最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ラブオールプレー」 5 不思議な巡り合わせってのはあるもんで、今現在、わずかの間ではあるが「地上波でバドミントンアニメが2本同時に放送されている」というよく分からないタイミングが生まれた。これって多分偶然の産物ってわけではなくて、多少なりともバドミントンの知名度があがり、市民権を得はじめたことの表れなんじゃなかろうか。オリンピックでも話題になったし、それなりにスター選手の名前も見るようになったしねぇ。 そんな背景があるかどうかは分からないが、土曜夕方枠で送り出されてきたスポーツアニメ。確認したらこちらはポプラ社発行のノベル原作らしく、出自としては「2.43」と同じ系列。発行年が2014ってことで、割と古いところから原作を発掘してきたということになる。ま、もともとこの読売の土曜夕方は渋めの作品が多い枠ではあるが、それこそバドミントン協会あたりからの働きかけでもあったのかもしれない。こうして新たなバドアニメが放送されるに至ったわけだ。 前から書いていることだが、基本的に私は土曜夕枠のアニメとは相性が悪い。こればかりは本当に作品そのものよりも時間枠の影響としか思えなくて、金曜夜がアニメのゴールデンタイムで大量に放送されるため、それの処理に忙殺されるのが土曜日。加えて夕方ってのは他の曜日はあまりアニメを見ないタイミングなのでリズムに馴染みがないってのもあるかもしれない。過去にも決して悪くない作品が放送されていたとしても、「なんか分からんが身が入らねぇ」ってんで扱いが悪くなることが多かった。正直、今作もそういう扱いになっちゃうのはごめんである。もう、先に謝っとく。そして、そんな風に思ったってことは1話目を見た時点ではまずまず悪くない出来だと思ったということ。1話目ということもあり映像部分はかっちりしてるし、高校生の青春かと思ったらまさかの受験前、中学生からスタートしての展開もなかなか気になるものだ。 ただ、残念ながら試合シーン自体はそこまで期待するようなもんではないと思う。オープニング映像を見ると、過去のバドアニメ、つまり「はねバド!」「リーマンズクラブ」の2作品と比べるとかなりもっさりしているので「超絶バド作画で!」みたいな方向の期待はしないほうがいいだろう。まぁ、まだ試合シーン自体がほとんど無いので勝手な推測でしかないけど。いっそ、試合シーンはそこまで重要じゃないけど青春ドラマとしてちゃんと見られるよ、くらいの流れでいければいいんじゃなかろうか。 ちなみに、リーマンズクラブとはキャストでカッキーだけが被っている。「バドミントン声」みたいな声があるんだろうか? あるわけないやないか。なんでやねんお前バドしない顔やろが。
PR ○「阿波連さんははかれない」 5 最終回ラッシュもまだ終わらぬというのに、新番組は容赦無くやってくる……ちょっと前だと最終回と新番組の間って1週間くらいブランクがあったイメージがあるんだけど、そんなことなかったっけ? アニメ視聴に休息なし。 というわけで今期我が家で最初にスタートしたのはこちらの作品。枠としては高木さんとの入れ替わり(座席位置は男女逆)、主人公との関係性でいえば古見さんの代理みたいなもんで、阿波連さんのキャラだけ抜き取るとスヤリス姫になるといういろんな作品の影がフラッシュバックする設定になっている。ま、この手の「○○さん」日常作品はそれなりに数が多いから当然の流れではあるのだが……それ以外に興味を引くのは、今作の制作にbilibiliが単独クレジットされているという部分じゃなかろうか。言わずと知れた、中国におけるオタク文化プロデュースの雄であるbilibiliは今作の制作権を一手に握っているようで、真正面からの「中国資本制作・日本産アニメ」となっている。オープニングクレジットでも筆頭に出てくるのは中国表記の名前が並び、権利者がどこにあるのかが非常に分かりやすい。「中国アニメ」というと中国で作られた作品のことを言い、日本のアニメが中国で作られていたら「外注」と言われていたが、さて、このような形態はなんといえばいいのか……いよいよもって、日本と中国のアニメ制作における関係性も定まってきた感がある。 まぁ、アニメの中身だけをみれば純然たる「国産」であり、制作スタジオも国内のもの。FelixFilmっていう社名に聞き覚えはなかったが、過去の元請け実績が「ネコぱら」だけということで(あったなそんな作品)、地力はやや不安な部類だろうか。まぁ、1話目を見る限りではきちんと個性ある描写が成功しているし、ほぼ静止画でもごまかせるんじゃね? くらいの作風なので、走りきるだけなら問題ないだろう。むしろ淡い背景に合わせてほのぼのとした空気が流れていく画面デザインはよくできている部類だ。 ちなみにさらに謎めいた部分として、今作は「監督」の名義で牧野友映という人がクレジットされており、この人は「啄木鳥探偵處」で初監督だった人。その上に「総監督」で山本靖貴がクレジットされており、こちらはそれこそ「ねこパラ」と同じである。さらにさらに「制作総指揮」として夏目公一朗もクレジットされており、「なんかよく分からんけど、上の方でいろんなことが行われた結果なんだろうなぁ……」ということを感じさせる。 ま、作品自体はそんなことを一切感じさせない平熱進行だが……普通に考えたら、このままやってるだけじゃすぐに飽きがくるはず。あとはどれだけ毎週の刺激を持続できるかの勝負だ。
「殺し愛」 5→5 劇伴が好き。ピアノを中心にしたドラマティックな演出に秀でた作品。 いきなり変なところから入ってみたけど、悪くない作品だったと思う。スタート時点では「なんやかんやで超強い殺し屋彼氏に振り回されながらイチャイチャするヒロインの話なんでしょ?」という完全な予断から見始めたのだが、あれよあれよと悲劇の様相が複雑さを増し、シャトーちゃんとリャンハの運命が単なるイチャイチャどころじゃすまねぇレベルの運命だったことが明らかになっていく。イチャイチャなんて軽々しいものじゃない「愛」につながるメロドラマは、どこに堕ちるか分からないためにゆっくりたっぷり見守らせてもらいました。 ただ、個人的にそのまま飲み込んでいいものかどうかを迷う要素があって、それが「私はどうにも殺し屋どうしのラブロマンスってものに妙な思い入れがあるかもしれんぞ?」という疑いである。なんでそんな妙なジャンルに反応するかってぇと、私の人生を変えたアニメ作品の1つに「NOIR」があるから。あの作品の空気を心のどこかで探し求め続けているせいで、「殺し屋さんたちが命のやりとりを交えつつ、いつのまにやら真の愛にたどり着く」みたいな構造自体に不可解な愛着を感じてしまうのである。いや、今作とNOIRは内容も全然違うのだが……。 アサシン名物の「味方キャラは基本的に銃撃戦で弾が当たらない補正」があまり効かない作品で、メインキャラもバシバシ瀕死になる展開が容赦ないのだが、メイン2人は絶対に死なないと分かっているため、一番ハラハラしたのは社長が撃たれた時だった気がする。それでもやはり生死を賭けたドンパチがそこら中で起こったらやっぱりハラハラするだろうし、そこに打算を超えた愛情がもつれ合えば、展開が読めずにさらにドキドキもする。吊り橋効果じゃあるまいが、イチャイチャを促進する最大の燃料は「殺し合い」なのかもしれません。おかげで清涼剤がわりのジム君の存在がどれだけありがたかったことか。
サブタイトルどん、最終話……。なんだろ……しばらく放心して帰って来られなかった……。長いお念仏を聞いたみたいな。身体のどこかをすぽんと抜き取られたような。どこか清冽な心持ちになった。そんな不思議な視聴後。 わかりきった結末なのだからそれをいかにしてまとめるか。正直、この題材を扱った時点でラストの締めが勝負を分けることは分かっていただろう。そして、それを見事に決められるからこその山田尚子だ。びわの音と幾多の声の響きあい。くるりと編み込まれるようにして収束する琵琶の弦は、徳子の編み髪を想起させつつすべての未来を絡めとり、いつしかびわへと落としこまれる。有名な原典の書き出しがこの世界の全てを物語ることになる。諸行無常。 「終わり」にも色々ある。歴史的な事実を鑑みれば平家一門の終わりは全て等しく訪れたはずだが、そこはまぁお話である。確認したら一応徳子は生存したというのが正しいルートなのね。びわの幻視もあってそうなるとは全く思っていなかったのだが……終わってみればびわ・徳子が命を永らえ、平家という「滅亡した」一族を語り継ぐという物語になっている。この時代の主人公は間違いなく男どもであるが、そこを「女たちの戦い」としてまとめ上げたことにより、無常の中にも一筋の「生」が残される幕引きになっているのは多少救われた気分だ。資盛については……一応Wikiだと「死亡者として名前が記載されていない」という説もあるので、それとっての話でしょうかね。まぁ、あれだけ凄惨な舞台となってしまった壇ノ浦。見せるべきは知盛のもののふぶりだけで充分でしょう。アニメ視聴者からすれば、やはりどこかで重盛の思いが引き継がれていると思いたいですからね。 びわの目、びわの髪、びわの手。最後の最後で、びわが語り部として作品の象徴的な核となり、全てをまとめ上げた。これ即ち現代まで語り継がれた琵琶法師の口伝文化へのリスペクトである。我々視聴者も、この作品をみたことで間違いなく平家物語を体験した。今後語り継がれる物語は、琵琶で語られ、Blu-rayやネット配信で語られることになる。新たな時代に、新たな物語の形。1クールばかりの春の夜の夢も、永劫に続きますように。
「異世界美少女受肉おじさんと」 6→7 終始ファニー。ここまできっちり空気が作れたってのは、それだけで偉い作品。今作の監督は初監督で山井紗也香さんという人なのだが、今期は「明日ちゃん」「平家物語」と女性監督の作品がどれも見事に刺さっている。こういうところで性差に殊更に意味を見出すこともないのだろうが、女性クリエイターが頭角を現しているのはとても良いことですね。 今作のポップ&ファニーな演出方針は好きなやつだったよねぇ。画面も台詞回しも徹底してコミカルなので原作時点で既に面白いんだろうけど、書き文字とかデフォルメとかを適宜活用して常にテンポが良いのが嬉しい。メインを務める2人のキャストのお仕事が見事ってのも大きなプラス要因になっただろう。これとか「天才王子」とかを見ると、やっぱり「異世界」とか「転生」っていう題材自体が悪いわけじゃないっていう当たり前のことを思い出すな。これは漫画原作、そして「天才王子」がラノベ原作。なろうじゃない媒体で異世界転生を扱ってればちゃんと作品として成立するんだよ……。これって別になろうが媒体として質が低いとかじゃなくて、やっぱり細かく展開し続けなきゃいけない上にビューの数字が勝負を決める設定上あまり大局を見据えた作品作りには向いてないんだろうなぁ、と。 しかし……これは最終的に「BL作品」と認識すべきなんでしょうか? 橘が可愛かったからとてもそうは見えんのだが……ここからそっち方面に目覚めちゃったらどうしよう(乞うご期待!) 「錆喰いビスコ」 6→6 ハードな作品でしたな。世界観もそうだし、展開も、映像もね。 一本芯の通った力強い少年漫画。いや、原作はラノベだけども、それこそジャンプとかに掲載されていてもおかしくないような展開でもあり、男の子の好きな要素が色々と詰まっていた作品である。1話目で世界観が開陳された時には「この世界は何がどうなってるんじゃ?」と困惑したものだが、別にそれはあまり重要ではない。この世界はきのこが生えるし、錆が湧くし、カニに乗るのである。そうして作られたファンキー荒廃ジャパンを舞台に暑苦しくてしょうがない男の友情が描かれ、1クールアニメでの起承転結が綺麗にハマっているし、度が過ぎる友情、血反吐と死を孕む努力、そしてこれ以上ない勝利へとつながっていく。うむ、ファンタスティック。 ビスコ・ミロのダブル主人公がきちんと格好いいというのがまず第一だろうが、それ以外のキャラもきっちり立っていて、中心となるキャラはそこまで多くないのに1クールでぐるぐると濃密な人間ドラマが描かれる。どっかで死ぬだろうと思ったジャビはしぶとく生き抜いて年の功を見せつけたし、パウー・チロルのダブルヒロインは全く違う方向にこの世界の女の「強さ」を見せつけたが、その上でちゃんとどっちも可愛いというボーナス。当初は「これ絶対チロルがどんどん可愛くなっていくやつじゃん」と思っていたのだが、最終的にはパウーの凛々しさと格好よさが上回りましたな。少年漫画でこういう「イカした」ヒロインが活躍できる展開ってのは良いものだ。そしてそんなチームを1人で手玉に取った極悪人・黒革の悪いこと悪いこと。エグい展開もてんこ盛りで、ド派手なバトルに血飛沫ブシャーな画面展開は目が離せない時間帯である。こんだけ入れ込んで替えの効かないアニメーションを作ってもらえたら、原作者も本望だったのじゃかなろうか。 あまりに綺麗に終わってしまったのでこれ以上を望むのが申し訳ないくらいだが、一応現在も原作は続いているようなのでもしかしたらこのクオリティの2期3期と楽しめるかもしれませんな。 「ありふれた職業で世界最強 2nd Season」 ー→4 今作最大の欠点は、ほんとにタイトルから内容が一切思い出せないことだな……そう考えると、クソ長なろうタイトルもここまで作品数が多くなると意味があるのかもしれん。いや、ほんとに記述が面倒臭いのだが。 というわけで、タイトルを見ても中身が思い出せないので1期からブランクが空いた時点であんまり追いかけるつもりはなかったし、実際にあまり追いかけてない作品。なんとなく流しておくだけだとますます他のなろうと区別がつかなくなるので大変である。ただ、今作の場合はそうして適当な処理にしていたとはいうものの、映像部分では割と頑張ってたので意外と見てて苦痛はなかったのよね。「蜘蛛ですが」と同じ「クラス全員転生」パターンであり、このパターンのお約束は主人公ageの方策の1つとして、「元の世界では主人公をいじめてたような連中が異世界だと雑魚に」という配置があり、これをクラス規模でやるもんだから「元クラスメイトの悲惨な現状」みたいなものをダイレクトにエグい方向に見せていくことになる。ほんと、「ざまぁ」要素をこういう陰湿な方向でしか見せられない媒体というのもどうかと思うが、少なくとも能天気にオレツエーしてるだけの作品よりは悲喜こもごものメリハリがあるので多少なりともドラマ性は増えることになるのだ。 その上で、今作は元クラスメイトのダイレクト裏切りムーブなども重なってなかなかに凄惨な展開。いまだに世界設定はよく分かってないのだが、主人公がそれなりに苦戦するシーンもあるなど、後半部分のなんとなく盛り上がってる雰囲気は一応アリだったんじゃなかろうか。多分、もっときちんと見てればより真に迫ったピンチや悲劇も楽しめた……かもしれない。その辺は「まぁ、そこまで頑張って見ようという気にさせなかった方が悪い」ということで逃げておくけども。ほんと、これで頻出する「強い俺くん格好いいよね〜」っていうハーレム勢の不必要なageがもうちょい消臭されてれば見るモチベも上がったかもしれんのになぁ……。
「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」 5→5 ラストエピソードの被害者少女が「髭を剃る〜」のサユちゃん(市ノ瀬加那)だったのでちょっと笑ってしまった。世の中の女子高生、みんな気をつけてね、マジで。 1クール通して非常に安定した作品で、まさに「期待も予想も裏切らず」と言ったところ。1話目視聴時に受けた「ちょっとテンポが間延びしてて、原作を超えるアニメ化にはならんなぁ」という印象はやはりその通りで、全般的な演出方向がやや古臭いというか、よく言えば非常に真面目でお堅いアニメ化になっている。まぁ、原作が面白いってんで極力そのままのテイストをアニメに乗せようとした結果なのだろう。実際、文句みたいなことを書いてみてはいるが、正直これ以上の方向性があるかと言われれば思いつかないし、与えられた枠にかちりとはめ込んだ教科書通りのアニメ化だったと言えるんじゃなかろうか。 アニメ化に際して一番ハードルが高かったのはネームが非常に多いという作品の性質で、それを上手いことアニメとして「流す」のはやはり至難の業。各々のキャラのセリフのウェイト配分も難しく、どのセリフを軽く流して、どのセリフをメインで伝えるのか、といった取捨選択も一筋縄ではいかない。法律・規範の問題を孕んでいるので、アニメの都合で適当にセリフを切り捨ててしまうと放送上問題になる、なんてこともあったかもしれない。そう考えると、原作時点でかなりギリギリのラインを攻めた度胸のある作品だったことが確認できる。臆せずアニメ化までこぎつけた関係者各位にはひとまずお疲れ様を。 例のシーン、計ってみたらだいたい3分くらいありました……最終話。これ、歴史に残るシーンになったんじゃないですかね。感覚としては「異能バトル」の例のアレと同じカテゴリ。最後にナレーションが「ラブコメ」って言ってたけど、まぁ、間違いなく、ラブでコメだったわ……。 ふつーに仲直りして大団円やろなぁ、くらいの軽い気持ちでスタートして、実際に序盤は頑張ってるシュバくんを微笑ましく見守っていただけだったが、中盤でまさにクライマックスが訪れた。そうかぁ、ここまでしないと橘が救えなかったかぁ……神宮寺がいかにあかんやつかが本当によく分かるシーンだったな……いやすげぇよ、流石に日野聡すげぇよ。全てを飲み込むファ美肉ワールドすげぇよ。 いつも通りの痴話喧嘩(今回シュバくんがはっきり痴話喧嘩って言っちゃったよな)でしかないはずなのに、これ以上ないくらいの大団円になったのでもう余計なことを言う必要もあるまい。最後の最後で思ったことは、「そういや、頭目最近出てなかったけど、ずっとイカ食ってたのか……」でした。 みなさんもこじらせたおっさんには気をつけような!
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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