最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
生けるレガシー、カーン/Karn, Living Legacy 今セットのカードナンバー1は、当然今回の主人公・カーンさんである。元を正せばテメェがミラディン(アージェンタム)を油まみれにしちゃったことが発端なんだよな、と言われたら何も言い返す言葉がなく、おかげで本人も何かと卑屈で孤立主義者になってしまっている様子。ジョイラなんてずーっと心配してくれてるのにあんまり接し方が上手くないのよねぇ……ストーリーでは最終的にシェオルドレッドとアーテイにボコられ、四肢を切断された上で頭部だけミラディンへ持ち出されてノーン様とのお目通りが叶った。正直ここからの逆転方法なんて存在しないはずなのだが、あとはタイムリープハゲに期待するしかないだろう。 さておきそんなカーンは当然アーティファクト全振り能力……と思いきや、これが意外に技巧派。一番面白いのは何と言ってもプラス能力から生まれるパワーストーンだ。これが次の「兄弟戦争」の前振りになっているらしいのだが、興味深いのは「アーティファクトじゃない呪文を唱えるためには使えない」という変わった制限。これまでなら「アーティファクトにだけ支払える」と書かれるところだが、逆に「使えない範囲」を指定する形。おかげでこのマナ、ノンアーティファクトなカードの能力コストの支払いなんかには問題なく使用できるのである。つまりマイナス能力の「マナを追加で払わないとダメだよ」という妙な制限も、このパワーストーンをどんどん作ってそれで賄えと言っているわけだね。もちろん、そのまま貯蓄して奥義を発動し、パワーストーン砲撃陣を完成させてもいい。単体で置いていくだけで着実に軍勢を配備できるのはこれまでのカーンと同じである。フル活用するにはやはりアーティファクトデッキだろうが、そうでなくても多方面に使い方が見つかる万能機械。相変わらず「お前無色なのはなー」という文句が出そうなキワキワの調整である。
信仰を穢すもの/Defiler of Faith どうやら各色にサイクルとして与えられたらしいのがこちらの「穢すもの/Defiler」サイクル。全て単色5マナダブルシンボルのクリーチャーで、能力はキーワード1つに、色マナをΦマナにするもの、そしてその色のパーマネントを展開するとボーナスが手に入るという仕様が共通している。白の「穢すもの」は5/5警戒で能力は割と普通。その上で誘発能力もトークン1つと、現在判明している他の色(青がドロー、緑は全軍にカウンター)と比べると割と大人しめ。なんでこんな差をつけられるかといえば、おそらく白が「Φマナ化」と色々相性がいいためだ。白はライフゲインに長けた色なので、他の色よりもΦマナを使える機会が増える。さらに白は軽めのパーマネントを多数展開する色でもあり、呪文の数だけ能力を誘発させられれば、恩恵も積み重なるというわけ。ただまぁ、そうはいってもやはり自身に除去体制がとぼしく、戦術的には全体除去にめっぽう弱い。トークン戦術を敷く場合に1、2枚採用される可能性があるくらいか。ただ、白が苦手な手札補充さえ別な方法で補えれば一気に跳ねる可能性もあり、現在も活躍中の「鼓舞する監視者」や「神憑く相棒」あたりとのシナジーを固めると面白いかもしれない。 メサの騎兵/Mesa Cavalier リミテに構築にとコモンとは思えない大活躍を続ける「鼓舞する監視者」のドロー部分が1ライフゲインに置き換わったもの。たった1つの要素が変わっただけなのだが、この「あぁ、うん……」みたいなガッカリ感はなんなのだろうか。別にこいつだって全然弱くなくて、ライフゲインクリーチャーのご意見版「ありがたい老修道士」と比較したらその進歩は目覚ましい。でも、やっぱり直近にあれだけ優秀な先輩がいるとなぁ……どれだけ人間が頑張ったところで天使には及ばぬか……。リミテなら普通に候補となる飛行クリーチャーだが、今回緑コモンに与えられた蜘蛛が1/3の「罠紡ぎ」なのはちと辛い。 サマイトの薬草医/Samite Herbalist 全テキストをもって「後援能力に使ってあげてください」と書かれたギミックサポートカード。もちろん先陣を切って出撃できればふつーにパンチしてライフ差が3点開き、さらに占術まで行えるので2マナとしては破格だが、早々に殴れなくなったあとにも専門職があるというのはウィニーとしてはかなりありがたい性能。すると問題はデッキに後援クリーチャーがどれだけ集められるか。リミテッドではある程度アーキタイプを固める要素にもなり得るし、自身の占術で都合のいい盤面も調整しやすくはなるだろう。見た目以上に侮れない可能性もあるぞ。 時間稼ぎ/Stall for Time 白は相手クリーチャーをタップさせる。そして青はタップさせた上で起き上がれなくする。各々のカラーパイが分かりやすい合体呪文だ。ぶっちゃけ単体での性能はそこまで劇的ではないが、キャントリップ付きなので何となくでの運用でも問題ない。白単体で考えると、現環境のライバルは2マナでタップして履修を行う「休憩時間」くらいで、ドローできるなら決してコスパは悪くないことがわかるはずだ。青も加味したモードになると最近近かったのは6マナアンコモンの「降雪日」があるが、あちらは2枚ドローの1枚ディスカード設定だ。レアリティを考えればやはりこちらも決してコスパは悪くない。トータルで見れば決して悪い呪文ではないが、あとはデッキの全体像を見た時に必要なお仕事かどうかが問題になるだろう。時間稼ぎだけの役割で5マナ構えるのはちょっと手間なので、堪えるデッキにするなら稼いだ時間からきちんと解決策が見出せるようにしておきたい。全体除去とか、全体除去とか。
盾、構え/Take Up the Shield 献身的に守ってくれるアジャニさんのイラストとセリフが今となっては本当に白々しく切なくなってしまう1枚。まぁ、もしかしたらこの段階では完成してなかったのかもしれないけども。もうこんな姿も2度と見られないんでしょうかね……。さておき、今回の白の軽量トリック部門だろうが、アジャニさんの完成された美技のおかげか、あっちもこっちも欲張ったかなりの贅沢品。修正値自体は大きくないので戦闘結果を「ひっくり返す」までいく可能性はやや下がったが、絆魂によるライフゲインで盤面そのものをひっくり返すことは難しくないだろう。その上で破壊不能による絶対保証があり、いざとなったら除去に対する防壁として構えることも可能。その後にカウンターが残って影響を与え続けるというのだから、2マナのコモンとしてはだいぶやりすぎ感が出ている。小粒すぎる気もするが、下手したら構築で刺されてもおかしくない影響力だ。アジャニさん、何でその力を正義のために振るってくれないんスか……。 霜拳の徘徊者/Frostfist Strider 氷漬け能力持ちの巨人。ステータスはアンコモンなら普通だし、能力の方も「霜のオオヤマネコ」の系譜とほぼ同じ。サイズ的にも一番近いのは氷雪マナが必要だった「氷山の徘徊者」で、レアリティが上がって確実性と護法がついたので「まぁまぁあり」くらいのレベルじゃなかろうか。一応「霜のオオヤマネコ」などの既存の氷漬けクリーチャーとの違いは、何らかの他の方法でアンタップしようとしても1回は無効化できるという部分。今回アンタップする呪文もいくらか用意されているので、その辺りに対する安全性も加味すれば、堅実派には違いない。デッキに入れといて困ることはないだろう。
交渉団の保護/Protect the Negotiators これは面白い組み合わせ。基本部分だけ見ると「自軍クリーチャー分のマナを払わないと打ち消す」というかなり微妙なカウンター。カウンター呪文が「自軍クリーチャーの数」を参照するなんてことはこれまでほとんどなく、それもそのはず、基本的にカウンターを構えるようなデッキはクリーチャー並べにくく、動きが噛み合わない弱いカードにしかならないはずなのだ。クリーチャーを参照したカウンターで実用的だったのは、直近だと「スピリットがいれば軽くなる」という「霊都の罠」、それに「飛行がいれば強くなる」設定の「高尚な否定」など、クリーチャー1体でクリアできるものがせいぜい。ウィザードを並べなきゃいけない「イクシドールの意思」、相手より多く並べなきゃいけない「統一された意思」などはかなり使いにくい呪文だったのは間違いないだろう。そんな不利なジャンルにわざわざアンコモンで飛び込んできたこの呪文。なんと、「クリーチャーが少ないなら1枚のカードで増やすのとカウンター両方やればいいじゃん」という発想。増えるのはたかだかトークン1体だが、これにより要求マナが1つ増えれば確実に打ち消せる選択肢は増えていく。特に3ターン目に特別な条件無しに相手の3マナ呪文に構えられるのは強みと言えるだろう。まぁ、もちろん3マナあるなら確定カウンターを構えればいいという話ではあるが……それでもこのトークン1体が欲しいデッキもあるかもしれない。リミテッドならダラダラと戦線が横に伸びた後のカウンターとして一定のニーズがありそう。
ローナの渦/Rona’s Vortex 実質的にカーンを退けてシェオルドレッドを勝利に導いた立役者はローナさんだった気がする。そんなローナさんの手管なので、アンコモンらしいシュートな仕上がり。自軍に一切使えないというちょっとした制限は生まれたが、ふつーに使ってもPWまでを視野に入れた1マナバウンスとして文句なしだし、黒に触れるならなんと4マナの完全除去インスタントに格上げされる。「青の呪文のくせに除去やんけ!」という文句にも、「黒触ってれば除去なんて当たり前、青単体の呪文としてもカラーパイに問題はないですよねぇ」という模範的な解答である。リミテで色が合えば必須の1枚。青が中心であれば「黒が出せるかどうか微妙やな……」くらいのマナ基盤でも採用を躊躇う必要がないのはとても良い。
機を見た干渉/Timely Interference トレイリアアカデミーで落ちこぼれの身分ながらもとんでもない発見をしちゃったせいでファイレクシア軍勢に集団で追われることになってしまった可哀想な学生、ウルフくんの悲劇を描いたシーン。学内の勇敢なヴィーアシーノさんが助けに駆けつけてくれたが、しばらく後のシーンで彼は亡骸になって発見されるのである。合掌。そんな可哀想なシーンを切り取った呪文だが、まぁ、よくある青のパワー抑止である。ベースとなっているのは1マナキャントリップで効果も最小限という「一瞬の散漫」で、どちらかというとカードを引く目的とかスペルカウントを増やす目的で使われるタイプのもの。そこに今回はキッカーを導入することで、なんと積極的に攻める場合にも使える面白いギミックが追加された。たとえば2/2どうしが睨み合ってる状態でこれを使って殴りに行けば、なんと事実上の除去として機能する。修正値が最小限なのでドンピシャでハマるタイミングはあまりないかもしれないが、可能性が増えるのは良いことである。採用されますかねぇ。 トレイリアの噴出/Tolarian Geyser 「引きずり込み」にちょっとしたボーナスがついた豪華版。どうせいじるならインスタントの「排撃」をベースにしてほしかったところだが、どれだけ時代が進もうとあのミラクルバウンス呪文は戻ってくることはない。ソーサリーの不自由さを噛み締めながらも、「まぁ、カード引けるからいっか……」と思いながらリミテッドではお世話になるだろう。ライフゲインのボーナスもやっつけ感はあるが受けのデッキらしい悪くないボーナス。これを連打してるだけでも相手のイライラを重ねられるはず。トークンが支配的な環境になるなら加点。 トレイリアの恐怖/Tolarian Terror イゼットカラーに稀によく登場する、墓地のインスタントソーサリー大好きクリーチャー。性能としては「謎めいた海蛇」とほぼ同じで、パワーが1減った代わりに護法を手に入れて耐久力をアップさせることに成功している。「謎めいた海蛇」がアンコモンだったことを考えると、コモンでほぼ互角の性能ってのは文句無しのクオリティ。このステータスなら5マナでもお釣りがくるくらいのもので、墓地に該当カード2枚を用意するのは青なら造作もないことだろう。構築戦なら最大で1マナまで軽量化することも容易く、ほぼバニラではあるが、実は何かでっかいデッキの可能性を秘めているかもしれない侮れない奴。それにしても、トレイリアアカデミーは毎回必ず何らかの海洋生物に襲われとるな。構図もほぼ一緒やんけ。
ヴォーダ海のあさり屋/Voda Sea Scavenger アドにはならないけど次のドローの質を確実に高めてくれるマーフォーク。版図によって多少価値は上下するが、まぁ、2色以上使ってれば一応の恩恵は得られるのであまり気にする必要もないだろう。もし版図を前面に押し出したデッキだったら、きっとデッキにはボム的な何かが入っているはずなので(入ってるよね?)、それを最大5枚分も探しに行けるのは魅力的。適材適所でコモンらしい働きを見せてほしい。しかし、これが青にいるってことは……マジで今回は版図狙いの5色が推奨されてるな? 潮廻しのヴォルシェ/Volshe Tideturner フレーバーを見て「いや、沈めろよ」と思ったんですが、多分マーフォークとしては自分達の住んでる海がファイレクシアの油で汚れるのは嫌なんでしょうね。環境汚染なんてレベルじゃないからね。さておき、「ヴォーデイリアの秘儀術師」に端を発する青いマナクリーチャーシリーズの最新作。「秘儀術師」はまさにこの地、先代ドミナリアで開発されたクリーチャーで、当時は無色マナしか出せない制限があったが、「カーフェルの先触れ」では出せるマナが青マナになって予顕コストに使えるオプションがつき、「またたかぬ観察者」は降霊コストを支払うのに使えた。今回は環境に合わせてキッカー呪文を適用範囲に含め、単なるスペルサポート以上に活躍の幅が広げられるようになっている。1/3というステータスも受けの役割にマッチしていて序盤要員としても堅実な仕事ができる。キッカーデッキの基盤として構えておきたい名バイプレイヤーである。
バルデュヴィアの非道/Balduvian Atrocity 3マナ2/3威迫というごくごく庶民的なステータスにちょっとしたスパイスを上乗せしたアンコモン。「コスト3以下を墓地から戻す」「キッカー含めて黒赤が必要」という設定からはかつてコンボデッキで一世を風靡した「墓所の勇者」を思い出させるが、残念ながらキッカーが条件なのでこちらはコンボ要素はなさそうだ。墓地から戻ってくるカードも一時的な復活でしかないのであくまでもマナが余って色があってる時のおまけ程度に考えておく方がいいだろう。同じような能力を持っていた「勤勉の神」もそこまで活躍はなかったので、リミテッドでは積極的にシナジーを確保しにいくほどではないと思われる。まぁ、コストが軽いのでおまけ感覚でも損した気分にはならんからいいんでない? 教団の徴集兵/Cult Conscript 今回のスケルトン枠。毎回手を替え品を替えなんとかして墓地から戻ってこようとするスケルトン族だが、今回は「他のクリーチャーの亡骸が起き上がる」というフレーバーを陰鬱条件で再現。自軍クリーチャーの死をちょっとした補償で慰めてくれる。スケルトン族はあまりステータス自体に期待されないことが多く、大抵は生贄要員とか、チャンプブロッカーとしてその生(?)を満喫するもの。今回は復活条件がやや厳しいこともあってか、一応パワー2で戦力としてもカウントできるようになっているし、何よりも1マナ2/1というステータスで前のめり感をアピールしている。各種生贄デッキでの新たなエンジンとして検討してもいいかもしれないが、やっぱりその場合は起動コストがネックか。 怪物的戦ヒル/Monstrous War-Leech 墓地にある最大コストを見るというやや珍しい指標を持つ可変クリーチャー。単体だと0/0で戦場に出ることすら叶わないが、「マグマ・オパス」を捨てて宝物トークンから唱えれば、なんと3ターン目に8/8が着地するという異次元のゲームを見せることができる(スタン落ちするが)。あまり類を見ない能力だけに、何か楽しいオプションは楽しめるかもしれない。この能力の利点は1枚でもいいので狙ったカードが墓地に落ちればそれだけでステータスが爆裂するという夢があること。逆に不利な点は1枚のカードに依存することがあるので、墓地対策されると一気にサイズダウンする可能性があること。それをサポートするためにも余裕があればキッカー込みで払って少しでも墓地を豊かにしておきたいところ。まぁ、墓地一掃呪文使われたらなんにせよ死ぬんですけどね。
センギアの鑑定者/Sengir Connoisseur センギアの名を冠する吸血鬼もドミナリアの危機と聞いて馳せ参じた。まぁ、吸血鬼も油まみれの化け物ばかりだとコレステロールが心配ですからね(?)。これこそ死活問題ですわ(単に「マズいから」言うとるが)。いわゆる元祖センギア能力は「自分でダメージを与えたクリーチャーが死んだらカウンターがもらえる」というものだったが、戦闘が絡まないとほぼ成長の見込みがないもんで実際に機能することはほとんどなかった。そこでこちらの御仁は自分と関わらない戦闘でも何でもいいし、自軍でも相手軍でも、なんならトークンでもいいからとにかく何か死んだらカウンターがもらえるというガバガバ設定に更新された。ただし、それだけだと即死コンボなんかの温床になりかねないため、1ターンに1回までの食事制限も合わせて付与。センギアさんに比べればステータスも一回り小さくなり、丁寧なバランス調整の結果という感じか。生き残れば強いのは間違いないし、置いとく価値のあるクリーチャーではあるのだが、問題は環境のテンポだろう。のんびりお貴族様の食事風景を眺めてられるくらいのスロー環境なら、じっくりゆっくり支配圏を広げられそうだが。
ぼろぼろの亡霊/Tattered Apparition なんかすげぇ久しぶりな気がする、とてもシンプルなシェイドらしいシェイド。ちなみに現在のスタンダード環境でシェイドっていたっけ? と思って確認してみたら「スカイクレイブの影」が存在しているだけだったので、ローテーションによって今度はこちらが環境唯一のシェイドということになります。古き良きシェイドは1マナでパンプアップできたものだが、最近はそこに制限がつくことが多くなってきた。特に無尽蔵に増強されていくシェイド能力は回避能力との相性が良すぎるため、飛行持ちの場合はパンプ効率はそこまで良くない設定になっている。とはいえ飛行クリーチャーを構えるだけでこれを止めるのは難しいし、マナに余裕があれば充分決定力たりうる人材ではあるか。ちなみに、過去に全く同じステータス、同じ能力の「夜翼の影」がいたが、10年近くの時を経てコストが1マナ軽くなった。ちょっと進歩したのかと思ったが、その2年前に開発された「漂う影」はステータスこそ低いがパンプ効率がダンチ。シェイドの歴史は3歩進んで2歩下がる。 有毒の嫌悪者/Toxic Abomination 黒によくあるデメリット付きでちょっと大きなクリーチャー。直近の比較対象はタップ状態で戦場に出た絨毯おじさんこと「歪んだ守衛」。どちらが上かはかなり難しい比較だが、ぶっちゃけ相手次第なので「どっちも強いよ」でいいんじゃなかろうか。リミテの大切なマナカーブ要員。「しつこい負け犬」に対しては「2マナ3/2、2ライフルーズ、大体同じだな!」と気さくに話しかけてボコられよう。
アーボーグの奪還/Urborg Repossession 毎度おなじみ「墓暴き」枠。素で使っても「墓暴き」+2ライフゲインなのでそこまで悪い話でもないが、まぁ、わざわざスロットを1枚割くかと言われたら微妙なレベル。そこで追加されたのがゴルガリカラーのキッカーで、こちらのモードならなんと「クリーチャー+パーマネントおかわり」でアド確定。3マナのソーサリーではあるが、回収できる範囲も一気に広がるので充分にその価値はあるだろう。というか、ここまで優秀だと1マナで唱えるのは馬鹿馬鹿しくなる気がするので、これはゴルガリ専用呪文だと思っていい気がする。いや、ライフゲインしてるところを見ると「ウィザーブルーム専用」って言った方がそれっぽいかな?(どうでもいいがな) のたうつ分解者/Writhing Necromass ゴルガリギルドの渋いサポート役だった「腐れ巨人」をさっぱりさせたようなコモンファッティ。一応能力としては「宿根」能力ということになるが、まぁ、あんまりこれに名前がついてたことを覚えてる人も多くはなかろう。5/5接死ということで5マナ以下で出せれば割と満足。6マナでもコスト相応くらいの印象なので、よっぽどのことがない限りはコスト面で不自由するということはないだろう。墓地のクリーチャーなんてもんは普通なら増えこそすれ減るもんではないはずなので、試合が進めば進むほどに利用価値が高まっていくのはありがたい。ちなみにこのゾンビはファイレクシアとか関係なさそうなんだが、単にその辺歩いてる騎士がゾンビに襲われたっていう話なんだろうか。ファイレクシアにかまけてる暇ないのな。
混沌性変異/Chaotic Transformation 赤が思い出したように炸裂させる「パーマネントランダム入れ替え」の贅沢版。元になっているのは「混沌のねじれ」だが、最大で5つものパーマネントが変化するため、感覚としては「歪んだ世界」あたりのちゃぶ台がっちゃん呪文に近いかもしれない。最大数のパーマネントが変化する場合にその結果はもう予測不能。まさに赤が大好きなケイオスである。とはいえ、わざわざこの呪文を使うってことは当然そういうこと。適当なトークンクリーチャーを化け物に変えるムーブはお約束だし、宝物トークンを巨像に変えることもできるかもしれない。PWについてはあんまり得するビジョンが見えないが、トークンの方のニクシリスさんとか使うと精神的にはちょっとお得感あるかもしれない。土地は……あんまり使い道なさそうだが、クリーチャー化した土地を使えば一応クリーチャーになる可能性もなくはないかな(その前に土地がヒットしたら終了だが)。まぁ、結局何かコンボを狙う場合はもうちょい小回りの効く専用呪文に任せたほうがいいとは思うが、せっかく赤を使っているなら混沌に身を任せてお祭り騒ぎを楽しみたい。リミテでもなんとなく入れとけば、一応除去っぽい働きになる時もあるし、ならない時もあるよ。God bless you.
「チビ・ドラゴン/Dragon Whelp」 なんとまぁ、随分懐かしいところからの再録。私は「時のらせん」にタイムシフト枠で再録されいたのでかろうじて知っているが、Magic最初期に活躍し、第4版までは現役だったらしい古の「強豪」ドラゴンである。どうやら当時は赤い飛行クリーチャーが乏しかったため、これでもかなり強かったとか。現在でも飛行+ブレスの組み合わせは一定の脅威であるし、あまり大きな火を吹くと倒れちゃうというデメリットもあってないようなものなのであまり気にする必要もないが、まー、周りのクリーチャーや除去の質も向上しているので、「それなりにアンコモン」くらいの活躍でとりあえず満足しておこう。
PR その着せ替え人形に恋をする、第7話。こうして色んな視点から世界の見え方が切り取られるようになると、今作の群像劇っぽい性質も出てきてまた一味違いますね。 先々週はケイトが中心の「シャドーサイド」、そして先週がエミリコ中心に「ドールサイド」という展開だったが、今回はさらにケイトたちから分離されて同期会の2人を中心とした掘り下げが行われ、事件の捜査網が次第に狭まっていることが感じられる。いや、実際にはルイーズもパトリックも直接犯人探しをしているようにはとても見えないのだが、これが1つの流れになってゴールへ辿り着くための支流なのだ。強引にまとめ上げるケイトの剛腕がどれだけ凄まじいかという話である。 同期会の2人は、それぞれに「御影様と人形」の関係性にも個性が出ている。まずはAパートがルイーズのターン。好き放題に振る舞うルイーズは完全にシャドー主体で、どこまで行ってもルウは添え物扱いであった。それがこの館の正しい姿なので全く問題ないのだが、ここ最近は珈琲の供給が切れていることで、他の組も含め、少しずつシャドー・人形間のリンクが切れやすくもなっている。おそらく入りたてで珈琲の影響がまだ大きくなかったルイーズとパトリックはそうして起こる「解離」が大きかったのだろう。ルウは珈琲がなくなったことで疲労を見せ始め、どれだけ頑張って「顔」になろうとしても限界が見え隠れするようになった。さっぱり気づかずに飛び回るルイーズはケイトの調査に協力しつつ、自分の好奇心も満たす好き放題な振る舞い。そこで偶然出会った星つきがベンジャミンだったのはラッキーな展開。強面で能力も厄介なベンジャミンだが、あのバーバラとの星つきを務めているだけあって実は根がいい奴。わがままルイーズに対しても邪険には扱わず、ちゃんとシャドーとしてのあり方を教えてあげてくれる話のわかる兄貴分だ。「人形も大切にしてやれよ」という一言から、ようやくルイーズからのルウの扱いがちょっと変わる。今までだったら頑なに顔をつとめあげてきたであろうルウの方も、流石に限界が出てしまったので「顔」から離れて自分の気持ちを漏らすことができた。そこまで出来れば、別にルイーズも悪い奴ではないのである(いや、もしかしたら性根は悪い寄りなのかもしれんが)。人形をいたわり、新たな関係性を構築するに至った。 転じて、シャドーと人形の影響関係がまるで逆に見えるのはパトリック組。自分に自信の持てないパトリックにとって、自分の顔であるはずのリッキーの方が行動指針になりつつある。それでいいのかという疑問もあるのかもしれないが、リッキーが頼りになる上に掛け値無しに自分のために動いてくれているのは間違いないわけで、パトリックもそれに倣ってしまう。しかし、どれだけ頑張っても顔色は見えないはずのパトリックについても、視聴者目線からは「多分、この時のパトリックの表情は本当はリッキーと違うんだろうな……」ということが感じ取れるのが面白い。自信満々で年上組すら平気で値踏みしてパトリックのいく末を補佐しようとするリッキー。そんなリッキーの頑張りに応えなくてはと思いながらも、どうしても興味はエミリコのこととか、お花のこととか、なんか穏やかな方に進んでしまうパトリック。まぁ、鶏が先か卵が先かみたいな部分はありつつ、元々「シャドーは人間に影響される」はずなので、パトリックさえその気になって、ここに珈琲が上乗せされればそのうちにパトリックだってリッキーみたいになれたのかもしれないが……一度差異を認識してしまったら、もうそれは止められないだろう。あろうことか、気になるのは出世の階段であるルイーズではなく、よりにもよってエミリコ。頼れるリッキーの前なのに、パトリックの方に秘密ができてしまっては関係性はどんどん偏るばかり。何とかして、「2人の人間」として成長する必要があるのは、どのペアでも同じ状況になりつつあるのだ。 こうしてさまざまな要素が少しずつこれまでのシャドーハウスから変わっていくケイトたち4人。そうこうしているうちに事態は動き出し、そろそろ双子も限界の様子。今回のスス管清掃などの壮絶な罰の影響はこの後また出てくるのだが……とりあえず、失われるものは最小限にとどめなければいけない。ケイトが動き出し、次回はいよいよローブ様の正体。正体かぁ……ずっとバレずには……いかないよなぁ……。
どうせならもっとココポの活躍があればよかったのに……第9話。いや、どうやったら活躍させられるかは知らんが。 トゥスクルとの外交という大きな問題が解決し、あとはアンジュの旗印の下に集う仲間を探すだけ、ってんで前回の最後に「同盟呼びかけツアーをやりましょう」という話になっていたのだが、まさか聖上自らが幹部全員引き連れての諸国行脚に出てくるとは思わなんだ。国の中枢であり主戦力でもあるこいつらが徒党を組んで出てきてしまって、ガラ空きの本国は大丈夫なんだろうか? まぁ、ヤマトの方もあれだけの攻めをいちいち退けられては、なかなか次の手を打つ決心もつかないかもしれないが……それにしたって考え無しに軍団引き連れすぎだとは思う。今回のクジュウリの訪問なんて、正直ルルティエに加えて誰か一人ついていけば済んだ案件にも思えるわけでね(まぁ、実際にはアンジュとオシュトルがいなかったら面倒ごとになっただろうけども)。どうなんでしょうね、本筋のお話を進めるために、ここからはしばらく「諸国漫遊編」みたいなことをやるのかな。味方陣営が広がったせいで放っておくと影がどんどん薄くなるキャラも出てくるので、いわゆる「お当番回」的な小さいエピソードを繋いでいく形式になるのかも。 まぁ、それにしたって今回のルルティエのお話は割と適当だった気がするが……スーパー戦隊シリーズでいえばいわゆる「家族回」と呼ばれるもので、普段一緒に戦っている仲間のところに面倒臭い親兄弟がやってきて一悶着起こすという、年に必ず1回はある形式である。やってくるのは父親だったり母親だったり妹だったりするが、ルルティエの場合にはその面倒枠が「シスコンの姉」であった。非常にわかりやすいシスコン要素を隠そうともせず、キレる時の振る舞いも大仰に、そしてちょっと強引に。ルルティエが出向してた期間も結構長いはずなので、今更あそこまでシスコンからの過保護ぶりを発揮せんでもいいとは思うのだが……まー、ここで暴れてくれないとルルティエの決意を描写する機会がなくなっちゃいますからね。姉はなくとも妹は育つのです。特にルルティエの場合はあんだけとんでもない政変に巻き込まれるわけでね。お姉ちゃん目線でも「強くなってるやろなぁ」って思ってあげないとかわいそうよ。 そして、何故かそんなルルティエの成長や強さを示すためにハクが戦ってあげなきゃいけないという。ハクさんだって元々はあんまり戦闘向きじゃないもやしっ子だったはずなのだが、流石にオシュトルの力を借りてこれくらいの決闘は真正面からやりあえるだけの胆力を身につけているようだ。アンジュはもちろんだが、クオンもココネも止めようとしなかったというのは、彼女たちの信頼の表れなのだろう。ま、戦う相手が番傘使いのトリッキーおねーちゃんだから止めなかったっていう可能性もありますけどね……どこぞのサムスピキャラもそうだけど、傘って構造が複雑だから絶対に武器には向かないと思うんだけど……こういう時の傘、とにかく硬いんだよな……どんな素材でできてるんでしょうかね。 とりあえず、ルルティエ編はあっさりと1話で片付けました。残り、何人分くらい個別エピソードがあるんでしょうね。
アキラちゃんと桂のシーンだけ雰囲気が違いすぎる、第7話。さすが桂さん、文化がハイカラで進んでますな。しかしキスの文化って日本だといつ頃から一般的だったんだろう、と思ってググってみたら、まぁ、当然のことながら愛情表現としてのキスは太古の昔からあったみたいなんですが、こちらのページによれば元々「口吸い」と表現されていたらしく、今回桂さんが使った「くちづけ」という表現は明治期以降からだそうです。つまり史実としてはちょっと変なんですが、まぁ、そこはなんちゃって幕末なのでしょうがない。 どうでもいい話題から入ってみたのは、流れが非常に無難であんまり触れる部分が無いからである。前回の白川屋の失態で存亡の危機に陥った新撰組。解散って言われた時には「別に藤堂以外はそこまで新撰組に思い入れがあるわけでもねぇし、解散したところでそんなに困らないのでは?」って思ってたんだけど、なるほど、元々死刑囚だった連中が目的を失ったら再び死刑囚に戻されるリスクがあるのか。というか、責任問題での解雇だったら文字通りの「クビ」になる確率は高いわね。それならみんな頑張って解散は阻止しなきゃならんのだが……。 大手柄を立てればまだ存続の見込みあり、というざっくりした条件提示は「ほぼ死刑」だとアキラさんあたりは言うてたけど、幸か不幸か、この京の街には火種は山ほどある。そしていよいよ歴史が迫ってきたのが、あの池田屋事件である。確認すると今回登場した宮部鼎蔵も古高俊太郎も池田屋事件に実際に関わっていた人物らしい。史実だと古高の方は「拷問の末に白状」というこの通りの流れ。そして宮部の方は池田屋で自刃しているらしいのだが、さて、どうなるものか。まー、そこは史実に合わせてくるんでしょうね。ただ、史実を確認していくと「池田屋事件自体が新撰組の捏造かも」みたいな意見もあって……難しいもんですね。まぁ、こういうのはifの世界を楽しむものだと割り切るべきだからね。多少ファンタジーでも気にすんな(るろ剣ファン並の感想)。 てなわけで、各々がやるべきことをやった結果得られた「池田屋さえクリアできれば万事解決」という状況。まぁ、その後一番星がどうなるかは分かったもんじゃないし、彼の頑なな態度を見る限り、本人の手で羅生丸との決着をつけるのは難しそうだが……簡単に弟を殺せる主人公よりは、こうしてこだわり続ける方が主人公っぽいですかね?
流れ変わったな……第7話。流れっつうか雰囲気っつうか……先週までのしっとりよふかしアニメとはだいぶ印象違ったぞ。 あと、今回になってふと気づいたんだが、もしかしてアキラちゃんってもう出番ないの? 前回までの白河さんの流れと今回の展開から察するに、どうにも今作は女の子が入れ替わり立ち替わりする作品な気がするんだよ。ってことはもうアキラちゃんパートは終わってしまったということに……いやいや、常にコウの身近にいるのはアキラちゃんなんだから、もっと出てきてよ。彼女がいないと本当に今作は「夜」のままだぞ。 さておき、そうして「少しずつ女の子と接していく」みたいな展開になるのかと思いきや、少しずつでもなんでもなかった。それぞれのパートが、先週までのこの作品とは全く違う姿を見せてている。Aパートはまるで「傷物語」のような本格吸血鬼バトル。こういうところでもやっぱり「監督が板村さんだから……」っていう接点がある気がするけど、最近のシャフトよりもよっぽどシャフトらしい描画で急にハードな「夜」の姿が展開される。まさかこの作品で腕がちぎれることになるなんて思わないじゃん。まぁ、そんなスプラッタも吸血鬼女子たちから見たら日常の風景だったみたいだけど。コウももっと驚いてもいいと思うんだけど、彼からしたら「腕がちぎれる吸血鬼バトル」も「ヤリモクナンパ待ち女子高生」もそこまでファンタジーレベルは変わらんのかもしれんな。まだまだ少年には早すぎる夜の姿がいっぱいあるよ。 そうして突如現れた「ナズナちゃん以外の吸血鬼」という存在。そりゃま、ナズナちゃんが1人でこんだけ奔放な姿を見せているのだからオンリーワンでないことは想像できたが、まさかこんなに気さくに集まれる女子会みたいな吸血鬼サークルがあるとは思わなんだ。しかも、その中でもナズナちゃんは異端扱いを受けており、蓋を開けてみれば「変な吸血鬼と変な人間の少年がくっついてる」という構図に。ふむ、ここまでの流れで感じていた「吸血鬼ものとしてはな〜んかズレてる雰囲気がクセになるよな」という楽しい違和感は、ひとえにナズナちゃんのキャラによるものだったわけだね。残りの吸血鬼の皆さんは、まだなんとなく「常識レベル」というか、「どっかで見たことがあるような」吸血鬼の思考を見せてくれたしね。 と言っても一気に5人も出てきたもんだから吸血鬼の中にもいろんな奴がいることはよく分かる。毎度のことで申し訳ないが、やはりこうして登場したヒロインズについては中の人の話題が先んじてしまうなぁ。まず、真っ先に襲撃してきたギャルが戸松という奇跡的必然。ナズナちゃんとは事務所の先輩後輩コンビで、意外に共演が少なかった組み合わせ。いつの時代も戸松ギャルの安定感は異常。そしてそこからコウを輸送したのは「もう吸血鬼とか妖魔とかやり尽くしてるだろ」でおなじみの伊藤静で、さらに集合場所にはキタエリ・そらそら・和氣ちゃんという、全員一枚看板クラスの連中が膝を寄せ合い待ち構えているという状況。そんで何故か「男の子攻略法講座」みたいな展開になってみんながみんな互いにちょいちょいディスりあってるのも面白いな。なるほど吸血鬼ってぇのは現代社会で生き残るためにユルい同盟関係にはあるが、別にそこまで仲良しってわけでもないのね。それならナズナちゃんがあれだけ奇行に走ってても放っておいてくれればいいのにね。 吸血鬼と眷属という太古の昔からの命題を振りかざす吸血鬼一同に対し、全てマジレスのみで対抗していくコウくんと、そんな様子を見て単に顔を赤らめるだけのナズナちゃん。大丈夫、吸血鬼から見ても変な関係かもしれないが、人間から見てもよっぽどおかしいから。もうちょっと人生経験を積めば変わってくるんでしょうかねぇ。こんだけ吸血鬼がいっぱいいる空間なら、1組くらいの例外は無視してそっとしといてあげたらええやんね。 ベナリアの潜伏工作員/Benalish Sleeper 2マナ3/1、いわゆる白コモンの定番商品の1つ。バニラでも文句を言われないポジションではあるが、昨今はここにどんな味付けをするかでそのセットの特色が伺える。今回は対向色の黒キッカーを払うと、なんと「肉袋の匪賊」へと格上げされる。黒のこの手のサクらせ系の基本スペックは3マナ3/1なのでマナ勘定は据え置きだし、普通はアンコモンに配置される性能のはず。それがコモンになり、多色とはいえ選択肢が増えた状態になったのだからとんでもない話。色さえ合うならこれだけ集めててもゲームになりそうなスペックである。白ならトークンで水増しする作戦も使えるし、現在活躍中の「婚礼の発表」なんかとのシナジーは見てみたい。こんなもんを平気でコモンにしちゃえるあたり……なるほど、ファイレクシアには勝てねぇや。 カリスマ溢れる先兵/Charismatic Vanguard いかにもコモンらしい綺麗な一般兵。3マナ3/2がすごく普通だし、能力もリミテではたまに起動することもあった「海門の旗騎士」と全く同じ。つまり「パワーが2あがって2マナ重くなった旗騎士」である。まぁ、ゼンディカー環境と違って「とりあえず戦士を戦場におければそれでええねん!」みたいなニーズは無いため、ある程度単体で戦えるステータスになってもらわないと使われなかっただろう。そこそこの順目で、そこそこの数を。 推せるアイドル、第6話。とても良いライブ、とても良いお話でしたね。観客席に約1名、理王様の晴れ舞台が全然目に入ってなさそうな奴もいたけどな。 理王編の後半戦。これまで散々「役立たず」「一番出来が悪い」などといじってしまったことが本当に申し訳なくなる展開。そうだよなぁ、アイドルになりたいっていう子が、そこに至るまでにどれだけ歯を食いしばって努力してきたかって話なんだよなぁ……理王の場合もきっかけとなったのは蛍ライブ。そこは杏夏と全く同じ。すげぇものを見せられちゃったもんだから「自分もああなりたい」って思うメンタリティも同じだ。ただ、杏夏の場合は本当に「自己実現」が中心にあったが、理王の場合は「周りの人間をどれだけ輝かせられるか」という部分にも注意が向いており、彼女が元々どれだけ利他的な人間であったかが伺えるようになっている。 アイドルアニメで「努力」が描かれるのは当然のことだが、「報われぬ努力」を描くというのはあまり無いパターンではなかろうか。大抵は最後の晴れ舞台に向けて、「練習すれば上手くなる」のがアイドルアニメの摂理である。しかし理王はそうではなかった。頑張っても頑張っても上達せず、今回のライブだって、きっと終わった後も理王のダンスはへたっぴのままなのだろう。それでも理王がアイドルを諦められなかったのは向上心でも自尊心でもない、とにかく「他の2人に迷惑をかけちゃいけない」という一心だった。自分は大丈夫、心配ないから上を目指してくれ。そんな必死の虚勢がペルソナとなり、俺様系アイドル聖舞理王が出来上がる。そして、その仮面が外せないままに、彼女はついに壁にぶち当たってしまった。それをいかにして乗り越えるかを、マネージャーと模索するお話であった。 よくよく考えると今回の構成はちょっとずるい。なにしろ「自分には何もない」と言っている理王に対する解決策が「そんなことはない」の一言であり、実際にステージに上げてみたら「歌ったらめっちゃ響く」だったわけで、「才能があったのを引き上げた」というだけの結末だ。「持たざる者の苦悩」を描くんじゃねぇのかよ、という肩透かしがあってもおかしくないはずなのだが、今回のライブを見ても不思議とそういった不平不満は起こらない。彼女の必死の形相を見て、そしてライブ後のくしゃくしゃの泣き顔を見て、彼女がここに至るまでにどれだけの涙を飲み込んできたかを考えれば、ようやく辿り着いた1つのゴールに賞賛こそあれ、やっかみも冷やかしも出てくることはない。迷い続けた結果辿り着いた「理王のアイドル像」に、誰の文句があろうものか。努力と友情の果てには、やはり勝利があるべきなのだ。 さて、これで見事に杏夏・理王の2人は描き切った。マネージャー君の次なる目標は……ゆきもじの2人。さらにここから2人分の掘り下げ。この2人はきちんと杏夏・理王の話に連動してそれっぽい伏線は敷かれてますので、またひと盛り上がり期待できるんじゃなかろうか。
もう顔わかったなら似顔絵はがせや、第7話。なんか、たきなさんは以前別作品でも犯人の似顔絵描かされてた気がしますね……そして、そんときも下手でしたね……あっちは一応犯人検挙の役に立ったけども……。 というわけで、余裕で顔バレしちゃった真島さんは随分相思相愛で千束とくっついてしまった様子。お互いにご執心で素性を探り合うのだが、かたや潜伏中の犯罪者、かたや秘密のエージェントってんで、出逢おうと思うと案外出会えない。両チームにスーパーハカーがいて監視カメラのチェックとかドローンの撮影とかも割と簡単そうなのだが、それでも広い東京の街の中で意中の人を見つけるのは簡単ではないか。 結局、千束の方は自分の身辺の方が大事なので真島のことは傍に置いとく。真島は真島で、アクセスする手段がDA経由しかないと判断しての強行作戦。どんだけロボ太が優秀なのかは分からんが、あんだけ盛大にテロをやっといていまだに真島が捕まってないのは流石にどうかと思うの。普段はリコリスによって犯罪が明るみに出る前に事件が解決してしまうので、いざことが大きくなると案外脆弱なのかしらね? まー、吉松がどれくらい裏で糸を引いてるかにもよるのだろうが……。 そんなわけで、真島は真島で物騒なことをやりまくってる間、千束は自分の生い立ちに迫る秘密ミッションをお友達とエンジョイしてた。千束の人柄もあるのだろうが、本当にこの4人がすっかりチームっぽくなってしまって、何をやってもすちゃらかイメージにしかならんのよな。今回のミッションだってシリアスに寄せようと思ったら徹底してシリアスにできる内容だったと思うのだが……どんだけ自分の身に関わる出来事になろうとも、少なくとも表面上はおちゃらけを崩さない千束は強い女だね。 それと比較するとどうしてもミカの弱さ……というか優しさみたいな部分は目立っちゃうかもね。今回は「百合ばかりじゃ不公平だからちょっとホモォも匂わせようぜ」という作戦があったのかどうかはよく分からないが、イケおじどうしの壁ドンが見られるなど、多方面へのアプローチに余念がいない年寄り組。どうやら千束の扱いについて、吉松は「殺しの才能」としてとにかく使い倒したいって感じなのかね。でも、それにしちゃぁ現時点での千束の立ち位置がユルいけどね。単にキリングマシーンに仕立て上げたいなら機関の力をフル回転させて強制施設にでも放り込んでるだろうし、吉松は吉松でもうちょい何か考えがあるのかもしれない。千束もその辺りの微妙な空気感は感じ取ってるのかしら。ヘラヘラしてても大事なところはちゃんと見られる子なのでね。 千束に一本芯が通っており、そんな千束を理解し始めたたきなもパートナーとして着実に成長している。そうなるとなんだかミズキのどうしようもなさばかりが引き立つのだが……まー、元気なのが一番ですね。ちなみに今期はあみっけが別な場所でも4人チームで一番脳筋っぽいポジションにいますね。あみっけ元気でアホがいい。 なんかもう、なんかもう……第7話。ただひたすらに辛い、ということだけお伝えしたくて筆を取りました。 いや、ほんとそれ以上でもそれ以下でもないんですけど……きっちり雰囲気作ってくるんだよなぁ……。先週のエピソードがさ、リコを中心にしたはちゃめちゃバトルだったわけじゃん。ただでさえ訳のわかんないこの奈落の底で、ようやく理解できそうな流れが来たな、って思えるような展開だったわけよ。ほんで今週何するかと思ったら、一気に過去話に戻してことの顛末でしょ? きれーにメンタル持ってかれるのよね……いや、分かってる。この作者が真性のろくでなしで、人の心を弄ぶことに特化してるのはよく分かってるよ。もういい加減慣れたと思いたかったよ。でも無理やねん、1期・劇場版・2期って小分けに出されるもんだからいちいち全重量が乗っかってくるのよ。……もう「度し難い」は今作にのみ使える特別な日本語に認定してもいいと思いますよ。 ヴエコによる訥々とした丁寧な回想。誰もが生きることに必死なのに、それを容赦無く叩き壊そうとする奈落そのものの残虐性。それでもまだ生きることを望む人の業と、それを可能にしてしまう遺物の悪逆。やっぱりさ、奈落に降りようとした時点で人はもう終わってるのよね……バッドエンドしかないこの世界、どうやって見届けろっていうのよ。 今期は久野ちゃんクールなわけだが、多分史上初、久野ちゃんに何度も出産させるアニメになってしまった……これがつくし卿の望み、欲望だというのか……うん、そうだね……。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |