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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「可愛いだけじゃない式守さん」 5→5

 今期は割と素直なカレンダーになっているようで、まだ新番チェックも続いているこの時期で前クールの処理は終わりそう(「カッコウの許嫁」は2クールでいいんだよね?)。今期立てた番組感想は全部で37本。前クールが41本だったので多少の減少傾向ではあるが、夏クールは継続作品もあるのでこんなもんだろう。できることならこれより多くはならないくらいがベターだとは思ってるのだが……まぁ、それでも40本前後は人間の所業ではないのだがね。今更の話よ。

 さて、最後に幕を引いたこちらの作品だが、素直にいうなら「1話目で覚悟していたほど悪いもんじゃなかった」という失礼な評価になるだろうか。いやでもさ、なよなよ男を守るナイト風味の完璧女子高生が主人公を甘やかせつつ無双するラブコメって言われたら、「どーせすぐに飽きるじゃんよ」って思ってもしょうがないじゃん。「Twitterのイラストからシチュエーションを膨らませて連載に至った作品とか、どう考えてもネタが1クールも保つわけないじゃん」ってのが先入観じゃなくて「無難な予測」だというのも納得はしてもらえるはず。

 でも、意外に保った。やはりアニメ化に至るまでの人気を博してる作品ってのはそれなりの理由があるもんだなぁ、とすげぇアホみたいな反省もしているのである。今作は「可愛いだけじゃない」という売り文句で「イケメン彼女」をとことん突き詰めることを命題としているが、正直、序盤から中盤にかけては「……言うても、これも可愛いの一形態なわけで……可愛いだけじゃね?」と思いながら見ていた。もしかしたらその評価は最後まで変わらなかったかもしれないが、よくよく考えてみれば、式守さんが可愛いならそれは萌え作品としてふつーに成立しているのだ。「可愛いだけだけど式守さん」なら無問題なのだ。1話目から相思相愛、ただベタベタしてるだけの様子を延々見せつけられるという、およそSAN値チェックとしか思えない作品ながら、ちゃんと1クールの流れの中で山あり谷ありだし、サブキャラたちの絡みも程よく、退屈しない程度にはシナリオが回っていた。「相思相愛だと本人たちも周りもみんなしてわかっている」という状況だからこそ描けるラブコメってのもあるもんで、今作はそうした「公然カップル」をより積極的に周りにサポートしてもらうために、姫ポジションに和泉が収まり、掻き回し役を式守さんが担当していたということである。ま、この際男女の役割なんてのは些細な問題ですよね。

 他にも、個人的には中の人の功もあってやっぱり八満がお気に入りだったので、彼女がメインのエピソードなんかは特に楽しかったね。動画工房が(途中で特番は挟んだが)意地でも守り抜いたパリッとしたシャープな作画世界の中、唯一デロデロとユルくなることを許された八満は、この世界の神とも呼べる特権階級だったのですね。

 これで大西君にもはっきりした1枚看板が出来たなぁ、とかも思ったのだが、冷静に考えれば彼女のキャリアの中にはいくらも代表作はあるか。……でも、案外「これッ!」て1本選ぶのって難しくない? あなたの大西はどこから?(私は履歴を辿ってみたら多分ピルルクちゃんであるという意外な結論に達しました)

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○「プリマドール」 6

 殺伐とした命のやりとりの場には、何故か久野ちゃんが偏在している……。久野虐とかいう非道極まりない性癖が流行ったらどうしよう。

 一目見て入ってくる情報は何といっても「作画コストかかってんなー」であろう。昨今のアニメってのはどんどん1本あたりの製作単価が上がっているらしいのだが、今作のような超絶作画を見せられるとそれも致し方ないと思える。そして、今時のアニメだったらこのクオリティを求められてしまう。なんとも残酷な時代。そんなわけで作画部分については文句なしの一線級で、誰の仕業かと確認すれば、これが天衝withバイブリースタジオってんだから納得するしかない。っつうかまさに「ブラックロックシューター」からそのままシフトしてる体制なので、ついでに久野ちゃんも引き摺り回してるって話になっちゃうわけね。「天衝さん、あんたアズールレーンとかブラックロックシューターで超絶戦闘作画のアニメも作ってるし、そのかたわらできんモザも代表作ですよね? そんならその間の作品もやりませんか?」みたいな流れがあったんじゃないかと勝手な妄想をしてしまうが、最終的に魔改造された「機械人形たちのごちうさ」みたいな作品に着地したのは紛れもない事実である。

 作画クオリティに文句のつけようがないので素点は自然と高くなるが、問題はここからどのようにシナリオが展開するかという部分。何と言っても今作のプロジェクトチームにKeyが関わってるってのが…………1話の方向性からして、いわゆる「泣き」アニメを狙ってるよなぁ……。そして「自動人形による泣かせチャレンジ」っていうと「プラスティックメモリーズ」っていう苦い記憶が……。そうなのよね、自動人形にしちゃうと、どこまで追求したところで「モノじゃん」の心理がついて周り、人間ドラマを演じさせようとしているのにどうしたってワンクッション置くことになってしまう。どう見てもシンギュラリティポイントを超えちゃってる機体だらけなのだから機械だろうが人だろうが同じやんけ、という解釈なら問題ないとも言えるが、それならわざわざ機械人形にする意味もないわけで……今作が「プラメモ」の時の欺瞞を打ち破れるかどうかは今後気になるハードルである。一応「ドルフロ」は越えられそうな手応えはあるが……。

 今後本当に何もかもを忘れて単なる喫茶店経営アニメにしちゃった方が視聴者受けは良さそうなのだが、この座組みでそんな終わり方には絶対にならないだろう。今回登場したメイド連中がいつどんな形で戦場に駆り出されることになるのか……一寸先が闇な恐ろしいアニメである。

 ちなみに一番の注目ポイントは「初代っぽかった人形が中原麻衣」という部分。うん、そら人殺せるわ。

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○「惑星のさみだれ」 5

 問題・CV榎木淳弥の主人公が、CV津田健次郎の先生役から領域展開について教えてもらうアニメって、な〜んだ? 正解は「時間外労働がOKかどうか」で分岐します。

 タイトルは聞いたことがあるけど何も知らないという、私にはよくあるパターンの作品。今作の話を聞いて「あぁ、あの『プラネットウィズ』の作者の漫画ね」と答えるというのは、多分世間一般とは完全に逆だろう。でもまぁ、接点の無い漫画雑誌の連載作品なんて、普通は知らんよなぁ。最近はそうした「微マイナー作品」みたいなものがちょいちょい発掘されてアニメ化される流れがあるので助かるといえば助かる。ただ、一番近い例が「イエスタデイを歌って」だと思うんだけど、あちらは結局アニメ化に際してあんまり力を入れて追いかけられなかったんだよな。「みんなして知ってるような有名作品ならわざわざ俺が頑張って観ないでも……」というよく分からない心理が働くことがあるんですよ。今作もそうならないことを祈りたいですが。

 というわけで内容については何も知らなかったのだが、まさかの展開にちょっとびっくり。異世界転生と言えなくもないような世界設計になってるのね。1話目から魔法がどーたらユニコーンがどーたら言われて「その辺の設定は宇宙規模の事件のくせに魔法ファンタジーなのかよ」と意外だったが、連載期間は2005年かららしいので、そこまでめちゃめちゃ古い作品ってほどでもないんだよなぁ。まだなろう系なんて出てきてない時期だし、ファンタジーといえば「ラノベ的」な時代かしら。不思議な土壌で育った文化である。

 残念ながら、そうしてわざわざ発掘された古参作品の割には、アニメ自体にはあんまり力が入っているようには見えない。まぁ、それこそ「封神演義」とかも似たようなもんだったが……どこまでやる気があっての映像化なのかは一歩引き気味で見守った方がいいだろう。幸いにして内容は退屈な時間もなくてポンポン進んでいくし、台詞回しなんかもクセはあるけどその分フックもある。ある程度は原作のパワーで引っ張れるようなアニメになってくれればいいのだが。最大の懸念は、1話目でこの作画クオリティだと今後はあんまり期待できない気がすること。コミックは全10巻らしいのだが、さすがに2クールは必要だよねぇ。

 

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○「ブッチギレ!(一番光れ)」 6

 京都アニメの血脈、全く絶たれていませんでしたね。今期はこれで京都を舞台にしたアニメが2本目です。もしかして日本の首都は京都なんじゃないかな?(現代人の発想)

 さてと、難しい作品である。オリジナルアニメなので1話目の印象ってのはかなり大事だと思うのだが……1話の間に「うわー、クソアニメくせぇ!」という感情と「それでもなんか惹かれる……」という感情がほぼ等量で押し合いへし合いしており、評点するのにかなり勇気がいる状況。ここはあえて、攻めの評価を出してみよう。面白くなってくれ。

 まずネガティブな要素から上げていくと、真っ先に思いつくのは「時代物」という区分そのもの、多分、ここ5年10年の単位で「時代物」アニメの成功例ってほとんど無い気がするんだ。かろうじて秀作をあげるとするなら、まさにこれと同じ題材を扱った「薄桜鬼」あたりだろうか。あと私の周りには「幕末ロック」のファンはいますが……それもだいぶレアケース。直近だと「天晴爛漫!」の印象が悪すぎるし、「擾乱」なんかもいまいちパッとしなかった。あと、今の若者は絶対知らないだろうけど、私は愛すべきクソアニメの代表として「幕末義人伝浪漫」っていう作品の記憶がやたら残ってて、どうしても時代劇の映像が出てくるだけでのけぞってしまう。アニメに向かない題材だとも思わないのだが、何故か時代劇の設定を活かした成功例というのが思いつかないのである。もひとつネガティブ要素をあげるなら、1話目からして設定が無茶苦茶で整合性を求めていないことが丸わかりだという点。「新撰組の局長が何者かに皆殺しされた。しょうがないので替え玉連中を死刑間際の罪人たちから選ぼうと思います」という設定、マジで意味が分からない。そんでそれに乗っちゃうようなイカレ野郎ばかりが集められた奇跡も謎である。新撰組ともなれば当時は都の顔役だったわけで、そんな連中の「替え玉」に意味があるわけがない。そして、藤堂はそんなことも気にせずにさっさと替え玉連中を見回りに出している。すでにこの世界に条理を求めていないことは明らかで、ここから端正なドラマが生まれることは期待できない。

 ただ、転じてこれが魅力になる可能性も秘めていて、ハナから細かい部分での辻褄など気にしない、勢い任せのかっとびアニメだとするなら、もうこれはこれでいいという考え方もある。「もともと死刑になるはずだった曲者どもが新撰組を名乗って正義の味方になり出したら面白いんじゃね?」という思いつきを、生の素材のまま垂れ流しているだけの話。そういうつもりなら、受け取る側も心を広く構えて受け止めていけばいい。そしてこれは完全に好みの問題だが、わしゃこういう「個性の強い連中が集まって無茶苦茶やりだした!」というジャンプ漫画的設定が好きなのである。1話目の短い時間で8人リストアップされただけでもはっきりとキャラが理解できるし、キャラデザがバリっと分かりやすくて視覚的にも混乱は無い。すげぇ強引に接続するなら、死人を集めて結成したおもしろ集団という意味ではフランシュシュみたいなもんである。今後はおそらくこのキャラ1人1人を掘り下げる展開になるのだろうし、マッド医者は過去に何をしたのか明かすエピソードとか、男装剣士にちらりと女の顔が見える展開とか、そういうのが出てくれば案外楽しくなるんじゃなかろうか。

 映像に関しても、ジェノスタジオの肝入りなので動画はかなりハイクオリティ。背景なんかでちょいとCGっぽさが浮き上がってしまう部分もあるにはあるが、これだけ「アニメっぽく」メインキャラがシャキシャキ動き続けるなら文句はないだろう。おそらく「時代物」ってのは海外への売り込みも考えてのことだろうし、このCG+いかにもアニメ風キャラデザ+ハイクオリティモーションという足し算がうまくいけば何か革新的なことができるかもしれない。

 というわけでトータルは期待票。これで3話後くらいに見るも無惨なクソアニメになってても責任持ちません。チャレンジは大事よ。それにしてもエンディングで京都使いすぎ。みんな八坂さんが好きなんどすなぁ。

 

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○「ちみも」 5

 録画予約をただ無心に設定してる時に「ショートアニメかな? だったら飛ばしてもいいかも……」と思ったらがっつり30分アニメでびっくりした作品。5分アニメでEテレで放送されててもなんの不思議もないが、30分やられても案外退屈はしない、そんな不思議なアニメ。

 まぁ、カテゴリとしては「おじゃる丸」と同じ枠でいいと思うんですけどね。シンエイ動画が制作する、ゆるふわまったりのホームコメディにちょっとだけ地獄風味を加えたものである。日常生活でそんなにそんなに「地獄」って言葉を連呼しない気はするのだが……まぁ、こういうのって家族で口癖が似通ったりしますので、たまたま今作主人公の鬼神姉妹は「地獄」が口癖だったのでしょう。

 ゆるアニメなのであんまり真剣に評価するポイントはないのだが、とりあえず「なんとなく可愛い」「なんとなくクスッとできる」くらいのラインはクリアしているので悪いところは無い。その上で来週以降も継続するとしたら最大のモチベーションはやっぱり中の人。最近ママさん役が増えてきた能登麻美子が久しぶりに「お姉ちゃん」をやってくれており、我々世代にはやはり麻美子は特別な存在なのである。時代が進んでさまざまな「能登オルタ」みたいな役者が登場して実績を残しているが、それでも能登の前に能登は無く、能登の後にも能登は無い。唯一存在としての麻美子をたっぷりと堪能できる今作はそれだけで意味があるだろう。次女役に加隈亜衣を配置して安定感を増しているのも良い。三女役の子だけ初めて見る名前だったのだが、調べたら「ポニョの声をやっていた子」とのこと。そんな出自もあるのか(まぁ、入野自由と同じようなもんか)。ポニョの後はまれに子役としてドラマとか舞台に出ていたようだが、ここにきて突然声優業への回帰。この後どういう進路をとるんでしょうかね。

 まぁ、中の人の話題くらいしかないのはお察しいただけると思うが、心に余裕があれば今後も一応見続けることになるでしょう。今期はどうやら本数が増えそうなので、押し寄せるアニメに挫けて見なくなったらそれはそれでごめん麻美子。

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○「よふかしのうた」 6

 なんか、久しぶりに「お〜、さすがノイタミナやなぁ」っていう感銘がしみじみ入ってきた。これまでも色々といい作品はあったんだろうけど、なんだろ、「らしい」良さがあった。

 サンデー連載漫画、そして原作者があの「だがしかし」の人だというのはなんとなく知っていて、それだけで勝手にどういう作品なのかっていう先入観があったんだけど、想像してたのと全然違うニュアンスが提出されてちょっと驚いた。そして、これが実にハマっている。どこが何にハマったのかを説明するのは難しいのだが……多分端的に示せる情報は「監督が板村さん」になるのかな。制作はライデンフィルムなのだが、1話目で切り出された作品イメージは、かなり強めに「シャフト的な」何かを思わせるデザインワークになっている。「シャフト的」だけだと昨今のネオ・シャフトの動向を考えれば誤解がありそうなので、より正確に言うなら「新房テイストの継承」的。私が長らく愛した、あの独自路線を突き進んだシャフトの香りである。

 タイトルをそのまま信用するなら、今作は「夜」という要素が非常に重要なテーマになってくる。実際、1話目では初めて夜ふかしをする少年が劇的なボーイミーツガールに遭う様子が描かれているわけだが、そこで描かれる「夜」の「ヨル性」みたいなもの(?)が、とてもシャフト的な作劇に合うのだ。シャフト的と言ってもさまざまな要素があるのでそこからさらに拾い上げるのは大変なのだが、すげぇ馬鹿っぽくまとめると静止画の使い方と、色彩の置き方。1話目は最初から最後までずっと「夜」であり、この「夜」は「静止していて」「自由で」そして何より「美しい」。わざわざアニメにしてまで「静止」を要素として切り取るってのはどこか矛盾を孕んでいるようだが、これがシャフト的な「絵の美学」に繋がってくる。極力画面内での「動き」を廃し、ただ静かに少年の周りの空気だけを揺らし、それでいて退屈しないだけの画面の引きを生み出す。これはいかにも新房組が目指したアニメ表現に噛み合いそうなテーマではないか。厳密に言うと今回は板村さんがコンテを切ってるわけでもないし、スタッフロールを見ると「チーフディレクター」という肩書きで別な人がクレジットされているのだが(宮西哲也という人)、もしかしたら今回生み出された見事な「夜」の世界はこの人の手柄なのかもしれない。その上で、板村さんがどこでどういう風にこの世界をコントロールしているのかは非常に興味を惹かれる部分だ。

 「夜」の描出が非常に面白かったことに加え、一応今作は「よふかしのうた」という楽曲がイメージの基になったという話も聞いたことがある。残念ながら私のようなJ-pop興味ないマンはそんなヒットソングのこともよく知らなかったのだが、ラストでその楽曲が流れた時の「ハレ」の雰囲気の生み出し方なんかもよく考えられている。また、オープニングの映像部分も色々と手が込んでいて、今期2本目となる「MVっぽいアニメ映像」表現になっている。そして、アニメオープニングとしては非常に珍しい変調が採用されており、曲中で一回完全に音が切れるという楽曲の素性をうまいことアニメのアクセントにしているのも面白い。そして、このオープニングのコンテも上述の宮西氏の手になるものらしいのだ。どうです? 俄然興味が湧いてくる布陣じゃないですか。考えてみりゃ「監督」の下に「チーフディレクター」を置くってのも完全にシャフト流のやりかたなのだが……板村さん、どういう関わり方なんだろうなぁ。

 とにもかくにも「他では見られない、今作の一番いいところを見せてくれる」1話目になっていたと思う。このクオリティが2話目以降に維持されるかどうかは分からないが、そこで改めて「さすがノイタミナ」ですよ。是非ともこのままの精度と彩度をもって突っ走ってほしいね。

 

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○「リコリス・リコイル」 6

 なんか事前に聞いてた内容と全然違うんですが……。かわいいメイドさんが織りなす和カフェアルバイトアニメだと思ってたのに!!

 「右から来たアニメを左に受け流す」が基本姿勢の私がなんで事前情報を得ていたかというと、単に中の人がTwitterで宣伝していたためですね。私にとってこのアニメはガンアクションアニメでも美少女アニメでもバイトアニメでもなく「安済知佳アニメ」です。中の人がデフォであのテンションのくせして、ちかぺキャラってのは高坂麗奈の魔力のせいかやたらとクール系が多い。しかし今回は弾けるようなハイテンション主人公。この勢いのちかぺボイスは(本人以外では)割と久しぶりなのでそれだけでも楽しくてしょうがないですね。オリジナルアニメなので可能性はピンキリだが、1話目では少なくとも作画体制にはかなりの労力が割かれていることが分かるし、とにかくメイン2人の「かわいい」が強く押し出されるデザインになっている。もう、そこだけでも何かは達成できたんじゃないでしょうか。

 ガン&美少女というオタクの好きなコンビネーション大鉄板をベースに描かれる東京クライムストーリー。オリジナル企画としては安易な部類かとは思うが、その設定が結構思い切ったことをやっていて、「平和維持のために悪の芽をとにかく先手先手で潰していく秘密組織」という無茶苦茶な出だし。おかげで冒頭の「処理」シーンはやたら淡白に描かれてる割にはやってることがエグくてギャップが激しい。黒髪主人公も遠慮なく銃をぶっ放すイカレ野郎だし、なんの予告もなしに超至近距離からぶっ放された短銃を最小回避行動でかわしちゃう主人公なんてバケモンである。ロアナプラでもこんな銃撃戦おこらねぇだろ。無茶苦茶には違いないが、1話目でインパクトを叩き出すにはこれくらいでちょうどいい。軽快なアクションとコテコテの萌え主人公。よし、準備は整った。

 ちかぺ主人公の弾けっぷりを下から支えるのは、ダイナゼノンでもコンビを組んでいた若山詩音。こちらは相変わらずの「後輩気質」で、「ハコヅメ」で見せたやや高めのトーンは封印して再び南夢芽に近い低血圧ボイスへ。普段ならそれこそちかぺがやりそうなポジションをもらっており、この2人の変幻自在の掛け合いがどのような化学反応を生み出すかが今から楽しみである。シナリオラインは……まぁ、キャラを味わう邪魔にならない程度にそつなく進行してくれれば文句はないわ。面白くなってくれれば万々歳だが、「東京24区」くらいのところに着地できれば御の字じゃないですかね。

 最終的に「ちかぺ」という文字をひたすらアウトプットしたいだけの感想になっている気がするがしょうがないのです。僕は「人間の命をなんとも思ってない上田麗奈」と同じくらいに「世界の全てを馬鹿にした安斉知佳」が好きなのです。

 

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○「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」 ―

 タイトルの「U-17」の部分が最大の煽りにしか見えない。いや、もう世間的には散々擦られてて語り終わってる部分なのだろうけども……この作品と接点が一切ない私みたいな人間が久しぶりにみると、やっぱり「この次元の年齢設定とは?」というのが恐怖以外の何ものでもないのよね。

 わたしゃテニスにも詳しくはないが、テニヌにはもっと詳しくない。原作漫画もろくに読んだことがないし、アニメの接点もごくわずか。「確か前にいっぺん放送してたことあったよなー」と思って調べてみたら、なんと「新テニスの王子様」の放送が2012年、もう10年も前の作品だった。その10年前の記憶だって、「オープニングがインパクト爆弾だった」しか残ってないですしねぇ。

 ま、そんなわけで知らない星の知らないスポーツ漫画の途中からなので、およそ見続ける理由がない作品ですが、多分細かいことを気にせずに単なるネタ動画として流しておくのが正解なんだろうな。どうにか真面目にアニメとして評そうと思っても、そもそも動きが既存のテニスの枠にハマらず意味のわからんモーションしか存在しないため、「リアルだね!」「真に迫ってるね!」みたいな評価は出しようがない。ジャンルとしてはグレンラガンとか、もしくはシンフォギアあたりが近いと考える方がいいのかも。あれ、そう考えたら割と面白い概念なのかしら?

 まー、次回以降も気分が乗ったら見るかもしれません。「助っ人外国人の概念がガバガバのワールドカップとか、ええんか?」みたいな思考は放棄しつつ待機しときます。

 

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○「メイドインアビス 烈日の黄金郷」 ―

 奴らが帰ってきたぜ! リコが! レグが! ナナチが! ぼのぼのが!(あれ?)

 「満を辞して」という言葉がふさわしいのではないでしょうか。アニメ1期から5年、劇場版から2年。ついに第2期のスタートである。ただ、「ついに」とか言ってみたけど私は原作があまり追えてないのでここからどんな展開になるのかもちょっと想像出来ない。いや、1期終了後に漫画喫茶で原作を追うようにはなったんだけどさ、何回か書いたことがあるかもしれないが、どうやら私は「漫画を読むのが下手」らしい。漫画喫茶で短期間に集中して読まなきゃいけなくて負担がかかるというのもあるかもしれないが、ちょっと複雑な漫画になるとすーぐに頭に入ってこなくなる。今作はその代表格で、ことに6層以降の展開はもう何が何やら。おかげで、多分最新刊はまだ未読の状態で、「もう、アニメ放送を楽しみにしたらええんちゃうかな?」という諦めの境地に達していた。読んだはずの部分だけど読んでないがごとし。そういう意味でも「満を辞して」なのである。

 今作最大の売りは、なんと言ってもその容赦のなさ。劇場版のあまりに徹底した「原作追求」は絶賛の嵐(????)だったわけだが、おそらくこのアニメ2期も何一つ容赦することなく、あるべきものを描き切ってくれるだろう。その覚悟が示された、見せつける目的の1話目になっていたんじゃなかろうか。正直、いきなり見覚えのないキャラから始まったのは意表をつかれたが、なるほどここからが全て6層につながる物語か。

 最近のアニメで「吐瀉物がキラキラしてない作品」をみるのは久しぶりで、ご丁寧に吐いた後の胃液と唾液の境目でちゃんと色が変わったり、「そこ丁寧に描写するの?!」という要素が的確にエグい。しょっぱなからリコのうんこシーンが丁寧に描かれるのなんて挨拶がわりみたいなもんである。ファン全員に対し「丸太は持ったな?!」と確認する試練の1話目。さぁ、この先に何が待ち構えているものか。

 当方、覚悟ができているかどうかは定かじゃないが、とりあえずスタッフがほぼ一緒の状態で制作できる環境には感謝していますよ。あと、オープニングアーティストに安月名莉子が抜擢されたのもちょっと嬉しい。来週から映像がどうなるかも楽しみですな。んなぁ〜〜〜。

 

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