最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
←前(2/4)へ <アニメソング部門> 意外と真剣、アニメソング部門。こちらは私がカラオケマシーンとなってからだいぶ重要性が変わってきた部門なのだが、今年度はそこにさらにちょっとした異変。というのは、私が健康面の問題を抱えたことにより、下半期はほぼカラオケに行けなかったのである。「どうでもいいわ!」と思わないでほしい。やっぱりカラオケで歌いたい、という欲求があるかどうかで楽曲の評価ってのも変わってくるし、普段からアニソンに触れる時間も去年よりかなり少なくなった。そういう意味ではちょい消化不良の1年だったのだ。 というわけで、例年よりやや少なめでお送りすることになる気がするが、それでももちろん、今年も良いアニソンはたくさん存在しているぞ。この部門では「純粋に楽曲が好き」と「アニメ映像も含めて評価が高い」という2つの評価基準が入り混じってるのでちょっと視点がゴチャつくのはご了承願いたい。あ、あともう某作品のレヴュー曲はここには入れません。きりが無いので。 まずは定番のアニソン歌手部門。私が一押しのJUNNAの楽曲から「海と真珠」(海賊王女 OP)。安定の歌唱力はもちろん、繊細で美麗な映像に嫌でも期待は高まった。高まったのに……。海つながりでやたら盛り上がったオープニングといえば「Viva! Spark! トロピカル〜ジュ!プリキュア」(トロピカル〜ジュ!プリキュア OP)。曲がご陽気なのも良いが何といっても映像である。冒頭、無表情ながら元気に踊るみのりん先輩が見たいためだけに日々を生きてたまである。同様にご陽気な盛り上げだったら「ロールプレイング」(ドラゴン、家を買う OP)は隠れた名曲。ほんとにオーイシマサヨシは気持ちいい音を作るのがうまい。age系オープニングでいえばやはり外せないのは「START!! True dreams」(ラブライブ!スーパースター!! OP)。映像も含めるとエンディングの方がいいぞ派もいるのだが、私としてはやっぱり看板はOPかなぁ。一回聞いてすぐに「これはラブライブだ!」と分かる伝統芸。サビで胸をドンドンやるところが千砂都のアップなのが嬉しい。 続いてちょっと変なくくりだが、「どうでもいいアニメ、なんかやたらアニソンが格好いい」部門。なろう系の粗製乱造アニメもアニソンに罪は無い。例えば「Dark Seeks light」(暗殺貴族 OP)とか実は作品内容と割と綺麗なリンクを見せているし、映像もシュートで良作になっている。直近で好きだった曲は「外道讃歌」(ありふれた職業で世界最強 2nd season ED)。この手の曲で寂しいのは、アニメ見てる人が周りにいないせいで、練習してカラオケで歌おうにも誰にもわかってもらえないところである。「ギャンブル」(月が導く異世界道中 OP)ですでにそういう目に遭った。世間の人間はもっと質を問わずにアニメを見ろ(暴論)。 続いてアニメの内容にダイレクトに食い込むキャラソン部門。インパクト抜群の古き良きアニソン(の枠からすら飛び出しそうなの)は「キスイダ!」(フルダイブRPG ED)。フルで聞くと完全にファイルーズ劇場。キャストの劇場対抗なら「見えないからね!?」(見える子ちゃん OP)。世界はもっと雨宮天をいじめたいと思ってるよ。別方向でキャラソンの秀作といえば「満月とシルエットの夜」(死神坊ちゃんと黒メイド OP)。歌詞に何一つひねりがないストレートなメッセージソングなのだが……かわいいよねぇ。そしてキャラソンの中でも何かを極めた感があるのが「星の旅人」(かげきしょうじょ!! ED)。さらさ&愛ちゃんバージョンも最高だが、是非他のユニットバージョンも味わってほしい。そしてキャラソンって意味ではちょっと異質だがインパクト抜群だったのが「咆哮」(錆喰いビスコ ED)。鈴木崚汰の声の合わせがうますぎるんよ。ビスコはオープニングの方も話題性に飛んでクオリティが高く、アニソンに恵まれた作品だったな。 個性の際立ちで忘れられないのが「負けイベ実況プレイ」(出会って5秒でバトル ED)。これ、別に本編ともあんま関係ないし、なんでこんなカッ飛んだ曲だったんだろう。独自の映像も相まってさらにドラッグ味が強いのは「聖者の行進」(平穏世代の韋駄天達 OP)。こういう映像ってどんな神経から出てくるんだろう。神経が分からんとかいいながらいつも通りなので大体わかるのは「生活こんきゅーダメディネロ」(ジャヒー様はくじけない! OP)。すみぺ、ええとこのお嬢のくせにこんな曲歌いやがって。 残りは最後まで選出を悩んだ最終候補群。まずは映像の格好良さもビビッとくる「境界線」(86 -エイティシックス- OP)。クドいメッセージ性もこのアニメなら適材適所だ。映像でタイトルを差し込むタイミングがほんと好き。アニメの雰囲気を見事に汲み取った楽曲といえば「ないない」(シャドーハウス ED)(リンクはMV)。思い切ってOPをインスト曲にしてエンディングでこれを使ってるあたりがとても良いセンス。好きなアーティストの好きなテイストがハマった楽曲でいえば「DiViNE」(BLUE REFLECTION/澪 OP)。西澤幸奏は「ENDiNG MiRAGE」(終末のハーレム ED)も好きなんだけど、なかなか売れるアニメと噛み合わないのが口惜しい……。売れるアニメといえばやっぱり……「残響散歌」(鬼滅の刃 遊郭編 OP)でしょうね。パワーあるなぁ。あ、あと最後に「ピコたるもの ふぃーばー!」(ガルパ☆ピコふぃーばー!)を……せっかくなのでリンクに18話置いときますね。 PR
<キャラクター部門・女性キャラ> 頑張って短くまとめ甲斐のある部門、それがこちら。男性キャラ部門よりもはるかに視点が散ってしまって大変なのだが、何とかスマートにまとめていきたいところ。 いきなりキャラ単体で評価しにくいのが主人公部門。たとえばヴィヴィ(Vivy -Fluorite Eye’s Song-)はとても良いキャラだったのは間違いないのだが、この部門でさらに選出するのはどうなのかって話よ。他にも古見硝子(古見さんはコミュ症です。)さんもアニメ作品としては革新的な「美少女」だったが、彼女の魅力と作品の魅力を切り離して考えるのが難しい。看板を背負ってくれたメインヒロインは他にもたくさんおり、たとえばアリス(死神坊ちゃんと黒メイド)の阿漕すぎるヒロイン像は命を賭して貫き通す愛を与えてくれるし、同様に無性の愛を提供してくれる正妻には立花夕月(ユヅ)(大正オトメ御伽噺)もいる。ひたすらおうちで愛でていたいと思わせる存在。ちなみにおっぱいが共通項なのは偶然だぞ(ヴィヴィはそうでもない)。 さらなる積極性を持つヒロインとしては、たとえば元気少女の赤城りん(逆転世界ノ電池少女)なんかもいい具合に弾けた正統派ヒロインだった。世の中のオタクは「オタク話が通じる幼なじみ」を求めておる。似たようなお馬鹿元気路線で近いのは根来牡丹(テスラノート)。作品が必要以上に馬鹿だったのでヒロインの彼女もとばっちりで馬鹿のイメージが強いな。そうそう、エミリコ(シャドーハウス)も忘れちゃダメだし、豊川姫乃(やくならマグカップも)も夢に向かって突き進む真っ直ぐヒロイン。どうにも歳をとるとシンプルに元気をもらえそうなキャラに惹かれるようになるのかもしれない。 もうちょい複雑な立ち位置の主人公キャラとしては、たとえば作品世界全てを支え、語り継ぐ存在であるびわ(平家物語)も無視できない存在感を放っている。あれだけの物語を1人で持っていけと言われた少女ってのは大したもんだ。物語の中心に居座りながら、常に奇妙な浮遊感を伴う謎系ヒロインなら小熊(スーパーカブ)さんもいる。ひたすら具の少ないレトルト牛丼を温める系ヒロイン、怖い。孤独な戦いに挑み、最後の最後で報われたヒロインならヴラディレーナ・ミリーゼ(レーナ)(86 -エイティシックス-)が印象深い。彼女の笑顔のために、頑張ってよかったと思わせるだけの存在。あと一応ヒロインといえばヒロインだったのが橘日向(異世界美少女受肉おじさんと)。まぁ、ヒロインは神宮寺だったんじゃないかという意見も甘んじて受け入れるが。最終的にメインヒロインだったと思われる隠れた存在としてクローディア・トゥアハーデ(暗殺貴族)さんもあげておきますね。可愛かったんだもん。主に声が。 こうして並べるとメインヒロインだけでお腹いっぱいだな……。一応サブヒロインというか、ライバル的位置取りのキャラをまとめようと思ってたけど、長くなりそうだから巻きでいきます。主人公以上に引き立ったキャラの多かった作品からは代表して奈良田愛・杉本紗和(かげきしょうじょ!!)の2名。まぁ、原作を読み終わった後だと圧倒的に「野島ァ! 聖ィィィィ!」って感想になるのだが、アニメ部分だけだとこの2人の同級生がさらさを引っ張る役割がドラマティックだったよね。作中でどうにも気になってずっと追い続けてたのはヒリング王妃(王様ランキング)。ほんと、ツンデレの極みみたいな人でねぇ。「実は全員善人」という作品世界の中でも突出して善人で、苦労人だったわ。2期になって一気に解像度が上がった名ライバルではエルマ(小林さんちのメイドラゴンS)も忘れちゃいけない。トールの一部を作ったのはエルマだし、エルマの一部を作ったのはトール。良い関係性だ。どっちがメインヒロインだか分からなくなっちゃったけど注目したいのは宮沢風花(白い砂のアクアトープ)。既存の「アイドル」というヒロイン像からは飛び出した強すぎる適応能力は他作品のヒロインには無い魅力になってたなぁ。 ざっくりイロモノ枠でまとめておくがインパクトがデカかったキャラをいくらか拾っていくと、まずは何といっても2代目(SSSS.DYANAZENON)。まさかあの子がこんなことに……という衝撃が先立つが、ふつーに働く女性として魅力的だったのよね。働く女性といえば、結局働いてたんだかどうかよく分からなかったあき先生(Sonny Boy)。登場時から最後の最後までずっと目がガンギマリという危険すぎるキャラ。結局なんだったのかよく分からんけどインパクトは絶大。存在感があるんだか無いんだか、カオスすぎる存在はナレーション(ぐんまちゃん)。……女性キャラ部門でいいんだよね? 登場シーンだけでいえば数少ないのに一発で場の空気を持っていったナイスキャラだと地獄(takt op. Destiny)なんかも強い。こちらも声が強い。 残りは最終候補として残った悩まし乙女たち。直近だと恋愛描写で一気に好感度が爆上げした神ヒロイン・ジャンヌ(ヴァニタスの手記)。こんなに可愛い恋愛関係見たことない。同様に純愛の強さを見せつけてくれたのは志野亜貴(ぼくたちのリメイク)。シノアキはなぁ、構成する要素全部が可愛いんだよなぁ。純愛の強さがピンポイントで貫かれたのは嵐千砂都(ラブライブ!スーパースター!!)。怖いほどの慈愛。ラブライブキャラの秘めた想いっていちいち強すぎる。中の人要素も強いかもしれないけどグサグサ刺さったダウナー系ヒロインは飛鳥川ちせ(SSSS.DYNAZENON)さん。ニートに優しそうで優しくない、少し優しいヒロイン。中の人繋がりで渥美綾(大正オトメ御伽噺)さん。やっぱこういうやさぐれヒロインが強いなぁ。 他にも好物としてはぶっ壊れ敵キャラ部門ってのがあって、代表選手はミク(平穏世代の韋駄天達)さんだろうか。主人公側がチート設定なのに遥か未来に至るまでの不安要素を忍ばせ続ける隠匿系の敵キャラ、怖すぎる。怖さでいえば圧倒的なのはやっぱりアリシア(フルダイブRPG)さんだろう。ある意味で世界を作った近距離パワー型、世界一デスボイスが似合うヒロイン。憎めない「元敵キャラ」なら山田仁菜(BLUE REFLECTION/澪)さん。百合に翻弄されて心壊される女子高生、良き。心の壊れ具合なら何と言っても郡千景(結城友奈は勇者である -大満開の章-)さん。こちらも本当は強い子だったのだけども……真っ直ぐな悲劇もそれはそれで素敵。 そして最後は……日曜朝の軍師キャラ2名、一ノ瀬みのり(トロピカル〜ジュ!プリキュア)先輩、そして今井ことこ(ミュークルドリーミー みっくす!)先輩。世界中の女児よ、眼鏡を光らせるのだ。
○「BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-」 6 なんで広瀬香美なんやろ。一時期はゲレンデにのみ現れる冬の物の怪みたいな扱いだったのに、最近やたらとフレンドリーすぎるおばちゃんになったよな。 「女の子だらけのゴルフアニメが始まるよ」と言われたもんだから、「趣味も特にない高校1年生の私、たまたま出会った先輩がゴルフをやっていて、何も知らないところから急にクラブを握らされる。右も左も分からない中、個性的な部活仲間たちと、ゆるふわゴルフ部ストーリーが幕を開ける……」みたいなきららなゴルフを想像してたのに、始まったのは荒れ果てた街で賭けゴルフで生計を立てる女版プロゴルファー猿だった。まさかこんなんが始まるとは。さすがに想定してなかったわ。 ゴルフという競技そのものにはほとんど興味はないが、ゴルフ漫画って結構面白いのが多い。私は何故か幼い頃に読んだ「明日天気になあれ」が一番印象深いのだが、多分プロゴルファー猿もちょこちょこ読んでたと思うし、少年漫画でも「ライジングインパクト」みたいな無茶苦茶ゴルフも楽しい。リアルに寄せても、思いっきり漫画的にしてもそれなりに融通がきく種目、それがゴルフ。だからこそ萌え系女子ゴルフアニメと言われてこっちの極に振られるのも納得といえば納得。設定は本当に「プロゴルファー猿」が近いので、今後も無茶な相手と無茶な試合をしてほしいもんだと思っているが、1話の展開から見ると、主人公は多少真人間の道を目指して競技ゴルフに進んでいく可能性もあるだろうか。絶壁の上のクソグリーンとか、暴風雨の中で海を超えるコースとかにチャレンジしてほしいのに。まー、確認したらシリーズ構成が黒田洋介という業の深い座組みだし、いっそヘンテコなもんが出てくることを期待しよう。 映像部分は可もなく不可もなくといったところ。制作のBN Picturesは正直クオリティが読めないスタジオだが、1話目のほどよい抜き加減はクオリティの上限を示したものか、それともこのくらいの品質をずっと維持することを目標としているのか。出来れば女の子が可愛く見える方がありがたいのだが……あんまりそっち方向でしゃぶりつくすような作品にはなりそうもないかな。
「平家物語」 6→7 出来れば今作の感想で今期を締めくくりたかったところだが、まだちょっと残ってる作品があるのでこのタイミングで。まぁ、毎週感想(という名のただの泣き言)を書き連ねていたので、改めて書くこともあんまり無いかな。 きっちり期待通りに仕上げてくれたな、というのが素直な感想。山田尚子作品となるとどうしたって京アニ作品との比較になってしまい、作画の次元が違うのでなかなか公平なジャッジは難しくなってしまうが、今作はむしろサイエンスSARUのヌルヌルと溶けたような非常に戯画的なデザイン性を有効利用した作劇ができていたように思う。キャラクターデザインの線の少なさを活かしたモーションが作れていたし、最終回での合戦シーンなどを見れば、神作画・神動画と言われずとも充分に見応えのある画面が作れることを証明してくれている。おそらくSARUの熟練スタッフとの連携が上手くいっていた証拠だろう。これがもし京アニによって作られていたらどうなったかというのも興味はあるが、もともと琵琶法師によって語り継がれ、姿形を変えながらの「伝承」の描画には、もしかしたら京アニは場違いになっていた可能性もある。適材適所、どこか不安を掻き立てるような独自の作画スタイルがベストの選択肢だったのではないかと思えるのである。 画面上も充分楽しい作品であったが、そこで描きたかった「抒情詩としての平家物語」ももちろん成立している。ことに女性を中心に据えたオリジナルの視点と語りの妙は構成として新しいものになっているし、びわ・徳子という2人の女性の周りで虚しくも必死に命を散らしていく男たちの生き様はいちいち胸に刺さるものであった。時間を超えて悲劇の「目撃者」となるための重盛・びわの「目」の力も巧緻な設定で、まさに「物語」を形作るための配置。よくもまぁ、限られた話数の中にこれだけのドラマを押し込めたものである。 今作でもって、山田尚子の辣腕はスタジオの力に依拠したものではないということが裏打ちされた(まぁ、そんなこたぁ分かりきっていたが)。次に彼女が手がける作品はどんなものになるだろうか。今から楽しみで仕方ない。
○「ヒーラー・ガール」 6 フォニックゲインの高まりを感じる……「突然歌うよ!」でお馴染みの奏者たちは「歌いながら殴り合う」だったが、こちらの世界線での奏者の仕事は「歌って癒す」。なんやそれ。 なんとも突飛な設定のアニメ。来歴を調べにいったら、元々は「ヒーラーガールズ」という4人組ユニットがどこぞの企画で結成されており、それがどこをどう巡った結果なのか、いつのまにやらオリジナルアニメ企画になっていたという。すげぇな。音楽ユニット先にありきで膨らんだアニメなんてものは……バンドリがあるな。いや、でもシリーズプロジェクトじゃなくて単品ユニットだけで1本作品作っちゃおうってのは見上げた根性だ。 当方、残念ながら「突然歌うよ!」と言われるだけで「ヘソ下あたりがむずがゆい!」という体質になってしまっており、シームレスで作中シーンが歌につながるその構造だけでちょっと面白い。これがミュージカルとか、ちゃんと身構えた上での「歌うよ!」なら冷静に処理もできようが、今作の場合にはまさにシンフォギアシステムというか、ナチュラルに会話が歌となり、歌が治療となってクライマックスを導く。どういう発想で生まれた作品なのかはよく分からんが、きっとシンフォギアがあってこその作品なのだろう(ファンの勝手な意見です)。 で、そんな癒し系シンフォギアだが、まず何と言っても軍役を引退した雪音クリスが救護班に参加しているというのが注目ポイント。世界でも限られた「作中突然歌ってください」というアフレコ慣れした中の人であるし、音大出身ともなれば余裕で癒しの歌くらいは奏でられるだろう。そうしてクリスちゃんが後見人になっているというのも、私が心許してしまっている要因かもしれない。正直キャラデザなんかはそこまでパッとするもんでもないし、今後崩れてしまうとかなりイメージダウンしそうなデザインではあるのだが、1話目はさすがにきっちり仕上げているし、歌うシーンの演出なんかは割と目を引くものになっている気がする。何より、やはりこの設定で今後どんな展開になっていくのかが気になるってのが一番。そないに引っ張れるネタでもない気がするし、「歌っちゃいけないって言われてるけど歌っちゃったよ」を1話目でやっちゃってるので、今後はもう、いっそ「癒し」というテーマに振り切って微笑ましいシーンだけのアニメにしてしまってもいいかもしれない。いや、それはさすがにつまらんかなぁ……出来ればヒロイン勢が可愛くなって輝いてくれることを願う。中の人はそもそも歌唱目的で集められているシンガー勢のようなので、金髪ちゃんあたりのキャストはもうちょい頑張ってほしいとは思うのだが……まぁ、我慢できないレベルではないので、今作でのステップアップに期待しましょう。そう考えると、いつのまにやら声優業でもそこそこ馴染んでいる熊田茜音は偉いな。 ○「ブラック★★ロックシューター DAWN FALL」 5 出自がよくわからない作品。確認したら「ブラック★ロックシューター」のアニメが2012年だそうな。つまり10年越しの新作……と言っていいの? なんなの? 10年前の「前作」は、振り返ると私の中では好評だったようだが、すまんが何一つ覚えていない。ブログ記事が残っていたのでささっと眺めてちょっと雰囲気は思い出してきたが、なるほど岡田麿里脚本の「少女の鬱憤が裏世界で爆発してます系ガンアクションアニメ」だったようだ。8話しかないヘンテコ構成で、確か放映はフジテレビ系列。この時点で既にノイタミナとかの変則構造が定着していた局である。でもまぁ、当時ならまだ大元になった楽曲の方も記憶に新しかったし、アニメが作られるのもなんとなく流れは理解できた。当時はニコニコ文化からアニメが生まれることもあったのだよなぁ。 そうして10年前になんとなく出てきたアニメーションの続編が10年の時を経て復活した……のかどうかはよく分からない。ぶっちゃけメインキャラのビジュアルが決まっているというだけで、おそらくその他には何一つ共通する部分が無い。おそらくキャラ設定も重なってないし、制作スタジオ、スタッフ、キャストにいたるまで全くの別物。こうして1つのモチーフが10年もの時を重ねて全く別なアニメとして再構築されるってのはかなり珍しい状況だろう。この令和の年になって改めて掘り返された理由は全く分からんのだが……スタッフに熱心なファンでもいたんでしょうかね? というわけで完全新作としてみる必要があるのだが、もともと「ガンアクション」ということだけが決まっているキャラだろうから、舞台は荒廃した近未来日本に決定。設定だけで言えばとても「エイティシックス」っぽいですね。戦ってる様子だけなら「ドールズフロントライン」に近いものもあるかな? アニメ世界は放っておくとすぐに崩壊するし滅亡するから危ないのである。エイティシックスはなんとか機械生命相手にギリギリの戦いを演じていたが、こちらの世界では完全に負け気味。わずかな人類が砂漠の中を駆け回りながら平和を目指し続けている様子。この人ら、どうやって食料とか確保してるんでしょうね。そんな中で突如目覚めた謎の封印少女がブラックロックシューター。今回は二つ名として「エンプレス」という名前もつけられているようだが、理由もなく強い少女が、理由もなく出会った兄妹と頑張って戦う作品になりそう。うーむ、まだ何も分からんのよなぁ。ガンアクション少女なのかと思っててたら、いきなり銃の撃ち方が分からずにステゴロで敵メカをねじ伏せてるのがちょっと面白かった。 制作はバイブリー。あの「五等分の花嫁」のCG作画で物議を醸したところ。今回はバリバリのメカ戦ってことでCGでもそこまで違和感は無いのだが、やっぱり全体的にみるとやや固めなので、慣れるまではちょい時間がかかるかも。出来れば主人公ヒロインだけでもなんとか可愛くやってほしい。メインで制作を取り仕切ってるのが天衝で深見真脚本という座組みなので、うまくすれば変なものが飛び出してくる可能性はありそうだが……。
○「乙女ゲーの世界はモブに厳しい世界です」 4 男性キャスト陣の配置がぐうレジェすぎて草。キャスティングした人の声優観が一昔前で止まってる感があるのだが、それでも通用しちゃうあたり、男性声優業界の不動っぷりが……。主演の子、プレッシャーすげぇだろうな。 さぁ、元気出して本家なろうに進もう。とはいえ、正直1話目時点ではアイディアは面白いと思ったので、「もしかしたらなろう産の割といい方のやつかな?」という期待はあった。いわゆる悪役令嬢物の逆を張ったようなコンセプトになっており、乙女ゲームという逆ハーレム世界に、主人公のライバルじゃなくて野郎キャラのライバル……というかもう1つの選択肢として生まれ変わったらどうなるのか、という試みである。この設定だと悪役令嬢にお約束の破滅フラグも出てこないので、シナリオ展開の幅はかなり広い。筆力次第では何か目新しいものが見られるかもしれないと思ったのだが……。 うん、やっぱり不安要素の方が多いな。冒頭の転生前の世界、何故乙女ゲームに興味がないやつが乙女ゲーをやりこむことになったのかというくだり、「妹からコンプを強制された」という理由なのだが、この妹さん、なんでそんな苦行を兄に科したのだろう? 「特典ボイスが聞きたいから」と理由を説明していたが、そこまでキャストに入れ込んでいるのなら、ふつーはゲームをプレイしたいと思うはず。ゲームのキャラを楽しむ前提なしに特典ボイスだけを聞きたくなる状況ってのはちょっと想像できない。そこからなろう史上でも屈指の情けない死に方をした主人公が転生したのは「女性至上主義で男に人権がないゲーム世界」だったが、こちらの世界の設定もよく分からない。単純に封建時代の男尊女卑の世界で男女逆転現象が起こっている状態なのだろうが、それなら「お前は三男だから」という理由で冷遇される意味がわからない。これ、裏返してみれば「あなたは三女だから」と言われてるのと同じ構図になるはずだが、封建時代の婚姻制度においては長女も三女もそこまで大きな差はないだろう。長男であることに意味があったのは、家督を継ぐのが長男1人だけだからという理由であり、この異世界でも同様に長男が意味付けられているなら、それはやはり男中心社会であるはず。ゲームの設定がちぐはぐだ。 そして最後に大量の宝物と宇宙戦艦を手にした帰還した主人公(それもどうなのかとは思うが)。彼は婚約ルートを回避して学園に進むことになるわけだが、どう考えても彼が掠め取った兵器と財宝は家の縛りから抜け出すどころのものではない。もう今後の人生を悠々自適で過ごせる基盤が整っているはずなのに、「あの乙女ゲームの世界だ」と認識した主人公が、わざわざ忌まわしい場所である学園に進路を定めた理由はなんなんだろう? 言ってることとやってることのつじつまが合わない。結局チート能力を手にしてるのはいつも通りだし、なんか、企画倒れというか、出オチ感が半端じゃないのである。 制作はENGI。クセは強いがそれなりに頑張るスタジオだと思うのだが、今作はなんだか省エネ思想が先んじてる気がする。特にオープンエンドの映像がやたらのっぺりしてて低コスト臭があり、この先の展開にあまり期待は持てない気がする。キャラデザの描き込みはそれなりに多いはずなのだが、なんだろ、どっか好みからずれるんだよなぁ。
「最遊記 RELORD -ZEROIN-」 ー→5 メイン4人、こんだけのキャスト陣が勢ぞろいしても、やはり芳忠さんをやっつけるのは並大抵のことじゃない……おっさんおっさん&おっさんのたっぷりキャスト劇を味わうのが楽しい作品。毎回そんな感じ。 いや、でもバックグラウンドにあんま興味なくて雑にしか知らんのに、ちゃんと1クール分のアニメとしても見られちゃうのは大したもんだと思うけどね。毎度毎度「オメェらが三蔵一行だなァ!」って野良妖怪が襲ってくるのは様式美で、御一行もいい加減飽きちゃってるような態度で接してるけど、そっからシナリオセッションごとに続きはあって、今回は「生き返り」の話から始まり、いつも通りの「妖怪と人間」の話、そして全てをまとめあげるためのヘイゼルという存在。少年漫画ってほどの爽快感はないんだけど、どっかの民話とか、おとぎ話くらいの教訓はあるし、ドラマティックにもなっている。ニュアンスとしては「ルパン三世」に近い楽しみ方になっとるな。 その上で、やっぱりゴリゴリのキャスト陣が素敵すぎて毎回聞き入っちゃう。「関俊彦の師匠筋とか誰ができんねん」と思ったところに芳忠さんだからね。ヘイゼル役の遠近さんもいい味わいしてる(がっつりお仕事聞くの、なんか久しぶりね)。ぱっぴーは永遠にぱっぴー。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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