないから」というかのんの意見がさっさと採用されるべきなのだが、そこに面倒を紛れ込ませるのが可可の存在。「結果が出なければ可可が強制送還される」という事実はすみれしか知らず、すみれからすればちょっとでも勝率を上げる選択をしなければならない。よりによって、当の可可が否定している状況下で。流石にこのすみれの「可可と3年間一緒にいたい」という願いをエゴだと断じることは出来まい。可可がみんなに気を遣って報告していないことはすみれも重々わかっているため、可可が不幸にならないためには、なんとしても「1年生を下ろした上で、可可の秘密を漏らさない」というノルマを達成しなければいけない。そうなれば、悪役を買って出るしかなかったのである。 あとはもう、不器用な少女たちの友情を見守るだけだ。すみれさん、不器用なくせにこういうところで本当に頑張っちゃうもんだから……途中からは1年生もぽかんとしちゃうくらいに設定がぐちゃぐちゃになっちゃいましたね。それだけ、彼女も無理をしていたということなのです。でも、どれだけ負担がかかっても「絶対に可可のことだけは守り抜く」というその精神は決して忘れない。本当にいい奴なんだよ、平安名すみれって奴はさ。 もちろん可可だってそんな最高の親友の気持ちはよく分かっている。今まで自分一人で抱え込んできたことを反省し、これからは隠し事は無しだ。きっと、1年生だってそれに耐えられる基盤は出来上がったはず。いきなりみんなして手を握り合った時にはどうなることかと思いましたよね。「セット、ハーモニクス!」ってんでS2CAでも炸裂させるのかと思いましたよ。結果的に、きな子たちも「私は歌で、ぶん殴る!」に成功してたわけですけどね。 ただひたすらにこれまでジリジリと溜め続けてきたくーすみ成分を堪能する、最高の解放回になりました。もちろんそれ以外のキャラにも見るべき点は多く、マジギレかのんちゃんもいい画になってました。かのんって元々引っ込み思案なキャラだったし、感情がほとばしる時にはキラキラ輝くような主人公パワーを炸裂さるタイミングだけだったので、こうして激情を爆発させるかのんってのは新鮮だし、彼女なりのスクールアイドル観がきちんと見えるのが良いですね。常に俯瞰でものを見て全体的な最適解を見出そうとする部長の動きもクレバーだ。すっかりみんなのおかーさんみたいなポジションが固まりつつありますね。1年生連中も、今回は四季がメイにいつも通りのアプローチを仕掛けつつ、オニナッツとのコンビ芸も見せて懐の深さを見せてましたね。1年生はまだまだいろんなカップリングで化学反応が見られそうで楽しみである。 唯一気になるのは、すみれが「5人で出るぞ」って言った時に、他の面々がさっさとキレたのに対し、「それってルール上OKなん?」とかいう見当外れなことを言い始めた生徒会長かな……。人のことばかり考えて苦しんでいたすみれさんの爪の垢を煎じて飲ませたい。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |